ライト「家が…燃えてる…」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/24(日) 18:31:39.72 ID:KbziIiSm0 へへっ。僕は夜神月。 学校から帰ったら家が燃えてたでござる。 粧裕「ぐすん…ひっく…」 月「おい粧裕! 一体何があったんだ!?」 粧裕「…ごめんなさい…あたし…お兄ちゃんの部屋に勝手に入っちゃって…」グスン 粧裕「…その…日記を見つけたから…こっそり読もうとしたんだけど…そしたらね…」 粧裕「…引き出しからガソリンみたいな変な匂いがしてきて…気になって調べてみたら…」 粧裕「…きゅ、急に底が外れて…引き出しが燃え上がって…炎が本棚に移って…」グスン 月「!!」 リューク「おいライト…ノート燃えちまったじゃねぇか…」 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/24(日) 18:35:13.46 ID:KbziIiSm0 月「……ムック。まだ諦めるには早いよ…」カタカタカタ リューク「俺はリュークだ。めちゃくちゃ動揺してるじゃねぇか…」 月「ふっ…僕としたことが……少し深呼吸をさせてくれ」 月「ハァァァ…フゥゥゥゥ…ヴッ!?」 月「ウホッ! ウホッウホッ!」 リューク「火事現場の手前で深呼吸してどうすんだよ」 月「ウホッ! ケムリが…ウホッ!」 父「幸子! 月! 粧裕! …無事だったか!?」 母「えぇアナタ。みんな無事よ……でも家は全焼したわ」 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/24(日) 18:37:01.81 ID:KbziIiSm0 父「みんな、聞いてくれ」 父「……ウチは火災保険に入っていない」 粧裕「え?」 母「……そして通帳も印鑑も…全て燃えてしまったわ」 月「ま、まさか…」 父「あぁ。私達はこの火災により一文無しとなった…」 粧裕「そ、そんな…じゃあ…どうすれば…」 父「ソーリー。みんな……」 父「……夜神家、解散だ」タタタ 月「どこ行くんだ父さぁあああああああああん!」 父の正体はクズだった。 所持金512円。僕の乞食生活はこうして始まった。 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/24(日) 18:38:51.87 ID:KbziIiSm0 リューク「ライト。これからどうするんだ?」 月「“まだ諦めるには早い”……さっきそう言っただろ?」 リューク「でもノートは燃えちまったし……」 スッ。 月「ほら、ここにデスノートの切れ端があるじゃないか」 リューク「そういえばいつも携帯してたな…」 リューク「だがそんな切れ端で世界を変えるなんて無理だろ」 月「ハハッ。リュークは人間界のことを知らなすぎるぞw」 リューク「何かいい方法でもあるのか?」 月「もちろんさ! ……おっ。丁度良いところにコンビニが」 リューク「コンビニで何かするのか?」 月「クックック。百聞は一見にしかず……ついてきなよ、リューク」 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/24(日) 18:40:34.73 ID:KbziIiSm0 ウィイイイイン。 店員「いらっしゃいませ」 月「コピー機を借りるよ」 リューク「おいライト…お前…まさか…デスノートを…!」 ≪ガシャンガシャンガシャン…≫ 月「クックック。50枚コピー完了だ。これで僕は…新世界の神になれる!」 リューク「」ポカーン 月「フハハハハ……はぅあッ!?」 リューク「ん? どうしたライト?」 月「こりゃいかん……デスノートの切れ端……ポケットに入れたままだった……」 リューク「」ポカーン 残金12円。 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/24(日) 18:42:13.12 ID:KbziIiSm0 月「……いや、これでいい。そもそもデスノートをコピーなんてできるはずがないからなw」 リューク「……うん」 月「ふっ…僕としたことが……少し深呼吸をさせてくれ」 月「ハァァァ…フゥゥゥゥ…ヴッ!?」 月「ウホッ! ウホッウホッ!」 リューク「ど、どうした? 一体どこに咳き込む要素が…!?」 月「ウホッ! コピー用紙が…ウホッ!」 リューク「……お前はカービィか。絶望したぜライト。俺はもう帰る」 月「……ムシャムシャ…ムシャムシャ…!?」 リューク「デスノートが燃え、俺がお前に取り憑く義務も無くなったわけだ…」 リューク「……夜神ライト。お前のデスノートに関する記憶を消させてもらうッ!」 …… … 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/24(日) 18:43:41.08 ID:KbziIiSm0 ◆夜神家・跡地◆ 粧裕「お父さんも…お母さんも…お兄ちゃんも…みんな居なくなっちゃったよぉ…」グスン 粧裕「寂しいよぉ…」グスン 粧裕「あれ…? 何か落ちてる…確かこの辺はお兄ちゃんの部屋だった所だよね…」グスン 粧裕「ん…文字が煤で汚れて見にくいな…」 粧裕「『DEAIH NOTE』……“出会いHノート”!?」 パラッ… 音原田 九朗 渋井丸 拓男 渋伊丸 拓男 渋井丸 拓夫 渋伊丸 拓夫 渋井丸 拓雄 渋伊丸 拓雄 渋井丸 卓男 粧裕「何この名前の羅列……まさか…お兄ちゃんと出会って…Hした人たちってこと!?」 粧裕「ヤダコレ…男の人ばっかりじゃない…!」 粧裕「しかも圧倒的シブイマルタクオ…」 粧裕「お兄ちゃんにとって…シブイマルタクオとは何なの!?」 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/24(日) 18:46:16.28 ID:KbziIiSm0 ???「……おい」 粧裕「だ、誰!? アナタ!!」 リューク「俺は死神リューク。ライトにそのノートをくれてやった者だ」 粧裕(ってことは…このお化けが…お兄ちゃんをホモにした元凶…!?) リューク「ククク。まさかノートが燃えてないとはな…」 リューク「まぁ死神界の物質が燃えないのは当然っちゃ当然かw」 粧裕「何を…言ってるの?」 リューク「いや、こっちの話だ…それよりお前には期待してるからな」 リューク「何たってお前の兄貴はたった数ヶ月でそれだけ“ヤッた”んだ…」 リューク「すげぇ精神力の持ち主だったぜ…」 粧裕(…やっぱりお兄ちゃんはこれだけの人数をやったんだ…) 粧裕「……わ、私にも…同じことをしろって言うの?」 リューク「好きにしな。その代わりお前が死んだとき…俺がお前の名前を俺のノートに書くことになるが…」 粧裕「私を…死姦するってこと? 最低! 付いてこないで!」タタタタ リューク「あ? 死姦って何だよ。つーか待てよ。俺はお前の傍にいないとダメなんだよ!」 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/24(日) 18:48:23.42 ID:KbziIiSm0 ◆コンビニ◆ 気がつけば紙を頬張ってた僕の名前は夜神月。 口が血だらけで、鉄の味がする。ちょっと好き。 しかし僕は…こんなところで何をしてるんだ? 確か引き出しのトラップが原因で家が火事になって…… あれ? 僕は何で…引き出しにトラップなんか仕掛けたんだっけ? 確か“何か”の存在を隠すために…… ……クッ…思い出せないッ……! ウィィイイン。 店員「いらっしゃいま…」 粧裕「助けてください! 変なお化けが私をストークしてくるんです!」 店員「あの…どういうことでしょうか?」 粧裕「どういうことって…私の後ろにいるでしょ!?」 リューク「ククク。言い忘れてたがお前以外に俺の姿は見えないぜw」 粧裕「え…」 64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/24(日) 18:50:01.40 ID:KbziIiSm0 月「粧裕じゃないか…どうしたんだお前?」 粧裕「お兄ちゃん! お兄ちゃんならこのお化け知ってるよね!?」 月「何言ってるんだお前…大丈夫か?」 粧裕「お兄ちゃんも見えないの!? このお化けからノート貰ったんでしょ!?」 月「ノート? 何のことだ?」 リューク「残念ながら、ライトも俺の姿は見えないし、ノートに関する記憶も失ってるぜ?」 粧裕「そんな…」 リューク「まぁ再びノートに触れると俺の姿が見えるようになり、記憶も蘇るけどな」 粧裕「ほんと!?」 月「おい粧裕! ノートって何だ? もしかしたら僕が忘れていることかもしれない!」 粧裕「ほらお兄ちゃん! このノートだよ! 思い出して!」 つノート ピタ。 月「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ」 70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/24(日) 18:51:15.73 ID:KbziIiSm0 月「ククク。ありがとう粧裕。全て思い出したよ…」 月「ノートが燃えてなかったとはな…予想通りだ」 月「もう不甲斐ないマネはしないよリューク。これから面白いものを見せてやる」 リューク「今度こそ期待してるぞ」 月「ところで粧裕。お前はこのノートと僕の正体を知ってしまった…そうだろ?」 粧裕「…そうだけど…」 月「だったら僕はこのノートにお前の名前を書かなきゃいけない…」 粧裕「え…///」 月「何だよその反応。怖くないのか?」 粧裕「……怖くないよ……初めてだけど……お兄ちゃんなら……///」 月(フッ。僕と争っても無駄だと悟ったか。てか誰だって初めてだろ) 粧裕「痛くしないでね…」 月「あぁ、楽に逝かせてやる」 107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/24(日) 18:59:01.46 ID:KbziIiSm0 『夜神粧裕』 僕はデスノートにその名を刻んだ。 たった一人の妹を僕は躊躇せず殺す。 仕方ないんだ……少しでも弱みを見せたらLにやられてしまうから。 Lに勝つためなら僕は悪魔にでも死神にでもなってやる。 37…38…39…40。 粧裕「!?」ドクン 粧裕「お兄…ちゃん…どう…して…」バタン 粧裕のためにも…僕はキラとして目的を果たさなければならない。 心優しい人々だけの、心優しい新世界をつくる。 そして僕は…新世界の神になるッ! 〜解散!〜