ハルヒ「ねえキョン、キョンってなんだか有希に甘くない?」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/02(水) 22:59:43.08 ID:YtPUHBdMO キョン「なんだ薮から棒に」 ハルヒ「例えば、キョンがあとで食べようと冷蔵庫に入れといたシュークリームをね?」 キョン「あぁ」 ハルヒ「キョンがトイレに言ってる隙にあたしが食べちゃったらどうする?」 キョン「舌打ちして帰る」 ハルヒ「えっ」 ハルヒ「・・・ま、まあいいわ。なら有希が食べちゃったら?」 キョン「叱ってから一緒に買いに行くな」 ハルヒ「なんでよ!」 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/02(水) 23:12:02.13 ID:YtPUHBdMO キョン「なにがだ」 ハルヒ「なんであたしには舌打ちで、有希とは一緒に買いに行くわけ!?」 キョン「じゃあ、逆に聞くがな。もしその状況で俺に説教されたら、お前はどうする?」 ハルヒ「お、大人しく聞くわよ」 キョン「嘘だな。お前なら『こんなとこに入れとくあんたが悪い!』と逆ギレするだろ」 ハルヒ「う、うぐ・・・なら有希にも舌打ちしなさいよ!」 キョン「なんでそうなる」 ハルヒ「だって、同じことしたんだから、差別よ!」 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/02(水) 23:18:11.26 ID:YtPUHBdMO キョン「あのなあ・・・」 ハルヒ「ほら!言い返せないじゃない!」 キョン「言い返していいのか?」 ハルヒ「じょ、上等よ!そのかわり団長様に意見するんだからちゃんと理論的なことを言いなさい!」 キョン「なら言うがな」 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/02(水) 23:27:03.03 ID:YtPUHBdMO キョン「まず『差別』じゃない『区別』だ。例えば同じことをやったのが5歳の子供と25歳の大人だったら、同じように扱うか? それにだ、説教をしたところで子供地味た自分理論で反論するお前と、大人しく話を聞いて理解しようとする長門、お前だったらどう接するんだ? そもそもだ、団長様と言うがな、それだってお前が勝手に言い出したことだろう? 団長だから偉い?なら俺は神だ。ジュース買ってこい、神の命令だぞ。ほらどうした、行けよ。 お前の中では団長のが神より偉いのか?なら俺は団長より偉い神だ。 これで俺が一番偉いな。なんだよその顔は、お前が今まで言ってきたことをそのまま言い返しただけだぞ。 なんとか言ってみろ。どうした団長様」 ハルヒ「っ・・・ぅっ・・・」 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/02(水) 23:38:53.68 ID:YtPUHBdMO キョン「どうした?まさか泣いてるわけじゃないよな」 ハルヒ「っ・・・ひっく・・・んぅっ・・・」 キョン「はぁ・・・」 ハルヒ「・・・なさいっ・・・」 キョン「ん?」 ハルヒ「っ・・・ごめっ・・・い・・・」 キョン「なんだよ、聞こえないぞ」 ハルヒ「ごめっ、なさい・・・」 キョン「なにが?」 ハルヒ「ひぐっ・・・キョンのっ・・・シュークリーム、食べっ、グスッ、たの」 キョン「・・・最初っから素直にそう謝れば良いんだよまったく」 ハルヒ「ぅっ・・・ひぐっ・・・」 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/02(水) 23:45:55.57 ID:YtPUHBdMO 古泉(まさかシュークリーム一つでここまで怒るとは・・・) みくる(こ、恐いです) 長門(食べればよかった) キョン「・・・」 ハルヒ「・・・うっ・・・ぐすん・・・」 古泉(朝比奈さん、この空気何とかしてください) みくる(ええっ、なんでわたしが!) 古泉(年長者でしょう。お茶をいれてまさしくお茶を濁して下さいよ) みくる「あっあの、キョンくん!」 キョン「なんです?」 みくる「古泉くんが、言いたいことがあるって!」 古泉(このクソあまぁぁぁ!) みくる(クソ面白くないこと言うからです!) キョン「・・・なんだよ」 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/02(水) 23:53:31.46 ID:YtPUHBdMO 古泉「ええとですね、ほら、涼宮さんも悪気があったわけでは」 キョン「あぁ?」 古泉「なんでもありません生きててすいません」 みくる(弱っ!弱すぎです!ヘタレです!) 古泉(いや今のは無理です、何人か殺ってますもんあの目) 長門「・・・」クイクイ キョン「なんだ?長門」 長門「わたしもシュークリームが食べたい」 みくる(うひゃわああああ!!この空気でそんなこと言いますか!?) 古泉(恐ろしい・・・流石3歳児) 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/03(木) 00:05:30.53 ID:dTIjpBIdO キョン「ん?ああ、じゃあ買いに行くか」 みくる(防空壕ですぅ!防空壕に避難・・・へっ) 長門「・・・」コクリ キョン「じゃあ、シュークリーム買いに行ってくるんで」 みくる「あ、は、はい!」 古泉「いってらっしゃいませ」 バタン ハルヒ「ぐすっ・・・ひぐっ・・・」 みくる(・・・) 古泉(・・・) みくる(・・・古泉くん、得意のギャグでなんとかしてください) 古泉(無茶言わないで下さい) 60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/03(木) 00:23:18.28 ID:dTIjpBIdO みくる「あの・・・涼宮さん」 古泉(先手を取られた!このくそアマまた無茶ぶりする気なんじゃ) ハルヒ「・・・なに・・・」 みくる「よ、よかったじゃないですか!」 古泉(な、なにを!?) ハルヒ「・・・なにが?」 みくる「だって、あんなに真剣に怒ってくれる人、わたしにはいません」 みくる「どうでもいい人なら、キョンくんはそれこそほんとに舌打ちして終わりだと思います」 ハルヒ「・・・」 みくる「涼宮さんのこと、考えてるからあれだけ怒ってくれたんですよ? それに、最後はちゃんと謝れたじゃないですか。それはすごいことです!」 ハルヒ「・・・」 みくる「本気で怒られて、本気で謝れる。そんな関係なかなかなれないですよ!素敵です!」 古泉(朝比奈先輩・・・素敵やん・・・) 66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/03(木) 00:30:14.52 ID:dTIjpBIdO ハルヒ「・・・・・・」 朝比奈「古泉くんもそう思いますよね?」 古泉「ええ、うらやましい限りです」 朝比奈「だから、ね?キョンくんが帰ってきたらもう一回ちゃんと謝りましょう!さっきは上手に謝れなかったから」 ハルヒ「・・・・・・うん」 朝比奈「ふふっ」 ハルヒ「・・・うっ・・・うぅぅぅ・・・うぇっ・・・」 朝比奈「よしよし」ナデナデ 古泉(ふふっ、ここは一旦退室するとしましょうか) 古泉(古泉一樹はクールに去ります) バタン 72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/03(木) 00:40:56.95 ID:dTIjpBIdO 古泉(青い春と書いて青春。良いものです) 古泉「おや?」 キョン「おう」 古泉「お早いお帰りで」 キョン「なにしてんだ?こんなとこで」 古泉「春を感じていたんです。青春というね」 キョン「・・・」スタスタ 77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/03(木) 00:42:47.64 ID:dTIjpBIdO 古泉「おっと、少し付き合って頂けませんか?ジュースくらいなら奢りますよ」 キョン「なん・・・鬱陶しい顔が近い」 古泉「いえ、まだ部室に戻るには早いんじゃないか、と。ふと思っただけです」 キョン「・・・そうかい、いいか?長門」 長門「いい」 古泉「では」 古泉「まさかジュースで15000円が消えるとは思いませんでした」 長門「・・・ケプッ」 古泉「僕の認識が甘かったですね。ジュースだけに?」ニコッ 106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/03/03(木) 01:51:36.58 ID:dTIjpBIdO 部室 コンコン 古泉「ノックしt ガチャッガン! 古泉「おうふっ!!」 みくる「おかえりなさ〜い」 キョン「遅くなりました」 ハルヒ「お、おかえリ・・・」 キョン「ただいま」 ハルヒ「・・・あ、アノ・・・」 長門「シュークリーム」クイクイ キョン「ん、ああちょっと待ってろ」 107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/03/03(木) 01:53:52.24 ID:dTIjpBIdO キョン「ほら」 長門「・・・うまい」ハムハム キョン「朝比奈さんも、どうぞ」 朝比奈「ありがとう」 キョン「なに寝てんだ古泉。食っちまうぞ」 古泉「ふふっ、ありがとうございます」 キョン「鼻血を拭け」 ハルヒ「・・・」 108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/03/03(木) 01:56:16.33 ID:dTIjpBIdO キョン「ほら、お前も食うだろ?ハルヒ」 ハルヒ「・・・」 キョン「いらんのか?」 ハルヒ「さ・・・」 キョン「さ?」 ハルヒ「さ、ささっきはごめん!」 キョン「ん、ああ、いいよ。ほら」 ハルヒ「あ・・・アリガト」 朝比奈「ふふっ、今紅茶入れますね」 112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/03(木) 01:59:56.43 ID:dTIjpBIdO 長門「おかわり」 キョン「もう食ったのか。おかわりはないぞ」 長門「・・・」 キョン「それに、あんまり食べ過ぎると夕飯が食べられなくなるだろ?」 長門「・・・問題ない」 キョン「そもそも5つしか買ってないからおかわりはないって。それに途中でエクレア20個も食べただろ?」 ハルヒ「・・・」 長門「・・・」ジー キョン「オレの財布を瀕死にしておいてだな、まだそんな顔をするか」 長門「・・・」ジー 115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/03(木) 02:00:50.50 ID:dTIjpBIdO キョン「・・・」 長門「・・・」ジー キョン「・・・」 ハルヒ「・・・」 古泉「このシュークリーム、鉄の味がしますね。ふふっこれはこれで」 長門「・・・」ジー キョン「・・・ああ分かったよ。俺のやるからそれで我慢してくれ」 ハルヒ「っ!」 長門「そう」ハムハム キョン「もう食ってるし・・・美味いか?」 116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/03(木) 02:02:47.57 ID:dTIjpBIdO 長門「・・・うまい」ハムハム キョン「あぁ、口の周り汚すなって」フキフキ 長門「ん」 ハルヒ「・・・・・・」プルプル キョン「まったく、やれやれだぜ」 ハルヒ「・・・っぱり・・・」 古泉「つっぱり?」 ハルヒ「・・・やっぱり有希に甘い!!!」 古泉「シュークリームだけに、ですね?」ニコッ ハルヒ「うるさい!!」バキッ 古泉「おうふっ!!」 終わり 123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/03(木) 02:08:04.31 ID:dTIjpBIdO 終わりったら終わりだ。終わったスレをグダグダ残されるの嫌いだからもう落としてくれよな!