ハルヒ「団室がイカ臭いわ……」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 01:07:42.75 ID:WeSouV8I0 涼宮ハルヒは団室を訪れて、はじめにそう思った。 そして理解した。あぁこれは男性特有が発する臭いなのだと、 今現在団室には全員そろってる。 だが、女の子は除外してもよいだろう。 そうなると、キョンか古泉君ということになる。 ─しかし古泉君がそんなことするのか? しない。その仮定が正しければ、 臭いを発しているのはキョンという事になる。 その意味を涼宮ハルヒは知っている。 同時に気づいた。 この間約5秒、だが不審に思われるのには、 十分な時間だ。─涼宮ハルヒは平常を装い歩き出す。 だがこれがまずかったのだろうか 「ハルヒどうしたんだ?そわそわして」 「─何でも、ないわよ……」 涼宮ハルヒは考える。 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 01:14:22.69 ID:WeSouV8I0 キョンなのか?キョンじゃないのか? ハルヒはそれだけでよかった。 それ以外に求めない 現在、この臭いに気づいてるは誰かと考える 朝比奈みくる─ありえない、論外だ。 長門有希─可能性はある。しかし表情には出さない。 古泉一樹─気づいてるだろうが臭いの発生源が古泉君という可能性もある。 キョン─そんな話し持ちかけられない。 涼宮ハルヒは考える。 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 01:17:44.70 ID:WeSouV8I0 「お茶が入りましたよ〜。?」 はっと気づく、どうやら心配されてる ─あぁ大丈夫そこ置いといて 「涼宮さんねぶそくなんですか〜。?」 大丈夫だから─ありがとみくるちゃん。 キョンに視線を向ける。 古泉君とチェスをしてるらしい。 こっちには気づかない 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 01:21:21.98 ID:WeSouV8I0 ─いや、しかしまだ古泉君という可能性もある。 ハルヒは悩んでいた。 そして、状況の打開をしたかった。 キョンなのか?キョンじゃないのか? それだけでよかった 長門に聞いてれば─あるいはわかったのかもしれない。 だが、長門を普通の一人間としてるハルヒとして その選択はなかった。 パソコンを立ち上げる 意味はない─ 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 01:25:41.97 ID:WeSouV8I0 「おい古泉、なんか今日ハルヒの奴変じゃないか? キョンがたずねる─もちろんヒソヒソ声でだ。 ハルヒには聞こえてないらしい、 パソコンのディスプレイを凝視している。 そして思い出したかのようにチラッとこっちをみる。 ─なんだよ気持ちわりい。 「そうですか?僕にはわかりかねますね。」 古泉が言う。ハルヒが視線を向けてるのは、 俺であって、古泉ではない─当然なのかもしれない。 9 名前:ちょくちょく休憩挟んじゃいます[] 投稿日:2010/09/25(土) 01:32:02.96 ID:WeSouV8I0 俺が当然のように古泉に勝つ こいつの借金は日々増える一方だ それはそうと、ハルヒの件だ。 早く何とかしたい。 なぜ、こっちを見てるのか物凄く気になる。 理由がわかれば対処ができるのに… どうしよう? 簡単なことだった。直接聞けばいい 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 01:36:23.89 ID:WeSouV8I0 「おいハルヒ何こっち見てんだ?気持ち悪い」 ちょっと強めな口調になったのは、 照れ隠しが含まれている。 「な、何よ平団員が偉そうな口きくんじゃないわよ」 反論しても無駄なので、こちらが折れる 「へーへーすいません。で、なんで何だ?」 気になってしょうがない。 「─な、何でもないわよ」 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 01:40:50.67 ID:WeSouV8I0 ─聞けるわけないじゃないのこんなこと、 だけど気になる、それは確かだった。 「あ、キョンちょっと団活終わっても残ってなさいよ。」 聞かないで後悔するより聞いて後悔そんな人間だった。 「なんでだよ?」 一応聞いておくキョン─ 「な、何でもよ」 古泉君たちに聞いて欲しくないそれが本音だった。 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 01:45:21.42 ID:WeSouV8I0 「断る。」 意味もなく反抗してみる。 反抗期をむかえた子供の気持ちを再確認したキョン なぜ断ったか? 自分にもよくわからなかったが、ただごねているわけではなかった。 態度が気に食わない。こいつの横暴にはあきあきだ。 ─まあどうせ意味はないだろう 「何よ、キョン逆らおうっていうの?いいわよじゃあ勝負よ!」 「勝負で決めましょ。そっちがルールを決めていいわ」 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 01:46:30.49 ID:WeSouV8I0 なにかがおかしい それはコイツの性格だった 意味わからん…… 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 01:53:18.72 ID:WeSouV8I0 勝負内容を考える 実をいうと勝負内容はすぐ決められる 何にしたもんか? その前にやっておくことがある。 「ハルヒ、お前が負けたら団活終わった後残ってやるが、 お前が負けたら何してくれんだ?」 当然の確認だった。この辺に抜かりはない 「そうね〜、何でも一個言うこと聞いてあげるわよ」 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 01:56:18.91 ID:WeSouV8I0 「何でも…それは大丈夫なのか?いや、俺らまだ高校生だし…」 「あんたあたしが負けたら何させる気よ、─それはそうともう勝った気かしら。」 正直言うと負ける気はしなかった。 この勝負に勝って俺は─俺は、 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 02:02:52.41 ID:WeSouV8I0 * * * 俺が決めた勝負方法は─これだ!! 歯ブラシを構える俺、 反応しないハルヒ 絵的に大丈夫なのだろうか? 「は?あんた歯ブラシで何する気?」 頭いかれたの?と続けたいかのような口調だ。 「歯ブラシでやることといえば一つだ─歯を磨くんだよ。」 ハルヒの顔は変わらない 仕方なく補足する 「他人に歯とか口の中いじられるのって不快なんだぜ」 ようやく理解したかのような顔をする。 馬鹿め、化物語を余すことなく読んでる俺に死角はないぜ 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 02:05:58.14 ID:WeSouV8I0 化物語を読んでない人のためにいっとくが、 歯ブラシで口の中をいじられるのは凄く快感なんだ。 とても気持ちよくて我慢できないぐらいだ。 「いいわよ望むところだわ、かかってきなさいキョン全力で相手してやるわ」 ─勝った。 20 名前:ちょっと休憩してきます[] 投稿日:2010/09/25(土) 02:09:24.26 ID:WeSouV8I0 戦いの火蓋が斬って落とされる。 5分間耐えられたらハルヒの勝ち 耐えられなかったら俺の勝ちだ 歯ブラシで口の中をいじくってやる。 最初はすまし顔だったハルヒも 異変に気づいたようだ 「あ、ああ・・あううう」 しかしもうおそい 朝比奈さんが心配そうに見ている 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 12:25:12.26 ID:WeSouV8I0 ハルヒは異変に気づいたようだ。 そう、快感に… 口の中というデリケートな場所に歯ブラシを突っ込まれ 優しく擦るようにいじってやる。 「あっああい…」 口から唾液がこぼれる。 いつもは汚く感じるそれだが、なぜか愛おしく感じた。 は、恥ずかしい… そう感じたキョンだった。 50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 12:34:31.66 ID:WeSouV8I0 「あ、……」 そうもらしてしまったキョンだった。 か、可愛い。どうしようこれ可愛すぎる。 「あ…キョン、キョン!」 ハルヒの頬は紅潮している。 「ハルヒ!ハルヒ…」 気持ちが高ぶってきた。 何も…考えられない… 「…コホン、あのーキョン君たち私たちがいること忘れてませんか・・・?」 朝比奈さんが赤い顔でつぶやく。 周りを見渡すと古泉がいつものように微笑をしていた。 長門は…いつもどうりだな。 急に恥ずかしくなったキョンだった。 51 名前:>>49気にスンナ暇つぶしぐらいで読んでってくれ[] 投稿日:2010/09/25(土) 12:38:22.94 ID:WeSouV8I0 恥ずかしくなったのはキョンだけではなく、 ハルヒもだったようだ。 ハルヒはうつむきながら言った。 「もう、五分どころか十分たってるわよ。」 言われて気づく、本当だ。 つまり、俺の負けである。 ─まあ別にもともと負けてもよかったし… 決して負け惜しみではない。 決して… そうして俺の居残りが決定した 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 12:46:02.52 ID:WeSouV8I0 その後、団活はいつもどうり進められ 長門の本を閉じる音によって終わりをむかえた。 さあ、なんと言われるんだろう。 朝比奈さんはなぜかそわそわしている。 古泉はむかつく薄ら笑いをあげている… いやいつもどうりか。 そして部室には俺とハルヒしかいなくなった。 54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 12:53:23.70 ID:WeSouV8I0 ハルヒは考えるような仕草をし、 やがて俺に顔を向けた。 「・・あの実は今日、団室がイカ臭かった。」 言葉が終わる。 「はあ?」 「いや、だから団室ガイカ臭かったの。 あんたが…─お、オナニーしたんでしょ。 いつしたのよ?誰をオカズに?」 「大声でそんなこと言うなよ!」 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 12:58:41.41 ID:WeSouV8I0 言っておくが、 俺はそんなことしてない。 俺も一人の高校生だ。 オナニーぐらいはするが、 外、ましてや部室なんかでするわけがない。 「そんなことしてねえよ!」 「嘘つかないで!あんた以外に誰がいるっていうの?」 「─古泉だっているじゃねえか」 「古泉君がするわけないじゃないの!」 「アホか古泉だって高校生だオナニーぐらいはするさ 俺だって…」 失言だ。 ハルヒがニヤニヤしだす。 60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 13:04:19.50 ID:WeSouV8I0 「ふうん、俺だって…なにかしら?」 楽しそうにしやがって… 「なんでも…ねえよ」 「俺だってそれぐらいするって続けたかったのかしら?」 「………」 図星ゆえに黙っていると ハルヒは上機嫌になっていった。 「ふうん、そうなんだ。誰をオカズに?」 「誰でもいいだろ…」 「答えなさいよ。団長命令よ」 61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 13:12:17.18 ID:WeSouV8I0 「いつも決まってる相手はいないな…」 嘘をついた いつもハルヒで抜いているなんていえないじゃないか。 「ふううんそう、で今日イカ臭かったのもあんたなんでしょう? もう恥ずかしい発言しちゃってるんだから、白状しなさいよ」 「…いやそれは俺じゃないな。本当だ。」 「嘘」 「いや、これだけは譲れん本当だ。」 「じゃ、じゃあ古泉君…」 「…そうなるな。」 あの野朗だんだんむかついてきた 64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 13:18:20.12 ID:WeSouV8I0 「そうじゃああたしもう用が済んだから帰るわね。 あんたも早く帰りなさいね。」 そのまま涼宮ハルヒは姿を消した。 まあいいや…俺も帰ろう。 **** 夜遅く、俺は歯磨きのときのハルヒを思い出して オナニーした。 「はあ、はあ…うっ、うっ」 65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 13:23:24.27 ID:WeSouV8I0 朝、学校を行ってみると後ろに涼宮ハルヒの姿があった。 コイツ人の苦労も知らないで… 「あ、キョンもう一回勝負しないかしら。ほら暇だし…」 「……お断りだね。」 これ以上頭をおかしくされちまったら困る。 「─それはそうとキョンあんたイカ臭いわよ。」 「…………」 fin 68 名前: ◆8/Q4k6Af/I [] 投稿日:2010/09/25(土) 13:31:06.15 ID:WeSouV8I0 正直最初は糞ラノベの真似して ネタで書いてたんですが、疲れるんですよね。 だから、途中から切り替えました あと視点ころころ変えてたのは仕様です わかりにくかったらごめんなさい しえんしてくださった方、保守、乙してくれた人達 ありがとうございました 駄文読んでくれたありがとうございました。