長門「古泉一樹、あなたにお願いがある」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 20:24:07.48 ID:l53MsLB70 古泉「何でしょう?」 長門「私はこれからりんごを食べる。だけどその食べたりんごを”毒りんご”だとみんなの前で言って欲しい」 古泉「フムフム」 長門「言った後、古泉一樹あなたは”彼にキスをして起こしてもらうしかない”ということも言って欲しい」 古泉「腹黒い方だ」 長門「私は彼とキスをしているときの、彼の唇の感触、舌の温度、唾液、鼻息のニオイに興味がある」 古泉「わかりました。ご協力致しましょう」 長門「感謝する」 うはうは 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 21:50:21.55 ID:T6ox3Vyo0 キョン「おーす…ん?珍しい組み合わせだな」ガチャ 長門「お腹がすいた」 ハルヒ「やっほう!ん…珍しいわねアンタが先にいるなんて」ガチャ 長門「このりんごを食べよう」スチャ みくる「遅れてごめんなさぁ〜い」ガチャ 長門「いただきます」 長門「非常においしい」モグモグ 長門「ぐわ」ガタ 長門「うぐぐ」プルプル 長門「謀った…な…」ピーン 長門「ぐは」ガク… キョン「長門?」 ハルヒ「有希、どうしたのよ、ねえ!」 みくる「ひゃああ、長門さんが、長門さんがあ〜…」 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 21:56:30.31 ID:T6ox3Vyo0 長門(ゴー) 古泉「…」コクリ 古泉「えー、オホン…長門さんはどうやら毒りんごを食べてしまったようです」 キョン「毒りんご…?」 古泉「彼に…じゃなかった、貴方にキ キョン「古泉…」グイ 古泉「えぐっ、ちょ、何ですか…」ググ ハルヒ「何故、有希が食べたりんごが毒だと判ったのかしら…」 古泉「何でって…」 みくる「ああ…あああ…なんてこと…」 古泉「話を聞いてくださ…ぐえ」 キョン「語るに落ちるとはこのことだ…つまり毒りんごを用意したのは…」 ハルヒ「あんたよ!古泉一樹!!」 長門(大変なことになった) 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 22:04:03.91 ID:T6ox3Vyo0 古泉(長門さん!エマージェンシー!エマージェンシー!) 長門(早くキスのくだりを話すべき) 古泉「は、話しを聞いてください…苦しい」 キョン「ふざけなさんな!てめえ、絶対に許さん…ッ」 古泉「ですから…」 ハルヒ「うわぁぁああん!有希、有希ぃいいっ!目を覚ましてよぉ〜」ピャー 古泉「だからね、あのね」 みくる「ひゃああ〜誰か〜人殺し〜」タタタタ… 古泉「あっ!ちょ、待って!あさひんぐっ」 キョン「よくも長門を…ッ!オラッ!」バキ 古泉「ぶほっ」ズシャ 古泉(長門さん!指示を!) 長門(彼が私のために烈火の如く怒っている…私だけのために)ニヤニヤ 古泉(ながとさぁ〜ん!?) 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 22:14:33.42 ID:T6ox3Vyo0 古泉「わかりました!正直にいいます!え〜あのですね、えと、その」 キョン「言い訳ならあの世で長門本人にいいな…俺達は…」ポキポキ ハルヒ「アンタを許すつもりはないのよ…」パキポキ 古泉「あわわ、な、長門さんを助ける方法が一つだけあるんです!」 キョン「ほう…続けろ」 古泉「それは」メシャコ 長門(ストレートが綺麗に入った) 古泉「はっぶふぉお〜…」ボタボタ ハルヒ「常識で考えなさいよ古泉君…どうやって死者を助けるつもり…?」 古泉「ほほ…ほぼほぉ…」ドクドク 古泉(長門さん!一旦起きて!) 長門(さすがの私もここで起きるのは頂けない。立場が無い) 古泉(僕の立場は!?) 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 22:23:01.98 ID:T6ox3Vyo0 キョン「大丈夫か…古泉…」 古泉「あ…あいじょふれふ…」ダラダラ キョン「そうかそうか…ソアッ」バチィ 古泉「ん゛んっ」 長門(逆水平…わたしのための…)ポー… キョン「長門を殺しておいて大丈夫たぁ御機嫌じゃぁねぇか!古泉さんよおっ!」 古泉「だ、だから…長門さんを助けるには…」 キョン「まだ言うかッ!」ブア 古泉「ひぃっ!」 ハルヒ「待ちなさい、キョン」 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 22:28:49.98 ID:T6ox3Vyo0 古泉「しゅ、涼宮さん…?」 ハルヒ「一応言ってみなさい…」 古泉「あ、ありがとうございます!ありがとうございます!」 ハルヒ「10……9……」 古泉「ひぃ、あのですね、彼が長門さんにキッスをすると生き返るんじゃないかなと…」   (あれ…?これやられフラグ…?流れ的に…このssの…) ハルヒ「…8…7654321…」 古泉「うふ」 ズダァン!! 古泉「おふぉ…かは…こは…」 長門(逆一本…受け身をとらないとそうなる…) ハルヒ「有希…今仇を獲るから…」ポロポロ 古泉「ひひぃいぃいぃぃ…」ズリズリ… 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 22:39:02.48 ID:T6ox3Vyo0 キョン「立てるか…古泉…」 古泉「は、話しを、げほ、聞いて…」 キョン「話しはもういい…胸糞が悪くなるだけだ」グイ 古泉「いたたた…は、離して…」 キョン「お前は長門を殺した…そのうえ死者を冒涜するか…」グイー 古泉「ちょっ、持ち上げすぎ…く、苦しい…」ギリギリ 長門(ネックハンギングツリー…相当の腕力が必要な大技…あれも私のため…)ポ キョン「時世の句を聞こうか」 古泉(ながとさぁ〜ん!僕が死ぬ!早く起きてください!) 長門(そうしたら彼が私にキスする意味が無くなる。頑張って欲しい) 古泉(状況を考えてください!) 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 22:49:36.20 ID:T6ox3Vyo0 古泉「うぐぐぐ…ふんもっふ!」バッ キョン「…!」 古泉「げほっ!ごほ…もうヤメ!ヤメです!長門さん起きてください!」 キョン「なに?」 古泉「これはお芝居なんです…げふっ…長門さんが考えた…」 キョン「え…マジか?」 古泉「マジなんです…どうやら長門さんは…」 ハルヒ「脈が無いわ…呼吸も止まってる…」 古泉「なが…な…」 キョン「古泉…少しでもお前を信じた俺がバカだったよ…ハルヒ」 ハルヒ「…」コクッ 古泉「長門さん!なに仮死状態に… バキャッ! 長門(クロスボンバー…胸が熱くなる) 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 23:03:00.87 ID:T6ox3Vyo0 古泉「ぐほ…ほぐ…」フラフラ キョン「そろそろ終わらせよう…古泉」ガシ…グィーン 古泉(世界が…反転して…これは…!) 長門(そう、ドリル・ア・ホール・パイルドライバー………わたしのための…) 古泉(まだいうか) 長門(ちなみにこの技はバディ・オースティンというレスラーが対戦相手を二人死なせた危険な技) 古泉(まじすか) キョン「ハルヒ」 ハルヒ「ええ」 古泉(あの、何かやってるんですけど…) 長門(うかつ…ただのドリル・ア・ホール・パイルドライバーではなかった) 古泉(というと?) 長門(ツープラトン・パイルドライバー…正式な名称はハイジャック式パイルドライバー) 古泉(化けてでてやる) 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 23:26:02.33 ID:T6ox3Vyo0 ―――――……―――――…――― ―――……――――…―――……―― 古泉「…う」 古泉「うぁいたたたたっ!痛い!ぎゃあああっ!」 キョン「起きたか」 ハルヒ「どう?ダブル腱固めのお味は…」 古泉「ぐあああああああっ」 キョン「ハルヒ!トドメを!」 ハルヒ「ダメよ!今手を離したらロープブレイクされるわ!」 キョン「くっ…俺とした事が…朝比奈さんがいてくれれば…くそぉ!」 その時、一つの影が宙を舞った コーナーから飛んだ影は身を翻し、古泉のがら空きになった上半身に襲いかかる キョン「ムーンサルト・ボディプレス…お…お前は…!」 ハルヒ「有希ぃ!」 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 23:33:34.39 ID:T6ox3Vyo0 カンカンカン…… キョン「長門、お前…死んだはずじゃ…」 長門「熱い血潮が私を動かした…貴方のおかげ」 ハルヒ「有希、有希ぃ…よかったよぉ〜」ピャー 長門「心配掛けた」 古泉「」 キョン「お前がいてくれなかったらどうなってたか…勝てたのはお前のお陰だ」ナデナデ 長門「違う。勝ったのは皆の力…あのハイジャック式パイルドライバーは見事だった」 ハルヒ「もう、有希!大好き!」チュッチュ 古泉「」 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 23:40:09.64 ID:T6ox3Vyo0 ハルヒ「ん〜、ちゅっちゅ」 長門「…あなたはしてくれないの?」 キョン「え?」 長門「ちゅっちゅ」 古泉「」 キョン「い、いや…しかし…」 ハルヒ「やっちゃいなさい!今日は無礼講よ!あ、あたし、あっち向いてるから…」 キョン「コホン……じゃ、じゃあいくぞ…」 長門「んむ〜」 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 23:43:40.79 ID:T6ox3Vyo0 チュッ 長門「……おでこに…」 キョン「そっ…それでいいだろう」//// ハルヒ「情けない男ね〜…」    (でも、ちょっとホッとしたかも…) 古泉「」 長門「…これでは不満…」 長門(でも…わたしを大事にしてくれていることは理解できた) 長門(わたしは…そんなあなたのことが…) おし まい 古泉「」