キョン「谷口に彼女が出来ただと…」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 14:37:56.01 ID:D7PwthUW0 キョン「一体どういうことだ」 国木田「いや〜昨日たまたま街で谷口が女の子と歩いてるの見かけてねぇ」 国木田「手を繋いでたし多分彼女なんじゃないかな〜って」 なんということだ。 谷口に彼女?いやいやこれは何かの間違いだろ。 オレが谷口に置いてかれる日が来るわけが… キョン「マジでか」 国木田「マジだよ」 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 14:39:08.29 ID:D7PwthUW0 神様はいったい何をしてらっしゃるんだ。 あ〜神様はハルヒか。 うん。何もしてないな。 キョン「まぁ親友に彼女が出来たんだ。盛大に祝ってやらんとな」 国木田「そんなことしなくても今日は谷口からずっとその事を聞かされるだろうけどね」 キョン「違いない」 なんか悔しい。 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 14:41:02.23 ID:D7PwthUW0 なんて話をしているうちにどうやら谷口が登校してきたらしい。 谷口「うぃーっす」 国木田「おはよう谷口」 キョン「おはようさん。それとおめでとう」 谷口「はぁ?キョン何言ってんだ?」 キョン「とぼけるなって。国木田から聞いたぞ。彼女が出来たらしいじゃないか」 国木田「昨日たまたま街で見かけてね」 国木田「谷口もすみにおけないな〜」 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 14:43:04.19 ID:D7PwthUW0 谷口「なっ」 谷口「昨日…だと」 谷口「一体なんのことだかオレには分からんな〜」 こいつは目を泳がせながら何を言っているんだ。 まさか知られたくなかったのか。 いや、谷口に限ってそれは無いだろう。 キョン「谷口。どうしたんだ」 キョン「いつものお前だったら彼女が出来たらこれ見よがしに報告してきそうなもんだが」 谷口「とにかく知らんったら知らん」 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 14:44:54.63 ID:D7PwthUW0 そういうと谷口は教室を出て行ってしまった。 あと3分で授業が始まるんだがな。 国木田「どうしたんだろうね谷口」 キョン「さあな」 キョン「まぁ知られたくないみたいだしこの話題には触れないでおいてやろう」 国木田「そうだね」 その後谷口は授業開始5秒前に教室に戻ってきたのだが休み時間毎、昼休みでさえすぐにどこかに行ってしまい話す時間が全くないままその日を終えてしまった。 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 14:47:36.61 ID:D7PwthUW0 そんなわけで放課後のSOS団の部室に至るわけだが。 ハルヒ「あんた谷口となんかあったの?」 キョン「いきなり何を言い出すんだ」 ハルヒ「だって今日のあんたたち何かおかしかったじゃない」 ハルヒ「いつもなら教室でずっと一緒にいるのに今日に限っては谷口は授業が終わるとすぐどこかに行っちゃって」 キョン「さあな。オレだって谷口のことを全部知ってるわけじゃないからな」 ハルヒ「嘘ね」 何を言い出すんだこいつは。 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 14:49:56.23 ID:D7PwthUW0 ハルヒ「朝の時点で谷口の様子はおかしかったわ」 ハルヒ「しかもそれはあんたたちと話してから」 ハルヒ「さぁ白状しなさい!」 ハルヒ「一体何を話してたの!」 何でこいつはこうも首を突っ込みたがるのかね。 まぁ隠すことでもないし話してもいいか。 キョン「実は谷口に彼女が出来たらしい」 ハルヒ「ごめん、何て?」 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 14:53:25.58 ID:D7PwthUW0 認めたくない気持ちは分かるが人の話は一回で聞こうな。ハルヒ キョン「谷口に彼女が出来たらしい」 ハルヒ「…」 キョン「何とか言えよ」 ハルヒ「まぁ分かったわ。百歩譲ってそこは認るわ」 ハルヒ「で、それがなんで谷口が逃げる理由になるのよ」 キョン「まぁ落ち着け。この話には続きがあるんだ」 ハルヒ「さっさとそれを言いなさいよ」 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 14:55:02.61 ID:D7PwthUW0 キョン「お前が聞き返したりするからだろ」 ハルヒ「あーあー分かったから続きを早く」 キョン「まったく」 キョン「でだ。谷口にその事を聞いたんだがあいつは彼女なんか出来てないって言い張るんだ」 キョン「明らかに目を泳がせながら言ってたから嘘だとは思うんだがな」 そこまでいうとハルヒは独り言のように呟いた。 ハルヒ「不思議ね」 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 14:56:54.95 ID:D7PwthUW0 まて。 お前はなんでそうやってスグに不思議に結び付けようとするんだ。 キョン「まぁ落ち着け。谷口だって知られたく無かったんだろ」 キョン「きっとひっそりと付き合ってたかったのさ」 ハルヒ「却下」 おい ハルヒ「あの谷口に限ってそんなことはあるわけないわ」 まぁそれはオレも思ったが 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 14:58:33.29 ID:D7PwthUW0 ハルヒ「きっと谷口は何かを隠してる」 やな予感がする ハルヒ「みんなでそれを突き止めるわよ」 ほ〜らオレのやな予感は当たるんだ こいつはろくなことを思いつきゃしない ハルヒ「思い立ったらすぐ決行!と行きたいところだけど今日はもう無理ね」 ハルヒ「明日の放課後みんなで谷口を尾行するわよ」 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 15:00:21.33 ID:D7PwthUW0 キョン「おいおいまじかよ」 ハルヒ「マジに決まってるでしょ」 ハルヒ「冗談でこんなこと言わないわよ」 ハルヒ「それじゃ今日はこれで解散ね。みんな明日に向けて鋭気を養っておいてね」 ハルヒ「それじゃね〜」 そういうとハルヒは風のように去って行ってしまった。 相変わらずその場の行きおいで行動するやつだ。 さて、オレも帰るかな。 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 15:03:12.12 ID:D7PwthUW0 長門「待って」 古泉「少々お話が」 朝比奈「ありましゅ」 なんでわざわざそんな言い方を。 てかいたんだな。 キョン「なんだ」 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 15:05:04.54 ID:D7PwthUW0 古泉「実は昨日小規模な情報改変がありました」 キョン「まぁ毎度のことだからそれくらいじゃもう驚かんがな」 古泉「実は小規模すぎて何か分からなかったのですが長門さんに調べてみてもらったところ先程ようやく改変を突き止めまして」 長門「今回の涼宮ハルヒによる改変で起こったこと」 長門「それはパーソナルネーム谷口に彼女が出来たこと」 なんだって? ハルヒの力で谷口に彼女が出来た? キョン「そんなことをしてなんの得があるんだ」 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 15:07:14.25 ID:D7PwthUW0 長門「分からない」 長門「しかし情報改変がされたのは事実」 キョン「それじゃあ谷口の不審な行動も情報改変の一部だって言うのか」 長門「それは違う」 長門「谷口は情報改変の影響を受けていない」 長門「そのため現在の状況に戸惑っている」 キョン「谷口は情報改変を受けていない?どういうことだ」 古泉「つまりこういうことです。」 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 15:09:28.89 ID:D7PwthUW0 古泉「谷口君は涼宮さんの情報改変の対象となったにもかかわらず彼自身には何も起きなかった」 古泉「ただ起きたら急に彼女が出来ていた」 キョン「なんだそりゃ」 古泉「詳しい事は分かりませんがこう考えておけば彼の行動にも納得が行くでしょう」 古泉「いきなり知らない女性から、まぁ谷口君の彼女という立場ですが」 古泉「彼女を名乗る女性から連絡が来て会ってみたが全然知らない人だった」 古泉「しかも相手は自分に明らかな好意を持っているとなれば普通の人なら混乱するでしょうね」 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 15:11:48.70 ID:D7PwthUW0 キョン「何だかよくわからんが、とりあえずハルヒの力が働いているというわけか」 古泉「ええ。そういうことです。」 キョン「で、今回はどうすればいいんだ」 長門「それは分からない」 キョン「分からないって…」 おいおい長門が分からないんじゃどうしようもないじゃないか 長門「しばらくは涼宮ハルヒの言うとおり行動してみるべき」 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 15:13:33.65 ID:D7PwthUW0 キョン「それは谷口を尾行するってことか」 長門「そう」 古泉「機関としても今回のことは全然分かっていませんからそうするのが妥当なところでしょう」 古泉「それに明日彼を尾行していれば何か分かるかも知れませんしね」 キョン「なるほどね」 キョン「まぁどっちみちオレには何かする力があるわけじゃないしそうするしかないか」 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 15:16:39.66 ID:D7PwthUW0 キョン「朝比奈さんもそれでいいですか?」 朝比奈「えっあわわわわ…ひゃい」 この人は聞いていたんだろうか キョン「そう言えば未来人側の意見としてはどうなんですか?」 朝比奈「えっとそれは禁則事項で…」 ありがとうございました。どうみても禁則じ(ry キョン「あーわかりました」 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 15:19:33.90 ID:D7PwthUW0 キョン「それじゃとりあえずは明日の結果待ちってことか」 古泉「ええそうですね」 キョン「それじゃ今日はもう帰るか」 朝比奈「はい。それじゃあお疲れ様でした」 古泉「失礼します」 長門「さよなら」 それにしてもハルヒの力で谷口に彼女がねぇ 一体あいつは何をしたいんだかな。 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 15:22:17.11 ID:D7PwthUW0 翌日、授業も終わりいよいよ谷口尾行開始の時間。 ハルヒ「さぁいよいよ行動開始ね」 ハルヒ「絶対に謎を突き止めてやるわよ」 キョン「谷口に彼女が出来たのがそんなに謎かよ」 ハルヒ「うるさい!いくわよ」 とまぁそんなわけでオレ達はぞろぞろと谷口を尾行しているわけだが。 この人数で行動してるのによくもまあバレないもんだ。 きっとこれもハルヒの力なんだろう。 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 15:24:12.05 ID:D7PwthUW0 さて、谷口はというとどうやら駅前で合流らしく先刻からしきりに時計を気にしながらそわそわしている。 するとそこへ目を疑うような美人が現れ谷口に話しかけるではないか。 これにはおもわずSOS団一同固まってしまった。 あのハルヒでさえ ハルヒ「まけたわ」 なんてわけの分からないことを言っている。 谷口めあんな美人と付き合ってるのにオレ達に隠すとはどういうことだ。 と思いきやその美人さんはさっさとどっかへ行ってしまった。 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 15:24:53.41 ID:D7PwthUW0 古泉「どうやら道を聞いていただけのようですね」 ハルヒ「そうよね〜あの谷口があんな美人と付き合えるわけないわ」 ハルヒそれは言いすぎだ。 だが否定はしないでおこう。 古泉「おや、また誰か来たみたいですよ」 古泉の声に全員が反応する。 なんとそこには先程の美人とは正反対の いや、良い意味で正反対のとってもかわいらしい女性がいるではないか。 ちなみに美人の反対はかわいいだ。お兄さんとの約束だ。 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 15:28:12.93 ID:D7PwthUW0 ハルヒ「に…2敗目」 ハルヒ。わけがわからんぞ。 キョン「まさかあれが彼女か…」 ハルヒ「どうせまた道を聞くとかそんなところでしょ」 古泉「いや、そうではなさそうですよ」 古泉がそういうとなんと二人はそのまま歩いて行ってしまったではないか。 しかも手を繋いでいる。 ハルヒ「…」 そろそろ目を覚ませ。ハルヒ 34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 15:30:19.33 ID:D7PwthUW0 古泉「さてどうしましょう。尾行を続けますか?」 ハルヒ「あたりまえじゃない!ここまで来て引きかえせないわ」 なかなか立ち直りが早いじゃないか。 まぁオレもここで終わらせるのはちょっとな。 さてそんなわけでオレ達は谷口の尾行を続けたわけだが、 ショッピング、カラオケ、ゲーセン、ファミレスなどなど 学校帰りにしては少々きついスケジュールのデートをこなす谷口を羨ましく思っていた。 谷口もなんだか分からない彼女がいきなり出来たわりには楽しんでるみたいだしな。 まぁあんな可愛いコと一緒にいれば楽しくもなるか。 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 15:34:49.95 ID:D7PwthUW0 そんなわけで谷口のデートも終わり、オレ達も喫茶店でぼーっと過ごしているわけだ ハルヒ「どうしたのよキョン」 キョン「ん?」 ハルヒ「ぼーっとしちゃって。谷口が羨ましくでもなった?」 いきなり何を言い出すんだ けどまぁ 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 15:36:19.99 ID:D7PwthUW0 キョン「あぁそうだな。今までは考えたことも無かったが今日の谷口を見てああいうのもいいかもしれんとは思ったな」 ハルヒ「ふ、ふーん。やけに素直じゃない」 キョン「何言ってんだお前に比べりゃいつも素直だ」 ハルヒ「なんですって!」 古泉よ、そんなに怖い顔をするんじゃない ハルヒ「まぁいいわ今日は許してあげる」 ハルヒ「それじゃそろそろ解散にしましょ。それじゃまた明日」 そういうとハルヒは金も払わずに帰って行った。 またオレのおごりか分かっていたけどな。 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 15:38:38.61 ID:D7PwthUW0 しかしそんなハルヒの態度に目を丸くしているものが1名 キョン「どうした古泉。変な顔をして」 古泉「いえ、失礼しました。涼宮さんがあまりにもあっさり引き下がったもので」 キョン「なーにあいつにだってこんな日もあるだろ」 そんなオレ達を見て朝比奈さんは何だか笑っている。 長門「情報改変の修正を確認」 長門も何だか良く分からないことを言ってるし。 ん?なんだって? 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 15:42:33.47 ID:D7PwthUW0 キョン「長門!」 キョン「修正ってことはこの世界が元に戻ったってことか!」 まぁ情報改変といっても谷口に彼女が出来ただけだが キョン「なんで急に」 古泉「一体どういうことなのでしょう」 オレと古泉は顔を見合わせ訳が分からないといったジェスチャーをとる。 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 15:44:37.78 ID:D7PwthUW0 朝比奈「男の人って鈍いですね〜」 朝比奈さん?いきなり何を… 朝比奈「涼宮さんにとって良い事があったから元の世界に戻ったんですよ」 キョン「良い事?今日やったことは谷口の尾行をしたことですけどハルヒはそんなことをしたかったんですか?」 朝比奈「違いますよ♪」 朝比奈「キョンくんの言葉が聞きたかったんですよ」 キョン「オレの…言葉?」 古泉「なるほど」 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 15:48:13.72 ID:D7PwthUW0 古泉「つまりこういうことですね」 どういうことだ 古泉「以前のあなたは恋愛事には全く興味が無かった」 古泉「しかし涼宮さんにとってはそれが不満だった」 古泉「だからあなたと近しい人が女性との付き合いをはじめる事でそういった関係を意識させたかった」 キョン「ちょっとまて」 キョン「そんなことを言ったらそもそもハルヒは恋愛なんて精神病とまで言っていたんだぞ」 キョン「あいつ自身が恋愛に興味が無いんじゃないか」 44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 15:54:07.93 ID:D7PwthUW0 古泉「こういう言い方は卑怯かも知れませんが」 古泉「それは昔の話です」 古泉「我々と、いえ、あなたと過ごすうちに涼宮さんにも変化があったのでしょう」 キョン「なっ」 朝比奈「慌てるってことはそれなりに心当たりはありますよね〜」 朝比奈さんまで… 古泉「まぁ今回はあなたの近しい人間にたまたま谷口君が選ばれてしまったということです」 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 15:56:38.81 ID:D7PwthUW0 古泉「そして先程あなたは『ああいうのもいいかもしれない』といった」 古泉「つまり恋愛を肯定する発言をした」 古泉「よってこれ以上情報改変をしておく必要が無いということで今回の情報改変は修正されたのでしょう」 オレはあいた口が塞がらなかった。 心当たりだと。そんなものない。といえば嘘になるかもしれない。 だがしかし… 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 15:58:54.94 ID:D7PwthUW0 キョン「あーもうわからん」 キョン「とりあえず今回も無事に終わったんだろう」 キョン「オレはもう帰るぞ」 そう言い残すとニヤニヤしている古泉と朝比奈さん そして何か言いたそうな長門を残し喫茶店を出た。 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 16:01:00.86 ID:D7PwthUW0 翌日 ハルヒ「おはよう」 キョン「おっ…おはよう!」 ハルヒ「何よ急に大声あげて」 キョン「いや、ちょっとびっくりしてな」 ハルヒ「ふ〜んまあいいわ」 そういうとハルヒはいつものように頬杖をつきながら窓の外を眺め始めた。 いかん何を動揺しているんだオレは。 まったく古泉が変なことをいうからだぞ。 そうだあいつがわるい。 50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 16:03:03.06 ID:D7PwthUW0 ハルヒ「そういえば」 キョン「ど、どうしたんだ」 ハルヒ「谷口だけど」 キョン「!!!」 ハルヒ「別れたらしいわね」 キョン「へ?」 別れた?どういうことだ? あの時長門は確かに修正されたと言っていた。 そもそも谷口は付き合ってないんじゃ… でも今朝の谷口の様子をみるとかなり落ち込んでるみたいだし… 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 16:05:51.08 ID:D7PwthUW0 ハルヒ「ちょっとどうしたのよ」 キョン「いやいやなんでもないぞ」 ハルヒ「まぁいいわ」 ハルヒ「あーあ私が付き合うときはそんなあっさり別れるようなことは無しにしたいわね」 どの口がいいやがるか ハルヒ「ねぇキョン」 まったくそんな良い笑顔で言われたら何も言い返せないじゃないか。 キョン「ああそうだな」 54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 16:09:19.73 ID:D7PwthUW0 そんなわけで今はSOS団部室。 ちなみにハルヒはもう帰って残っているのはオレと長門だけだ。 キョン「なぁ長門お前は情報改変が修正されたって言ったよな」 長門「そう」 キョン「でも谷口は別れたって事になってるぞ」 キョン「修正されたならそもそも谷口は付き合ってないってことになるんじゃないのか?」 長門「情報改変の修正であり改変された内容の消滅ではない」 わざと分からないように言ってるだろ 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 16:12:44.65 ID:D7PwthUW0 キョン「どういうことだ?」 長門「私には人間の恋愛感情は分からない。これは推測ではあるが」 長門「谷口が付き合っているという事実が無くなれば涼宮ハルヒの中で昨日の出来事は無くなってしまう。」 長門「つまりあなたの発言も無かったことになってしまう。それではわざわざ情報改変を行った意味が無い。」 長門「しかし谷口はもともと付き合っていない。その部分の整合性を取るため彼女と別れたという風に修正を行ったと考えられる。」 キョン「なるほど」 まぁなんとなくは分かった。 58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 16:14:11.57 ID:D7PwthUW0 キョン「それより谷口が情報改変の影響を受けなかったのは何でなんだ?」 キョン「てか今日はあいつは振られたって言って落ち込んでたぞ」 長門「一番初めの情報改変の影響を受けなかったことについては涼宮ハルヒの精神が安定していなかった為と考えられる。しかし昨日の情報改変の修正の際に谷口についての修正も行われた」 キョン「つまりあいつは付き合って二日で別れたってことになってるのか」 長門「そう」 なるほどな。谷口…不憫な子。 何だかよく分からんがめんどくさい事をしやがる。 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 16:15:39.09 ID:D7PwthUW0 キョン「それでオレはこれからどうすればいいんだ」 長門「このままで問題無い」 どういうことだ 長門「そもそもの原因はあなたに恋愛に興味が無かったから」 長門「今回の事であなたには少なからず恋愛をすることへの興味が生まれた」 長門「この時点で目的は達成されている」 キョン「なんだそれじゃあ結局今までと変わらんてことか」 61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 16:17:21.12 ID:D7PwthUW0 朝比奈「いーえ違いますよ」 キョン「なっ」 朝比奈さん一体どこから… てか帰ったんじゃなかったんですか 朝比奈「長門さんも言ったでしょキョンくんは恋愛に対して興味を持つようになった。それが分かった涼宮さんがこれからどうなりますかね〜」 キョン「どう…なるんですか」 朝比奈「禁則事項です♪」 fin 62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 16:18:15.12 ID:D7PwthUW0 1です。 ありがとうございました。やっぱりうまく書けません。 >>51谷口は個人的には大好きです。谷口もハッピーエンドにするつもりで書きだしましたが何故かこんな結末になってしまいました。 あとキャプテン読みたいから急いで終わらせた。