あのフリーザさんだって長門の可愛さには敵わない 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/12(金) 12:25:05.27 ID:Mvn/cVwk0 フリーザ「ホ…ホホ…ゆ…ゆきちゃ…いや長門さん…」 長門「…何…?」 フリーザ「そ、その本に興味がありましてね!!もしよろしければ私にも読ませていただけませんか…ね…」 長門「…」 フリーザ「…」 スッ 長門「どうぞ」 フリーザ「あ、ありがとうございます!!」 ペラペラ フリーザ「ほおぉー…ふうーん…いやーやっぱり長門さんの読んでる本は面白いですなぁー…(チラッチラッ」 長門「…」 フリーザ「…」 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/12(金) 12:33:41.53 ID:Mvn/cVwk0 〜宇宙船兼自宅〜 ザーボン「フリーザ様…」 フリーザ「おやおやこれはザーボンさん…どうなさいました?」 ザーボン「どうですか、学校生活とやらは」 フリーザ「フフ…なかなか面白いものですよ。まるで本当の生徒になってしまったような気分です」 ザーボン「そうですか…ところで」 フリーザ「?」 ザーボン「いつになったら地球侵略を開始するのですか?」 フリーザ「ギクギクゥゥゥッッッッ!!!」 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/12(金) 12:45:11.25 ID:Mvn/cVwk0 フリーザ「ま、まあまあ…焦る必要はありませんよ。その気になればこんな弱小民族の国などすぐに滅亡出来てしまいますからね。」 ザーボン「ハハハ!確かにそうですね!!」 フリーザ「で、では私は部屋に入りますから誰一人侵入を許さないようお願いしますよ。もし侵入を許したら…」 ザーボン「…?」 フリーザ「文字通り皆殺ししないといけませんからね…」 ザーボン「…!!ハ、ハハッ!」 ウィーン…プシュ フリーザ「ふう…ただいま有希ちゃああああああああああんブチュウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!」 帰宅してから有希ちゃんの写真にただいまのキッスをする習慣が出来たのはいつからだろうか… こんな姿を部下に見られたら… でも止められないのだ…   12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/12(金) 12:54:10.06 ID:Mvn/cVwk0 フリーザ「あああああああん有希ちゅわああああああああん!!うわああああああん!!」 ぶるぁあああああああ♪ぶるぁあああああああああああ♪ フリーザ「む…携帯に着信が…ま、まさか有希ちゃん!!」 ピッ フリーザ「もしもし!フリーザ様です!!」 ハルヒ「もしもーし!フリーザー!」 フリーザ「…」 ハルヒ「…?ちょっとー!?もしもーーーーし!!聞いてるーー!?」 フリーザ「あ、あぁ…聞いてますよ…どうしたんですか?」 ハルヒ「今から図書館集合ね!時間厳守!遅刻したら罰金だからね!」 ブツッ フリーザ「…今日は部下達と会議の予定なのだが…」 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/12(金) 13:00:34.52 ID:Mvn/cVwk0 ウィーン…プシュ ザーボン「!!お疲れ様ですフリーザ様」 ドドリア「俺達でバッチリ見張ってました!蟻一匹侵入を許していません!!」 フリーザ「ホッホッホッ。ごくろうさまです。ところで今日の会議ですが…中止とみなさんに報告しておいてください」 ザーボン「えっ!?どうしたのですか?」 フリーザ「急用が出来てしまいましてね。申し訳ありませんが留守を頼みますよ。」 ドドリア「なるほど、侵略のための偵察ってところですね!?」 フリーザ「そ、そんなところですね!!」 ザーボン「ならば私もお供しましょう。おいドドリア留守は頼んだぞ」 ドドリア「へへ、任せておけ!」 フリーザ「えっ」 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/12(金) 13:12:31.78 ID:Mvn/cVwk0 フリーザ「いや、私一人で十分です。」 ザーボン「しかし…」 フリーザ「私一人で十分だと言ってるのですよ。(ギロッ」 ザーボン「ハ、ハハッ!」 ドドリア「し、失礼しました!!」 フリーザ「とにかく急ぐので後は頼みましたよ!」 ドヒュゥウウーーーン!! ドドリア「お、おい今日のフリーザ様機嫌悪くなかったか?」 ザーボン「いったいどうしたのだろうか…」 ゴオオオ…… フリーザ「予想以上に時間を食ってしまいましたね…このままではまた私が最下位に…!!」 スッ(サイフを出す フリーザ「…この国のお金はあまり持ってないんですよね…ハァ…」 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/12(金) 13:26:18.00 ID:Mvn/cVwk0 ハルヒ「遅ーーーーい!!やっぱりアンタが最下位ね!!」 みくる「こんにちはー」 古泉「フフッ」 キョン「おお来たか」 フリーザ「はぁ…はぁ…いやあ…皆さん早いですねえ…(何故だ…超スピードで飛んできたのに…」 フリーザ「ん?〈やっぱり〉?」 古泉「申し訳ありません。実は…あなた以外は既にみんなここに集まってたのですよ。」 ハルヒ「あー!古泉君なんでバラすのよ!!せっかく奢ってもらおうと思ったのに!!」 フリーザ「な、何…!?」 キョン「お前だけだろ!スマンなフリーザ。本当はお前を呼ぶだけで奢らせるつもりはまったくなかったんだ。」 フリーザ「ち…ちくしょぉ…ゆ…許…」 長門「…ごめんなさい」 フリーザ「許す!!ムハアーーーー!!」 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/12(金) 13:36:56.28 ID:Mvn/cVwk0 みくる「ムハア…?」 キョン「どうしたお前…まるでハルヒみたいなテンションで…」 ハルヒ「失礼ね!私はムハアーーー!なんて叫ばないわよ!!」 フリーザ「い、いや…失礼しましたね。ホホホ…」 最初は地球侵略の為の暇つぶしの予定だった。 しかし…変わってしまったんだ。そう… 有希ちゃんに会ってから… そして涼宮、朝比奈、古泉、キョン…どいつもこいつもいい奴らなんだ。 今ではかけがえのない大切な仲間になってしまっている… 自分の部下達よりも… 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/12(金) 13:45:26.90 ID:Mvn/cVwk0 キョン「んで?今日は何やるか考えてるのか?」 ハルヒ「それを考えるのが団員の仕事でしょ?」 キョン「お前なぁ…」 古泉「ではフリーザさん、何かいい案はありますか?」 フリーザ「ホホホ…そうですねえ…」 バンッ!! みくる「キャッ!!」 キョン「ど、どうしたハルヒ?」 ハルヒ「そうよ!みんなでフリーザの家に遊びに行くってのはどう!?」 フリーザ「^p^」 34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/12(金) 13:55:00.18 ID:Mvn/cVwk0 キョン「ほぉ…確かにこいつがどんな所に住んでいるか興味あるなあ」 古泉「そうですね…」 みくる「で、でも迷惑じゃないんですか?大丈夫なんですか?」 フリーザ「いや、その…そうですね…その…」 なんということだ… このまま普通に連れて行ったら…部下達に何を言われるか… いやそれ以上に自分達が何をしようとしてるかSOS団のみんなに知られたら…!! なにより…有希ちゃんの写真だらけのmyアルバムを見られたら… ハルヒ「よーし決定!そうと決まればさっそく案内s」 長門「     ダメ。       」 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/12(金) 14:02:54.55 ID:Mvn/cVwk0 フリーザ「え…?」 ハルヒ「ど、どうしたの有希?」 キョン「長門…?」 どういうことだ… まさか…俺の住処なんかには来たくないってことなのか? これは遠まわしに「ナメック臭そうなお前なんかの家には行きたくないんだよクソが!死ね!」って言われたのか!? チ、チクショウ…チクショおおおおおおおおおおおおおおおおおお!! ハルヒ「有希は行きたくないってこと?」 長門「…(コクリ」 キョン「じゃあダメだ。中止だな。」 ハルヒ「えー!なんでよー!!」 キョン「長門だけ置いて俺達だけで行くわけにもいかんだろう」 ハルヒ「うー…確かにそうだけど…」 古泉「そうですね。フリーザさんの家はまたの機会にお邪魔させてもらいましょうか」 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/12(金) 14:10:33.70 ID:Mvn/cVwk0 そして結局その日は遅くまで話をして解散、ということになった。 フリーザ「はぁ…帰るか…」 トントン フリーザ「ん?…ゆ…長門さん!?」 長門「…」 フリーザ「な、なんでしょうか?私に何かは、話でも?」 長門「(コクリ)…一緒にきて」 フリーザ「は、はい!!」 なんということだ… ここにきて完璧にへし折れたと思ってたフラグがビンビンに立ちまくっとるではないですか… ここで更にポイントをあげてガッチガチにフラグを固めなくては 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/12(金) 14:14:12.40 ID:Mvn/cVwk0 テクテク テクテク 長門「…」 フリーザ「…(何か、何か話さなくては…」 テクテク フリーザ「あ、あの長門しゃhん!!ふひぃ!」 長門「?」 フリーザ「な、なんでもないです…ホホ…」 長門「そう」 フリーザ「…」 長門「…」 テクテク 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/12(金) 14:22:55.31 ID:Mvn/cVwk0 テク… 長門「着いた」 フリーザ「こ、ここは…?」 この建物はいったい…? ま、まさか… フリーザ「ここは まさか 長門さんの お家ですか…?」 長門「…(コク」 フリーザ「あ…あぁ…あ…」 きたあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!! ザッ キョン「よう。やっぱり何かあったか。またハルヒのことか?」 なんできたあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!? 50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/12(金) 14:36:43.74 ID:Mvn/cVwk0 フリーザ「キョンさん…なんでアナタがここに…」 キョン「長門が自己主張するなんて滅多にないからな…気になって後をつけていたんだよ。」 しくじった…有希ちゃんと帰れることで気が動転してたせいか… キョン「ところで長門。またハルヒのことか?それとも…フリーザに何かあるっていうのか?」 フリーザ「…?涼宮さんがどうかしたのですか?」 キョン「ああ、そうかお前は知らないのか…まあ後で教えるよ。とにかく中に入ろうぜ。」 一体涼宮にどんな秘密があるっていうんだ? まあいい…とにかく有希ちゃんの家に入れる!! オラ、すっげえワクワクするぞ!! 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/12(金) 14:45:35.99 ID:Mvn/cVwk0 〜長門の家〜 コポコポ… コト… 長門「…どうぞ」 キョン「おうサンキュー」 フリーザ「あ、ありがとうございます!ホホォ!!(有希ちゃんの淹れてくれたお茶…!!」 キョン「それで…どういうことだ?何故フリーザを呼び出した?」 長門「…率直に言う。彼はこの世界にいるべき人ではない」 キョン「?」 フリーザ「!!」 何故!?どういうことだ! 他の星から来ていることがバレたのか!?どうして!? まさか最初から知っていたのか? 長門「…おそらくアナタは他の星から来たと思ってるけど正確にはそれも違う。」 53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/12(金) 15:00:20.01 ID:Mvn/cVwk0 キョン「ちょ、ちょっと待ってくれよ。話の内容がまったく理解出来ないんだが」 フリーザ「…」 長門「彼は他の星から来た。それは正しい。でもその星は本来【この宇宙に存在しない】。」 キョン「…もういまさら驚かないがとりあえず一つずつ聞こう。…お前は…宇宙人ってことなのか?」 フリーザ「フ…ハッハッハ!!バレてしまいましたか………そうです、私は別の星から来ました」 キョン「…何のために…?」 フリーザ「…」 キョン「…まあ答えたくなければいいけどな。あと一つ気になったのはこいつが来た星が本来存在しないってのはどういうことだ?」 スッ 長門「…」 キョン「これは…マンガ?ドラゴンボール…?」 フリーザ「ドラゴンボール!?何故その名が…!!」 55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/12(金) 15:05:42.96 ID:Mvn/cVwk0 ペラ…ペラ… フリーザ「これは…私…?」 キョン「どうしてこのマンガの中に…フリーザにそっくりな奴が出てきているんだ…まさか…」 長門「涼宮ハルヒのカバンの中にそのマンガが入っていた。」 キョン「!!」 フリーザ「…どういうことですか?」 キョン「…つまり星ごと…ハルヒの力で…この世界に…」 長門「…そう」 キョン「…だから存在しないって…」 長門「…そう」 フリーザ「ど、どういうことですか!?教えなさい!!」 キョン「お前は…お前はマンガの中から引っ張り出されたんだよ…星ごとな…」 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/12(金) 15:18:18.38 ID:Mvn/cVwk0 私は話を聞いた… 涼宮ハルヒが超常現象を起こすという話… 古泉、朝比奈、そして有希ちゃんがそれぞれ涼宮を監視しているという話… そして… キョン「…どおりで違和感なく俺達の間に入れた訳だ。これもアイツの望んだ事だからか…で…」 キョン「どうするつもりだったんだ?コイツを…」 フリーザ「…」 長門「…彼の力、そして彼と共に現れた人々はこの星のパワーバランスを破壊するに十分な力と危険性がある」 長門「…その危険因子は排除しなければならない」 フリーザ「…消す…って事ですか?私を…」 長門「そう。悪いけど」 フリーザ「…ホホ…随分サラッといいますねえ…(まあそこが可愛いんだけどな!!」 キョン「ちょ、ちょっと待てよ!!」 長門「…」 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/12(金) 15:27:22.87 ID:Mvn/cVwk0 キョン「確かにこのマンガの中のフリーザは残忍で危険なやつにしか見えない…」 キョン「でも俺は…いままで俺達とSOS団員として過ごしてきたフリーザはそんなやつじゃないと思うんだ…」 フリーザ「…キョン…さん…」 キョン「なぁ長門。俺からお願いがあるんだ。まだ、しばらく様子を見る訳にはいかない…かな?」 スッ フリーザ「ッ!?」 長門「でも私は見過ごすことは出来ない」 キョン「長門ォォォっ!!」 な…有希ちゃんに手をかざされただけで…体が動かないだと…? あぁ…俺は死ぬのか…部下達には申し訳ないことをしたな… でも有希ちゃんに殺されるなら… ああホントに有希ちゃん可愛いなぁ…ちきしょう… スッ フリーザ「?(体が…動く?」 長門「でも私は消したくない。少なくとも私は彼に好意的感情を持っている」 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/12(金) 15:36:54.04 ID:Mvn/cVwk0 フリーザ「!!な…長門さん…!」 キョン「じゃ、じゃあ!」 長門「しかし事態は楽観出来ないところまで来ている。脅威はすぐ側まで来てる」 キョン「な」 ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!! パラ…パラ… フリーザ「な、何だ…?だ、大丈夫ですか二人とも!!」 キョン「く…なんとか…な…」 フリーザ「!?」 クウラ「何をチンタラやってるんだ?フリーザ…」 66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/12(金) 15:46:21.59 ID:Mvn/cVwk0 フリーザ「き、貴様…何故ここに…!!」 クウラ「フン…なかなか貴様が帰ってこないから様子を見に来てやったんだ」 キョン「知り合いなのかフリーザ!?」 フリーザ「…くっ…」 クウラ「しかし何故人間なんぞ庇っているんだ?情でも移ったのか?んん?」 フリーザ「…だったらなんだというんだ?」 クウラ「ならば消してやろう!」 ピッ フリーザ「なっ!?キョンさん!長門さん!!!」 バチッ クウラ「!?…俺の攻撃が届かない…?」 長門「…」 69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/12(金) 15:51:01.23 ID:Mvn/cVwk0 フリーザ「だ、大丈夫ですか!長門さん!!」 キョン「あぁ…アイツなら大丈夫だろう。俺が知る限りアイツ程頼りになるヤツはいないからな」 フリーザ「アナタも随分落ち着いてますね…」 キョン「まぁ…こういうのは慣れてるからな…」 フリーザ「(…本当に素敵なコだ…」 クウラ「なめるな…なめるなよ人間があああああああああああああ!!」 ズドッドドドドドドドッドドドドドドドド キョン「お、おい長門!!大丈夫か!!」 長門「…少し厳しいかもしれない」 ダラン… フリーザ「!!長門さん…さっきの爆発でケガを…!!」 長門「…」 70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/12(金) 15:54:56.27 ID:Mvn/cVwk0 長門「アナタ達を守るのは私の役目…だから」 長門「私がアナタ達を守る」 フリーザ「…!!」 ズドドドドドドドドッドドドド クウラ「どうした!?反撃をする暇もないか!?ハハハハァーーーッ!!!」 長門「…ッ」 クウラ「そろそろ潰れてしまうか!?ハハハハハ!!」 ドゴォン!! クウラ「ぐっ」 フリーザ「そこまでだ…クズが…」 キョン「フリーザ…?」 76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/12(金) 15:59:00.73 ID:Mvn/cVwk0 クウラ「ほぅ…本格的におかしくなってしまったようだな…一族の恥めがァァァアァァ!!」 フリーザ「貴様なんぞに…大切な友達と…愛する人を殺させてたまるかああああ!!」 長門「…!」 キョン「…フリーザ…お前…」 ズドドドドドドッォオオオオオ フリーザ「ぐうううううう!!」 クウラ「ぐぅ…さすがやるな。だが少しばかり貴様の力が劣っているようだな」 キョン「くそっ…どうしたら…」 長門「…これを」 ブゥン キョン「これは…銃?」 78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/12(金) 16:04:02.59 ID:Mvn/cVwk0 長門「これを撃てば奴はこの世界から消える。私は腕をケガして撃てない。」 長門「あなたが撃って。」 キョン「…ゴク」 クウラ「そこで何をこそこそやってるんだ!?虫ケラどもおおおお!!」 長門「!!」 キョン「長門!危ない!!」 ドゴォオオオオオオオ 長門「…あ…」 キョン「…フ、フリーザ…」 フリーザ「…だ…大丈夫ですか…二人とも」 ドサッ キョン「フリーザ!!おい大丈夫か!!」 80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/12(金) 16:08:04.04 ID:Mvn/cVwk0 ザッ ザッ クウラ「ふん…つくづく馬鹿な奴よ。こんな人間なんぞのために命を捨てるとはな」 クウラ「あとはお前達だけだ。どうした?何か言い残すことはないのか?」 キョン「…それはこっちのセリフだぜ」 クウラ「あん?」 キョン「わざわざこっちまで近づいてきてくれてありがとよ!!消えろ!!この世界から!!」 バン!! クウラ「ぐっ…ぐ!?が、があああああああああああああああああああ!!!!」 クウラ「き、貴様何をしたああああああああああああああああああああ!!!」 キョン「ありがとよフリーザ…お前のおかげだぜ」 クウラ「ぐああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」 シュン 81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/12(金) 16:13:53.02 ID:Mvn/cVwk0 キョン「消えた…死んだのか?」 長門「…修正ワクチンを撃ちこんだ。元いた世界に帰った。」 キョン「そうか…」 フリーザ「…ぐ…」 キョン「お、おい!大丈夫か!!」 フリーザ「だ、大丈夫です…あなたと…それに長門さんも大丈夫ですか…?」 キョン「ああ、俺達は平気だ!心配するな!!」 フリーザ「そうですか…良かった…長門さん…」 フリーザ「アナタに伝えたいことが二つあります…聞いてくれますか」 長門「…(コクリ」 キョン「フリーザ…」 83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/12(金) 16:25:40.22 ID:Mvn/cVwk0 フリーザ「私はあなたのことが好きです。大好きです。」 長門「…」 フリーザ「心の底からあなたのことを愛しています…」 長門「…認識した」 キョン「お前…そんな言い方はないだろう…」 長門「…なんと言えばいいのかわからない。言葉が見つからない」 キョン「…そうか…。お前は…どうなんだ。フリーザのこと…どう思っているんだ?」 長門「私は…」 フリーザ「…」 長門「私はまだあなたに読んでもらいたい本がいっぱいある」 長門「私はまだあなたと一緒にいたい」 キョン「…なるほど…お前らしいな」 フリーザ「ありがとう…な…いや…有希ちゃん…」 86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/12(金) 16:32:36.73 ID:Mvn/cVwk0 フリーザ「それだけ聞ければ満足です…あともう一つ…」 長門「…」 フリーザ「この世界を元に戻してくれませんか?」 キョン「な…おい!それは…お前も消えるってことだろ!?」 キョン「その必要はもうないだろ!?もうお前が危険なんかじゃないってことは俺達は十分分かっている!!」 キョン「俺だって…他の奴らだってお前には消えてほしくなんかないんだ!!」 フリーザ「ホホホ…本当にいい人ですねえキョンさんは…」 キョン「からかうな!」 フリーザ「ですが、私達がいる限り今回のような危険は常に付きまとうでしょう」 キョン「しかし…!!」 長門「…認識した」 キョン「長門!お前まで…!!」 長門「それが彼の望みだから…」 キョン「…」 87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/12(金) 16:40:39.32 ID:Mvn/cVwk0 長門「…始める」 ブゥン キョン「うぉ!?」 フリーザ「ありがとう…有希ちゃん。キョンさん。それにみんなにも伝えてください…楽しかったですよ。ホホホ」 キョン「おい!いっちまうのかよ!まだお前ん家遊び行かせてもらってねーぞ!お前が…」 キョン「お前がいなくなったらSOS団の席が1つ空いちまうだろーが…」 長門「…」 フリーザ「…」 長門「これ…」 スッ フリーザ「…これは キョン「それは…お前のメガネじゃないか…」 長門「…私の代わり…」 フリーザ「…!」 89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/12(金) 16:46:16.54 ID:Mvn/cVwk0 フリーザ「ほほ…ありがとうございます。大切にさせていただきますよ」 フリーザ「本当に…本当に大切にします…」 長門「…」 キョン「…」 シュウゥゥゥゥゥゥ… フリーザ「…そろそろお別れみたいですね。名残惜しいですが…」 キョン「おい!忘れるなよ!絶対に!俺達の事!」 長門「…」 キョン「長門の事を!!」 長門「…ッ」 フリーザ「さようなら。」 92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/12(金) 16:49:36.07 ID:Mvn/cVwk0 キョン「行っちまったな」 長門「…」 キョン「あれ…長門お前…泣いているのか?」 長門「これは……そういうアナタも…」 キョン「バ、バカ野郎!俺がなぐわげ…ないだろ…ぐッ…ずずッ…」 長門「…ッ」 キョン「…あばよ…フリーザ…」 長門「…忘れない」 キョン「ん?」 長門「私は決して忘れない。彼の事を。」 キョン「…そうだな」 93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/12(金) 16:56:43.46 ID:Mvn/cVwk0 〜数日後〜 どうもキョンです。 フリーザが消えてから数日が経った。 どうやら長門の話によると本来なら記憶からアイツのことは消えてしまうらしいのだが 消滅した場所に立ち会ったことが幸いしたらしく俺(と長門)はまだアイツのことを覚えている。 それだけにまだ寂しさが消えないことが幸いといえるかどうかは疑問だが… ハルヒ「皆揃ってるーーーー!?」 キョン「うーす」 古泉「こんにちは、涼宮さん」 長門「…」 ハルヒ「アレ?有希ちゃん、珍しいわね!!アナタがマンガなんか読んでるなんて!」 ハルヒ「しかも【ドラゴンボール】なんてバリバリのバトルマンガじゃん!!確かに面白いけどねー!」 95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/12(金) 17:04:58.20 ID:Mvn/cVwk0 キョン「 (ド迫力のバトルマンガ…今にして思えばコイツが好きそうな題材だな…」 ハルヒ「アレ?フリーザってメガネなんか掛けてたっけ?っていうか何で悟空とかと親しげにしてるの!?」 キョン「フリーザは根っからの悪人じゃなかった、だから改心して正義の味方になった。そういうことだろ。」 ハルヒ「んー、そうだったかしら…メガネはつけてなかった気がするんだけど…」 キョン「誰かからプレゼントしてもらったんじゃないか?大切な人とか」 バンッ キョン「いてえ!!」 ハルヒ「適当なこと言ってんじゃないの!!」 キョン「(嘘は言ってないぞ嘘は!!」 長門「…クス」 おわり 108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/12(金) 18:06:52.01 ID:Mvn/cVwk0 投下遅れまくったのにこんなに褒めてもらってめっちゃうれしいです ありがとうみんな ありがとうフリーザ