朝倉「眉毛剃ろうかしら…」ハルヒ「だ、駄目よ!」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/26(月) 15:32:39.60 ID:1TuaJIpM0 朝倉「え?な、なに?」 ハルヒ「…あなた自分が何言ってるのか分かってるの?」 朝倉「だから、眉毛剃ろうかな、って」 ハルヒ「バカっ!」ペチン 朝倉「いてぇ!」 ハルヒ「何でそんなこと言うのよ!」 朝倉「え?え?え!?」 ハルヒ「もう知らないっ!!」ダッ クラスメート「…」 朝倉「もう、なんだっていうのよ…」 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/26(月) 15:40:36.19 ID:1TuaJIpM0 キョン「朝倉…」 朝倉「あ、キョン君おはよう」 キョン「ああ…しかし、急にどうしたんだ?」 朝倉「ホントに、涼宮さんは訳わからないわね」 キョン「…俺がわからないのは朝倉のことなんだが」 朝倉「え?」 キョン「まあ、人間誰しも気の迷いってのがあるんだろう」 朝倉「え?なに?私がおかしいの?」 キョン「ハルヒには後で謝っておいたほうがいい」 朝倉「マジなん?」 キョン「…朝倉、俺は信じてるぞ」 朝倉「…」 朝倉「怖ぁ…」 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/26(月) 15:46:44.83 ID:1TuaJIpM0 クラスメート「ヒソヒソ」 朝倉「なんだかすごく居心地が悪いわ」 クラスメート「ヒソヒソ」 朝倉「んもう、…トイレ行こうっと」 クラスメート「ヒ素ヒ素」 〜女子トイレ〜 朝倉「ふう…」ジョロロー ジャー 朝倉「眉毛、剃ろうかしら」 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/26(月) 15:56:21.98 ID:1TuaJIpM0 朝倉「剃刀を目の前に持ってくると、ちょっと怖いわね」ソー 長門「…何をしているの」 朝倉「な、長門さん!?ビックリしたぁ」 長門「何をしているのかと聞いている」 朝倉「ちょっと眉毛を剃ろうかとおm」 ヒュッ…カランカラン 長門「…」 朝倉「ちょ、なにするのよ!危ないじゃない!」 長門「あなたは、正気じゃない」 朝倉「なにいってるのよ、私は正気よ」 長門「…次は無い」 スタスタ 朝倉「…なによ」 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/26(月) 16:04:04.77 ID:1TuaJIpM0 キーンコーンカーン 朝倉「あら、午後の授業が始まっちゃうわね」 コーン 朝倉「眉毛はまた今度ね」 〜教室〜 クラスメート「ヒソヒソ」 朝倉「…いじめなの?」 ハルヒ「…グスッ」シクシク キョン「ハルヒ、元気だせよ。朝倉もきっと冗談のつもりだったんだ」 朝倉「…」 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/26(月) 16:13:53.72 ID:1TuaJIpM0 〜放課後〜 朝倉「気まずかったぁ…」 ハルヒ「…」 朝倉「ん?なに?涼宮さん」 ハルヒ「…今から部室に来て」 朝倉「え?うん」 スタスタ 朝倉「…なにかしらね」 〜部室前〜 ヒソヒソ…朝倉…ヒソヒソ…眉毛…ふともも…ヒソヒソ 朝倉「なによなによ、入る前からヤな感じね」 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/26(月) 16:20:31.67 ID:1TuaJIpM0 ガチャ 朝倉「しつれいしまーす」 キョン「お、来たかふともも」 朝倉「…ふともも?」 キョン「いや、ちがう…二の腕、じゃない…ええと」 古泉「朝倉さん、でしょう」 キョン「そ、そうだそうだそうだった」ダラダラ 朝倉「…で、涼宮さん、なんの用かしら」 ハルヒ「…単刀直入に聞くわ」 朝倉「うんうん」 ハルヒ「…駄目、やっぱり怖くて聞けない」ブルブル みくる「涼宮さん、無理しないで…」 朝倉「…ひょっとして眉毛のこと?」 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/26(月) 16:30:15.66 ID:1TuaJIpM0 ハルヒ「分かってたのね」 朝倉「そりゃあれだけ露骨にされればね」 ハルヒ「だったら話が早いわ。朝倉、あれは冗談よね?剃らないわよね?」 朝倉「いや剃るしw」 ハルヒ「ぅわああああああああああああん!」ピャー みくる「涼宮さん!」ダキッ 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/26(月) 16:42:36.66 ID:1TuaJIpM0 ハルヒ「うえっうえ」ポロポロ みくる「泣かないで…大丈夫だから…」ナデナデ キョン「ッ朝倉てめえ!」 古泉「落ち着いてください。まずは朝倉さんの話を聞きましょう」 キョン「…分かった」 朝倉「話すことなんてなにもないわよ」 古泉「いいえ、なにかあるはずです」 キョン「教えてくれ、朝倉。なにか辛いことでもあったか?」 朝倉「…皆どうしたのよ、脳みそになんか湧いたの?」 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/26(月) 16:53:41.98 ID:1TuaJIpM0 長門「質問の仕方を変える」 朝倉「あら居たのね長門さん」 長門「…眉毛を剃ることが周りにどんな影響をおよぼすか…分かっている?」 朝倉「何も影響ないでしょうよ」 キョン「じゃあこう考えろ。ハルヒがカチューシャをとって学校に来たらどう思う」 朝倉「別に、いつも通りの美少女でしょ」 ハルヒ「…///」 キョン「照れるなハルヒ、可愛いぞ」 古泉「死ねよ」ボソ 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/26(月) 17:00:07.70 ID:1TuaJIpM0 古泉「では、巨乳でない朝比奈さんは?」 キョン「なんだセクハラか?死ねよ」 朝倉「胸でしか女の子を見てないの?死んで」 古泉「…」 キョン「じゃあ長門から本を取り上げたらどうなる?」 長門「キレる」 キョン「…そうか」 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/26(月) 17:10:55.28 ID:1TuaJIpM0 キョン「そういうことじゃなくてな、要は人それぞれにあるイメージの問題なんだ」 朝倉「それは分かるわ。でも眉毛を剃るくらい良いじゃない」 キョン「全っ然分かってねえ!」 ハルヒ「眉毛を剃ればあなたの存在が死ぬのよ」 朝倉「んな大げさな」 キョン「…じゃあ俺からだいじなものを取ったらどうなる?」 朝倉「なにかしら?」 キョン「…モノローグだ」 ハルヒ「!」 朝倉「そ、それは…」 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/26(月) 17:16:18.63 ID:1TuaJIpM0 朝倉「三人称視点の文章になるだけだと思うわ」 キョン「ぐふっ」 朝倉「それにSSスレなんかだと大抵台本形式じゃない」 キョン「かはっ」ズシャア ハルヒ「キョン!」 キョン「俺の…存在意義って…一体…」ガクン ハルヒ「キョン!ねえしっかりして!」 みくる「傷は浅いですよぅ!」 朝倉「…もう帰ってもいいかな?」 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/26(月) 17:24:09.83 ID:1TuaJIpM0 朝倉「じゃ、帰るわね」 キョン「誰か…奴を止めろ…ぐふっ」 ハルヒ「キョン!?血が!!」 古泉「血なんて出てないじゃないですか」 キョン「…」 ハルヒ「…」 みくる「…」 長門「…」 古泉「…ごめんなさい」 朝倉「さて今日の晩御飯は何にしようかなー」テクテク 34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/26(月) 17:31:41.91 ID:1TuaJIpM0 〜朝倉宅〜 朝倉「ラ〜♪」ジュー 朝倉「ル〜♪」サッサッサ 朝倉「さて、出来たわ」ジャジャーン 長門「…」 朝倉「冷めないうちに食べましょう」スタスタ 長門「…」スタスタ 朝倉「いただきまーす」 長門「…」 朝倉「ぱくぱく」 長門「…」 朝倉「もぐもぐ」 長門「ぱくぱく」 朝倉「ってどさくさに紛れてコラアアアア!」ゴオオ 長門「ごごごごめんなさいいいいもぐもぐ」ガクブル 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/26(月) 17:40:37.84 ID:1TuaJIpM0 朝倉「で?なんでここに居るの?」パクパク 長門「監視のため」パクモグ 朝倉「私が眉毛剃らないように?」モグモグ 長門「そう」パクモグパクモグ 朝倉「…分からないわね。どうしてそんなに必死になるのか」パクパク 長門「その眉毛がどれほど重要なことか」モグモグモグゥ 朝倉「ちょっと、長門さん食べすぎよ!私の分が無くなるじゃない」 長門「もっと作れ」パクパク 朝倉「…殺しますよ?」 長門「ごめんちゃい」 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/26(月) 17:49:50.14 ID:1TuaJIpM0 朝倉「ふう…」 長門「お風呂…」 朝倉「ああ、先に入る?」 長門「わ、私まだ心の準備が」アタフタ 朝倉「何勘違いしてるのよ」 長門「冗談」 朝倉「…そう」 長門「一緒に入る」 朝倉「何言っちゃってんのこの子」 長門「あなたが早まらないように」 朝倉「心配しなくても剃らないわよ」 長門「…そう、ではあなたが先に入って」 朝倉「まったく、誰の家だと思ってるのよ」 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/26(月) 18:07:18.51 ID:1TuaJIpM0 ジャー 朝倉「ふいー」 朝倉「さて、眉毛剃ろうかしらね」キュッ 朝倉「ちょっと整えるくらいならバレないよね」 ジョリジョリ 朝倉「お、いい感じ」 朝倉「後は余分なのを抜いて…と」プチップチッ 朝倉「よし完成!これくらいなら長門さんだって分からないわ」 長門「この皿に微量残ったものが美味…」ペロペロ ガチャ 朝倉「長門さん、出たわよ…あら?片付けてくれてたの?」 長門「そう。…!?」 朝倉「どしたの?」 長門「そんな…酷い」ダッ 朝倉「え?バレた?」 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/26(月) 18:20:18.10 ID:1TuaJIpM0 朝倉「ま、いいわ。ガキ使のDVDでも見て寝ましょう」 〜長門宅〜 長門「どうして…」グスッポロポロ 〜朝倉宅〜 朝倉「あはははあは」 〜古泉宅〜 古泉「朝倉さんっ!眉毛にかけますよ!」 古泉「ふぁああ!」ビクビクーン 古泉「…ふう。やはり朝倉さんがオカズに最適ですね」 〜朝倉宅〜 朝倉「あははは…」 朝倉「…なんか寒気がするわ。そろそろ寝ましょうか」 朝倉「おやすみなさい」 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/26(月) 18:30:07.45 ID:1TuaJIpM0 〜翌日〜 朝倉「おはよー」ガラッ 女子「あ、涼子おh…っきゃあああああああああああああああああ!!」 朝倉「ななななに!?」 女子「まままゆ眉毛そそs剃ったの?」 朝倉「うん、そうだけど…変かな?」 女子「h、変とかじゃないkど」サー 朝倉「落ち着いて、距離を置かないで」 ガラッ ハルヒ「…」 朝倉「あ、涼宮さんおh」 ハルヒ「いやあぁあああ朝倉ぎゃあああぁあ!!」バターン 朝倉「え?え?…え?」 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/26(月) 18:39:38.38 ID:1TuaJIpM0 谷口「wawawa割れ物〜…ん?涼宮なに廊下に寝てんだ?」 ハルヒ「朝倉が…朝倉が」ガクッ 谷口「朝倉がなんだ?…wa!?」 朝倉「…?…!?」 谷口「そんな…嘘…だろ?」バタコ 国木田「ん?二人とも何してんの?っぎゃあああああああ!!」バタヌ 谷口「はやっ」ガク 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/26(月) 18:48:59.04 ID:1TuaJIpM0 キョン「…」 キョン(廊下に三人ほどはみだしているが、これはなんだろう) 国木田「ん…キョン…」 キョン「一応聞こう。これはなんだ」 国木田「朝倉さんが…」ガク キョン「朝倉? …なっ!!」 ・ ・ 岡部「…なんだか廊下に人で出来た四角形があるんだが…」 岡部「まあいいか。おーい、HRはじめるぞー」 ガラッ 朝倉「あ、先生…」 岡部「なに!?こ、これは…」 65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/26(月) 19:56:39.20 ID:1TuaJIpM0 岡部「この日見た光景は生涯忘れないだろう」 岡部「朝倉を中心に放射状に生徒が倒れている」 岡部「ハンドボールを長年続けてきたがこんなことは初めてだ」 朝倉「先生、早くHR始めましょう」 岡部「しかしハンドボールとh、おお、そうだったな」 岡部「お前ら席に着けー」 生徒「ういーす」 ゾロゾロ 朝倉「そこは素直に聞くんだ…」 67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/26(月) 20:04:55.00 ID:1TuaJIpM0 岡部「出欠とるぞー」 岡部「朝倉ー」 朝倉「はい」 岡部「荒k…あれ?朝倉…?」 朝倉「はい?」 岡部「お前…まさか眉毛剃ったのか?」 朝倉「ええまあ、そうですけど…」 ザワザワ 朝倉(だからなんなのよ) 岡部「まあいい、後で話があるとおもうがな」 朝倉「え?」 ハルヒ「朝倉が…朝倉が壊れちゃった」シクシク おめえらうっせぇ 70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/26(月) 20:09:59.48 ID:1TuaJIpM0 〜昼休み〜 朝倉(今日は昨日にも増して気まずかったわ…) 朝倉「まあいいわ、ごはんにしましょ」 朝倉「女子2さん、一緒に食べよ?」 女子2「え?う、うん…」 朝倉「チクショ」 ガラッ 岡部「…」 朝倉「岡部先生、どうしました?」 岡部「…朝倉、ちょっと指導部まで来い」 朝倉「え?」 75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/26(月) 20:18:14.94 ID:1TuaJIpM0 〜生徒指導部〜 教師「なぜ呼ばれたか分かるな?」 朝倉「えっと、全然分からないんですけど…」 岡部「朝倉!」 教師「岡部先生は静かに…君は眉毛を剃ったそうじゃないか」 朝倉「え?駄目なんですか?」 教師「駄目ということはない。校則にも違反してないしな」 朝倉「じゃあ私はなぜ呼ばれたんでしょう」 教師「…停学だ」 朝倉「えっ?」 教師「無期停学だ」 朝倉「しかも無期かよおお!」 78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/26(月) 20:30:03.94 ID:1TuaJIpM0 〜放課後・部室にて〜 ハルヒ「…朝倉が停学になったわ」 古泉「ええ、聞いてます」 長門「私にも彼女を止めることは出来なかった…」 ハルヒ「有希…アンタ朝倉の家に行ったんでしょ」 長門「そう」 ハルヒ「なのに…なんで止められなかったの!!」 みくる「涼宮さん、落ち着いて!」 キョン「今は長門を責めたってしょうがないだろ!」 79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/26(月) 20:36:41.54 ID:1TuaJIpM0 ハルヒ「…そうね。ごめんなさい、有希」 長門「気にしない」 ハルヒ「じゃあ昨日のこと、詳しく教えてくれる?」 長門「…まず私は監視の為彼女の部屋を訪れた」 古泉「ふむふむ」 長門「彼女は晩御飯を作っていたため、私もともに食事した」 キョン「うん」 長門「その後、私が食器をペロペロしていると、」 みくる「していると?」 長門「眉の欠如した彼女が現れた」 ハルヒ「殺すよ?」 82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/26(月) 20:46:55.04 ID:1TuaJIpM0 キョン「まあ、朝倉の眉毛が生えそろうのを待つしかないな」 古泉「ですね」 キョン「おいハルヒ、長門くすぐるのもそれくらいにしてやれ」 ハルヒ「まだよ」コチョコチョ キョン「おいっ」グイ 長門「…ッ…ッ」ハアハア キョン「俺たちだって止められなかった訳だし、な?」 ハルヒ「…そうね。じゃ、今日はもう解散よ…」 バタン 長門「3回ほどイッた…」ハアハア キョン「お前も壊れたか?」 古泉「僕も眉毛剃ってみたんですが、誰も気づきませんね」 古泉「しかも全剃りでこれですよ…」 88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/26(月) 20:56:30.50 ID:1TuaJIpM0 〜朝倉宅〜 朝倉「まったく有機生命体の考えることは分からないわね…」 朝倉「とりあえずDVDの続き見よーっと」 プルルルル 朝倉「あはあはあは…ん、電話?誰かしら」ピッ ハルヒ「あ、朝倉?」 朝倉「涼宮さん、どうしたの?」 ハルヒ「…理由を聞くことはしないわ…早く学校来なさいよ!じゃ」プツッ ツーツーツー 朝倉「…」 朝倉「…これが友情ってやつかしらね…」 91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/26(月) 21:13:33.68 ID:1TuaJIpM0 プルルルル ピッ キョン「キョンだ」 朝倉「キョン君ね、どしたの」 キョン「いやまあ、落ち込んでるんじゃないかとおもってな」 朝倉「ふふ、心配ないわ」 キョン「そうか…」 92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/26(月) 21:14:27.44 ID:1TuaJIpM0 朝倉「無期って結局どれくらいになるのかな?」 キョン「そのことなんだが」 朝倉「ん?」 キョン「今日帰りにさ、職員室が騒がしかったんでみてみたんだ」 朝倉「うん」 キョン「まさかと思ったらハルヒが居てさ、教師の襟掴んで『朝倉の停学を取り消しなさい!』って騒いでた」 朝倉「涼宮さんが…」 キョン「だから、もしかしたら無しになるかもな」 朝倉「…」 キョン「ま、元気出せよ」プチッ ツーツーツー 朝倉「…」 朝倉「…グスッ」 94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/26(月) 21:24:05.32 ID:1TuaJIpM0 プルルルル 朝倉「また電話…なんだか嬉しいわね」ピッ みくる「こ、こんばんわぁ」 朝倉「朝比奈さん、どうもこんばんわ」 みくる「あの、元気出してくださいね」 朝倉「ありがとうございます」 みくる「きっとすぐ生えますからっ」 朝倉「はい」クス みくる「あと…」 朝倉「なんですか?」 みくる「私の出番がやっぱり少ないです」 朝倉「それは知りません」 98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/26(月) 21:30:17.14 ID:1TuaJIpM0 朝倉「嬉し涙っていうのがようやく分かったわ」ポロポロ 朝倉「あの時キョン君を〆なくてよかった…」グス プルルルル 朝倉「…これ以上涙腺を破壊する気?」ピッ 長門「…」 朝倉「その沈黙は長門さんね」 長門「…今日は」 朝倉「うん」 長門「…カレーがいい」 朝倉「さすが長門さんね」 102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/26(月) 21:36:27.00 ID:1TuaJIpM0 長門「ぱくぱく」 朝倉「今日は多めに作ったから」 長門「もぐもぐ感謝する」 朝倉「…皆が私のことを心配してくれてる」 長門「ぱくぱく?」 朝倉「自分がしたことがどんなに大変なことかやっと分かったわ」 長門「…分かったのなら、もう二度と同じ過ちを犯さないこと」 朝倉「長門さん…」 長門「それが成長とゲフッ!…いうこと」 朝倉「臭アッ!!」 105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/26(月) 21:46:36.31 ID:1TuaJIpM0 プルルルル 朝倉「また電話だわ」ピッ 朝倉「うん、うん、ありがと、じゃね」ピッ 長門「誰から?」 朝倉「古泉君からよ」 長門「なるほど」 朝倉「…今回のことで有機生命体のことが少し分かった気がするわ」 長門「ぱくぱく続けて」 朝倉「きっと人と人との繋がりが…って」 長門「?」 朝倉「…私古泉君に番号教えてないはずなんだけど…」 115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/26(月) 22:03:13.50 ID:1TuaJIpM0 プルルルル 朝倉「…そろそろウザいわね」イライラ ピッ 朝倉「なによ」 岡部「あ、朝倉か…?」 朝倉「先生?なんですか?」 岡部「いや、停学の期間についてだが…」 朝倉「はい」 岡部「明日一日を家庭謹慎とし、その翌日以降の登校を許可する」 朝倉「…もしかして涼宮さんですか」 岡部「なんだ、知ってたのか。ま、そういうことだから、明日一日分のレポートを忘れずにな」 朝倉「はい、分かりました」ピッ 長門「おそらく涼宮ハルヒの力が働いたと思われる」ペロペロ 朝倉「でしょうね…ってお鍋舐めまわさないでよ!」 長門「怖い…」 120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/26(月) 22:11:36.63 ID:1TuaJIpM0 〜翌々日・指導部〜 教師「反省したか?」 朝倉「はい」 岡部「なぜいけなかったか、分かるな?」 朝倉「はい、友人の気持ちを踏みにじる最低の行為だったと思います」 教師「うむ、もういって良いぞ」 朝倉「…失礼しました」 ガラッ バタン 朝倉(なによあいつら、アホなの?) 教師「なんだあの子は、アホなのか?」 岡部(やっぱり良いふとももだったな…) 125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/26(月) 22:23:19.72 ID:1TuaJIpM0 〜教室〜 ハルヒ「朝倉!もう来てよくなったの?」 朝倉「うん。きっと涼宮さんのおかげよ」 ハルヒ「え?う、うん///」 キョン「お、朝倉来てるのか」 朝倉「うん、おはよう」 朝倉「…涼宮さん」 ハルヒ「ん?」 朝倉「私もう眉毛を剃ったりしないわ!」 ハルヒ「え?そ、そう…」 朝倉「?テンション低いわね」 ハルヒ「うん…冷静に考えたら眉毛くらいどうでもいいかなーって」 朝倉「ちくしょお!」 126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/26(月) 22:28:10.72 ID:1TuaJIpM0 朝倉「全部剃ってやるぅ!」ダッ キョン「待て、朝倉!」 朝倉「なによ」 キョン「俺は、お前の眉毛好きだぞ」 朝倉「キョン君…」ドキドキ キョン「…」 朝倉「浮気か!」バキイ キョン「ぺぷし!」バタン 129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/26(月) 22:34:42.06 ID:1TuaJIpM0 キョン「うう…」 古泉「おっと、どうしました」 キョン「古泉か…なんでもないぞ」 古泉「そうですか。ところで、僕を見て何か気づくことはありませんか」 キョン「ん〜そうだな…」 古泉「…」 キョン「いつも通り、腹立たしいほどの笑顔だな」 古泉「…それだけですか」 キョン「ああ、と、そろそろ授業が始まるな」スッ キョン「お前も遅れんなよ」 スタスタ 古泉「…」 古泉「頭髪を…」 古泉(全部剃ったというのに…!) 完 133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/26(月) 22:50:46.13 ID:1TuaJIpM0 ふう… 見てくれた人ありがとうそしてごめん 次からは書き溜めてからにするわ じゃ