阿部高和の憂鬱 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 17:26:15.78 ID:BeGX0EXjO 今日は入学式。春は別れの季節でもあり、新しい出会いの季節でもある。俺はこの長い坂をうっとうっしく思いながらも新たに始まるスクールライフに胸踊らせながら教室に向かう 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 17:27:57.81 ID:BeGX0EXjO キョン「ここが新しい教室か、一年間世話になるぜ。」 国木田「キョン、また一年間よろしくね」 キョン「あぁ、よろしくな」 そんなこんなでいつのまにか時間が経ち、担任らしき人物が教室に来た。 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 17:28:50.79 ID:BeGX0EXjO やはりこの最初に自己紹介と言う儀式はどの学校も共通なのだな。そして、この担任はいきなり席替えをした。意味がわからん。最初は覚えやすくさすために五十音順にしてるんじゃないのか? まぁ、文句を言ったって仕方ない。それに、窓際の後ろの席を獲得出来たら儲けもんだしな。 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 17:30:19.60 ID:BeGX0EXjO そして俺は窓際の後ろから二番目という中々の席を獲得した。今日の俺はツイてるな。 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 17:31:02.02 ID:BeGX0EXjO キョン「〜〜〜〜。」 俺の番は終わって席に座った。 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 17:32:32.70 ID:BeGX0EXjO 阿部「東中出身、阿部高和。ノンケの人間には興味は無い。この中にガチホモ、バイ、少しでも男で男に興味がある奴が居たら俺の所に来い」 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 17:33:27.79 ID:BeGX0EXjO OP 〜ガチホモでしょでしょ〜 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 17:34:18.19 ID:BeGX0EXjO 俺はさっきの自己紹介が気になって休み時間に後ろの阿部に質問してみた。 キョン「さっきの自己紹介はどこまで本気なんだ?」 阿部「お前、ガチホモか?」 キョン「いや、違うが」 阿部「なら話しても無駄だ」 キョン「そうかい」 こいつ頭おかしいんじゃねぇの?と思いながら授業を受けていた。 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 17:37:26.46 ID:BeGX0EXjO 〜昼休み〜 谷口「お前、あの阿部に話しかけるとは勇気あるな。まさか、ゲイか!?」 キョン「全力で否定する!俺は女が好きだ。特にポニーテール」 谷口「それを聞いて安心したぜ。悪いことは言わんYAMETOKE、あいつとだけは関わらないほうが良い。」 国木田「谷口も東中だよね?あの阿部って人は中学からもああなの?」 谷口「俺が知ってるので『夜中校庭汚物事件』」 キョン「なんだそれ?」 谷口「俺も直接見たわけじゃないがなんか『夜中に校庭でう○こを』してたらしい」 しまった。飯を食ってる時に聞くんじゃなかった…。 国木田「谷口は汚いなぁ…」 そうだ国木田!もっと言ってやれ! 一体阿部は何がしたかったんだろう? 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 17:38:50.05 ID:BeGX0EXjO ここ最近で阿部について調べてみた。 まず、ほとんどの部活に仮入部したらしい。 体育系の部活はものすごい記録を残したにも関わらず入らないらしい。 特に柔道部は阿部の事をすごい熱烈に誘ってたらしい。寝技がすごいとかどうとか。 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 17:40:02.25 ID:BeGX0EXjO 次は曜日によって髪型が変わる。 月曜日は大アフロ 火曜日は中アフロ 水曜日はリーゼント 木曜日は小アフロ 金曜日はパンチ 今日は金曜日か…ほどほどにしないと髪の毛傷むぞ…。 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 17:40:53.75 ID:BeGX0EXjO キョン「毎日髪型変えるのはゲイ対策か?」 阿部「いつから気付いた?」 キョン「少し前」 この会話のせいで阿部との距離が縮まったのではないかと後悔してしまった。 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 17:43:07.40 ID:BeGX0EXjO 阿部「ゲイはやはり男臭いのが良いと思うのだが」 キョン「そういや、お前部活は全部仮入部らしいな」 あまり聞きたくないので話を変えるのは致し方ないと思う。 阿部「それは良い男が居なかったからだ」 こいつの頭の中はそれだけか! キョン「それなら男子校に行きゃ良かったんじゃないか?」 阿部「それも考えたが、やはり家から近い所が良くてな」 キョン「たしかにここらじゃ無いな」 阿部「高校に入ればガチホモぐらいすぐに見つかると思ったが、そううまくはいかないな」 そんな健全な高校生らしからぬ会話はチャイムによって終わった。 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 17:44:42.33 ID:BeGX0EXjO 人居ないのかな…(´ω`) 次に学校に行くと阿部はショートヘアーになっていた。 阿部「ようキョン、おはよう」 キョン「おはよう」 阿部「昨日寝ないで考えたんだが、部活に良い男が居ないなら良い男を入れればいいんじゃないだろうか?」 こいつぁたまげた。脳に虫でもわいてんじゃないのか? 阿部「それなら1から部活を作ろうと思うんだがどう思う?」 俺は眠たかったのもあっててきとーに返事をした。だが、この会話が後に世界を揺るがす程の大事件の鍵だったなんて解る奴なんて誰も居ない。 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 17:46:15.04 ID:BeGX0EXjO ぷん太に載るのが夢なんだ(`・ω・)! 〜昼休み〜 俺阿部は授業が終わると同時に教室を出ていった。学食にでも行くのだろう。 さほど気にせず俺は級友達と飯を食おうと思い近づいて行った。 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 17:47:38.42 ID:BeGX0EXjO 谷口「ぎゃぁぁぁ!近寄るな変態!」 なんて言われようだ。俺が何かしたか?言ってみろこの野郎! 谷口「お前、朝から阿部と楽しそうに会話してたじゃねぇか!」 それだけで変態扱いかよ…。谷口よ、噂に流される奴は信じられない。と、いうのが俺の持論だ。 お前が事件の目撃者とかならまだしも、又聞きによる又聞きだろ? キョン「まぁ嘘か本当か分からないんだし気にすんなよ」 国木田「たしかにね。まぁ、今のところ害は無いんだしいいんじゃない?」 谷口「お前らがそう言うなら構わねぇよ」 そんな他愛もない話をしていると後ろから急に声を掛けられた。 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 17:49:42.35 ID:BeGX0EXjO 後ろを振り向くとそこには…。 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 17:52:17.06 ID:BeGX0EXjO この学級の委員長が居た。 キョン「たしか…朝原だっけか?」 朝倉「朝倉よ!私は教祖じゃないわよ!」 そんな事はどうでもいい。お前は昭和のアイドルか?眉毛が太いぞ。 朝倉「阿部君ってあなた以外の友達が少ないみたいなの」 だから、どうしたってんだ? 朝倉「でもキョン君がいるみたいだから大丈夫かな♪これからも仲良くしてあげてね」 それだけ言うと朝倉は女子グループの方に行った。 次投下したら5分程シャワー浴びてくる 34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 17:54:23.01 ID:BeGX0EXjO 〜放課後〜 今日の授業が終わり、帰宅部のゴールデンタイムを家で満喫しようかなと、考えていた時に。 阿部「キョン!ちょっと来てくれ」 キョン「なんだ?別にいいが」 阿部「そうこなくっちゃ!」 そして俺と阿部は部室棟の方に行った。 この時点で断らなかった俺は逃れられない運命になってしまった。 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 18:03:31.89 ID:BeGX0EXjO 阿部「キョン、ここだ」 そこには『文芸部』と書いてあった。 キョン「文芸部に何の用があるんだ?」 阿部「まあ、ほいほい付いてきな」 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 18:05:10.84 ID:BeGX0EXjO 〜文芸部室〜 阿部「彼女は長門有希だ」 阿部はそれだけ言うと奥の方にいっちまいやがった。 キョン「もっと詳しく説明しろ。今の説明だけでは長門さんとやらの名前しか解らん」 阿部「ここが俺達の部室だ」 why?部室?意味が解らん…。 阿部「今日はそれだけだから帰ってもいいぞ」 俺は意味が解らないから理解しようと、とりあえず席に着いた。 44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 18:06:24.56 ID:BeGX0EXjO 阿部「俺は帰るが戸締まりは頼んだぞ。じゃあな!」 阿部は文字通り飛んで帰った。 さて、考えがある程度まとまってきた。 キョン「長門さんとやらは文芸部なのか?」 長門「そう」 キョン「阿部が奪いに来たのか?」 長門「違う。借りたいと言われた」 キョン「多分、文芸部を乗っ取りに来たと思うが良いのか?」 長門「別に構わない」 キョン「そうかい。それじゃあ俺は帰るよ」 席を立とうとした時に長門から本を渡された。 長門「読んで」 俺には読書なんて趣味は無いが断るのもなんだし。 キョン「?あぁ、わかった」 そして家に帰って寝た。 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 18:07:16.08 ID:BeGX0EXjO 〜翌日〜 阿部「キョン、今日転校生が来るらしいぞ」 学校に着くなり阿部から言われた。 キョン「はいはい、それがどうしたってんだ?」 阿部「かなりの男前らしい。我が部に欲しい」 キョン「誘えば?」 阿部「今日の放課後に突撃してくる」 転校生か…美少女なら俺もウェルカムだが男なら別に興味はない。 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 18:11:38.70 ID:BeGX0EXjO 〜放課後〜 阿部「それじゃ、先に行っててくれ」 仕方ない、今日も行くか。 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 18:12:34.63 ID:BeGX0EXjO 〜部室〜 ガチャ キョン「早いな、長門」 長門「…」 無反応…か。空気が重いぜ、何か会話をせねば。 キョン「その本面白いか?」 長門「…ユニーク」 OH!会話が続かないぜ! 長門「読んだ?」 キョン「何をだ?」 長門「本」 キョン「あっ…忘れてた」 長門「今日読んで」 キョン「わかったよ」 会話が少し続いたが、内容が少ないような気がするのは俺だけか? 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 18:13:37.23 ID:BeGX0EXjO ガチャ 阿部「おぉ、キョン。ちゃんと来てたのか」 お前が来いと言ったんだろうが。 キョン「それで転校生はどうなんだ?」 阿部「それが居なかったんだよ。足が速い奴だぜ」 その転校生、超能力の類いをもってんじゃねぇか?予知能力辺りを。 阿部「それで居なかったから学校内を捜していたら思わぬ拾い物をしてな」 キョン「サイフでも拾ったのか?」 阿部「そんな事じゃない。魚を釣るにはどうしたらいいと思う?」 キョン「転がし釣りならエサ要らんぞ」 阿部「エサを用意すればいいんだよ」 そう言って阿部は後ろから可愛らしい女の子を出してきた。 50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 18:15:13.36 ID:BeGX0EXjO キョン「まさか、お前誘拐してきたのか?」 阿部「それは犯罪だ。キョンよ、ゲイは法律を破らんし処○膜も破らん」 みくる「ここどこですかぁ?」 阿部「ここは文芸部室だ」 みくる「それで私はなんで文芸部室に?」 阿部「君に文芸部に入って貰いたい。俺は命令はしない。お願いだ、入ってくれ」 みくる「わかりました。入りましゅ。だから、頭を上げて下さい」 阿部「みくるさん…ありがとう!」 あれ?なにこの展開? 阿部「今日は解散でいいぞ。本格的な活動をするのは転校生を入れてからだ」 そうかい。なら俺も帰るとするか。 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 18:18:41.29 ID:BeGX0EXjO 〜家〜 飯でも食った後に本を読むか。 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 18:19:52.51 ID:BeGX0EXjO さて、腹も満たされたし本でも読むか。 キョン「…」ペラ キョン「…」ペラ キョン「…ん?」ヒラヒラ 『21時 八天場公園にて待つ』 しおりに何か書いてる。長門からかな?今何時だ?時計を見ると20時40分だ。自転車で飛ばしたらいけるかな。 54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 18:21:07.27 ID:BeGX0EXjO 妹「キョンく〜ん今からどこ行くのぉ?」 キョン「散歩だ。すぐ帰って来るから大人しく寝とけ」 妹「は〜い」 55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 18:23:52.78 ID:BeGX0EXjO さて、長門はどこに居るんだ? 長門「ここ」 キョン「うお!いつの間に後ろに!?」 長門「付いてきて」 長門はそれだけ言うと近くのマンションへと足を運んだ。 キョン「でかいマンションだな…長門はここに住んでるのか?」 長門「そう」 キョン「こんな時間にお邪魔したら家族に迷惑じゃないか?」 長門「大丈夫。付いてきて」 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 18:25:36.55 ID:BeGX0EXjO さて、長門の家に来たのだが部屋にはほとんど物が無い。必要最低限の物しかないな。 長門「座って」 キョン「ふむ。ところで、俺は何故呼ばれたんだ?」 58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 18:27:09.66 ID:BeGX0EXjO それから長門からすごく長い説明をされた。 正直意味が解らんかった。 キョン「とりあえず、長門は対有機野菜コンニャク用ベジタブルインゲンレタスなんだな?」 長門「対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェイス」 キョン「ふむ。そして、阿部は不思議な力を持ってると」 長門「そう。阿部高和は願棒を実現する能力がある」 60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 18:29:17.12 ID:BeGX0EXjO 意味がよくわからん。 簡単に要約すると ・長門は野菜大好き宇宙人。 ・阿部にはすごい力がある。 ・俺が鍵。 正直、電波話にはついていけん。 長門「それが私がここに居る理由、あなたがここに居る理由。信じて」 キョン「完全に信じるのは難しいが頭の中には入れておくよ」 長門「そう」 キョン「じゃあ、俺はそろそろ帰るよ」 長門「また」 さて、ここでまとめたのが終わったのだが需要があるなら続き書くけど需要ある? 67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 18:34:09.61 ID:BeGX0EXjO 〜翌日〜 珍しく阿部が遅刻してきたな。なんかあったのか? さて、今日の授業も終わったし部室に行くか。 ノックしてもしも〜しコンコンッ みくる「はぁい」 ガチャ キョン「阿部はまだですか?」 みくる「はい。そろそろ来るんじゃないですか?」 69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 18:36:27.29 ID:BeGX0EXjO バターン 阿部「みんな揃ってるな。転校生を連れて来たぞ」 古泉「古泉一樹です。よろしく」 うわっ…イケメンかよ。 阿部「これで五人揃ったな!本格的な活動をするぞ」 古泉「なんの部活なんですか?」 阿部「そうだな。まだ何も言ってなかったな。尻の穴かっぽじってよく聞いておけ」 70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 18:37:47.23 ID:BeGX0EXjO 阿部「世界の(S)男と(O)セックスする(S)団。SOS団だ!」 72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 18:41:17.07 ID:BeGX0EXjO こいつぁたまげたぜ。退部しようかな…。 阿部「明日の土曜は駅前の公園に10時集合だ。それじゃ、解散だ」 73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 18:43:15.95 ID:BeGX0EXjO そんなこんなで公園に着いた。 阿部がまだ来てないみたいだが? 阿部「スマン、良い男に見とれてて遅れた!」 バカですよねこいつ? 76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 18:48:32.00 ID:BeGX0EXjO この集合した理由を簡潔に述べよう。 『男探し』これだけだ。これだけのために休みが潰されたのだ! まだ救いがあるとすれば班分けをして朝比奈さんと二人で男探ししてるくらいだな。 みくる「キョン君…お話があります」 まさか告白か!? 79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 19:04:01.69 ID:BeGX0EXjO 淡い期待をしていたが木端微塵のミジンコちゃんだぜ…。朝比奈さんも電波だったのか…。 キョン「とりあえず頭の中には入れておきます」 去らば俺の青春。 81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 19:07:24.07 ID:BeGX0EXjO 〜学校〜 キョン「古泉。お前も俺に話はないのか?」 古泉「んふっ。その様子だとお二方の話は?」 キョン「残るはお前だけだ」 古泉「場所を移しましょうか」 82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 19:10:43.48 ID:BeGX0EXjO ガチホモみたいに 地球儀を解き明かしたら みんなでどこまでも行けるね 色々形が ありそうで解らないあそこ それでも一つだけ解るよ 83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 19:15:52.55 ID:BeGX0EXjO 〜中庭〜 古泉「〜〜〜」 こいつも電波か? よりにもよって阿部が神?そしてやっぱり俺が鍵。 古泉「僕も鍵にはなりえるのですがその可能性は極めて低い。何故なら阿部さんはあなたに興味がある」 キョン「迷惑な話だな」 古泉「鍵には対で鍵穴がある。僕は鍵になったとしても本当の鍵ではなく、合鍵としての役目」 84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 19:17:35.75 ID:BeGX0EXjO 古泉「先に言っておきますが僕はノンケです」 86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 19:20:18.56 ID:BeGX0EXjO キョン「まぁ、信じよう。それでお前は超能力者なんだよな?スタンドとか出せるのか?」ワクワク 古泉「んふっ。僕も練習したのですが無理でした」 キョン「そうか…」 古泉「機会があれば見てもらいますよ。期待にそえるような能力じゃないかもしれませんがね」 87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 19:24:10.71 ID:BeGX0EXjO キョン「なんかデジャブがあるんだが…」 古泉「そうですか?貴方と僕はほぼ初対面なはずですが?」 キョン「いや、俺の勘違いだろう。気にするな」 88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 19:28:26.58 ID:BeGX0EXjO 「キョ…はお………き…なの?」 ん?なんだ? 「わ……じゃ……なの?」 ええい!ハッキリ喋らんかい!聞き取れん! 89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 19:30:18.68 ID:BeGX0EXjO ピピピピピピ ポチッ 夢か…。 なんだったんだろう…懐かしい様な声だったが…。 90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 19:32:12.60 ID:BeGX0EXjO うお!もう七時半だ!遅刻する! 妹「キョン君ご飯は〜?」 キョン「スマンが要らん!行ってきます」 妹「行ってらっしゃ〜い」 91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 19:35:21.28 ID:BeGX0EXjO 学校でも今日の夢の事しか頭になかった。 考えても解らないが、何か大切な物を忘れているような…。 阿部「キョン!聞いてるのか!」 キョン「ん?あぁ」 阿部「悪いが今日は部活無しだ。皆にも伝えてくれ」 95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 19:40:34.63 ID:BeGX0EXjO 俺が家に帰ろうとしていたら後ろから古泉が声を掛けてきた。 古泉「この前の話ですが機会が訪れましたよ」 そう言うと古泉はタクシーに乗るように促した。 96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 19:43:36.79 ID:BeGX0EXjO 古泉「じゃあ、僕の手を握って下さい」 キョン「それは絶対必要なのか?」 古泉「そうじゃなかったらわざわざ言ったりしませんよ。目も瞑って下さい」 97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 19:45:03.34 ID:BeGX0EXjO 今からご飯タイム 100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 20:04:40.18 ID:BeGX0EXjO 古泉「あれが神人です」 古泉がそう言った先にはバカデカイ奴がそこに居た。回りにはすでに仲間が戦ってるみたいだ。 古泉「まぁ、そこでゆっくり見ていて下さい。すぐ終わりますので」 古泉は白い玉になって神人に向かって行った。 古泉「ふんふん!ふんもっふ!」 遠目で見ると雪みたいで綺麗だな…。 101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 20:08:59.72 ID:BeGX0EXjO 古泉「終わりましたよ」 キョン「お疲れだな」 古泉「いつもの事です。そして閉鎖空間が終わる頃がちょっとしたスペクタクルな現象ですよ」 さっきまで灰色だった空がピキピキと割れて青い空が見えてきた。たしかにこれはファンタジーだな。 103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 20:21:56.56 ID:BeGX0EXjO 次の日に学校に行くと阿部が居なかった。 休みとは珍しいな。 〜放課後の部室〜 今日も古泉と二人でボードゲームに勤しんでいる。 古泉「今日は阿部さんは休みなのでしょうか?」 キョン「休みみたいだが、どうしたんだ?」 古泉「いえ、特に気にする事ではありません。それでは、僕はこの辺で帰ります」 105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 20:26:54.94 ID:BeGX0EXjO 長門「…気をつけて」 キョン「ん?何をだ?」 長門「近々貴方は何かのトラブルに巻き込まれる。気をつけて」 長門はそれだけ言って部室から出ていった。俺も帰るかな…。 106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 20:32:21.89 ID:BeGX0EXjO 家に帰って飯食って寝てたはずなんだが…。 とりあえず、さっきあった事を簡単に言うとだな…。気が付いたら学校で隣に居る阿部に起こされた。 107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 20:35:44.76 ID:BeGX0EXjO キョン「ここは…まさか!」 阿部「何か知ってるのか?」 キョン「いや…知らん」 阿部「まぁいい、俺は少し外を調べてくる」 キョン「わかった。俺は部室に行ってるからな」 108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 20:44:25.52 ID:BeGX0EXjO 〜部室〜 さて、ここは閉鎖空間だよな?じゃあ、古泉達も居るのか? コンコンッ キョン「ん?外か?」 白泉「まさか、こんな事になるなんて…申し訳ありません」 キョン「ここはやっぱり閉鎖空間か?」 白泉「ええ、そうです。それも特大のね」 キョン「理由はなんなんだ?」 白泉「解りません。正直こちらも検討がつきません」 エンドが二個あるんだがバッドエンドかトゥルーエンドどっちがいい? 111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 20:51:34.69 ID:BeGX0EXjO 白泉「そろそろ限界です。前にも言いましたがあなたは鍵です。鍵の役目は開けるか閉めるです。後は全てあなたに任せます。長門さんと朝比奈さんから伝言です。長門さんからは『忘れてはダメ。あなたは覚えているはず』。朝比奈さんからは…忘れてしまいました」 112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 21:00:07.55 ID:BeGX0EXjO 白泉「それでは…」 鍵か…。やってやろうじゃないか! 先ずは阿部を探さなくちゃな。 113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 21:07:52.87 ID:BeGX0EXjO グラウンドには神人が暴れてるから近づかないでいよう。じゃあ、とりあえず外に出るか。 キョン「阿部ー阿部ーどこだー?」 阿部「呼んだか?」 キョン「うおっ!いきなり後ろから声を掛けるな」 阿部「さっきからあのデカイ奴が暴れてるんだがあれはなんなんだろうな?」 116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 21:58:59.11 ID:BeGX0EXjO キョン「阿部、よく聞け!俺は女が好きなんだ!悪いが俺の鍵はお前の鍵穴には入らん!解ったならさっさと元に戻せバカハルヒ!」 117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 22:02:36.80 ID:BeGX0EXjO 阿部「そうか…キョンは男に興味は無いのか…」 キョン「あぁ…俺は女が…いや、ハルヒが好きなんだ」 阿部「そうか…わかった。良い男はクールに去るぜ。じゃあな、キョン!」 118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 22:09:11.24 ID:BeGX0EXjO ゴツンッ …うわっ。全て思い出した!夢の中とはいえハルヒに告白しちまった!安西先生も爆笑だっぜ! とりあえず古泉に電話するか。 プルルル ガチャッ 古泉「はい、もしもし」 キョン「古泉か?こんな時間に悪いな」 古泉「いえ、構いませんよ。今回はお疲れ様です。時間も遅いですし明日学校で話しませんか?」 キョン「あぁわかった」 119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 22:15:54.82 ID:BeGX0EXjO 〜部室〜 キョン「一体何が理由でこんな事になったんだ?」 古泉「先程インターネットの履歴を見ていたらそれらしきものが」 キョン「どれどれ…ksmsテクニック?なんだこれ?」 古泉「あなたは見ない方が良いでしょう。簡単に言うとBLです」 キョン「お断りだ」 古泉「んふっ。言うと思いました。彼女は思ったんでしょう。『貴方は女に興味がないのでは?』と。『男にしか興味がないなら最初から始めたい』とね」 121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 22:19:40.10 ID:BeGX0EXjO キョン「なるほどな。だから最初から男として接したのか。だが、なんか引っ掛かる所があるんだがな…」 古泉「おや?それは何でしょうか?」 キョン「いや、途中でハルヒの夢を見て、『忘れないで』って」 古泉「ふむ。何か引っ掛かりますね」 122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 22:26:40.88 ID:BeGX0EXjO 長門「今回の出来事に涼宮ハルヒはあまり関係無い」 キョン「それはどういう事だ?」 古泉「おや?長門さん、それはどういう事ですか?」 長門「今回の出来事で涼宮ハルヒはトリガーになったにすぎない。世界を変えてしまったのは私」 キョン「またエラーか?」 長門「そう。申し訳ない」 123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 22:31:16.71 ID:BeGX0EXjO 古泉「まぁ、元に戻ったんですし、深くは追求しないでおきましょう」 長門「本当に申し訳ない」 キョン「長門よ、エラーが溜まる前にちゃんと言えよ。図書館くらいならいつでも付き合ってやるからな」 長門「ありがとう」 〜fin〜 126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 22:35:14.39 ID:BeGX0EXjO 指が寒くて打つのが億劫になった。 ちなみにバッドエンドは 『キョンが阿部の鍵穴に鍵を入れてアッーな展開になって世界はゲイ鎖空間になってました』