キョン「長門をデートに誘えだと?」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 10:34:02.17 ID:i7vgI7uW0 AM 8:18 北高教室 キョン「…何でまた」 朝倉「言ったでしょ、大人しすぎる長門さんを積極的にするために、 色々な経験をさせたいって」 朝倉「それで貴方に長門さんを連れて街で遊んでもらいたいってワケ」 キョン「…しかしデートって、俺達別に付き合ってるわけじゃ」 朝倉「あら、今日びはただ男女の友達同士でもデートくらい行くわよ」 キョン「…ホントかそれ」 朝倉「ええ(まあその後はだいたい恋人同士になるパターンなんだけど)」 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 10:40:27.30 ID:i7vgI7uW0 朝倉「協力してくれるわよね?」ズズズ キョン「(圧が凄い…)…………ああ」 朝倉「良かった、という事でこれ」サッ キョン「?」 朝倉「今度の日曜にやる映画のチケットよ これ使って」 キョン「恋愛モノか…俺はあんまり興味ないんだが」 朝倉「まあだろうと思った…けど間違っても観てる最中に 退屈そうになんかしちゃダメよ」 キョン「分かってるさ」 朝倉「その映画自体はお昼でお終いなんだけど、その後はお任せするから」 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 10:45:57.96 ID:i7vgI7uW0 キョン「しかし女の子連れて出掛けるとか…まいったな」 朝倉「あら、デートした経験は?」 キョン「………1回だけ」 朝倉「………もしかして彼女いるの?」 キョン「そんなんじゃない、ただ1日遊んだだけだ」 朝倉「へえ…ちなみに誰?」 キョン「妹の友達」 朝倉「………ロリコン」 キョン「待てそれは誤解だ」 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 10:58:41.84 ID:i7vgI7uW0 PM 12:44 北高教室 昼休み キョン「(まいったな…ミヨキチの時も映画を観て昼飯を食ったけど…)」 キョン「(今回は長門だからな…まるで勝手が違う)」 キョン「さて、どうしたもんかね」モグモグ 谷口「何の話だ?」モグモグ キョン「ああ、いやこっちの話だ」 キョン「(……いっそコイツに聞いてみるか?)」 谷口「それでよ、ついにその娘のメルアドをゲットしたってワケよ!!」 キョン「(…やめとこう、何よりこのアホに借りを作りたくない)」 国木田「…あれ、あそこ歩いてるのって」 キョン「…長門?」 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 11:07:24.31 ID:i7vgI7uW0 長門「…」スタスタ キョン「…」 長門「…」チラッ キョン「!」 長門「…!」スタスタスタ… キョン「(一瞬こっち見たな…)」 谷口「長門有希か、流石俺ランクAマイナー、可愛ええなあ」 キョン「(お前のランクがなんぼのもんじゃい)」 谷口「ていうかキョン、お前長門と付き合ったりしてねーだろうな?」 キョン「ブッ!…何だいきなり」 谷口「だってよ、あんな美少女と2人っきりで部活だろ?俺なら手を出さずにはいられないね」 キョン「このゲス野郎が」 国木田「谷口、それは引くよ」 谷口「じょ、冗談だって!!……ゴホン、まあ『手を出す』は語弊があったかもだが… ホントに何もねーのか?」 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 11:11:57.00 ID:i7vgI7uW0 キョン「だから、何もお前が期待するような話はねーよ」 国木田「じゃあキョンは長門さんの事どう思ってるの?」 キョン「俺が?う〜ん……」 キョン「…まあ、正直可愛いとは思う」 国木田「付き合いたいとか思わないの?」 キョン「そこまでは……もし付き合えたらいいな、ぐらいには」 谷口「ヘタレだな」 キョン「うるせえぞタコ野郎」 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 11:21:58.51 ID:i7vgI7uW0 キョン「…まあ、今までどおり部活の仲間でやってけりゃいいと思う」 谷口「勿体ねえな、なんだったら『谷口流、女性へのアプローチ術〜無口なあの娘編〜』を伝授してやろうか」 国木田「何その聞くからに痛々しいタイトル」 キョン「アホの塊だな」 谷口「なんだよ…じゃあ俺が長門有希を口説いちまうぞ!ああいうのに限って 実は俺みたいな爽やかでイケてる男が好みで」 キョン国木田「「それはない」」 ……………………… 朝倉「なるほど…こんなところでキョンくんの本心が聴けるとは…」 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 11:28:16.71 ID:i7vgI7uW0 PM 6:20 文芸部室 長門「……」パタン キョン「あ、長門!」 長門「…何?」 キョン「これなんだが…」ピラ 長門「…!」 キョン「そ、その、今度の日曜なんだが…一緒に映画観に行かないか?」 長門「………」 キョン「………」 長門「……行く」 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 11:29:46.90 ID:i7vgI7uW0 キョン「そ、そうか」 長門「……」 キョン「……か、帰るか」 長門「…」コク 長門「……た、」 キョン「?」 長門「楽しみに…してるから」 キョン「!お…おう」 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 11:35:18.16 ID:i7vgI7uW0 PM 9:02 長門宅 朝倉「そう、キョン君は無事に誘ってくれたのね」 長門「…うん」 朝倉「(まあ、後は彼次第か…)」 朝倉「そういえば、昼休みに彼、貴女の話してたわよ」 長門「…!!」 朝倉「貴女の事をどう思ってるかって訊かれて…」 長門「…何て?」ドキドキ 朝倉「可愛いと思う、って」 長門「!!」カァァァ 朝倉「(おうおう顔を真っ赤にして…)」 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 11:40:28.54 ID:i7vgI7uW0 朝倉「次に、付き合いたいとか思わないかって訊かれて…」 長門「…」ドキドキ 朝倉「…そこまでは思わないって」 長門「………そう」ショボーン 朝倉「(そんな、こっちが罪悪感覚えるような顔しないで!!)」 朝倉「で、でも心配しないで!『もし付き合えたらいいな、』とも言ってたわよ!」 長門「…ホント?」パァァァ 朝倉「もちろん!(何この可愛い生物)」 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 11:47:23.35 ID:i7vgI7uW0 朝倉「だから、心配する事ないわよ!!貴女から『好きだ』って アプローチすればキョン君も即OK間違いないわ!!」 長門「…でも私、す、好きだなんて」カァァァ 朝倉「…まあ、それは急がなくても大丈夫よ(可愛えええええええ)」 朝倉「(ハァハァ…それにしても長門さんをここまでヤキモキさせるなんて…)」 朝倉「(ホント彼、重罪ね)」 ………………………… キョン「へぶしっ」 妹「今だ!」カチャカチャカチャ ドカドカドカドカドカ!!「K.O.!!」 キョン「だぁぁぁ負けたああああ!!」 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 11:53:21.70 ID:i7vgI7uW0 朝倉「さて、後は当日着てく服を決めないと」 長門「…服?」 朝倉「…貴女まさか、制服でいいなんて思ってないでしょうね?」 長門「…駄目なの?」 朝倉「……(向こうも向こうならこっちもこっちか…)」 朝倉「(私がいなかったら未来永劫恋人同士にはなれないんじゃないかしら…)」 朝倉「あのねぇ…」 以下、10分に渡って、いかに女性にとって服にこだわるのが大事か語る朝倉 朝倉「ゼェゼェ…り、理解できたかしら?」 長門「は、はい…」 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 12:01:46.60 ID:i7vgI7uW0 長門「…でも私、こういう時に着る服持ってない…」 朝倉「ハァハァ…そ、そのぐらい私が貸してあげるわよ…」 長門「…でも、朝倉さんのじゃサイズが合わないと思う…」 長門「特に…その…」 朝倉「…」(自分のある一点を凝視する) 朝倉「…」(長門のある一点を凝視する) 朝倉「…ごめんなさい」 長門「…謝らないで」ズーン 朝倉「だったら土曜に服買いに行きましょ、ね!」 長門「うん…ありがとう」 朝倉「いいわよ別に」 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 12:19:06.36 ID:i7vgI7uW0 日曜日 AM 9:16 キョン宅 キョン「(あっという間に日曜だ)」 キョン「(結局いい案とかは思いつかなかったな…)」 キョン「(まあ、友達と遊びに行くだけだ、変に考える事ないさ)」 キョン「さて、まだ早いがそろそろ出るかな」 朝倉『女の子を待たせないためにも、予定時間の20分前には到着しなさい』 キョン「って言われたからな…」 妹「あれ〜、キョン君お出かけ?」 キョン「ああ、ちょっとな」 妹「もしかしてデートだったりしてー」 キョン「!!…違う、ただ友達と遊ぶだけだ(なんでこんな時だけ鋭いんだコイツは)」 妹「ふ〜ん」 キョン「そういうわけだ、いってきまーす」 妹「おみやげよろしくね〜」 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 12:26:53.44 ID:i7vgI7uW0 AM 9:56 駅前 キョン「お、来たか」 キョン「おはよう、長門」 長門「お…おはよう…」 キョン「お、その服、可愛いな」 長門「!!……ありがと」カァァァァ キョン「よし、じゃ電車も来るし早速行くか」 長門「…」コク 女性の服は分からんので好きなように脳内変換していただきたい 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 12:44:12.32 ID:i7vgI7uW0 ごめん飯食ってた ガタン…ゴトン… キョン「(やっぱ休日の午前だけあって人でいっぱいだな…)」 キョン「(長門だけでも座らせてやりたかったが…)」 キョン「長門、苦しくないか?」 長門「…へいき」 キョン「そうか、ならよかっ」 ガタン!! キョン「っと!!」 ガシッ 長門「!!」 キョン「すまん、大丈夫か?」 長門「…大丈夫」ドキドキドキ 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 12:50:54.97 ID:i7vgI7uW0 AM 10:41 映画館 キョン「…長門、ジュース買ってきたぞ」 長門「ありがと…あの、お金を」 キョン「?いいっていいって、気を使うなよ」 長門「…そう」 キョン「……長門は、映画観た事あるのか?」 長門「朝倉さんと、何回か」 キョン「そっか」 長門「…貴方は?」 キョン「俺は…俺もそんなにないかな、友達同士で何回か(あとミヨキチとスプラッタホラーを… って言う話でもないわな)」 ヴ――――――――――… キョン「お、始まるっぽいぞ」 長門「…」コク 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 12:55:34.14 ID:i7vgI7uW0 AM 11:01 映画鑑賞中 キョン「(ぐ…もう眠くなってきた…)」 キョン「(いかんいかん、間違っても退屈そうにするわけには!!)」 キョン「(長門は…)」 長門「…」 キョン「(真剣そのものだな…)」 キョン「(よし、俺も真面目に鑑賞しよう)」 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 13:02:24.12 ID:i7vgI7uW0 AM 11:48 映画鑑賞中 キョン「(げ…濃厚なディープキスのシーン…気まずいなこれは…)」 キョン「…」 キョン「…」チラ 長門「…」ドキドキドキドキドキドキドキドキ キョン「(顔真っ赤だな…)」 長門「…」チラ キョン「!」パッ 長門「!!」パッ キョン「(こういうシーンで目が合うとか…余計気まずいじゃねーか!)」 長門「…」ドキドキドキドキドキドキドキドキ 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 13:06:42.37 ID:i7vgI7uW0 PM 12:12 映画鑑賞中 キョン「(主人公が病気で死んじまうのか…)」 長門「…」ポロッ キョン「!!(泣いてるのか…)」 キョン「…」ゴソゴソ スッ 長門「!」 キョン「これ…使えよ」ヒソヒソ 長門「…」コク 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 13:10:52.96 ID:i7vgI7uW0 PM 12:38 映画館外 キョン「感動したな」 長門「…」コク 長門「これ…」スッ キョン「(ハンカチ…)…おう」 長門「ありがと…」 キョン「ああ…さて、余韻に浸ってるトコ悪いが」 キョン「腹も減ったし…昼飯食うか!」 長門「…」コク 44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 13:17:46.85 ID:i7vgI7uW0 PM 1:01 ファストフード店内 キョン「こういうトコは来た事あるか?」 長門「…朝倉さんと」 キョン「(あいつ結構色んなトコ連れてってるじゃねーか…)」 長門「…でも、男の子と2人で来たのは初めて」 キョン「…そっか」 長門「…うん」ドキドキ キョン「…ところで」 長門「…?」 キョン「今お前が手をつけてるバーガー俺のなんだけど」 長門「あ…」カァァァァ 50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 13:30:12.92 ID:i7vgI7uW0 PM 1:22 本屋 ウイーン 長門「…!」 キョン「長門、ここまで大きい本屋来たのは初めてじゃないか?」 長門「…」コクコクコク キョン「(テンションあがっとる…)」 キョン「じゃ、じゃあ時間まで好きにしてていいぞ…」 長門「♪」スタスタスタ… キョン「ていうか今日イチの笑顔だったな…なんか複雑だ」 キョン「さて、俺はマンガでも立ち読みするか…」 53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 13:35:19.70 ID:i7vgI7uW0 PM 2:39 本屋外 キョン「まさか1時間半近くも本屋にいるとは…」 長門「ご…ごめんなさい…!!」 長門「つい…夢中になっちゃって…」シュン キョン「ああ、いや…お前が満足ならいいんだけど」 長門「…ごめんなさい」 キョン「いいって」 長門「次は…次は、貴方の行きたい所へ…」 キョン「俺の?う〜ん…」 54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 13:43:19.77 ID:i7vgI7uW0 PM 2:59 キョン「(って言うから来ちまったが…)」 ざわ…ざわ…ざわ… キョン「(ゲーセンはまずいか…)」 長門「…」 キョン「(確かに来たトコなさそうな場所のがいいんだろうけど)」 キョン「(ゲーセンと長門程合わない組み合わせもないだろ…)」 キョン「(長門はこういう人が多くて騒がしい場所は苦手だろうな…)」 キョン「長門、やっぱ別の場所に…」 長門「へいき…それにさっきは私だけ楽しんじゃったから…」 キョン「そうか…じゃあまずは…」 55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 13:53:26.32 ID:i7vgI7uW0 キョン「ほら、こうやってクレーンでお菓子をすくうんだ」 長門「…」 カチッ ウィーン……… キョン「よし」 長門「…」ドキドキ ドサドサドサ キョン「どんなもんだ」 長門「!!」 56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 13:55:37.90 ID:i7vgI7uW0 カパッ 長門「凄い…」 キョン「な事ねーって、ほれ半分やるよ」 長門「…いいの?」 キョン「おう」 長門「…ありがと」 キョン「おう(図らずも妹へのみやげができちまった…)」 58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 13:58:51.28 ID:i7vgI7uW0 キョン「UFOキャッチャーも結構久しぶりだなー…」 長門「…本当に私が選んでいいの?」 キョン「ああ、好きな奴選べ」 長門「じゃあ…あれ」 キョン「あのぬいぐるみか?」 キョン「(黄緑色の犬…名前は『キミドリさん』ってまんまだな…)」 キョン「よっしゃ任せろ!」 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 14:03:27.04 ID:i7vgI7uW0 キョン「200円で取れるとは俺の腕もまだまだ捨てたモンじゃないな…」 キョン「ほれ」 長門「えっ…いいの?」 キョン「お前にやるつもりだから好きなの選ばせたんだよ」 長門「…私ばっかりで悪い」 キョン「気にすんなって」 長門「…でも」 キョン「大事にしろよ?」 長門「!……………うん」 64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 14:22:06.35 ID:i7vgI7uW0 野暮用でした キョン「あとは…」 「うりゃ!」「そりゃ!」 バシバシバシ!! キョン「(アーケード型…っつっても格闘モノはなあ…)」 キョン「(お、パズルゲームか、これなら…)」 キョン「長門、テトリスって分かるか?」 長門「…少し」 キョン「まあアレの親戚みたいなモンだ、ちょっとやってみないか?」 長門「…やってみる」 キョン「じゃあ、ルールと操作を教えるからな」 長門「…」コク 65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 14:26:43.71 ID:i7vgI7uW0 キョン「(俺が…1勝もできない…だと…)」 キョン「(俺もこのシリーズは結構やったんだが…)」 キョン「(長門って頭いいのは知ってたけど…こういうのも得意なのか…)」 長門「…大丈夫?」 キョン「…ああ、いたって大丈夫だ」 キョン「…そろそろ出るか、小腹もすいてきたし」 長門「…」コク 69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 14:37:33.64 ID:i7vgI7uW0 PM 4:12 街デパート内、 長門「…はい、貴方のぶん」 キョン「すまんな」 長門「…いいの、さっきから貴方ばっかり出させて悪かったから…」 キョン「じゃ、遠慮なくいただきます」 モグモグ キョン「…長門がゲーム上手いとは思わなかった(部屋にテレビすらないのに…)」 長門「…楽しかった?」 キョン「ははっ、負けてばっかりだったけどな」 70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 14:43:47.22 ID:i7vgI7uW0 キョン「長門は?」 長門「…とっても」 キョン「でかい本屋とかゲーセンとか、行った事無かったみたいだったからな」 長門「…貴方と一緒だったから…」 キョン「?何だって?」 長門「…な、なんでもない…」ドキドキ キョン「そっか…美味いな、クレープなんて久しぶりに食べた」モグモグ 長門「…」モグモグ 75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 14:51:11.08 ID:i7vgI7uW0 PM 4:29 デパート内 キョン「うへ…人多いな」 長門「…」 キョン「じゃあこっちを通って」 店員「えー、ただいま4時半になりましたので衣料品タイムサービスを始めます!」 ドドドドドドド… キョン「ん?」 マダム達「きゃあああああああああああ!!」ドドッドドドド キョン「うええ!?こっちに来る!!」 78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 15:02:23.35 ID:i7vgI7uW0 キョン「…畜生、酷い目にあった…」 キョン「!長門は…」 キョン「しまった!はぐれちまった!!」 ………………………………… 長門「…」キョロキョロ 長門「…はぐれちゃった…」 長門「探さないと…」 「ぐすっ…ひっく…ひっく…」 長門「…?」 80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 15:05:41.85 ID:i7vgI7uW0 幼女「ぐすっ…おかあさん…おとうさん…」 長門「…どうかしたの?」 幼女「お…おかあさんと…お、おとうさ…う…うう」 幼女「うわあああああああん!!」 長門「!!」 長門「…な、泣かないで…」オロオロ 幼女「わああああああん!!」 長門「どうしよう…」 81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 15:09:45.25 ID:i7vgI7uW0 幼女「ぐすっ…ううぅ…」 長門「…お母さんとお父さんとはぐれちゃったの?」 幼女「う…うん…」 長門「………」 幼女「ぐす…ぐす…」 長門「…心配しないで」 幼女「え…?」 長門「…私が一緒に探してあげるから」 幼女「ほんと…?」 長門「うん」 82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 15:16:47.35 ID:i7vgI7uW0 キョン「長門ー!どこだー!」 キョン「ダメだここにもいないか…」 キョン「あいつケータイ持ってないし…」 キョン「大丈夫だろうな…」 ………………………………… 長門「…この階は全部探したけど…」 幼女「おかあさんもおとうさんもいない…」 幼女「ぐす…うぅ…」 長門「!!…心配しないで」 長門「後は…」 83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 15:20:25.73 ID:i7vgI7uW0 長門「まいごセンターは6階…」 長門「エレベーターにのらないと…」 幼女「おかあさんも…おとうさんも…みつけてくれなかったらどうしよう…」 長門「…そんな事ない」 長門「あなたのお母さんとお父さんはあなたを探してるはずだから…」 長門「心配しないで」ギュッ 幼女「…うん」 84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 15:33:29.95 ID:i7vgI7uW0 キョン「ハァ…ハァ…いねーな…」 キョン「どうすっか…」 キョン「アナウンスでもかけてもらうか…」 キョン「…しかしなあ…」 キョン「…う〜ん」 ………………………… チーン ガー 幼女「あ!おかあさんとおとうさんだ!」 父「!!」 幼女「おかあさん!!」ガシッ 母「ああっ…よかったぁ…!!」 幼女「あのおねえちゃんがいっしょにさがしてくれたの!」 母「まあ…」 父「本当にありがとうございました」 長門「!…私は何も…」 85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 15:39:16.86 ID:i7vgI7uW0 ……………………… 幼女「じゃあねー!!」 長門「…ばいばい」 長門「…」 長門「…!!」 長門「私も迷子だった…」オロオロ キョン「…迷子1名発見」 長門「!!」 キョン「心配したぞ、長門」 長門「…ごめんなさい」 キョン「謝るなって、お前は悪くないんだから」 86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 15:42:52.15 ID:i7vgI7uW0 キョン「それより迷子の子を連れてきたんだろ?」 長門「…」 キョン「偉いじゃねえか」 長門「…ううん」 キョン「でも」ポン(頭に手を置く) 長門「!!」 キョン「心配したぞ、長門」 長門「…」ドキドキ 87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 15:53:34.92 ID:i7vgI7uW0 PM 5:13 駅構内 キョン「あ〜疲れた…」 長門「…ごめんなさい」 キョン「あ、いや、お前のせいじゃなくてな」 キョン「…まあ色々あったしな」 長門「…」コク 駅員「間もなく電車が来ます、白線の内側まで…」 キョン「おっ、電車来たな…」 キョン「あ、そうだそうだ」 長門「?」 ギュッ 長門「!!」 キョン「また人が多いからなー、はぐれないようにしないと」 長門「…う、うん」ドキドキドキドキドキドキ 88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 15:57:04.17 ID:i7vgI7uW0 PM 5:34 駅前 キョン「ふう、やっと着いたか…」 長門「あの…」ドキドキ キョン「?」 長門「…その…手…」ドキドキ キョン「…あ、悪い!」パッ 長門「…ううん」ドキドキ 長門「…やっぱり…私は…」 キョン「…?何だ?」 長門「!!…あ…あの…」 キョン「?」 89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 15:58:58.53 ID:i7vgI7uW0 長門「き…聞いて…」ドキドキ キョン「?」 長門「わ…わたしは…」ドキドキ 長門「その…」ドキドキ 長門「あ…貴方の…」ドキドキ 長門「貴方の事が…」ドキドキ キョン「!」 長門「す…」ドキドキ 94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 16:08:50.32 ID:i7vgI7uW0 谷口「ようキョンじゃねーか!!」 長門「!!!」ビクッ キョン「…谷口に国木田?」 谷口「アレ?長門…お前らもしかしてデートでもしてたのかー?」 長門「!!!」カァァァァァ キョン「!違う、別にそういうわけじゃ…」 長門「…じゃあ、私は…」 キョン「お、おい長門!?」 長門「…ま、また明日…!」タタタ… 98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 16:13:09.73 ID:i7vgI7uW0 谷口「アレ…もしかして邪魔しちまったか?」 国木田「…だからよそうって言ったのに」 谷口「おい…キョン…何の話してたんだ…?」 キョン「…」 キョン「…いや、何でもない…」 キョン「じゃあまた明日な」スタスタ 谷口「あ、おい…」 谷口「何だか大変な事をしてしまったような」 国木田「そういう空気読めない所がモテない原因なんだよきっと」 谷口「そこまで言うか!?」 99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 16:15:41.93 ID:i7vgI7uW0 PM 6:15 キョン宅 自室 キョン「…」 ガチャ 妹「あ、キョンくん帰ってたんだー」 キョン「ああ…ほれ、みやげだ」ドサッ 妹「わー、お菓子だ!キョンくんだいすきー!!」 キョン「へいへい、ありがとよ」 パタン キョン「好き、か…」 101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 16:21:50.11 ID:i7vgI7uW0 長門『わ…わたしは…』 長門『その…』 長門『あ…貴方の…』 長門『貴方の事が…』 長門『す…』 キョン「…」 キョン「まさかな…」 キョン「長門が俺を…ないない」 キョン「あいつはやっぱ読書が趣味で知的な男が好きに決まってる」 キョン「アホな事考えてないでさっさと宿題でも…」 ヴーッヴーッ キョン「…電話?」 102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 16:25:16.29 ID:i7vgI7uW0 朝倉「へー、じゃあ楽しめたのねー」 朝倉「そう、じゃあまた明日」 ピッ 朝倉「(長門さんの話をしてもケロッとしてる…)」 朝倉「(気付いてないって事か…)」 朝倉「(『貴方の事がす』まで聞いて気付かないってどんだけ鈍感なのよ…)」 朝倉「それより問題は…」 104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 16:36:05.10 ID:i7vgI7uW0 朝倉「あの…長門さん?部屋から出てきてくれない?キョン君は気にしてないみたいよ?」 長門「彼はそうでも私は気にするの…!!」 長門「…恥ずかしくて死んじゃいそう…!!」 朝倉「今それじゃホントに告白する時はホントに死んじゃうわよ?」 長門「うう…」 長門「明日からどうやって彼と顔を合わせればいいの…」 朝倉「だからキョン君は気にしてないってば…」 朝倉「(帰るなり部屋に閉じこもったかと思えば…)」 朝倉「(長門さん、あと一歩だったのね…頑張ったわ)」 朝倉「…」 朝倉「(…とりあえず明日は谷口君を血祭りにあげようっと)」 106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 16:38:42.27 ID:i7vgI7uW0 長門『わ…わたしは…』 長門『その…』 長門『あ…貴方の…』 長門『貴方の事が…』 長門『す…』 長門「〜〜〜〜っ!!」バタバタ 長門「ホントに死んじゃう…」 ゴソ 長門「あ…キミドリさんのぬいぐるみ…」 109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 16:44:39.71 ID:i7vgI7uW0 キョン『お、その服、可愛いな』 キョン『すまん、大丈夫か?』 キョン『大事にしろよ?』 キョン『美味いな、クレープなんて久しぶりに食べた』 キョン『心配したぞ、長門』 キョン『また人が多いからなー、はぐれないようにしないと』 長門「…」 長門「…」 長門「…大好き…」ギュッ 111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 16:53:45.93 ID:i7vgI7uW0 翌日 AM8:01 通学路 長門「…」スタスタ キョン「よう、長門」 長門「!」ドキッ キョン「昨日はバタバタしたからな、良く眠れたか?」 長門「…うん」ドキドキ キョン「そうか」 112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 16:54:27.64 ID:i7vgI7uW0 長門「…」 朝倉『あせらなくていいから、貴女のペースで行けばいいのよ』 長門「…」 長門「…好き…」 キョン「え?」 長門「……なんでもない……♪」 終 114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 17:01:18.75 ID:i7vgI7uW0 オマケ PM 12:47 北高教室 昼休み 朝倉「谷口君…ちょっといいかしら?」 谷口「え…俺?」 朝倉「ええ…ちょっと話があるんだけど…」 谷口「!!」 朝倉「ついてきてくれる?」 谷口「おう、いいぜ(キタんじゃね?これキタんじゃね?告白フラグktkr!! いやあまさかAプラスの朝倉に告られるとは!!俺の春キタ―――――!!)」 115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 17:05:54.47 ID:i7vgI7uW0 朝倉「どうしたの?」 谷口「いや?なんでもないぜ(なんだよモテる男は辛いなー)」 朝倉「フフフフフ」 国木田「(朝倉さん目が笑ってない…)」 ……………………………… 朝倉「…」スタスタ 谷口「あれ…何コレ…なんでボコられてんの…?俺…死亡フラグ?これ死亡フラグ だったの?告白フラグじゃなくて?…要はnice boat.って事なの?ああ…死んだ じいちゃんが…手を…振って…」ガクッ へんじがない ただのしかばねのようだ 116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/14(月) 17:08:06.76 ID:i7vgI7uW0 というわけで終わりです 自分の文章力の無さを痛感しました 当分SS書くのやめて勉強したいと思います 駄文晒してしまい申し訳ありませんでした では