ハルヒ「あなたと契約して、魔法少女になれ、ですって?」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 03:04:14.05 ID:VJ4YPY130 ハルヒ「じゃあ今日の団活はここまで!みんなとっとと帰りなさい!明日は街で不思議探索よ、遅刻したら、死刑だからね!」 キョン「(どうせまた俺が最後なんだろうな・・・財布がそろそろ厳しいんだが。やれやれ。)」 ハルヒ「ちょっとキョン、聞いてるの?最近ちょっとたるんでるんじゃない?明日遅刻したらただじゃ済まないわよ!」 キョン「はいはい、判ったよ。じゃあ明日な。」 ツンツン キョン「ん・・・?」 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 03:07:25.50 ID:VJ4YPY130 長門「・・・話がある。いったん涼宮ハルヒと別れたあと、ここに戻ってきて欲しい。古泉一樹と朝比奈みくるにも話はしてある。」ヒソヒソ キョン「なんだ、まさかヤバい話か?ハルヒ絡みか?」ヒソヒソ 長門「詳しくはあとで話す。またあとで。」 キョン「(・・・何だ、また厄介ごとに巻き込まれたのか・・・?最近は平和な高校生生活を満喫できていたのに・・・やれやれ)」 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 03:09:08.22 ID:VJ4YPY130 ・・・30分後・・・ ガチャ キョン「すまん、遅くなった。ハルヒが中々離してくれなくて。結局いったん家まで行っちまったよ。」 古泉「ご苦労様です。掛けてください。」 キョン「・・・それで、長門、話ってのは、なんだ?古泉も朝比奈さんもってことは、ハルヒ絡みのヤバい話なんだろ?」 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 03:11:17.46 ID:VJ4YPY130 長門「・・・」 キョン「長門・・・?」 長門「・・・時間にループが起こっている。」 キョン「なっ・・・」 古泉「ほう・・・」 キョン「時間のループって、いつぞやの夏休みみたいな事がまた起きてるってことか?」 長門「・・・そう」 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 03:14:40.68 ID:VJ4YPY130 キョン「なんてこった・・・。」 いつぞやの夏休み、俺達は夏休みの最後の2週間を数えきれないほど・・・何回かは長門に聞いてくれ・・・繰り返した。もちろんハルヒの仕業だ。 何度も失敗した(らしい)結果・・・結局一緒に宿題をするというハルヒの願いを叶えてやることで、ループから脱出出来たのだが・・・ 古泉「また涼宮さんの力のせいで、時間のループが起きてしまったと、そう言いたいんですね、長門さん?」 みくる「ふぇぇぇぇ・・・」 長門「・・・」 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 03:16:57.60 ID:VJ4YPY130 キョン「長門?」 長門「・・・実は、そうではない。時間のループは確認出来たが、涼宮ハルヒが何らかの形で干渉しているという痕跡は認められない。」 古泉「・・・涼宮さんの力ではない、と?」 長門「そう」 古泉「朝比奈さん、未来との連絡は?」 みくる「それが、普通に取れるんです・・・」 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 03:20:09.62 ID:VJ4YPY130 みくる「夏休みの時みたいに、未来との連絡が取れなくなっているわけじゃないから、気付かなかったの。」 古泉「前回とは性質が違うようですね・・・。」 キョン「(夏休みの時は、朝比奈さんが未来と連絡が取れなくなったことに気づき、長門に問い詰めて時間のループが発覚した)」 キョン「(しかし今回はそうではない?)」 キョン「長門、前回はループについては俺達が気づくまで教えてくれなかったよな。」 キョン「今回はどうして教えてくれたんだ?」 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 03:24:14.31 ID:VJ4YPY130 長門「・・・今回の事象は、おそらく涼宮ハルヒと無関係。」 長門「私自身も動揺している。それに、あなたとはこう言った場合にはすぐ報告するよう約束をした」 キョン「・・・・」 古泉「涼宮さんのような力を持った人間が、他にいる、ということですか?」 長門「わからない」 古泉「ループは何回目なんです?」 長門「前回のように多くはない。まだ15回目。」 古泉「ループしている期間は?」 長門「今日からちょうど1ヶ月の間」 長門「私自身、原因を探ってみたが、この15回の間はまったく原因を発見することが出来なかった」 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 03:26:46.24 ID:VJ4YPY130 キョン「・・・ハルヒが原因ではないとなると、どうしようもないんじゃないか、長門。」 長門「そう」 キョン「(これは参った。ハルヒと同じ妙ちくりんな力を持った人間が他にいるなんて信じられないが、現実、時間のループは起きてしまっている。)」 キョン「(長門にも原因が判らない、となりゃ・・・)」 古泉「それじゃあお手上げですねぇ」 キョン「珍しく同意するよ、古泉」 古泉「ふふ、光栄です。」 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 03:29:16.84 ID:VJ4YPY130 長門「とにかく」 長門「私なりに原因を探ってみる。涼宮ハルヒの関与の可能性も引き続き調べる。」 キョン「・・・そうか・・・。」 キョン「(どっちにしろ、ハルヒが原因ではないとなると、俺には出来ることは無い)」 キョン「(古泉も朝比奈さんも同じだろう。)」 キョン「(今は長門に任せるしかない、か。)」 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 03:30:28.23 ID:VJ4YPY130 キョン「判った、長門。俺達は特に何事も無かったかのように過ごす。長門は原因を調べてみてくれ」 長門「判った」 キョン「いつも押し付けてすまないな。」 長門「かまわない」 古泉「・・・一つ聞いてもいいですか、長門さん」 長門「何」 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 03:33:07.99 ID:VJ4YPY130 古泉「・・・このことを我々に伝えるのは、何回目ですか?」 長門「・・・」 長門「14回目」 古泉「・・・そうですか、分かりました。すみません、よろしくお願いします。」 キョン「(14回目ってことは、2回目のループからはずっと俺達に伝えていたということだ)」 キョン「(夏休みの何万回に比べれば少ないかもしれないが、今回は原因すら判らない)」 キョン「・・・やれやれ」 キョン「とりあえず今日は帰ろう。明日遅刻しないことがまず出来ることだからな」 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 03:34:35.45 ID:VJ4YPY130 キョン「長門」 長門「・・・」 キョン「教えてくれて有難うな。」 長門「・・・構わない」 その日は長門も、朝比奈さんも、古泉もそのまま帰った。朝比奈さんはまだ半信半疑なようだった。未来と連絡が取れているからなのかもしれないが・・・。 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 03:37:05.17 ID:VJ4YPY130 ハルヒ「あーあ、退屈だわー。何かおっもしろいことないのかしら」 ハルヒ「明日は不思議探索だけど、これまで不思議なことが見つかった試しはないし」 ハルヒ「探し方が悪いのかしらねぇ・・・」 ガサッ ハルヒ「!?だれっ?」 ??「君は不思議なことを望んでいるのかい、涼宮ハルヒ」 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 03:38:59.78 ID:VJ4YPY130 ハルヒ「(なっ・・・なにこれ、頭の中に直接聞こえてくる・・・?)」 ハルヒ「どこっ?誰なのよっ」 ??「ここだよ」 ハルヒ「!?!?」 ハルヒ「猫・・・?がしゃべってる・・・?」 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 03:43:21.44 ID:VJ4YPY130 ??「君も僕の事を猫だと言うんだね、そんなに似ていないと思うんだけれど」 ??「まぁいいよ、涼宮ハルヒ、君は、日常に退屈してる。不思議な毎日を望んでいる。そうだね?」 ハルヒ「なんで知って・・・どうして私の名前を・・・?」 ??「あんまり驚かないでくれるかい、涼宮ハルヒ。僕の名前は、キュウべぇ。魔法少女の契約を取り結ぶ物さ。」 ハルヒ「魔法・・・少女?」 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 03:47:38.73 ID:VJ4YPY130 QB「魔法少女、魔女を狩るものだよ。」 QB「僕は、君くらいの女の子に魔法少女になってもらう代わりに、なんでも一つ願い事を叶えてあげることで、契約を結んでいるんだ。」 QB「涼宮ハルヒ、もう一度聞くよ。不思議な毎日を望むその願いは、魂を差し出し、戦いの日々を受け入れるに足るものかい?」 ハルヒ「(しゃべる猫・・・魂・・・戦いの日々・・・何よこれ、すっごくおもしろそうじゃない・・・)」 ハルヒ「も・・・もちろんよ、私は何より不思議が好きなの、それに魔法少女になって戦うなんて、すっごく面白そう・・・」 QB「じゃあ、僕と契約して、魔法少女になってよ!」 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 03:54:41.56 ID:VJ4YPY130 翌日 朝 プルルルルルル・・・・プルルルルルル キョン「ムニャムニャ・・・何だこんな朝っぱらから・・・はい、もしもし・・・」 ハルヒ「・・・もしもし、キョン?」 キョン「何だハルヒか。どうしたんだこんな朝から。こんな早く起こしてもらわんでも、遅刻はしないぞ。だいたい毎回毎回奢らされて財布が・・・」 ハルヒ「そうじゃないの」 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 03:56:49.31 ID:VJ4YPY130 キョン「じゃあ何だ?不思議探索じゃなくて、やっぱりプールに変更か?もしかして虫取りにでも行くつもりか?」 ハルヒ「今日の不思議探索は、お休みにしたいの。」 キョン「なっ・・・」 キョン「(ハルヒから不思議探索を中止にするなんて、珍しいなんてもんじゃない)」 キョン「(何かあったのか?もしかして昨日の長門の話と関係が・・・?)」 キョン「(それとなく探りを入れてみるか・・・?)」 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 03:58:52.45 ID:VJ4YPY130 キョン「なんだ、具合でも悪くなったか?お前が風邪を引くとは思えないが。」 ハルヒ「そんなんじゃないのよ、とにかく今日は中止。悪いけどみくるちゃんと有希と古泉君にも伝えておいてくれるかしら」 キョン「おまっ、それくらい自分で・・・」 ハルヒ「何よ、あんたはSOS団専属電話オペレーターでしょ?それくらいやんなさい!いいわね!ガチャ」 キョン「・・・専属電話オペレーターね、何時なったんだか。」 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 04:01:51.87 ID:VJ4YPY130 キョン「(しかし、これは普通じゃないのは確かだ。どうせ連絡しなければならないし、しっかり話しをしておこう)」 キョン「ピポパポ・・・あぁ古泉か?朝早くすまんな。今ハルヒから連絡があって、今日の不思議散策は中止だそうだ」 古泉「中止・・・?体調不良か何かですか?」 キョン「どうやらそうでもないらしい。何か事情があるようだったが・・・もしかしたら昨日の話と関係があるのかも」 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 04:04:36.47 ID:VJ4YPY130 古泉「確かに妙ですね・・・分かりました、こちらでも色々と調べてみます。連絡ありがとうございます。えっと・・・」 キョン「?」 古泉「ただ、今日は少し休みたいと思うんですが、いけませんかね?最近ちょっと疲れが溜まっていて・・・」 キョン「そんなの俺に断らなくても休めばいいだろう。バイトは忙しいのか?」 古泉「バイトは最近はめっきり少なくなりましたけどね、私も一応高校生ですので、色々疲れることもあるんです。」 キョン「まあそりゃそうだな。無理しなくていいぞ、ゆっくり休んでくれ。じゃな」 古泉「はい、ありがとうございます」 34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 04:09:32.23 ID:VJ4YPY130 キョン「ふぅ。相変わらずあいつと電話するのは変に気疲れする。」 キョン「次は長門か・・・ピポパポ・・・もしもし、長門か?朝早くすまないな・・・起きてたか?ってかそもそも睡眠は取ってるのか?」 長門「睡眠は取る必要はない。ただ通常の女子高校生の生活パターンを踏襲するために、睡眠の真似事はしている」 キョン「そう・・・か。まぁ寝るのも必要だろ。ってそんな話をしようとしたんじゃないんだ。」 キョン「実は今日の・・・・」 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 04:12:11.11 ID:VJ4YPY130 長門「知っている」 キョン「なっ・・・」 長門「情報収集は得意」 キョン「まぁ・・・それもそうか。んじゃそういうことだから・・・お前も今日はゆっくり休んだらどうだ、一日家でゴロゴロするのもいいもの・・・」 長門「涼宮ハルヒが普通ではない存在と接触した痕跡がある」 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 04:15:10.73 ID:VJ4YPY130 キョン「へっ?」 キョン「普通ではない・・・ってのはえっとなんだっけ、性格に普遍的な要素が無いという意味ではなく?」 長門「文字通りの意味で。」 キョン「お前のお仲間とかじゃないのか?」 長門「現状、涼宮ハルヒと情報統合思念体の接触は基本的には私を介して行われる」 長門「涼宮ハルヒと接触しようとするような急進派インターフェースの存在は朝倉涼子以来認められない」 キョン「そうか、なんつうか責任あるポジションなんだな」 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 04:17:14.91 ID:VJ4YPY130 長門「・・・涼宮ハルヒと接触した存在の詳細は私にもよく分からない」 長門「情報収集が必要」 キョン「・・・そうか、判った。休日なのに面倒かけてすまないな」 長門「構わない」 キョン「・・・・今までのループでは、こういうことはあったのか?」 長門「今までのループの中で、涼宮ハルヒが普通でない存在と接触した例は無い」 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 04:19:00.40 ID:VJ4YPY130 キョン「!?」 キョン「つまり、ループの原因と何らかの関係があるかもしれない、ってことか」 長門「可能性はある」 長門「情報収集が必要」 キョン「そうか、判った。世話かけるな。じゃあまた月曜日に。」 長門「さよなら ガチャ」 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/05/20(金) 04:22:15.81 ID:VJ4YPY130 キョン「(ハルヒのやつ、やっぱり何かあったのか)」 キョン「(俺達に何も言わずにってことは、よっぽどの事なんだろうが・・・)」 キョン「(しかし解決の糸口が見つかったのは良かった。何か分かるといいんだがな)」 キョン「・・・さて・・・。」 キョン「シャワーを浴びないとな・・・・」 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 04:25:37.60 ID:VJ4YPY130 ザー・・・キュッキュッ キョン「次は着替えだ」 キョン妹「キョンくんおはよーう。あれれー?朝からおめかししてどっかいくのー?つれてってー?」 キョン「うるさい、どこにも行かないよ。シャミセンと遊んでろ」 キョン妹「キョンくんの変なのー。」 キョン「香水はどこにあったかな・・・」 ・・・・・ キョン「よし。」 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/05/20(金) 04:29:27.85 ID:VJ4YPY130 キョン「ゴホン、ゴホン・・・んっんっ・・」 トクン・・・トクン・・・トクン・・・トクン・・・ キョン「・・・ピポパポ・・・プルルルルル・・・プルルルル」 みくる「ふぁひぃ・・・どなたですかぁ・・・」 キョン「あっああああああああの、えっっと、お・・俺ですえっと・・・」 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/05/20(金) 04:34:19.31 ID:VJ4YPY130 みくる「あっ、キョンくーん。ごめんなさい起きたばっかりで・・・」 キョン「あっ、起こしてしまいましたか、申し訳ありませんっ・・・」 みくる「いえいえ、気にしないでくださーい。えっと、どうしたんですかーぁ?」 キョン「あっ、えっとですね、実はハルヒの奴今日は不思議探索を休みにしたいとか言い出しまして」 みくる「涼宮さんが・・・ですか?」 キョン「そうなんです、それとそれに関して少しお伝えしておきたいことが」 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 04:38:07.07 ID:VJ4YPY130 みくる「?」 キョン「実は、これは長門から聞いたんですが、ハルヒの奴、何か得体のしれない存在と接触した・・・らしいんです」 みくる「得体のしれない存在・・・長門さんみたいな?」 キョン「長門にもよく分からないみたいなんです。今までのループではこう言うことはなかったらしくて・・・時間がループしていることに関係するかもしれないってことで」 キョン「今長門が調べてる所です。」 みくる「そうなんですか・・・分かりましたキョン君、教えてくれてありがとう。私も調べてみなくちゃ。」 みくる「じゃあまた月曜日にね、キョン君。日曜日に新しいお茶の葉を買いに行くから、楽しみにしててね。」 キョン「は、はい!世界が滅びても月曜日は部室に行きます!」 みくる「ふふふ、キョン君ったら。じゃあね、バイバイ」 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 04:39:52.85 ID:VJ4YPY130 キョン「緊張した・・・でも朝比奈さんは天使だ・・・。朝から朝比奈さんの声を拝聴することが出来るなんて・・・。」 キョン「もう今日は何も聞かずに過ごしたいもんd」 プルルルルル プルルルルル キョン「・・・・」 キョン「ガチャ 俺だ。なんだ、古泉」 50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 04:42:07.06 ID:VJ4YPY130 古泉「なんだかつっけんどんな言い方ですね。今は電話しては不味かったでしょうか?」 キョン「・・・・まぁな。いやこっちの都合だ、気にしないでくれ。で、一体何だ?」 古泉「長門さんはこの件について何と?」 キョン「・・・お前は目敏いな。」 古泉「お褒めに預かって光栄です」 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 04:44:48.01 ID:VJ4YPY130 キョン「長門が言うには、何か普通じゃない存在とハルヒが接触した形跡があるそうだ。長門が今調べてくれてる。」 古泉「そうでしたか・・・ループとの関係が?」 キョン「それは分からんが、こう言うことは長門も初めてだそうだ」 古泉「そうですか・・・お邪魔してすみません、やれやれ、休んでいる場合では無いみたいですね」 キョン「ご苦労様なこったな。俺は今日はゆっくりさせてもらうわ。」 古泉「羨ましい限りです。それでは。 ガチャ」 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 04:46:48.87 ID:VJ4YPY130 キョン「・・・やれやれ。また面倒なことが起きそうだ。」 キョン「今日明日としっかり休んでおくk」 キョン妹「キョンくうううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううん」 キョン「」 キョン妹「しゃーみーとーあーーそーーぼーーーーーーーーーーーーーーーーー」 キョン「・・・やれやれ。」 66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 10:24:28.01 ID:TY0Gh5+J0 ・・・時間は、少し戻って 昨夜・・・ ハルヒ「さぁ、契約よ!とっととやってちょうだい!」 QB「そんなに急かさないで、じゃあ、いくよ?」 ピカァーン・・・・ QB「契約は成立だ、君の願いは、エントロピーを凌駕した。これから君は、魔女を倒す戦いに魂を捧げるんだよ」 ハルヒ「な、なんかあっさりしてるのね。生贄の動物の生き血を啜ったり、三日三晩祈り倒したりしなくていいの?」 QB「(それ、多分何かと勘違いしてるよ)」 67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 10:29:14.04 ID:TY0Gh5+J0 QB「(しかし、なんてラッキーなんだろう)」 QB「(異常な魔力係数に惹かれて来てみたら、こんな簡単に契約してくれるなんて)」 QB「(しかも巴マミ同様「魔法少女になること」そのものが願いとみなされるパターンだから、奇跡の分のエネルギーも消費しなくて済んだ)」 QB「(鹿目まどかと合わせて、一気にノルマ達成出来るチャンスだ!)」 QB「(年齢的には少し高めだけど、この手の夢見る女の子は精神が不安定なことが多い)」 QB「(魔女化もそう遠い未来じゃ無さそうだ)」 68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 10:33:21.54 ID:TY0Gh5+J0 ハルヒ「何か宝石が落ちてきたわ、コレは何?」 QB「それはソウルジェム。魔法少女の証であり、魔力の源だよ」 QB「とても大切なものだから、肌身離さず持っていてね。いつもはこうやって・・・指輪になるから、そうやって保管するといいよ」 ハルヒ「なんだか本格的ね・・・わくわくしてきたわ!さぁ、さっそく魔女を倒しに行きましょう!」 QB「ちょ・・・ちょっと待って涼宮ハルヒ、もう今日は遅い、色々説明したいこともあるし、それも合わせて明日にしようよ」 QB「明日は何か予定があるのかい?」 ハルヒ「明日は不思議散策の日だけど・・・でも目の前にこんな面白いことが降ってきたのよ、キャンセルするわ」 70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/05/20(金) 10:45:34.44 ID:TY0Gh5+J0 翌日 ハルヒ「起きなさいキュウべぇ、みんなには連絡を入れたわ、さっそく魔女退治に出かけるわよ!」 QB「おはよう涼宮ハルヒ、張り切っているね。」 ハルヒ「ハルヒでいいわよ、いいから早速出かけましょう。」 QB「それじゃあ行こうかハルヒ」 71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 10:50:18.56 ID:TY0Gh5+J0 ハルヒ「魔女は、魔女はどこ?ぶっ倒してやるわ!」 QB「落ち着いて、ハルヒ。ソウルジェムは持ってるかい?」 ハルヒ「この宝石のことよね?」 QB「そう、ソウルジェムは魔女の気配を感じ取ることが出来るんだ。もし魔女が近くにいるとこのソウルジェムが・・・・」 ピコーン ピコーン QB「・・・・・こんな風に・・・・光るんだ、っていきなり近くにいるじゃないか!」 QB「(なんて都合が良い子なんだ)」 ハルヒ「手っ取り早くていいわ、どうすればいいの?」 QB「魔力のパターンを頼りに、足で居場所を探すんだ。今回はすぐ近くだから、すぐ見つかるよ」 ・・・・・ ハルヒ「ここが一番反応が強いわ。壁に不思議な模様が書いてあるわね・・・」 72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 10:55:45.76 ID:TY0Gh5+J0 QB「そこは魔女結界の入り口だよ。ほとんどの魔女はこうやって結界を持っていて、その奥深くに潜んでいるんだ」 QB「人をこの中に引きずり込んで、そのまま殺してしまうこともあるんだよ」 ハルヒ「要するに悪いヤツなのね、正義の味方なんて、気分いいじゃない!さっそく行くわよ!」 QB「(緊張感が無い子だなぁ。)」 ハルヒ「うわっ・・・なにこれ悪趣味・・・これが魔女結界なの?」 QB「そうだよ、魔女の性質や、結界がある場所の特徴が反映されることが多いんだ。ここは学習塾のあるビルだから、文房具や本がたくさん浮いてるね。」 74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 11:01:48.83 ID:TY0Gh5+J0 ハルヒ「変身は!変身はどうすればいいの?」 QB「ソウルジェムさえ身につけていれば、変身したい、と思うだけで変身出来るよ」 ハルヒ「なによつまんないわね。かっこいいポーズや演出は無いの?」 QB「もちろん、それでも構わないよ。魔法少女はメンタル面が重要だから、気分を盛り上げるために変身の時にポーズを取ったり、戦闘時に必殺技名を叫ぶ人もいるんだ」 ハルヒ「なるほどねぇ、じゃあ行くわよ、へんーーーしん!とぉ!」 QB「(それは違うヤツなんじゃ・・・)」 77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/05/20(金) 11:10:46.21 ID:TY0Gh5+J0 ハルヒ「凄い!すごいわ!カッコイイ!なにこれ最高よ!ホンモノの魔法少女じゃない!」 QB「もちろんそうさ、君は魔女との戦いに身を捧げる、魔法少女なんだよ。コレくらいのことは朝飯前さ。」 ハルヒ「武器は?武器はないの?」 QB「武器も君の嗜好やイメージを反映したものが選ばれるんだ。武器を出したいとイメージしてごらん」 79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 11:20:32.26 ID:TY0Gh5+J0 ハルヒ「きゃあ、なにこれ、巨人が出てきたわ!」 QB「へぇ、珍しいね、君は使い魔を召喚して戦うスタイルみたいだ。魔女が使い魔を使うことは多いけど、魔法少女が使う例は珍しいよ。」 QB「君の深層心理の中で、その巨人が武器としてイメージされたんだろうね。」 ハルヒ「うーん、そうなのかしら。イメージと少し違う気がするけど・・・」 QB「そうなのかい?うーん、そういう事はめったに無いんだけど・・・君自身が使う武器もイメージしてみたらどうだい?」 80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 11:24:45.38 ID:TY0Gh5+J0 ハルヒ「そうね・・・とりあえず剣でも出しておくわ。」 QB「魔法少女の戦闘も、慣れや経験が重要なんだ。武器を毎回変えることももちろん出来るけど、ほとんどの魔法少女は武器を固定して使っているよ」 ハルヒ「なるほどね、今日は初めてだからこの巨人とこの剣で行くわ。武器を考えておかなくちゃ。それにしても、イメージするだけで武器が現れるなんて便利じゃない!」 QB「それも人次第だよ。スカートや帽子から武器を出す人もいるし、魔法少女としての能力はあるけど武器そのものは持たないケースもあるんだ。」 83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 11:36:27.02 ID:TY0Gh5+J0 ハルヒ「!何か来たわっ、魔女?」 QB「あれは魔女の使い魔だよ。準備運動がてら倒してみt・・・・・」 ハルヒ「行くのよ巨人、なぎ払いなさい!」 神人「コォオオオオオオオオオオ」 ピィィィィィー・・・ドゴォォォン(庵野爆発) QB「」 85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 11:47:11.70 ID:TY0Gh5+J0 ハルヒ「すごいわ巨人!どんどん進みなさい!あ、後私をコックピットに載せなさい!」 シュゥゥゥゥン ハルヒ「よーし行きなさい!魔女を倒すのよー!」 QB「これは何なんだろう」 ハルヒ「発射ぁ!」 ドゴォオオオオオオオオオン 87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 11:52:00.14 ID:TY0Gh5+J0 QB「頑張って、もうすぐ結界の最深部・・・って聞いちゃいないね」 ハルヒ「なにこれ最高じゃない!思った攻撃がどんどん出来るわ!肩部ロケットランチャー発射!」 パシュンパシュンパシュンパシュン  ドォォォォォォン QB「まぁいいや、うん、いろんな戦い方があるよね」 ハルヒ「大きなドアの前に出たわ」 QB「おそらくこの先に魔女がいる。使い魔とは別格の強さだよ、気をつk」 ハルヒ「ドアなんてぶっ壊しなさい!撃て撃てー!」 90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 11:58:13.88 ID:TY0Gh5+J0 ハルヒ「・・・あれが・・・魔女?想像してたのとまったく違うわ・・・・」 ハルヒ「ただの化物じゃない・・・・女性なのかどうかもわからないわ」 QB「(都合が悪いから黙っておこう)」 QB「!気をつけて!来るよっ!」 ハルヒ「きゃあああっ!文房具を飛ばしてくるわ!」 QB「かわすんだ!敵は動きが早い、降りて自分で戦ったほうg」 ハルヒ「巨人、バリアーよ!」 94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 12:01:58.43 ID:TY0Gh5+J0 QB「バリアー、ね、なるほどねぇ。まぁ杏子も似たようなことはやってたけど・・・」 カンカンカンカンカンカン!ドドドドドドド・・・・ QB「今のところは完全に防いでいるけど・・・いつまでもは持たないよ!」 ハルヒ「ブツブツブツ・・・・」 QB「?」 95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 12:04:27.97 ID:TY0Gh5+J0 ハルヒ「総員、対ショック・対閃光防御。発射10秒前・・・9・・・8‥・7・・・」 QB「総員・・・って僕だけだよね、目をつぶっとけばいいのかな・・・」 QB「バリアーが壊れるよ!急がないと!」 ハルヒ「6‥・5・・・4・・・3・・・2・・・」 QB「もうダメだ!バリアーが!」 ハルヒ「・・・1・・・発射!」 97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 12:10:13.58 ID:TY0Gh5+J0 巨人「コォォォォォォォォオオオオオ」 (イメージ映像 http://www.youtube.com/watch?v=6bZr5IuTfk0#t=1m25s) ドォォォォォオオオオオオオオン QB「」 ハルヒ「終わったわね」 ・・・カラン・・・ 98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 12:14:02.77 ID:TY0Gh5+J0 QB「はははは・・・いやぁ、凄いじゃないか!初めての戦闘でここまでやれるなんて!」 ハルヒ「思っていたより楽勝じゃない、何より凄く楽しいわ!」 QB「(しかしこんな調子で魔力を使っていては、あっと言う間にソウルジェムは真っ黒だ)」 QB「(もっと強い魔女とぶつかれば、戦闘終了後にはすぐ魔女になりそうだね)」 QB「(どんな魔女になるのか、非常に興味深いけれど)」 QB「(そうはいっても、一応説明しておかなきゃな)」 99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 12:20:16.50 ID:TY0Gh5+J0 QB「ハルヒ、大事な説明があるんだ、聞いてくれるかい」 ハルヒ「もう魔女を倒したのに、まだ何か説明があるの?」 QB「魔女を倒すことは、君が言うように正義の味方としての意味もあるけれど」 QB「もう一つ、魔法少女にとって大事な意味があるんだよ。それがこれさ ヒョイッ」 ハルヒ「何よその黒いの。雰囲気が私が持ってる宝石と似てるわね」 QB「(何か勘がいいな・・・やり辛い)これはね、グリーフシードって言うんだ。魔女を倒すと、魔女の卵のようなもので、魔女を倒すと落とすことがあるんだよ」 QB「このグリーフシードは、魔法少女が使った魔力を回復してくれるんだ!これを手に入れるだけに、使い魔をあえて倒さずに人を襲わせて魔女化させて、 それから倒すようにしている魔法少女もいるくらいなんだよ。それくらい大切な物なんだ。」 QB「君は今回の戦闘で、多くの魔力を消費した。これを続けると、ソウルジェムがどんどん黒ずんで、魔力に余裕が無くなってしまうんだ(我ながら、慎重な言い回しだ)」 QB「試しに、君のソウルジェムを見せてくれるかい?」 102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 12:25:00.47 ID:TY0Gh5+J0 ハルヒ「ソウルジェム・・・あぁ、昨日契約したときに貰った宝石のことね。えっと・・・あれ、指輪になってたはずなのに、無いわ。」 QB「ソウルジェムは変身するとコスチュームの中に組み込まれるんだ。君の場合はそのカチューシャの所だね。」 QB「魔女は死んだから、結界ももうすぐ消える。武器をしまって(言い方あってるのかな)、変身を解いてもいいよ」 ハルヒ「判ったわ・・・ホントだ、いつもの風景に戻ったわ」 103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 12:27:17.63 ID:TY0Gh5+J0 ハルヒ「はい、これのことよね、ソウルジェム」 QB「そうだよ。ほら、見てご覧。今回の戦闘でかなりの魔力を消費したから、昨日に比べてかなり濁っt・・・・・」 QB「なん・・・・だと・・・・・」 107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 12:32:13.74 ID:TY0Gh5+J0 QB「(そんな、そんなハズは・・・。)」 QB「(殆ど濁っていない?注意深くみないとまったく判らないくらいだ)」 QB「(この子の魔力係数は非常に高い、だからこのくらい魔力を使っても問題ないという考え方も出来るけど・・・)」 QB「(それにしても濁りが少なすぎる。他の魔法少女なら、何もしなくても1日過ごすだけでこれくらいは濁ってしまうハズ)」 QB「(一体どういう事なんだろう・・・?)」 109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 12:33:56.61 ID:TY0Gh5+J0 QB「えっと・・・えっと・・・(とりあえず説明はしておかないと)」 ハルヒ「どうしたのキュウべぇ?」 QB「君のソウルジェム、昨日に比べて濁っていると思わないかい?」 ハルヒ「・・・よく分からないわ」 QB「ですよね」 113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 12:36:50.56 ID:TY0Gh5+J0 QB「んっと・・・説明しづらいからとりあえず今日はいったん帰ろう。グリーフシードを忘れないでね。君の家にはパソコンはあるかい?」 ハルヒ「お父さんのならあるわ」 QB「それで構わない、それを使って説明するよ。」 QB「(こんなの初めてだ・・・どういうことなんだろう・・・)」 121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 12:43:18.80 ID:TY0Gh5+J0 涼宮家 QB「これが昨日契約した時のソウルジェムの写真、これが今のソウルジェムの写真だよ」 ハルヒ「全く違いが分からないわ」 QB「これを画像解析ソフトに取り込んでみる」 QB「昨日の時点での君のオレンジのソウルジェムのRGB値はRGB(255,153,51)だ」 QB「一方今の時点での君のソウルジェムのRGB値はRGB(254,152,50)になってる」 (注:筆者は画像解析に関する知識はまったくないので、もしかしたらおかしいことを言ってるかもしれません) 125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 12:46:08.57 ID:TY0Gh5+J0 QB「RGB値は(0,0,0)で真っ黒だから、君のソウルジェムは魔力を消費して、濁ったんだよ!(キリッ)」 ハルヒ「ホントね・・・でもあれだけやってもこの程度なのね。真っ黒になるまでにどれくらいかかるのかしら」 ハルヒ「この程度の濁りのために、グリーフシード目当てにひどいことをする人もいるなんて・・・信じられないわ」 QB「うーん、ホントはもっとにごるハズなんだけどね。君はもう高校生で精神的にも安定しているってのもあるかもしれないけど」 QB「君はものすごい才能があるみたいだ。元々そう考えていたんだけど、想像をはるかに越えているよ。」 129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 12:50:15.91 ID:TY0Gh5+J0 ハルヒ「そんな事言って、褒めても何も出ないわよー!」 ハルヒ「じゃあこのグリーフシードは、いつか濁ったときのために取っておきましょう。」 QB「(それにしても、おかしい。これは正直異常だ・・・)」 QB「(こんなんじゃ魔女化なんて起こりっこない。何か原因が有るはずだ・・・何とかして探らないと、商売上がったりだよ)」 ハルヒ「キュウべぇ、今日は楽しかったわ!こういうの夢見てたの。不思議なことはないかなってずっと探し続けてきて・・・・」 ハルヒ「こんな凄い力をくれて、ホントに感謝してるわ!ありがとう!」 QB「うん、どういたしまして・・・・(何とかしないと・・・)」 長門「・・・・・」 130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 12:56:09.12 ID:TY0Gh5+J0 長門「・・・・」 長門「涼宮ハルヒは何者かと会話をしていると思われる」 長門「しかしその正体は視認出来ない、高度な情報操作を行っても、白い猫のような物体であることが判っただけだった」 長門「加えて今日、涼宮ハルヒの存在が完全に消えていた時間帯すらあった」 長門「情報統合思念体も回答不能を示している」 長門「・・・・」 長門「あの生命体とコンタクトを取らなければ・・・・」 長門「・・・・涼宮ハルヒの力が、今までに無いレベルで増加している・・・」 134 名前:1[] 投稿日:2011/05/20(金) 13:05:09.56 ID:TY0Gh5+J0 はい、というわけで 第1部 完 です。いかがだったでしょうか? 複数話構成にして引っ張るつもりは一切ないのですが、これから出かけなくてはなりません(つд⊂)切りがいいところでいったん終わりたいと思います。 続きは需要があれば出来るだけ早く書きたいと思うのですが、需要はあるでしょうか? 昔おばあちゃん魔法少女の最後のエピソードのSSを書いてボロクソに叩かれたことがあったので、今回も不安でしたが、レスも多くいただけて大変嬉しいです。 続きを書く場合、どうすればいいんですかね?ここはすぐ落ちちゃいますよね。建て直したほうがいいんでしょうか? どこかのまとめブログのおメガネに適えば、建て直したスレにそこのリンクを貼ればいいのですが、さすがにそれは望めませんし・・・。 ひっそりとある程度書いて反応が無くてやめる、ってのを想像してたのでちょっと戸惑っています。SSスレの先輩方いらっしゃいましたら教えてください。 135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 13:11:10.49 ID:eiWCg0zF0 見たい暇人がいれば保守してくれるよ 残ってたらここに書く、落ちてて書きたければまたスレ立てすればいい スレタイは同じで、2とか入れないこと 136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 13:12:10.99 ID:q2kLy/4s0 SS速報に行くっててもあるがあそこは消息不明になる魔力があるからな 今日中に投下できそうならこのままでいいんじゃね? 137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 13:14:34.48 ID:3RuzFhzI0 乙。一般的には鳥つけて保守してもらうのかな? 落ちてた場合ログは自分でどっかに上げるか、まとめブログに載ったならそこのリンク引っ張ってくるか 138 名前:1 ◆YK9bWOIKY2 [] 投稿日:2011/05/20(金) 13:20:15.40 ID:TY0Gh5+J0 >>135-137 有難うございます。じゃあ鳥付けておきます そうですね、見たいと思ってくださる方がいらっしゃったら嬉しいです。今日中に出来たら続き書けたらと思います。 まとめブログに載るとも思えないので、ログは自分で保存しておきます。 本当はもっとあっさりとした感じで書く予定だったのですが、書いているうちにノッてきてしまって・・・ ハルヒの初戦闘なんて1レスで終わらせるつもりだったのですが・・・。 141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 13:25:20.22 ID:3RuzFhzI0 おばあちゃん魔法少女ってあの朝くそ早い時間にたってたオリキャラのやつかw俺は嫌いじゃないけどけどすげえ叩かれてたなw 142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 13:27:15.10 ID:OkHloXfWi あんただったのか 頑張れ 144 名前:1 ◆YK9bWOIKY2 [] 投稿日:2011/05/20(金) 13:31:04.53 ID:TY0Gh5+J0 >>141-142 有難うございます!見てくださってたんですね、あの時と違って(笑)今回はレスもたくさんもらえて嬉しいです。 ストーリーはまだ色々迷ってますが、頑張って書きたいと思います。 それでは出かけます、皆様ごきげんよう。 198 名前:1 ◆YK9bWOIKY2 [] 投稿日:2011/05/20(金) 20:18:56.63 ID:5lEoRrTF0 月曜日 キョン「結局、土日は妹とシャミに付き合わされてゆっくり出来なかった・・・」 キョン「まぁ奢らされなかっただけマシか・・・・・」 古泉「おはようございます」 キョン「おぉ古泉か、おはよ・・・ってどうしたんだその手。」 古泉「軽い打撲ですよ、心配ありません。ちょっと・・・ありましてね。」 キョン「そうか・・・まぁ団活のときにでも。放課後またな。」 古泉「はい、では放課後」 200 名前:1 ◆YK9bWOIKY2 [] 投稿日:2011/05/20(金) 20:25:54.77 ID:5lEoRrTF0 キョン「(おっ、ハルヒはもう来てるな)」 キョン「おっす、ハルヒ」 ハルヒ「ぶつぶつ」 キョン「?」 キョン「おーいハルヒ、おはよう」 ハルヒ「ひっ、きょきょきょキョン、おはよう。急にこえかけないでよ、びっくりするじゃない」 キョン「あーすまん、声かけますよーっていったほうがよかったか」 ハルヒ「からかうんじゃないわよ!まったく平団員としての自覚はあるのかしら」 キョン「慌ててたようだけど、いったいどうしたんだ?」 ハルヒ「な、何でもないのよ。キョンが気にすることじゃないわ。」 キョン「そうかい、それならいいんだが」 201 名前:1 ◆YK9bWOIKY2 [] 投稿日:2011/05/20(金) 20:31:00.97 ID:5lEoRrTF0 キョン「(なんだか少し様子がおかしいな、長門が言ってたことと関係があるんだろうか)」 キョン「(まぁこいつの様子がおかしいのなんてそれこそ日常茶飯事なわけだが・・・長門がなにか掴んでいることを期待しよう)」 ハルヒ「(危なかったわ・・・キュウべぇの姿はホントに誰にも見えてないみたいね。でも学校ではキュウべぇと話すのは控えなくちゃ・・・)」 ハルヒ「(あぁ、これって魔法少女っぽいわ・・・)」 QB「(ハルヒ、ハルヒ)」 ハルヒ「(ひっ、びっくりするわね、もう。どうしたのQB、ってこれ最初の時みたいに頭に直接流れてくるわね)」 QB「(人に聞かれたくない話も多い、人前ではこうやって会話することにしよう、僕と一緒ならハルヒにもこの力が使えるよ)」 ハルヒ「(それは便利ね・・・でも考えてることが伝わっちゃうってこと?)」 202 名前:1 ◆YK9bWOIKY2 [] 投稿日:2011/05/20(金) 20:33:55.52 ID:5lEoRrTF0 QB「(いいや、これを伝えようと明確に思ったことだけが伝わるようになってるよ。安心して。)」 ハルヒ「(それならよかったわ。頭の中を覗かれるのは、気分はよくないし。)」 QB「(ハルヒさえ良ければ、さっきの彼や他の人にも僕の姿を見えるようにしたり、このテレパシーを使ったり出来るようにすることが出来るけど・・・)」 ハルヒ「(うーん、でもあまり話さないほうがいい・・・のよね?)」 QB「(一般的にはそうだね、命に関わる危険なことな訳だし。でもそれはハルヒに任せるよ。)」 ハルヒ「(判ったわ、考えてみる)」 203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 20:44:19.81 ID:5lEoRrTF0 ピコーン ピコーン ハルヒ「!?」 QB「(魔女の反応だね、こないだみたいには近くないけれど)」 ハルヒ「(さすがに今はマズイわ・・・放っておいたらいけないのかしら?)」 QB「(魔女自体は結界に入っているし、少しくらい遅れたからって被害が大きく増えるわけじゃないよ)」 QB「(他の魔法少女も一般的には、放課後や休日を利用して魔女狩りを行なっているし)」 ハルヒ「(そう、それならいいわ。とりあえず放課後ね。今日も団活には参加出来ないわ・・・)」 206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 20:49:30.54 ID:5lEoRrTF0 放課後 キョン「さて、今日も行くか。特に何をするわけじゃないが。ハルヒー、先行ってるぞー。」 ハルヒ「・・・」 キョン「ん、どうしたハルヒ、部室行かないのか」 ハルヒ「キョンごめん、今日も大事な用があって、いけそうにないわ。みんなに謝っといて。」 キョン「そう・・・か。何の用事なんだ?土曜も珍しく休みだったじゃないか。」 ハルヒ「ちょっと・・・ね。あ、あんたにはどうでもいいじゃない!」 キョン「・・・まぁ話したくないこともあるか。判った、伝えとくよ。今日は朝比奈さんが新しいお茶を買ってきてくれるしな」 ハルヒ「明日は必ず行くわ!団長がいないと、活動も締まらないものね!」 207 名前:1 ◆YK9bWOIKY2 [] 投稿日:2011/05/20(金) 20:51:36.60 ID:5lEoRrTF0 QB「(ハルヒ、そろそろ行こうか。)」 ハルヒ「(判ったわ、急がないとね。)」 ハルヒ「じゃあねキョン、また明日ね。」 ガタン タッタッタッタッ・・・・ キョン「・・・・」 208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 20:57:40.12 ID:5lEoRrTF0 部室 キョン「・・・ガチャ」 みくる「ぬぎぬぎ」 キョン・みくる「あ」 キョン「バタン!ししししししつれいしました!」ドキドキ みくる「ふぇぇ、ごめんなさーい・・・すぐ着替えますのでー・・・」 キョン「(なんで毎度毎度カギをかけないんだろう、あの人は)」 209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 21:02:56.38 ID:5lEoRrTF0 古泉「こんにちは」 キョン「あぁ、お前か」 古泉「またですか」 キョン「あぁ、また、だ。」 キョン古泉「・・・・・」 みくる「すいませんでしたぁー、もう入ってきてもいいですよーう」 キョン「やれやれ。」ドキドキ 211 名前:1 ◆YK9bWOIKY2 [] 投稿日:2011/05/20(金) 21:13:10.94 ID:5lEoRrTF0 (見るスレ変えると鳥ハズレるの面倒だなぁ) みくる「すぐお茶いれますねー。新しいお茶っ葉買ってきたんですー。」 キョン「じゃあ俺達はカタンの続きでもやってるか」 古泉「承知しました」 長門「・・・・ペラ」 ・・・・・・・ みくる「はい、どうぞキョン君」 キョン「有難うございます、朝比奈さん。  ズズ・・・あ、すごく美味しいですよ」 みくる「ふふ、ありがとう。古泉君もどうぞ」 古泉「頂きます」 みくる「長門さんも」 長門「・・・コクン」 213 名前:1 ◆YK9bWOIKY2 [] 投稿日:2011/05/20(金) 21:16:46.08 ID:5lEoRrTF0 キョン「ズズ・・・あ、そうだ。今日ハルヒは大事な用があるとかで休むそうです。」 キョン「適当な所で帰りましょう(まぁ、いつもそうしているんだが)」 古泉「土曜日に続き、今日もですか・・・珍しいですね・・・」 キョン「お前ん所じゃ、何かつかんでないのか」 古泉「土曜日は少しだけ外出していたことだけは判ってます、あまり気合の入った探偵ごっこは出来ない規則なので、それが限度ですが」 長門「・・・・それについて少し話がある」 キョン「長門・・・何か判ったのか?」 長門「少しだけ」 217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 21:27:28.64 ID:5lEoRrTF0 長門「まず金曜日深夜、涼宮ハルヒは何らかの普通でない存在と接触した」 長門「この時から、涼宮ハルヒの力の増幅が見られた」 長門「翌日、涼宮ハルヒは数時間の間外出し、またすぐ家に戻っている」 長門「しかしこの外出中、涼宮ハルヒは存在をこの世界から完全に消失させた後、再びこの世界に現れている」 古泉「存在を消失・・・とはどういう意味ですか?」 長門「正確には私に探知出来ない状態になった、という意味。高度な情報操作の結果、消失した状態になった可能性も否定は出来ない。が、考えにくい」 219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 21:30:04.66 ID:5lEoRrTF0 古泉「それはなぜ?」 長門「私に突破出来ない情報封鎖が存在するとは考えにくい」 キョン「(凄い自信だな)」 長門「加えて、彼女はその普通でない存在と会話を交わしている」 古泉「会話が出来るような、知的な生命体あるいは存在ということですか」 長門「そう」 222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 21:35:24.70 ID:5lEoRrTF0 長門「会話の一部を解析したところ、涼宮ハルヒはその存在を キュゥべえと呼称している」 長門「加えて、魔法少女、魔女、ソウルジェム、グリーフシードなどの単語が登場している」 キョン「なんだそのソウルジェムとグリーフシードってのは」 長門「判らない」 古泉「ふむ・・・状況証拠だけから考えると、こういうことではないでしょうか」 223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 21:39:15.39 ID:5lEoRrTF0 古泉「何らかの普通でない存在・・・キュゥべえでしたか、その存在が涼宮さんに何らかの力を与えた、あるいは与えようとした」 古泉「その結果涼宮さんは魔法少女、あるいは魔女と呼ばれる存在だと自分を自覚するようになった」 長門「おそらく魔法少女のほうだと思われる。魔女と戦う、という描写がなされていた」 古泉「なるほど、では涼宮さんは魔法少女と呼ばれる存在だと自分を自覚するようになった」 古泉「力の増幅はおそらくそのせいでしょう」 キョン「どういうことだ?」 225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 21:42:36.00 ID:5lEoRrTF0 古泉「ご存知の通り、涼宮さんは神に匹敵する力を持っていますが、同時に人並み、あるいはそれ以上に常識的な人間であることも事実です」 古泉「非常に強い力が、彼女の常識によってセーブされていた、というのが事実です。」 古泉「しかし今回彼女は自分を魔法少女、当然これも普通ではない存在です、と認識するようになった」 古泉「結果、彼女の力をセーブしていた常識というリミッターが外れ、力の増幅、正確には解放でしょうか、それが起こるようになった」 古泉「そういう認識で良さそうですか、長門さん?」 長門「おそらく、そう」 226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 21:44:56.26 ID:5lEoRrTF0 長門「涼宮ハルヒの力はここ数年、特に高校に入学してからは減少傾向にあった」 長門「それが一気に増加傾向に入った」 長門「普通でない存在との接触が、それを起こしたと考えるのが妥当」 古泉「ふむ・・・・」 キョン「ちょっと、いいか。一般人ポジションからの質問なんだが」 227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 21:48:05.51 ID:5lEoRrTF0 キョン「会話の一部を解析・・・って言ってたけど、まさか盗聴か何かやったってことか?」 長門「盗聴ではない」 長門「彼女が発した言葉の音波を抽出・増幅し、その場にいなくても聞き取れるようにしただけ」 長門「このような処置は通常は行っていないが、今回は非常事態ということで許可が出た」 古泉「なるほど、それなら安心ですね」 キョン「(そうか?盗聴と変わらんのじゃないか?)」 230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 22:02:01.92 ID:5lEoRrTF0 古泉「しかし、そのキュゥべえという存在の正体が判らないことには先に進めませんね、何か情報は無いんですか?」 長門「涼宮ハルヒと接触した後、一瞬その存在のプロテクトが緩む瞬間があった」 長門「4足歩行、特に猫に似た存在だと思われる」 長門「だがそれ以降、その存在を視認することは出来ていない」 長門「プロテクトの解除を進めているが、困難」 長門「涼宮ハルヒが一瞬消失した件に関してもそうだが、私たちの秩序と違う秩序で制御されているようにも思える」 古泉「どういうことですか?」 長門「私たちと似た存在でありながら、違う秩序で制御されたまったく異なる存在」 古泉「うーん、よく分かりませんね・・・・朝比奈さんは何かつかみましたか?」 232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 22:07:03.68 ID:5lEoRrTF0 みくる「ふぇぇ?すみません、私たちの方では、何も・・・上司にも相談してみましたが、情報が少なすぎて何とも・・・」 古泉「そうですか・・・」 みくる「お役に立てなくてごめんなさい・・・」 キョン「(いいんですよ朝比奈さん、気にしなくても)」 長門「現範囲で分かっていることは以上」 長門「何かわかり次第、報告する」 長門「あなた達もそうして欲しい」 みくる「わかりました・・・」 古泉「了解しました、もっとも、我々が長門さん達に判らないことまで分かるとは思えませんがね」 234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 22:19:06.10 ID:5lEoRrTF0 ・・・・・ キョン「今日はそろそろ終わりにするか」 古泉「そうですね、涼宮さんがいないと静かですが、なんとなく締りがありませんね」 キョン「(いつも締りがあるとも思えないが・・・)」 みくる「キョンくん、またねー。」 古泉「では、また明日、ごきげんよう。」 長門「・・・・コクン」 キョン「さて、俺も帰るか。」 キョン「・・・ハルヒの奴、一体今度は何をおっぱじめやがったんだ?やれやれ。」 237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 22:31:15.87 ID:5lEoRrTF0 時間は少し戻って 放課後 ハルヒ「ここね」 QB「そうだね。昨日より反応が強い。昨日の魔女より強いよ、気をつけて」 ハルヒ「なーに楽勝よ、さっさと片付けちゃいましょう」 ・・・ ハルヒ「相変わらず悪趣味ねぇ・・・ねぇキュゥべえ、今日は自分でも戦ってみようと思うの」 QB「(おかしいな、前のより強いって言ったの聞こえてなかったのかな・・・)」 QB「うーんっとハルヒ、それもいいんだけど、今回のは前のより強いから、前回うまくいったスタイルのほうがいいんじゃないかな・・・なんて・・・」 ハルヒ「なーに平気よー。楽勝楽勝!」 QB「(相変わらず緊張感が無い子だな・・・魔法少女が魔女と戦って敗れるのは、僕としてはあまり嬉しいことじゃないんだけど・・・)」 240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 22:36:23.73 ID:5lEoRrTF0 ハルヒ「じゃあいきましょう、へーんしん、とおっ!」 QB「(あ、それはもう確定なんだ)」 ・・・ ハルヒ「やっ!はっ!はぁ!シュピーン!」 QB「剣さばきも中々のものじゃないか、使い魔程度なら楽勝だね。」 QB「(やっぱり凄い素質だ・・・。前の戦いを見ても思ったけれど)」 QB「(魔力消費の件といい、この子には何かウラがありそうだな・・・)」 ハルヒ「あったりまえよー!あっ、これが最後の扉かしらね。ハァっ!シュピーン!」 QB「やっぱり壊すんだね・・・開くように出来てるはずだよ」 241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 22:40:36.06 ID:5lEoRrTF0 ハルヒ「コレが今回の魔女ね・・・手・・・触手かしら・・・がいっぱいあるわ」 QB「ねぇハルヒ、やっぱり巨人で戦ったほうがいいんじゃないかな・・・なんて・・・」 ハルヒ「弱点は頭ね!」 QB「へっ?」 ハルヒ「こういうものは頭が弱点だって相場が決まってるのよ!ほら見なさいよ、分かりやすく頭に大きな赤い球があるわ。きっとアレが弱点ね!」 QB「(あ、忠告はもう完全無視なんだ)」 243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 22:47:03.40 ID:5lEoRrTF0 ハルヒ「一瞬で決めるわよ・・・バシュゥ! ゴォォォォ」 QB「頭目がけて突っ込んでいく・・・ホントに一瞬で決まる?」 ハルヒ「もらったぁぁぁぁぁぁ!」 うにょんうにょん・・・シュッ!ドカッ! ハルヒ「きゃああああああ!うぅ・・・・痛いわね・・・」 QB「やっぱりあの触手が武器か・・・そのままじゃ近づけないよ!」 ハルヒ「作戦変更、1本ずつ切ってけばいいのよ、よくある手じゃない!いくわよっ!バシュッ!」 ハルヒ「1本!・・・2本!何よ楽勝じゃない・・・3本・・・えっ?」 QB「だめだハルヒ、切ってもすぐ再生してるよ!一端引くんだ!」 245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 22:51:23.55 ID:5lEoRrTF0 ハルヒ「くっ・・・無理にでも頭をっ・・・ドカッ!きゃああああああ・・・っつぅ・・・」 QB「(やっぱり忠告は聞いてくれないんだ・・・しかしさすがのハルヒも慣れないスタイルでこのクラスの魔女は厳しいみたいだね)」 ハルヒ「こうなったら・・・巨人!出てきなさい!」 巨人「コオォォォォォォ!」 QB「(あ、やっと忠告聞いてくれた)そうだよハルヒ、それに乗って戦えばあんz」 ハルヒ「おりゃあああああああああああああああ!巨人!援護を!」 QB「つ、突っ込んだ?無茶だよハルヒ、巨人の攻撃が当たっちゃうよ!」 246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 22:54:28.32 ID:5lEoRrTF0 巨人「ガチャコン ダダダダダダダダダダ!」 QB「なっなんだってぇぇぇ!、ハルヒに当てる事無く、すべての触手を銃撃し続けているだとぉぉぉぉ?」 QB「触手もすぐ再生しちゃいるが、銃撃が激しすぎてハルヒの攻撃には使えてねぇ!(僕誰になってんだろう)」 ハルヒ「もらったあああああああああああああああああああ!バシュン!」 ドゴオオオオオオォォォォオォォォン・・・・・カラン・・・ QB「」 ハルヒ「終わったわね」 250 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 22:56:56.72 ID:5lEoRrTF0 QB「い、いやぁハルヒ、すごいや・・・(結局一回も忠告聞いてくれなかった)」 ハルヒ「ちょっと苦戦したけど、そうでも無かったわ!巨人と一緒に戦うのも悪くないわね!」 ハルヒ「あ、グリーフシード。コレで2個目ね。順調順調♪」 QB「今日のは凄かったけど、でもこんな魔力の使い方をしてたら持たないよ!ちょっとソウルジェムを見せてみて?(何か自分でネタふりやってる気がするけど)」 253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 23:00:37.12 ID:5lEoRrTF0 QB「前みたいに巨人だけならいいけど、今回みたいに巨人を操りながら自分も戦うってスタイルだと、魔力消費も凄く激しいんだ。 QB「見てごらん昨日は澄んでいたソウルジェムがこんなn・・・」 ハルヒ「綺麗なもんだわ」 QB「ですね」 QB「(どうしてなんだろう、こんなのって無いよ、こんなの絶対おかしいよ・・・・)」 257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 23:03:13.01 ID:5lEoRrTF0 ハルヒ「またお父さんのPC使う?」 QB「いや、もういいよ。どうせRGB(253,151,49)とかだよ、きっと。」 ハルヒ「何か・・・悪いわね・・・」 QB「いや、気にしないで。こっちの都合だから・・・それだけハルヒの魔力が凄いってことさ。」 ハルヒ「そうやって褒められると、悪い気はしないわ。結界も無くなったし、帰りましょう」 QB「(何とかして原因を探らないと・・・)」 258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 23:08:09.82 ID:5lEoRrTF0 涼宮家 ハルヒ「今日も疲れた・・・けど楽しかったわ!魔女退治ってサイコーに面白いじゃない!」 QB「うん・・・まぁ魔女退治自体に娯楽性を求める魔法少女だっていることはいるからね。(にしてももうちょっと悲壮感持ってやってはいるけど)」 ハルヒ「・・・ねぇ、キュゥべえ、ちょっと相談があるんだけど、いいかしら」 QB「なんだい、ハルヒ」 ハルヒ「魔法少女のこと・・・他の人に話そうと思うの」 QB「うーんそれはハルヒの勝手だけど・・・きちんと考えあってのことなのかい?誰に話すつもりなんだい?両親かい?」 259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 23:12:42.30 ID:5lEoRrTF0 ハルヒ「私は学校でSOS団っていう団体の団長をやってるの」 ハルヒ「土曜日も今日も魔女退治で団活を休んでしまったし・・・」 ハルヒ「団長としては、理由も知らせず急に休んだりするのは良くないと思うのね。」 ハルヒ「SOS団はずっと一緒にやってきた仲間でもあるし・・・SOS団のみんなには話しておこうと思って。」 QB「なるほどね・・・」 261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 23:15:06.60 ID:5lEoRrTF0 QB「(一般的には、不用意に人に話すのは良くないけど、相手はハルヒにとっても重要な人物なようだし・・・)」 QB「(こちらとしても、ハルヒのことをいろいろ調べたいと思っていたところだ)」 QB「(いつも一緒に過している友達と接触出来るのはこちらとしても好都合かもしれない)」 QB「判ったよハルヒ、きちんと考えあってのことなんだね。それなら僕に止める理由は無い。」 QB「ところで、僕はどうすればいいんだい?」 264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 23:18:22.31 ID:5lEoRrTF0 ハルヒ「どういうこと?」 QB「ハルヒが魔法少女について話すのは構わないけど、僕とその・・・SOS団のみんなも接触させたいと思っているのかい?」 ハルヒ「もちろんよ!キュゥべえも是非紹介したいわ!こんな不思議な生き物、みたことないし!SOS団は不思議を追い求める団体なのよ!」 QB「判ったよハルヒ、言ってくれれば、いつでも僕の姿をみんなに見えるように出来るよ。」 ハルヒ「さっそく明日紹介するわ!みんなきっと驚くわよー!さぁ、今日はもう寝ましょう。おやすみ、キュゥべえ。」 QB「おやすみ、ハルヒ。」 265 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 23:20:45.52 ID:5lEoRrTF0 QB「・・・・」 QB「(これで何か掴むことが出来れば・・・。彼女の異常な魔力にはきっとウラがある。)」 QB「(鹿目まどかとの契約も上手くいっていないし、二つの大きなビッグチャンスを逃がすような真似は避けないと・・・)」 267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 23:23:58.25 ID:5lEoRrTF0 翌日 キョン「おっすハルヒ、おはよう」 ハルヒ「あらキョンじゃない、おはよう。昨日は悪かったわね。」 キョン「静かで良かったよ。古泉は寂しがってたけどな」 ハルヒ「さっすがSOS団副団長ね。よく判ってるわ・・・・ねぇキョン、今日は団活には来るわよね?」 キョン「ん・・・まぁ行くつもりだが、なんでわざわざ聞くんだ?」 269 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 23:26:27.45 ID:5lEoRrTF0 ハルヒ「いや、ちょっとね・・・実は大事な話があるの・・・って勘違いするんじゃないわよ!SOS団みんなにってことよ。」 ハルヒ「悪いけど、古泉くんや有希、みくるちゃんにも伝えておいてくれるかしら」 キョン「まぁ、あの人たちは言われなくてもちゃんと来るだろうけど・・・ってかそれくらいお前自分でやれよ!」 ハルヒ「何よ、あんたはSOS団専属メッセンジャーでしょ?それくらいやんなさい!いいわね!」 キョン「専属メッセンジャー、ね。やれやれ、何時なったんだか。」 ハルヒ「四の五の言わずにやる!」 キョン「はいはい。やれやれだぜ」 272 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 23:29:59.90 ID:5lEoRrTF0 放課後 ハルヒ「みんな揃ったわね、キョンから聞いてると思うけど、実は今日は私から大事な話があります」 長門「チラッ(聞いてない・・・)」 古泉「チラッ(聞いてません・・・)」 みくる「チラッ(聞いてないです・・・)」 キョン「・・・(いや、だっていつもちゃんと来てるし・・・)」 275 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 23:42:07.56 ID:5lEoRrTF0 ハルヒ「大事な話ってのは、二つ・・・私についてのちょっとした秘密についてと、それからみんなに会って欲しい人というかなんというか、まぁいるのよ。」 ハルヒ「えっとね、実は私、魔法を使って魔女を倒す、魔法少女になったの!それからね・・・キュゥべえ、お願い」 長・キ・み・古「!!!!!」 QB「こんにちは、僕は、キュゥべえ!魔法少女の契約を取り結ぶ者で、魔法少女の共なんだ!SOS団のみんな、よろしくね!」 278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 23:57:59.19 ID:5lEoRrTF0 はい、というわけで第2話終了です。遅筆、細切れ大変申し訳ありません・・・後バイバイさるさんってのが定期的に邪魔してきます。どうにかならないのか・・・ 明日早いので、キリがいいここで終わりとしたいと思います。書き始めたときはこんな長くなるとは思いませんでした・・・ノッてくると怖いですね。頑張ります。 後質問してた方がいた昔書いたおばあちゃん魔法少女のスレタイは QB「久しぶりだね、元気だったかい?」 で http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1305153489/ です。ヤマナシオチ無し叩かれまくりなので、少し恥ずかしいですが。 279 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/20(金) 23:58:47.79 ID:5lEoRrTF0 読んでくれている方がたくさんいて嬉しいです。励みになります 次回は早くても明日の夜以降になってしまうと思います。焦らしてしまってごめんなさい。>>171で過去ログの一部を保存して頂いてますので、落ちてもなんとかなるかな? 一応自分でも保存しておきます。それから>>181さんが魔法少女ハルヒを描いて下さいました、大変嬉しいです! みなさんに愛想つかされる前に続きを書きたいと思います。それではごきげんよう。