古泉「長門さん、もうすぐ家です。それまで我慢してください」 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/24(木) 11:54:11.79 ID:ZFNNkMJGP 古泉「ああ…」 長門「……」 古泉「我慢できませんでしたか…」 長門「……」 長門「…言わないで」 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/24(木) 11:57:23.58 ID:ZFNNkMJGP 古泉「え?」 長門「このことは誰にも言わないでほしい。他言無用」 古泉「わ、わかりましたっ…わかりましたから離してください。痛いです」 長門「約束」 古泉「大丈夫です誰にも言いませんよ。それより平気ですか?」 長門「……」 古泉「早く帰って着替えた方がいいですよ」 長門「…そうする」 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/24(木) 12:00:59.87 ID:ZFNNkMJGP ───── キョン「ふぁ〜あ…今日は女性陣はみんな休みか」 古泉「そのようですね」 キョン「長門まで休みってのは珍しいな。あいつ今日学校も休んだらしいぞ」 古泉「もしかしてあのことを気にしてるんですかねぇ…」 キョン「? なんだあのことって」 古泉「っ!!」ハッ 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/24(木) 12:04:49.76 ID:ZFNNkMJGP キョン「おい、なんだよあのことって」 古泉「い、いえ。なんでもありません」 キョン「なんだそりゃふざけんな。すげぇ気になるだろうが」 古泉「いや…本当に何もありませんよ…」 キョン「嘘つけよ。どうしたってんだよ俺にまで隠すようなことなのか?」 古泉「……絶対に誰にも言いませんか?」 キョン「…ああ。わかった他言はしない。誓うよ。だから教えてくれ」 古泉「…実はですね。昨日…」 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/24(木) 12:09:59.80 ID:ZFNNkMJGP キョン「…は…マジか。あの長門が小便もらしたのか。ははは」 古泉「絶対誰にも言わないでくださいよ。長門さんから口止めされてるんですから」 キョン「わかったわかった。いや、しかし意外だな。ははは。あいつでもそんなことがあるんだな」 キョン「やっぱりまだ生まれて3歳ってことなのかね」 古泉「さぁ…しかし学校まで休むのはちょっと心配ですよ。相当なショックを受けていられるのかもしれません」 キョン「確かにな。なんともなければいいけど」 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/24(木) 12:15:46.94 ID:ZFNNkMJGP ───── ハルヒ「ねぇキョン知ってた? 有希、今日も学校休んでるらしいわよ」 キョン「え、マジかよ。今日も?」 ハルヒ「うん。もしかしてインフルエンザか何かかしら…お見舞い行ってあげた方がいいかな?」 キョン「いや…うーん…どうだろう。行かない方がいいかもしれんなぁ」 ハルヒ「なんでよ? 有希が二日も休むなんてただごとじゃないじゃない。きっと病気で苦しんでるに違いないわ」 キョン「いや…その…あいつ、風邪とかじゃないかもしれないからさ」 ハルヒ「? どういうことよ」 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/24(木) 12:21:07.57 ID:ZFNNkMJGP ハルヒ「なんで風邪じゃないなんてわかるわけ?」 キョン「いや、多分精神的なショックで休んでるんじゃないかと思うから…お見舞いとか行っても…そのな」 ハルヒ「なに、なにそれどういうことよ。意味わかんない。あんた何か知ってるの?」 キョン「あ、別にそういうわけじゃないんだが」 ハルヒ「何よその顔。やっぱり何か知ってんでしょ有希が休んでる理由。教えなさい。さもないとぶっ殺すわよ」 キョン「ちょ、ちょっと待て落ち付け。いや、わからんぞ? ただの憶測かもしれんし…」 ハルヒ「いいからさっさと教えないさい。どうしたってのよいったい」 キョン「…いや、実はな、あいつ…」 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/24(木) 12:26:50.77 ID:ZFNNkMJGP ハルヒ「…ええっ。もらしちゃったの? 有希がおしっこ?」 キョン「ああ、そうらしい。多分それで休んでるんじゃないかなって」 ハルヒ「まさかぁ。それくらいで学校休むような子じゃないわよ有希は」 キョン「いやわからんぞ。あいつはああ見えて意外とプライド高いからな」 ハルヒ「というかなんでそんなこと黙ってたのよ。さっさと教えるべきでしょ私団長なんだから」 キョン「長門の名誉のためだ。第一教える義務もないだろ」 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/24(木) 12:32:18.77 ID:ZFNNkMJGP キョン「というかおまえ、他のヤツとか長門本人に言うなよ? あいつがもらしたってこと」 ハルヒ「わかってるわよ馬鹿。あんたじゃないんだから」 キョン「むぐっ」 ハルヒ「もう…有希もそんなこと気にしなくていいのに…」 ハルヒ「…しかし意外ね。あの子でもそんなことがあるんだ。なんかちょっと可愛いわ」 ハルヒ「でももし本当にそうだとしたらお見舞いは行かない方がいいかもしれないわね。本人の傷が癒えなきゃ来れないものね」 キョン「ああ」 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/24(木) 12:40:31.11 ID:ZFNNkMJGP ───── みくる「ふぇぇ…長門さんは今日も休みですかぁ。どうしたんでしょう心配ですね…」 みくる「涼宮さん。今日、団活が終わったらみんなで長門さんの家にお見舞いにいってあげませんか?」 ハルヒ「んー、大丈夫よ多分。そんなに心配しなくても」 みくる「ええっ。どうしてそんなこと言うんですかぁ。涼宮さんらしくないですぅ」 ハルヒ「ん…だって…その」 みくる「長門さん苦しんでるかもしれないんですよ?」 ハルヒ「いやー、その、有希が休んでるのには深い事情があるのよみくるちゃん」 みくる「え、えっ? どういうことですかぁ?」 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/24(木) 12:47:07.80 ID:ZFNNkMJGP みくる「もしかして涼宮さん、長門さんが休んでる理由知ってるんですか? 私にも教えてくださいよぅ」 ハルヒ「えっと、ごめん。悪いけどそれは言えないわ」 みくる「どうしてですかぁ!?」 ハルヒ「……」 みくる「はっ。もしかして…キョン君も古泉君も知ってるんですか? …知ってるんですね?」 みくる「……ひどい。私だけ仲間はずれなんて…ひどいですよぅ…ううっ」 ハルヒ「み、みくるちゃん…」 みくる「あぁん」 ハルヒ「…わかったわ。確かにSOS団の中でみくるちゃんだけ除けものにするなんてあんまりだもんね」 みくる「えっ。じゃあ…」 ハルヒ「教えてあげる。でも、絶対他言無用よ? 実はね、有希…」 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/24(木) 12:53:32.35 ID:ZFNNkMJGP みくる「…おもらし、ですか? 長門さんが…」 ハルヒ「うん、そうなのよ。もらしちゃったんだって。どうやらそれがショックで学校休んでるみたい」 みくる「そ、そうだったんですか。なーんだ、病気じゃなかったんですね。よかったぁ…」 みくる「…うふっ。でも、可愛いですね、あの長門さんが…」 ハルヒ「ね。意外よね。おもらししちゃったってのも意外だけど、それを気にしてるところもまた可愛いというか」 みくる「帰ってきたら慰めてあげましょう。それくらい気にすることないよって」 ハルヒ「そうね、そうしましょ」 みくる「うふふ」 ハルヒ「あはは」 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/24(木) 12:58:57.08 ID:ZFNNkMJGP ───── 長門「……」 長門(風邪を引いて三日も休んでしまった……うかつ) 長門「……」 長門(…三日間誰もお見舞いに来てくれなかった…)  ガチャッ 古泉「あっ。これはこれは長門さん。こんにちは、お久しぶりです」 長門「……」 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/24(木) 13:02:24.82 ID:ZFNNkMJGP 古泉「やっと学校来られたんですね。大丈夫でしたか?」 長門「…平気。うかつにも風邪を引いてしまったが、もう治った」 古泉「え…風邪、ですか?」 長門「そう。風邪」 古泉「……」 古泉「そ、そうですか。それは大変でしたね」 長門「……」  ガチャッ ハルヒ「やっほー! あ、有希! 久しぶり、やっと学校来れたのね!」 みくる「長門さぁん! 久しぶりですぅ!」 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/24(木) 13:06:32.08 ID:ZFNNkMJGP 長門「…久しぶり」 長門「……」 長門(…全員、お見舞いには来てくれなかった…) ハルヒ「ホントに久しぶりよ! もー、有希ったらどうてもいいことで悩みすぎなんだから」 長門「?」 みくる「そうですよぉ。誰にでも失敗はありますよ。可愛いじゃないですかぁ長門さん」 長門「……?」 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/24(木) 13:09:32.43 ID:ZFNNkMJGP みくる「……実はですね、長門さん」コソッ 長門「?」 みくる「…私もね、中学生になるまで、時々オネショしちゃってたんですよ。ふふ」 長門「……」 みくる「だからね、そんなに気にすることないですよ。ね、元気出しましょ」 長門「……」 長門「……」 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/24(木) 13:12:42.43 ID:ZFNNkMJGP みくる「あ、私ちょっとお茶汲んできますね」ガチャ ハルヒ「あーそうだ私もちょっとやらなきゃいけないことあるんだった。すぐ戻ってくるから!」ガチャ 長門「……」 古泉「……」 長門「…言ったの?」 古泉「…言ってません…」 長門「……」 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/24(木) 13:19:00.05 ID:ZFNNkMJGP 長門「……」 古泉「……」 長門「…あなたは約束を破った」 古泉「…ご、ごめんなさい長門さん、ぼ、僕はそんなつもりは…」 長門「дΗΦΨξω」 古泉「っ!! ま、待ってください長門さん! お願いです待って…!」スゥゥ… 古泉「長門さ…… 長門「……」 キョン「……」 長門「っ!!」ハッ 50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/24(木) 13:20:39.52 ID:ZFNNkMJGP 長門「……」 キョン「……」 長門「…見てた?」 キョン「はい…見てしまいました…」 長門「言わないで。他言無用」 終