レイ「碇くんはわたしを助ける為に命をかけてくれた」アスカ「 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/01(木) 23:05:21.40 ID:5cjXdWPFO レイ「わたしが使徒に飲み込まれた時、初号機は活動限界だった」 アスカ「・・・」 レイ「でも、わたしを助ける為に覚醒して使徒を倒してくれた」 アスカ「・・・」 レイ「そして侵食されることも厭わないでわたしを抱きしめてくれた」 アスカ「・・・だからなによ」 レイ「あなたが三号機に取り込まれた時、初号機はあなたごと殲滅しようとしたわ」 アスカ「・・・あれはダミープラグでしょうが」 レイ「碇くんが本気で助けようとすれば、初号機は止まったはず」 アスカ「・・・だからなんだっての」 レイ「・・・クスッ」 アスカ「っ!!」ブチッ 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/01(木) 23:17:52.67 ID:5cjXdWPFO アスカ(怒っちゃダメ・・・怒ったら負けよアスカ) アスカ「あれは、ダミープラグでシンジのシンクロがカットされてたんだからどーしよーもないわよ」 レイ「・・・そう」 アスカ「・・・」 レイ「・・・」 アスカ「・・・」 レイ「・・・使徒に飲み込まれて真っ暗な世界で、碇くんの声が聞こえた時、嬉しかった」 アスカ「・・・」 レイ「あなたは聞こえた?」 アスカ「・・・」プルプル レイ「聞こえなかったの?」 アスカ「・・・うるさい」 レイ「・・・クスッ」 アスカ「こんのぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/01(木) 23:33:17.45 ID:5cjXdWPFO アスカ「喧嘩売ってんの!?」 レイ「喧嘩?」 アスカ「なによ!!馬鹿シンジなんかに助けてもらったのがそんなに嬉しいの!?ばっかみたい!!」 レイ「嬉しかった」 アスカ「っ・・・」 レイ「碇くんがわたしを呼んでくれた。嬉しかった」 アスカ「・・・・・・」 アスカ「・・・あっそう。よかったわね。わたしは家にかえろーっと。今日はあの馬鹿シンジの奴なに作って待ってんのかしら」 レイ「・・・」 アスカ「頼んでもいないのにわたしの好きなもの作ろうとすんのよねー」 レイ「・・・」 アスカ「あんたは帰んないの?ひ・と・り・の・家に。クスッ」 レイ「・・・・・・」 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/01(木) 23:43:37.39 ID:5cjXdWPFO アスカ「そうそう、こないだなんかわたしが料理してたら隣にきてあーだこーだ言い出して、ほーんと鬱陶しいったらないわ」 レイ「・・・」 アスカ「そーいやあんたも料理練習してるんでしょ?」 レイ「・・・してるわ」 アスカ「一人で?」 レイ「・・・一人だって練習は出来るもの」 アスカ「一人で作って一人で食べてるんだ。さっみしー」 レイ「・・・」 アスカ「クスクス」 レイ「・・・一緒に住んでても助けてもらえないあなたに言われたくない」 アスカ「っ!・・・」 レイ「・・・」 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/02(金) 00:04:23.37 ID:ny4YtbEKO レイ「碇くんの布団に潜り込んで色仕掛けをしても無視されてるあなたに言われたくない」 アスカ「だっ、誰に聞いたのよ!!」 レイ「ペンペン」 アスカ「あのペンギン・・・から揚げにしてやるわ」 レイ「それに、そろそろ現実を見るべき」 アスカ「なによ現実って」 レイ「碇くんがわたしを選んだのは誰の目にも明らか」 レイ「世界がどうなってもわたしを、わたしだけは助けるって言っていた」 アスカ「そんなことっ、わたしは聞いてない!!」 レイ「つまり、碇くんはなによりも、世界のなによりも(あなた含め)わたしが大事ということ」 レイ「あなたは意識すらされていなかったわ」 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/02(金) 00:10:31.51 ID:ny4YtbEKO レイ「・・・」 アスカ「・・・人形のくせに・・・」 レイ「わたしは人形じゃない」 アスカ「うるさい!!あんたなんか人形よ!!碇司令の言いなりのくせに!!」 レイ「わたしが人形なら、あなたは人形に負けた人形以下の人間」 アスカ「っ!!」 レイ「弐号機もあの新参者に取られて、あなたにはなにがあるの?」 アスカ「わたしは負けてないし弐号機も取られてない!!」 レイ「・・・そう。あなたがそれでいいならなにも言わない」 レイ「少し笑うけれど。クスッ」 アスカ「このおおおおおおおおおお!!」ボコッ レイ「つっ!」ドサッ 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/02(金) 00:17:37.79 ID:ny4YtbEKO アスカ「人形のくせに!!あんたなんかいなくなればいいのよ!!!」ボコボコボコ! レイ「痛い・・・やめて・・・」 アスカ「無口でしゃべんない癖に人気だけ持っていきやがってぇぇ!!」ドガッドガッ レイ「やめて・・・」 アスカ「それであんたのがギャラ高いってどういうことよ!!ふっざけんじゃないわよ!!」バキッ レイ「ぅっ・・・げほっ・・・」 アスカ「あんたなんか!あんたなんか死んじゃ プシュッ シンジ「綾波、一緒にかえ」 アスカ「えばっ」 レイ「痛い・・・碇くん・・・」ボロボロ シンジ「な、なにやってんだよアスカ!!!」 56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/02(金) 00:25:02.66 ID:ny4YtbEKO アスカ「シンジ!?こ、これは」 シンジ「はやなみっ!!怪我は!?」ダダッ レイ「・・・肋骨を何本か持っていかれたけど大丈、ごほっごほっ」 シンジ「はやなみっ!す、すぐにリツコさんを呼ぶからしっかりしてよ!!」 レイ「はぁ、はぁ・・・わたしが死んでもかわりはいるもの」 シンジ「綾波のかわりなんていない!!くそっ、僕が助けるから!」グイッ レイ「碇くん・・・」ギュッ シンジ「すぐ医務室に連れてってあげるから!!うぉぉぉぉぉぉ!!」ダダダダッ アスカ「・・・」 67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/02(金) 00:34:06.43 ID:ny4YtbEKO 医務室前 シンジ「綾波、全治二日だって・・・」 アスカ「・・・」 シンジ「あれだけの重症なのに二日で治るなんて替えのパーツでもあるのかなとか思うけど今はどうでもいい。なんであんなことしたの?」 アスカ「・・・あの女が喧嘩売って来たのよ」 シンジ「綾波がそんなことするわけないよ!!!」 アスカ「実際に売ってきたからこうなってんでしょ!!」 シンジ「綾波がそんなことするわけないって言ってるだろ!!!」 アスカ「なによ!!わたしの言うことは信用出来ないってわけ!?」 シンジ「そうだよ!!」 アスカ「えっそうなの」 シンジ「綾波にあんな怪我をさせて、信用出来るわけないだろ!!」 78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/02(金) 00:39:45.92 ID:ny4YtbEKO アスカ「綾波綾波って、そんなにあの無口女が好きなわけ!?」 シンジ「そうだよ!!」 アスカ「えっそうなの」 シンジ「結婚を前提にしたお付き合いをしたいと思ってるよ!!」 アスカ「じゃあわたしは!?キスしたくせに!!」 シンジ「それは惣流のほうだろ!!」 アスカ「そうだった」 シンジ「なんで綾波にあんなことしたのさ!!返答によっては初号機で踏み潰すぞ!!」 アスカ「あんたのことが好きだからよ馬鹿!!!」 シンジ「ごめんなさい」 アスカ「えっはやい」 90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/02(金) 00:47:27.40 ID:ny4YtbEKO シンジ「僕が好きなのは綾波だけなんだよ!!」 アスカ「わたしは?」 シンジ「同居人かな」 アスカ「ペンペンは?」 シンジ「同居人件友達かな」 アスカ「ペンペンのが上なの?」 シンジ「うーん、どうだろ・・・ギリアスカかな。ギリ」 アスカ「そっかーギリかー。でも、まー勝っててよかったわ」 シンジ「おめでとう」 アスカ「ダンケシェン!」 アスカ「あはははははは」 アスカ「・・・こんちくしょぉぉぉぉぉ!!!」ダダダダッ 100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/02(金) 00:53:57.93 ID:ny4YtbEKO プシュッ 綾波「碇くん」 シンジ「はやなみっ!?な、治るまで二日目かかるんじゃなかったの?」 綾波「あとは馴染むのを待つだけだから」 シンジ(ナジム?) 綾波「セカンドは?」 シンジ「走ってどっかいっちゃった」 綾波「そう」 シンジ「ところで、なんでこんなことになったの?」 綾波「橋本と小川どっちが強いかって話になって」 シンジ「なるほどね・・・ちなみに綾波はどっち?」 綾波「わたしは小川」 シンジ「だよね。な、なんか気が合うね僕たち」 綾波「・・・」 シンジ「へへへっ」 108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/02(金) 01:00:07.16 ID:ny4YtbEKO 格納庫 弐号機「オラアアアオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァッ!!」ドゴドゴドゴ マヤ「弐号機暴走!初号機完全に破壊されました!」 ミサト「碇司令は!?」 マヤ「初号機を守ろうとして弐号機に潰されました!」 ゲンドウ「僕は死にませぇー」 プチッ ミサト「アスカ!!あんた自分がなにしてるのかわかってるの!?」 アスカ「殺してやる・・・殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる」 冬月「やばいな」 116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/02(金) 01:06:12.66 ID:ny4YtbEKO シンジ「はあっ、はあっ・・・」ダダダダッ ミサト「あれは、シンジくん!?なにやってるの潰されるわよ!!」 冬月「かなりやばいな」 シンジ「なにやってんだよアスカ!!」 弐号機「ふしゅぅぅ・・・」 シンジ「アスカっ!!!」 アスカ『・・・あんたがわたしのことを見てくれないのが悪いのよ』 シンジ「なに言ってるんだよ!!すぐにやめてよこんなこと!!」 アスカ『ならわたしを見て。わたしに構って。わたしを捨てないで。それが出来ないならわたしの近くに来ないで!!』 シンジ「じゃあ帰るよ!」ダダダダッ アスカ『待てこのやろぉぉぉ!!』 弐号機「うぉぉぉぉぉ!」ガシッ シンジ「うわっ!はなしてよ!!」 122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/02(金) 01:14:37.40 ID:ny4YtbEKO シンジ「近くに来るなって言ったり待てって言ったりなんなんだよ!!そして苦しい!」 アスカ『・・・わたしを見てくれないならあんたなんかいらない』 シンジ「ならはなしてよ!!矛盾しすぎだよさっきから!一旦熱いシャワーを浴びて冷たい水を飲んで、冷静になってからよく考える必要があるよ!そんで苦しいって言ってるだろ!!」 アスカ『・・・わたしのこと好きって言って。言わないならこのまま潰すから』 ミサト「やめなさいアスカ!!ジャンパーソンソーセージ買ったげるから!」 アスカ『どうなの?シンジ』 シンジ「僕が、アスカのこと好きって言えば助けてくれるの?」 アスカ『約束するわ。だから早く』 シンジ「だが断る」 134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/02(金) 01:21:38.43 ID:ny4YtbEKO アスカ『っ!』 シンジ「この碇シンジの最も好きなことの一つは、自分が強いと思っている奴にノーと言ってやることだ」 アスカ『このっ・・・じゃあ望み通り殺してやる!』 綾波「やめて!」 シンジ「はやなみっ!?」 綾波「碇くんはわたしを助けくれた。だから、今度はわたしが碇くんをたす プチッ シンジ「はやなみぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」 アスカ『次はあんたの番よ馬鹿シンジ』 シンジ「はやなみぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!はやなみぃぃぃぃ!!!」 アスカ『・・・ふん。もういいわ。今度こそ、死ね!』 140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/02(金) 01:25:59.35 ID:ny4YtbEKO ドシューーッ 弐号機「ぎゃあああああああああああああああああああああす!!」 アスカ『ああああああああああああああああああああああああ!!!』 ミサト「あれは!?」 リツコ「ロンギヌスの槍!?」 シンジ「まさか・・・」 カヲル『久しぶりだね碇シンジくん。今度こそ君を幸せにしてみせるよ』 シンジ「カヲルくん!?」 劇終 155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/02(金) 01:42:54.23 ID:ny4YtbEKO リツコ「人の域に留めておいたエヴァが本来の姿を取り戻していく」ドンドコドンドコ リツコ「人のかけた呪縛を解いて、人を超えた、神に近い存在へと変わっていく」ドンドコドンドコ リツコ「天と地と万物を紡ぎ、相補性の巨大なうねりの中で自らをエネルギーの凝縮体に変身させているんだわ」ドンドコドンドコ リツコ「純粋に人の願いを叶える、ただそれだけのために!」ドンドコドンドコ リツコ「弐号機に取り込まれたレイを取り戻す為、シンジは初号機に乗り込んだ」ドンドコドンドコ リツコ「覚醒する初号機。シンジに拒絶され、命を断ったフィフスチルドレン」ドンドコドンドコ リツコ「弐号機とともに暴走したアスカの向かえる結末とは!」ドンドコドンドコ リツコ「次回!新世紀エヴァンゲリオン:祭」ドンドコドンドコ リツコ「この次ぎも、お祭り騒ぎよ!」ドンドコドンドコ 君は時の涙を見る 公開予定なし。