古泉「失恋した者同士、食事でもどうです?」ハルヒ「フン!」 184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 09:08:19.78 ID:ehdBWR++0 キョン「有希、今日の放課後はどこか行きたい所あるか?」 長門「あなたとなら、どこにでも」 キョン「……ああっ、畜生!可愛いなぁ有希!!」 古泉「いやぁ、相変わらず彼と長門さんは仲睦まじいですね」 ハルヒ「……ふん。何よジョンったらあんなにデレデレして。     あんなだらしない顔じゃあ、一緒にいる長門さんの恥じゃない」 古泉「まぁまぁ、恋愛というものは往々にしてそういう物ですよ。    長門さんの方も嬉しそうですし、優しく見守りましょう」 185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/23(火) 09:15:15.42 ID:ehdBWR++0 部室にて ┏━━┓          ┏┓  ┏━━━┓┏━━┓┏┓ ┗┓┏┛        ┏┛┗┓┗┓┏━┛┃┏┓┃┃┃ ┏┛┗┓┏━━┓  ┃┏┓┃┏┛┗━┓┗┛┃┃┃┃ ┗┓┏┛┗━┓┃  ┗┛┃┃┗┓┏━┛    ┃┃┗┛ ┏┛┃  ┏━┛┗┓  ┏┛┃  ┃┗━┓    ┃┃┏┓ ┗━┛  ┗━━━┛  ┗━┛  ┗━━┛    ┗┛┗┛ ハルヒ「はーい注目注目!」 長門「え…っ」 みくる「ひぃいい」 古泉「…」 キョン「またか!ってか今度はなんだ」 ハルヒ「宝よ!」 キョン「宝ってなんだ」 ハルヒ「宝の地図よ!昨日骨董屋で見つけたの!きっと金銀小判が埋まってるに違いないわ!そうね、今のお金で100億円分ぐらい!」 キョン「そうがなるなハルヒ!みろ、思いっきり有希や朝比奈さんがビビってるだろうが!」 186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/23(火) 09:20:52.43 ID:ehdBWR++0 ハルヒ「がなるとかがならないとか、目標とはてんで無関係じゃないの!」 キョン「俺は目立たない人生を目標にしてるんだって!」 ハルヒ「そんな目標、屋上から紙飛行機にでも乗っけて飛ばすと良いわ!」 キョン「いや、無理だろ、ふつーに」 ハルヒ「あのねジョン、いい?あんた若いのに無理とかいわないこと。      人生を語るのは大往生を遂げる三秒前にしなさい!わかった?」 キョン「三秒で語れる人生なんて嫌だぁ―――っ!」 古泉(………) ハルヒ「今日のSOS団の活動はこれで終了!あしたは8時に、北口駅!分かった?」 みくる「ひょえー」 長門「…うん…」 ハルヒ「じゃあ、古泉くん、帰りましょう」 古泉「はい」 188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/23(火) 09:24:23.39 ID:ehdBWR++0 下校中 ハルヒ「このあいだ、借りた本だったけど」テクテク 古泉「いかがでした?」テクテク ハルヒ「――普通ね。あまり目新しくもなかったわ」 古泉「そうでしたか……。それではまた別のものもお貸し致しましょう」 ハルヒ「そう…」 古泉「…」 ハルヒ「…」 古泉「……」 ハルヒ「……」 古泉「………」 ハルヒ「………」 189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/23(火) 09:31:55.22 ID:ehdBWR++0 古泉(彼と話すときは、あんなに目が輝いているのに) 古泉(僕と話すときは、目が死んでいる) ハルヒ「じゃあね、古泉くん。また、明日」 古泉「はい、それではまたお会いしましょう」 古泉(あの笑顔を、僕に向けてくれれば良いのに) 古泉(…僕じゃ無理か、はは…) テクテク 古泉(うらやましい、…ですね…) テクテク 190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/23(火) 09:37:32.05 ID:ehdBWR++0 翌日・北口駅 ハルヒ「どうしてジョンだけ遅れるのよ。あたしが来たときにはみんなちゃんと待っててくれたわよ!     とくにそう、長門さん待たせて少しは心苦しいとおもわないの!」 長門「え…えっ…わたしは…」 長門「…だいじょうぶ、気にしないで」 キョン「ほら、有希も大丈夫っていってるじゃないか」 ハルヒ「なぁ〜に、開き直るようなこと言ってるのよ。遅れてきたのはあんたじゃない!」ニコ 古泉「…」 キョン「不幸だ…果てしなく不幸だっ…」 ハルヒ「もっときびきびした顔しなさいよ!それともなに?風邪でもひいたの?」 キョン「いーや、ただ寒がってるだけだ」 … ハルヒ「…なによ古泉くん。まるで悩み事でもあるような顔してるわよ。どうかした?」 古泉 「…なんでもありません」 192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/23(火) 09:56:12.83 ID:ehdBWR++0 喫茶店 ハルヒ「で、これが、宝の地図なんだけど」 キョン「どれどれ…なるほど、 ✡印が2つあるな」 ハルヒ「そうそう、だからここで二手に分かれるべきだと思うの」 キョン「で、登場するのが爪楊枝くじね。へいへい、これですか」 ハルヒ「そうそうこれこれ、あんた案外、気が利くじゃない」 キョン「まあ、前の世界のお前がそうやってたからな」 ハルヒ「あ、その話、こんどまた聞かせてよね、ジョン!」ニコニコ キョン「言うまでもなく語ってやるよ。お前がどんだけ迷惑女だったかくらいは、な」 ハルヒ「ふんっ…!言わせておけば……じゃあみんな、さっさと引きなさい!」 193 名前:id変わった[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 10:04:32.45 ID:5/QewjIe0 >>192 古泉(涼宮さんと一緒でありませんように…) 古泉(一緒になっても、もっと印象が悪くなるだけだから…) しゅっしゅ… 古泉「赤ですね」 しゅっ… キョン「白だ」 しゅっ みくる「白ですぅ」 しゅっ ハルヒ「白よ」 …と、いうことは 長門「赤」 A:長門・古泉 B:涼宮・ジョン・朝比奈 194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 10:12:13.47 ID:5/QewjIe0 ハルヒ「じゃ、これで決まりね!」 キョン「…なんか微妙だが」 駅前 キョン「いいか古泉、マジデートじゃないんだぞ!しっかり不思議を探せよ!な!」 ハルヒ「じゃ!行くわよキョン!この世の不思議を探しに!」 キョン「この世の迷惑女を捜しに…」 ハルヒ「…え?ジョン、今なんか言った?」ギリ キョン「あのぉ、涼宮さん?何、抱きつかないで…ってか、間接技はやめて、やめて、痛い、アッー」 ハルヒ「変態ね?あんた変態なのね!」テクテク キョン「ぎゃー…」テクテク みくる「あのお、涼宮さん、らめです。やめてあげてくらさーい…」テクテク <さあとっとと行くわよ <やめろぉおお〜 <ぴー 長門「…」 古泉「…」 196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 10:22:03.88 ID:5/QewjIe0 駅の南側のはずれ。用水路沿いに小さな公園がある。 古泉「缶コーヒー買ってきましたよ」 長門「…」 古泉「いよいよ桜も咲き出しましたね」 長門「…」 古泉「この公園にも桜はありますが、やはり、祝川の桜並木に尽きます」 長門「…」 古泉(何話しても反応がありませんね) 古泉「どうせですから、こんなところより祝川へ行きませんか?」 長門「…」コクン 古泉(この人、とても話しづらい…) 199 名前:またid変わった[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 10:36:09.26 ID:31E6A1cX0 >>196 祝川 古泉「おにぎり、買ってきました」 長門「…」 古泉「いやぁ、すばらしい桜ですね」 長門「…」 古泉「おにぎりで花見も、乙なものです。ほんとうに、すばらしい桜です」 長門「…」 古泉(…正直、つまらない人…かもしれない) 200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 10:37:16.47 ID:31E6A1cX0 古泉(…きっと涼宮さんにとって、僕はこんな感じなんだろうな) 長門「…」 古泉(彼は…なにがよくてこんな人と付き合ってるんだろう) 長門「…」 古泉(容姿?…確かに美人ではあるけど…) 子供「わーい!」 古泉(あ、あのままだと躓くな…) 201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 10:47:12.34 ID:wVQBwhvB0 >>200 子供「あっ」コテン 長門「あっ…」 子供「…うぅ…」グスン 子供「ぅぅぅ」 子供「うわぁあああああああん!」 …… 長門「…大丈夫?」ニコ … 古泉(え…、いまの笑顔…) … 子供「ぅぅぅ、お姉ちゃん…ぅぅぅ…ぅん…だいじょぶ、だよ」 長門「…よかった」 子供「うん、僕、いい子、だから、ぅぅぅ―、うん、泣かない」 古泉(ちょっと、今のはめまいがしました…) 203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 10:58:51.59 ID:gW+hAFkQ0 子供「ありがと―――!おねーちゃ〜ん!」 長門「元気で」 子供「また、会おうねー!」 古泉(そういえば、僕は涼宮さんに笑って欲しかったけど) 古泉(そのまえに僕は、涼宮さんに笑いかけていただろうか) 古泉(泣いている子供でさえ、笑いかければちゃんと笑ってくれるんだ…) 古泉(…) 長門「そろそろ、集合時間」 古泉「そうですね。じゃあ、駅前に戻りましょう」 204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/23(火) 11:03:19.52 ID:gW+hAFkQ0 解散の後、帰路 ハルヒ「このあいだ、借りた本なんだけど」テクテク 古泉「いかがでした?」テクテク ハルヒ「――やっぱ普通ね。あまり目新しくもなかったわ」 古泉「そうでしたか……。それは残念です」 ハルヒ「そう」 古泉「…」 205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/23(火) 11:05:06.83 ID:gW+hAFkQ0 ハルヒ「古泉くん?」 古泉「何でしょう」 ハルヒ「気のせいだけど雰囲気、変わった?」 古泉「そうでしょうか」ニコ … ハルヒ「そう変わったわ。なんかキモくなってない?     ってかそのにやけ顔、結構むかつく………」 プイ ― ―― ――― ハルヒ「じゃあね、古泉くん。また、明日」ニコ 古泉「あ…、はい、それではまたお会いしましょう」 ┼ヽ  -|r‐、. レ | d⌒) ./| _ノ  __ノ 206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/23(火) 11:14:06.07 ID:gW+hAFkQ0 はあ、オワタ、 ってか結構呼称ミスってる わーい(。0。/