涼宮ハルヒの2,14 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 18:38:22.44 ID:XcU0EX9p0               ―2月14日・団室― キョン「なんだよ、わざわざ昼休みに呼び出して。 昼飯食べたいんだが」 ハルヒ「…」 キョン「ハルヒ?どうした」 ハルヒ「…これ」 キョン「なんだこれ?そうかチョコレートか。     今年はえらくストレートな渡し方だな」 44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 18:39:40.01 ID:XcU0EX9p0 ハルヒ「悪い?」 キョン「いや、何というか…嬉しいぞ」 ハルヒ「まあ当然ね。団長様直々に、おいしいチョコを     進呈してあげたんだから」 キョン「はいはい、開けてみていいか?」 ハルヒ「駄目!」 キョン「何でだよ?まさか変なもの入れたんじゃ」 ハルヒ「手紙、入ってるから…家に帰って開けなさいよ」 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 18:41:49.12 ID:XcU0EX9p0              ―2月21日・団室― ハルヒ「何よ…わざわざこんなところで。     同じクラスで、しかも席近いのに」 キョン「じゃあ教室戻って話そうか?」 ハルヒ「こっ、ここでいいわよ!」 キョン「ハルヒ…ごめん」 ハルヒ「…え」 キョン「本当にすまん」 ハルヒ「べ、別に!私だってそんな、あの時のはその、     気の迷いであんな手紙を書いたというか…」 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 18:43:22.23 ID:XcU0EX9p0 キョン「我慢できなかった」 ハルヒ「…は?」 キョン「本当はホワイトデーの時に、プレゼントと一緒に返事しようと     思ったんだが、一か月も待てん!」 ハルヒ「なんなのよ一体」 キョン「ハルヒ、この前の手紙、嬉しかったぞ。     そして、俺も全く同じことを思っていた!」 ハルヒ「そう…え?」 キョン「ハルヒ、俺と付き合え!」 ハルヒ「何よその態度は!キョンのクセに偉そうよ」 キョン「ハルヒ、顔真っ赤だぞ」 ハルヒ「うるさい!…バカキョン」 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 18:49:32.70 ID:XcU0EX9p0          ―3月6日― ハルヒ「今日はみくるちゃんの卒業パーティよ!     みくるちゃん!今日はあなたが主役なんだから、     キョンになんでも命令しちゃいなさい」 キョン「俺だけかよ!」 みくる「あの、涼宮さん。えーっと」 ハルヒ「どうしたのみくるちゃん?そりゃ学校は卒業するけど、     あなたはずっとsos団の萌えマスコットなのよ」 古泉「それでも寂しくなりますねぇ」 キョン「まったくだ。朝比奈さんのお茶はもう飲めないんだな」 みくる「あの、私、留年しちゃったんですぅ」 ハルヒ・キョン・古泉「ええー!」 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 18:53:05.80 ID:XcU0EX9p0             ―3月14日・公園― ハルヒ「やっぱり外は寒いわね。キョン、マラソンしましょ!」 キョン「遠慮しとくよ。それにしてもお前、今日はなんだか     そわそわしてないか?」 ハルヒ「べ、別に。いつも通りよ」 キョン「あ、そうだ。これ、この前のお返しだ」 ハルヒ「開けてみてもいい?」 キョン「駄目だ」 ハルヒ「なんでよ?」 50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 18:56:09.44 ID:XcU0EX9p0 キョン「手紙が入ってるからな。帰って読んでくれ」 ハルヒ「いい事が書いてるんでしょうね?     誤字・文法のミスがあったら添削して返すわよ」 キョン「それは勘弁してくれ」 ハルヒ「…」 キョン「何だよ、人の顔じっと見やがって」 ハルヒ「…察しなさい」 キョン「…ハルヒ」          … … … 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 18:58:18.88 ID:XcU0EX9p0            ―4月1日・帰り道― ハルヒ「楽しかったわね。お花見」 キョン「ああ、明日からまた学校か」 ハルヒ「明日からはまたバシバシ特訓するわよ。     アンタちゃんと自習してるの?」 キョン「俺なりにそこそこ頑張ってるよ」 ハルヒ「来年もここの桜並木をみんなで歩きたいわね」 キョン「明日も花見するか?」 ハルヒ「ダーメ。明日からは私の考えた、     必勝ドリルを解いてもらうわ」 キョン「…へいへい」 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 19:01:05.47 ID:XcU0EX9p0            ―4月2日・教室― キョン「想像してはいたが」 ハルヒ「やっぱり、同じクラスでこの席順なのね」 キョン「なあ、お前岡部のこと結構気に入ってるだろ」 ハルヒ「はあ?なんであんなハンドボール馬鹿を気に入るのよ」 キョン「素直じゃねぇなあ」 ハルヒ「…でも、よかった。同じクラスで」 キョン「俺もだよ」 ハルヒ「アンタが勉強サボらないか、見張ることができるしね」 53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 19:06:44.35 ID:XcU0EX9p0            ―5月5日・キョンの家― ハルヒ「はい、じゃあ次はここの問題」 キョン「はあ、少し休憩しようぜ」 ハルヒ「駄目よ!このゴールデンウィークで苦手を克服しないと」 キョン「他の3人は休みだっていうのに」 ハルヒ「有希と古泉君は、今から受験しても合格する位     なのよ。アンタは別」 キョン「まったく、こんなんが将来役に立つとは思えんが」 ハルヒ「これが出来たら、元気注入してあげるわよ」 56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 19:12:45.33 ID:XcU0EX9p0 キョン「よっしゃー出来た」 ハルヒ「なかなかのスピードで解いたじゃない。     だいぶ慣れてきたじゃない」 キョン「よし、元気注入してもらおうか」 ハルヒ「ちょっと!こらエロキョン、がっつくな」 妹「キョンく〜ん。私もはるにゃんと遊びた〜い」 キョン・ハルヒ「あっ」 妹「…ごめんなさい」  「おかあさーん。キョン君とはるにゃんが、ちちくりあってる〜」 キョン「おい、こら待て!」 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 19:15:36.26 ID:XcU0EX9p0          ―6月15日・ハルヒの家の前― ハルヒ「…あ」 キョン「おい、なんで団室こないで帰ってるんだよ。機嫌悪そうだし」 ハルヒ「別に、あんたは有希とかみくるちゃんの方が大事なんでしょ。     相合傘でもして帰ればいいじゃない」 キョン「…あれは長門が傘忘れてたから」 ハルヒ「それにしても、あんたびしょ濡れじゃない」 キョン「傘、長門に貸したからさ」 ハルヒ「あたしが家から出てこなかったらどうするつもりだったのよ?」 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 19:16:49.71 ID:XcU0EX9p0 キョン「あ…何も考えてなかった?」 ハルヒ「…バカキョン」 キョン「…」 ハルヒ「…ぷっ」 キョン「何笑ってるんだよ?」 ハルヒ「しょうがないわね。上がりなさい、シャワー浴びないと     風邪ひくわよ」 キョン「…ありがとう」 60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 19:18:36.89 ID:XcU0EX9p0          ―7月7日・団室― ハルヒ「じゃあまた明日ね」 みくる「あれ、涼宮さんとキョン君は?」 古泉「朝比奈さん、僕らは先に帰りましょう。    ね?長門さん」 長門「…そうするべき」 キョン「じゃあな。長門」 長門「…」 ハルヒ「ほら、キョン行くわよ!」 長門「…」 61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 19:20:34.00 ID:XcU0EX9p0           ―7月25日・教室― キョン「やっと終わった。待ちに待った夏休みだな」 ハルヒ「気を抜いてる暇はないわよ。この夏休みは地獄の特訓よ」 キョン「そうでした。ったく受験とはやっかいなものだ」 ハルヒ「まあ、たまには息抜きでプールにでも行きましょう」 キョン「…庶民プールか。しょっぺえな」 ハルヒ「しょっぱいのは海でしょ」 62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 19:23:29.96 ID:XcU0EX9p0 ―8月31日・自転車― キョン「夏休みも終わっちまうんだな。今年は全然休んだ気がしなかったな」 ハルヒ「何いってんのよ。今日プールに行ったじゃないの」 キョン「あのさ…あんま派手な水着着んなよ」 ハルヒ「何で?似合ってなかった」 キョン「いや、そういうわけじゃないが…その、他の男の視線というかな」 ハルヒ「何よキョン、嫉妬してんの?それならスクール水着でも     着てきた方がよかった?そういえば、あの水着も今年で最後だし」 キョン「いや、それはそれでちがった連中から注目を集めちまう」 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 19:26:10.28 ID:XcU0EX9p0 ハルヒ「高校最後の夏休みなのね、なんか実感ないわね。     このままずっとこんな日が続きそうな気がするわ」 キョン「おい!それは止めてくれ?」 ハルヒ「え?なんでそんなにあんた焦ってるのよ」 キョン「いや、その、あれだ。大学に入ったらもっと長い夏休みがあるぞ。     変に感傷的になることはないさ」 ハルヒ「それもそうね。でも、あんたはまず大学に受かることを考えなさい」 キョン「馬鹿っ!暴れるなこけるぞ。おい!目隠しすんな」 64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 19:28:26.92 ID:XcU0EX9p0 ―11月3日・学校― ハルヒ「う〜ん、今年のバンドはイマイチだったわね」 キョン「お前が出ればよかったじゃないか」 ハルヒ「そしたら、こんな風にゆっくり見て周れないでしょ」 キョン「それもそうだな」 ハルヒ「あっキョン見て。あの二人、手なんか繋いじゃって」 キョン「ああ、さわやかでいいじゃないか」 ハルヒ「ったく、恥ずかしくないのかしらね、学校で。     でもまあ、今日はお祭りだしね」 キョン「そういうもんかな」 65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 19:54:41.78 ID:XcU0EX9p0 ハルヒ「…」 キョン「ん?どうした、たこ焼き食いたいのか?」 ハルヒ「気づきなさいよ。バカキョン!」 キョン「痛っ!わかってるよ。ほら」 ハルヒ「まあ、それでよし」 ―見て見て〜あの二人ラブラブ〜― ハルヒ・キョン「…」 67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 21:01:50.04 ID:XcU0EX9p0 ―1月15日・会場― キョン「ついに来たな」 ハルヒ「ええ、ちゃんとトイレ済ましときなさいよ」 キョン「お前は母親か」 ハルヒ「キョン、あんたにしちゃ頑張ったんだから、     自信もって挑みなさい。あと、これ!古泉君も」 キョン「お守り?何故三つも」 古泉「これはこれは、ありがとうございます」 ハルヒ「私と有希と、みくるちゃんの祈りがこもってるから、効力抜群よ。     それではいざ!突入よ」 68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 21:02:57.74 ID:XcU0EX9p0 ―3月9日・パソコンの前― ハルヒ「じゃあ…見るわよ」 キョン「…ああ」 ハルヒ「あった!キョンの番号!ほら、これ、これ!」 キョン「よっしゃあ!ハルヒ、お前のは?」 ハルヒ「…あれ?」 キョン「嘘だろ?よく見てみろよ。そんな」 ハルヒ「うっそー。あんたが受かって私が落ちるわけないでしょ」 キョン「びっくりさせるなよな!あ、古泉の番号もあるな」 69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 21:04:05.25 ID:XcU0EX9p0 ハルヒ「これで同じ大学に行けるのね」 キョン「ハルヒ、本当にありがとう。全部お前のおかげだ」 ハルヒ「違うわ、あんたの頑張ったからよ」 キョン「…ハルヒ」 ハルヒ「…キョン」 ハルヒ父「うぉっほん!」 キョン「あ…すいません」 ハルヒ母「おめでとう、二人とも」 70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 21:05:10.62 ID:XcU0EX9p0 ―3月20日・団室― ハルヒ「この部屋とも、お別れなのね」 キョン「ったく、またこの制服を着るハメになるとは」 ハルヒ「それにしてもびっくりね。有希もみくるちゃんも     外国に行っちゃうなんて」 みくる「みなさん、3年間楽しかったで…うぅ」 ハルヒ「泣くんじゃないわよ、みくるちゃん。     本当にすぐ泣くんだから…」 みくる「涼宮さんだって、泣いてるじゃないですかぁ」 ハルヒ「みくるちゃんのクセに、…口答えするなんていい度胸じゃないの」 71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 21:05:50.22 ID:XcU0EX9p0 キョン「長門、お前には色々世話になったな。     ずっとこの世界にいる事は出来ないのか?」 長門「私には、観測以外の役目が出来た。だからあなた達のそばには    いられない」 キョン「…そうか」 長門「私は…どこからでもあなた達のことを見守っている」 キョン「暇な時があったら、いつでも会いに来てくれ」 長門「…行く」 キョン「お前の笑顔を見たのは、これで二回目だな」 72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 21:11:25.33 ID:XcU0EX9p0 ―3月28日・引っ越し― ハルヒ「キョン、大体片付いた?」 キョン「まだ半分ってところだ。ベッド組み立てるのに     手こずっちまって」 ハルヒ「そう、一通り片付いたら私の部屋のベッドも作りなさい」 キョン「俺はいつまでたっても雑用かよ」 ハルヒ「当然ね!ちょうど二つ部屋が並んでたのが運の尽きね」 キョン「しかし、俺が隣に住んでること、お前の親父さんは     知ってるのかよ」 ハルヒ「そんなこといちいち言わないわよ。それよりも     後でさっそく、この町を探索するわよ」 73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 21:12:13.22 ID:XcU0EX9p0 ―4月10日・キョンの部屋― ハルヒ「キョン!起きなさい」 キョン「…もうちょい眠らせてくれ」 ハルヒ「何言ってんのよ。今日は入学式よ!しゃきっとする!」 キョン「…ハルヒ、お前エプロン似合うな」 ハルヒ「なっ、何言ってんのよ。早く顔洗ってきなさい!」 75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 21:15:57.84 ID:XcU0EX9p0 ―5月10日・キャンパス― ハルヒ「今日は二人に重大な発表があります!」 キョン「ま〜た厄介なこと言うんじゃないだろうな」 古泉「楽しみですねぇ」 ハルヒ「大学に入れば、馬鹿みたいにサークルがあるから     どこかいい所があると思ったんですがありませんでした。     そこで、sos団大学支部を結成します」 古泉「さすがは涼宮さんです」 ハルヒ「ちなみに団室はキョンの部屋よ」 キョン「おい!」 76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 21:16:39.64 ID:XcU0EX9p0 ―6月20日・キャンパス― ハルヒ「次の講義まで2時間半もあるわね。暇だわ」 キョン「一年は必修が多いから仕方ないだろ」 ハルヒ「あ、あれ古泉君じゃない?女の子連れてる」 キョン「本当だ、綺麗だな…痛っ!つねるなよ」 ハルヒ「古泉くーん、それ彼女?」 キョン「おい、馬鹿」 古泉「ええ、紹介します。同じ学科の○○さんです」 ハルヒ「さすが古泉君ね、美人だわ」 キョン(ちょっとハルヒに似てるな) ハルヒ「なに見とれてんのよ!キョン」 キョン「だからケツをつねるな」 77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 21:17:39.43 ID:XcU0EX9p0 ―12月24日・キョンの部屋― キョン「ただいま」 ハルヒ「ちょっとキョン!遅かったじゃない」 キョン「クリスマスだからな。やっぱ忙しくて」 ハルヒ「この寒い中、バイク乗ってピザ運ぶなんて、あんたマゾ?」 キョン「そうかもな、じゃなきゃお前の相手は出来んぞ」 ハルヒ「うるさいわね、コタツ入っときなさい。すぐ出来るから」 キョン「お前、二人だけなのに、鳥まるごと一匹って…」 79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 21:18:39.55 ID:XcU0EX9p0 ―12月31日・ハルヒの部屋― ハルヒ「キョン、年越しうどん出来たわよ」 キョン「そばじゃないのか?」 ハルヒ「うどんの方が太くてコシがあるから強そうじゃない?」 キョン「強そうか、わかるようなわからないような」 ハルヒ「そういえば、二人で大晦日過ごすのは初めてよね」 キョン「そういやそうだな。こういう年越しもいいもんだ」 ハルヒ「キョン、今年一年楽しかったわ。来年も、よろしく」 キョン「なんだよ、あらたまって」 80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 21:19:21.14 ID:XcU0EX9p0 ハルヒ「…キョン」 キョン「…ハルヒ」            ピンポーン 古泉「僕です、ケーキ買ってきました。4人で食べましょう」 キョン「あ、悪い、俺が呼んでたんだ。忘れてた」 ハルヒ「まあいいわ。やっぱり賑やかなのも楽しいしね」 キョン「…続きは年が明けてから」 ハルヒ「このエロキョン」 81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 21:20:01.97 ID:XcU0EX9p0 ―2月14日・北海道― ハルヒ「時計台って噂通りしょぼかったわね」 キョン「期待通りに期待を裏切ってくれるよな」 ハルヒ「それにしても、雪男ぐらいいないのかしら」 キョン「まだ言ってんのか。雪まつりに行くぞ」 ハルヒ「ちょっと待ってキョン。せっかくだからこのがっかり     スポットで渡しとくわ」 キョン「ああ、ありがとう。開けていいか?」 ハルヒ「だめよ。今年も手紙入りだから」 82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 21:20:53.41 ID:XcU0EX9p0 ―3月15日・ハルヒの部屋― キョン「本当にごめん。昨日はバイトだったから」 ハルヒ「別にいいわよ。期待してなかったし」 キョン「その割になんでそんなに不機嫌なんだよ」 ハルヒ「別に、怒ってないわよ」 キョン「眉間にしわよってるぞ」 ハルヒ「罰として、おいしいものを作りなさい」 キョン「わかったよ。あとこれ、お前が気にいるかわからんが。     手紙が入ってるから後で開けてくれ」 ハルヒ「…ずるいわね。まあ今回は許してあげるわ」 83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 21:22:10.98 ID:XcU0EX9p0 ―6月12日・駐車場― キョン「ついに買っちまったな。軽だけど」 ハルヒ「これで探索の範囲が広がるわ。キョン、お手柄よ」 キョン「おい、俺のマイカーを勝手に探索用にするな」 ハルヒ「運転させてよ!」 キョン「断る。お前は平気でアクセル全開で走りそうだ」 ハルヒ「なんか腹たつけどまあいいわ。キョンの助手席一番乗り!」 キョン「やれやれ」 84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 21:22:51.08 ID:XcU0EX9p0 ―4月15日・ハルヒの部屋― キョン「ハルヒ!ただいま」 ハルヒ「やけに機嫌がよさそうじゃない。もしかして」 キョン「内定、貰えたぞ」 ハルヒ「よかったじゃない!」 キョン「…お前の方はどうだ?」 ハルヒ「なかなか厳しいみたい」 キョン「そうか、でも安心しろ。いざという時は俺が」 ハルヒ「…え?」 キョン「…あ」 85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 21:27:33.05 ID:XcU0EX9p0 ―3月15日・卒業式の後― ハルヒ・キョン「かんぱーい」 キョン「しかし、あっという間だったな。4年もあったというのに」 ハルヒ「もう二カ月まるまる休めたり、することも無くなるのね」 キョン「まあ、バイトやらなんやらで忙しかったけどな」 ハルヒ「私も内定貰えたし、一安心ね」 キョン「ハルヒ、引越しのことなんだが」 ハルヒ「また近くに住めるとこ、探しましょうよ」 キョン「それなんだが、一緒に住まないか?まあ今までも     一緒に住んでたようなもんだが」 ハルヒ「本格的に同棲ってわけね」 87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 22:01:51.69 ID:XcU0EX9p0 ―7月7日・二人の部屋― キョン「ただいまー」 ハルヒ「今日は早く帰ってきたわね。私も今日は早かったから、     ごはん出来てるわよ」 キョン「そいつはありがたい」             ピンポーン ハルヒ「あら?キョンお客がきたみたい。出なさい」 キョン「あいよ、今出ますよ」 長門「…」 キョン「長門!?おいどうしたんだ」 長門「…暇が出来た。また明日には戻らないといけないけれど」 88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 22:02:37.02 ID:XcU0EX9p0 キョン「とりあえず上がれ。おーいハルヒ、長門が来たぞ」 ハルヒ「有希?本当に有希なのね。久しぶりじゃない!     日本に帰ってきたの?どうしてここがわかったの?」 長門「…古泉一樹に聞いた」 ハルヒ「そう!一緒にご飯食べましょう。今日は有希の外国話     たくさん聞かせてもらうわよ」 89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 22:03:38.78 ID:XcU0EX9p0 ―12月24日・車中― ハルヒ「高いだけあって、なかなか美味しかったわね。     お腹にはあまり溜まらなかったけど」 キョン「ハルヒ、これ」 ハルヒ「クリスマスプレゼント?」 キョン「ちがう、婚約指輪」 ハルヒ「…え?」 キョン「俺はもうお前無しの生活は考えられん。     よって結婚を申し込む」 ハルヒ「何よ、その回りくどいプロポーズは。いい、この指輪はあんたが     一生私の雑用係兼、夫の証明になるんだからね。覚悟しなさい」 90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 22:04:43.90 ID:XcU0EX9p0 ―1月1日・ハルヒの実家― キョン「あの、今日は元旦だというのにお邪魔させていただいて     ありがとうございます。ハルヒさんから聞いていると思いますが、     ハルヒさんと結婚をさせていただくために、ご挨拶に伺いました」 ハルヒ父「…」 ハルヒ母「あなた、何か言って」 ハルヒ父「ハルヒから色々聞いている。この気難しいハルヒと      高校時代から付き合っているなら、俺も君しかいないんじゃないかと思う」 キョン「…それじゃあ」 ハルヒ父「よろしくキョン!」 キョン「ありがとうございます」(なんであだ名?) 91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 22:06:11.61 ID:XcU0EX9p0 ―7月7日・式場― 長門「…エレガンス」 ハルヒ「わざわざ悪いわね有希。外国からなんて」 長門「…結婚式というものに興味があった」 古泉「んっふ、タキシード似合ってますよ」 キョン「お前ももうすぐ着るんだろうが」 長門「…ありがとう」 キョン「何がだ?長門」 長門「私が7月7日にしか戻れないことを、あなたは知っていた。だから…」 キョン「バレてたか。せっかくだから長門にも来て欲しくてな」 92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 22:07:14.46 ID:XcU0EX9p0 ―5月25日・二人の部屋― キョン「ただいまー」 ハルヒ「おかえり、キョン」 キョン「晩飯はなんだ?」 ハルヒ「私、赤ちゃんが出来たわよ」 キョン「赤ちゃん?そりゃ美味そう…って今何て言った?」 ハルヒ「だから、赤ちゃんが出来たのよ!キョンと私の!」 キョン「俺が、親父に?ハルヒ!おめでとう」 93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 22:08:44.38 ID:XcU0EX9p0 ―2月25日・病院― ハルヒ「…キョン、産声聞いた?」 キョン「ああ、将来歌手にでもなるんじゃないか。     いい声だった」 ハルヒ「外、まだ雪が降ってるの?」 キョン「ああ、この町でこんなに降るのは、相当珍しいぞ」 ハルヒ「じゃあもう決まりね。どっちにしようか迷ったけど」 キョン「だな」 95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 22:49:40.03 ID:XcU0EX9p0 ―12月30日・3人の家― ハルヒ「ママ、ママ、ママ、ママ!」 キョン「大声出すな。びっくりするだろうが…     パパ、パパ、パーパ」 ハルヒ「何よ、あんな痛い思いして産んだんだから、     私が先に呼ばれないと報われないってもんよ」 有希「ま…ま、ま、ま…」 ハルヒ「聞いた?いま、今ママって!」 キョン「パパ、パパ、パパパパパパパ!」 96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 22:50:24.75 ID:XcU0EX9p0 ―6月19日・幼稚園― 有希「お父さん、どうしたの?まだ幼稚園の時間だよ?」 キョン「今からお母さんの病院に行くぞ。     赤ちゃんがもうすぐ生まれそうなんだ」 有希「ホントに?赤ちゃんどこから出てくるの?」 キョン「それは今度、お母さんに聞きなさい」 有希「ゆきも赤ちゃん抱っこできる?」 キョン「ああ、すぐには無理だけどな。優しく抱っこしてあげるんだぞ」 有希「うん!」 97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 22:51:30.19 ID:XcU0EX9p0 ―3月3日・4人の家― 有希「おかあさーん、一樹がお人形の首もいだ〜」 ハルヒ「こら、一樹!なんでそんなことをするの」 一樹「だって、だってお姉ちゃんばっかりずるいよぉ」 キョン「あのなぁ一樹、お前も五月になったらお祝いするから。     というか、おじいちゃんとおばあちゃんがプレゼント勝手に     送ってくるから、それまで我慢しなさい」 一樹「…ほんとう?」 キョン「ああ、だからごめんなさいは?」 一樹「ゆき姉ちゃん、ごめん」 98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 22:52:25.63 ID:XcU0EX9p0 ―9月24日・河原― 一樹「ゆうやーけこやけーのあかとーんぼー」 ハルヒ「おわれーてみたのーはーいつのーひーか」 一樹「お母さん、この続きしってる?」 ハルヒ「忘れちゃったわね。どんなのだっけ?」 一樹「僕しってるよ。習ったもん、あのね、あのね 99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 22:53:08.20 ID:XcU0EX9p0 ―3月27日・駅― 一樹「じゃあ、行って来るよ。夏休みには帰るから」 ハルヒ「ええ、頑張ってきなさい。火の元と宗教の勧誘には気をつけるのよ」 一樹「わかってるよ。心配性だな、母さんは。父さん、行って来るよ」 キョン「たまには母さんに連絡してやれ、じゃないと押しかけてくるぞ」 一樹「分かってるよ。じゃあ行って来る」 ハルヒ「…行っちゃったわね。お姉ちゃんと同じように、地元の大学でもよかったのに」 キョン「…ハルヒ、よく我慢したな」 ハルヒ「ごめん、年取ったせいか、涙もろくなっちゃって」 100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 22:54:19.72 ID:XcU0EX9p0 ―8月1日・4人の家― 一樹「母さんもう食べきれないって!いくらなんでも量が多すぎ」 ハルヒ「何言ってんのよ!たったの数カ月で、あんたかなり痩せたわよ。     どうせ朝食抜きで、カップ麺ばっかりの生活してるんでしょ」 一樹「みんな男はそんなもんだって」 ハルヒ「さっさとおいしい料理作ってくれる、彼女でも見つけなさい」 一樹「彼女なら、ついこの間出来たって」 キョン・ハルヒ・有希「え、どんな娘?」 ハルヒ「写真ないの写真は?」 一樹「もう、久々に帰ってきたらこれだよ」 101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 22:55:46.93 ID:XcU0EX9p0 ―6月20日・二人の家― キョン「ほら、プリント出来たぞ」 ハルヒ「綺麗に撮れてるじゃない。やっぱり有希のドレス姿、素敵だわ」 キョン「しかし、部屋がしんみりしちゃったな」 ハルヒ「何言ってんのよ、最初の頃にもどっただけじゃない」 キョン「そうだな、そういう考え方もある」 ハルヒ「まあ娘の結婚式で泣いたオヤジには、気持ちを切り替えるのは     なかなか難しいでしょうけどね」 キョン「う、うるさい。お前だって!うるうるしてたじゃないか」 103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 23:20:32.49 ID:XcU0EX9p0 ―8月16日・庭― 涼子「じいじ、ばあば、遊びに来たよー」 ハルヒ「あら、よく来たわね涼子ちゃん」 涼子「ちっちゃいプール出して!遊びたい!」 ハルヒ「はいはい、じいじに膨らまして貰いなさい」 キョン「あれ、結構きついんだぞ。勘弁してくれよ」 涼子「じいじ、おねが〜い」 キョン「はいはい、今膨らませてやるからな!」 有希「ふふ、本当に孫バカねぇ」 104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 23:21:37.91 ID:XcU0EX9p0 ―3月26日・一人の家― 有希「じゃあお母さん、帰るからね。何かあったら電話してね」 ハルヒ「ええ、ありがとう。色々ありがとうね」 有希「お母さん…元気出してね」 ハルヒ「もう大丈夫だから。早く帰って涼子にご飯作ってあげなさい」 有希「うん、じゃあまたくるね」 ハルヒ「………」    「…静かね」 105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 23:31:47.12 ID:XcU0EX9p0 ―7月7日・縁側― ハルヒ「さーさーのーは、さーらさら」 長門「…」 ハルヒ「…有希?」 長門「…」 ハルヒ「久しぶりね。あなたは本当に変わらないわね。不思議」 長門「…彼は、宇宙にいる。あなたのことを見守っている」 ハルヒ「彼?キョンのこと?」 有希「どうしたのお母さん?誰かいるの?」 ハルヒ「ああ、有希。今、あなたの名前の由来になった人がね」 有希「…誰もいないけど?」 ハルヒ「さっきまでいたんだけどねぇ」 106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 23:33:08.90 ID:XcU0EX9p0 ―7月8日・電話― 一樹(もしもし、姉さん。最近の母さんの様子はどう?) 有希(元気は元気なんだけどね。お父さんが亡くなってからめっきり老けこんじゃって。   お母さん年の割にすごく若かったでしょ、まだ40代に見える位に。   それが急激に老けこんじゃって…少し心配で) 一樹(俺もさ、今度家買うから一緒に住まないかって言うんだけど、断られちまったよ) 有希(やっぱりあの家が落ち着くみたいなのよ。父さんとの思い出がつまっているから) 一樹(俺もこまめに行きたいけどさ、仕事が今、忙しくて) 有希(まあ私は住んでるところが近いから、あなたは仕事がんばりなさい) 107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 23:35:00.76 ID:XcU0EX9p0 ―2月14日・病院― ハルヒ「…有希、一樹。来てたのね」 有希「目が覚めた?よく眠ってたわよ」 一樹「体の具合はどう?辛くないかい?」 ハルヒ「大丈夫、それにもう私も長くないから」 一樹「…そんなこというなよ」 ハルヒ「有希、そこに置いてある紙の束を取って」 有希「何これ?お父さんからのラブレター?」 ハルヒ「そう、毎年ホワイトデーにくれたラブレター」 108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 23:37:01.16 ID:XcU0EX9p0 ―手紙― この前のバレンタインのチョコ、ありがとう。そして、手紙も。 ハルヒから手紙を貰えるなんてあまりにもレアすぎて、何回も何回も 読み返しちまった。そして、白状しなきゃならんことがある。 ハルヒの手紙にも書いていた、ヘンテコな夢のことだが、実は 俺も全く同じような夢を見たことがあるんだ。おそらく、同じ日、 同じ時間に。そして、その翌日からお前のことがさらに気になっていた。 というよりも、好きになっていた。 まあ結局、何が言いたいかというとハルヒと俺は切っても切れない 縁があるということだ。ただそれだけ。 あと、たまにはポ二テにしてくれ。 110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 23:52:37.16 ID:XcU0EX9p0 ―3月14日・二人がいた家― 有希「だーれもいなくなっちゃったわね、この家」 一樹「まあ、しばらくはこのままにしとかないか?」 有希「そうね。色々整理もしたいし」 一樹「母さん、最後まであの手紙手放さなかったな。    それにしてもビックリしたよ。父さんがあんなに毎年、手紙書くなんて」 有希「父さんだけじゃないわよ。ほら、これ見て。    さっき整理してたら出てきたの」 一樹「…これは母さんから父さんに?」 有希「そう、お互いに大事に大事に手紙を全部とってたのね。    大事に…大事に」 111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 23:55:01.60 ID:XcU0EX9p0 ―7月7日・未来― 涼子「お母さん、赤ちゃんの顔みた?」 有希「ええ、とっても可愛らしかったじゃない」 涼子「ふふ、まだお猿さんみたいだったけどね」 有希「女の子なのに、そんなこと言わないの」 涼子「私ね、赤ちゃんの名前もう決めてるの。おばあちゃんが生きてた頃、    よくしてくれた話に出てきた、可愛らしい女の子の名前」 有希「ああ、よくしてたわね。片方の女の子は、私と同じ有希で、    もう片方は…」 涼子「みくる。かわいい名前でしょ?」                     ―完―