キョン「また8月か…」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/18(木) 20:32:28.95 ID:uSctQxfa0 キョン「おーい長門、今ループ何回目だ?」 長門「……7365京5378兆1590億3067万9731回目」 キョン「まじか。ってことは年月に直すと…」 キョン「…。駄目だ。電卓の桁数が足りねえ…」 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/18(木) 20:33:37.49 ID:uSctQxfa0 全くどうしてこんなことに…ハルヒのせいでえんえんと8月を繰り返した結果 だんだんと前の記憶がはっきり残るようになってしまった ループ1兆回を超えたあたりからずっとこんな感じだ 正気を保つのがキツイ 古泉「いやー明日は頼みますよー」 キョン「ああ…そういや明日か…」 明日は8月30日。帰ろうとするハルヒを俺が引き止め、 ハルヒがやり残したことを俺が言い当てるというループ脱出の鍵を握る日である みくる「頑張ってくださいぃー キョン君ならきっとできますよぉー」 長門「ファイト…」 みんなの期待が重い…なんとしても今回こそループ脱出せねば… でもハルヒのやり残したことなんて全然わからん、どうしよう 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/18(木) 20:34:41.93 ID:uSctQxfa0 そして8月30日がやって来た ハルヒ「今日、8月30日をもって一通り課題はすんだわね」 いつもと同じハルヒの台詞。正直聞き飽きた ハルヒ「んー。こんなんで良かったのかしら?」 キョン「でも…まあ、こんなもんよね」 ハルヒ「でも…まあ、こんなもん…はっ! ちょっと!バカキョンの分際で私の台詞先読みしないでよ!」 キョン「へいへい」 ハルヒ「たく…話を戻すわよ」 ハルヒ・キョン「「ねえ、他に何かしたいことある?」」 ハルヒ「ハモらないでよ!」 キョン「へいへい」 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/18(木) 20:36:41.60 ID:uSctQxfa0 ハルヒ「…で、みんなは何かやり残したことある?」 あるわけねーだろ。何回ループ繰り返してると思ってんだ キョン「ねえよ」 古泉「ありません」 みくる「ないです」 長門「ない」 ハルヒ「…やけに反応が薄いわね。まあいいわ、 じゃあ今日はこれで終了!明日は予備日に空けといたけど、そのまま休みしちゃっていいわ! また明後日会いましょ!それじゃ…」 キョン「ハルヒ!待ってく…」 ぐにょおおおおおおおおおおおおおおおん!!!!!!! キョン(く…わ…) また来た。それも今まで来たことのない強烈な…強烈な… キョン「ヴぁあああああああああああああああああああああ!!!!!」 ハルヒ「!?」 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/18(木) 20:38:33.69 ID:uSctQxfa0 ループ7000京回を超える記憶が俺の脳内に流れ込んでくる 頭が割れそうだ、吐き気もする 当然、我慢できるはずもなく、俺はこの世の物とは思えない叫び声をあげた ハルヒ「ちょ、ちょっとキョン!大丈夫!?」 キョン「あ゛!あ゛!あ゛!あ゛!あ゛!」 キョン「ヴぁああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」 ハルヒ「キョン!キョンってば!」 古泉「そこで私がジョニーに言ってやったんです 『ディズニーランドは衛生管理が行き届いてるからネズミ一匹いない』ってね!」 長門「…ユニーク」 みくる「古泉さんのジョーク、とっても面白いですぅー」 ハルヒ「あ!あんた達!なんでこの状況で和んでるの!?」 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/18(木) 20:41:18.89 ID:uSctQxfa0 キョン「あああああああああ……ひいいいいいいいいいいいい……」 古泉「お。収まってきましたね」 ハルヒ「キョン!大丈夫!?」 キョン「あ…ああ。なんでもない」 ここでぶっ倒れてしっまたらループ確定ルートだ 俺は必死に平静を装ってハルヒに返答する ハルヒ「なんでもないって…」 キョン「そんなことより!ハルヒ!お前何かやり残したことあんだろ!?」 ハルヒ「はあ?何よいきなり…」 キョン「今からそれを言い当ててやるからよーく聞け!」 ハルヒ「今日のキョン、やたらテンション高いわね…」 キョン「お前のやり残したこと、それは…」 なんだろう、皆目見当もつかない 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/18(木) 20:42:46.13 ID:uSctQxfa0 本当に、わからない。もともとこの女の考えてることはよくわからない ハルヒのやり残してそうなことなど、全て指摘したことがある あれはループ何回目のことだったか… 恥を忍んで「おちんおちんチャンバラ」や「おっぱいバレー」などを提案したこともある しかし、どちらもハルヒを逆上させるだけの結果に終わってしまった もはや俺の頭で考えうる事は全て絞り出した後なのだ… キョン「お前のやり残したことそれは…」 ハルヒ「なによ」 キョン「それは…それは…」 ハルヒ「早く言いなさいよ!」 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/18(木) 20:45:29.89 ID:uSctQxfa0 多分8月30日に関係したことなんだ…それはわかる ん?待てよ?今日、8月30日は金曜日。てことは昨日は木曜日。てことは… キョン「あー!昨日の大正野球娘。録画し忘れた!!!!!!」 ハルヒ「…」 古泉「…」 長門「…」 みくる「…」 キョン(あ…やべ…やっちまった…) ハルヒ「ばかばかしい…私もう帰るわ」 キョン「あ…」 みんな、ごめん。今回もループ脱出失敗したわ 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/18(木) 20:50:29.30 ID:uSctQxfa0 古泉「帰ってしまいましたね、ハルヒさん」 長門「…」 みくる「次頑張りましょうねぇーキョン糞…キョン君」 キョン「あ…ああ。みんな今日も本当にすまんかった! 俺はもう家に帰るわ!!!!!!!!」 そう言って俺は足早に帰宅する 前に一度、この三人が俺の悪口を言ってるのを聞いてしまった 「センス0の無能男」「欠陥品」「シャブ厨」…様々な罵倒が飛び交っていた それ以来俺は、ループ脱出失敗が決まった後、家に引きこもることにした 本当に、みんなに会わせる顔がない 余談だが大正野球娘。は何度見返しても楽しめる非常に良いアニメだ 俺が言うんだから間違いない キョン妹「キョン君?顔色悪いけどどうかした?」 キョン「なんでもねぇよ!!!!!どけ!!!!!!じゃまだ!!!!!!!」 キョン妹「そ…そんな怒鳴らなくても…ひッぐ…」 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/18(木) 20:54:05.89 ID:uSctQxfa0 キョン「ぷはあ…やっぱビールはアサヒだな…」 俺は自室に戻ると、あらかじめ買っておいたビールを取り出した キョン「ああーとー柿ピーはどこだーどこだー」 ここで大変なことに気づいた 買っておいたはずの柿ピーがなくなっているのだ!!!!!!!!! どういうことなんだ!!!!!!!わからない!!!!!!!!!!!!! キョン「ああああ…柿ぴいいいいい……どこなんだよおおおおおおおおお」 どたどたどたどたどたどたどた! キョン妹「キョン君?騒がしいけど…酒くさっ!!!!!」 キョン「おおおーい妹よーーーーーここら辺にあった柿ピーを知らんかー」 キョン妹「え?それなら私が食べちゃったけど…」 キョン「あああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/18(木) 20:56:25.37 ID:uSctQxfa0 キョン「どうして!!!!おまえは!!!!!そんなかってなことすんだよ!!!!!!」 キョン妹「ご、ごめ…いてて!!!!髪引っ張んないでよ!!!!!!!」 キョン「うるせえええええよおおおおおお!どいつもこいつもおれのことなめやがって!!!!!! おれがほんきだしゃあなあああああああああああ!!ほんきだしゃあなあああああああ!!!! うううう…おえええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 げろげろげろーーーーーー キョン妹「きゃあああああああああああ!!!!」 俺は吐いてしまった 自分の行為は本当に恥ずべきだと思う しかしどうせループするからいいよな? 次の日…俺は酔い潰れて一日中寝ていた こうして…ループ7365京5378兆1590億3067万9731回目の8月は終わりを迎えた… 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/18(木) 20:59:42.64 ID:uSctQxfa0 ループ7365京5378兆1590億3067万9732回目、初日 み〜ん…み〜ん… 何かおかしい 確実にそんな気がした テレビに映る試合は、俺とは全く縁のない県同士の戦いだが、 負けている方を割と確信を持って応援していると これまた割と確信を持ってハルヒが騒ぎ出すような… ぴぴぴぴぴぴぴぴぴ!ぴぴぴぴぴぴぴぴ! キョン(ああ…そうか…またループか…) キョン妹「キョン君、でんわ」 キョン「ああ、わかってる」 ぴっ! 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/18(木) 21:02:14.01 ID:uSctQxfa0 ハルヒ「キョン!あん…」 キョン「ああ2時ジャストに駅前な。持参物は水着一式に十分なお金。必ず自転車に乗っていくわ。 じゃ、切るわ」 ぴっ! キョン妹「すぐ切っちゃたけど、間違い電話?」 キョン「まあ、似たようなもん」 今回はハルヒに「ん」までしかしゃべらせなかった まあまあだな ちなみに自己ベストは「キョ」までだ これだと近いうちにハルヒに一言もしゃべらせず電話を切れるかもしれない キョン「ん…今日も良い天気だな、散歩にでも行ってくる」 キョン妹「キョン君、ジジくさーい」 ジジくさい…か。あながち間違ってはいないな キョン「じゃあ、行ってくる」 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/18(木) 21:05:46.57 ID:uSctQxfa0 公道 朝の陽気が心地よい 自然の恵みとでも言うのだろうか 俺が果てしなく永いこのループを耐えれるのも、 こういったちょっとした楽しみがあるからだ そして、遠くに見えるは… キョン「おーい、長門ー。お前も散歩か」 長門「…」コクン 長門もこの時間は散歩に出ていることが多い そういうわけで、ループ100回につき1回程度の割合でばったり出くわすわけだ 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/18(木) 21:09:40.39 ID:uSctQxfa0 キョン「長門?今ループ何回目だ?」 長門「…7365京5378兆1590億3067万9732回目」 キョン「おおーサンクス。お前のループ回数読み上げがないとなんか落ち着かんわ」 長門「…ごめん、間違えた。正しくは7365京5399兆1590億3547万808回目」 キョン「いや、訂正前であってるぞ。前回が7365京5378兆1590億3067万9731回目だったしな」 長門「…?では正しくは328万46回目…?」 キョン「いや、明らかに違うだろ。減りすぎ」 長門「???では37京…訂正。38億…訂正。…目指せ咳スコア?」 キョン「おい大丈夫か、なが…」 ぼふううううううううううううん!!!!!!!!! キョン「!?長門が…長門が…」 キョン「長門が爆発した!?」 長門「ぷしゅう〜…」 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/18(木) 21:12:50.63 ID:uSctQxfa0 長門が爆発した こんなの7000京回を超えるループの中でも、 300億回程度しか遭遇したことのないレアケースだ 今だにどう対応すれば良いのかわからない キョン「長門!長門!」 長門「ぷしゅううううううう…」 キョン「はっ…そろそろ待ち合わせの時間… すまん!!!!長門!!!!!!自力でなんとかしてくれ!!!!!!!」 長門「ひゅるるるるるるる…どーん…」 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/18(木) 21:15:24.76 ID:uSctQxfa0 駅前 ハルヒ「よーし!みんな集まったわね!!!!」 キョン「…」 古泉「…」 ハルヒ「…て二人だけじゃない!!!!有希は!?みくるちゃんは!?」 キョン「長門のことだが…爆発した」 ハルヒ「はあ!?」 古泉「朝比奈さんは遅れて来る、だそうです」 ハルヒ「みんな好き勝手やって…少し説教が必要ね!」 キョン「お…あの遠くに見えるは朝比奈さんじゃないか?」 ハルヒ「あ!!!みくるちゃん!どうしたのよ、遅れて…って何その恰好!?」 みくる「おうおう、待たせたな涼宮」 そこにはサングラスにアロハシャツ、さらにタバコを吸ってる 田舎ヤンキーみたいなルックスの朝比奈さんがいた 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/18(木) 21:18:43.61 ID:uSctQxfa0 ハルヒ「みくるちゃん…何があったの…」 みくる「うるせぇーよ!!!!アタシに口応えすんじゃないよ!!!!!!!!」 ハルヒ「みくるちゃん…」 これは…ループ20回に1度ほどの頻度で訪れる「ハイパーみくるちゃんタイム」! ストレスをため込んだ朝比奈さんがヤンキー化するはた迷惑な回だ タバコは本当にうっとおしい みくる「どうせ有希の奴も故障したんだろ?どうせ今回もループだよ」 ハルヒ「何を言ってるの!?みくるちゃん!」 みくる「…ぷはあああああああ」 ハルヒ「う…げほっげほっ!!」 朝比奈さんがハルヒに思いっきりタバコの煙を吹きかける 俺はそれをただじっと見る 正直ハルヒはこれだけのことをされて当然だと思うし、見てて気持ちが良い 横にいる古泉も同じ気持ちなのだろう、満面の笑みで突っ立っている 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/18(木) 21:21:34.42 ID:uSctQxfa0 みくる「たくよお…ホントに…貴様さえいなければ…」 ハルヒ「あ…あ…」 朝比奈さんが思いっきりハルヒの顔にタバコの火を押し付ける ハルヒ「あつううううううううううううう!!!!!!!!!!」 みくる「邪魔なんだよね…あんた…」 朝比奈さん、いくらなんでもやり過ぎだ ギャラリーが集まって来た 何か警察官らしき人もいる みくる「ほんとお前さえよお…」 警察官「君たち!一体何をしてるんだ!?」 みくる「ああ!なんだよ!うっせえなああ!!!!!!!」 キョン「今だ!ハルヒ!古泉!こっちに逃げるぞ!」 古泉「了解です!」 ハルヒ「え!ちょっと待ってよ!!!!」 警察官「こら!君たち!話を…」 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/18(木) 21:23:12.87 ID:uSctQxfa0 俺たちはグレたみくるさんを置いて必死に逃げた ここで捕まると、ハルヒが何一つやりたいことをできないループ確定ルートに入ってしまう みくるさんには悪いが、まあしょうがないよな キョン「はあ…はあ…ここまで逃げれば大丈夫だな…」 ハルヒ「そうね…でもみくるちゃんに一体何が…」 古泉「傷心のハルヒさんに朗報があります」 ハルヒ「何!?古泉君!」 古泉「それは…」 もみゅもみゅもみゅみゅ ハルヒ「はう///」 古泉「この僕に、おっぱいを揉まれるということですよ」 あろうことか、古泉はハルヒのおっぱいを揉みくだしだした ふうーまたこのパターンか 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/18(木) 21:30:23.61 ID:uSctQxfa0 古泉「ふふ…気丈にふるまっていてもしょせんは女性… 快感をこらえきれないようですね…」 もみもみ ハルヒ「あ…はうう…」 流石にこのまま放置するのは良くないだろう 俺は数歩下がって助走をつけ、地面を駆け出し思いっきり古泉に飛び蹴りをくらわせた がし!  どごおぉ! 古泉「くは…」 ハルヒ「はあ…はあ…」 古泉は5メートルくらい吹っ飛んで頭を打った 軽い脳しんとうを起こしているらしい、なかなか起き上がらない 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/18(木) 21:41:44.61 ID:uSctQxfa0 古泉「く…やる気ですか…」 キョン「俺はいいぜ。この流れ…ループ3万回振りか?」 古泉「正確には2万8452回振りですね。今日は負けませんよ…ふふ」 ハルヒ「あ、あんた達何言ってんの…」 横目でハルヒを確認すると非道く困惑した顔をしていた そりゃそうだ 古泉「くらえええええええ!超能力パンチ!!!!!!」 右だな 古泉「ば、ばかな…避けられた」 こいつの戦い方はとてつもなくバリエーションが狭いのでパターン化すれば楽勝 慣れたら朝比奈の方が手強いぐらいだ キョン「おらあ!」 古泉「うわ!」 俺はマウントをとるとそのまま古泉を殴り続けた ぼごお!ばき!げし!めき!どこっ!どこっ! ハルヒ「やめてよキョン!私のことはもういいから!!!!」 50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/18(木) 21:52:21.18 ID:uSctQxfa0 キョン「はあ…はあ…思い知ったか古泉…」 古泉「くっ…なぜです…あなただって本当はハルヒさんを性的な目で見てるのでしょう… 少しぐらい…良いじゃないですか…」 キョン「こんな女を犯しても人生の汚点にしかならんわ!」 ハルヒ「…」 古泉「今のはちょっと言い過ぎでは…涼宮さんに謝りましょう」 ハルヒ「私…もう帰るわ…」 キョン・古泉「「なっ!」」 キョン「いやハルヒ…これには深いわけが…」 ハルヒ「いや!来ないで!一人にしてよ!!!」 たったったったった… キョン「なんてことだ…」 古泉「説明しましょう。これは『人間不信に陥った涼宮さんが夏休みの間引きこもりになってしまう』 という最悪のパターンなのです。このパターンの時のループ率は…なんと100%。 まあこのパターンじゃなくてもループ率100%なんですけどね(笑)」 53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/18(木) 22:00:47.03 ID:uSctQxfa0 キョン「…どうする、これから」 古泉「おれは どっちでもいいぜ!でも ここもずいぶんすみやすくなったんじゃないの?」 キョン「わるいやつみんなやっつけちっまったからな!…じゃなくて! 真面目話どうすんだよ…これ」 古泉「そうですね…どうせ例の強制イベントは起こるし… もう今回よくないですか?」 キョン「いや何かそれも…俺は一応解答考えとくわ」 古泉「ははは、せいぜい頑張ってくださいね。それと…」 キョン「なんだ?」 古泉「マウントを取られた恨み…忘れませんから」 キョン「何回目のセリフだ、それ」 56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/18(木) 22:10:01.82 ID:uSctQxfa0 翌日 キョン妹「キョン君、宿題は〜?」 キョン「…」 そこには元気にゲームに励む俺の姿が… 最近ハマっているのはアンサガの禁呪の書ゲットや怒首領蜂大往生のデスレ2周だ 永くゲームをやっているがこの二つは今だに出来ない あああ…いつものパターン…意思の弱い自分にさよなら☆ キョン「でも、もうちょっとだけ…」 そうこうしてるうちに8月30日がやってきた どんだけ駄目人間なんだ、俺は 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/18(木) 22:17:15.06 ID:uSctQxfa0 8月30日 ハルヒ「みんな…久しぶりね…取りあえず無事なようで良かったわ…」 キョン「ああ」 長門「…」 みくる「はあ…」 古泉「ふー」 ハルヒ「みんなテンション低いわね…私もだけど… この夏休みは最悪だったわ…何ひとつやりたいことが出来なかったわ… 明日は予備日だし、もう休みでいいわ…じゃあ解散…」 キョン「待ってくれ!」 ハルヒ「…何?」 キョン「ハルヒ!お前何かやり残したことが…」 ハルヒ「あるって言ったでしょ!バカ!」 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/18(木) 22:21:52.47 ID:uSctQxfa0 大丈夫だ…ハルヒが一番やり残したことを言い当てればループ脱出だ…! 俺は必死に自分にそう言い聞かせ答えを考える しかし…何も思い浮かばない… だいたい何で俺がこんなことを… 学校の宿題だってまだ… キョン「…あれ?」 ハルヒ「何よ…間抜けな顔して」 宿題…?はて…?なにか引っかかるぞ? 62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/18(木) 22:33:42.41 ID:uSctQxfa0 まさか…いや…そんなはずは… ハルヒのやり残したことが『みんなでいっしょに宿題をする』なんてチンケなもののはずが… そもそも宿題なんてありふれたもの、既に言ったことがあるはず… あれ?なかったっけ?えええ…ちょっと待てよ…こんなのが正解だったら俺達はなんのために延々とループを… こういう時は他人の意見を仰ごう…俺はハルヒに背を向け他三人に聞いてみた キョン「なあ…俺はこれからハルヒとみんなで宿題をするようと提案してみたいんだが…どう思う?」 長門「…センスない」 みくる「今回に限ってはループした方がいいしちょうど良いですうぅー」 古泉「駄目元で言ってみればいいんじゃないんですか?ははは」 散々だな…もういいよ…どうせ俺なんか… ハルヒ「キョン!用があるならさっさとしてよ!」 キョン「じゃあ言うわ…」 65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/18(木) 22:37:04.35 ID:uSctQxfa0 キョン「ハルヒ、みんなでいっしょに宿題やらないか?」 ハルヒ「…やっと」 キョン「は?もしや…」 ハルヒ「気づくのが遅いのよ…バカキョン…」 キョン「正解かよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」               完 70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/18(木) 22:42:22.04 ID:uSctQxfa0 というわけで終り 規制解けた記念に何か投下したくなった、以上