みくる「鶴屋さん……実は私……」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/23(土) 05:59:38.38 ID:3wL7ME0bO 私は朝比奈みくる。高校一年生。 私には、人には言えない秘密があります。それは…… 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/23(土) 06:00:39.47 ID:3wL7ME0bO みくる(ここが北高校か……) 今日は転校初日。なにもかもが新しい生活。ちょっぴり緊張してます。 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/23(土) 06:00:54.98 ID:3wL7ME0bO 教師「今日は転校生を紹介する」 クラスメイト達「誰?男?女?」 教師「静かに!入っていいぞ」 みくる「は、はい」 みくる(皆見てる……当たり前か) 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/23(土) 06:01:06.78 ID:3wL7ME0bO みくる「あ、朝比奈みくるでしゅ!」 クラスメイト達「可愛い!背低い。お人形さんみたい」 みくる(か、噛んじゃった) 教師「皆仲良くしてやってくれ!席は……あそこだな」 鶴屋さん「ヤッホー」 みくる「ど、どうも」 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/23(土) 06:01:17.88 ID:3wL7ME0bO 一時間目の休み時間。クラスの人から質問攻めに合いました クラスメイトA「ねぇねぇ、前はどこにいたの?」 みくる「え、えっと……」 クラスメイトB「趣味は?」 みくる「しゅ、趣味は……字を書くこと、かな?」 クラスメイトC「じゃあさ、じゃあさ、書道部入らない?」 みくる「書道部ですか?」 クラスメイトC「そう!是非来てよ」 みくる「は、はい」 私は頼まれると断れないところがあった 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/23(土) 06:03:37.77 ID:3wL7ME0bO 昼休み。あらかた質問したのか誰も声をかけてこなかった。 みくる(ふぅ。今日は疲れた。お昼食べよ) 鶴屋「ヤッホー!みくる元気?」 みくる「!?」ビクッ 鶴屋「ごめんごめん。びっくりした?」 みくる「いえ。大丈夫です」 鶴屋「そっか。自己紹介がまだだったね。私は鶴屋。めがっさよろしくっさ!」 みくる「朝比奈みくるです。よろしくお願いします」 鶴屋「あはは!緊張してるかい。ところでみくるは弁当?学食?」 みくる「あ、弁当持ってきました」 鶴屋「そっか。じゃ一緒に食べよ!」 みくる「ありがとうございます」 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/23(土) 06:04:40.18 ID:3wL7ME0bO みくる(明るくていい人だなぁ) 鶴屋「ん?どったの?」 みくる「あ、いえ、なんでもないです」 鶴屋「悩み事があるならこの鶴屋さんになんでも相談するといいさ!」 みくる「あ、ありがとうございます」 鶴屋「いいっていいって!困った時はお互い様にょろ」 みくる(本当にいい人だなぁ) 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/23(土) 06:05:26.15 ID:3wL7ME0bO 午後の授業、HRも終わり放課後になりました。 クラスメイトC「朝比奈さん。行きましょ」 みくる「あ、はい」チラ 鶴屋「あはは!面白い!」 みくる(鶴屋さん誰とでも仲いいんだな) クラスメイトC「朝比奈さん?」 みくる「あ、はい。今行きま〜す!」 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/23(土) 06:06:06.82 ID:3wL7ME0bO みくる(これが書道、ですか。難しいですぅ) 部長「大丈夫かい?」 みくる「あ、はい」 部員A「朝比奈さん字可愛いね」 部員B「うんうん!これなんかも凄くいいよ」 みくる「あ、ありがとうございますぅ」 みくる(皆いい人そうでよかったぁ) 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/23(土) 06:07:18.74 ID:3wL7ME0bO みくる「それじゃあ失礼します」 クラスメイトC「お疲れ様」 みくる「ふぅ。今日は疲れたなぁ」 鶴屋「みっくる〜終わったかい?」 みくる「つ、鶴屋さん!」 鶴屋「一緒に帰ろっさ!」 みくる「待っててくれたんですか?」 鶴屋「まぁねぇ。んじゃ出発〜」 みくる「えと、ありがとうございます」 鶴屋「いいっていいって!友達じゃないか!」 みくる「友達……」 鶴屋「置いてくよ?みくる」 みくる「あ、待ってください!鶴屋さん」 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/23(土) 06:08:56.04 ID:3wL7ME0bO 鶴屋「どうだった、書道部は?」 みくる「はい。皆いい人でよかったです」 鶴屋「そっかぁ。よかったよかった!」 みくる(改めて見ると鶴屋さんって美人だなぁ) 鶴屋「なんだいみくる?」 みくる「あ、いえ。ただ、鶴屋さんって美人だなぁと思って」 鶴屋「よ、よせやい。照れるじゃないか///」 みくる「ご、ごめんなさい」 鶴屋「みくるも可愛いよ!」 みくる「そ、そんな」 鶴屋「あはは!さっきのお返しっさ」 みくる「もう、鶴屋さんの意地悪〜」 鶴屋「あはは!ごめんよみくる〜」 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/23(土) 06:10:28.06 ID:3wL7ME0bO それから私達は二年生になりました。 クラスにも部活にも慣れ私の高校生活は幸せそのものでした。 あの日までは…… 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/23(土) 06:11:14.17 ID:3wL7ME0bO 鶴屋「みっくる〜。今日は一年生が来るにょろ」 みくる「そうですね。どんな子達が来るんでしょうか」 私は新一年生を純粋に期待していた。あの人のことも忘れて…… 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/23(土) 06:12:12.08 ID:3wL7ME0bO 鶴屋「うーん。皆初々しいね〜」 みくる「そうですね〜」 みくる「それじゃあ私はこれで」 鶴屋「またねみくる〜」 みくる「はい。さようなら鶴屋さん」 よし、今日も部活頑張ろう 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/23(土) 06:13:32.04 ID:3wL7ME0bO しかし私の日常は壊されてしまった。ううん、これが本来の私の役目。 忘れ物を取りに教室に戻るとそのひとが現れた。 ハルヒ「そこのあんたちょっと来なさい!」 みくる「え?私ですか?ってちょっと何するんですかぁ」 ハルヒ「いいからいいから!」 みくる「離してくださ〜い!」 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/23(土) 06:14:09.92 ID:3wL7ME0bO みくる「ここどこですか〜?なんで私連れて来られたんですか〜?」 ハルヒ「部活は?なに入ってるの?」 みくる「えっと書道部です」 ハルヒ「じゃそれ辞めなさい。今日からあなたはSOS団団員よ!」 セリフ違ってても気にしないで 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/23(土) 06:14:30.46 ID:3wL7ME0bO ハルヒ「よろしくね、みくるちゃん」 みくる「朝比奈みくるです。よろしくお願いします」 みくる(書道部にはなんて言おう) 長門「……」パタン ハルヒ「今日は解散!」 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/23(土) 06:15:56.15 ID:3wL7ME0bO 次の日朝、私は書道部の部長に退部届けを出しました。 みくる「すみません」 部長「大丈夫だよ。気にしないで」 みくる「失礼しました」 みくる(これも仕様がないこと) みくる「あ、鶴屋さん」 鶴屋「書道部辞めちゃったのかい?」 みくる「……はい」 鶴屋「誰かにいじめられたのかい?鶴屋さんに任せないさいって」 みくる「いえ、そうじゃないんです。大丈夫です」 鶴屋「そっか。鶴屋さんの力になれることならいつでもいうにょろよ」 みくる「ありがとう鶴屋さん」 みくる(鶴屋さんにはまだ言えない。でも) 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/23(土) 06:16:34.17 ID:3wL7ME0bO 日曜日の不思議探索の日。私はキョン君に全てお話しました。 みくる「信じなくてもいい。ただ知っておいて欲しかったんです」 キョン君はやっぱり半信半疑でした。無理もないですよね。いきなりそんなこと言われても私だって困ります。 みくる(鶴屋さんにもいつかは……) 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/23(土) 06:21:08.59 ID:3wL7ME0bO その後転校生の古泉一樹君が入部して来ました。 鶴屋「みくる〜今日もSOS団の活動かい?」 みくる「はい」 鶴屋「今度私も紹介してくれよ」 みくる「わかりました。涼宮さんに話しときますね」 鶴屋「よろしく〜」 みくる(鶴屋さんは出来れば巻き込みたくないな) 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/23(土) 06:22:01.30 ID:3wL7ME0bO それから数日して涼宮さんは市民野球大会に参加すると言い出しました。 ハルヒ「人数が足りないわね。キョン!あんた適当に人数集めときなさいよ」 キョン「へいへい」 みくる「あの〜私、ルールとかよくわからないんですけど」 ハルヒ「大丈夫よみくるちゃん。明日から特訓するから」 みくる「ふぇ〜お手柔らかにお願いします」 ハルヒ「なに言ってるのよ。目指すは優勝よ!」 長門「……」パタン ハルヒ「それじゃ解散!」 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/23(土) 06:23:06.33 ID:3wL7ME0bO 鶴屋「みくる、野球大会に参加するんだって?私も参加させてくれよ」 みくる「鶴屋さんいいんですか?」 鶴屋「どんと任せちゃっていいにょろよ!」 みくる「それじゃあ涼宮さんに言っときますね」 鶴屋「ところでみくる、彼氏とかできんたんかい?」 みくる「か、彼氏ですか!?そんなのいませんよぉ」 鶴屋「あはは!みくるぐらい可愛いと男子はほっとかないと思うんだけどなぁ」 みくる「そんな、私なんて可愛くないですよ。ドジですし」 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/23(土) 06:26:58.21 ID:3wL7ME0bO 大会当日、私のドジのせいで涼宮さんを怒らせてしまいました。 でも長門さんのおかげでなんとかなりました。 ハルヒ「キョン!なんで棄権するのよ!」 キョン「古泉もバイトに行っちまうし、それに朝比奈さんも俺もボロボロだ」 キョン「それにもう十分楽しめただろ」 ハルヒ「ま、まぁいいわ。今回は許してあげるんだから」 キョン「へいへい」 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/23(土) 06:27:28.21 ID:3wL7ME0bO 鶴屋「いや〜野球大会めがっさ楽しかったさ!」 みくる「鶴屋さん大活躍でしたしね」 鶴屋「そんなことはないっさ!それにみくるだって打ったじゃないか」 みくる(あれは長門さんのおかげですけど) 鶴屋「またなにかあればいつでも声をかけてくれよ」 みくる「ありがとうございます鶴屋さん」 みくる「……」 鶴屋「どしたのみくる?」 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/23(土) 06:28:13.09 ID:3wL7ME0bO みくる(やっぱり言わなきゃ) みくる「鶴屋さん、大事な話があります」 鶴屋「な、なんだい急に改まって」 みくる「実は……私……」 みくる(言えない。どうして?) 鶴屋「みくる?」 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/23(土) 06:29:29.95 ID:3wL7ME0bO みくる「ご、ごめんなさい!」 鶴屋「……みくるが言いたくないなら無理に言わなくてもいいにょろ」 みくる「鶴屋さん……そうじゃないんです」 鶴屋「いいにょろよ。だって私達……友達じゃないか」 みくる「鶴屋……さん」 鶴屋「ってみくる?泣かないでよ」 みくる「ごめんなさい。私嬉しくて。あの時からずっと言いたくて」 みくる「でも言えなくて……本当にありがとう鶴屋さん」 鶴屋「そんな、よせやい。別に私は特別なしたことをした訳じゃないからさ」 みくる「はい」 みくる「鶴屋さんは私の一番の友達です」 いつか鶴屋さんにも言おう。私が未来人だと 終わり