長門「ヤサイマシマシニンニクカラメアブラ」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/02(水) 18:14:39.65 ID:Oy8Fb6Y50 ハルヒ「お腹減ったわね、今日の帰りはSOS団でご飯食べに行くわよ!」 キョン「まぁたまにはいいな」 古泉「そうですね、ではどこに行きましょうか」 ハルヒ「そうねぇ……、有希!どこか行きたいところある?」 長門「二郎」 飽きた、だれか続き頼む 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/02(水) 18:32:50.88 ID:Oy8Fb6Y50 なんだよつめてーな。んじゃ俺書くからな 一行ずつ空けたほうがいいのかな ハルヒ「ジロウ?なによそれ」 朝比奈「ふぇ〜、お店の名前ですかぁ」 古泉「もしかして最近駅前に出来た黄色い看板のお店ではないでしょうか。確か『ラーメン二郎』と。いつも行列が出来ていたので」 キョン「そうなのか長門」 長門「そう」 ハルヒ「なによ有希、ラーメンなんかでいいの?」 長門「正確にはラーメンではない。ジロリアンの間では『二郎という名前の食べもの』という共通認識が存在する」 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/02(水) 18:37:48.78 ID:Oy8Fb6Y50 残念な>>1のボキャブラリー キョン(ジ、ジロリアン……?) ハルヒ「なんだかよくわかんないけど面白そうなラーメン屋ね!せっかくの有希の提案だし今日はそこに決定ね!」 長門「正確にはラーメンではn」 ハルヒ「行くわよ!!」 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/02(水) 19:10:26.46 ID:Oy8Fb6Y50 〜道中〜 ハルヒ「〜〜♪」 朝比奈「みんなで晩ご飯なんて久しぶり楽しみですぅ〜」 古泉「まったくですね」 キョン「なぁ、長門、その、ラーメン二郎って店を提案したのはなにかお前なりの思惑があってのことなのか?例えばハルヒに関連することうんたらかんたら……。 いや、お前がこういうことに意見をするのは珍しくてな」 長門「そうではない。私という個体が二郎を食べたいと、そしてあなたを初めとした私と親しいとされている人たちにも二郎を食べてもらいたい、そう感じた。特に深い意味はない」 キョン「ほぅ、そうかい」 キョン(深い意味なんてない……?俺はそんなことないと思うぞ、長門。 情報統合思念体に対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェースとかいうものとして造られたお前がこうして自ら食べたいものを主張し、俺たちにも食べさせてやりたいと思ってくれたんだ。 こいつが普通の女の子になれる日もそう遠い話ではないだろうな) 古泉「んっふ」 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/02(水) 19:28:48.88 ID:Oy8Fb6Y50 変な改稿しちまった気をつけよう 古泉「着きました、あそこです。どうやら今日も行列できているようですねぇ」 ハルヒ「これは相当期待出来るわよ。さぞかし美味しいラーメンなんでしょ!     ん〜っいい匂いがしてきたわ!」 長門「ラーメンではn」 キョン「しかしこの様子だと結構待つぞ、ざっと見て十人は並んでる」 みくる「ふぇ〜、一時間くらいは待つでしょうかぁ?」 長門「問題無い、二郎の回転率からみてこの程度の行列なら二十分ほどで席につけると思われる」 ハルヒ「有希が言うなら間違いないわ。さっそく並ぶわよ!」 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/02(水) 19:52:34.97 ID:Oy8Fb6Y50 キョン「回転率は確かに早いな、もう店に入れそうだ」 古泉「どうやらあの入り口にある券売機のおかげかと、店構えを見たところ店もそう広くはなさそうです。     ……おっと、どうやら券買う順番が僕たちに回ってきましたね」 ハルヒ「やっと来たわね!……ってなによ!メニューが小ラーメンと大ラーメン…それぞれ豚入りしかないじゃない!どうなってんのよ」 キョン「本格派の店ってのは往々にしてそんなもんだろ、こういうときは一番左上のメニューを選ぶのが粋ってもんじゃないか。     そうだろ?長門」 長門「そう」 ハルヒ「いやよ小ラーメンなんて!どうせ女子供が頼むレディースメニューみたいなもんだわっ。それかチャーハンのお供ね      わたしは迷わず大ラーメンの豚入りよ!」 キョン(お前は女子供じゃないっていうのかっ)     「まあ俺もかなり腹減ってるしこの大ラーメンってのにしとくか」 古泉「では僕も」 みくる「みなさんがそう言うならわたしもぉ」 ハルヒ「決まりね!先に私がみんなの分払っといてあげるわ、感謝しなさいっ。      え〜と大ラーメンの豚が一つ……って、なによ有希、肩なんか掴んで。有希も豚入りがいいの?」 長門「やめておいたほうがいい」      14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/02(水) 20:09:38.26 ID:Oy8Fb6Y50 キョン「その大ラーメンってのはもしかしておすすめ出来ないのか?」 長門「そうではない、大ラーメン豚入りは一番のおすすめ。しかしあなたたちの可能な摂取量の限界を大きく超えると思われる」 ハルヒ「なに言ってんのよ有希、こう見えてわたしもみくるちゃんも結構食べるわよ。ラーメンの一杯くらい大したこともないわよ。      有希はどうする?豚入り?」 長門「大、豚」 キョン「どう思う古泉、長門がああ言うんだここのラーメンはそうとう多いとみて間違いないぞ。」 古泉「心配には及ばないでしょう、長門さんは涼宮さんたちに忠告したわけです。     まぁ女性陣の残ったラーメンは僕たちで片付けるとしましょう」 キョン「まぁそうだな」     (……しかし今日の長門はやけに楽しそうに見える。たぶんずいぶんと前から俺たちに食べて欲しいと思ってたんだな。      可愛いとこあるじゃないか) 俺(こいつら券売機の前で時間とりすぎだろjk……) 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/02(水) 20:19:34.59 ID:Oy8Fb6Y50 みくる「そろそろ座れそうですぅ」 ハルヒ「はぁかなり待ったわね」 店主「お待たせ!トッピングは!?」 ハルヒ朝比奈古泉キョン「!?」 俺(よく考えたら並んでるとき客が食ってるラーメンが嫌でも目に入るよな・・・) 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/02(水) 20:27:53.31 ID:Oy8Fb6Y50 ハルヒ(なによっ、聞いてないわよトッピングなんてっ、煮卵はあるのキョン!?) キョン(俺に聞くな知らん!) 古泉(ここは運良く一番前に並んでいた常連の長門さんの注文を真似するのが得策かと……、     しかしこの様子、『トッピグをしないのは邪道』、とも言えるなんとも言えない雰囲気です……) みくる(ふ、ふえ〜) ※彼らはおしゃべりに夢中で前の客のコールを聞いていませんでした※ 店主「前のお嬢ちゃんからどうぞ!」 ハルヒ朝比奈古泉キョン「・・・・ッ」 長門「ヤサイマシマシニンニクカラメアブラ」 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/02(水) 20:36:11.21 ID:Oy8Fb6Y50 ハルヒ朝比奈古泉キョン(???????) ハルヒ「な、なによそれ有希、意味分かんないわっ」 長門「早く」 キョン(お、おいハルヒ、お前の番だ!!) ハルヒ(うっさいわねっ、わかってるわよ)「じゃあ……わたしも『それ』で……」 キョン「お、俺も……」 古泉「では……僕も」 みくる「わたしも『それ』で……」 店主「…………、あいよ!」 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/02(水) 20:50:19.70 ID:Oy8Fb6Y50 キョン「どうにか席に座れたな。しかしまさかあのタイミングでトッピングを聞かれるとはな」 ハルヒ「そうよ、びっくりしたわよ。有希、そういうことは先に言っておかないだめじゃない」 長門「すまない」 古泉「無事に注文は通ったので問題ないですよ。…………おやっ、どうやら僕たちのラーメンが出来上がったようです」 キョン「ああ、お待ちかねだな………って、こ、これは……」 朝比奈「ぴいいいいいいいいいいい」 俺「みくるの動かし方がわからん」 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/02(水) 20:58:00.28 ID:Oy8Fb6Y50 ハルヒ「なによこれ……、普通のラーメンの器に馬鹿盛りの茹で野菜……」 古泉「ずいぶん大きなチャーシューですね……」 キョン「なんだこのゴロンとした動物性脂肪の固まりは」 朝比奈「すごい匂いですぅ……」 キョン「長門、これは 長門「ズルズルズルズルズルズル キョン「……」 古泉「では……我々も頂きましょう……」 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/02(水) 21:16:32.62 ID:Oy8Fb6Y50 その後・・・・・・・・・ 朝比奈「く、苦しいですぅ……」 キョン「大丈夫ですか朝比奈さん」 ハルヒ「なによあのラーメン!馬鹿みたいな量の野菜と出来損ないのうどんみたい麺!やけにケミカルなほど濃いだけの味!      豚の餌とはあのことを言うんだわ!」 キョン「ば、馬鹿、まだ店の前だぞっ」(それに………)ちらっ 古泉「豚の餌……、なんと言いますか…、僕にはまさしくそのとおりとしか言えませんね…     僕は上に乗っかった大量の茹で野菜から先に片付けようとしたばかりにただでさえ太い麺が水分を吸いとても……     食えたもんじゃないとはあのことでした……」 キョン(古泉っ)   びちゃびちゃびちゃびちゃ ハルヒ「!ちょ、ちょっとみくるちゃん!こんなところで吐いちゃだめでしょ!!」 キョン(な、長門……) 長門「………………」シュン 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/02(水) 21:33:48.73 ID:Oy8Fb6Y50 〜さらに数分後〜 ハルヒ「今日はここで解散ね。      ほんとは今日はこの後みんなでカラオケにでも行きたかったんだけどこのニンニク臭い息じゃカラオケボックスが      地獄と化すのは火を見るよりあきらかよ!……まったくとんでもないもの食べちゃったわ」プンスカ 古泉(涼宮さん、あまりの怒りに長門さんが紹介してくれたコトを忘れてしまっているようですね。     そして先ほどは僕もつい長門さんに配慮せず酷いこと言ってしまいました。     彼女にはあとで謝っておくつもりです。) キョン(ああ、お前の言ったことは分かるし、朝比奈さんが吐いてしまったのもしょうがないさ。      もちろんハルヒがいつもはあんなに無神経なやつじゃないってことも分かってるよ。      あと顔を近づけるな息が臭いッ) ハルヒ「それじゃあ解散っ!また明日ね。…あ!みくるちゃん、送ってあげるわよ」 朝比奈「ありがとうございますぅ………」 古泉「では僕もこれで」 キョン(古泉……、さっき携帯が震えっぱなしだったな……。      とっ、そんなことより…… 長門「……………」 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/02(水) 21:44:35.70 ID:Oy8Fb6Y50 SOS団のカラオケ行きてえ キョン「長門!」 長門「…………なに?」 キョン「あー……、その、なんだ…、今日のことはあんまり気にするなよっ、ハルヒもお前に悪気があってあんなコト言ってた訳じゃないし      み、みんなここのラーメンは口に合わなかっただけさ、だから…………長門?」 長門「…………ラーメンじゃない」ぐすぐす キョン「…………長門」 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/02(水) 21:54:32.02 ID:Oy8Fb6Y50 俯き気味で小さく肩を上下させていた長門。 そんな長門に掛けてやれるうまい言葉も一つも見つからず俺もマンションまで送って帰ってやった 自分の大好きな、そう、たとえば音楽や本、芸能人やゲーム、はたまた料理を 他人に教えてあげたくなるのは人間なら当たり前のことだ そんなささやかで、人間らしい、長門に芽生えた小さな感情を俺たちはゲロと一緒に真っ向から踏みにじってしまったのだった 長門、哀しかっただろうな……… なんぞこれwwwwwwww 50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/02(水) 21:59:50.15 ID:Oy8Fb6Y50 〜次の日、部室〜 キョン「おいーす」 ハルヒ「キョン!遅いわよ!」 キョン(長門、よかった、居るな。まあ当たり前っちゃあ当たり前か) 古泉「ポーカーでもどうでしょう」 キョン「受けてたとう」 みくる「キョンくん、お茶ですぅ」ニコッ 長門「………」ペラッ 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/02(水) 22:05:59.00 ID:Oy8Fb6Y50 〜一時間後〜 キョン「ロイヤルストレートフラッシュ」 古泉「あなた強すぎでしょう」 ハルヒ「はぁ〜、海外動画サイトでアニメ見るのも飽きたわねぇ…………ん〜お腹減ってきたわ………」   (ハッ!) キョン(そういえば俺も………、ん?なんだこの感じ 古泉(じっ、じっ、 朝比奈「二郎が………っ ハルヒ「二郎が…………っ、食べたい! 長門「ニヤリ」 終わり 53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/02(水) 22:07:00.13 ID:Oy8Fb6Y50 なんつーかスマン