ハルヒ「最後の団長命令よ…私達五人全員で助かること、いいわね?」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 07:51:47.13 ID:FdBIPmQs0 次元「…だとよ、どうするルパン?」 次元「おいルパン」 ルパン「イッヒッヒッヒッヒ」 ハルヒ「…あんた今の状況わかってんの?」 ルパン「わーかってますって」ゴソゴソッ ハルヒ(本当に分かってんのかしら??) 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 12:57:55.76 ID:/2aCtPAL0 ハルヒ「頼り無いわね…この中じゃアンタが一番マトモそうね」 スネーク「閉じ込められるのは慣れてるからな」 ハルヒ「そ、そう…(マトモではないか…)」 ハルヒ「…ねえ、アンタさっきから黙ってるけど大丈夫なの?」 ゴルゴ「……………」 ハルヒ「ハァ…」 ハルヒ(早く動かないかな…エレベーター…) 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 13:53:27.94 ID:/2aCtPAL0 ゴルゴ「………」シュボ チリリ ゴルゴ「フ―――……」 ハルヒ「ちょっと…」 ゴルゴ「フー」 ハルヒ「ちょっとオッサン!こんな狭いトコで煙草吸ってんじゃないわよ!」 ゴルゴ「……」 ハルヒ「ゲホッ、コラ無視すんな!」 ゴルゴ「フー…」 ハルヒ「ちょっと!煙ってるじゃないの!ね、アンタ達も何とか言ってよ!」 ルパン「へ?」スッパー 次元「ん?」モクモク スネーク「お?」フー… ハルヒ「……」 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 14:09:10.63 ID:/2aCtPAL0 ハルヒ「ちょっと!大の大人が揃いもそろってマナーも守れないの!?」 ルパン「ごめんな〜お嬢ちゃん〜この一本だけ!お願いしますよぉ〜ヌフフ」 ハルヒ「アンタね、そんなもん吸ってるからそんな痩せっぽちな体型なのよ!」 次元「うるせえガキだぜ…」 ハルヒ「いくらでもうるさくしてやるわよっ!まだまだこんなもんじゃないんだからね!!」 スネーク「俺のは煙の少ない先折型なんだが…」 ハルヒ「意外と貧弱なのを吸ってるのね…って、そうじゃないでしょ!」 ハルヒ「もういい年なんだからマナーくらい守りなさい!愛煙家ならなおさらよ!」 次元「うるせえな…解ったよ」 スネーク「使うか?(携帯灰皿)」 ルパン「悪いね兄さん」ポイ ゴルゴ「……」ポイ ハルヒ「よし!」 ハルヒ「………」 ハルヒ「なんでアタシがこんな常識的なこと言わなきゃなんないのよぅ…こういうのキョンの役目でしょ…」 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 17:59:33.82 ID:/2aCtPAL0 数分後… ハルヒ「はぁ…暇ね…」 スネーク「お若いの、いくらなんでも落ち着きが無さすぎるんじゃないか?」 ハルヒ「若いからこそよ!あー暇!」 次元「これだから女って奴は…」 ルパン「五右衛門みてぇなこと言うなよ次元〜」 ハルヒ「かといってこの狭いエレベーターじゃ何も出来ないわね…」 ハルヒ「ねえ、アンタ」 ゴルゴ「………」 ハルヒ「返事くらいしなさいよ…」 ゴルゴ「………」 ハルヒ(人見知りしてるのかしら…このオッサン…) 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 18:17:08.43 ID:/2aCtPAL0 ハルヒ「ねえ」 ルパン「はいはい、何かな〜?お嬢ちゃん」 ハルヒ「暇だし何か面白い話とか無いの?」 ルパン「あるある!どんなのが聞きたい?お姫様救出の話?それともクローン人間?」 次元「くだらね…俺ぁ寝るぞ」 ハルヒ「ちょっと…子供扱いしないでくれる?」 ルパン「つれねぇな〜」 スネーク「まぁまぁ、面白そうじゃないか…どうせ暇つぶしだ、聞いてみるのもいいんじゃないか?」 ハルヒ「ま、いいわ…じゃあお願い」 ルパン「ヌッフフフ…俺の名前はルパン三世、かの怪盗ルパンの孫だ」 ルパン「人の生き死にが、まるでゲームのように軽く扱われる…タフで非情な日常」 ルパン「粗末なベッドに倒れこみ、つかの間の安息を貪るのが俺の毎日だ…」 ルパン「だが、そんな俺でも夢を見る…それはな、いつもと同じ夢なんだ」 ルパン「そう、俺が闇から救い出した、あの娘のいる、なつかしいカリオストロ公国の夢をね…」 ハルヒ「な、なによ…おもしろそうじゃないの…」ドキドキ 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 18:25:57.10 ID:/2aCtPAL0 小一時間後… ルパン「で、俺様は可愛いクラリス姫に投げキッスを送り、次元と共に去って行った…ってワケさ…」 ルパン「おし、まいっと」 ハルヒ「……」 ルパン「どうだったい?」 ハルヒ「ふぅ…あんた、脚本家か何か?」 ルパン「ヌッフフフ、まぁそんなトコだよ」 ハルヒ「面白かったわ…ちょっと無理もあったけど…」 ルパン「不可能を可能にするのが俺様さ」 ハルヒ「ま、暇つぶしにはなったわね!」 ルパン「んっふふふ、光栄だねぇ…なあ次元…って、寝てやがるぜ」 次元(懐かしいな…) 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 18:34:52.48 ID:/2aCtPAL0 ハルヒ「あぁあ…あたしもそんなマンガみたいな展開の日常を送ってみたいもんねぇ…」 スネーク「普通の生活から楽しみを見出すのも大事だぞ」 次元「そーそ、そんな人生夢みてたら碌な大人になれねぇぞ…」 ハルヒ「なによ…夢が無いわね」 グキュルルル… ハルヒ「///」 ルパン「お?」 ハルヒ「だっ、誰よ!」 次元「お前さんから聞こえたぞ…」 ハルヒ「う、うるさい!お昼まだなんだから仕方ないじゃないの…」 ルパン「アメでもありゃいいんだが…ねえな……次元」 次元「煙草しかねえ」 ハルヒ「はぁ…まだ直らないのかしら…うう」キュー…グルル スネーク「嬢ちゃん、これ食え」 つ○←レーション 55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 18:58:35.28 ID:/2aCtPAL0 ハルヒ「悪いわね!でもアンタはいいの?」 スネーク「俺は大丈夫だ。この国は美味いものが多いしな」 ハルヒ「…?」 ハルヒ「ま、いいわ!いただきまーす!」 ハルヒ「…」モグモグ… ハルヒ「!?」 ハルヒ「!!!」ブプッ スネーク「おっと吐くなよ」ガシ スネーク「残留物を残すな…発見されるぞ」グググ ハルヒ「んぐぐぐぐっ!ふんぐ!んんん〜!!」ゴクッ ハルヒ「はぁ、はぁ、えほっ…な、なにすんのよ!」 スネーク「何って隠密行動が原則…あ、すまん。いつもの癖でな…」 スネーク「ちなみに中身は肉と野菜のミールだ」 ハルヒ「うえぇ…キモチワルイ…」 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 19:15:21.35 ID:/2aCtPAL0 ハルヒ「もうアンタなんてクチきいてあげないんだから…」プイ ルパン「振られてやんの」 次元「へっへっへ…」 スネーク「いや、悪かった!よかれと思ってたんだがなぁ」 ハルヒ「……」 ハルヒ「……仕方ないわね…」 スネーク「ん?」 ハルヒ「許してあげるからアンタも何か面白い話してアタシをたのしませなさい!」 スネーク「面白い話…ねぇ…」 スネーク「そうだな、俺は実はエレベーターにいい思い出があまりない」 スネーク「昔エレベーターの中でよく襲撃を受けたからな…」 ハルヒ「……話してみなさい」 スネーク「アラスカ フォックス諸島沖の孤島、シャドーモセス島にある核兵器廃棄所…」 スネーク「FOXHOUND部隊と彼らの率いる次世代特殊部隊が突如として蜂起、島を占領した…」 ハルヒ「またこういう話…まあいいわ」 61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 19:23:49.54 ID:/2aCtPAL0 小一時間後… スネーク「で、俺は間一髪のところで、奇しくもFOXDIEに救われたんだ…」 スネーク「そして俺は友人の孫とモービルで島を脱出し、爆撃を逃れた…」 ハルヒ「……」ドキドキ スネーク「ま、その後も色々あるわけだがな…とりあえずそんなとこだ」 ハルヒ「はぁ…こっちの冒険奇譚は現実的で怖いわね…」 ハルヒ「でも面白かったわ!」 スネーク「おい、俺のは作り話じゃ…」 ハルヒ「なに言ってんのよ!本当ならアンタ、何人か殺してるわけでしょ?」 スネーク「ああ」 ハルヒ「アンタのは人殺しの目じゃないわ」 スネーク「……ふっ」 70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 19:45:36.79 ID:/2aCtPAL0 スネーク「人を殺すのなんて、何とも思ってない悪人なだけかもしれないぞ」 ハルヒ「人を殺したから悪ってのは違うわね」 スネーク「ほう」 ハルヒ「何て言うかね…人が忠を尽くすってことはね、善悪とかは関係なしに尊いことだと思うのよ」 スネーク「……」 ハルヒ「お互いが忠を尽くす上でぶつかり合って、それでどちらかが死んでだからって、生き残りが悪ってのは違うと思う」 ハルヒ「でも殺人じゃないとまでは言わないわよ?」 ハルヒ「だからね、アタシ、アンタのお話のリキッドって奴もね、そりゃまあ褒められる人じゃないんだろうけど…」 ハルヒ「嫌悪感はない…かな…」 スネーク「………そうか」 スネーク「………」 スネーク「いい土産話ができたよ」 71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 19:48:26.40 ID:/2aCtPAL0 ハルヒ(それにね…)ヒソヒソ スネーク(んん?) ハルヒ(殺人者はもっとこう…あそこにいるオッサンみたいな目をしてるとおもう…) スネーク(人を見かけで判断するのは感心しないな…ただあのオッサン、どっかで見たことあるんだがな)ヒソ ハルヒ(児童買春でニュースにでも出たんじゃないの…?) スネーク(うーん…) ルパン(次元、あのオッサンどっかで見たこと無いか?) 次元(お前もか?とりあえず只者じゃなさそうだぜ…) ゴルゴ「……………」 76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 20:15:47.75 ID:/2aCtPAL0 次元「おい嬢ちゃんよ」 ハルヒ「何よ」 次元「お前さっき俺達に命令したよな」 ハルヒ「何よ、助かりたくないの?」 次元「いや、そりゃあこんなトコさっさと脱出したいけどよ、なんか団長とか言ってなかったか?」 ルパン「おぉ言った言った!何の団長?オジサンもお嬢ちゃんのお話に興味あるなぁ〜ドゥフフw」 ハルヒ「あ、あたしのはいいのよっ!エロおやじ!」 スネーク「ん?なんだ、俺も聞きたいぞ」 ゴルゴ「…………」 ハルヒ「うう…あ、あたしはね、その、学校で作った団体の団長をやってるのよ…」 ハルヒ「あれ、何か今さら説明するの恥ずかしいな…」 ハルヒ「その、最初は宇宙人とか未来人とかがいたら面白いなってね、えと、その…」 81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 20:29:21.76 ID:/2aCtPAL0 小一時間後… ハルヒ「っと、まあそんな感じで今に至ってるの!おしまいっ」 ルパン「それで?」 ハルヒ「おわりよっ」 スネーク「んん?そのキョンって少年とはその後どうなんだ?」 ハルヒ「ええっ?」 ルパン「な〜んでぇ、半分は惚気話じゃないの〜青春してるねンドゥフフフ」 スネーク「なんかこう、若さがまぶしいな、なあ!」ホクホク 次元「へっへっへ…ませたガキだぜ」ニヤニヤ ハルヒ「なっな…ナニヨ…モウ…」//// スネーク「大方夢の中でキョン君にデコピンされて目が覚めたってのもアレなんだろ?」 ルパン「あっつ〜いキッスでもされたんじゃないのぉ〜?」 ハルヒ「はぁっ!?はぁっ?何言ってんの!何言ってんの!?馬鹿じゃないの!?馬鹿じゃないの!?」//// 次元「この反応、図星だぜww」 ガッハッハッハッハ… ハルヒ「違うってば、違うのよぉ、もぉ〜……」 86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 20:40:13.47 ID:/2aCtPAL0 ハルヒ「ふんだ」ツーン ルパン「ゴメンな〜嬢ちゃん、機嫌直してちょうだいよ〜」ニヤニヤ 次元「見ろよルパン、真赤になってるぜw」ヘラヘラ ハルヒ「むぅ〜…」//// スネーク「はっはっは…………ん?」 スネーク(……硝煙の匂い…?) スネーク(微かだ…撃った直後のじゃない…服に染みついたものか…?) スネーク(この中の誰かだ…) ゴルゴ「…………」 スネーク(……怪しいな…) 91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 20:48:28.02 ID:/2aCtPAL0 ハルヒ「もう!アンタ達の話にだって女の人が出てるじゃない!ちょっと!おっさん聞いてる!?」 スネーク「………」 ゴルゴ「………」 ハルヒ「こら!無視すんな!だいたい何よスネークって!いい大人が恥ずかしくないの!?」 スネーク「………」 ゴルゴ「………?」 ハルヒ「だいたいそのメリルって人とはどうなったのよ!おっさん!すねーく!」ポコポコ           カチ   ブゥン ハルヒ「すねー…く…?」 ゴルゴ「…!」 ルパン「ありゃ?」 次元「消えちまったぞ!?」 スネーク「……ん?」 スネーク「………」 スネーク「いけね」 96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 20:59:13.05 ID:/2aCtPAL0 ハルヒ「えっ、何?え?おっさんは?おっさん?スネーク!?」 スネーク(しまった…) ルパン「次元」 次元「わからねえ…消えたようにしかみえなかった」 スネーク(困ったぞ…) ハルヒ「なによこれ…どこ行っちゃったの?スネーク!?」 スネーク(くそぅ……そうだ!) ガタン ハルヒ「ひっ」 ガタ ゴト ルパン「何の音だ?」 次元「ルパン!上を見ろ!」 ハルヒ「なっ…点検用の蓋が…開いていく…!?」 〜エレベーターの上〜 スネーク「ふぅ…」カチ 98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 21:07:56.55 ID:/2aCtPAL0 スネーク「ん?どうかしたか?」ヒョコ ハルヒ「あっ、あんた…いつの間に上に登ったのよ!」 スネーク「ああ、ちょっと煙草が吸いたくてな…」 ルパン「消えたようにしか見えなかったぜ」 スネーク「一刻も早く吸いたくてな…」 ハルヒ「どんだけ吸いたかったのよぅ…あぁビックリした…」 ゴルゴ「………」ドキドキドキドキ ハルヒ「もう…心配したじゃないの…吸いたかったら言いなさいよね」 次元「吸っていいのか?」 ハルヒ「はぁ…ま、一本くらいなら許可するわ…ちょうど風通しもよくなったことだし…」 ルパン「ありがてぇ」 ハルヒ「でも今だけよ!吸いたいなら今のうちに吸っちゃいなさい!」 101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 21:19:20.93 ID:/2aCtPAL0 ハルヒ「…!」   ,. ''"""""''ヽ,   i rーー--ーーヽ.l   l/ヘニヾ゙リン`、ll  {.l| '==,'i.i゙.==' |l.}   .ll  /,.l l、ヽ ll   |、 ' ,,.ニ、,. ゙ ,|   l ヽ、.,,^,,./ l  mm            n ノ ハルヒ「…あんたも吸いたいの?」   ,. ''"""""''ヽ,   i rーー--ーーヽ.l   l/ヘニヾ゙リン`、ll  {.l| '==,'i.i゙.==' |l.}  ………   .ll  /,.l l、ヽ ll   |、 ' ,,.ニ、,. ゙ ,|   l ヽ、.,,^,,./ l ハルヒ「……まぁいいわ…どうぞ…」 103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 21:26:15.30 ID:/2aCtPAL0 ゴルゴ「フー…」 ハルヒ(アレ…挙手のつもりだったのかしら…) ルパン「かぁ〜!生き返るねぇ…なあ次元!」プハー 次元「ふぅ〜…ああ…」フィー ハルヒ「ちょっとスネーク!いつまで私を見降ろしてるのよ!降りなさい!頭が高いわよ!」 スネーク「わかったわかった…よっと」 スタッ スネーク「おっと」ドン 次元「あいて」 スネーク「すまんな、大丈夫か?」 次元「ああ」ポロ ゴトン… 次元「げっ」 スネーク「!!」 107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 21:35:25.17 ID:/2aCtPAL0 ハルヒ「ちょ…それ、ピストル…」 次元「嬢ちゃん、これはアレだ、モデルガ… スネーク「動くな」チャッ 次元「ぐっ…」 ハルヒ「す、スネーク…?」 スネーク「そのままだ…動くなよ…アンタ何者だ?」 次元「あんたこそ、その動き…堅気じゃねえな…」 ルパン「あっちゃあ〜…次元、らしくねえな」チャキッ スネーク「!!…どうりで匂いが辿れないわけだ…複数いたとは」 ルパン「銃口を相棒から逸らしな…」 ハルヒ「…え?…え? おっさん、何して…」 ルパン「お互い痛いのは無しで…うッ」ギクリ ゴルゴ「………やっと隙を見せたな…」チャッ ハルヒ「」 110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 21:42:04.27 ID:/2aCtPAL0 ルパン「あ〜あっ…おもいだしたぜ…ど〜っかで見たと思ったんだよなぁ〜」 ゴルゴ「………」 ルパン「誰の依頼だ?」 ゴルゴ「………」 ルパン「応える必要はない…てか?流石だねぇ…でもちょっとばかし、聞いてくんねえかい?」 ルパン「俺の相棒があんたを狙ってるの、気付いてるよな?」 次元「へっ…」チャキ ゴルゴ「………」 スネーク「動くな、と言ったはずだぞ」グリ 次元「へへへ…かてえこと言うなよ…」 ハルヒ「あ、ああ、何?何なの…?」ブルブル 113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 21:50:23.08 ID:/2aCtPAL0 >>111 スネーク←ルパン ↓      ↑ 次元→ゴルゴ 真ん中にハルヒちゃん 124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 21:56:29.46 ID:/2aCtPAL0 ルパン「おいおい、三すくみならぬ4すくみってか?笑えねえなぁ〜」 次元「気を付けろルパン…こいつ只者じゃねぇぞ…抜く速度が尋常じゃねえ」 ルパン「だろーよ…」 ゴルゴ「………」 ハルヒ「ちょ、ちょっと…ね、やめてよぅ…」ガタガタ スネーク「若いの、心配するな…ここじゃ誰も撃てない…」 ハルヒ「な、なんでよ…」 スネーク「撃ったら死ぬからだ」 次元「それだけじゃねえ」 ルパン「次元、よせ!」 次元「同時に4発の兆弾が小部屋を駆け回るからな」 ハルヒ「そんな…あたし…やだよ…」ガタガタ スネーク「余計な事を言うな」グリリ 次元「けっ…ホントの事だろうが…!」 133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 22:08:48.89 ID:/2aCtPAL0 グス…      うう… ヒック… ヒック… スネーク「若いの…できるだけ身を屈めてろ…手で頭を守れ…」 ルパン「縁起でもないこと言うなぃ…兄さんよぉ」 次元「へっ…」 ゴルゴ「………」 ハルヒ「なんでっ…ヒック、なんでこうなるのよ…さっきまで、ヒッ、楽しく笑ってたのに…ヒッ…」 スネーク「……」 ルパン「なぁ、根競べは苦手なんだ…お嬢ちゃんもああ言ってるしよぉ、せーので一旦降ろさねえか?」 次元「ルパン、こいつらは間違いなくプロだぜ…ペテンが通用する相手じゃねえぞ」 ゴルゴ「………」 スネーク「試しにやってみるか?」 ルパン「……いんや、やめとく…」 ハルヒ「ヒック…バカよ…男なんて…うっぅう…助けて…キョン…」フルフル 142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 22:29:29.18 ID:/2aCtPAL0 ハルヒ「うっ…うう…お願い…やめて…こんなのおかしい…」シクシク ルパン「スネークさんよぉ、あんたが銃を降ろしてくれると俺達としては非情〜に助かるんだがなぁ〜」 次元「あんたに怨みはねえ…俺達は殺し屋じゃないしな…」 スネーク「そいつは魅力的な提案だな…」 スネーク「だが結局は撃ち会いだ…そこの角刈りは『仕事』みたいだしな…」 ゴルゴ「…やめておけ…」 ゴルゴ「二人に銃口を向けられたら、俺も撃たざるを得なくなる…結果はその男の言ったものと同じだ…」 ルパン「だよなぁ〜…なぁ、オッサンよぉ、ここは一旦見逃してくれねえかなぁ〜」 ゴルゴ「………」 次元「ちっ…ヤダねぇ…真面目で…」 ハルヒ「ひっく…えぐ…おしっこしたいよぉ…」 151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 22:47:52.16 ID:/2aCtPAL0 次元(クソッタレ…こいつの目、ゾッとするぜ…撃ち会いになっても構わねえってツラだ…) スネーク(この次元とやら…相当の修羅場をくぐってるな…銃もデカイ…兆弾を考えると撃たせるわけにはいかんな) ルパン(スネークとやら…この風格は本物だ…ネタも今日に限ってアジトに置いてきちまった…ドジったぜ) ゴルゴ(…………………) ハルヒ「うう…トイレいきたいよぉ…」メソメソ ハルヒ「膀胱炎になったらどうすんのよぉ…」シクシク ハルヒ「うえっ、えっ…おかぁさぁん…」グスグス ジジッ 『もしもし』 ハルヒ「!!」 ハルヒ「た、たす…たす…けてぇ…」 『!いっ、今そちらに向かいました!待っていてください!』 スネーク(エレベーターが動く…これは…) 153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 22:54:39.99 ID:/2aCtPAL0 ルパン「おいおい、動き出したぜ…よかったな、嬢ちゃん」 次元「それよりどうすんだ?」 スネーク「仲良くお縄…」 ゴルゴ「………」 スネーク「仕事中の奴がいたんだっけな…」 ハルヒ「もう…限界…おしっこ出ちゃうよぉ…はやく、はやくぅうう〜」ガタガタ ポーン ――3階です―― ウイーン ハルヒ「たっ、たすかっ…………た……?」 ジャキッ ジャキジャキ×200 銭型「ぬっふっふ…とうとう追いつめたぞルパン!」 銭形「この警官200人の銃口が目に入らんか!…って、にゃにぃ!?」 銭形「な、なんじゃいこの状況は…」 ハルヒ「あ、あ…あーう〜…」 162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 23:03:35.03 ID:/2aCtPAL0 ルパン「あーあ…こりゃ袋のネズミだわ」 銭形「ええ〜い!銃を降ろせ貴様等!ワシのめの黒いうちは公共の場で発砲なんぞ許さんぞ!」 ルパン「ほーほほぅ、いいねえ!それでこそとっつぁんだぜ!なんとかしてくれよぉ」 スネーク「ふぅ…俺は降りるぞ…おい」スッ ルパン「解ってますって…撃つなよ〜おっさ〜ん」スッ 次元「へへ…撃てるもんなら撃って見やがれってんだ」スッ ルパン「次元…人ごとだと思って…ホレ、ゴルゴさんよ、降ろせっての!」 ゴルゴ「…………」チャキ 次元「!!」 スネーク「!?」 ルパン「おいおい…」 170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 23:10:58.24 ID:/2aCtPAL0 銭形「貴様ぁ!ええい構わん!逮捕だぁ〜!!」 ゴルゴ「………」ポイ 銭形「んん?何じゃい…」 銭形「ナニナニ…?」 ルパン「とっつぁん助けてくれよ〜」 銭形「ほんほん、なるほどのぅ……」 ルパン「とっつぁ〜ん」 銭形「全員突撃!逮捕だぁ!」 ウオオオオ ワラワラ…… ルパン「ちょっ!?」 ハルヒ「ひぃいいいいいっ」 180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 23:19:25.89 ID:/2aCtPAL0 ガチャコ ガチャリ ルパン「畜生…」 次元「どういうことだ?意味が判らねえ…」 銭形「とっとと歩け!」 ゴルゴ「……」 ルパン「あっ!てンめぇ〜…とっつぁん!コイツ…」 銭形「ガッハッハ!お前も運が無いのぅルパン!このお方はICPOの捜査官、東方郷太郎先生だ!」 ルパン「にゃにぃ!?」 銭形「流石のお前もエレベーター内に拳銃を所持した捜査官がいるとは思わなんだろう!がっはっは!」 ルパン「バカな…」 ゴルゴ「………」スッ 銭形「お勤め、御苦労さんであります!」ピシッ ハルヒ「もうダメ…動いたら出るぅ…」ピクピク ゴルゴ「………」ポチ ―――下へ 参ります――― 186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 23:26:04.11 ID:/2aCtPAL0 『それ、偽造か?良くできてるな…』 ゴルゴ「!!」 ゴルゴ「………」 ゴルゴ「依頼者が用意したものだ…」 カチ スネーク「なるほどな…殺しが目的じゃなかったわけだ」 スネーク「となると依頼者ってのは…インターポールか?」 ゴルゴ「………」 スネーク「おっと、無理な質問だったな」 ゴルゴ「依頼者の要望には応える…それが仕事だ」 スネーク「…どうりでさっさと撃たなかったわけだ…」 ゴルゴ「………」 スネーク「たいしたもんだよ…おつかれさん」 ハルヒ「もう…限界…限界の限界…ふぇええ〜ん…」 189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 23:31:16.73 ID:/2aCtPAL0 ポーン ―――1階です――― ゴルゴ「……」コッコッコ… スネーク「おい」 ゴルゴ「……」ピタリ スネーク「我慢してたんだろ?喫煙所なら出口を左だぞ」 ゴルゴ「……」チラリ ―――ドアが閉まります ご注意ください――― ゴルゴ「……」コッコッコ… バタン… 194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 23:47:50.82 ID:/2aCtPAL0 スネーク「さて、お若いの…色々悪かったな」 ハルヒ「ひっく…ひっく…」 スネーク「君は世界中の楽しいものを探してるんだってな」 ハルヒ「トイレも…ひっく…さがしてる…ヒック」 スネーク「年寄りの戯言だが、まぁ聞いてくれ」 スネーク「何が楽しいか、楽しくないかなんてのは人それぞれだ…サルを捕まえるのだって、俺からしたら楽しい」 スネーク「なにも大冒険や危険な任務を遂行する必要はない…君は君の人生を大いに楽しんでくれ」 スネーク「思い出して楽しかったと思えれば、それが一生の宝になる…楽しさを共有したものが傍にいればなおさらな」 ハルヒ「うう…どうしろっていうのよぅ…」 スネーク「人を好きになることだ…キョン君と仲良くな」 ハルヒ「うう…ほっといて…それより…トイレ…おしっこ…連れて……スネーク…?」 ハルヒ「スネーク?スネーク!?……スネェ―――――クッ!!」 デンデンデデ-デン デゲデンデン デン  シュキ―――――ン… 203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 23:55:48.12 ID:/2aCtPAL0 キョン「遅っせええええ!!何時間待たせるんだアイツは!」 みくる「待ち合わせの場所、忘れちゃったんでしょうか…」 古泉「ん?何だか騒がしいですね…」 みくる「ふええ…おまわりさんがいっぱいですぅ〜」 古泉「何かあったんでしょうか?」 キョン「…ちょっと見てくる…」ガタ 古泉「僕も行きましょうか?」 みくる「わたしもいきましゅ!」 キョン「いや、一人でいい…入れ違いになったりしてもアレだしな…」 キョン(朝比奈さんは迷子探しで迷子になりそうだし…) 206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 23:59:34.30 ID:/2aCtPAL0 キョン「どうせあいつの事だからゲーセンでクレーンゲームでも破壊してるのかもな…」 キョン「ん?警察が帰っていくぞ…」 キョン「ま、いっか…」 キョン「ポチっとな」 ポーン ――ドアが開きます―― ウイーン キョン「!?」 キョン「今誰かすれ違ったような…」 キョン「?」 「スネェエエエエエエエク!!」 キョン「おわっ!何だ?」ギク 210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 00:08:08.76 ID:5ouHbb/w0 ハルヒ「すねーく…うう…」 キョン「ハルヒ…」 ハルヒ「あう、あうう〜…キョン〜」 キョン「どっどうしたハルヒ!何があった!」 ハルヒ「ふぇええ〜…キョ〜ン〜〜」グスグス キョン「大丈夫なのかっ!…ハルヒ!」ガクガク ハルヒ「怖かったよぉ〜って、揺らさないで…」 キョン「ハルヒ!怪我は無いか!誰にやられたんだ!」ガクガク ハルヒ「あわ、あわうー…ゆら、ゆらすのダメぇ…えッ!!」ガクンガクン ビクン!! ハルヒ「…あ…」 キョン「あ?」 ハルヒ「あ…あぁぁああ〜…」じょわー キョン「……ん?」 ハルヒ「…ほふぅ…」ブルルッ キョン「………」 223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 00:22:07.32 ID:5ouHbb/w0 「御苦労だった…ゴルゴ君」 「報酬はいつもの口座に振り込んでおいた」 「君には申し訳ないことをした…報酬は上乗せしておいたよ…」 ゴルゴ「申し訳ないとは…?」 「裏では君が暗殺に失敗したと思われるのではないかね?」 ゴルゴ「…以前も失敗を装ったことはある…上乗せ分は受けとらない…」 ゴルゴ「それよりあの二人が脱走したそうだが」 「む…それはこちらの不手際だ…君のせいではない」 「それより次の仕事を用意してあるのだがね…」 ゴルゴ「断る…同じ依頼者には会わない…それに暫らくは休養だ」 「そうか…残念だが仕方ない…では」 プツ ゴルゴ(あの時、ギランバレー症候群が発生した…偶然か…?) ゴルゴ(………) ゴルゴ(不思議…か…) 228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 00:31:33.89 ID:5ouHbb/w0 キョン「おーす…ん…お前だけか」 ハルヒ「何よ」 キョン「別に…」 ハルヒ「……」ムスッ キョン「……」 ハルヒ「……」 キョン「……くッ…くふ…」 キョン「くっくく…」 ビュ メシャコ キョン「おっほぅおお〜…う」 ハルヒ「あっ、アンタねえ!いつまでも人の失敗をバカにすんじゃないわよ!」 キョン「し、してねぇ…漫画読んでた…だけだ…」 ハルヒ「あっそ!」プイ キョン「ぉお〜…いてて…」 230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 00:41:20.64 ID:5ouHbb/w0 ハルヒ「……」 ハルヒ「…ねえ」 キョン「あん?」 ハルヒ「あんたさ…今、楽しい?」 キョン「痛てえよ!お前のおかげでなっ!」 ハルヒ「投げたのは謝るわ…ね、答えて」 キョン「はぁ……ま、楽しいっちゃあ楽しいかな」 ハルヒ「そっか…うん、そうよね…」 キョン「…?」 231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 00:50:03.87 ID:5ouHbb/w0 ハルヒ「あーあ!明日も楽しい事があるといいなぁ!ね、キョンもそう思わない?」 キョン「ん?あぁ、そうだな」 ハルヒ「いままでの楽しい事を思い出して、それで一人で笑えるって素敵なことよね!」 ハルヒ「毎日が楽しいなら、それだけ楽しい思い出があるってことじゃないの!」 キョン「覚えきれねえだろ…それに一人で笑うのか?不気味だろ、それ…」 ハルヒ「じゃあ…じゃああんたが半分覚えときなさいよ!」 ハルヒ「それに二人笑うなら不気味じゃないわ!うん!そうしましょ!?」 キョン「どうかしたのか?お前顔真っ赤だぞ?」 ハルヒ「ド鈍い奴ね〜…だから、あたしはね…」 キョン「お前は…?」 ハルヒ「だから…ほら、アレよ…アレ…」 ハルヒ「ううう〜…」 ハルヒ「自分で考えろ!バカ!」 おし まい 240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:01:27.30 ID:5ouHbb/w0 書き溜めはしない主義だぜ でもお陰で矛盾点がけっこうあるぜ… まだジジイ化前のスネークなのにリキッドが死んでると思いこんで書いてたり