長門「今日から高校生」 1 名前:(´・ω・`)[sage] 投稿日:2011/07/30(土) 18:14:22.13 ID:xYX9gc1SO 運が悪いというよりも、当然の結果だったのだろう。 私の中学から北高校に進学したのは2名。 いくら仲が良くても、2人は異なるクラスとなった。 長門有希は心細い表情でクラスを見渡す。 運よく友達同士同じクラスになったらしい同級生たちは、そこかしこで小さなグループを作り、彼ら彼女らしかわからない話をしている。 ちょっとした異国に来たようにも感じられる。 長門「………(憂鬱だ…)」 中学から一緒に進学したたった1人の友人は、新しいクラスの中でもう友達を作ったのか、休み時間ごとに会いに行こうねという約束を早くも破っている。 血色の良い唇を舌先で湿らせると、ちらりと時計を見た。休み時間は間もなく終わる。 その後は体育館に移動しての入学式。 寒い体育館で長時間立っていなければならない。 今のうちにトイレに行きたい。 だから早く来てほしい。 1人で行こうかなとは思うのだけれど、その間に訪ねてきたらと思うと悪い気もするし、いつも一緒に連れだってトイレに行っていたから、なんとなく1人では行きにくい。 3 名前:(´・ω・`)[sage] 投稿日:2011/07/30(土) 18:18:21.09 ID:xYX9gc1SO 長門「………(困ったな…)」 長門はため息をひとつついた。 長門「………(やっぱりトイレに行っておけばよかった…)」 真新しいスカートから延びる両足は、雪の降りしきる屋外に長時間立たされていたかのように震えている。 白い肌は一面鳥肌に泡立ち、上に上がるほどにひどい。 チェックの入った濃緑色のスカートを気にするふりをして、そっと中指で、お尻に食い込む下着を直す。 長門「はぁ………」 唇が、ため息に湿り、グロスを引いたように濡れる。 長門「………(やっぱりトイレに行っておけばよかった)」 4 名前:(´・ω・`)[sage] 投稿日:2011/07/30(土) 18:23:56.57 ID:xYX9gc1SO 不安と希望に満ちた入学式、とは何度も聞いてきた言葉だが、今はとてもその感慨に浸る気に慣れない。頭の中にあるのは、女子トイレの個室のことばかりだ。 長門「………(おしっこしたいな…)」 瞳を動かし、体育館の前にある時計を見る。 長門「………(あと1時間近くもあるよ…)」 左足が宙に浮き、右足に巻きつく。濃紺のソックスを左右擦りあわせる。 長門「はぁ…」 甘い匂いのする息を吐くと、直後、長門はぴんと背筋を伸ばした。 背筋を怖気が駆け上った。 擦り合わされる両足の動きがピタリ止まり、体は針金のように固く伸びる。 鼻から慎重に息を抜く。 再び怖気が走らないことが確認されると、唇が開き、どっと息を吐いた。 長門「………(危なかった…)」 さらさらとまつ毛にかかる髪を手で払う。 額に汗をかいている。 濃緑色のブレザーのポケットからハンカチを取り出すと、そっと額に当てた。 長門「………(あとどれくらいだろう?)」 時計を見る。 1分と時間が経っていないことを知る。 長門「………(どうしよう。先生にお願いしようかな)」 視線を泳がせる。 新たに担任になった先生は30代ほどの中肉中背の男性教師。 メガネをかけ、ぴたりと頭に沿うような髪型をしていた。 それ以外に特徴となる要素はない。 入学式ということで、今、男性教師はだいたい同じ格好をしている。 自分がまず頼るべき教師が誰であるのか見つからない。 長門「………(おしっこ…)」 5 名前:(´・ω・`)[sage] 投稿日:2011/07/30(土) 18:26:53.21 ID:xYX9gc1SO 両手をスカートの前に添える。 左手を下にして、右手を上に。 左手の指でぐっと押さえる。 尿意が一瞬ごまかされる。 長門「………(どうしよう。もれちゃうよ…)」 形の良いお尻が震える。 白い下着がお尻に食い込んでゆく。 他のことに意識を向けるが、すぐに戻される。 尿意は夜中に感じる歯痛のように意識の表面に張り付いて離れない。 お尻が引ける。 両肩がすぼまる。 長門「………(どうしよ。ほんとどうしよ)」 6 名前:(´・ω・`)[sage] 投稿日:2011/07/30(土) 18:29:59.95 ID:xYX9gc1SO 長門「………」 (回想) ゆっくり、時間がゆっくりと流れる。 小さな下着に包まれた胸の中で、とくんとくんと心臓が動く。 シャツが汗を吸い、少女特有のむせ返るほど甘ったるい匂いが制服から立ち上る。 もう、思い出すこともないけれど、一度だけ、長門は小学生のころ、教室で粗相をしたことがある。 そのときも、原因は同じだ。 いつも一緒に連れだってトイレに行く友だちが別の用で教室を外しており、行きそびれ、そのまま授業が始まったというもの。 授業が始まってすぐは、尿意はそれほど強く感じなかった。 10分ほど経ったころ、下腹部に張りを感じ始め、時計を気にするようになった。 あと何分、あと何分、授業の残り時間を数え続けた。 それはあと5分というときだった。 ふっと下腹部から力が抜けた。 いけない、思ったときは遅かった。 下着の中が熱く渦巻いた。 太股に生暖かい液体の流れを感じた。 ごまかそうとしても、知らんぷりを決め込もうとしても、静かな教室に突然割って入った雨音は隠せなかった。 朝倉「先生!長門さんがやっちゃいました!」 雨音に予感は感じていたのだろう。 クラス中がわっと沸き立った。 先生に教室の前に呼ばれ、どうして休み時間の間にトイレに行っておかなかったのかを問い詰められた。 何を聞かれても、えづくばかりで答えられなかった。 先生の大きな手が髪の毛をぐしゃぐしゃと撫ぜた。 7 名前:(´・ω・`)[sage] 投稿日:2011/07/30(土) 18:31:59.84 ID:xYX9gc1SO 長門「ごめんなさい」 上目遣いに謝ると、先生は許してくれた顔をしていた。 先生に指示され、席に戻り、体操着入れを持ってきた。 教室の前、先生の机の隣で、カーテンにくるまって着替えをした。 しゃがんだとき、カーテンが隠し切れなかった小さなお尻が教室の中にさらされ、笑いが起きた。 その日は誰とも口をきかず、うつむいて家に帰った。 ベッドに入り、丸くなって泣いた。 夕飯に呼びに来た母にはお腹が痛いからいらないと断った。 黙っていれば気付かれないという幼い考えは通用しなかった。 その日のうちに母には学校から連絡が入っていたらしく、夜、母が慰めに来た。 明日には誰も覚えていないわよ、そんな無責任な言葉は信じられなかった。 翌朝は鉄球を足につけているような足取りで登校した。 長門の心配は杞憂に終わった。 母の言うことは正しかった。 時々、誰かが思い出したようにからかいの言葉を投げかけるだけで、長門が心配していたような深刻ないじめに発展するようなことは全くなかった。 草食動物のようにびくびくと怯えながら過ごす日々は終わり、週が変わる頃には、思い出そうとしなければ思い出すことがなくなり、年が変わる頃にはときどき思い出しては、頭の中に手を入れて記憶をなくしたくなるような、恥ずかしい過去に変わっていた。 今では、それもない。 9 名前:(´・ω・`)[sage] 投稿日:2011/07/30(土) 18:46:20.06 ID:xYX9gc1SO (現実) 長門「………(少しだけ…しちゃえば楽になるかな…)」 めまいさえする尿意の中、長門の思考がぼんやりとする。 そんなことをして、途中で都合よく止められるわけがない、それは分かっている。 分かっているのに、頭の中に自分が2人いるような感覚だ。 長門「………(ちょっとだけだったら)」 お腹がごろごろとし、腸の扇動さえ過敏に拾っているのだ。 その都度、背筋に電気を流されたように、体がびくんと震えている。 尿意の限界はすぐそこまで来ている。 もうこれ以上の我慢はできない。 長門「………(だから、ちょっと…)」 意識が朦朧とし、下腹部から力が抜ける。 ぽつ、針の先で突いたほどの小さな尿口が滲み、薄黄色の液体が滴を作る。 葉先についた朝露が落ちるように、白い繊維にこぼれ、吸収される。 滴は続けてぽつ、ぽつと、肌の表面に現れては繊維に消える。 やがて、白い繊維が灰色に滲む頃、小さな口がわななき、一筋になって液体をあふれさせた。 長門「………(あっ!)」 柔らかな手の平を丸め、体を強張らせる。 キンとした鋭利な痛みが下腹部から頭まで貫く。 10 名前:(´・ω・`)[sage] 投稿日:2011/07/30(土) 18:48:40.85 ID:xYX9gc1SO 息をつめ、奥歯を噛みしめ、体を石にすること数秒。 緩みかけた尿口は再び閉ざされ、肌の中に消えた。 長門「はっはっ…はぁ…」 楽にはならなかった。 残されたのは濡れた下着の不快な感触と、より切羽詰った尿意。 心に澱のように溜まる感情に名前を与えることができない。 情けないとも悔しいとも恥ずかしいとも違う。 長門「………(ちびっちゃった…)」 真っ白な繊維に500円玉より少し大きな薄黄色の染みができ、肌にぺたりと張り付き、ちくちくと不快な刺激を与えてくる。 太股を擦るたびに下着が食い込み、不快さが増す。 より切迫した尿意も辛い。 排泄する出口を見つけたぞと、下腹部の中で騒いでいるのではないかと思うほどに強まった。 長門「………(どうしよう。我慢できないかも)」 不安の種が急速に芽吹き、葉を広げ、心を満たしてゆく。 11 名前:(´・ω・`)[sage] 投稿日:2011/07/30(土) 18:50:47.46 ID:xYX9gc1SO 鼻の奥が熱くなり、スンと息を吸い上げると、水っぽい音がして、鼻にハンカチを当てる。 長門「………(もう我慢できないよぉ)」 擦りあう足の動きが早くなる。 先生に助けを求めようにも、体育館の前に立つ大人たちのいったい誰に声を掛ければいいのかがわからない。 迷子になった時と同じだ。 目の前にはたくさんの大人たちがいる。 「助けて」と言えば助けてくれる。 けれど、自分に顔を向ける大人たちは、まるで黒い切り絵のように感じられて、意思の疎通さえ図ることができない。 視界が下から曇り始める。 唇が「へ」の字を作る。 泣くまいと我慢をすれば、なおのこと鼻の奥が熱く、視界が曇る。 下腹部が震え、葉先から露が滴るように、下着に小水の滴が零れ落ちる。 長門「………(おもらし…おしっこ…おしっこもれちゃうよ。もう我慢できないよぉ) 長門「ん…あっ!」 薄黄色に色を変えた下着が灰色の染みを作る。 12 名前:(´・ω・`)[sage] 投稿日:2011/07/30(土) 18:53:15.28 ID:xYX9gc1SO 白い肌が戦慄き、尿口から珠の滴が浮き出ると、ぽろ、ぽろと、下着に零れ、繊維の中に吸収される。 長門「………(で、でちゃう…でちゃう!)」 人は苦痛に耐えることはできても、快感に抗うことはできない。 下腹部はもうこの苦痛から解放される術を知っている。 ねじれた尿道が抵抗を失う。 小さな出口がぷくりと膨れる。息み、震え、そして、口を開く。 黄金色の液体が現れ、下着を染める。 長門「………(でちゃ…でちゃ…た)」 それは瞬く間に水量を増す。 布地に当たり、渦巻き、下着の中に飽和する。 布地が膨らみ、やがて、繊維の隙間に濾され、如雨露で撒く水滴のように降り注ぐ。 滴は太股に当たり、白い肌を滑り落ちる。 13 名前:(´・ω・`)[sage] 投稿日:2011/07/30(土) 18:54:34.56 ID:xYX9gc1SO 長門「………(でちゃった…でちゃった…)」 柔らかな少女の手には不似合いな握り拳を作り、体を石にして強張らせても、そこにだけ力が入らない。 穴を開けられたように、ぱんぱんになるほど溜まったおしっこが溢れ出す。 太ももを流れたおしっこは、膝に回り、ふくらはぎを蛇行する。 濃紺のソックスに染みこむ。 両手でスカートの前を押さえる。 指先に力を入れて、出口を圧迫する。 息をつめ、奥歯を噛みしめ、体に力を入れる。 出口が閉じた。 右足のふくらはぎを流れた一筋のおしっこはそこで動きを止めた。 狂いそうなほどの尿意が下腹部で爆発する。 息を吐けばその途端に決壊することが分かった。 キンと鼓膜が張った。 物音が遠くなり、耳に虫の羽音のような甲高い音が聞こえる。 視界から光量が減る。 色彩が崩れ、すべてが紫がかって見てる。 意識が遠のく。 宙に浮いてゆく意識の中、小学生のころの思い出がフラッシュバックする。 14 名前:(´・ω・`)[sage] 投稿日:2011/07/30(土) 18:56:54.56 ID:xYX9gc1SO 長門「………(いや…おもらし、いやだ…)」 願っても、堪えても、それは叶わない。 やがて息が苦しくなり、鼻が広がり、微かに漏れ出すと、体の表面を羽で撫ぜられたような感覚が起こる。 「………(んあ…も、もう…だめ…おしっこもれちゃう)」 最後は自ら手放したのかもしれない。 苦痛に屈したのか、楽になりたかったのかは分からない。 ただ、下着の中が熱くなったことを感じた。 長門の体から小さな水音が立った。 普段感じることのない、肌と下着との隙間に、熱い渦が生まれる。 渦は前はウェストまで上がり、 後ろはお尻まで濡らす。 シャワーよりも少しぬるい、なによりシャワーのお湯よりも肌を刺激する液体が白い肌をすべる。 まとまった量で、太ももを膝を、ふくらはぎを濡らす。 石膏のように体を固くしている。悔しそうに下唇を噛む。 けれど、かちかちに張った膀胱が緩んでゆく、弛緩のもたらせる恍惚とする感覚が体の中に広がってゆく。 冬の寒い日、冷え切った体のまま湯船に入ったときのような、力の抜けてゆく感覚だ。 肌の表面がちりちりとする。 長門「………(でちゃった……おしっこ、でちゃった)」 白い肌にはなおもゆるゆると透明の液体が流れている。 長門の足元にはみずたまりができている。 はじめ、ぽつぽつと生まれた水滴だったそれは見る間に面積を広げ、今は長門の肩幅を超えている。 広がった先では白湯気を上げている。 湯気に乗って、金臭いような大豆を炒ったような、おしっこ独特の匂いが立ち上る。 15 名前:(´・ω・`)[sage] 投稿日:2011/07/30(土) 18:58:00.91 ID:xYX9gc1SO 長門は入学早々引きこもりになってしまった。 おわり。 16 名前:(´・ω・`)[sage] 投稿日:2011/07/30(土) 19:03:19.49 ID:xYX9gc1SO 数ヶ月後 (SOS団) ハルヒ「憂鬱ね」 キョン「どうした?」 ハルヒ「なんかもう一人メンバー欲しいわ」 ちなみにSOS団のメンバーは、古泉、みくる、キョンである。 古泉は転校生。 みくるは萌え。 キョンは発案者。 としてここにいるらしい。 ハルヒ「そうだわ!入学式に失禁した長門有希って娘を入れましょう!」 キョン「大声でそんなことを………」 本当のおわり。 17 名前:(´・ω・`)[sage] 投稿日:2011/07/30(土) 19:03:52.72 ID:xYX9gc1SO じゃあぬ(´・ω・`)ノシ ちゃんとHTMLだっけ?しとくさ。 20 名前:(´・ω・`)[] 投稿日:2011/07/30(土) 19:05:44.80 ID:xYX9gc1SO 最後に 駄文&ハルヒ感壊してごめんなさい