ハルヒ「古泉君!キョンと有希の後をつけるわよっ!!」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/29(火) 20:07:35.32 ID:vac4R3Ym0 キョン「それじゃあ長門、一緒に帰ろうぜ」 長門「了解した」 ハルヒ「……古泉くん」 古泉「はい、何でしょう?」 ハルヒ「キョンと有希って最近やけに仲良いわよね」 古泉「……そ、そうですか?僕には普段どおりに見えますが    それに、メンバーどうしの仲が良いのは、いい事だと思いますが」 ハルヒ「そっちの仲が良いならいいんだけど、もし     恋愛的な仲のよさだったら……(ブツブツ)」 古泉「あの、涼宮さん?」 ハルヒ「……えっ?あ、ああ!何でもないわ!     それよりも古泉君!明日暇よね!?」 古泉「ええ。それは勿論」 ハルヒ「それじゃあ明日一日私に付き合いなさい!     SOS団団長として、キョンと有希がどういう関係     なのか知る為に尾行するわよっ!!」 古泉「え。いや、それは……いえ。解りました」 後は任せた 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/29(火) 21:55:56.81 ID:c9PyAJjAO 次の日 ハルヒ「いたわよっ!」 古泉「やっと見つけましたね…(まさか3時間も探すとは) さてと、後をつけまs…ってちょっと涼宮さん!」 ハルヒ「こらキョーン!!!」 キョン「おわっハルヒじゃないかどうしたんだよ」 長門「…」 ハルヒ「あんたこんなとこで何してんのよ!」 キョン「(それについては俺も同じ意見なのだがまぁ今はいいとしよう)いや、そろそろお前の誕生日だろ?何買えばいいかわからないから長門に助けてもらおうと思ってついてきてもらってたんだよ」 古泉「そうなんですか?」 長門「そう」 ハルヒ「なっ、なによ!そういうことなら私に助けを求めなさいよ!!」 キョン「お前それじゃあ意味がないだろうが」 ハルヒ「そ、そうだけど!!……だからってわざわざ有希じゃなくたっていいじゃない(ブツブツ」 キョン「ん?」 ハルヒ「わかったもういいわ!!今回は特別に団長の私直々にリクエストしてあげる!!…そうねぇ、ブレスレットなんていいわね。うん!決まり!ブレスレットでお願いするわ!!」 キョン「あのなぁ」 ハルヒ「そうと決まったからには早速行くわよ!ほら有希来なさいっ!」 長門「…」 キョン「ったくなんだってんだよハルヒのやつ」 古泉「あなたも色々と大変ですね」にこっ 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/29(火) 22:13:03.18 ID:c9PyAJjAO 到着 ハルヒ「さあ皆!好きなのを選びなさい!」 キョン「っておい!何を勝手なことを…」 古泉「いや〜迷いますねぇ」 長門「…これ」スッ ハルヒ「うんうん!」ニコニコ キョン「ちょっと待てよお前ら俺はなぁ!」 ハルヒ「いいじゃないの!あんたのは特別に私が買ってあげるからっ!」フンフン♪ キョン「はぁ?おいハルヒ今日はお前の誕生日であってだな!古泉や長門には」 ハルヒ「あーっ!もううるさいわね!じゃあ私が望む誕生日プレゼントは皆の分も買ってあげること!!これで文句ないでしょ!!!」 古泉「これを断ったらまた僕のアルバイトが増えるかもしれませんねぇ」にこっ 長門「涼宮ハルヒの望むままにするのが彼女が起こす問題を防ぐための最適の手段」 キョン「ぐっ…お前ら…わかったよ買えばいいんだろ買えば」 ハルヒ「決っまりー!んーどれにしましょう悩むわね」 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/29(火) 22:22:36.07 ID:c9PyAJjAO 初めて書くけど難しいんだな正直ナメてた。 おもしろくないだろうし携帯だけど暇だし書くよすまん ハルヒ「皆決まった!?」 古泉「えぇ。ついでに朝比奈さんのも僕が選んでおきましたよ」 長門「決まった」 キョン「ハルヒよ俺の分はどうなってるんだ?」 ハルヒ「心配無用よ!」 キョン「限りなく心配な訳だが買ってくるから皆俺に選んだブレスレットを渡してくれ」 古泉:赤いブレスレット 朝比奈:ピンク ハルヒ:黄色 長門:蛍光の緑 キョン「長門…」 ハルヒ「じゃあ私達は店の外で待っておくわ!」 古泉「よろしくお願いします」 長門「…」 キョン「へいへい」 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/29(火) 22:35:06.72 ID:c9PyAJjAO キョン「まさかこれだけの出費になるとは…このお金を朝比奈さんへのプレゼントだけに使えたら…」 〜キョンの妄想〜 キョン「朝比奈さん…俺の気持ちです!」 朝比奈「ええぇ!そんな私なんかに申し訳ないですよぉ!」 キョン「いいんです!受け取ってください!」 朝比奈「キョンくん…ありがと」ちゅっ 〜妄想解除〜 キョン「なーんつってデヘヘヘヘヘッ」 ハルヒ「何笑ってんのよ気持ち悪い」 長門「おかしい」 古泉「ついに壊れましたかね」 キョン「どわっ!居たのかよ!外で待ってるんじゃなかったのかよ!」 ハルヒ「あんまり遅いから戻ってきたのよ余計な心配だったみたいだけど」フンッ 古泉「朝比奈さんのことでも想像していたのですかねぇ」 長門「いやらしい」 キョン「うるせぇ!」 ハルヒ「で、会計は終わったの?」 キョン「あ?あぁ…ほらっ」 ハルヒ「悪いわね!キョン!」 古泉「では、用も済みましたし帰りますか?」 ハルヒ「そうね!今日はこれで解散にしましょ!キョン!あなたは少し残りなさい!」 キョン「なんで?」 ハルヒ「い、いいから!」 キョン「わかったよ」 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/29(火) 22:42:58.72 ID:c9PyAJjAO 古泉「ではまた明日会いましょう」 長門「…」 ハルヒ「えぇ!」 キョン「おうまたな……で、なんだよハルヒ俺だけ残してまた何か買いなさいってことじゃないだろうな?」 ハルヒ「ち、違うわよ!ほ、ほら!!あなたの分は特別に私が買ってあげるって言ったでしょ!!ありがたく受け取りなさいよね!!はい、これ!!」パシッ キョン「え?あ、お、おう…」 ハルヒ「じゃ、じゃあ私はこれで帰るから!!また明日ねキョン!!遅刻するんじゃないわよ!!!」タッタッタッタ キョン「あ、ハルヒっ!」 そうしていつものように駆け足で帰っていったハルヒであったが一体なんだって俺だけ残したんだ?古泉や長門の前でもよかったじゃないか堂々と買ってやると言っていたくせに まあそれはともかく袋を開けて確認してみようハルヒのことだから何かとんでもなく趣味の悪いモノを買っていそうだしな…ん?……これは…? 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/29(火) 23:01:47.22 ID:c9PyAJjAO 需要ないか?ないなら1秒でやめるが 次の日の部室 朝比奈「ええぇ〜キョン君がわざわざ買ってきてくれたんですかぁ?ありがとうございます大事にしますね」 ああ美しい朝比奈さんあなたはまるで闇の中に突然現れた天使のようだ ハルヒ「感謝しなさいよ!」 朝比奈「はい!」 おいおいなんだってお前がでしゃばるんだよこの場合感謝の気持ちは普通俺に向けられるものだろうが 古泉「朝比奈さんは今渡したから大丈夫ですが皆さんはちゃんと身につけてきましたか?」 長門「…」スッ(腕を上げて見せる ハルヒ「もっちろんよ!」 キョン「へ?」 古泉「あれ?聞いてないんですか?このブレスレットを団員の証とすると昨夜涼宮さんから連絡がきたはずですが」 おいおいどういうことだ聞いてないぞ?何か?俺を団員の仲間外れにしようとでもいうのか?ま、まあ偶然にもしかとつけてきている自分がいる訳だが ハルヒ「…」 古泉「つけてきてないのですか?」 キョン「あ、あぁ…いや、ちゃんとつけてきてるさ、ほら」スッ 古泉「ん?それは…?」 長門「涼宮ハルヒと同一の物で間違いない」 朝比奈「ど、どういうことですかぁ?」 キョン「い、いやこれはハルヒが…」 ハルヒ「全くキョンっ!!団長である私と同じ物を身につけるなんてまさかあなた団長の座を私から奪うつもりぃ!?」 ここまで望まない地位も珍しい訳だが キョン「何言ってんだ?これは昨日お前が…」 ハルヒ「言い訳無用よ!!あーもうつまらない!!きょ、今日はこれで解散よ!!!」タッタッタ!バタンッ! 古泉「何があったんです?」 キョン「い、いや…」 古泉「?」 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/29(火) 23:12:28.21 ID:c9PyAJjAO 朝比奈「どうしたんですキョン君〜」 キョン「い、いや、これは昨日古泉達と別れた後ハルヒから渡されたものなんだが…」 古泉「…なるほど、そういうことですか」 キョン「ん?なんだ?」 古泉「いえいえここで私が代弁するのは涼宮さんからしても迷惑でしょうから。ただあなたには涼宮さんの希望通り動いて頂きたいと。…まあ私からの軽いアドバイスですよ(ニコッ」 キョン「なんだってんだよ俺はいつもそうしてるじゃねぇか」 長門「…涼宮ハルヒ……敵(ボソボソ」 キョン「ん?なんだ長門?何か言ったか?」 長門「何も。それよりこの後何か用事はある」 キョン「え?いや何もないけどどうした?」 長門「少し付き合って」 キョン「お、おう別にかまわんが…」 長門のやつが誘ってくるとは珍しい…まさかさっきのハルヒの奇妙な行動と何か関係があるのかもしれないな 古泉「これはややこしくなってきましたね」ニコッ 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/29(火) 23:20:15.96 ID:c9PyAJjAO その後 キョン「なあ長門?どこに向かってるんだ?」 長門「ついてくれば分かること。」 キョン「あ、あぁ…」 なんなんだ一体ハルヒのことなら部室でも話せたじゃないかわざわざ場所を変える必要はあるのか? どうしたんだ長門?俺にその理由とやらを教えてくれませんかね?長門?…長門?え?長門?おい!な、長門?!?!?………長門ォォォォォ!!!!!!!!…………あー長門はしゃべらないから暇だ早く着かないものか…。長門が考えていることはなんなんだよ 長門「着いた」 キョン「ん?あ、…って図書館!?」 長門「そう」 キョン「何するんだ?何か調べたいことでもあんのか?」 長門「入りましょう」 キョン「…わ、分かった」 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/29(火) 23:31:28.75 ID:c9PyAJjAO わかった続ける 一手先も手探り状態だし書き溜めてもないから遅いけどそこは勘弁してください 1時間後 キョン「な、なあ長門…?」 長門「なに」 キョン「ずーっと本読んでるだけだが一体何しにここに来たんだ?」 長門「私にもたまには息抜きが必要」 キョン「は?」 …ん?息抜き?用はないのか?それならなんだって俺を? それに本を読むだけなら部室でいくらでもしてるじゃないか まさか俺は今デートに誘われているのか?いやいや、長門に限ってそれはないなしかし他に理由が… キョン「なあ長門?なんだって俺を誘ったんだ? 本を読むだけなら部室だってできるだろ?」 長門「私には息抜きとあなたが必要」 キョン「ちょっとそれはどういう意味で言っているんだ?まさか…」 長門「そういう意味」 まじかよ…え?これは告白か?なんだ?どうすればいいんだ古泉お前は俺よりはるかにイケメンだからこういう場は慣れているだろ? 頼む俺にアドバイスを… (古泉「あなたは涼宮さんの希望通りに…」) …わからないぞ古泉まあいい仕方ないここはもう… キョン「お、おぉ…そうか…」 長門「…」 どうしたらいいんだ 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/29(火) 23:44:36.96 ID:c9PyAJjAO キョン「古泉〜助けてくれ…」 ?「キョン!?」 この声はまさか毎日毎日放課後になると勢いよく部室の扉を開けて自分の意見を述べては好き放題なさるあの方か? キョン「…ハルヒ?」 ハルヒ「こんなところで有希と何してんのよ!!」 キョン「いや、これはだなそのつまり長門に誘われて」 ハルヒ「はぁ?何言ってんのよ有希がキョンを誘うなんてありえないわよそんな下手な嘘しかつけない訳!?」 キョン「い、いやいや嘘ではないぞ嘘では…というかお前こそ何しにきたんだ?」 ハルヒ「古泉に面白そうな本があるって言われたから来てみたのよっ! でもおかしいわね見当たらないわ」 あの野郎 ハルヒ「キョンはもういいわ埒があかない!有希!あなたなんでこんなところにキョンといるのよ!!」 長門「デート」 ハルヒ「ハァ!?ちょっ有希!?あなたまさか」 長門「そう」 ハルヒ「な…なによ!いいわ!あなたがそうならこれをご覧なさい!おそろいよ!」(ブレスレット 長門「知っている」 ハルヒ「え…で、でも私はこれがある以上有希よりリードしてるのは間違いないわねっ!!」 長門「これ」バサッ キョン「ん?なんだ?本?」 長門「おそろい」スッ キョン「え?あ、あぁ、ありがとう…?」 長門「これで同じ」 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/29(火) 23:55:56.68 ID:c9PyAJjAO ハルヒ「な!ずるいわよ有希!」 長門「手段はどうであれこれであなたと私は同じ立場」 キョン「お、おいお前ら…」 ハルヒ「うるさいわね!あんたは黙ってて!!!」 キョン「なっ…」 ハルヒ「わかったわ!勝負よ有希!!私の勝ちは決まっているけど」 長門「わかった」 キョン「はぁ?」 そうしてその日はハルヒの解散という半ば強制的な一言でお開きとなったが一体なんだってんだ 明日は本もブレスレットも持っていかないといけないのか? もういい考えるのも疲れちまった今日は寝よう そうして朝比奈さんの夢を見られることを望んで俺は眠りについた 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/30(水) 00:05:35.70 ID:Hg7fUxIxO 次の日 キョン「ったく昨日は色々ありすぎたな…夢には古泉がでてきやがるし(一応俺はホモではないとだけは言っておく) これは余談だが何故無職童貞の俺がこんな悔しいSSを書いているのか部室に着いたら朝比奈さんにでも聞いてみるか…。いや、何言ってんだ俺は。それにしてもこの殺人的な登り坂には毎度毎度苦労させられるな…」 ?「待ちなさいっ!キョン!!」 この声は?…一方的に約束をとりつけておいてさんざん振り回したあげく一番最後に到着したという理由だけで俺に飯を奢らせる贅沢なあの方か? キョン「ハルヒ?」 ハルヒ「待ちなさいってば!!」 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/30(水) 00:13:48.93 ID:Hg7fUxIxO キョン「どうしたんだ?」 ハルヒ「あなたまさかブレスレットのこと言ったの!?」 キョン「ブレスレットとはお前と同じこれのことについてか?それなら言った。だからどうしたんだ?」 ハルヒ「どうしたじゃないわよ!!全くあんた何もわかってないのね!!!!」 キョン「はぁ?」 ハルヒ「も、もういいわよ!!!じゃあ私先に行ってるから!!!部活来なさいよ!!!!」 キョン「何を怒ってるんだ?」 その日のハルヒは放課後までずっと機嫌が悪そうで授業が終わるや否や足早に教室をでていった ところで最近ハルヒの俺に対する接し方がどうもおかしい。何か昔と変わったような気がするが。 長門なら何か変化に気付いているかもしれないし部室に行ったら聞いてみるか 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/30(水) 00:22:38.30 ID:Hg7fUxIxO 真っ先に教室を出ていった筈のハルヒがまだ来ていないとはどういうことなのだろうか キョン「なあ、長門」 長門「なに」 キョン「ハルヒのやつ、最近なんか俺に対する接し方が変わったというか 昔と違う気がするんだが、お前何か知らないか?」 長門「…」 キョン「長門?」 長門「知らない」 キョン「おう、そうか悪いな」 何か怒っているような気がしたのは気のせいか? 古泉「こんにちは」 キョン「あ、古泉お前に少し尋ねたいことがあるんだが」 図書館であったことをモテそうなこいつに聞いたら何かわかるだろう 古泉「すいませんがパスさせてもらいますね」ニコッ キョン「な、なんでだよ」 古泉「さあ?ここのところどういう訳か閉鎖空間が頻繁に出現してましてね ほら…また。涼宮さんにはアルバイトで今日は休むと伝えておいていただければありがたいです」 キョン「…おう、分かった」 閉鎖空間が頻繁に…?やっぱりハルヒの気持ちに変化が?なんなんだよ一体 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/30(水) 00:53:13.63 ID:Hg7fUxIxO 朝比奈さん…朝比奈さんにも聞いてみるか キョン「この間図書館で長門とハルヒがかくかくしかじかでもう俺は何をどうすればいいかさっぱりで… 朝比奈さん何かわかりませんかね?」 みくる「それはおそらく涼宮さんがキョン君に好意を抱いているのだと思いますけど…」 なんだと? キョン「好意っていうのは俺がハルヒに「選ばれた人間」とか、そういうことですか?」 みくる「まあ、そういう訳でもあるのですが…わかりやすくいうと純粋に恋愛の対象という意味での好意だと思いますよ」 まさか…そんなことが?あのハルヒが俺のことを? キョン「朝比奈さんにそういう気持ちはないという前提で聞きますけど俺はどうすればいいでしょう?」 みくる「そ、そういう気持ちはないと勝手に決めつけられては困ります!!…///」 キョン「…え?」 えええええ!!!あ、朝比奈さんまでもが俺のことを!?!?付き合いたい!!!是非!!! …いやしかし、ハルヒが俺を好いていると知った以上付き合うことはできないのか? 俺が朝比奈さんと付き合ったとしたらハルヒはどうなる?…それこそ世界は改変…いや、巨大な閉鎖空間により世界が…? いや、まて俺は少々自惚れすぎている しかしハルヒがしょうがないわね諦めるわ!と素直に引くか?あのハルヒが?表向きはそうだろうと裏ではどうなるかわからない… ちくしょう俺はどうすればいいのだろう 34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/30(水) 01:00:25.23 ID:Hg7fUxIxO (古泉「涼宮さんの希望通りに…」) なるほどな…気づいていないのは俺だけだったって訳か あの古泉のアドバイスから察するにハルヒの希望通りにしないとやはり世界は危ういという訳なのだな しかしまさかこんなことに… バンッ!! ハルヒ「さあ皆!!今日は外へ行くわよ!!!」 遅れてきてこの態度…ここらへんが変わって欲しいものだ キョン「なんだって外に行く必要があるんだ?」 ハルヒ「いいから来なさいっ!!!」 長門「…」ガタッ みくる「行きましょうか」 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/30(水) 01:11:28.68 ID:Hg7fUxIxO いつもの公園 ハルヒ「さあついたわよ!!」 キョン「で?何をするつもりだ?」 ハルヒ「何ってこの街の不思議を探すのよ!!二手に別れて!」 やはりか… ハルヒ「じゃあキョン!!私と行くわよ!!」 長門「待って」 ハルヒ「…何よ」 モーモーみるく「あの〜今まではじゃんけんで決めていたような…」 ハルヒ「…わかったわよ!!じゃあいくわよ!じゃんけんぽん!」 ハルヒ:パー 長門:パー みくる:グー キョン:グー ハルヒ「あっ!…」 長門「手がすべった」 ハルヒ「そ、そうよ!やり直しだわ!!」 キョン「なんでだよ」 ハルヒ「うるさいわね!!有希の手がすべったんだから仕方ないじゃない!!ほらもう一度…!」 ハルヒ:グー 長門:パー キョン:パー みくる:グー 長門「決定」 ハルヒ「待ちなさい!!!」 キョン「なんだってんだよ!」 みくる「すいません今度は私の手がすべっちゃいました〜」 朝比奈さんがそう言うのならまあ仕方がない 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/30(水) 01:22:53.93 ID:Hg7fUxIxO それからこの訳のわからないジャンケン大会は幾度となく行われた こんな通行人の目が多い場所で何度も何度もジャンケンを繰り返している集団は普通ではないのは確かだ 俺はもう帰りたいと思い始め朝比奈さんにいたっては棒にしがみつかないとつらそうなほど疲れきっている しかしここ50回ほど俺と長門のペアが続いているがおそらくその宇宙人的視力により俺がだす手を瞬時に見極めて合わせているのだろう もうここまできたら怖いぞ、長門 お、しかし長門もさすがに諦めたみたいだな これ以上続けると世界に何がおこるかわからない なんせハルヒのイライラはもう地面を蹴るほどたまっているのだからな ハルヒ「…ほ、ほーらみなさい!わ、私とキョンがペアね!で、でも今日は少し疲れたわね…探索は明日にして今日は解散にしましょう!」ゼェゼェ どうやら俺達はこの公園にジャンケンをしにきたらしい まあもともと街の不思議探索なんて意味のないことをする予定だったから別にかまわないのだがな…しかしこんなことをするぐらいなら家で寝るほうが数倍も有意義な時間である ハルヒ「じゃあ明日は今日決まったペアで街中を探索ってことでいいわね!!じゃ!!」タッタッタッタ 全く毎度毎度あのお嬢様には振り回されてばかりで苦労させられる しかしそんな自分を悪く思っていない俺がいるのもまた確かである 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/30(水) 01:32:54.54 ID:Hg7fUxIxO そして俺は帰路に着いた 今日は金曜日かと毎週やっている下らないテレビを見て思い出した 明日は休みか…しかし俺の明日に休みはない また明日も疲れるであろうから今日は早めに寝ようなどと考えていたその時、何やら携帯に着信があった…ハルヒだ キョン「もしもs」 ハルヒ「キョン!!!! 明日は…そ、その、絶対に来なさいよ!!!風邪なんか引いて来れなくなったら承知しないわよ!!!!」 ブツッ!ツーツーツー 俺にしゃべる暇もあたえず用を伝えて電話を切られるのは慣れているが何故わざわざこんなことを?俺は明日は行きたくないなどと口にした覚えはないのだが…そこで今日朝比奈さんに言われたことを思い出した ハルヒが俺に好意を抱いている…だから俺とペアになるまでジャンケンを続け明日は休んではならないと… そう考えるとなんだかとてもかわいいように思えた あのハルヒが俺を… 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/30(水) 01:46:32.78 ID:Hg7fUxIxO 次の日 やってしまった どうやらこの時計は俺の眠りを妨げることを忘れてしまっていたらしい…完全に寝坊である しかし時計にとやかく言う暇もないので俺はまだ完全に活動していない脳を無理矢理叩き起こして急いで準備をし、猛ダッシュで自転車にのり公園へと急いだ 何故なら携帯を開くと着信が凄いことになっていたからだ 涼宮ハルヒ 涼宮ハルヒ 涼宮ハルヒ 涼宮ハルヒ…… ハルヒ「遅い!!遅すぎるわよキョン!!!!!この罪はご飯を奢ってもらうだけじゃ償えないわ!!!団長の私をこれほど待たせるなんて!!!!!」 キョン「いや、そのなんだ、すまん」 ハルヒ「そんなんで許されると思ってる訳!?!?」 キョン「申し訳ありませんでした」 何を言ってもハルヒによる「罰」とやらを受けないと許してもらえないのは分かっているのだがここは謝るのがせんけつであると俺の脳は必死に訴えていた ハルヒ「まあ今はいいわ!!!早速行くわよ!!!」 キョン「どこに?」 ハルヒ「ご飯に決まってるじゃない!!バカキョンを待っている間にお腹がすいたわ奢りなさい!!!」 それが人に頼む態度か?と思ったが今回は完全に俺に落ち度があるので潔く従うことにした まぁ落ち度がなくても毎回従っているのだがな… 俺の財布からお金が湧き出るとでも思っているのだろうか? どうせ世界を改変させるならそういう設定でお願いしたいものだ 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/30(水) 02:01:18.54 ID:Hg7fUxIxO まあそんなことは有り得ない訳で俺の財布はずいぶんと軽くなってしまった 店からでるとハルヒは早速探索に行きましょうというので ハルヒ、俺 朝比奈さん、長門、古泉 のグループで行くことになった 古泉は自ら朝比奈さんのグループに入ることを望んだ 理由は言わずとも分かるだろう そうして探索が始まった ハルヒ「キョン!!今日はたくさん動いてもらうわよ!!!」 キョン「なんでだよ」 ハルヒ「あんたまさか遅刻したことをもう忘れたって訳じゃないでしょうね?」 キョン「すいません」 …帰りたい。 そこからというものは地獄だった 宇宙人かもしれないと言われ猫を追いかけさせられやっとの思いで捕まえたのに「違ったわね」ですまされたり ミステリーサークルを描くのよ!と言われハルヒの納得のいくまで描き続けさせられ(その間ハルヒは日陰でジュースを飲んでいた) やっと完成したのに「お疲れ様、でもやっぱりこんなので来る訳ないわよね」ですまされたり それはそれは地獄であった しかし最後の未来人かもしれないと言われたおじさんに怪しまれながらも質問をするという作業が終わった時、ハルヒは満面の笑みで俺にアイスを差し出してきた ハルヒ「よくがんばったわね!!キョン!!はいこれ、やっぱ暑い日はアイスに限るわねー!!!」 俺はハルヒの嬉しそうで充実したその姿を見た時に今日という時間も捨てたもんじゃないなと思った 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/30(水) 02:17:08.50 ID:Hg7fUxIxO しかし気持ちはどうあれ俺の体は安らかな休息を求めていた アイスを食べ終わるとハルヒも気がすんだらしく今日は終わりにしようと提案してきたので全力でその意見に賛成した そして皆が合流した ハルヒ「そっちはどう!?何か見つけた!?」 古泉「残念ながら何もありませんでしたね」 ハルヒ「そっか、仕方ないわね…他にすることもないし…それなら今日はもう解散!!じゃ!!」タッタッタッタ ハルヒはいつものセリフを口にすると足早に去っていった やっと家に帰って眠ることができる そう考えていると古泉が何やら真剣な顔つきで俺を呼び止めた 古泉「少しお時間いただけますかね?」 キョン「少しな」 古泉「ありがとうございます。では早速ですが単刀直入に聞きます。今あなたは涼宮さんと長門さんと朝比奈さんから好意を抱かれているという状況で間違いありませんね?」 実に答えにくいことを単刀直入に聞きやがる キョン「まあ、そうだ」 古泉「ではさらに聞きますがここ数日、涼宮さんはどのような調子ですか?」 キョン「どのような調子って?」 古泉「なんといいますか、閉鎖空間が現れるような感情に陥っていますか?」 あのジャンケン大会といい、今日の俺の遅刻といい、朝比奈さんと長門が俺に対して好意を持っていることといい、ハルヒのストレスが溜まるような出来事は確かにいくつか見られた キョン「まあ…何回か」 古泉「…やはり、おかしいですね」 キョン「何が?」 古泉「それが…ここのところ全くと言っていいほど閉鎖空間が現れないのです」 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/30(水) 02:28:25.59 ID:Hg7fUxIxO この辺りはあまり上手く把握できていないので原作等本来の設定とズレている場合があるかもしれませんがおおめに見てくださるとありがたいです もう誰も見てないかな キョン「それの何が駄目なんだよ。むしろいいことじゃないか」 古泉「我々にとってはいいことでありますが、本来閉鎖空間が出現するはずの事象が発生したのに閉鎖空間が出現していないとしたら?」 キョン「まさか」 古泉「そうです。今まさにその現象が巻き起こっている訳です。」 キョン「どうなるんだ?」 古泉「あるいは溜めに溜め込んでいるのかもしれませんね。私はそう見ています。」 キョン「つまり次に現れる閉鎖空間はとてつもない規模だってことなのか?」 古泉「そういうことかもしれません」 キョン「お前らに止められるのか?」 古泉「遺憾な質問ですね。」 キョン「あ、…すまん」 古泉「いえいえいいですよ(ニコッ しかし正直なところ私にも止められるかどうか分からないのです。それがどれほどの大きさになるのか全く予測不可能ですので。 なので次回閉鎖空間が現れた時、あなたに着いてきていただきたいのですが」 キョン「何故俺を?」 古泉「あなたが涼宮さんにとって特別な存在であるということは分かっていると思っていましたが。 そのような存在はあなただけなのです。つまり涼宮さんに唯一大きな影響を与えることのできる存在…とでも言いますかね。」 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/30(水) 02:41:17.99 ID:Hg7fUxIxO キョン「そうすれば閉鎖空間は消滅するのか…しかし大きな影響とは一体何をすればいいんだ」 古泉「消滅するかどうかも正直わかりません。一つの可能性です。しかし私達が消滅させられないとなるとたった一つの可能性になります。 大きな影響はあなたにしかわかりません。あなたが考えたことを実行するとしか言いようがありませんね。」 キョン「そうか…。その閉鎖空間はいつ発生するかなんか分からないよな?」 古泉「残念ながら」 キョン「今は待つしかないのか」 古泉「そういうことになりますかね。 では私は伝えたいことは伝えましたのでこれで。」 キョン「ん?あ、あぁ」 古泉「そうだ最後にもう一つ…ハーレムなんてずるいです(ニコッ」 キョン「な!?」 古泉「それではまた」 最後にさらりと言いやがる…しかもなんだあの氷のように冷たい笑顔は… 閉鎖空間か…大きな影響を与えられる唯一の存在…。 どういう訳か俺は何をすればいいのかわかっているような気がした そうして俺は自宅へと帰った 布団に入りハルヒのことや閉鎖空間について色々考えているうちにいつの間にか吸い込まれるように眠りについていた 44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/30(水) 03:00:12.62 ID:Hg7fUxIxO 超能力者A:わー閉鎖空間だあ! B:な、なんですとー! まずい、今すぐ駆け付けないと!これは類を見ない規模だぞー! キョン:古泉行くぞ! 古泉:はい! 到着 キョン:何故ここにハルヒが? 古泉:さて、謎ですね。さぁキョンくんこの規模では私達に消滅させる手だてはないので大きな影響とやらを与えてご覧なさい キョン:了解した キョン:はるひーすきだー ハルヒ:キョンわたしもよー ↓ 閉鎖空間消滅ハッピーエンド