律「この部室使ってもいい?」長門「構わない」 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 23:40:02.74 ID:Avq9dyxR0 澪「おい律!使ってもいい?じゃないだろ!」ゴチン 律「あいたー!」 澪「すっすいません、すぐ出ていきますから」 長門「……」 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 23:42:08.93 ID:Avq9dyxR0 澪「さ、いくぞ律」 律「ちょっと待て澪!」  「あの時の約束は嘘だったのか!?」  「高校に入ったら…一緒にバンドやろうねって…」 澪「そんな約束はしていない!」ゴチン 律「あいたー!」 長門「…ユニーク」 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 23:45:27.66 ID:Avq9dyxR0 律「でもっ、せっかく先生が」  『部室さえ見つかれば部員なんてゆっくり探せばいいから』  「って言ってくれたんだからさ!」 澪「だからって他の部活の教室を使う訳にはいかないだろ!」  「えーっと…文芸部ですよね?」 長門「……」コク 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 23:49:51.09 ID:Avq9dyxR0 澪「ほら、仕方ないだろ、行くぞ律」ズルズル 律「あぅー」ズルズル 長門「…この部屋を使ってくれて構わない」 澪「へっ!?」 長門「文芸部は私一人」 長門「この教室の現時点での使用者は私一人」 長門「あなたたちが使ってくれても構わない」 律「わはー!」キラキラ 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 23:51:42.33 ID:Avq9dyxR0 澪「ほ、本当にいいんですか?」 長門「あなたたちはユニーク」 長門「だから構わない」 律・澪(珍獣ってことですかー!?) 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/24(金) 23:57:33.55 ID:Avq9dyxR0 律「よーし、ありがとな、えーっと…」 長門「…長門有希」 律「ありがと、長門さん!」 長門「………」 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 00:01:29.38 ID:svtV6bQi0 数日後 澪「入部希望者は未だに0」  「軽音部の部員は二人」  「バンドも組めずに廃部だな」 律「それだけはやだぁー!!」ウワーン  「そおーぅだ!」ピコーン 澪「嫌な予感しかしないな」 律「演奏しようぜっ、ゲリラライブ!」 澪「…え?」 律「だぁーかぁーらぁー、ライブするの、ラ・イ・ブ!」 澪「二人でか?」 律「うっ」 澪「しかも、ベースとドラムだけで?」 律「うっ」 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 00:04:05.03 ID:svtV6bQi0 律「でもこのままじゃ誰も入らないじゃんか!」 澪「ビラ配りも、ポスターも効果なしか」 律「有希ーどうしよー!」ダキッ 澪「こらっ、長門さんの邪魔するな!」 長門「……」ペラ 律「だって有希ってさぁ、かわいいじゃん!」 澪「」ムッ 律「へへー、なぁ有希、なんか楽器できないの?」 長門「……ギター」 澪「えっ!?」 律「有希ってギターできんの!?」 長門「……」コク 律「なんだよ、それを早く言えよ!」  「三人でバンド組もうぜ!」 澪「ちょ、ちょっと待て律。長門さんは文芸部員なんだ、迷惑かけるな」 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 00:06:30.53 ID:svtV6bQi0 律「いいじゃんかー文芸部の宣伝も一緒にしたらいいだろ?」 澪「そーいう問題じゃない!」  「だいたいバンド演奏で宣伝する文芸部なんてどこにあるんだ!」 律「ここにあるんだよ!」  「なあ有希、バンドでギター弾いてくれるよな?」 長門「…了解した」 澪「」 律「わはー」キラキラ 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 00:10:39.77 ID:svtV6bQi0 数日後 ジャカジャカジャンジャン、ジャーン♪ 律「よーし、いい感じだな♪」  「それにしても有希がこんなに上手いなんて驚きだな」イイコイイコ 長門「……」 澪「」ムスー 律「さっ、明日は発表なんだから早く帰って休もうぜ!」 澪「…そうだな、帰ろうか」 長門「…了解した」 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 00:14:13.40 ID:svtV6bQi0 テクテクテクテク 律「あっ、そうだ、今日TSUTAYA寄るんだった」  「先帰っといてくれ二人とも」 澪「えっ」 律「じゃーなー、今日はちゃんと寝ろよー!」タッタッタッ 澪「お、おう」 長門「……」フリフリ 澪「……」 長門「……」 澪「…帰ろうか」 長門「……」コク 澪「……」 長門「……」 澪(気まずいぃぃぃぃぃぃ!) 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 00:17:29.35 ID:svtV6bQi0 澪「…長門さんのマンションはあっちだよね」 長門「……」コク 澪「じゃあ、ここで」 長門「……」コク 澪(ふーっ、息が詰まりそうだった…)テクテク 澪「もう暗くなってきたし、急いで帰ろう…」 長門「…秋山澪」クイッ 澪「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」ビクッ 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 00:20:44.64 ID:svtV6bQi0 澪「なっなんだ、長門さんか、び、びっくりした…」ドキドキ 長門「……」 澪「ど…どうしたの?」 長門「…有希、で、構わない」 澪「えっ?」 長門「……」クルッ   「……」スタスタ 澪「……長門、さん?」 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 00:23:27.11 ID:svtV6bQi0 〜みおんち!〜 澪(なんだったんだろう…) 長門『…有希、で、構わない』 澪「呼び名のことだよね…」  「有希で、構わない、か…」  「……」ドキドキ  「有希…」 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 00:28:26.43 ID:svtV6bQi0 翌日の放課後 律「さぁ、セッティングを済ませたらすぐ演奏開始だ!」コソコソ 澪「わかってるよ…でも本当にゲリラライブなんかして大丈夫か?」コソコソ 律「だぁーいじょうぶだよ!なぁ有希っ!」コソコソ 長門「…校則等にゲリラライブに関する条項は存在しない」コソコソ   「…規則に違反する行為ではないと思われる」コソコソ 律「ほらみろ澪!」コソコソ 澪「でも…」コソコソ 律「よぅし、ドラムのセッティングは終わったぞ」  「有希、大丈夫か?」 長門「……大丈夫」 澪「…こっちも大丈夫だ」スチャ 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 00:35:00.47 ID:svtV6bQi0 律「よっしゃあ!じゃあ演奏するぞ!」  「っと、その前に」ゴソゴソ 澪「メガホン!?」 律『みなさーん、こーんにーちはー!』  『わたしたちは軽音部でぇーす!』  『今から演奏するので、暇な人もそうでない人も聞いていってねー!』 澪「ちょ、ちょっと律!」  「ったく、先生に見つかったらどうするんだ」オロオロ 長門「……」 律「よしっ準備はいいか!?」 長門「……」コクッ 澪「あ、ちょっと待って律」 律「ん?」 澪「あ…あの、がんばろうな、ゆ…有希」 長門「……」コクッ 律「よぅーし!いっくぞー!」 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 00:37:42.64 ID:svtV6bQi0 ジャカジャカジャカジャーン キャー、アノコ ギターウマイネー カッコイイー ワーワー キャーキャー ジャン、ジャン、ジャーン! 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 00:40:09.07 ID:svtV6bQi0 律『みなさん!軽音部に入って私たちと演奏しましょー!』 岡部「こらぁお前たち何をやってる!」 律「げっ、まずっ」  「逃げろ二人とも!」 澪「やっぱりこうなった」ウワーン 長門「……」 44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 00:45:07.04 ID:svtV6bQi0 数時間後 律「きつかったなー岡部の説教…」 澪「やっぱり怒られたじゃないか…馬鹿律」 律「たははー、失敗失敗」 長門「…でも」 律「んっ?どうした有希?」 長門「…演奏は完璧だった」   「秋山澪のベースラインも、田井中律のビートも正確なリズムを刻んでいた」 澪「有希…」 律「そうだよなー有希!いい演奏ができたよなっ!」ニコッ  「それに、有希のギターも最高だったぜ!」ギュー 長門「……」 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 00:50:40.78 ID:svtV6bQi0 数日後 律「誰も、来ない」 澪「バンドも組めずに廃部か」 律「それだけはやだやだやだぁぁぁ!」ウワーン 長門「……?」 律「ん?どうした有希?不思議そうな顔して」 長門「……」 律「言ってみ」 長門「秋山澪」 澪「えっ、は、はいっ?」 長門「あなたは今『バンドも組めずに廃部』と発言した」   「しかしバンドは結成されている」   「今のあなたの発言には誤った情報が含まれている」 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 00:55:10.88 ID:svtV6bQi0 澪「え…あ…」 長門「私と」   「あなたと」   「あなた」   「三人で、一つのバンドが結成されている」 律「有希、それってまだバンド続けてくれるってことか!?」 長門「……」コクッ 律「ありがとう有希ぃぃ!!」ギュウー 長門「」モガモガ 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 01:00:49.90 ID:svtV6bQi0 澪「いいのか有希?それって軽音部に入るってことだろ?」 長門「……」   「あなた達との演奏中にエラーが生じた」   「そのエラーの詳細は不明」   「個体の胸部中心の温度が上昇するような錯覚を起こした」   「原因究明のためにも演奏を続けたい」 律(何言ってるんだ?) 澪「……」 長門「そしてなによりも」   「私という個体があなた達と共にいることを望んでいる」   「私という個体を」   「有希と呼んでくれた人はあなたたちが初めてだから」 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 01:01:57.82 ID:svtV6bQi0 すいません、読み直したら中途半端ですが これで終わりです 読んでくれた人はありがとうございました 53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 01:06:38.15 ID:svtV6bQi0 いや、ほんとこれが落ちのつもりだったんです 申し訳ない