キョン「ハルヒ、しりとりしないか?」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/08(土) 06:05:28.58 ID:WYrnNQBj0 ハルヒ「え、何よ急に」 キョン「いいじゃねぇか。この授業は退屈でたまらん     暇つぶしにしりとりするぞ」 ハルヒ「確かに退屈だわ     そうね、いいわよ」 キョン「よしきた」 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/08(土) 06:10:42.39 ID:WYrnNQBj0 キョン「んじゃあまずは涼宮ハルヒのヒからな」 ハルヒ「な、何よそれ」 キョン「ダメか?」 ハルヒ「なんか最初に自分の名前使われるのって嫌じゃない?     そういうもんは普通切り札にとっておくものでしょ?」 キョン「わがままなやつだな」 キョン「わかったよ、んじゃお尻の「り」な」 ハルヒ「なんでそこでお尻になるのよ!訳がわからないわ     それにあたしの後ってのもなんか嫌よ」 キョン「なんだよ?じゃあなんならいいんだ?     シコリの「リ」か?」 ハルヒ「さっきからなんなのよあんたのチョイスは!どうかしてるわよ!」 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/08(土) 06:13:33.89 ID:WYrnNQBj0 キョン「わかったよならお前が決めろ」 ハルヒ「そうこなくっちゃ!     そうね……ミステリーの「リ」よ!」 キョン「おいおいちょっと待て、それは納得がいかん」 ハルヒ「はぁ?どこがよ」 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/08(土) 06:20:59.73 ID:WYrnNQBj0 キョン「その場合普通「い」だろうが!「ー」←これはどこにいったんだ?」 ハルヒ「さすがはバカキョンね……     そういうルールにしてしまったら「あ行」の出番が極端に増えるじゃない!」 キョン「そこで潰し合うのがおもしろいところだろ!?     『え〜もう「い」なんかないって〜』とか言うのがしりとりだろうが!」 ハルヒ「そんなものわざわざ「ー」←これの存在を認めなくてもできるじゃない!     スイカ、真っ赤、民家、実家、ほらこれでもう     『もう「か」なんてないわよ〜』って会話が生まれるじゃないの!」 キョン「お前普通イカはでてくるだろ……民家ってなんだよ」 ハルヒ「そ、それは今はいいじゃないの別に!!」 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/08(土) 06:25:13.59 ID:WYrnNQBj0 キョン「わかったよ     このままじゃいつまで経っても始まらないからな     今回は特別に「ー」←こいつの存在は無視という方向でいく」 ハルヒ「わかればいいのよ!」 キョン「臨死体験ってしたことあるか?」 ハルヒ「は?急に何よ?しりとりはどこにいったのよ」 キョン「もう闘いは始まってる     余計な口は今後一切許さん     その時点でお前の負けとする」 ハルヒ「ちょ、何言っt……っは!」 キョン「……さあ、お前の番だ     『ミステリー』の「り」     そして『臨死体験ってしたことあるか?』の「か」」 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/08(土) 06:31:00.66 ID:WYrnNQBj0 ハルヒ「っく……なんて高レベルな争いなの?     序盤からこんなに飛ばしてくるなんて     中々やるじゃないの」 キョン「どうした?早く言わないとお前の番は終わっちまうぞ?     ほら残り5秒だ」 ハルヒ「か、考えられないわ!!     時間制限があると言うの!?     たかが授業中の暇つぶしなのよ?     わざわざこんなに緊張感を持たなくたっていいのに……」 キョン「2……1……0」 キョン「おいおいもう終わりか?     随分拍子抜けだ     まあ今回は俺の勝ちということで文句はないな?」 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/08(土) 06:36:05.73 ID:WYrnNQBj0 ハルヒ「甘いわね……バカキョン」 キョン「なんだと?」 ハルヒ「よーく、あたしの発言を振り返ってみなさい」 ハルヒ「勝負はまだ、終わっちゃいないわ!!」 キョン「ま、まさか……」 ハルヒ「あははっ!そうよ!そのまさかよ!     今からおよそ22秒前のあたしの発言     『か、考えられないわ!!』から始まるセリフ     それは前回のキョンの発言『臨死体験ってしたことあるか?』の「か」から続いている言葉なのよー!!!」 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/08(土) 06:40:07.09 ID:WYrnNQBj0 キョン「な、なんだってー!!!!」 先生「こらそこォ!!うるさいぞ!!!」 キョン「あ、すいません」 キョン「つまりお前はあれか?     タイムオーバーで負けたと見せかけて     実はもう既に後に続く言葉をこたえていた。ということなのか!?」 ハルヒ「そうよ!思い知った?これがあたしの実力よ!」 キョン「くそ……こいつは予想以上の腕だ     しかしな、ハルヒ。お前はまだまだ甘い」 ハルヒ「な、何よ!完全に騙されていたじゃない!」 キョン「騙された?俺が?いつ?」 ハルヒ「いつって……あんたさっk」 キョン「おっと、まさか『騙されてあげていた』ということに気がついていないのかな?」 ハルヒ「な、なんですって!?」 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/08(土) 06:44:42.23 ID:WYrnNQBj0 キョン「お前が言ったセリフをそのまま返すのも癪だが、仕方がないだろう     『俺の発言をよく振り返ってみろ』」 ハルヒ「ま、まさか……いえ、何も見当たらないわ!     どう考えたってあたしの勝ちよ!     あんたやっぱり騙されていたのね!」 キョン「ふふふ……あはは、あーっはっはっは!!」 ハルヒ「ぐっ……」 キョン「しょうがない、説明してやろう」 ハルヒ「こいつッ!!」ギリッ 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/08(土) 06:48:56.73 ID:WYrnNQBj0 キョン「お前は『か、考えられないわ!!』から続くセリフだと言ったな?」 ハルヒ「え、ええ、そうよ!」 キョン「その4行にわたる長々としたセリフは     『わざわざこんなに緊張感を持たなくたっていいのに……』という文章で締めくくられている。そうだな?」 ハルヒ「そういうのはいいから!もったいぶらないで早く言いなさいよ!!」 キョン「ふふっ……そのすぐ下の俺の発言を見てみろ」 ハルヒ「はぁ?そのすぐ下って……ま、まさか!!」 キョン「そうだ、そのまさかだ     ハルヒの言葉『わざわざこんなに緊張感を持たなくたっていいのに……』     つまり俺へと続く文字は「に」だ」 キョン「そしてそのすぐ下にある俺の発言     『2……1……0』     後は、わかるな?」 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/08(土) 06:51:04.51 ID:WYrnNQBj0 ハルヒ「に、いち、ぜろ…………その最初につく言葉は、「に」     あんたも、既に自分のターンを終了させていたと言う訳ね」 キョン「その通りだ」 ハルヒ「これは一本とられたわ……今回はあたしの負けね     でも!まだしりとりというゲームは終わった訳じゃない!!」 キョン「ああ、そうだn」 キーンコーンカーンコーン キョン「おっと、どうやら、幕を閉じるときがきちまったらしい」 ハルヒ「なんて、なんて残酷なの……?     たかがチャイム、されどチャイムとはよく言ったものね」 キョン「ああ、その通りだな」 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/08(土) 06:52:28.21 ID:WYrnNQBj0 ハルヒ「キョン!また勝負をさせてもらうわ!!     その時は、あんたに絶対勝ってみせるから!!」 キョン「ふっ、楽しみに待ってるぜ」 ハルヒ「ええ、勝ってみせる……必ず」 先生「お前ら2人、ちょっと職員室にきなさい」 キョン&ハルヒ「嫌だ!!」 先生「なっ!」 キョン「「い」やだ…ってな」 〜終わり〜