長門「冷やし長門はじめました」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/25(土) 09:54:12.27 ID:sdhD8YBbO キョン「暑い・・・どうしてお前はそんな涼やかな顔をしているんだ」 古泉「僕ももちろん暑いですよ?」 キョン「いんちき超能力でなにかしてるんじゃないだろうな」 古泉「まさか、それに僕の能力があの空間でしか使えないことはご存知でしょう」 キョン「あーあづい・・・冷し中華食べたい・・・」 古泉「冷し中華ですか」 キョン「あぁ・・・この時期になるといろんなところで冷し中華はじめました見るだろ。あれ見るとどうしてもな」 古泉「ならどうです?帰りに」 キョン「いや、今日はカレー曜日だから」 古泉「それは残念」 キョン「あ゙ー冷し中華はじめたい・・・」 長門「・・・・・・」 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/25(土) 10:01:07.80 ID:sdhD8YBbO 翌日 キョン「部室にエアコンくらいつけて欲しいよな・・・」テクテク キョン「ん?なんだこの紙」 『冷やし長門はじめました』 キョン「・・・なんだこれは」 コンコン ガチャッ キョン「よぉ長門、なんだあの貼紙は」 長門「文字通り」 キョン「文字通りって・・・」 長門「わたしの周囲30cmを気温24°湿度20%の快適空間にした」 キョン「へえ、うらやましいな」 長門「・・・」 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/25(土) 10:04:34.19 ID:sdhD8YBbO キョン「でもあんまり温度下げすぎると風邪引くぞ?27°とかにしといたほうがいい」 長門「わかった」 キョン「あーあちい・・・」 長門「・・・・・・」 コンコン ガチャッ 古泉「おや、今日もまた随分とやられているようですね」 キョン「お前の無駄に爽やかな顔見てるとなんかイラっと来るな」 古泉「そう言わずに、今日はこんなものを持ってきたんです」スッ キョン「・・・なんだそりゃ」 古泉「今話題の羽のない扇風機ですよ」 キョン「おぉっ!それはいいな」ガタッ 長門「・・・・・・」 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/25(土) 10:10:14.16 ID:sdhD8YBbO キョン「すごいな・・・どうやって風出してんだこれ」フォォォ 古泉「さあ?」 キョン「ああああ・・・って羽ないから意味ないな、あははは」フォォォ 古泉「喜んで頂けたようでなによりです」 長門「・・・」 キョン「しかし・・・送られてくる風が生温いから・・・なんかあれだな」フォォォ 古泉「ないよりはマシでしょう?」 長門「わたしを使うといい」 キョン「・・・なんか言ったか長門」 長門「わたしの周囲30cmは気温25°の快適空間。自由に使うといい」 キョン「・・・いいのか?」 長門「問題ない」 古泉「おやおや」 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/25(土) 10:16:55.40 ID:sdhD8YBbO キョン「涼しい・・・もっと寄ってもいいか長門」 長門「・・・」 キョン「快適だ・・・冷やし長門は最高だな」 古泉「えぇ」 長門「・・・」ベチッ! ガシャン! 古泉「あぁ!?高かったのに!」 キョン「なっ、どうしたんだ長門!?」 長門「使い方が違う」 キョン「使い方って、冷やし長門の空気を羽のない扇風機で送る。どこが問題なんだ?」 古泉「ひどい・・・自腹だったのに・・・」 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/25(土) 10:20:02.47 ID:sdhD8YBbO 長門「冷やし長門にはもっと簡単で便利な使い方がある」 キョン「なに・・・ま、まさか!でもそんなの長門に悪いだろ」 長門「問題ない。むしろ良い」 キョン「それじゃ・・・」 キョン「あー涼しい・・・ありがとな長門」 長門「・・・」 古泉「僕の扇風機・・・・」 キョン「しつこい男だなお前も、エアコンの代金と思えばいいだろう」 古泉「しかしですね」 キョン「はぁー・・・最初から長門にエアコンつけて貰えば良かったんだよな・・・なぜ思いつかなかったのか・・・」 長門「・・・・・・」 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/25(土) 10:26:10.16 ID:sdhD8YBbO ガガッピッガガッ キョン「ん?なんだ今の音」 古泉「エアコンのところからしたような」 キョン「確かに・・・ってなんか暑くないか?」 古泉「確かに、心なしか・・・いや、暑いですね」 長門「・・・・・・」 キョン「あちい・・・ってこれ異常じゃないか?」 古泉「エアコンは・・・設定温度39°!?」 キョン「どこのださいたまだ!貸せ!」ピッピッピッ キョン「下がらない!?な、長門!エアコンが壊れちまった!」 長門「そう」 キョン「早く直してくれ!暑くてたまらん!」 長門「不可能。わたしはエアコン業者じゃない」 キョン「くっ、それもそうか・・・どうしたら」 長門「一つだけ手はある」 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/25(土) 10:30:46.01 ID:sdhD8YBbO キョン「なに!?どうすれば!」 長門「わたしの周囲は快適な温度。偶然にもギリギリ人一人くらいなら、わたしに抱き着くことでその快適空間に入れる」 キョン「なるほど・・・仕方ない古泉!」 古泉「はい」 キョン「こんな暑い部室にはいられない!帰ろう!」 古泉「仕方ありませんね!」 ガチャッ バタン 長門「・・・・・・」 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/25(土) 10:40:39.23 ID:sdhD8YBbO ガチャッ みくる「おそくなり・・・あつ!?な、なんですかぁ!?」 長門「・・・」 みくる「な、長門さん、これは・・・暑いですぅ!」 バタン みくる「えっ?な、なんでドアが」 長門「・・・・・・」 みくる「開かない!?開かないです!なんで!?」ガチャガチャ 長門「・・・・・・」 みくる「長門さん!ドアが・・・な、なんですかぁ」 長門「・・・・・・」 みくる「な、なにか言って下さいよ」 長門「・・・・・・」 みくる「きゃああああああああああああああああ……………… 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/25(土) 10:42:28.68 ID:sdhD8YBbO 終わりです!自分でもまさかこんな大長編になるなんて思わなかった! ありがとうございました!