ハルヒ「こんにちは」キョン「ありがとう」 1 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[] 投稿日:2011/05/03(火) 01:50:45.36 ID:9UMCjcJw0 ハルヒ「まほうのことばで〜♪」 キョン「た〜のし〜い」 ハルヒ「な〜かま〜が〜」 キョン・ハルヒ「ぽぽぽぽ〜〜〜ん」 2 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga sage] 投稿日:2011/05/03(火) 02:00:00.32 ID:9UMCjcJw0 ハルヒ「みたいな感じで不思議な仲間が現れないかしら」 キョン「現れるハズないだろ」 ハルヒ「なによ、夢がないわねえ」 キョン「なくて結構」 3 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga sage] 投稿日:2011/05/03(火) 02:04:21.98 ID:9UMCjcJw0 キョン「だいたいお前の言ってるのってアレだろ?」 キョン「『こんにち○ん』『ありがとう○ぎ』とか言ってる     あのち〜っとも可愛げのない動物たちだろ」 ハルヒ「モチロン!当り前じゃない!」 キョン「勘弁してくれ……」 キョン「あんなのがそこら辺にいたら俺はダッシュで逃げるぞ」 ハルヒ「え〜〜〜〜」 キョン「いや、え〜〜〜っつわれてもさ」 4 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga sage] 投稿日:2011/05/03(火) 02:08:17.27 ID:9UMCjcJw0 ハルヒ「なんでよ!?可愛いじゃない!」 キョン「そうか〜?」 ハルヒ「そうよ!あんたはあのうさぎのクチビル見てなんとも思わなかったの?」 キョン「きもい」 ハルヒ「ちっが〜〜〜〜〜う!!!」 5 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga sage] 投稿日:2011/05/03(火) 02:16:50.88 ID:9UMCjcJw0 ハルヒ「あんた、なんにも分かってないわ!」 キョン「へ?」 ハルヒ「あのウサギの可愛らしいクチビルを見ても心がトキメかないなんて     それでも男!?」 キョン「一応、男だg」 ハルヒ「ダメよ!認めないわ!!!」 キョン「はあ?」 ハルヒ「あたしは認めないわよ!あんたは男じゃない!」 キョン「お、おい。ハルヒ?」 7 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga sage] 投稿日:2011/05/03(火) 02:33:29.70 ID:9UMCjcJw0 ハルヒ「あのセクシーなウサギのクチビルに誘惑されない男なんて     男のワケないじゃない!!!」 キョン「それは言いすぎ」 ハルヒ「い〜〜〜〜えっ!言い過ぎなもんですかっ!」 ハルヒ「そうよね、みくるちゃん!」クルッ みくる「ふぇっ!?え、えぇと、そ、そうですね〜。男性とは呼べないと思います」アセアセ ハルヒ「ホラ見なさい!」フンス キョン「えー」 8 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga sage] 投稿日:2011/05/03(火) 02:34:36.11 ID:9UMCjcJw0 思えば、この会話が全ての始まりだったのだろう。 イマ頃になって、そう思う。 なぜウソでもいいからこの時の俺は、「実はあのウサギのクチビルにトキメイてたんだぜ」とハルヒに告げなかったのか。 ……いやすまん、やっぱり無理だ。ほんと無理っす。 まあ、とにもかくにもこうして俺たちの冒険はスタートしちまったってわけだ。 切実に思う。  誰か助けて!!!!! 14 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga sage] 投稿日:2011/06/09(木) 19:20:36.16 ID:L1jokd7L0 〜〜〜翌日〜〜〜 ハルヒ「ねえ、キョン。あんたって童貞?」 また妙な質問をしてきやがった。お前は少しは恥じらいというものをだな……。 キョン「ハハッ、まさか。中学のときに佐々木で済ませたよ」 ハルヒ「え?」 ……え? 15 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga sage] 投稿日:2011/06/09(木) 19:27:15.47 ID:L1jokd7L0 ハルヒ「ちょ!?あ、あんたいくら童貞だからって嘘つくのやめなさいよ!」 ちょ、ちょっと待て。俺は佐々木となんか! キョン「あのなぁ、こんなんで俺が嘘なんてつく筈ないだろ」 なあああああああ!!!!だから何で勝手に答えてんだよ俺はあああああああ!!!! 違うってぇぇええのぉぉおおお!!! 誰だ?誰か俺の身体操ってんのか?それともアレですか?腹話術ですか? いっこく堂さんがいらっしゃるんですかぁ? ハルヒ「ふ、ふん!騙されない。騙されないわ!馬鹿は休み休み言いなさい!」 キョン「お前はあくまで俺が童貞だってのかよ」 童貞ですからあああ、変な見栄張るなよぉぉおおお!!!オレ! ハルヒ「当り前でしょ!童貞じゃないってんなら証拠持って来なさい!証拠を!」 キョン「分かった。そこまで言うんなら持ってきてやる」 ハルヒ「へ……え?」 ……え?証拠? 16 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga sage] 投稿日:2011/06/09(木) 19:35:00.07 ID:L1jokd7L0 キョン「明日持ってきてやる。驚くなよ!」ダッ お、おい。そんなもん持ってるのか?マジなのか?ってか急に走るな。 本気でどうなってんだよ、俺の身体……。 ハルヒ「ちょ、ちょっとキョン!?どこ行くのよ!」 キョン「帰って明日の準備だ!じゃあな」ピャー ハルヒ「ま、待ちなさ〜〜〜い!!!」ピャー 長門 「…」 みくる「こ、これは…」 古泉 「んっふ☆困ったものです」 17 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga sage] 投稿日:2011/06/09(木) 19:41:28.02 ID:L1jokd7L0 〜〜〜翌日・部室〜〜〜 キョン「よし、全員いるな?」 なんてこったい。 ハルヒ「ふ、ふん」 長門 「…」コク みくる「は、はいぃぃ」 古泉 「んっふ」 キョン「じゃあ見せてやるよ、ハルヒ。お待ちかねの証拠って奴を!」バサァアア すまない佐々木! だが分かってくれ、いま俺の身体は誰かに操られているんだ! これは俺の意思じゃない! つーかなんでこんな写真が部屋にあったのかも意味不明だ! ……まさか本気で俺とこんな事してるわけじゃないよな、佐々木!? ハルヒ「写真!?」 キョン「おう!よく見ろ!佐々木とハメ撮りした時の写真だ」 キョン「あいつとsexするときはいつもカメラ持ってやってるからな!」 そんな記憶は微塵もねーがな!!! 18 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga sage] 投稿日:2011/06/09(木) 19:46:13.64 ID:L1jokd7L0 ハルヒ「ぐっ!?」 キョン「どうだ!これなんか素晴らしく繋がってる時に撮った写真だ。     佐々木の細い体が跳ねてるところが実にいい」 古泉 「んっふ」 古泉、マジマジと見てんじゃねーよ。あとで殺す! キョン「こっちはちょっと深く突きすぎて、佐々木の腰がガクガクしてるところだな」 キョン「生まれたての小鹿みたいで可愛いだろ?」 みくる「ふ、ふええぇええ」 キョン「これは佐々木の毛を俺が剃ってるシーンだな。パイパンのあいつも中々     キュートだ」 長門 「……」 19 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga sage] 投稿日:2011/06/09(木) 19:47:45.60 ID:L1jokd7L0 キョン「そんでこれは騎乗位してる佐々木を下から撮影した奴……ん?どうした、ハルヒ?」 ハルヒ「……」プルプル キョン「ハルヒ?」 ハルヒ「認め…ない」ボソッ キョン「あん?」 ハルヒ「認めないわ!こんなの!」 キョン「なっ!?」 ハルヒ「こんなのが証拠ですって!?あたしは絶対に認めないわ!!!!!」 キョン「お、おいハルヒ」 やばい、かなり憤慨していらっしゃるご様子。 20 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga sage] 投稿日:2011/06/09(木) 19:52:49.74 ID:L1jokd7L0 ハルヒ「写真が証拠ですって?ハッ!くだらないわ」 ハルヒ「今どき写真なんて何の信憑性もないのよ!」 うん?そうなのか? キョン「なんだと?」 ハルヒ「あたし知ってるわよ。パソコンで取り込んだ写真のデータとか編集して     ある事ない事いろいろイジくれるって」 キョン「フォトショとかのこと言ってんのか?」 あーなるほど。フォトショね。 ハルヒ「そ、そーよ!それにあんた昨日証拠持ってくるって張り切って     帰ったじゃない!」 ハルヒ「おおかた、家でシコシコこの写真作ってたんでしょ。気持ち悪い」 いや、残念。 昨夜は徹夜で部屋に五万とある写真を凄い勢いで選別してただけだから、 そんな暇はまったくと言っていいほど皆無だったぜ 21 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga sage] 投稿日:2011/06/09(木) 19:59:11.77 ID:L1jokd7L0 キョン「あのなあ、ハルヒ。俺が昨日早く帰ったのは、何万枚とある写真の中から     いったいどの佐々木が一番可愛いk」 うんうん ハルヒ「やめなさい!」 キョン「?」 ハルヒ「み、見苦しいわよ。自分が作ったお気に入りの佐々木さん写真がこうも     簡単にあたしに見破られて悔しいのは分かるけど、言い訳なんt」 これが只の言い訳だったらどんなに嬉しいか キョン「俺は言い訳なんてしてない」 ハルヒ「してるじゃない!」 キョン「違う!俺は本当にしたんだ!佐々木と!SEX!」 だからハッキリ言うなっての ハルヒ「あ、あんたまだそんな事言って…」 そら見ろ、ハルヒの奴、泣きそうになってるじゃねーか 22 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga sage] 投稿日:2011/06/09(木) 20:00:30.98 ID:L1jokd7L0 キョン「仕方ない……本当は見せたくなかったが」ガサッ ん? ハルヒ「?」 キョン「もしかしたら、お前が写真だけじゃ納得してくれないかもと思ってな」 キョン「持ってきてたんだ、テープ」スッ テ、テープ!? ハルヒ「テ、テープ?」 キョン「ここじゃ無理だから視聴覚室に行こう、そこで見せてやる」 キョン「俺と佐々木の本気って奴をな!」 おいおい…… 23 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga sage] 投稿日:2011/06/09(木) 20:02:14.59 ID:L1jokd7L0 〜〜〜視聴覚室〜〜〜 キョン「んじゃ下らん前置きとかは省いてくぞ」 ハルヒ「……」 キョン「それポチッとな」ポチ 佐々木『あっあぁぁああああん!!!』ガクガクガク 佐々木『深い!深いよキョン!』 キョン『あぁ!良い締め付け具合だ、佐々木!』ニュポニュポニュポ キョン『この分じゃまたスグに持ってかれちまうぜ!』 うそぉん みくる(うわぁ) 古泉 (初めっからクライマックスですね☆) 24 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga sage] 投稿日:2011/06/09(木) 20:02:58.08 ID:L1jokd7L0 佐々木『キョン!キョン!』ヌプヌプ ヌプヌプ キョン『良いのか佐々木?ここが良いのか!?』ズプズプニュプニュプ 佐々木『キョン!ぎゅって、ぎゅってしてくれないか?』 キョン『分かってるよ、甘えん坊だな佐々木は』ダキッ 佐々木『き、君がいけないんだぞ』ヌプヌプジュププ 佐々木『最近あんまり構ってくれないから…』 キョン『そう言うなよ。俺だってそれなりに忙しいんだからさ』ジュポジュポ 佐々木『そ、それは分かってる。分かってるけど…』 キョン『だから今日は滅茶苦茶構ってやるから……それで許せ、よな!!!』ギュポン!!! 佐々木『ひゃ…ひゃうん!』ガクガクガク 25 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga sage] 投稿日:2011/06/09(木) 20:04:16.65 ID:L1jokd7L0 佐々木『あ、あぁぁぁぁぁ』ガクガクガクガク キョン『……ふう、どうだった?佐々木』 佐々木『あ、あはははは……あ、あぁぁああああ』プシッ プシャー             チョロチョロチョロ キョン『ぬおっ!?』 佐々木『ご、ゴメン!キョン。また…やっちゃった』 キョン『仕方ないなぁ佐々木は』          アハハハハハハハ アハハハハハハハ  ピッ ハルヒ「…」 キョン「どうだ、これで俺が童貞じゃないってのは納得できただろ?」 もう好きにしろ!俺を殺せ!煮て食われようが、焼いて食われようが文句は言わん! いますぐ俺を殺してくれ!!! 26 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga sage] 投稿日:2011/06/09(木) 20:05:05.78 ID:L1jokd7L0 ハルヒ「…」 キョン「おい、ハルヒ。聞いてるのか」 ハルヒ「…」 キョン「ハルヒ!」 ハルヒ「う、うるさい!!!」 キョン「ハル…ヒ?」 ハルヒ「うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさ〜〜〜〜い!!!!!」 ハルヒ「あたし帰る!!!」ダッ キョン「ちょ、ま、待てよ!」ガシ ハルヒ「触らないで!汚い!!!」バシッ へっ 27 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga sage] 投稿日:2011/06/09(木) 20:11:39.20 ID:L1jokd7L0 キョン「どうしたんだよ、いきなり。落ち着けハルヒ」バッ むしろこれで落ち着いていられる方がどうかしてると俺は思うぞ ハルヒ「これが落ち着いてなんかいられる訳ないでしょ!」 その通りだ キョン「だから、どうしたってんだよ」 どうしたもこうしたもあるのか!? ハルヒ「あ、あんたなんか佐々木さんとイチャイチャしてたら良いのよ!」ダッ タタタタタタ キョン「……ハルヒ」 キョン「俺はハルヒを追いかける事が出来なかった」 キョン「涙を流しながら去るあいつに、俺はなんと言えばよかったのか」 キョン「ただ一つだけあいつに確認したい事があったとすれば「俺、童貞じゃなかっただろ?」     と、聞いておきたかったくらいか。うん、そんなところだ」 fin