ハルヒがポニーテールにするようです 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 20:01:47.56 ID:uWUJg/QP0 朝、いつも通り学校へ行ってみると いつも通りなんら変わらぬ態度でポニーテールにしたハルヒに声をかけられた。 「あ、遅いじゃないキョンHR始まるわよ。」 ポニーテールにしたハルヒはそれはもうすごく似合っていて、 不覚にも俺は数秒動くことができなかった。 それぐらい綺麗だった。 そんな俺を見て思ったのか、ハルヒは言う。 「なによ、キョンひょっとしてあたしに見惚れてんの?」 いつもなら、否定の言葉や屁理屈を並び立ててるとこだが、 今日の俺は違った。 「あ、ああ。昔からポニテ似合うとは思ってたが、まさか…これほどまでとはな。」 「あ、当たり前じゃない。もうHR始まるわよ。早く席に着きましょ。」 赤い顔でそういうハルヒ、正直これはぐっときた。 席に座るとほぼ同時に担任、岡部が教室に入ってきた。 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 20:06:32.55 ID:uWUJg/QP0 起立、きょうつけ、礼。 委員長の朝倉がいなくなってからは、副委員長の榊が号令をかけている。 朝倉目当てで副委員長になったなら可哀想な事だ。  退屈なHRはすぐに終わったが、特にすることもないので、 ポニテにしたハルヒを網膜に焼き付けておくことにした。 相変わらずポニテがよく似合うこった。 「な、何よ…」 「いや別に、ただポニテハルヒを目に焼き付けておこうと思ってな。」 「バカ…」 『バカ…』というハルヒにぐっときていると、 名案が浮かんだ。 「ハルヒ、写真撮らせてくれ。」 「な、い、嫌よ。」 「頼む!ハルヒ、お願いだ。なんか一個言う事聞くから!」 「…言ったわね、ちゃんと言う事聞くのよ。いいわ写真ぐらい何枚でも撮らせてあげるわ。」 心の中でガッツポーズする俺、 手始めに1枚、パシャリ。いい写りだ。 飾っておきたいぐらいだ。 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 20:11:22.46 ID:uWUJg/QP0 「…なあハルヒ俺と一緒に2ショットで撮ってくれないか?」 「2ショット…いいわよ。いや、ぜひ撮りましょ!」 またしても心の中でガッツポーズ、 乗り気なのが気になるが、細かいことは気にしない。 俺がハルヒに顔を近づけて撮ろうとすると、 ハルヒは赤くなりつつも応じてくれた。 パシャリ。 そこには赤くなったハルヒと俺が写ってた。 俺は、萌え死ぬかと思ったが、 ここで死ぬわけにはいかないので耐えた まだやってもらいたいことはたくさんあるからな… 「次はハルヒ、こう後ろからいっきに振り向いてくれないか。…ああそうじゃない。 もっと髪のしっぽを振り回す感じで。」 ハルヒは言われたままに応じたが、 反応がない俺にキョトンとした顔をしていた。 「ああ、すまない。あまりにかわいすぎて、放心してた。」 「な、///」 赤くなったハルヒはそれはもうかわいかった。 そうこうしてるうちに、休み時間はとっくに過ぎていた。 教師が入ってくる。 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 20:13:59.33 ID:uWUJg/QP0 ハルヒに今度は何してもらおうか考えてたら、 授業はすぐ終わってしまった。 特に何も思いつかないまま、昼休みを迎えた。 谷口と国木田といつもと変わらぬメンバーで昼飯を食べた。 ハルヒがいないことから、食堂に行ってるんだろうと思った。 谷口のバカ話に付き合って飯がまずくなったが、 いつものことだ、気にはしない。 ハルヒが現れたのは昼休みが終わる直前のことだった。 俺はハルヒをみてがっかりした。 ハルヒはポニテをやめていつもの髪型に戻していた。 その態度が露骨に顔にでていたのだろう 「何よ、文句あるの?」 「もう、ハルヒとは口聞かない」 「はあ、あんたバカなんじゃない?」 「……」 「聞いてるのキョン団長命令よ!」 「……」 はあ、大きく溜息をつくハルヒ 「…わかったわよ。ポニテにするわよ。あんたが思ってるよりこれ、 結構むずいのよ…」 といいながらポニテにする。 なるほど、鏡なしにやるのは確かに難しそうだ。 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 20:17:06.00 ID:uWUJg/QP0 「ハルたん!」 抱きつく俺 「だ、だ誰がハルたんだゴラアアァァ」 チョークスリパーをかけるハルヒ、 照れ隠しが何割か入っているだろう。 あの〜ハルヒさん胸がもろに当たってるんですけど… やわらかい二つの感触、気持ちいい。 マシュマロが背中に当たっている。 だがそろそろズボンが悲鳴を上げてきそうだ。 「おい!ハルヒ、胸がモロに当たってる。…」 「こ、ここの、エロキョン!」 赤くなるハルヒ、これはからかいたくなってくる。 …おっともう授業が始まりそうだ。 「ハルヒ、もう授業始まるぞ。」 まだ赤いハルヒ かわいいやつめ 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 20:17:36.56 ID:uWUJg/QP0 授業の途中ハルヒがシャーペンで突っついてきた、 「なんだ?」 「あんた今日部活来るわよね。」 「ああ行くけどそれがどうかしたんだ?」 「いや、別にそれだけ。」 そうかといい前を向く俺、そして…無性にからかいたくなった俺 「おいハルヒ」 「何よ。」 「気持ちよかったぞ。」 すぐにさっきの事を思い出して赤くなるハルヒ、 「エロキョン…」 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 20:18:50.96 ID:uWUJg/QP0 ニヤニヤ笑いながら前を向く俺、 ハルヒが仕返しに出た。 ─くそ、く、くすぐるな ハルヒが脇腹やら脇をくすぐってくる。 「ぷっ」 耐える俺、ハルヒはニヤニヤしている。 「ぷっはあ」 クラスメイトが好奇な目を向ける 助けてくれ。 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 20:41:46.41 ID:uWUJg/QP0 部室のドアをノックすると朝比奈さんの声が返ってきた。 ドアを開ける。ハルヒ以外全員そろっているようだ。 「今、お茶入れますね。」 「ありがとうございます。」 天国のような時間を古泉が邪魔してきた。 「どうしたんですか?疲れた顔して?」 「いやハルヒがな…」 いやこれ以上言うのはやめよう 「いや、なんでもない。いつもの事だ」 「そうですか。」 その後は、特になにもなく 長門の本を閉じる音によって活動が終わった。 そして帰ろうとする俺を引き止めたのは、 朝比奈さんでもなく、長門でもなくハルヒだった。 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 20:43:41.29 ID:uWUJg/QP0 「何だ?」 「あんた今日一個言う事聞くって言ってたわよね。」 思い出す俺、あー確かに言ったな。 あれはミスだった。 屋上にきなさいと言い俺の腕をつかみ、引っ張るハルヒ。 といってもうちの校舎は屋上が開放されておらず、 屋上の一歩手前の事だろう。 すぐにつき、腕を離してくれた。 「何だ?言ってみろ」 もちろん聞くだけだよーんなんて幼稚な事はしない まあそんな事をすれば古泉の仕事が増えるであろう。 「どうした?早く言えよ」 「キスして」 「は?」 「だから、キスしなさいって言ってんのよ!」 「何でも言う事聞くって言ってたじゃない!」 すぐに俺はハルヒの頭に手を回し 顔を近づける 唇が重なる 「んっ」 目を閉じてるからハルヒの表情はわからないが きっと驚いているだろう そうしてこの日は俺たちのかけがえのない一日となった。 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 20:46:06.96 ID:uWUJg/QP0 「ハルヒポニテールにしてくんないか?」 「嫌よ。」 fin 17 名前: ◆8/Q4k6Af/I [] 投稿日:2010/09/26(日) 20:46:57.41 ID:uWUJg/QP0 駄文読んでくださってありがとうございました。