キョン「どうせ殺されるなら……」 朝倉「何?」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 01:30:15.08 ID:nQdKvkoc0 「ねえ、諦めてよ。結果はどうせ同じ事になるんだしさあ」  朝倉はどうやら普通じゃないようだ。  俺が何をしたって殺される――あのナイフで。  なら。 「分かった。お望みどおり殺されてやるよ」 「あら。意外に物分りがいいのね。助かるわ」 「そのかわり」  俺は朝倉の目を見据えて言った。 「セックスさせてください」  変貌した教室の空気が変わった気がした。 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 01:37:20.17 ID:nQdKvkoc0 「ええと、何て言ったのかしら? よく聞き取れなかったのだけど」  この期に及んで聞こえない振りか?  いいだろう。  俺は大声で叫んだ。 「俺とセックスしてください! 俺の童貞を奪ってください!」  そして――流れるような、美しい土下座。  ……決まった。 「……有機生命体の考える事って、よく分かんないなあ」 「セックスって交尾のことでしょ? これから死んじゃうキョン君には必要ないと思う」 「だって私、キョン君の子供を産む気なんてないもの」  こいつ……分かってねえ! 「子孫繁栄だの、遺伝子の伝達なんぞ関係無い!」 「俺は、一男子高校生として、童貞のまま死にたくないだけだ!」  朝倉はナイフの背で肩を叩きながら言う。 「セックスがしたいだけっていうの? そんなにセックスってしたいものなの?」 「当たり前だ。俺はその為だけに生きてきたと言っても過言では無い」 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 01:43:27.01 ID:nQdKvkoc0 「そんなにセックスセックス言うならさせてあげなくもないけど」 「マジでか」 「私、セックスのやり方、よく知らないの」 「俺は、少しは知ってる」  こんな事もあろうかと、ひたすらエロ本やエロDVDを毎日見続けた。  正しいセックスのやり方とかいうふざけたタイトルの本を、ボロボロになるまで読んだ。  ――準備は出来ている。 「さあ、始めよう。俺たちのセックスを」 「うん。で、まずどうするの?」 「え? ええと、とりあえずキス、とかを」  朝倉が音も無く擦り寄ってきて俺の唇に柔らかい感触がした。 「これでいいの?」  ……。 「違う。何かが違うんだよ!」 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 01:47:59.91 ID:nQdKvkoc0 「注文多いなあ」  朝倉が溜息をつく。  やばい、俺の心が折れそうだ。  戦局を立て直せ!  右辺に活路を求めるんだ! 「セックスってのはな……ムードが大切なんだ!」 「ムード?」 「ほら、よくドラマとかであるだろ? 恋愛関係の男女が、指を絡ませ、徐々に、徐々に……」 「私、ドラマ見ないから」  ガッデム!  俺は隣にあった机を殴りつけた。  思いのほか力が入ったらしく、机の板が真っ二つに割れた。 「意外な腕力ね」 「セックスを目の前にした童貞は、無敵だ。知らなかったのか?」 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 01:52:33.29 ID:nQdKvkoc0  オーケー。  とりあえず朝倉が天然だという事は分かった。  カマトトぶってる訳でもなさそうだ。 「じゃあ、もうムードとかいいさ。服を脱ごう」 「えっ、キョン君のエッチ!」 「セックスしようとしてる男女がここで躊躇ってどうするんだよ!」  俺はスムーズな動きでブレザー、シャツを脱ぎ捨てた。  ズボンを脱ぐ時に、足がもつれて転ぶ。  くそっ!  カウパーでぐっしょり濡れたトランクスを放り投げると、後はネクタイだけの姿になった。 「さあ、朝倉。お前も脱ぐんだ」 「わかったわよ、もう」  俺は目を皿のようにして一部始終を記憶する事にした。 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 01:59:08.39 ID:nQdKvkoc0  朝倉の白魚のような手が、流れるように動いてセーラー服を身体から外す。  その下には、白いブラジャーがはっきり見えた。  流石に谷口が言うだけあって、プロポーションは抜群だ。  何カップあるのだろう?  朝比奈さんには及ばないにしても、そのボリュームは俺に生唾を飲ませるのには充分だった。  続いてスカート。  これも、まるで魔法のようにするりと床に落ちた。  白いパンティ。  そう。  そうだ、朝倉。  高校生は、白だよな、うん。  俺は、涙を流していた。  よく見ると、パンティのあの部分は、少し色がついていた。  と言っても汚れているわけじゃない。  恐らく、陰毛だ。  朝倉は、濃いほうなんだな。  そういうの、好きだぜ。 「下着も脱いじゃう?」 「ちょっと待て」  俺は思案する。 「俺に、脱がさせてくれ」  26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 02:04:39.14 ID:nQdKvkoc0  下着だけの朝倉に近寄ると、何ともいえない良い香りがした。  ハルヒや朝比奈さんからも似た香りを感じた時はあるが、恐らく衣服が邪魔をしてるのだろう。  ここまで、脳にくる香りでは無かった。 「じゃ、じゃあ、ぬ、脱がす、ぞ?」 「どうぞ?」  くっ……。  この状況で余裕の笑みだと?  朝倉だって処女なんだろ?  この差はどこからきた?  俺は考えるのを止めた。  朝倉を抱きしめるように背中に手をやり、ブラジャーのホックを外す。  吐息が、甘い。  ……あれ? ホック、外れない?  俺はクールに装いつつも、焦っていた。 「痛いっ!」 「す、すまん!」  なんてこった。  焦りすぎて背中を引っかいちまった。 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 02:10:00.88 ID:nQdKvkoc0  それでも何とかホックを外し、ブラジャーを床に落とす。  おお……おお、ブラボー……!  朝倉のその豊かでいてはちきれんばかりの乳房は、何にも例えられないほど美しかった。  乳首が、凛と自己主張をしている。  俺は生唾を飲み込んだ。  まだ、早い。 「おっぱい触っていいか?」 「いいけど……大丈夫? すごい涎よ?」 「通常の生理現象だ、心配ない」  俺は朝倉の、乳房にそっと右手を触れさせた。  柔らかい。  左手も、対の乳房に触れる。  優しく、ゆっくりと、揉む。  意外なほどの弾力が、指に伝わってくる。  次は乳首だ。 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 02:15:19.43 ID:nQdKvkoc0 「ちっ、乳首を吸ってもいいのだろうか?」 「吸えばいいじゃない」  くそ……俺の愛撫に、何も感じてないと言うのか?  加藤さん、俺に力を!  桜色の左乳首を、口に含む。  音を立てて吸う。  左手で、右乳首を弄る。  ん……?  なんだか、乳首が、固くなってきたような気がする。  これは、感じてるということなのか?  そっと朝倉の顔を見上げる。  ほんの少し、赤く見えた。  目が合う。  何故か、逸らされた。 「ねえ。するんなら、早くしようよ。……セックス」 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 02:21:08.93 ID:nQdKvkoc0  俺は乳首から口を離した。  唾液が俺の唇と朝倉の乳首をつないでいる。 「そうだな。しようか、セックスを」  朝倉の前でしゃがみ、そのパンティに手をかける。 「朝倉、片足を上げてくれ」 「……うん」  ゆっくりと上げられたその太ももが、俺の頬を掠める。  既に俺のカウパーはどろどろ状態だ。  少しづつ、パンティをずらし、上げる足を代えてもらう。  十週秒後には、朝倉は全裸になっていた。  俺は、パンティを握り締めながら朝倉を見上げる。  まるでビューナスのようだ。  思った通り、陰毛は濃い。  だが、それは俺にとっては嬉しい事だ。  そっと陰毛に触れる。 74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 02:24:35.55 ID:nQdKvkoc0 「んぁっ……」  朝倉が声を出した。  今までに無い事だ。 「どうかしたのか?」 「今……電気が走ったような……」 「キョン君、何かした?」 「いや、俺は触っただけだ」 「そ、そう……」  いける。  この流れなら、失敗しない。  俺は確信した。  くびれたウエストをつつ……と触る。 「はぅんっ!」  ボーナスステージ決定。  俺のターンだ! 84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 02:29:42.48 ID:nQdKvkoc0 「朝倉って、毛が濃いよな」 「えっ? そ、そう?」 「うん、濃いな。男の俺より濃いんじゃないか?」 「そんな」 「ま、それは言いすぎか。でも、な」 「そんな朝倉、俺はいいと思うぜ」 「……キョン君」  さて、ここからが本番だ。  というよりそろそろ出ちまいそうだ。  どうせ出すなら膣の中、とも言うしな。  もっと楽しみたかったが、少々急ぐとしよう。 「朝倉、足を広げてくれ」 「あ……そうね。交尾はそうしないと出来ないのよね」 「交尾って言うなよ。……セックスだ」 「……セックス。不思議な響きね」 97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 02:37:47.08 ID:nQdKvkoc0  俺は朝倉の股に顔を突っ込んだ。  陰毛が濃く、何処にそれがあるのか分かりにくい。  掻き分け、掻き分け探す。  見つけた……。  この、肛門の上にあるものが、朝倉のおまんこだ。  肛門付近も陰毛がみっちり茂っているが、むしろそれは俺の趣味に合致してる。  おまんこ部分の毛を避け、生のおまんこを超至近距離で凝視する。  なんてこった、綺麗な桜色じゃないか!  乳首の色とはまた違うが、それはとても綺麗なものだった。  俺は、半分ほどはぐろまんであることを覚悟していた。  だって見た目こんなに美少女の朝倉が、こんなとこまで綺麗だなんて卑怯じゃないか。  しかし、卑怯結構。  俺は朝倉のおまんこに舌を這わせた。 「んんっ……キョン君っ……」  技巧も何もありゃしない。本能に従って舐めるだけ。  それでも俺は、朝倉は――。 110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 02:45:10.82 ID:nQdKvkoc0  初めて現物を見るが、これが恐らくクリトリス。  俺は極めて優しく丁寧に舌を這わせる。  朝倉の身体が弓なりに仰け反る。  そうか。感じてくれているんだな。  俺は嬉しく思い、舌を上上下下左右左右BAの順番で這わせた。  じゅわじゅわと、尿ではない液体が溢れ出す。  ……準備は整った。 「朝倉。そろそろ……」 「……え? あ、うん……」  俺は、既にべとべとになってる自分の陰茎を、朝倉のおまんこに押し付けた。  !  亀頭に、もの凄い快感が走る!  まだだ、まだだめなんだ!  岡部の顔を思い出す。『ハンドボールは最高だ!』  オーケー。後しばらくは持ちそうだ。  ありがとう、岡部先生。 119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 02:52:53.50 ID:nQdKvkoc0  朝倉の腰の横に両手をつき、下半身をゆっくり動かす。  慎重に。しかし大胆に。  思ったほどの抵抗感は無く、しかし確実に俺の陰茎は朝倉の中に包み込まれていた。  朝倉の顔を見る。  泣いていた。 「……痛かった、のか?」 「ううん……違うの。何故か分からないけど、胸が熱くなって、これって何なの?」 「セックスだ」 「そう。これがセックスなのね。有機生命体の、人間の自律進化はここから始まるのね!」  訳の分からない事を言ってるが、水を差すのも悪いだろう。 「そうだ! セックスこそが、進化だ!」  もう、何も考える必要は無い。  俺は腰を動かした。  朝倉は俺の首にしがみついてくる。  思ったより持続した様だが、やはり物事には終わりが訪れるものだ。  俺は、朝倉の中に、たっぷりと射精した。 132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 02:59:15.71 ID:nQdKvkoc0  二人の荒い呼吸が教室に響く。 「朝倉、ありがとう。もう、思い残す事は無い」 「キョン君……私、何だか貴方を殺したくない」 「馬鹿っ!」  朝倉はびくりとした。 「殺される代わりにセックスをする。そういう約束だっただろうが!」 「で、でも……」 「ほら、ナイフだ。俺を殺せ。さあ!」 「……うっ」  その時。  天井をぶち破るような音と共に瓦礫の山が降ってきた。  コンクリートの破片が俺にぶつかりそうになる。  が、何故か軌道をそれ、あらぬ方向へと飛んでいった。  朝倉が、上を見上げ呟く。 「長門、さん……?」 147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 03:09:09.31 ID:nQdKvkoc0 「一つ一つのプログラムが甘い」  何で……長門がここに? 「天井部分の空間閉鎖も、情報閉鎖も甘い。だから私に気づかれる。侵入を許す」 「そうね」 「貴方は私のバックアップのはず」 「独断専行は許されていない。私に従うべき」 「そうね」 「しかし、貴方は私の指示を仰がず行動した。情報連結を解除する」 「残念ね。しょせん、私はバックアップ。自律進化の道の一つを見つけたと思ったのにな」  おい、何が起こってるんだ?  朝倉の身体が、結晶化し、細かい砂になって崩れていく。 「朝倉ぁっ!」 「……涼宮さんと、お幸せに、じゃあね、キョン君」  音も無く、朝倉は小さな砂場となった。  そして、それさえも分解し、目に見えなくなった。  朝倉は、消えた。その存在ごと、消滅した。 162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 03:18:21.91 ID:nQdKvkoc0 「何で! どうして朝倉を消した!」  俺は長門の肩を掴んで揺さぶる。 「朝倉涼子は、貴方を殺そうとした。何故気にするの?」  ああ、確かにそうだよ。だけど、分かり合えたかもしれないじゃないか!  俺は言葉を発する事もできず、長門の肩を揺さぶりながら泣いていた。  童貞喪失より、朝倉が消えた事実のほうが悲しかった。 「wawawa忘れ物〜♪」  自作の歌を歌いながらやってきたそいつは、谷口だった。  俺たちがいるのに気づき、立ち止まった。  この時、俺は全裸で長門の肩を抱いている状態だった。  この静止画を見たら、押し倒そうとしているように見えなくも無い。  それもいいかもしれないが。 「すまん」  谷口は低い声でそういうと、海老のように教室から去っていった。 「まずいところを見られたな……」 「任せて。情報操作は得意」 「朝倉涼子は、海外へ転校した事にする」 177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 03:28:42.86 ID:nQdKvkoc0  その夜。俺は警察に連行された。  同じクラスの女子委員長に性的暴行を与え、更に別のクラスの女子への暴行未遂という罪状だ。  どうも長門は中途半端な情報操作をしたらしく、俺が学校に復帰できるまでに三ヶ月の月日が流れた。  ようやく登校できるようになった俺に待っていたのは、壮絶な虐めだった。  クラスのアイドルを陵辱した鬼畜。  強姦魔。  変態という名の紳士。  多くの名で呼ばれたが、キョンと呼ばれる事は、もう無かった。  朝倉がいてくれたら、と思ったが、ショックで海外に転校した事になっていた。  ハルヒやSOS団とも疎遠となり、俺の精神はボロボロだった。  朝倉に会いたかった。  俺を殺そうとした朝倉に、もう一度会いたかった。  一度だけ、長門に頼んだが、無理。の一言で会話は終わった。  家族、妹とも喋らなくなり、俺はもう耐えられなかった。  だから、屋上から飛び降りた。  落下の最中、朝倉の声を聞いた。また、会える。  俺はそう確信できた。俺は、幸せだった。   【Happiness End】 182 名前:南部十四朗 ◆pTqMLhEhmY [sage] 投稿日:2010/08/15(日) 03:30:52.91 ID:nQdKvkoc0  童貞ではありませんが早漏ですので大体キョンみたいな感じです。  持続力をつける方法を教えてください。  では。