キョン「長門、今日は俺の家で部活やらないか?」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/10(木) 10:42:23.21 ID:fcrkcaZv0 PM 4:13 文芸部室 長門「…え?」 キョン「いや、俺も忘れてたんだが、ウチの物置に ちょっとした量の本があるんだ、大体10年くらい前のなんだけど」 キョン「それでよかったら、良さそうなのをお前に選んでもらって、 文芸部に寄贈しようと思うんだ」 長門「…いいの?」 キョン「ほっときゃ捨てるしな、だったら有効活用した方がいいかと思ってな」 長門「…」 キョン「まあ、別に必要ないんならいいんだが」 長門「…そんな事ない」 長門「じゃあ、今日は貴方の家に」 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/10(木) 10:48:13.24 ID:fcrkcaZv0 キョン「おう」 キョン「(コレでいいのか朝倉…)」 …………………… キョン『は?長門をウチに招待しろだと?』 朝倉『そうなのよ、まあ建前はなんでもいいんだけど』 キョン『どういうこった』 朝倉『ホラ、長門さんって大人しいけど、ちょっと過ぎる所があるのよ』 キョン『…まあ、言われてみれば』 朝倉『だから、長門さんにはもうちょっと積極的になってもらいたいのよ』 キョン『それと長門を呼ぶ事とどう関係があるんだ』 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/10(木) 10:55:16.05 ID:fcrkcaZv0 朝倉『まずは長門さんにもっと色々な経験をしてもらいたいのよ』 朝倉『お友達の家に遊びに行くとか』 キョン『だったら男の俺の前に、女子と遊ばせればいいじゃないか』 朝倉『う〜ん、長門さんって私以外に親しい人いないのよ』 キョン『…なるほど』 朝倉『それにこう言っちゃなんだけど、女の子のお友達も少ない長門さんが あなたと普通にコミュニケーションとれてるって事は、あなたに心を開いてるって事なのよ』 朝倉『ね!いいでしょ!!』 キョン『…まあ、そういう事なら仕方ないか』 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/10(木) 11:06:54.51 ID:fcrkcaZv0 キョン「(って頼まれたのが昨日、安請け合いしちまったが良かったのか?)」 長門「…どうしたの?」 キョン「あ、いやなんでもない」 長門「じゃあ、…行こ」 キョン「おう」 キョン「(ヘンに意識する事はないんだ、ただ友人を招くだけだからな)」 ガチャッ バタン 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/10(木) 11:16:04.75 ID:fcrkcaZv0 PM 4:25 下校中 スタスタ 長門「(朝倉さん…)」 …………………… 朝倉『というわけで明日、キョンくんの家ね』 長門さん『そ、そんな、突然…』 朝倉『大丈夫、ただお友達のお家に行くだけでしょ』 長門『で…でも、私、男の子の家に行った事なんて…』 朝倉『緊張しなくていいわよ、…でもそうね、キョンくんも男の子だから、 部屋で2人きりになった途端…』 長門『え、ええっ…!』 朝倉『冗談よ、そんな事したら私が彼をナイフでズタズタにしてあげるわ』 長門『…なんでそんな怖い表現で…』 朝倉『ま、彼もヘタレっぽいし、まずありえないわよ』 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/10(木) 11:25:02.02 ID:fcrkcaZv0 長門『…』 朝倉『…キョンくんの事、好きなんでしょ』 長門『!!あ、あああの、そのっ、私は…』 朝倉『好きなんでしょ?』 長門『………………うん』 朝倉『だったら少しづつ距離を縮めないと!!』 長門『でも、彼が私なんか…』 朝倉『卑屈になっちゃダメよ、…それに長門さん、こんなに可愛いんだから!』ガバッ 長門『きゃあっ!』 朝倉『長門さんみたいな娘と仲良くなれたら、普通は意識するものなんだけどなー』スリスリ 長門『あああああ、朝倉さん…』 朝倉『彼、ヘタレの上朴念仁みたいだから、こっちからアプローチかけなきゃダメよ』 長門『あぅ…』 朝倉『ね、だから頑張って!!』 長門『………うん』 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/10(木) 11:32:08.12 ID:fcrkcaZv0 長門「(…って言われたけど、どうしよう)」 長門「(やっぱり急すぎないかな…)」 長門「(でも、せっかく朝倉さんが私のためにしてくれたんだし…)」 長門「(…うう)」 ガッ 長門「あっ…!?」ヨロッ キョン「!長門!!」 ガシッ キョン「…大丈夫か?」 長門「あ、う、うん(か、顔が近い…!)」 キョン「考え事するのはいいが、つまづいたりするなって」 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/10(木) 11:37:10.04 ID:fcrkcaZv0 長門「ご、ごめんなさい…」 キョン「いや、怪我がなかったんならいいんだが」 長門「…(あ、あ…)」 少年1「あー、あのひとたちだきあってるー」 少年2「きっとコイビトどうしなんだぜー」 長門「…っ!?」 キョン「な…はっ!!」パッ キョン「す…すまん長門っ!!」 長門「…べ、別に…(あわわわわ)」 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/10(木) 11:44:35.53 ID:fcrkcaZv0 PM 4:31 下校中 駅前 キョン「こっから自転車だな…つかまれ」 長門「…うん」ギュッ キョン「!…よし、行くか(柔らけぇ…)」 シャー… 長門「(さ、さっきから、マトモに顔を見れない…)」 長門「(…『恋人同士』…あ、、ダメ、ダメダメ!!意識しちゃって…)」ギュッ キョン「どうした長門、そんなに力強くして」 長門「!!な……なんでもないのっ…」 キョン「…そうか」 長門「(…私、顔真っ赤だろうなあ…)」 長門「…」 長門「(背中…大きいな)」 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/10(木) 11:49:07.62 ID:fcrkcaZv0 PM 4:45 キョン宅 玄関前 キョン「たでーまー」 長門「お、邪魔します…」 妹「キョンくーん、おかえりー」 妹「!」 長門「あ…」 妹「…」 長門「あの…」 妹「…」キュピーン 妹「おかーさーん!キョンくんが彼女連れてきたー」ドタドタ キョン「はぁ!?」 長門「え、ええ…!?」 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/10(木) 12:00:33.06 ID:fcrkcaZv0 母「あら…ホント」 母「あんたにこんな可愛らしい女の子を捕まえる甲斐性があったとは知らなかったわ」 長門「…あの…(か、かわ…)」 キョン「違うって!!ただの部活の友達だから!!」 長門「…(ただの…)」シュン 母「あらそうだったの」 妹「なーんだつまんなーい」 キョン「お前が早とちりしたせいだろうが!!」 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/10(木) 12:06:19.73 ID:fcrkcaZv0 長門「な、長門有希と言います…」 母「長門さんね、いつもウチの子がお世話になってます」 長門「い、いえ…私の方こそお世話に」 キョン「…それよりお袋、物置の本なんだけどさ」 母「本?」 キョン「良かったら、いくつか長門のために分けてやって欲しいんだ」 母「別にいいわよ、どの道捨ててしまうつもりだったし」 キョン「そっか、じゃあ長門、とりあえず俺の部屋に」 長門「お、お邪魔します…」 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/10(木) 12:11:11.20 ID:fcrkcaZv0 バタン キョン「悪いな、あわただしくて」 長門「…そんな事ない」 キョン「その…気を悪くしないでくれ」 長門「?」 キョン「その…妹が…」 長門「あ…」 キョン「…」 長門「…」 妹「キョンくーんちょっとー」 キョン「なんだ…?悪い、待っててくれ」 長門「…」コク 34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/10(木) 12:17:48.73 ID:fcrkcaZv0 長門「…(ただの友達…)」 長門「…(そうだよね、部活が同じだけだもん…)」 長門「(はあ)」 長門「…」キョロキョロ 長門「(これが男の子の部屋…)」 長門「(私や朝倉さんの部屋とは全然違う…)」 …………………… 朝倉『いい長門さん、男の子の部屋にはたいていエッチな本が隠されてる物なのよ』 長門「え…!!!」 朝倉『でも男の子はだいだいそうだから、たとえベッドの下にそういう物があったとして ゲンメツしちゃダメよ』 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/10(木) 12:20:18.33 ID:fcrkcaZv0 長門「(…ベッドの下…)」 長門「(ダメ、人の部屋を勝手に漁ったりして)」 長門「…」 長門「…」 長門「…」 長門「…」 長門「…」チラッ 長門「(何もない…)」 ギィ 長門「!!!」 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/10(木) 12:23:25.17 ID:fcrkcaZv0 長門「ご…ごめんなさい…そんなつもりじゃ…!」 シャミ「ニャオ」 長門「(…猫?)」 シャミ「ニャオ」 長門「(びっくりした…)」 シャミ「ニャ〜オ」 長門「(この家の猫…)」 シャミ「ナオ」 長門「…(可愛い…)」 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/10(木) 12:37:35.14 ID:fcrkcaZv0 シャミ「ニャー」 長門「…」 シャミ「ニャー」 長門「…」 シャミ「ニャー」 長門「…」 シャミ「ニャー」 長門「…」 シャミ「ニャー」 長門「…」 シャミ「ニャー」 長門「………………に、にゃー」 ガチャ キョン「悪い、待たせたな」 長門「!!!!」 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/10(木) 12:41:06.63 ID:fcrkcaZv0 キョン「おっシャミセン、勝手に入ってきやがって」ヒョイ シャミ「ニャア」 長門「…その子の名前?」 キョン「ああ、海外に行っちまった友達から預かってるんだ 世にも珍しい三毛猫のオスなんだぜ」 長門「…へぇ」 キョン「ほい、おやつだとよ」コト 長門「あ…ありがとう」 キョン「コレ食ったら始めるか」 長門「…」コク 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/10(木) 13:01:38.35 ID:fcrkcaZv0 PM 5:14 キョン宅物置 キョン「よし…コレと後は…」ドサ 長門「…」パタパタ キョン「長門、別に部屋で休んでてもらってもいいんだぜ」 長門「…一応、校外活動だから」パタパタ キョン「ははっ、そういえばそうだったな」 長門「…」パタパタ 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/10(木) 13:13:14.70 ID:fcrkcaZv0 PM 5:29 長門「…」パラパラ キョン「長門、面白そうなのあったか?」 長門「…」コク キョン「そりゃ良かった(さて…)」 キョン「(となると次は俺が暇だな)」 キョン「(俺も文芸部だから本ぐらい読まないといけないんだがな…)」 キョン「…」 長門「…」ペラ キョン「…」ジーッ 長門「…」ペラ キョン「(長門って…やっぱ可愛いよな)」 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/10(木) 13:27:59.39 ID:fcrkcaZv0 『きっとコイビトどうしなんだぜー』 『おかーさーん!キョンくんが彼女連れてきたー』 キョン「(長門が…彼女か…)」 キョン「(そりゃ願ってもないね)」 キョン「…」ジー 長門「あの…何?」 キョン「!ああ、スマンスマン、つい」 長門「…そう」 キョン「あ!あの…さ…」 長門「?」 キョン「長門って…その…誰かと付き合ったりした事…ないのか?」 長門「え…」 53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/10(木) 13:43:06.18 ID:fcrkcaZv0 長門「…その…私、男の子と話すこと自体あんまりないから」 キョン「そっか…(まあ、だろうな…)」 長門「それに私…暗いから」 キョン「………そんな風に考えるなよ」 長門「…え」 キョン「そりゃ世の中の人間が全て明るくて、誰とでもコミュニケーションとるのが 得意なわけじゃないだろ、大人しかったり、人と話すのが苦手な奴だっている」 長門「…」 キョン「ま、もちろんコミュニケーションとれるにこした事はないんだけどな …それでも、大人しかったりするのが悪いわけじゃない」 キョン「元気な奴は良い様に言われるのに、大人しいのが悪いなんて事はない、 まあ言っちゃえば個性だろ」 長門「…」 キョン「100人いれば100人違うんだ、それに優劣つけるなんておかしな話だろ、 だからお前ももっと自信持てばいいんだよ」 55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/10(木) 13:49:49.27 ID:fcrkcaZv0 キョン「なんて、知ってるような事言っちまったな…スマン」 長門「ううん…ありがとう」 キョン「それに…お前の大人しそうにして本を読むトコ…俺は好きだぜ」 長門「えっ…」 キョン「あ…いや、まあ、なんというか」 長門「あ、あの…」 ガチャ 妹「キョンくーん」 長門「…あ」 妹「あ〜、おじゃまだったかな〜」 キョン「おい待て、お前そんなキャラじゃねーだろ」 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/10(木) 13:53:04.90 ID:fcrkcaZv0 妹「だってお母さんが2人のじゃまするなって」 キョン「お袋…で、何の用だ」 妹「シャミ居なかった?」 キョン「さっきまで居たけど、知らんな」 妹「そっかー じゃあね」 バタン 長門「…」 キョン「スマンな…それで、何だ?」 長門「…なんでもない」 キョン「そうか…じゃ、また作業やらねーとな」 長門「…」コク 60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/10(木) 14:02:04.67 ID:fcrkcaZv0 PM 7:01 キョン自室 キョン「これで全部か…ゲッ、もうこんな時間か」 長門「…」 キョン「じゃ、この本は明日部室に持ってくからな」 長門「うん…ありがとう」 キョン「いいって、じゃあ送って」 ガチャ 妹「キョンくーん」 キョン「またか…今度は何だ」 妹「お母さんが『良かったら長門さん、お夕飯食べていかない?』だって」 長門「…そこまでお世話には」 グゥ〜… 長門「……」 キョン「……」 62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/10(木) 14:04:53.69 ID:fcrkcaZv0 妹「あ〜、今お腹の音が」 キョン「…ちょっとお前出てろ」 バタン 長門「(死にたい…)」 キョン「…長門、良かったら食べてかないか」 長門「……」 キョン「そ、そのだな…ウチのお袋の料理はマジで美味いんだ、 だからその、俺が食べていってもらいたいというか…」 長門「……」 長門「…じゃ、じゃあ…お言葉に甘えて」 65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/10(木) 14:10:27.23 ID:fcrkcaZv0 PM 7:13 朝倉宅 朝倉「…そう、キョンくんのウチでお夕飯ををね…」 朝倉「分かったわ、じゃあね」 ピッ 朝倉「まさかそこまで話が進むとは…正直予想外だったわ」 朝倉「せっかく今日の成果を聞きながら一緒にご飯食べようと思ってたのに…」 グツグツ 朝倉「まあ長門さんとキョンくんが上手くやってるんなら越した事はないけど」 朝倉「…」 朝倉「さて、独り者は寂しく鍋でもつつきますか…」 朝倉「……私オッサン臭っ」 69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/10(木) 14:21:01.55 ID:fcrkcaZv0 PM 7:36 キョン「いただきまーすっと」 長門「い、頂きます…」 モグモグ キョン「どうだ長門?」 長門「…とても美味しい」 母「あら、お口に合ったみたいで嬉しいわ」 母「今日お父さんは遅いからねえ、もうちょっと早ければ長門さんを紹介できたのに」 キョン「だーから彼女じゃないってーの」 長門「……」シュン 妹「ねえ、キョンくんは学校だとどんな感じなのー?」 キョン「いっ…」 母「あら、ぜひ聞きたいわね」 キョン「勘弁してくれよ…」 72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/10(木) 14:33:12.93 ID:fcrkcaZv0 長門「クラスは違うけど…お友達と仲良くしてて…部活だと…その…」 キョン「…」 長門「とても優しくて…私の話を聞いてくれて…凄く感謝して…ます」 キョン「…(めっちゃ恥ずかしい…)」 母「あら長門さんには良く思われてるのね」ニヤニヤ キョン「その笑みやめろよ」 妹「キョンくんあたしには全然優しくないのにー」ぶー キョン「長門はお前とは違っていきなり圧し掛かったりタックルしてきたりしないからな」 長門「…クスッ」 妹「ねえ、キョンくんって家の中だとね〜」 キョン「おい何俺の株落とそうとしてんだ」 73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/10(木) 14:40:01.20 ID:fcrkcaZv0 PM 8:04 食卓 長門「…御馳走様でした」 母「お粗末さまでした」 キョン「8時か…」 妹「ねえ、ついでに泊まってっちゃいなよ!」 長門「え…!」 キョン「バカ、調子に乗るな」ビシッ 妹「イタッ」 キョン「じゃあ、マンションまで送るよ」 長門「…いいの?」 キョン「何言ってんだ、この時間に女の子1人で歩かせられるか」 母「やっぱり長門さんには紳士なのね」ニヤニヤ キョン「それはもういいって!」 74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/10(木) 14:44:24.30 ID:fcrkcaZv0 長門「…あの、本当に…御馳走様でした」 母「いいのよ、またいつでもいらっしゃい」 妹「またねー!」 …………………………… シャー… キョン「悪いな、こんな時間まで引きとめちまって」 長門「いい…私こそお世話になって」 キョン「いいっていいって」 76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/10(木) 14:56:36.29 ID:fcrkcaZv0 キョン「俺も、ウチに女の子連れてきてメシ食ったのは初めてだったよ」 長門「え…」 キョン「楽しかった…だから、また来い」 長門「…うん」 キョン「あ、でもあんまし頻繁だとやっぱ誤解されるかな」 長門「…私は…別に…それでも…」 キョン「え?何だって?」 長門「な…なんでもない…」 79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/10(木) 15:08:48.50 ID:fcrkcaZv0 PM 8:24 長門のマンション前 キッ キョン「着いたぜ」 長門「…今日は本当にありがとう」 キョン「だからいいって、…本は明日持ってくからな」 長門「…」コク キョン「じゃあ、また明日な」 長門「…あ、あの」 キョン「?」 長門「…わ、私の大人しい所が、好きだって…」 キョン「あ…あ、ああ(…何だ?)」 81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/10(木) 15:14:12.90 ID:fcrkcaZv0 長門「私も…貴方の…や、優しい所…私を気遣ってくれる所が…」 長門「………………好き」 キョン「!」 長門「お…おやすみなさい…!」タタッ キョン「…」 キョン「…」 キョン「…」 キョン「…今のは」 キョン「ただ褒められただけだよな…?」 85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/10(木) 15:35:27.75 ID:fcrkcaZv0 PM 9:12 長門宅 朝倉「完璧に告白じゃないそれ」 長門「え…!そ、そんなつもりは」 朝倉「文脈にかかわらず女の子が男の子に『好き』って」 長門「あ……あの…そんな…」 朝倉「(でも、あの長門さんがねえ…)」 朝倉「(もう余計なお膳立てはいらないかしら)」 朝倉「まあそれはそれとして…どうだった?」 長門「…え?」 88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/10(木) 15:51:07.31 ID:fcrkcaZv0 朝倉「キョン君の家で、夕飯までご馳走になって、なにも思わなかったの?」 長門「…とても楽しかった」 長門「家族の人達もいい人だったし…彼の事も少し分かった」 長門「彼は凄く優しい人」 長門「私は暗いって言ったら、そんな事はないって励ましてくれた」 長門「とても嬉しかった…」 朝倉「…そう」 長門「……やっぱり私は……彼が好き」 朝倉「長門さん…」 90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/10(木) 16:00:21.58 ID:fcrkcaZv0 朝倉「(ホントにキョンくんの事が好きなのね…)」 朝倉「(やっぱり私がサポートしてあげないと)」 朝倉「そうと決まったら次の作戦会議よ!」 長門「え…次?」 朝倉「そう!長門さんの魅力で1日でも早くキョン君をオトすのよ!!」 長門「お、おとすって…」 朝倉「いいから!ほら…」 94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/10(木) 16:11:45.32 ID:fcrkcaZv0 友達もろくに居なかった私… そんな私に貴方は優しくしてくれた… 貴方は色々な事を教えてくれた… 貴方は私の世界を変えてくれた… 図書館で声を掛けてくれたあの日から…    だから私は…            貴方が…               貴方の事が、好き 終 99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/10(木) 16:23:24.80 ID:fcrkcaZv0 というわけで終わりです >>91には悪いが冗談抜きでここで終わらせる予定でした 確かに前半の長門、消失Verとはいえしゃべり過ぎ… イメージ崩したらスマソ オチもない駄文読んでもらってありがとうございました あと展開が前に書いたSSと被ってて焦ったのは内緒 104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/10(木) 17:01:47.13 ID:fcrkcaZv0 誰も望んでいないであろうオマケ PM 9:23 キョン宅 キョン「さて風呂でも…あ、親父帰って来てたのか」 父「なんだなんだ、彼女連れてきたそうじゃないか」 キョン「またかよ…違うって」 母「大人しいけど可愛い子だったじゃない、あんな子が娘になるんならお母さん大歓迎よ」 キョン「気が早過ぎだろ!」 妹「でもキョンくん部屋で『好きだ』って言ってたじゃん」 キョン「いっ…(聞いてたのかよ!!)」 父「やっぱりそうなんじゃないか」 キョン「だから…………違うって言ってんだろおおおお!!」 長門「今…何か凄く自分を否定された気が」ズーン 朝倉「は?」