キョン「朝倉、手を組まないか?」 朝倉「はあ?」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 06:30:27.73 ID:I2Uivwgd0 朝倉「急にどうしたのよ?」 キョン「いや、おまえ以前言ってたじゃないか」 キョン「変化の起きない毎日はうんざりだって」 朝倉「あ〜言ったわね」 朝倉「で、それがどうしてあなたと手を組むことになるのかしら?」 キョン「俺が変化させてやる」 朝倉「え?」 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 06:33:24.48 ID:I2Uivwgd0 キョン「だから俺がハルヒを変えてやるっつってんだよ」 朝倉「出来るの?」 キョン「もちろん。でもそれにはお前の協力が必要なんだ」 朝倉「……いいわ。どうやったら涼宮さんが変えわるのか興味もあるし、    協力してあげる」 キョン「そうか」ニヤッ 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 06:35:38.83 ID:I2Uivwgd0 キョン「じゃあ早速ステップワン!」グイッ 朝倉「きゃっ!?」 キョン「フフフフフフフ」 朝倉「ちょっと急にどうしたのよ、腕なんか組んで!」 キョン「ハルヒを変えよう!大作戦ステップ1」 キョン「朝倉と腕組み」 朝倉「はあ?」 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 06:39:03.15 ID:I2Uivwgd0 キョン「いいから今日は1日この状態だ」 キョン「ただしハルヒの前ではしないよう注意してだぞ」 朝倉「それじゃ監視にならないじゃない」 キョン「あまい、あまいぞ朝倉!」 キョン「急にハルヒにこんなの見せたら世界崩壊もんだ」 キョン「あいつを変えるためにはまず下ごしらえが必要なんだ」 朝倉「そ、そう……」 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 06:42:13.70 ID:I2Uivwgd0 キョン「何事もステップが必要なんだよ」 キョン「まずは噂になるところから始めよう!」グアッ 朝倉「あなた、こんな暑苦しいキャラだったっけ?」 キョン「野望の為には多少のキャラ崩壊も辞さない覚悟だ」 朝倉「野望ってなによ、野望って」 キョン「おっと、つい口が……ま、まあ良いじゃないか」 キョン「結果的にハルヒが変われば朝倉も嬉しいだろ」 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 06:45:27.03 ID:I2Uivwgd0 朝倉「そりゃあ変わってくれたら嬉しいけど……本当にこんなので変わるの?」 キョン「変わるさ!」 キョン「たとえこれで変わらなくとも、絶対に俺が変えてやるから     安心して任せてくれ!」 朝倉「そこまで言うなら……いいけど。不安だわ」 キョン「クククククククク」 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 06:47:11.80 ID:I2Uivwgd0 翌日! 谷口「おいキョン!どういうこった!」 キョン「なんだ谷口か、朝っぱらからどうした?」 谷口「どうしたもこうしたもあるか!」 谷口「おまえ、いつの間に朝倉涼子と付き合ってたんだよ!」 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 06:50:14.38 ID:I2Uivwgd0 キョン「俺が朝倉と?おいおい寝ぼけてんじゃないのか」 谷口「だったらなんで腕組んで楽しそうにおしゃべりしてんだよ!    おかしいじゃねえか!」 キョン「なっ、し、知ってたのか?」 谷口「証人は俺だけじゃねーぞ!学校中の噂だよ!」 谷口「俺らのアイドルを奪いやがって!!!」ギギギ キョン(計画通り!) 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 06:52:58.24 ID:I2Uivwgd0 谷口「なんとか言えよ、キョン!」 谷口「いつからだ、いつから付き合ってたんだ!」 キョン「やれやれ、仕方ねえな。友達に隠し事はよくないか、やっぱり」 谷口「!?」 谷口「じゃ、じゃあやっぱり……」 キョン「ああ、昨日からな」 谷口「……」 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 06:55:33.26 ID:I2Uivwgd0 キョン「お前に黙ってたのは悪かったよ。でも、中々言いだせなくてさ」 谷口「……」 キョン「すまん」 谷口「いや、俺の方こそ熱くなりすぎた。悪かった」 キョン「谷口」 谷口「童貞って、こんなふうに減ってくんだな」 キョン「谷口…」 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 07:00:50.97 ID:I2Uivwgd0 谷口「ま、おまえに彼女が出来てよかったよ」 谷口「あんな変な団に入ってたら、おちおち青春満喫できねーもんな!」 谷口「おめでとさん」 キョン「サンキュ」 谷口「じゃあな」ザッ キョン「おいちょっと待て。ドコに行くつもりだ、授業始まるぞ?」 谷口「ふう……いや、風俗だよ」ニカッ キョン「そのまま言い止まっとけよ」 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 07:03:34.71 ID:I2Uivwgd0 昼休み! キョン「ということが今朝あった」 朝倉「それで谷口がいなかったのね、納得」 キョン「ああ」 朝倉「それよりいつの間にあたし、あなたと付き合ってる事になってるの?」 キョン「噂によると昨日かららしいぞ」 朝倉「そうじゃなくて!」 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 07:07:22.54 ID:I2Uivwgd0 朝倉「手を組みはしたけど付き合ってなんかないでしょ、あたし達!」 キョン「似たようなもんだし良いじゃないか」 朝倉「良くない!」 キョン「why?」 朝倉「下手に噂立てられると動きづらくなるでしょ、どうするのよ」 朝倉「実は付き合ってるのが嘘だって、涼宮さんにばれたら一巻の    終わりよ?」 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 07:10:17.53 ID:I2Uivwgd0 キョン「なんだそんな事か」 キョン「だったら心配は無用だ朝倉」 朝倉「え?」 キョン「今は説明しても分からんだろうが、俺を信じろ」ニカッ 朝倉「……」 キョン「んじゃ噂も広がったみたいだし、ステップ2行くか!」 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 07:12:58.84 ID:I2Uivwgd0 キョン「ハルヒを変えよう!大作戦ステップ2」 キョン「抱きしめ合う」 朝倉「……ねえ」ギュー キョン「なんだ?」ギュー 朝倉「ちょっと恥ずかしいんだけど」ギュー キョン「心配すんな、気の所為だ」ギュー 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 07:16:45.51 ID:I2Uivwgd0 ザワザワザワザワ 朝倉「いえ、気のせいじゃないわ」 朝倉「すんごいザワついてるわよ、周り」 キョン「ざわつかせときゃいいさ。どうせざわついてる奴らは彼女と     抱きしめあえない童貞ばっかなんだから」 朝倉「なにその理屈」 朝倉「というより、こんな校舎の中で抱きしめあうとか恥ずかしいって    あたしは言ってるんだけど」 キョン「俺は嬉しい」 朝倉「へんたい」 キョン「フヒヒ」 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 07:21:07.82 ID:I2Uivwgd0 翌日! 古泉「なに考えてんですか、あなたは!」 キョン「どうしたんだよ古泉、そんなにボロボロになって」 古泉「ボロボロになって!?誰のせいだと思ってんですか、誰の!」 キョン「皆目見当つかんな」 古泉「あなたのせいでしょう!」クアッ キョン「そんな怒るなよ、みんな見てるぞ。あと顔が近い」 古泉「くっ!」 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 07:26:24.55 ID:I2Uivwgd0 古泉「説明を要求します!」 キョン「説明っつわれてもなあ。俺と朝倉がつきあう事になった、以上」 古泉「はあっ!?」ゴォッ キョン「いや、はあ!?とか言われてもな」 キョン「本当にそれだけなんだが……っておい古泉?」 古泉「はっ!?」 古泉「も、申し訳ありません。少し精神が崩壊してますたたたたた」ガタガタガタ キョン「いいから落ち着け」 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 07:33:38.95 ID:I2Uivwgd0 放課後! 古泉「落ち着きました」 キョン「長かったな、落ち着くのに」 古泉「途中バイトの電話もありましたし」 キョン「それでか」 古泉「というより、今日も朝倉涼子と抱き合ってたようですね」 キョン「うん!」サァァァァ 古泉「なんですか、その笑顔。すっごいぶっ飛ばしたいん衝動に    駆られるんですが」 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 07:35:44.22 ID:I2Uivwgd0 キョン「だから落ち着け」 キョン「ここで俺と揉めてもおまえに得な事はないだろう」 古泉「くっ…」 キョン「それで?俺と朝倉がつきあってる事には納得してくれたのか?」 古泉「出来るはずないでしょう」 キョン「やっぱりか」 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 07:38:03.92 ID:I2Uivwgd0 古泉「だいたいあなた、涼宮さんというものがありながら、他の人と!」 古泉「しかも宇宙人と付き合うなんてどういう事なんですか!」 キョン「俺が好きな相手がたまたま宇宙人だった」 キョン「それだけだろ」 古泉「納得できません」 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 07:39:33.26 ID:I2Uivwgd0 古泉「だいたいあなた!朝倉涼子には以前一度殺されかけてる    じゃないですか」 古泉「そんな彼女のどこに惚れるっt」 キョン「太もも!」 古泉「……え?」 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 07:41:41.11 ID:I2Uivwgd0 キョン「だから太もも!あとおっぱい!それから眉毛!」 古泉「え?え?」 キョン「朝倉に惚れた場所さ」 古泉「いやいやいやいやいや」 古泉「はあ?」 56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 07:45:41.96 ID:I2Uivwgd0 キョン「理解不能って顔してるな」 古泉「当り前でしょう!たかが太ももやおっぱいのせいで世界崩壊    なんて誰が納得できるんですか!!!」 キョン「たかが太ももやおっぱいだと?ふざけるなよ、あと     眉毛が入ってないぞ」 古泉「すみません、眉毛も入れておきます……ってそうじゃなくて!」 キョン「なんだよ」 古泉「本当にたったそれだけのために朝倉涼子と付き合うことに    したんですか、あなたは?」 60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 07:53:00.42 ID:I2Uivwgd0 キョン「言葉を慎めよ、古泉」クアッ 古泉「!?」 キョン「太ももやおっぱい、眉毛をたったそれだけだと?」 キョン「おまえは男のロマンをなにも分かっちゃいない」 古泉「そんなの分かりたくもありませんよ!」 古泉「それに太ももやおっぱいなら涼宮さんのでも良いじゃないですか!」 古泉「大きさが足りないなら朝比奈みくるでも!」 古泉「なんでよりによって朝倉涼子なんですか!?」 62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 07:54:42.96 ID:I2Uivwgd0 キョン「バカ野郎!」ビシッ 古泉「ぐはっ!」 キョン「あのパーツはなあ!朝倉が持ってるからこそ素晴らしいんだ!」 キョン「他の何物にも代えはきかないんだよ!」 古泉「そんな……」 65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 07:57:00.48 ID:I2Uivwgd0 翌日! キョン「という事が昨日あってな」 朝倉「おかしい、いろいろとおかしい」 キョン「どこがだよ」 朝倉「全部に決まってるでしょ!」 朝倉「だいたい、あたしあなたと付き合ってるワケじゃないんだからね?」 キョン「またまた御冗談を…」サワッ 朝倉「当然のようにお尻さわるのやめてくれない?」 68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 08:00:33.18 ID:I2Uivwgd0 キョン「やめれない〜とまらない〜」サワサワサワサワ 朝倉「かっぱえびせんじゃないから!」 キョン「でもおまえのお尻はかっぱえびせんのように病みつきになる     さわり心地だよな」ムチムチ 朝倉「こ、こら!揉まないでよ」 キョン「すまん、手が勝手に…」モミモミモミモ 朝倉「あっ……ちょ、ちょっと待って…」 71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 08:03:16.14 ID:I2Uivwgd0 キョン「フヒヒ」モミモミモミモモミ 朝倉「ま、待てって言ってるでしょ、このへんたい!」ドカッ キョン「ぐはっ!?」 朝倉「ったくもう!」ハァハァハァ キョン「……すまん、我を見失ってた」ムクリ 朝倉「どうせならそのまま気を失ってれば良かったのに」 74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 08:08:40.60 ID:I2Uivwgd0 キョン「いや、おまえの為にも俺はハルヒを変えなくちゃならないからな」 キョン「眠ってなんかいられないさ」 朝倉「当初の目的を忘れてないようで安心はしたわ」 キョン「愛するおまえのためだからな」 朝倉「言ってないで、さっさと次のプラン発表してくれないかしら」 キョン「おう」 78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 08:15:15.28 ID:I2Uivwgd0 キョン「ハルヒを変えよう!大作戦ステップ3」 キョン「いっしょに登下校」 朝倉「……ねえ」 キョン「なんだ?」 朝倉「順番おかしくない?」 キョン「こんなもんだろ、ここからじわじわハルヒの目に留まるよう     行動するぞ」 朝倉「ああ、やっとなのね」 キョン「噂は十分にたったみたいだからな」 キョン「存分にハルヒに俺たちのらぶらぶっぷりを見せつけてやろうぜ!」 朝倉「大丈夫かしら…」 79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 08:20:45.24 ID:I2Uivwgd0 翌日! ハルヒ「ねえ」 朝倉「あら涼宮さん、おはよう。どうしたの?」 ハルヒ「あんた、さいきん、妙にキョンと仲が良いらしいじゃない」 ハルヒ「どういう風のふきまわし?」 朝倉「え…」 ハルヒ「言っとくけど!あいつは典型的なダメ男だからね!」 ハルヒ「あんたもあんなのに手を出すより、他の男の方がよっぽど     マシだって後で思い知ることになるわ!」 朝倉「え、え〜と」 ハルヒ「あたしが言いたかったのはそれだけだから!」 ハルヒ「じゃあね!……ふん!」スタスタスタ 朝倉「……」 81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 08:24:40.49 ID:I2Uivwgd0 昼休み 朝倉「ってことが今朝あったわ」 キョン「ハルヒがおまえの席に行って何してたのかと思ったがそれか」 朝倉「うん」 キョン「よしよし、ちゃんと変わってきてるな」 朝倉「みたいね」 キョン「どうだ、俺って頼りになるだろ?」ニカッ 朝倉「でもなんだか、あんまり良い気分じゃないんだけど」 キョン「大丈夫。いまはハルヒもあんなけど、いつかは     分かってくれるって」 朝倉「だと良いけど」 83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 08:28:54.52 ID:I2Uivwgd0 朝倉「って、分かってもらう必要なんかないわ!」 朝倉「べつにあなたと付き合ってるわけじゃないんだし!」 キョン「ま、今はそれでもいいさ」 キョン「んじゃハルヒを変えよう大作戦!ステップ4行っとくか」 朝倉「ちょっと展開早すぎない?」 キョン「外堀、外堀」 87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 08:34:04.72 ID:I2Uivwgd0 翌日! キョン「いや〜、涼子の作ってくれた弁当は上手いなあ!」ガツガツガツ 朝倉「そんなに褒めないでよ。みんな見てるじゃない、恥ずかしいわ」 キョン「だって凄い上手いんだから仕方ないだろ」ガツガツガツ 朝倉「もう、キョン君ったら」 ハルヒ「……」ジー イライライライラ 92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 08:39:50.11 ID:I2Uivwgd0 ハルヒ「なにあれ、なにあれ、なにあれ?」ブツブツブツブツ ハルヒ「あんの糞マユゲ、キョンに餌付けとか何考えてんの?」ブツブツブツ ハルヒ「あのバカ、単純だからそんなことされたら勘違いしちゃう     じゃない!」ブツブツブツブツ ハルヒ「これは由々しき事態だわ、なんとかしないと!」ブツブツブツ そのころ 古泉「ふんもっふ!ふんもっふ!ふんもっふ!」 古泉「はぁはぁはぁ……数が、へらない…」 92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 08:39:50.11 ID:I2Uivwgd0 ハルヒ「なにあれ、なにあれ、なにあれ?」ブツブツブツブツ ハルヒ「あんの糞マユゲ、キョンに餌付けとか何考えてんの?」ブツブツブツ ハルヒ「あのバカ、単純だからそんなことされたら勘違いしちゃう     じゃない!」ブツブツブツブツ ハルヒ「これは由々しき事態だわ、なんとかしないと!」ブツブツブツ そのころ 古泉「ふんもっふ!ふんもっふ!ふんもっふ!」 古泉「はぁはぁはぁ……数が、へらない…」 94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 08:43:21.05 ID:I2Uivwgd0 放課後! キョン「さてと……」スッ ハルヒ「ちょ、ちょっとキョン!」 キョン「ん、どうしたハルヒ?」 ハルヒ「ちょっと話があるの、いっしょに帰るわよ!」 キョン「いや、俺いっしょに帰る約束してる奴いるし」 ハルヒ「な、誰よそれ!」 キョン「あさ……秘密」 ハルヒ「はあ?」 98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 08:48:03.49 ID:I2Uivwgd0 キョン「俺がおまえにどやされるのは構わないが、俺のせいでそいつに     迷惑かかるのは嫌だからな」 キョン「だから秘密だ」 ハルヒ「あ、あたしがその子に迷惑かけると思ってんの?」 ハルヒ「そんな事しないわ!」 キョン「そうじゃなかったとしても、あんまり人のプライベート     に触ってやんなよ」 キョン「俺はまあ別に構わんが、自分の知らない所でぺちゃくちゃ     自分の事言いふらされたりしたら、あんまり良い気しないだろう?」 ハルヒ「む……」 104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 08:52:50.90 ID:I2Uivwgd0 キョン「んじゃ、俺帰るな」ガチャ バタン ハルヒ「あっ、ま、待ちなさい!」ダダダ 朝倉「キョン君、おそーい」 キョン「ははっ、ごめんごめん」 キョン「じゃあ帰るか」 朝倉「うん♪」ギュ ハルヒ「あ……」 109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 08:57:28.10 ID:I2Uivwgd0 キョン「今日さー……」ワイワイ 朝倉「へー…」ペチャクチャ キョン「でさあ…」 朝倉「うんうん」 ハルヒ「あ、あぁぁぁぁぁぁ……」 古泉「ふんもっふ!ふんもっふ!ふんもっ……あれ?神人が大人しく?」 古泉「これはいったい…」 116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 09:02:37.63 ID:I2Uivwgd0 翌日! 朝倉「ねえ」 キョン「ああ、朝倉か」 朝倉「ああ、朝倉か、じゃないでしょ!」 朝倉「涼宮さんが学校来てないんだけど」 キョン「そのようだな」 朝倉「これじゃ監視どころの騒ぎじゃないわ。どうするの?」 キョン「俺も困ってる。まさかこれほどとは……完全に想定外だ」 朝倉「はあ?」 119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 09:06:07.52 ID:I2Uivwgd0 キョン「いや、ちゃんとステップ踏んだはずなんだけどなあ」 キョン「まずは俺と朝倉が腕組んでる噂だろ?次に抱き合ってる噂」 キョン「でもこれはあくまでも只の噂でハルヒ自体は目撃してない」 キョン「そんで登下校からじわじわ見るようになって弁当、ニックネーム…」 キョン「順調に行ってたよな?な?」 朝倉「あたしに聞かないでよ、そんなの」 120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 09:10:20.70 ID:I2Uivwgd0 キョン「おっかしいな〜、一緒に朝倉と帰ってるの見ただけで学校     休むとかあいつの性格上ありえないハズなんだが…」 朝倉「ねえ、さっきから聞いてるとあなたが涼宮さんを変えるって    あたしに言った方法が、ただ彼女をじわじわ虐めたかっただけ    に聞こえるんだけど」 キョン「んなわけないだろ」 キョン「俺はただお前と一緒にいたくて仕方なくだなあ」 121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 09:12:08.11 ID:I2Uivwgd0 ハルヒ「そう、やっぱりキョンは朝倉と一緒にいたかったんだ」 キョン「!?」 朝倉「涼宮さん!?どうしてここに…」 ハルヒ「そっか、やっぱりあたしじゃなくて朝倉なんだ」 ハルヒ「あたしじゃないんだ」ポロポロポロ キョン「ハルヒ…」 124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 09:16:25.22 ID:I2Uivwgd0 ハルヒ「だったら、最初っからそう言えばいいじゃない!」 ハルヒ「なんでこんな回りくどいやり方したのよ!」ポロポロポロ ハルヒ「あたしがあんた達の邪魔をすると思ったの!?」 キョン「それは……」 ハルヒ「もう嫌!キョンなんて大っ嫌い!朝倉も!古泉くんも!」ボロボロボロ ハルヒ「みんなみんな大っ嫌い!こんな世界なんて大っ嫌い!」ボロボロボロ キョン「おい、ハルh…」 ハルヒ「こんな世界なんかて消えちゃえばいいのよぉ!!!!!!」 126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 09:18:19.52 ID:I2Uivwgd0 ………… …… … キョン「朝倉、手を組まないか?」 朝倉「はあ?」 朝倉「急にどうしたのよ?」 キョン「いや、おまえ以前言ってたじゃないか」 キョン「変化の起きない毎日はうんざりだって」 朝倉「あ〜言ったわね」 朝倉「で、それがどうしてあなたと手を組むことになるのかしら?」 キョン「俺が変化させてやる」 朝倉「え?」 129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 09:19:17.09 ID:I2Uivwgd0 キョン「だから俺がハルヒを変えてやるっつってんだよ」 朝倉「出来るの?」 キョン「もちろん。でもそれにはお前の協力が必要なんだ」 朝倉「……いいわ。どうやったら涼宮さんが変わるのか興味もあるし、    協力してあげる」 キョン「そうか」ニヤッ 132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 09:20:56.30 ID:I2Uivwgd0 キョン「じゃあ早速ステップワン!」グイッ 朝倉「きゃっ!?」 キョン「フフフフフフフ」 朝倉「ちょっと急にどうしたのよ、腕なんか組んで!」 キョン「ハルヒを変えよう!大作戦ステップ1」 キョン「朝倉と腕組み」 朝倉「はあ?頭おかしいんじゃない」 朝倉「こんなので涼宮さんが変わるの?」 135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 09:23:44.00 ID:I2Uivwgd0 キョン「変わるさ!なんたって脚本演出すべて俺だぞ」 キョン「任せとけって」 朝倉「すごく不安だわ」 キョン「まあまあ、それより今日は1日この状態だからな」 朝倉「ええっ?」 キョン「ただしハルヒの前ではしないよう注意してだ、抜かるなよ?」 141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 09:27:06.83 ID:I2Uivwgd0 朝倉「なんでそんなに面倒くさい事を…」 朝倉「それにそれじゃ監視にならないじゃない」 キョン「あまい、あまいぞ朝倉!」 朝倉「?」 キョン「急にハルヒにこんなの見せたら世界崩壊もんだ」 キョン「あいつを変えるためにはまず下ごしらえが必要なんだ」クアッ キョン「これも俺とお前が結ばれる為の下準備、理解してくれ」 朝倉「そ、そう……」 144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 09:30:10.31 ID:I2Uivwgd0 朝倉「って、どうしてあなたとあたしが結ばれる為に協力しなくちゃ    ならないのよ」 朝倉「涼宮さんを変えるのがあなたの目的じゃないの?」 キョン「あれ、なんで本音が……」 キョン「まあ良い、そんなわけだからヨロシクな、朝倉」ギュ 朝倉「ちょっと……はあ、分かったわよ」 147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 09:34:54.15 ID:I2Uivwgd0 翌日! 谷口「おいキョン!どういうこった!」 キョン「なんだ谷口か、朝っぱらからどうした?」 谷口「どうしたもこうしたもあるか!」 谷口「おまえ、いつの間に朝倉涼子と付き合ってたんだよ!」 キョン「俺が朝倉と?おいおいまだ寝ぼけてんのか?」 谷口「寝ぼけてねーよ!それに俺の目は節穴じぇねーぞ!なんでお前が    朝倉と腕組んで楽しそうにおしゃべりしてんだよ! 」 キョン「なっ、し、知ってたのか?」 谷口「証人は俺だけじゃねー!学校中の噂だよ!」 谷口「俺らのアイドルを奪いやがって!!!」ギギギ キョン(よし、計画通りだな!) 150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 09:43:21.66 ID:I2Uivwgd0 谷口「なんとか言えよ、キョン!」 谷口「いつからだ、いつから付き合ってたんだ!」 キョン「あ〜うるさいな。耳元で叫ぶな、なにがお前をそんなに     怒らせてるんだ」 谷口「おまえのせいで、おまえのせいで俺はあんなおっさんに初めてを!!!」 キョン「?」 キョン「意味が分からん、大丈夫かお前」 谷口「大丈夫だよ!何故か知らんが今朝がた変な夢を見たせいだ!」 谷口「いや、おまえのせいだ!」 キョン「どんな理屈だ、どんな」 キョン「まあいい。黙っててもいずればれるだろうし言っとくよ。     昨日からだ。事後報告にはなるが、俺達つきあう事になったんだ」 谷口「知ってるよ、チクショウめい!」 ボロボロボロボロ キョン「だから何故泣く」 153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 09:47:29.99 ID:I2Uivwgd0 昼休み! キョン「ということが今朝あったんだ」 朝倉「それで谷口がずっと泣いてたのね、納得」 朝倉「なんで泣いてたのかは全然分かんないけど」 キョン「ああ、あいつ本当に大丈夫なのかな」 朝倉「まあ、あんな監視対象じゃない人間なんか別にどうでもいいけど…」 キョン「まあな」 朝倉「それよりいつの間にあたし、あなたと付き合ってる事になってるの?」 キョン「噂によると昨日かららしいな」 朝倉「自分で流したくせに白々しいわね。でもあたしが聞きたいのは    そうじゃなくて!」 156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 09:51:38.16 ID:I2Uivwgd0 キョン「なんだよ」 朝倉「手を組みはしたけど付き合ってなんかないでしょ、あたし達」 キョン「またまた、そう言ってまんざらでもないくせに」 朝倉「はあ、死なないかなこいつ」 キョン「フヒヒ」 朝倉「……」 キョン「ま、それはそうとそろそろステップ2行きますか」 朝倉「相変わらず展開早いのね」 キョン「まあな……あれ?」 157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 09:54:48.68 ID:I2Uivwgd0 朝倉「なに?」 キョン「相変わらずって、俺達今回初めて手を組んだんだよな?」 朝倉「当り前でしょ」 キョン「じゃあなんで相変わらずなんだよ、まるで一回こんな事やった     みたいじゃないか」 朝倉「そう言われてみれば、そうね」 朝倉「でも何故かしら。なんかしっくり来たのよねこの台詞が」 キョン「不思議なこともあるもんだ」 朝倉「デジャブってやつかしら」 160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 09:58:36.11 ID:I2Uivwgd0 キョン「どっちかというとジャメヴじゃないか?」 キョン「今回が初体験なんだから」 朝倉「けど、それにしたら……って、卑猥な表現使わないでくれる?」 キョン「フヒヒ」 朝倉「はあ、こんなので本当に大丈夫かしら」 キョン「任せとけって」 162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 10:04:12.84 ID:I2Uivwgd0 キョン「そんなわけでハルヒを変えよう!大作戦ステップ2」 キョン「朝倉の眉毛で遊ぶ」 朝倉「ちょっと待って」 キョン「なんだよ、今忙しいからあとにしてくれ」サワサワ 朝倉「こっちの方が緊急よ。というより、眉毛いじりながら会話    しないでくれる?」 キョン「いいじゃないか、減るもんでもなし」サワサワ 朝倉「そういう問題じゃないから」 164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 10:08:06.91 ID:I2Uivwgd0 ザワザワザワザワ 朝倉「ほら、あなたが教室で突然こんな事し出すから、すんごい    ザワついてるわよ」 キョン「ざわつかせときゃいいさ。どうせざわついてる奴らは彼女の     眉毛もいじって遊べない童貞ばっかなんだから」 朝倉「ごめん。人間って恋人の眉毛をいじって遊ぶものなの?」 朝倉「そんなデータないんだけど」 キョン「俺は楽しい」 朝倉「おかしいわよ、あなた」 キョン「フヒヒ」 166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 10:10:45.98 ID:I2Uivwgd0 翌日! ハルヒ「……」モッサ キョン「……」 ハルヒ「ねえ」 キョン「なんだ、ハルヒ。それよりなんだ、その眉毛」 ハルヒ「いい眉毛だと思わない?」サワッ キョン「ぶふっ!」 ハルヒ「……な、笑うことないでしょ!」 169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 10:14:13.78 ID:I2Uivwgd0 キョン「す、すまん……だが」チラッ ハルヒ「…」もっさ! キョン「ぶほっ!」 ハルヒ「……」プルプルプル キョン「げほげほげほ!」 ハルヒ「帰る!」 キョン「ちょ……は、ハルヒ?」ゲラゲラゲラ ハルヒ「うるさい!今日はSOS団も休みだからね!じゃあ!」バタン キョン「……ハルヒ」ゲラゲラゲラ 171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 10:17:51.98 ID:I2Uivwgd0 翌日! 古泉「なに考えてんですか、あなたは!」 キョン「どうしたんだよ古泉、そんなにボロボロになって」 古泉「ボロボロになって!?誰のせいだと思ってんですか、誰の!」 キョン「皆目見当つかんな」 古泉「あなたのせいでしょう!」クアッ キョン「そんな怒るなよ、みんな見てるぞ。あと顔が近い」 古泉「くっ!」 キョン「やれやれ」 古泉「きのう、涼宮さんの眉毛を笑ったそうですね」 キョン「まあな」 173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 10:21:40.53 ID:I2Uivwgd0 古泉「あなたのその配慮のない笑いのおかげで、いったいどれほどの    人間が傷ついたと思ってるんですか!」 キョン「それは素直にすまないと思ってる」 キョン「だがな、古泉」 古泉「はい」 キョン「前日までふつうの眉毛だった奴が、次の日突然こち亀の     両さんみたいな眉毛になってんだぞ」 キョン「しかも『いい眉毛だと思わない?』とか言って眉毛をなでるんだぞ」 キョン「笑うなという方がムリだとは思わんか?」 古泉「それは……」 174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 10:27:44.43 ID:I2Uivwgd0 古泉「でもそれもあなたに構って欲しくてやってしまった可愛らしい    乙女心のあらわれ!」 古泉「それを笑うなんて!」 キョン「俺はあんな眉毛のすごい奴を前に笑わないでいる自信はないが…」 キョン「そんなに言うんならお前は笑わないでいられるのか、あのハルヒを見て」 古泉「当然です」 キョン「じゃあホラ、きのう谷口が撮ったハルヒの写メ」スッ 古泉「ぶふっ!」 キョン「まるでダメじゃないか」 古泉「不意打ち過ぎです、卑怯ですよ!」 キョン「んなの教室に入って真っ先に見ちまった俺の方が     不意打ちだったから」 176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 10:29:58.50 ID:I2Uivwgd0 古泉「くっ!」 古泉「でも涼宮さんにはちゃんと謝っておいてくださいよ?」 古泉「頼みますからね?」ズイッ キョン「あいあい、わぁったよ」ヒラヒラ 177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 10:34:26.50 ID:I2Uivwgd0 翌日! キョン「という事が昨日あってな」 朝倉「まあ、命がけの闘いの理由が眉毛じゃ怒りたくなる気持ちも    分からなくないわ」 キョン「あれ、そこは眉毛の擁護しないのか」 朝倉「眉毛の擁護ってなによ?」 朝倉「それに、あたしそんなに眉毛太くないんだからっ!勝手に    眉毛キャラにしないで!」 キョン「またまた御冗談を…」サワッ 朝倉「当然のように眉毛さわるのやめてくれない?」 180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 10:36:13.80 ID:I2Uivwgd0 キョン「やめれない〜とまらない〜」サワサワサワサワ 朝倉「かっぱえびせんじゃないから!」 キョン「でもおまえの眉毛はかっぱえびせんのように病みつきになる     さわり心地だよな」サワサワ ブチッ 朝倉「いだっ!?こ、こら!抜かないでよ」 キョン「すまん、手が勝手に…」サワサワ ブチブチ サワサワ 朝倉「あっ……ちょ、ちょっと待って…」 183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 10:37:48.41 ID:I2Uivwgd0 キョン「フヒヒ」ブチブチブチブチ 朝倉「ま、待てって言ってるでしょ、このへんたい!」ドカッ キョン「ぐはっ!?」 朝倉「ったくもう!」ハァハァハァ キョン「……すまん、我を見失ってた」ムクリ 朝倉「どうせならそのまま気を失ってれば良かったのに」 187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 10:40:01.73 ID:I2Uivwgd0 キョン「いや、おまえの為にも俺はハルヒを変えなくちゃならないからな」 キョン「眠ってなんかいられないさ」 朝倉「当初の目的を忘れてないようで安心はしたけど眉毛を抜いたのは    許さないからね」 キョン「やっぱり眉毛大切なんじゃないか」 朝倉「痛かったから言ってんの!」 朝倉「それよりさっさと次のプラン発表してくれないかしら」 キョン「おう」 210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 11:31:44.49 ID:I2Uivwgd0 キョン「ハルヒを変えよう!大作戦ステップ3」 キョン「席替え」 朝倉「……ねえ、それって意味あるの?」 キョン「あるとも」 朝倉「本当かしら?こんなので涼宮さんが変わるなんてとても」 キョン「いいからやってみようぜ。これで変われば恩の字じゃないか」 朝倉「それはそうだけど…」 朝倉「でも逆にこんなので変わったら今までの努力がなんだったのか    むなしくなるわね」 キョン「ま、ま、そうおっしゃらずに。一つ情報操作で頼みますよ」 朝倉「はあ、分かったわよ…」 214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 11:39:16.88 ID:I2Uivwgd0 翌日! ハルヒ「ねえ、ちょっと」 朝倉「あら涼宮さん、おはよう。どうしたの?」 ハルヒ「あんた、さいきん妙にキョンと仲が良いらしいじゃない」 ハルヒ「席もちゃっかりキョンの後ろになってるしどういうつもり?」 朝倉「ど、どういうつもりと言われても…」 ハルヒ「まさかとは思うけどあんたあのクジに何かしたんじゃ…」 朝倉「や、やだなあ。そんなことする筈ないじゃない」 朝倉「変な勘繰りはやめてよ」 ハルヒ「…………そう」 215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 11:41:07.98 ID:I2Uivwgd0 ハルヒ「でもこれだけは言っとくわ」 ハルヒ「あいつは典型的なダメ男よ!あんたもあんなのに手を出すより、     他の男の方がよっぽどマシだって後で思い知ることになるわ!」 朝倉「え、え〜と」 ハルヒ「あたしが言いたかったのはそれだけだから!」 ハルヒ「じゃあね!……ふん!」スタスタスタ 朝倉「……」 216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 11:44:49.77 ID:I2Uivwgd0 昼休み 朝倉「ってことが今朝あったわ」 キョン「ハルヒがおまえの席に行って何してたのかと思ったがそれか」モグモグ 朝倉「うん」 キョン「席替え程度で効果あるのかなと半信半疑だったけど     ちゃんと変わってきてるじゃないか」モグモグ 朝倉「なにそれ、確信があってしたんじゃないの?」 キョン「ははは、ま、結果オーライって奴だな」モグモグモグ 朝倉「いまいち頼りないわね」ヒョイ パクッ 217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 11:51:55.80 ID:I2Uivwgd0 キョン「でもこのままいけばきっとハルヒも俺たちの仲を認めてくれるさ。     おっ、この里芋の煮っ転がし上手い」モグモグ 朝倉「あたしは別にあなたとの仲を認めてもらいたくてしてる    んじゃないんだけど」 朝倉「それ、上手く出来たと我ながら自信作だったのよね」モグモグ キョン「でもハルヒが他人の恋路を認められるようになるのは随分     と進歩じゃないか」モグモグ 朝倉「そう言われればそうだけど、相手があなたってのがちょっと    不満かな」モグモグ キョン「なにそれ酷い」モグモグ 朝倉「冗談よ、冗談。落ち込まないで」モグモグ ハルヒ「…………なによ、あいつら。いちゃついちゃって」 ハルヒ「あたしに対する当て付け?」 219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 11:55:59.28 ID:I2Uivwgd0 そのころ! 古泉「ふんもっふ!ふんもっふ!ふんもっふ!」 古泉「はぁはぁはぁ…」 古泉「せーの!」 古泉「ふんもっふ!ふんもっふ!ふんもっふ!」 古泉「はぁはぁはぁ…」 古泉「せ、せーの!」 古泉「ふんもっふ!ふんもっふ!ふんもっふあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」 古泉「……」ピクピクピク 226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 12:02:32.19 ID:I2Uivwgd0 2日後! 朝倉「ねえキョン君」 キョン「なんだい涼子?」サヤッ 朝倉「最近、涼宮さんが凄い睨んでくるんだけどなんとか    ならないかしら」 キョン「せっかく変化したんだから良いじゃないか」 キョン「それにどうせ、ほっとけばその内おさまるさ」 朝倉「とてもそうは思えなんだけど…」 ハルヒ「……」ジー キリキリキリキリ キョン「……だ、大丈夫さ。きっと」クルッ 朝倉「目をそらさないでよっ」 227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 12:04:58.21 ID:I2Uivwgd0 キョン「だって凄い怖いんだもん」 朝倉「可愛らしく言ってもダメ!それにあたし、あの状態の涼宮さん    から四六時中睨まれてるのよ?」 朝倉「これじゃどっちが監視してるのか分からないわ」 キョン「はははははは…」 朝倉「ちょっと聞いてる?」 キョン「聞いてる、聞いてるさ」 230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 12:08:34.00 ID:I2Uivwgd0 朝倉「だったらなんとかしてくれない?ノイローゼになりそうなのよ」 キョン「宇宙人でもノイローゼになるんだな」 朝倉「茶化してないでさっさと何とかしなさいよ」 朝倉「もし出来なかったら座席元に戻すからね?」 キョン「それは困る」 朝倉「じゃあお願い」 キョン「仕方ないな…」 231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 12:11:13.29 ID:I2Uivwgd0 キョン「おいハルヒ」 ハルヒ「!!!」ビクッ ハルヒ「ひゃ、ひゃい!?ひょん!」アセアセアセアセ キョン「はあ?」 ハルヒ「ひょ、ひょっほまっへ」アセアセアセアセ キョン「なんか知らんが少し落ち着け」 233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 12:14:25.37 ID:I2Uivwgd0 ハルヒ「すーはーすーはー」 キョン「……」 ハルヒ「あえいうえおあお!かけきくけこかこ!させしすせそさそ!」 ハルヒ「うんっ!」 キョン「大丈夫か?」 ハルヒ「うんっ!もう平気!」 キョン「そうか、なら良かった」 235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 12:18:24.49 ID:I2Uivwgd0 キョン「ところでお前に頼みというかお願いがあるんだが…」 ハルヒ「お、お願い!?キョンがあたしにっ!?」ガバッ キョン「あ、ああ」 ハルヒ「なになにっ!?キョンの頼みごとならあたしなんでも聞いて     あげるわよっ!任せといて!」 キョン「そ、そうか」 ハルヒ「うんうんっ、なんでも言って!」 237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 12:21:10.02 ID:I2Uivwgd0 キョン「えーと、実は朝倉がおまえに睨むのをやめt」 ハルヒ「朝倉?」パチクリ キョン「ん、そうだけどそれがd」 ハルヒ「朝倉のヤツ、わざわざあたしのキョンをこんな小間使い     みたいにしてたのね」 キョン「おい、ハルh」 ハルヒ「許せない!ぜったいに許せないわ!」ギリギリギリ 朝倉「!?」ゾゾゾゾゾオォ 240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 12:24:31.77 ID:I2Uivwgd0 キョン「あのハルヒ?ハルヒさん?」 ハルヒ「キョン、大丈夫だからね?キョンはあの眉毛に良いように     使われてるだけだもんね?」 ハルヒ「でも絶対にあたしがキョンを救い出してあげるから!」 ハルヒ「だからキョンは安心してあたしに任せといて!」 ハルヒ「あの眉毛、いつか全部抜いてやるんだから…」ブツブツブツ キョン「……」 243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 12:28:21.81 ID:I2Uivwgd0 朝倉「お帰り。どうだった?」 キョン「……上手くいったよ」 ハルヒ「……」ジー ギリギリギリギリ 朝倉「とてもそうは見えないんだけど…」 キョン「すまん」 朝倉「はあ……また睨まれ続けるのね。胃が痛いわ」 キョン「本当にすまん。それから朝倉」 朝倉「なに?」 キョン「眉毛に注意しとけよ」 朝倉「意味分かんない」 244 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 12:32:01.55 ID:I2Uivwgd0 キョン「いいから注意しとけ」 キョン「もしかしたらお前の眉毛が、毛根ごとこの世から消え去るかも     しれないんだからな」 朝倉「えぇっ!?」ササッ キョン「……」 朝倉「ちょっとキョン君!涼宮さんになに言ったのよ?」 キョン「……」 朝倉「キョン君?」 キョン「すまん、朝倉。もしお前の眉毛が世界から消えたら、きっと     それは俺のせいだ」 247 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 12:38:44.03 ID:I2Uivwgd0      翌日、この世界から眉毛と朝倉涼子が姿を消した。 255 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 12:43:02.49 ID:I2Uivwgd0 キョン「俺の、せいだ」ボロボロボロ キョン「俺が朝倉と結ばれたいからって、朝倉とイチャイチャしたかった     からってハルヒに逆らったからこんなことになったんだ!」ボロボロボロボロ キョン「こんな世界、こんな朝倉も眉毛もいない世界なんか!!!」ボロボロ キョン「うわあああああああああああああああああああああああ!!!!!」 そして、俺はビルの屋上から飛び降りた。 258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 12:44:24.44 ID:I2Uivwgd0 ………… …… … キョン「朝倉、手を組まないか?」 朝倉「はあ?」 朝倉「急にどうしたのよ?」 キョン「いや、おまえ以前言ってたじゃないか」 キョン「変化の起きない毎日はうんざりだって」 朝倉「あ〜言ったわね」 朝倉「で、それがどうしてあなたと手を組むことになるのかしら?」 キョン「俺が変化させてやる」 朝倉「え?」 270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/23(金) 12:58:55.12 ID:I2Uivwgd0 キョン「だから俺がハルヒを変えてやると言ってるんだ」 朝倉「あなたに出来るの?」 キョン「もちろん。でもそれにはお前の協力が必要なんだ」 朝倉「……いいわ。どうやったら涼宮さんが変わるのか興味もあるし、    協力してあげる」 キョン「よしっ」ニヤッ 朝倉「で、一体どうやって涼宮さんを変えるのかしら?」 キョン「ふふふ、それはな……」 こうして、俺たちは相変わらず何も変わらない、変えられない日常を 変えようと、ひたすらあがき続けるんだった。 これが今までに何億回と繰り返され、この先何兆回と繰り返される ループだと気付くのはまだ先のお話。 ただ、今日はもう疲れたのでこの話の続きはまた今度とする。 つづく