ハルヒ「エターナルフォースブリザード?」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/06(火) 23:39:01.67 ID:g/Ty/9B30 ハルヒ「なにそれ?」 長門「私の必殺技」    「一瞬で相手の周囲の大気ごと氷結させる」    「効果……相手は死ぬ」 ハルヒ「有希?中二じゃあるまいし、そんなこと言ってたら笑われるわよ?」 長門「貴方に言われる筋合いはない」 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/06(火) 23:39:55.39 ID:g/Ty/9B30 ハルヒ「……どういうことよ」 長門「ただの人間には興味ありません(笑)」    「この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい(笑)」    「以上(笑)!」    「……こんな発言をするよりは、恥ずかしくない」 ハルヒ「……喧嘩売ってるの?」 長門「……そう」 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/06(火) 23:40:51.33 ID:g/Ty/9B30 ハルヒ「なかなかいい度胸してんじゃないの」 長門「それほどでもない」 ハルヒ「褒めてないわよ!なによそのドヤ顔!」 長門「……」ペラ ハルヒ「なに読書に戻ってんの?使ってみなさいよ!エターナルフォースブリザード?」 長門「使うと死ぬ。貴方が」 ハルヒ「はん!どうせ使えもしない痛い技を考えて、受けなかったから無かったことにしようとしてるんでしょ!」     「バッカじゃない?本の読みすぎでおかしくなっちゃいましたかー?」 長門「……」ペラ ハルヒ「……ふん。」 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/06(火) 23:42:22.64 ID:g/Ty/9B30 ハルヒ「エターナルフォースブリザード」 長門「……」ピクッ ハルヒ「相手は死ぬ」 長門「……」 ハルヒ「くっくく……死ぬんじゃあ、滅多に使えないわよねぇ?」 長門「……そう」 ハルヒ「ゥエターナルゥー、フゥオースゥ、ブリザァァーーードッ!」     「……相手は、死ぬ」 長門「……」イラ ハルヒ「……くくく……ぷふっくくく……」 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/06(火) 23:43:13.22 ID:g/Ty/9B30  途中まで書いて放棄したやつを再利用です。 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/06(火) 23:43:57.16 ID:g/Ty/9B30 長門「……」 ハルヒ「エターナルフォースブリザードォー!」     「うわー!やられるーぅ!」     「即死!即死!」 長門「……」ペラ ハルヒ「有希って意外と根暗だったのね」     「まあ、本ばっか読んでるから、薄々分かってたけど」 長門「……」ペラ ハルヒ「これ、今日の団活会議でとりあげるからね」 長門「そう」ペラ 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/06(火) 23:44:46.97 ID:g/Ty/9B30 ハルヒ「……」 長門「……」 ハルヒ「……みんな遅っいわねー」 長門「そう」 ハルヒ「エターナルフォースブリザード!」 長門「」ビクッ バタン ハルヒ「あははははははは!なにびくっとしてんのよ?」     「大事な本が床に落ちちゃったわよー?」 長門「……」イラッ 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/06(火) 23:45:41.11 ID:g/Ty/9B30  ガチャ みくる「遅れてすみませ〜…」 ハルヒ「エターナルフォースブリザード!」ビシ! みくる「ふえ!?」 ハルヒ「みくるちゃんは氷漬けになって即死よ……」     「ゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラ!」 みくる「あのー、ええと?」 長門「無視して構わない」    「涼宮ハルヒは子供。あの技の重要性をまるで理解していない」フー ハルヒ「あ?」 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/06(火) 23:46:55.95 ID:g/Ty/9B30 ハルヒ「どっちが子供よ」 長門「……」ペラ ハルヒ「何?自分の考えた技(笑)が馬鹿にされたからっていっちょ前に怒ってるの?」 みくる「す、涼宮さん……」 ハルヒ「本なんか読んでる場合じゃないでしょ!」  バシッ みくる「ひぃ!」 長門「……」  ガタッ ハルヒ「そうそう。文句があるならちゃんと会話しなくちゃねー」 長門「謝って」 ハルヒ「はあ?」 長門「本に罪はない。謝って」 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/06(火) 23:47:46.62 ID:g/Ty/9B30 ハルヒ「論理のすり替え? 有希、あんた分かってんの?」     「元はあんたがアホらしい事言って、アタシがそれを子供っぽいから注意した」     「でも、あんたは意地になって自分の言った事が痛いってのを認めない」     「謝るのはあんたでしょ」 長門「……」    「違う」 ハルヒ「何が違うのよ!ええ!?」 みくる「涼宮さん!」 ハルヒ「みくるちゃんは黙ってて!」     「ほらほら、どうしたの?エターナルフォースブリザード?」     「そんなの使えません!って言いなさいよ」     「そしたらアタシも謝るわ」 長門「……」    「……っ」    「ふ……ぐしゅ……」ポロポロ ハルヒ(有希が泣いた!?) みくる(長門さんが泣いた!?) 長門「……わ、私は……ぐしゅ、使える……」ポロポロ    「エターナル、フォースブリザード……」ポロポロ 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/06(火) 23:48:47.01 ID:g/Ty/9B30 みくる「な、長門さん……」 ハルヒ「……」     「じゃあ」     「使ってみなさいよ」     「エターナルフォースブリザード!」 長門「……」グシグシ ハルヒ「涙が通用するのは男相手だけよ」     「さあ!使ってみなさいよ!」 長門「し……かし」グシュグシュ    「誰に……使えば……」シュン ハルヒ「あー、もう誰でもいいから」     「みくるちゃんでも」 みくる「わ、わたしですかぁ!?」 ハルヒ「何をびびってんのよ」ハン     「はー……じゃ、アタシに使いなさい」 長門「……でも、死ぬ」 ハルヒ「いや、もういいから使いなさい!団長命令よ!」 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/06(火) 23:50:00.03 ID:g/Ty/9B30 長門「……では……ぐすっ……使う」    「覚悟は決まった……?」 ハルヒ「はいはいはいはいはーい。覚悟完了覚悟完了。いつでもどーぞ」 長門「……では」    「キュルキュルキュルキュル」 みくる(そんな! 高速詠唱!? 長門さん本気ですか!?)  バッ ヒュッ ズバッ クルクル ピタッ…… みくる(なんか格好良さげなポーズまでとってます!) 長門「……氷の女王の腕の中で永久の眠りにつくがいい……」    「エターナルフォースブリザード!」 ハルヒ「! 何よこの風!?」 みくる「さ、寒いです〜!」 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/06(火) 23:50:46.41 ID:g/Ty/9B30 ハルヒ「……ドライアイス」 みくる「それとクーラーがいつのまにか部室についてますね…」 長門「違う」 ハルヒ「……」 みくる「……」 長門「エ、エターナル……」 ハルヒ「……」 長門「……うっ……ええ……」グシュグシュ みくる「長門さん……」 ハルヒ「……もういいわよ……」 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/06(火) 23:52:53.01 ID:g/Ty/9B30  ガチャ キョン「エターナルフォースブリザード!」 古泉「エターナルフォースブリザード!」 長門「ひっ!……ひっ……ひっく……」ポロポロ キョン「え?」 古泉「え?」 ハルヒ「あんたたち、空気読みなさいよ!」 キョン(なんで怒られてんの俺たち) 古泉(分かりません。外で聞こえた、長門さんの声のマネをしたせいでしょうか?) 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/06(火) 23:54:22.09 ID:g/Ty/9B30  ―事情説明― ハルヒ「……とまあ、そういう事なのよ」 キョン「お前が長門を泣かせたんじゃないか」 ハルヒ「うっさいわね!」     「高校生にもなって邪鬼眼系の技とか考えてる有希の今後を思ってアタシは突っ込んだのよ!」 みくる「はい、長門さん。もう大丈夫ですよー」ナデナデ 長門「……」コクリ キョン(長門は使えるよな?) 古泉(まあ、情報操作で楽勝でしょうけど) ハルヒ「ところで、有希。そのエターナルフォースブリザード? 何でそんなの思いついたの?」 長門「……」 ハルヒ「言いなさい!」バシッ キョン「おいおい、ハルヒ。もういいだろ……」 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/06(火) 23:56:33.53 ID:g/Ty/9B30 長門「……から」 キョン「ん?」 ハルヒ「もっと大きな声で!」 長門「次の、文化祭で、また映画を撮る事になったら」    「私もアイディアの一つくらいは出したかった、から……」 古泉「長門さん……」 キョン「長門……」 みくる「長門さぁん……」 ハルヒ「……有希」     「……」     「ごめんね。そんな事を考えてたなんて思わなかった」 長門「……」 ハルヒ「アタシが馬鹿だった!」     「有希が一所懸命、考えた映画の技を馬鹿にするなんて!」     「みんな! これからは有希の事を、エターナルフォースブリザードって呼ぶわよ!」 長門「えっ、ちょっ……」 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/07(水) 00:01:39.92 ID:g/Ty/9B30 古泉「大したものです、エターナルフォースブリザードさん」 みくる「エターナルフォースブリザードさん、お茶どうぞ」 キョン「何かお勧めの本はないか? エターナルフォースブリザード」 ハルヒ「これで良かったのよね……。ね! エターナルフォースブリザード!」 エターナルフォースブリザード「キュルキュルキュルキュル……」 キョン「なんだ! いきなり温度が下がった!」 みくる「か、身体が凍って……!」 古泉「まずい、ですね……このままだと……」 ハルヒ「う、動けない……」  パリーン 長門「エターナルフォースブリザード」 長門「一瞬で相手の周囲の大気ごと氷結させる」 長門「効果……相手は死ぬ」」 長門「これで293487回目のループ……」    「次こそは、私のあだ名をエターナルフォースブリザードにしない事を祈る」  〜冒頭へ戻る〜  【Endless End】