古泉「くっ……これは参りましたね」 1 名前:茶トラ白 ◆VTaIb0hvhA [] 投稿日:2010/03/14(日) 20:08:17.79 ID:/BKu4oLVO 四方を壁で囲まれた圧迫感のある狭い閉ざされた薄暗い空間で、独りうずくまり僕は呟いた。 苦痛に思わず顔を歪め、額からは脂汗が滲む。 四方を囲む壁の内、三方の壁の上下には隙間が開いており、そこから流れ込む冷たい風も僕の体力を容赦 なく奪って行く。 4 名前:茶トラ白 ◆VTaIb0hvhA [] 投稿日:2010/03/14(日) 20:20:16.82 ID:/BKu4oLVO 左腕に視線を送ると、僕がこの空間で身動きが取れなくなってから既に30分程が経っている事を規則正 しく動き続ける三本の針が教えてくれた。 一体、何故こんな状況に陥ってしまったのだろう。ほんのつい先程まで、あの部室でいつものメンバー達 と共に穏やかな時間を過ごして居たと言うのに。 冷えきった両手を口元に当て、一つ深呼吸。 手を暖めつつ、苦痛により乱れる呼吸を整え、冷静に思考を巡らそうと試みる。 7 名前:茶トラ白 ◆VTaIb0hvhA [] 投稿日:2010/03/14(日) 20:29:53.38 ID:/BKu4oLVO 恐らく、このような事態になってしまったのは、すべて自分自身の行いが原因なのだろう。今にして思え ば、こうなる事はある程度予測できた筈だ。 しかし、それでもこれ程までの危機に直面する事になろうとは思ってもみなかったのだ。 僕ともあろう者が完全に油断していた。 まさかこんな事になってしまうなんて。 まさか…… 「ウンコが太過ぎて途中で止まってしまうなんて」 10 名前:茶トラ白 ◆VTaIb0hvhA [] 投稿日:2010/03/14(日) 20:39:14.20 ID:/BKu4oLVO 文化祭の慌ただしい空気もすっかり過去の物となり、二学期末の試験を目前に控えて、慌てだす生徒が増 えてきた12月上旬。我らがSOS団の面々は、そんな空気はどこ吹く風とばかりにいつも通り放課後の 部室に集まっていた。 メンバーは皆、思いおもい時間を過ごしており、やはりいつも通り僕は彼と長テーブルを挟みゲームに興 じていた。 今回の種目は市販の対戦型トレーディングカードゲーム。これまた、いつもの様に順調にライフを削られ、 勝負が一段落ついた頃、僕の体にある異変が起きた。 「失礼」 カードの片付けもそこそこに僕は席を立つ。 「どうしたんだ」と言う彼の問いかけに、「すみません、ちょっとトイレに」と返事を残し、僕は静かに 部室を出た。 11 名前:茶トラ白 ◆VTaIb0hvhA [] 投稿日:2010/03/14(日) 20:47:43.84 ID:/BKu4oLVO 僕の体に起きた異変とは洒落にならない程の猛烈な便意。実を言うと、僕はこの一ヶ月ほど便秘が続いて おり、お通じが完全に滞っていた。恐らくはこのところずっと続いていた不規則かつ、バランスの乱れた 食生活が原因だろう。 ジャンクフードや、ファストフードに頼った、食物繊維が不足しがちな食生活が、恐らくは便秘の原因な のだ。 とはいえ、たかが便秘。最初はそれほど気にする事も無いだろうと、食生活を改める事もせずそのまま過 ごしていた。 しかし、最近になって「流石にこのまま便秘が続くのは少しまずいのでは……」と思い始めていた。 そこにやって来た突然の便意。好機、とばかりにすぐさま席を立ち、凄まじい便意に崩れそうになる表情 を隠し平静を装いながら部屋から出る。部室の扉がしっかり締まった事を確認すると、一気にギアをトッ プに入れ、トイレへと駆け出した。 無事トイレに到着。個室のドアを開け、急ぎつつも冷静にベルトをほどき、ズボンのボタンを外しファス ナーを下ろす。そして、和式便器に股がりズボンを下げ、腰を落とした。 そこまでは順調だった。 そしてそれが僕の長い闘いの始まりだった…… 12 名前:茶トラ白 ◆VTaIb0hvhA [] 投稿日:2010/03/14(日) 20:58:36.33 ID:/BKu4oLVO 長らく腸内を根城としていた大便はすっかり引っ込み思案になってしまったらしく、なかなか顔を出して はくれなかったが、思い切り腹筋に力を込めると、大便は狭い菊門をムリムリと押し広げ、やれやれとば かりに顔を出してくれた。 この一ヶ月の間に太く硬く成長していたウンコはすっかり熟成され、匂いも強烈だった。 が、とりあえず出てきてくれた事に僕はホッと安堵しつつ、更に腹筋に力を込める。しかし、大便は更に 数センチ程その身を出すと、そこからピタリとその動きを止めてしまった。 一旦、肺の中の息を全て吐き出して力を抜く。 呼吸を整えたところで、大きく息を吸い込み、再び強く力む。 だが、僕の大便はそこからまったく動こうとしてくれなかった─── 14 名前:茶トラ白 ◆VTaIb0hvhA [] 投稿日:2010/03/14(日) 21:11:37.34 ID:/BKu4oLVO その後も何度も排便すべくふんばってみた。しかし、それ以上はどうしても出てきてくれなかった。 いや、力を振り絞って全力で踏ん張れば出す事は可能だっただろう。しかし、そんな事をして無理やり出 せば、アナルに致命的なダメージを負ってしまうかもしれない。それを恐れた僕は、全力を出しきれなか ったのだ。 アナルに負担をかけぬ様、どうにか少しずつゆっくり出せないものかと、体制を変えたりしながらいきん だりしたものの、その全ては徒労に終わった。 ここで場面を冒頭に戻す。 15 名前:茶トラ白 ◆VTaIb0hvhA [] 投稿日:2010/03/14(日) 21:20:23.90 ID:/BKu4oLVO それにしても、一ヶ月の間に腸内でこれ程のガチ糞に成長を遂げていたとは便秘とは恐ろしいものだ。こ れからは食事には十分気を使って食物繊維を沢山とる様にしようと強く心に誓う。 しかし、そんな反省よりも、今はこの事態を何とかする事の方が急務だ。 既に長時間極太のガチ糞を咥え続けているアナルも、痛みに悲鳴を上げ始めている。 更にずっとウンコ座りの体制を維持していたため、足にも痺れが来始めていた。 腹痛、肛門痛、痺れ、そして寒さの四重苦がこの身を襲う。 とりあえずアナルを締める力でウンコを切断し、アナルを一旦休ませようとも考えたが、バリカタ過ぎて それも儘ならなかった。 閉鎖空間では強大な力を持つ神人を狩る僕が、たかがガチ糞一本相手に手も足も出ないとはなんと滑稽な のだろう。全く、超能力者と言う肩書きが今ほど虚しく思った事も無い。 「困ったものです」 自嘲気味に呟くと、ふと廊下からこちらに近付いてくる足音がするのに気が付いた。 16 名前:茶トラ白 ◆VTaIb0hvhA [] 投稿日:2010/03/14(日) 21:28:16.50 ID:/BKu4oLVO 足音はどんどん近付き、やがてトイレの出入口付近で止まった。 「古泉、居るのか?」 聞き慣れた声。足音の主は彼だった。 「ええ、ここに。貴方も用を足しに来たのですか」 思いがけぬ問いかけに若干驚きつつも、それを表に出さぬ様に個室の中から返事をする。 「いや、お前が部屋を出て行ってから30分以上も戻って来ないから団長様がうるさくてな。何かあった のかも知れないから、ちょっとそこら辺を捜して来いって、平団員に命令が下されたって訳だ」 成る程、確かにトイレに行くと出ていった人間がこんなにも長い時間戻って来なければ気にして当然だ。 平静を装いつつも、そんな事にも気が付かないくらい自分は切羽つまっていたと言う訳か。 18 名前:茶トラ白 ◆VTaIb0hvhA [] 投稿日:2010/03/14(日) 21:37:25.51 ID:/BKu4oLVO 「もしかしたら用事でもできて帰っちまったんじゃないかとも思ったんだが、おまえの上着も荷物も全部 部室に置きっぱなしだったからな。それで一応ここも覗いてみたんだが。しかしまさか本当にまだトイレ に居たとはな」 「そうでしたか。いや、僕の為なんかにわざわざご足労させてしまって申し訳ありません。ですが、僕は ずっとトイレに居ただけなので何も心配する事はありません。どうぞ部室に戻って、涼宮さんにもそうお 伝え下さい」 涼宮ハルヒに余計な心配をかける訳にはいかない。 「ずっとトイレに居ただけって……本当に部室をでてからずっとトイレに籠ってたのか?もしかして具合 でも悪いのか?」 「いえ、大した事ではありません。実はこのところ便秘が続いておりまして。そのせいでウンコが太く、 硬くなりすぎて途中で止まってしまい排便に少し手こずっているんですよ」 多少、羞恥心もあったが彼にもこれ以上余計な心配をかけぬ様にあえて事実を告げた。 19 名前:茶トラ白 ◆VTaIb0hvhA [] 投稿日:2010/03/14(日) 21:47:41.02 ID:/BKu4oLVO 「それは……大丈夫なのか?」 「ええ、心配には及びません。すぐに済ませて僕も戻ります。ですからどうか先に戻って下さい」 正直、強がりだった。僕は誰かに助けを求めたい程の窮地に陥っていた。たが、こればかりは他人の手を 借りる訳にはいかない。ウンコが出ないから助けて下さい等と言えば、彼も迷惑に思うだろう。 やはり、自分自身の力で何とかしなければいけないと思い僕は平気を装いながら普段通りの声で彼に部室 に戻る様に促した。 これで、彼も部室に戻ってくれるだろう。そう思っていた。しかし、次に彼が口にした言葉はあまりにも 意外な事だった。 「……古泉、ドアを開けろ」 23 名前:茶トラ白 ◆VTaIb0hvhA [] 投稿日:2010/03/14(日) 22:01:40.60 ID:/BKu4oLVO 「……え。今なんと」 一瞬、自分の耳を疑い思わず聞き返す。 「この個室便所のドアを開けろって言ったんだよ」 「え……いや、しかし」 やはり、聞き間違いではない。しかし、その意味を理解仕切れず少し混乱する。 「いいから早く開けろ。開けないなら、ドアをよじ登って上からそっちに入るぞ」 「わ、分かりました。分かりましたから。今、開けます」 彼の声の迫力に圧され、思考を停止した僕はあわててドアを開ける為に体を動かす。和式便所の為、用を 足している僕にとってドアは背中側だ。ウンコ座りの体制から片手を壁に付きながらバランスをとって、 なんとか上体を捻りながらドアのロックを解除した。 ドアを軽く押すと、彼の姿がそこにあった。 25 名前:茶トラ白 ◆VTaIb0hvhA [] 投稿日:2010/03/14(日) 22:14:25.14 ID:/BKu4oLVO 「一体どうしたと言うのです。何故こんな事を……」 混乱を治めきれぬまま彼に問う。 「……困ってんだろ。俺が出すの手伝ってやる」 「……え」 またもや、理解が追い付かず聞き返してしまう。 「30分以上もウンコが出なくて困ってるんだろう? だから俺が出すのを手伝ってやるって言ってんだ」 「いや、しかし……」 「いいから黙って手伝わせろ。このまま俺一人で戻ったらハルヒの奴に『仲間がピンチに陥ってるのに、 見捨てて一人で戻ってきたの!?』って説教されちまう」 少し語気が強くなった彼の声が、狭い男子トイレ内に響く。それは怒っていると言うよりも、何か言い訳 をしている様だった。 僕が呆気に取られながら彼の顔を見てると、何か気まずそうに視線を反らし、また戻すと 「とにかく、ちょっと尻を見せてみろ」 「……ハイ」 僕は前を向き彼に背を向けると、大人しくその言葉に従い、尻がよく見える様に少し腰を上げた。 27 名前:茶トラ白 ◆VTaIb0hvhA [] 投稿日:2010/03/14(日) 22:25:07.66 ID:/BKu4oLVO 「う……これは。相当なブツだな」 彼が言うには、僕のアナルから出ているバリカタウンコは直径が4cm程。それが、5cm程顔を出している らしい。だが、それは氷山のほんの一角でしかないだろう。恐らく僕の腸内にはもっと太く長い本体がま だ眠っている筈だ。 「肛門もこんなに充血しちまって……痛むか」 「ええ、少し」 彼の言葉に苦笑いで答える。 「もう、これ以上は出せないのか?」 「残念ながら。ここからピクリとも動かなくなってしまって、これ以上は自力ではどうとも」 「よし、ちょっと待ってろ」 そう言うと彼はトイレットペーパーを適当な長さまで引き出し 「こいつでこのウンコを掴んで引っ張り出してやる」 30 名前:茶トラ白 ◆VTaIb0hvhA [] 投稿日:2010/03/14(日) 22:31:24.67 ID:/BKu4oLVO 「そんな……そんな事をしてもらう訳にはいきません」 トイレットペーパー越しとは言え、彼に僕のウンコを触らせるなんて申し訳ない。 「だが、他に方法はないだろう」 「しかし、」 「良いから!……こんな時につまらない遠慮なんかしてんじゃねえ。俺達は……仲間だろ」 「……仲間」 何かを言いたかったが、上手く言葉にする事が出来なかった。 ただ、その言葉を聞いて、僕は自分の胸に暑いものが込み上げて来るのを感じていた。 「……じゃあ、引っ張るぞ。少し痛いかも知れんが我慢できるか?」 「ええ、お願いします」 32 名前:茶トラ白 ◆VTaIb0hvhA [] 投稿日:2010/03/14(日) 22:36:10.11 ID:/BKu4oLVO 本音を言えば怖かった。無理に引っ張り出す様な事をすれば、僕のアナルは大きなダメージを負ってしま うのではないかと言う恐怖があった。 しかし、僕は覚悟を決めて彼に身を任せることにした。 SOS団のメンバーになって早数ヵ月。彼らとは様々な体験を共にした。 同じ時間を共有する内に彼らともそれなりに打ち解けてきたと思っていたし、ある程度の信頼も得てきた つもりでもあった。 しかし、それは表面上の事でしかない。僕の本来の姿はSOS団の副団長である前に、あくまで涼宮ハル ヒの監視と精神の安定を第一とする『機関』の一員だ。そんな立場上、他の団員とは一定の距離を置いて 接して来た。 当然感じる、越えられない心の壁。 それで良いと思っていた。 そうあるべきと思っていた。 それなのに彼は今、僕のピンチを目の当たりにして、自らの手を汚す事も省みず、助けようとしてくれて いる。僕を仲間だと認めて。 それが自分でも意外な程に嬉しかった。 それだけで恐怖を拭い去り、彼に身を任せる理由としては十分と思える程に。 35 名前:茶トラ白 ◆VTaIb0hvhA [] 投稿日:2010/03/14(日) 22:43:10.26 ID:/BKu4oLVO アナルに小さな振動が伝わり、彼が僕のbrktウンコに触れたのだと分かる。 「むう……思った以上のガチ糞だな」 彼が感想を述べbrktウンコを掴む。 「行くぞ」 「はい……」 アナルが引っ張られる。しっかりとbrktウンコを咥え込んでいるため、彼がbrktウンコを引っ張ると同時 にアナルも引っ張られてしまうのだ。 「けっこうキツいな。古泉、もう少し力を抜いてくれないか」 「ん……はい」 言われて、痛みと寒さと若干の緊張でこわばる体をなんとかリラックスさせ、アナルの筋肉を弛緩させる。 37 名前:茶トラ白 ◆VTaIb0hvhA [] 投稿日:2010/03/14(日) 22:49:39.14 ID:/BKu4oLVO 「よし、これで抜けるか……」 ウンコを引っ張る力が強くなる。 「……んあっ!」 不意に鋭い痛みがアナルに走り、思わず声を上げてしまった。 「す、スマン古泉。痛かったか?」 ウンコを引っ張る手が止まる。 「だ、大丈夫です……続けて下さい」 「しかし……」 「僕は平気ですから……お願いします」 僕は彼に笑って見せる。 「……分かった。続けるぞ」 38 名前:茶トラ白 ◆VTaIb0hvhA [] 投稿日:2010/03/14(日) 22:57:29.27 ID:/BKu4oLVO 彼は再びウンコを引っ張り始める。 今度はゆっくりと。アナルを慎重に拡げていく様に。 僕のアナルを傷付けぬ様気遣ってくれているのだろう。 少しずつbrktウンコが出ているのを感じていると 「それにしても立派なウンコだな。なんでまたここまでになっちまったんだ」 彼が不意に問いかけてきた。 当然の疑問だろう。僕はこうなってしまった原因と思われる事情を説明すると 「成る程ね、機関の仕事もあるだろうしな。相変わらず神人退治で忙しいのか」 彼はバイトが原因でまともな食事を取る時間も無いと思った様だが 「いいえ、おかげさまで閉鎖空間とも最近はすっかりご無沙汰です」 40 名前:茶トラ白 ◆VTaIb0hvhA [] 投稿日:2010/03/14(日) 23:04:58.95 ID:/BKu4oLVO そう、実はここ最近は閉鎖空間が発生する事もなく、機関の仕事はそれほど大変ではない。文化祭や冬休 みのイベントの準備、これはまだ彼には秘密だが、会長選挙の裏工作等でそれなりに忙しくもあったが、 そっちは僕自身もけっこう楽しんでやっていたのでそれほど苦ではなかったし、直接命を張った閉鎖空間 内での仕事と比較すれば当然その苦労など比べるべくもない。 だが、それこそが僕の生活習慣が乱れた原因だった。 閉鎖空間が頻繁に発生していた頃はむしろ生活習慣に気を使っていた。なにせ命がけの仕事だ。体調管理 は十分に厳しくする必要があった。 ところが最近はすっかり閉鎖空間も発生しなくなり気も緩む。それに伴い、プライベートもだらしなくな ってしまったのだ。 45 名前:茶トラ白 ◆VTaIb0hvhA [] 投稿日:2010/03/14(日) 23:17:18.56 ID:/BKu4oLVO 我ながら情けない話だ。こんな事が原因で彼に迷惑をかけているのだからますます申し訳なくなってくる。 そんな理由でこの様な事態になってしまったと知れば、流石に彼も呆れて軽蔑するかも知れない。だが、 自分の為にここまでしてくれている彼の誠意に応える為にも、正直に事情を話した。ところが 「そう言えばたしかお前一人暮らしだったよな」 「ええ、そうですが」 「なら飯の仕度も大変だろ。俺も一人暮らししたら毎日カップ麺とコンビニ弁当を食ってるだろうな」 彼は呆れるどころか、自分を同じ立場に置き換え共感してくれている。 48 名前:茶トラ白 ◆VTaIb0hvhA [] 投稿日:2010/03/14(日) 23:23:34.00 ID:/BKu4oLVO 「今度家に飯でも食いに来いよ。妹も喜ぶだろうしな」 「いえ、そこまで甘える訳には」 即座に遠慮しようとすると 「大丈夫だよ。ほら、夏休みの時。皆で家に来たろ。あの時うちの母親もけっこう喜んでたんだぜ。俺が 友達を家に連れて行くのも久しぶりだったしな。お前が飯食いに来るって言えば張り切って腕を奮ってく れるさ。俺もいつもより豪勢な飯にありつける」 彼のさりげない一言を耳ざとく捕らえ、思わず素でにやけそうになりつつ、 「しかし、」 やはり遠慮しようとする僕の言葉を遮り、 「いいから。さっきも言ったろ……つまんねえ遠慮するんじゃねえ」 「……はい。ではお言葉に甘えて今度お邪魔します」 嫌そうな態度も見せず、それどころか彼は僕の生活に気遣ってくれる。 49 名前:茶トラ白 ◆VTaIb0hvhA [] 投稿日:2010/03/14(日) 23:26:53.16 ID:/BKu4oLVO まだ腹もアナルも痛み続け、寒さで体もますます冷えきっていたが、先程までの絶望感はもはや微塵も無 く僕の心は安らぎに満ちていた。 自分の事を想ってくれる仲間の存在がこれ程までに心強い物だとは。 そんな事を思っていると 「ちょっとキョン! いったい何やってるの!?」 廊下の方から涼宮さんの威勢の良い声が聞こえてきた。 53 名前:茶トラ白 ◆VTaIb0hvhA [] 投稿日:2010/03/14(日) 23:34:26.71 ID:/BKu4oLVO 「ハルヒ……なんでお前が。長門と朝比奈さんまで」 僕の位置からは見えないがどうやら、涼宮さんと一緒に長門さんと朝比奈さんもトイレ前に来ているらしい。 「あんたまで古泉くんを探しに行ったきり連絡もしないで帰って来ないからみんなで探しに来たのよ! 古泉くんはそこにいるの? いったい何があったのよ!」 「あぁ……もう、わかったわかった。ちゃんと説明するから。スマン、古泉。ちょっと行ってくる」 そう言うと、彼は涼宮さん達に状況を説明するためトイレの出入口まで向かった。 55 名前:茶トラ白 ◆VTaIb0hvhA [] 投稿日:2010/03/14(日) 23:39:13.22 ID:/BKu4oLVO しばらく、廊下の方から彼の話し声が聞こえてきて 「何よそれ! 大変じゃない!」 「お、おい待てハルヒ! ここは男子トイレだぞ!」 「うるさいわねキョン! 大切な団員がピンチなのにそんな小さい事どうでもいいわ! いいから放しな さいっ!」 少し揉めている様な物音と声が近づいてきて 「古泉くん! 大丈夫!?」 振り向くと、そこには我らが団長、涼宮ハルヒの姿があった。 57 名前:茶トラ白 ◆VTaIb0hvhA [] 投稿日:2010/03/14(日) 23:42:12.12 ID:/BKu4oLVO 「大丈夫ですか〜、古泉くん……」 メイド服姿の朝比奈さんも、個室出入口の端から覗き込む様に心配そうな顔を出し 「…………」 その後ろに長門さんのいつもと変わらぬクールフェイスも現れた。 「こ、これは……」 僕のアナルから飛び出ているbrktウンコを目の当たりにし、涼宮さんが絶句し 「ふえぇ……お尻の穴があんなに広がって……凄く痛そうです」 朝比奈さんは口元を手で覆い、怯えた様な震える声を出す。 60 名前:茶トラ白 ◆VTaIb0hvhA [] 投稿日:2010/03/14(日) 23:48:19.46 ID:/BKu4oLVO 「まったく! 何やってるのよ古泉くん!」 眉を釣り上げながら涼宮さんの怒声が飛ぶ。 「いえ、その、すみません……」 迫力に怯みながら、思わず出た謝罪の言葉を言い切る前に、涼宮さんは僕の隣まで駆け寄り 「……こんなに手が冷えきってる。寒かったでしょう。一人でよく頑張ったわね。でももう大丈夫よ。貴 方には私達がついてるから」 一転、その顔が慈しむ様な微笑みに変わる。僕の手を包む様に握りしめた涼宮さんの手から彼女の温かな 体温が伝わってきた。 「そうだ、みくるちゃん! 部室に戻って熱いお茶を淹れて来て!」 「あ、は、ハイッ!」 涼宮さんに命じられ、朝比奈さんがスカートの裾を翻しパタパタと部室に向かう。 61 名前:茶トラ白 ◆VTaIb0hvhA [] 投稿日:2010/03/14(日) 23:54:31.26 ID:/BKu4oLVO 再び、涼宮さんの眉がつり上がり 「それにしてもこんなになるまで長い間便秘にしてたなんて。駄目じゃないそういう事はちゃんと私に言 わないと! 団員の健康管理も団長の役目なんだからね!」 「す、すみません。まさかたかが便秘でこれ程の事になるとは思いもよらず」 「バカ、便秘をなめるんじゃないわよ! 世の中には便秘で死んじゃった人もいるのよ! まったく、し っかり者に見えてけっこう抜けた所があるのね」 「ははは……面目ありません」 冷や汗混じりに苦笑いを漏らすと 「……ううん、でもこれはあなたの体調の変化に気づけなかった私の責任でもあるわよね。ごめんなさい。 団長失格だわ」 膨らんだ風船が急にしぼんで行くように気落ちしはじめ、彼女は落ち込む様にうつ向く。 62 名前:茶トラ白 ◆VTaIb0hvhA [] 投稿日:2010/03/14(日) 23:57:40.18 ID:/BKu4oLVO 「そんな、これは僕の不摂生が原因です。涼宮さんが気に病むことなどこれっぽっちもありません。どう か、そんな風に自分を責めないで下さい」 そう、これは全て自分の行いが招いた結果なのだ。第一、僕自身がこんな事になるとは思っておらず便秘 の事をそれほど気にして無かったのだから、何も話していない他人が気づける筈もない。涼宮さんが自分 を責める理由などこの空間に充満するウンコの匂いの粒子ほどもありはしない。 「ハルヒ」 と、その時彼が涼宮さんに優しく声を掛ける。 「古泉の言う通りさ。お前が責任を感じる事じゃない。だってそうだろ? こんな事になるなんて誰にも 予想は出来なかったんだから。古泉だってそんな風に責任を感じられたらかえって心苦しくなっちまうよ。 なあ、古泉」 「ええ」 まったく持ってその通りだ。彼のナイスなフォローに感謝する。 64 名前:茶トラ白 ◆VTaIb0hvhA [] 投稿日:2010/03/15(月) 00:04:25.26 ID:/BKu4oLVO 「キョン……ええ、そうね。こんな事で落ち込んでる場合じゃないもんね! 今はこの状況をなんとかす る事に全力を尽くさなきゃ!」 涼宮さんに元気が復活し、えいやっ、とばかりに立ち上がった。 「これを」 と、不意に後ろから声が聞こえ、僕の背中を覆うように長門さんが自分の着ていたカーディガンを掛けて くれた。背中にジンワリと人肌の暖かさが伝わってくる。 「あ、そうか。ナイスだわ有希。私のも……」 言いながら、涼宮さんも自分の着ているカーディガンを脱ぎだし、僕の背中に掛けてくれた。 「これで少しは暖かいでしょ」 「ええ。涼宮さん、長門さん、ありがとうございます」 「良いわよこれくらい。お礼を言われる程の事じゃないわ。ね、有希」 「……そう」 長門さんは静かに呟きながら小さく頷いた。 67 名前:茶トラ白 ◆VTaIb0hvhA [] 投稿日:2010/03/15(月) 00:11:58.40 ID:c10usCFXO 「お待たせしました〜」 その時、朝比奈さんがおぼんに湯気を立てた湯飲みを乗せて戻ってきた。 「すみません朝比奈さん。貴女にもこんな迷惑をかけてしまって。こんな所にまで」 「ううん、良いんですよ別に。古泉くんの苦しみも少しは解るし。便秘は女の子にとって大敵だもの。そ れに大切な仲間が苦しんでる時は助けるのが当たり前ですよ」 「よく言ったわ。その通りよみくるちゃん! 私達SOS団は固い結束で結ばれているの! 仲間がピン チとなれば例え地球の果てだろうと大気圏の外だろうと、男子トイレの中であろうとも何処へでも駆けつ けて全力で助けるのよ! この絆は血の絆よりも濃くて深いんだから!」 涼宮さんの高らかな声に皆がそれぞれに同意の態度を見せる。 68 名前:茶トラ白 ◆VTaIb0hvhA [] 投稿日:2010/03/15(月) 00:16:06.68 ID:c10usCFXO 皆の気持ちにに思わず涙ぐみそうになっていると 「はい、どうぞ古泉くん」 朝比奈さんが僕にお茶が入った湯飲みを手渡してくれる。 「ありがとうございます、朝比奈さん」 「どういたしまして。温かい内に飲んで」 「いただきます」 湯飲みに口をつけると、朝比奈さんの心遣いだろうか。湯飲みの中のお茶は熱すぎず適度に冷まされてお り、火傷の心配もなくスルスルと口の中に入って行った。温かさが芯まで冷えた体に染み渡る。気付くと、 湯飲みの中身は一瞬で空になっていた。 まったく、僕は何を勘違いしていたのだろう。彼らはみなこんなにも僕を想ってくれているのに。 結局、機関の一員だの心の壁だのはすべて自分自身への言い訳だったのだ。繋がりを求めつつも、仲間を 信頼しきれない弱い自分自身への言い訳。 70 名前:茶トラ白 ◆VTaIb0hvhA [] 投稿日:2010/03/15(月) 00:19:55.66 ID:c10usCFXO 「ふぅ、ご馳走さまです朝比奈さん。生き返った気分ですよ」 「ふふ、お粗末様です」 朝比奈さんに湯飲みを返そす。 「うっ……ぐぅ!?」 思わず呻き声を上げ、顔が苦痛に歪む。 「ど、どうしたの古泉くん!?」 涼宮さんを始め、彼や朝比奈さんの驚きと心配が混ざった声が耳に入ったが返事をする余裕はない。 「は、あぁ……っ」 突如、腹部に襲いくる激しい痛み。これまで感じた事のない今日最大のビッグウェーブが僕の腹部に押し 寄せてきた。 73 名前:茶トラ白 ◆VTaIb0hvhA [] 投稿日:2010/03/15(月) 00:24:02.34 ID:c10usCFXO 少しの間を置き、ようやくかろうじて返事をする余裕ができる。 「お腹の痛みが……急にまして」 「おい大丈夫か古泉! しっかりしろ」 彼がよろめく僕を咄嗟に支えてくれた。 「ええ、大丈夫です。しかし、僕に残された時間はあまり無いようです。僕はこれから最後の闘いに挑み ます」 「な……そりゃどういう意味だ!?」 「今、僕の腹部には今までにない猛烈な痛みが襲って着ています。便意がピークに達して来ているのです。 ですから、僕はこの波に乗って一気にこのbrktウンコをひり出そうと思います」 「そんな! そんなことをしたら古泉くんのアナルが裂けてしまうかもしれないのよ!? そんなのダメよ!」 涼宮さんの悲痛な叫びが男子トイレにこだまする。 76 名前:茶トラ白 ◆VTaIb0hvhA [] 投稿日:2010/03/15(月) 00:29:48.72 ID:c10usCFXO 「ですがこれ以上便意に抗うのは不可能でしょう。それに情けない話ですが、実は僕のアナルはもう限界 に近いのです。これ以上勝負を長引かせればいずれにしろ取り返しのつかない負傷を負うでしょう。なら ば一か八かここで一気にケリをつけようと思うのです」 「だけど……」 「大丈夫、幸い彼がある程度引っ張り出してくれたお陰でbrkt様の太さはほぼ最大値の所まで来てる筈で す。これ以上激しくアナルが広がって裂ける可能性は低いでしょう」 「でも……」 「ハルヒ」 涼宮さんの肩を両手で掴み彼が制した。 「ここは古泉を信じよう。古泉の勝利を全員で信じるんだ。仲間として」 「キョン……」 「信じても良いんだよな? 古泉」 「ええ。皆さんのお陰で体力もかなり回復しました。きっと勝利してみせます」 78 名前:茶トラ白 ◆VTaIb0hvhA [] 投稿日:2010/03/15(月) 00:34:23.71 ID:c10usCFXO 長門さん、朝比奈さんに続き、涼宮さんも彼に牽かれる様にして個室から出ていく。 開け放たれた扉の向こうからメンバー全員が僕の背中を見守ってくれている。 「……いい、古泉くん。SOS団に敗北の二文字は許されないんだからね。絶対みんな笑顔で部室に帰る んだからね! これは命令よ!」 「了解しました」 目にうっすらと涙を浮かべる団長に僕は力強くうなずく。 79 名前:茶トラ白 ◆VTaIb0hvhA [] 投稿日:2010/03/15(月) 00:40:59.36 ID:c10usCFXO 心を静め─── 深く深呼吸。 腹痛に心を乱されぬ様に 恐怖に心を乱されぬ様に肛門に意識を集中する。 きっと大丈夫だ。僕はもう一人じゃない。こんなにも心強い仲間たちがついているのだから。 想いはみんなから受け取った。 あとは僕自身のがほんの少し勇気をだすだけだ。 神人と対峙する時の緊張感を思い出す。 より深く呼吸し─── より深く意識を集中する─── ……………… ………… …… 「今だ! はあっ!」 82 名前:茶トラ白 ◆VTaIb0hvhA [] 投稿日:2010/03/15(月) 00:47:31.82 ID:c10usCFXO 腹筋の力を全開にし、一気にきばる。敵もさるもので、最後の粘りを見せ容易くは出てくれない。 だが、僕もここは負けられない。 「古泉! 頑張れ!」 僕の勝利を信じてくれる仲間の為に 「古泉くん! 負けたら承知しないわよ!」 これからも彼らと共に同じ道を歩むために 「もし万が一切れちゃっても、良いお薬知ってますから! だから安心して下さい、古泉くん!」 決して負ける訳にはいかない 「…………」 無事勝利を納め皆であの場所に帰るのだ。 「う……ぐぅ……糞もっふっ!」 パチャン ……男子トイレに水面を揺らす音が響いた。 84 名前:茶トラ白 ◆VTaIb0hvhA [] 投稿日:2010/03/15(月) 00:52:05.91 ID:c10usCFXO ・ ・ ・ ガチャン ドアの閉まる音に気付き、僕はゆっくりと目をあける。 「おお、すまん古泉。起こしちまったか」 声の方へ首を向けると、ちょうど彼が後ろ手に部室のドアを閉めたところだった。 「いえ、お気になさらず。……いつの間にか眠ってしまった様ですね」 どうやら僕はいつの間にか机に突っ伏して眠っていたらしい。顔に跡がついていないか気にしながら頬を さする。 86 名前:茶トラ白 ◆VTaIb0hvhA [] 投稿日:2010/03/15(月) 00:58:00.61 ID:c10usCFXO 「うふふ、古泉くんとっても気持ち良さそうな寝顔でしたよ。はいキョンくん」 メイド姿の朝比奈さんがいたずらっ子の様な笑みで話しながら彼にお茶を渡す。 「古泉くんもおかわり要ります?」 「ええお願いします」 「はい。ちょっと待っててね」 パタパタと朝比奈さんはお茶道具の方へ戻って行った。 部屋の隅へ目をやると、いつも通り静かに読者に勤しむ長門さんの姿がある。 涼宮さんの姿はまだない。 89 名前:茶トラ白 ◆VTaIb0hvhA [] 投稿日:2010/03/15(月) 01:02:06.91 ID:c10usCFXO 「涼宮さんは一緒ではなかったのですか?」 「ああ、あいつは掃除当番でな。少し遅れてくる。しかしお前が居眠りとは珍しいな。まさか、また閉鎖 空間が現れたのか?」 ややシリアスモードの声でたずねてくる彼に 「いえ、閉鎖空間はしばらく発生していません。単なる居眠りですよ。この魅惑的な陽気ですからね。つ いつい誘惑に抗えず眠りに落ちてしまいました」 心からの笑顔で返す。 「そっか。確かにな。昼寝するには持ってこいの陽気だ」 二人で窓の外を眺めると新緑の季節に相応しい、爽やかな青空が広がっていた。 あと数週間もすれば梅雨に入り、恐らくこれ程気持ちの良い空気はこれを最後に暫くは疎遠になるだろう と思い、深く息を吸い込んだ。 91 名前:茶トラ白 ◆VTaIb0hvhA [] 投稿日:2010/03/15(月) 01:09:46.72 ID:c10usCFXO 「どうぞ」 急須を持って来た朝比奈さんが僕の湯飲みにお茶を注いでくれる。 「ありがとうございます」 香りを堪能し一口すすり、ふうっと一息。 安らかな気持ちに満たされながら視線を部屋の片隅に向ける。 そこにはあの日の思い出の品があった。 僕たちの絆が深まったあの日の思い出の詰まったbrktウンコが。 95 名前:茶トラ白 ◆VTaIb0hvhA [] 投稿日:2010/03/15(月) 01:13:56.17 ID:c10usCFXO あの冬の日。 苦しい闘いの末、僕はアナルに裂傷を負う事もなく無事勝利を収める事が出来た。 改めて僕の体から出てきた物を見ると、全長が40cm。胴回りが最大で6cmもある立派なbrkt様だった。 仲間たちの歓声が挙がるなか、僕は少し照れながらまだヒリヒリと痛むアナルを慎重に拭き、水を流そう とすると 「待って」 と涼宮さんの制止が入った。 97 名前:茶トラ白 ◆VTaIb0hvhA [] 投稿日:2010/03/15(月) 01:22:16.33 ID:c10usCFXO 「どうしたのですか」 という僕の問いかけに 「ねえ、みんな。わたし思うの。わたし達の絆はそりゃ元々強力よ。溶接された金属よりも固く繋がって いると言っても過言ではないわ。でも、今回の件をきっかけにより強く心を一つに出来たと思うのよ。だ から」 和式便器の底に横たわる僕のbrkt様を力強く指差し、 「このbrkt様を私達の強い絆の証として、我がSOS団の部室に飾って置こうと思うの!」 声高らかに宣言する涼宮さんに 「わぁ、素敵! 賛成です」 と朝比奈さんが同意し 「お前にしちゃ良いアイデアじゃないか。なあ、長門」 「そう」 と、彼と長門さんも賛成の意を示した。 そんな訳で現在、部室の片隅にはあの日の僕のbrkt様がガラスケースに納められ、我らの未来永劫変わら ぬ絆のシンボルとして鎮座している。 涼宮さんの力が働いているのか、全く朽ちる事なくあの日と同じ産まれたままの姿を保ったbrkt様を少し 気恥ずかしい、しかしそれ以上に誇らしい気持ちで眺めながらもう一口お茶をすすった。 99 名前:茶トラ白 ◆VTaIb0hvhA [] 投稿日:2010/03/15(月) 01:27:42.86 ID:c10usCFXO あの一件のあと、僕達は様々な出来事に巻き込まれた。 天蓋領域と名付けられた、新たな情報生命体による敵意ある干渉。我々とは志を違える超能力者と未来人 達による朝比奈さん誘拐事件。そして、それらを引き連れ現れたもう一人の神たりうる素質を秘めた少女。 彼女を擁する未来人・宇宙人・超能力連合の脅威により我々はかつてない危機に見舞われた。しかし、我らSOS団はより強く結ば れた絆を武器に、力を合わせて脅威を退け、この危機を乗り越えた。 あの、トイレで闘った時の様に。 101 名前:茶トラ白 ◆VTaIb0hvhA [] 投稿日:2010/03/15(月) 01:33:16.96 ID:c10usCFXO 余談ではあるが、あの日突然僕の身に起きた猛烈な便意は朝比奈さんが入れてくれたお茶が原因らしい。 あの日部室で、そして、男子トイレで振る舞ってくれたお茶には便秘に効く成分が含まれていたらしく、 それが僕の体には相性が抜群だったらしい。 あの時、朝比奈さんも便秘気味であのお茶を用意したのだと後で部室でこっそりと教えてくれた。 「恥ずかしいからみんなには内緒よ」と不器用でチャーミングなウインクと共に付け加えて。 ともあれ、あの日彼女が用意してくれたお茶のおかげで僕はもっと取り返しがつかなくなる前に便意をも よおす事ができたのだ。感謝してもしきれない。 102 名前:茶トラ白 ◆VTaIb0hvhA [] 投稿日:2010/03/15(月) 01:40:05.72 ID:c10usCFXO そんな感慨にふけりながらお茶───今日はごく普通のほうじ茶の様だ───をもう一口すすると 「みんな、お待たせ!」 バンッ、と扉を開ける激しい音と共に涼宮さんが現れた。 どこからか食指が動かされる話題を仕入れてきたのか、はたまた何か面白い事を思い付いたのか、その顔 に喜色満面の笑みを乗せて。 105 名前:茶トラ白 ◆VTaIb0hvhA [] 投稿日:2010/03/15(月) 01:56:22.15 ID:c10usCFXO 「みんな、SOS団緊急ミーティングを始めるわよ! もう凄い話があるんだから!」 団長机の上に立ち上がり嬉々として話を進める団長殿。 「やれやれ」 彼が溜め息混じりにいつもの台詞を吐き 「ふぇえ〜」 朝比奈さんが困った様に目を白黒させ。 「…………」 長門は変わらぬ表情でじっと視線を固定させている。 「それはそれは。実に楽しそうですね」 僕もいつもの調子で相づちを打ち、彼の恨みがましい視線を受ける。 これが僕の日常。 これからもずっと続いていくであろう、何よりも大切な仲間たちと過ごす平穏で刺激的なかけがえの無い 毎日。 107 名前:茶トラ白 ◆VTaIb0hvhA [] 投稿日:2010/03/15(月) 02:01:37.08 ID:c10usCFXO おそらくこれからも我々を脅かす存在は現れるだろう。それは新手の宇宙人か未来人か超能力者か。もし かしたらまだ見た事も無い、暗黒の秘術を操る魔術師や、或いは魔界からやって来た魔物が現れるかもし れない。 だが、どんな相手が来てもきっと大丈夫だ。何故なら僕には熱い絆で結ばれたこんなにも頼もしい仲間た ちがいるのだから。 彼らとならばどんな困難に襲われても絶対に乗り越られる筈だ。 この最高の仲間たちと一緒ならば…… 古泉一樹の糞闘      終わり 108 名前:茶トラ白 ◆VTaIb0hvhA [] 投稿日:2010/03/15(月) 02:05:46.75 ID:c10usCFXO ありがとうごさいました 113 名前:茶トラ白 ◆VTaIb0hvhA [] 投稿日:2010/03/15(月) 02:22:17.31 ID:c10usCFXO このお話で伝えたかった事は「ウンコを通じて$[まる友情もある」と言うことです。 ぶっちゃけ昔書いたローゼンSSの改変だけど 115 名前:茶トラ白 ◆VTaIb0hvhA [] 投稿日:2010/03/15(月) 02:25:36.79 ID:c10usCFXO 尚、このSSを書くにあたり以下のスレを参考にさせて頂きました。 肛門破裂!!!極太バリカタ便秘ぐそ怒涛の一気出し!7 http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/wmotenai/1264484899/l50 喪女板の皆様、本当にありがとうごさいました。