ハルヒ「すごく暇ね…」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/16(月) 21:14:25.73 ID:UFygCh6XO キョン「そうだなー…」 ハルヒ「みんな遅いわねー…」 キョン「あー…」 ハルヒ「ストーブ…」 キョン「あったけえな…」 ハルヒ「愛してる」 キョン「…んな!?」 ハルヒ「ストーブ」 キョン「あ、ああ、そうか…」 ハルヒ「あんたは?」 キョン「俺も…愛してる」 ハルヒ「へーぇ」 キョン「ストーブ」 ハルヒ「うんうん」 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/16(月) 21:16:19.12 ID:UFygCh6XO キョン「ハルヒ…」 ハルヒ「んー?」 キョン「……」 ハルヒ「……」 キョン「…ん、眠い」 ハルヒ「あんた今寝てたわよ」 キョン「うそ!?」 ハルヒ「ホント」 キョン「だめだこりゃ…だらだらしすぎじゃないか俺達」 ハルヒ「今日はだらだらする日なのよー…」 キョン「珍しいこともあるもんだ」 ハルヒ「何が?」 キョン「こんなに眠そうなお前、めったに見れないだろ」 ハルヒ「そうかも…ふぁ」 キョン「でけーあくび」 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/16(月) 21:21:08.94 ID:UFygCh6XO ハルヒ「キョーン…」 キョン「子守唄でも歌ってやろうか?」 ハルヒ「……」 キョン「おーい」 ハルヒ「んにゃ…」 キョン「寝るなよ」 ハルヒ「わかってる…わよ…」 ハルヒ「……」 キョン「おーい」 ハルヒ「……」 キョン「こいつ座ったまま眠りやがった」 ハルヒ「……」 キョン「…写メ撮っとくか」 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/16(月) 21:26:42.77 ID:UFygCh6XO キョン「黙ってればかわいいのにな」 ハルヒ「ばか…」 キョン「!!」 ハルヒ「……」 キョン「は、ハルヒ?」 ハルヒ「……」 キョン「寝言か?」 ハルヒ「……」 キョン「……」 ハルヒ「……」 キョン「…もう一枚」 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/16(月) 21:39:05.90 ID:UFygCh6XO キョン「お前の寝顔のせいで俺の携帯にHARUHIフォルダが出来そうだぞ」 ハルヒ「…ん」 キョン「……」 ハルヒ「…きょん」 キョン「!!」 ハルヒ「……」 キョン「…こいつ寝言多いんだな」 ハルヒ「……」 キョン「あ、よだれが」 ハルヒ「……」 キョン「よだれ垂れてますよハルヒさーん」 ハルヒ「……」 キョン「……ティッシュは…っと」 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/16(月) 21:44:00.60 ID:UFygCh6XO キョン「堂々とよだれ垂らしやがって…」 ハルヒ「……」 キョン「お前、ホントに神様なのか?」 ハルヒ「……」 キョン「……」 ハルヒ「…ん」 キョン「お」 ハルヒ「…キョン」 キョン「起きたか」 ハルヒ「あれ…えっと…」 キョン「寝ぼけてんな?」 ハルヒ「ん…」 ハルヒ「え?」 キョン「どんな夢見てたんだよ」 ハルヒ「夢?え…あ、別に?」 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/16(月) 21:51:27.98 ID:UFygCh6XO キョン「…気になる」 ハルヒ「な、なんでもないの!」 キョン「俺の名前呼んでたが?」 ハルヒ「!!」 キョン「寝言でな」 ハルヒ「呼んでないっ!」 キョン「いやいや」 ハルヒ「くぅ…」 キョン「観念しろよ」 ハルヒ「ぜーったい嫌!」 キョン「まさかお前。夢の何でも俺をいじめてたんじゃないだろうな」 ハルヒ「あたしがあんたをいついじめたのよ」 キョン「いつもだ」 ハルヒ「そうだっけ?」 キョン「…もういいよ」 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/16(月) 21:58:13.52 ID:UFygCh6XO ハルヒ「確か…」 キョン「もういいって」 ハルヒ「ふふん、あたしの勝ちね」 キョン「何の勝負だ」 ハルヒ「これでキョンはあたしの言いなりだわ…!」 キョン「そんな話聞いてねぇ!っていうか今までとあんまり変わんない気がする!」 ハルヒ「ほぇ…」 キョン「おいおい…」 ハルヒ「…っくしょん!」 キョン「……」 ハルヒ「……」 キョン「……」 ハルヒ「…ん…ねむ…」 キョン「わかりやすいなぁ」 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/16(月) 22:04:50.98 ID:UFygCh6XO ハルヒ「ポニーテール…」 キョン「…!」 ハルヒ「に、してみようかな」 キョン「お、俺は構わん!」 ハルヒ「…ふーん」 キョン「何だよ」 ハルヒ「ポニーテール好き?」 キョン「…いいや」 ハルヒ「え?」 キョン「……」 ハルヒ「そうなの…?」 キョン「……」 キョン「…人による、って事だ」 ハルヒ「!!」 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/16(月) 22:12:16.24 ID:UFygCh6XO ハルヒ「帰ろっかな」 キョン「…雪だな」 ハルヒ「ちょっと、早いわよね」 キョン「そうかもな」 キョン「…お前、雪好きか?」 ハルヒ「有希は好きよ」 キョン「え?」 ハルヒ「やっぱり雪も好き」 キョン「は?」 ハルヒ「ん?」 キョン「雪、好きなのか?」 ハルヒ「有希も雪も好きだって」 キョン「……」 ハルヒ「……」 キョン「…あ、ああそういう事か」 ハルヒ「ばーか」 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/16(月) 22:20:06.71 ID:UFygCh6XO ハルヒ「喉渇いたー」 キョン「自分でお茶作れよ」 ハルヒ「キョーンー」 キョン「だだこねるな」 ハルヒ「いいわよ…水飲んで来るっ」 キョン「おう」 ガチャ ハルヒ「……」 キョン「……」 パタン ハルヒ「無理無理。寒い」 キョン「だろうな」 ハルヒ「ぁあーみくるちゃーん」 キョン「朝比奈さぁーん」 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/16(月) 22:27:23.36 ID:UFygCh6XO ハルヒ「隣のキョンはよく柿食うキョンだ」 キョン「全く意味がわからない」 ハルヒ「竹掛け板にキョン立て掛けたのはキョン立て掛けたかったからキョン立て掛けた」 キョン「俺を掛けるな!竹を掛けろ!」 ハルヒ「キョンガス爆発」 キョン「俺はガスと反応しねぇよ!」 ハルヒ「青キョン赤キョン黄キョン」 キョン「原形がわからない!」 ハルヒ「まんキョンぼんごう」 キョン「それ早口言葉じゃねぇ!」 ハルヒ「…イマイチね」 ハルヒ「早口言葉言えば、少しはあったまるかなーって思ったんだけど」 キョン「ところどころを俺に変えるな」 ハルヒ「だって言いにくいじゃない!」 キョン「ふあ…ねむい…」 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/16(月) 22:33:50.94 ID:UFygCh6XO ハルヒ「犬好き?」 キョン「犬?」 ハルヒ「そうよ」 キョン「どりらかといえば好きだな」 ハルヒ「ふーん」 キョン「……」 ハルヒ「……」 キョン「いや終わりかよ」 ハルヒ「うん」 キョン「…お前はどうなんだ」 ハルヒ「あたしは猫の方が好きよ」 キョン「へーぇ」 ハルヒ「……」 キョン「……」 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/16(月) 22:38:57.99 ID:UFygCh6XO ハルヒ「あーさむ…」 キョン「そろそろマフラーが必要な時期って事か」 ハルヒ「手袋とか?」 キョン「手先が冷たい…」 ハルヒ「あたしも…」 キョン「……」 ハルヒ「……」 キョン「…俺の方が冷たい」 ハルヒ「あ、あたしの方が!」 キョン「……」 ハルヒ「……」 キョン「…ほら」 ハルヒ「…何よ」 キョン「どっちが冷たいか比べてみるんだよ」 ハルヒ「なっ…ま、まあ、勝負だから仕方ないわね」 キョン「ああ。勝負だからな」 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/16(月) 22:50:12.58 ID:UFygCh6XO キョン「お前の手、案外ちっちゃいな」 ハルヒ「あんたの手、以外とごついのね」 キョン「……」 ハルヒ「……」 キョン「……」 ハルヒ「寝ちゃダメよ」 キョン「ん」 ハルヒ「ダメ!」 キョン「いいだろ別に…」 ハルヒ「あたしが退屈するじゃない」 キョン「…ちょっと肩貸してくれ」 ハルヒ「え…?こ、こらバカ!」 キョン「……」 ハルヒ「寝るなーっ!」 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/16(月) 22:57:31.95 ID:UFygCh6XO キョン「……」 ハルヒ「……」 キョン「……」 ハルヒ「な、なんなのよこれ…」 キョン「……」 ハルヒ「……あたしも寝るからね」 キョン「……」 ハルヒ「……」 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/16(月) 23:00:26.96 ID:UFygCh6XO 古泉「入れません」 みくる「入れませんね」 長門「入れない」 古泉「僕達が数10分目を離しただけでこんな…」 みくる「手までつないでます…」 古泉「それにしても長門さん、透視まで出来るとは」 長門「壁一枚なら余裕」 みくる「あの、あたしたちは帰った方がいいんじゃないですか?」 古泉「このまま見てるのも面白いですが」 長門「帰るべき」 古泉「では皆さん、外は雪ですのでタクシーでお送りしましょう」 みくる「ありがとう古泉君!」 長門「その言葉を待っていた」 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/16(月) 23:06:45.79 ID:UFygCh6XO ハルヒ「…ん!?」 キョン「……」 ハルヒ「あ、ぅ、ちょっとキョン!」 キョン「…ん…」 ハルヒ「離れなさいよ!」 キョン「あ…ああすまん…」 ハルヒ「……」 キョン「ストーブとこたつの魔力は異常だよな」 ハルヒ「……」 キョン「ハルヒ?」 ハルヒ「あ、え?何?」 キョン「あー、いや、なんでもない」 ハルヒ「……」 キョン「……」 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/16(月) 23:17:45.54 ID:UFygCh6XO キョン「雪、止まないな」 ハルヒ「…そうね」 ハルヒ「あんた、帰らないの?」 キョン「お前は?」 ハルヒ「あんたに聞いてんだけど」 キョン「俺は……どうしようか」 ハルヒ「あたしはあんたに合わせるから」 キョン「は?」 ハルヒ「あんたが帰るならあたしも帰るわ」 キョン「いや…、そ、そうか?」 ハルヒ「で?」 キョン「…もう少しゆっくりしてく」 ハルヒ「…そう。なら、あたしも」 34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/16(月) 23:31:11.34 ID:UFygCh6XO ハルヒ「あ、あのさ」 キョン「…?」 ハルヒ「もう、あったまったからさ」 キョン「何?」 ハルヒ「だから、えっと…い、いつまでこうしてるのよ!」 キョン「ん?…ああ、そうだった」 ハルヒ「……」 キョン「手繋ぐだけで、随分あったまるな」 ハルヒ「ち、違う!ストーブの前にいたからよ!」 キョン「で…、何で俺らはこんな事してたんだっけ?」 ハルヒ「それは…」 キョン「……」 ハルヒ「……」 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/16(月) 23:37:41.24 ID:UFygCh6XO キョン「なあ」 ハルヒ「ん?」 キョン「長門が眼鏡外すようになったの、実は俺のせいなんだ」 ハルヒ「なによそれ」 キョン「眼鏡は無い方が良いって言っただけなんだが、長門にはどう聞こえたんだろうか」 ハルヒ「どうもこうも、ただあんたの好みを言っただけじゃない…」 キョン「まあ…そうだな」 ハルヒ「でも、あながち間違いじゃないわ」 キョン「何が」 ハルヒ「有希の眼鏡」 キョン「だろ?」 ハルヒ「うん」 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/16(月) 23:43:36.30 ID:UFygCh6XO ハルヒ「古泉君の敬語」 キョン「胡散臭いよな」 ハルヒ「そう?あたしは好きよ」 キョン「どこらへんがだよ」 ハルヒ「なんか賢そうで…真面目そうで…みたいな?」 キョン「インテリ系がタイプとみた」 ハルヒ「ばっ…!そんな事言って無いでしょ!」 キョン「おやおや。これは失礼しました」 ハルヒ「…!」 キョン「こんな感じか?」 ハルヒ「ダメね。やっぱり、古泉君が言わないと雰囲気出ないわ」 キョン「…そうかい」 ハルヒ「あんたは何言っても似合わないから、今のままでいいわよ」 キョン「何気に酷い!」 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/16(月) 23:50:05.30 ID:UFygCh6XO キョン「やる事ねぇな」 ハルヒ「雪合戦でもする?」 キョン「いいぜ」 ハルヒ「じゃあ外行きましょ」 キョン「え?」 ハルヒ「ん?」 キョン「いや冗談だからな」 ハルヒ「なーんだ、つまんなーい」 キョン「…お前も行く気無かっただろ」 ハルヒ「そんな事ないわよ」 キョン「水も飲みに行けない奴がそれを言うか」 ハルヒ「ば、ばか言わないで!そのくらい…」 キョン「じゃあ行って来いよ」 ハルヒ「……」 ハルヒ「……ごめん」 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/16(月) 23:59:19.42 ID:UFygCh6XO ハルヒ「キョン、これやりましょ」 キョン「将棋?」 ハルヒ「そうとも言う」 キョン「いや将棋は将棋だろ」 ハルヒ「王手!」 キョン「早っ!」 ハルヒ「甘いわね。ここはもう戦場なのよ!隙を見せたら負けだからね!」 キョン「隙も何もあったもんじゃねぇ…」 ハルヒ「仕方ないから最初っからでいいわ」 キョン「どうしていきなり王手をかけられたのか未だに分からん」 ハルヒ「はい」 キョン「お前先攻かよ…」 ハルヒ「キョン!あれ!!」 キョン「えっ?」 ハルヒ「王手!」 キョン「しまった油断した!」 44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 00:02:27.18 ID:blYR08PuO キョン「なーんか、こう寒い日は甘い物が食べたい」 ハルヒ「あたしのセリフよ」 キョン「お前も女の子っぽい事言うんだな」 ハルヒ「あたし女の子だけど。女子高生だけど?」 キョン「睨むな。拗ねるな。こっちを見るな!」 ハルヒ「拗ねるくらい…いいじゃない」 キョン「お前が拗ねる?」 ハルヒ「ホントに拗ねるわよ」 キョン「少し見てみたい気もする」 ハルヒ「あんたの腕を」 キョン「抓るの!?」 ハルヒ「足の小指とか」 キョン「ケーキで許してくれ…」 ハルヒ「よしっ」 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 00:10:07.65 ID:blYR08PuO ハルヒ「見て見て!」 キョン「…?」 ハルヒ「じゃーん!」 キョン「……」 ハルヒ「どうこれ!?凄くない!?」 キョン「正直あんまり凄くない」 ハルヒ「はぁ!?」 キョン「ちっちゃい頃よくやったなーって感じ」 ハルヒ「将棋タワーよ?トランプでもペットボトルでもない、将棋タワーよ?」 キョン「だから何だ。まあ、お前に言う事があるとすれば」 キョン「よく頑張りました」 キョン「って事だけだな」 ハルヒ「キョンの癖に…」 キョン「前から思ってたんだが。何だ?『キョン』って一種の悪口なのか?」 ハルヒ「もうそれでいいと思うわ」 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 00:16:32.45 ID:blYR08PuO キョン「キャラメル食いたい」 ハルヒ「…太るわね」 キョン「駄目だ腹減った」 ハルヒ「作ってあげよっか?」 キョン「マジか?」 ハルヒ「嘘よ」 キョン「…バカハルヒめ」 ハルヒ「何か言った?」 キョン「いいえ」 ハルヒ「あきらかにバカって言ったわよね」 キョン「聞こえてたのか!」 ハルヒ「あたしゲーセンの中で、聴力検査のあれ聞こえるもん」 キョン「それは嘘だ」 ハルヒ「嘘でしたー!」 キョン「笑顔で言われても…」 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 00:22:53.92 ID:blYR08PuO ハルヒ「ねむ…」 キョン「またか」 ハルヒ「……」 キョン「…寝るなよおい」 ハルヒ「ふぁ…っ」 キョン「……」 ハルヒ「ん…」 キョン「……」 ハルヒ「……」 キョン「……」 ハルヒ「…何よ」 キョン「いや…ただの目の保養だ」 ハルヒ「ほよ…?」 キョン「……眠そうだな」 ハルヒ「……」 54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 00:30:17.96 ID:blYR08PuO キョン「おーい」ペチペチ ハルヒ「ぅあ…」 キョン「起きて下さーい」ペチペチ ハルヒ「いたい…何すんのよバカ!」 キョン「おぉ」 ハルヒ「頬っぺたばっかり叩かないで!」 キョン「え?」 ハルヒ「あれ?」 キョン「……」 ハルヒ「あ、ちが、そうじゃなくて!そもそも叩かないでよ!」 キョン「叩いてない。叩いてんだ」 ハルヒ「ちょっと、それ漢字だと同じになっちゃうわよ」 キョン「は?」 ハルヒ「あー、もうなんでもないわ」 55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 00:34:11.66 ID:blYR08PuO ハルヒ「ほいっ」 キョン「今度は何だ」 ハルヒ「チェス!」 キョン「お前…出来んの?」 ハルヒ「あ、あったりまえでしょ!」 キョン「…やるか」 ハルヒ「スタートね」 キョン「ほれ」 ハルヒ「はい」 キョン「どうぞ」 ハルヒ「取ったっ!」 キョン「バカ。歩じゃねぇんだぞ」 ハルヒ「え?」 キョン「こいつは斜め前のやつしか取れないの」 ハルヒ「……あきた」 キョン「ホントわかりやすい奴だよお前は」 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 00:45:39.12 ID:blYR08PuO ハルヒ「…駄目ね」 キョン「どうした」 ハルヒ「暇過ぎ…」 キョン「しりとりでもするか?」 ハルヒ「つまんない。普通すぎ。よって却下するわ」 キョン「まあ、お前が退屈な時間を過ごすだけなんだが」 ハルヒ「あんたもでしょ」 キョン「俺?俺は退屈万歳、暇最高。よってこういう時間が至高の時なのである」 ハルヒ「…将来が不安だわ」 キョン「お前が俺の将来の心配をしてくれるとは」 ハルヒ「心配?そんなのしてないわよ!」 キョン「してくれよ」 ハルヒ「えっ」 キョン「なーんてな」 ハルヒ「……」 62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 00:52:25.27 ID:blYR08PuO ハルヒ「り…りんご!」 キョン「ごま」 ハルヒ「まり」 キョン「りょこう」 ハルヒ「うさぎ!」 キョン「きょうりゅう」 ハルヒ「…うま!」 キョン「まほう」 ハルヒ「う…う…」 ハルヒ「うー…」 キョン「どうした?」 ハルヒ「う、うわき!」 キョン「ききゅう」 ハルヒ「う!?」 ハルヒ「は、反則!キョンそれ無し!」 64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 00:58:40.60 ID:blYR08PuO キョン「あっちむいて…」 キョン「ほい!」 ハルヒ「…!」 キョン「…また俺の勝ちだな」 ハルヒ「ちょっとキョン!あんたなんかイカサマしてんじゃ…」 キョン「んなもん出来るか。お前が分かりやす過ぎなんだよ」 ハルヒ「むむ…、もう一回!」 キョン「じゃーん」 ハルヒ「けーん!」 ハルヒ「ぽん!」 キョン「……」 ハルヒ「……」 キョン「…じゃんけんからして弱いな」 ハルヒ「あーっもうつまんない!」 65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 01:05:33.27 ID:blYR08PuO キョン「はっきり言って、お前は我が儘だ」 ハルヒ「我が儘。いいわねぇ我が儘!」 キョン「開き直るなバカ」 ハルヒ「物事は全てあたしの思惑通りに進んでいくの!」 キョン「さすが神様」 ハルヒ「そう、神様!神様になったあたしは、まずもう一つ世界を作ります」 キョン「へーぇ」 ハルヒ「そこは、不思議な事がたくさん起こる世界なのです!」 キョン「予想は出来た」 ハルヒ「そ、そしたらあたしと一緒にあんたも行くのよ!不思議世界に!」 キョン「つまり俺は、神様の側近ってことか?」 ハルヒ「側近…側近…?」 キョン「違うのか」 ハルヒ「…違うわ」 ハルヒ「……と、友達よ!」 67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 01:13:45.38 ID:blYR08PuO ハルヒ「あー、あっつくなってきた…」 キョン「ストーブ消すか?」 ハルヒ「うん」 キョン「…よし」 ハルヒ「キョーン」 キョン「何だ」 ハルヒ「暑い」 キョン「脱げ」 ハルヒ「嫌よ。キョンに襲われるわ」 キョン「誰がお前なんか襲うか。お前は熊にでも襲われてろよ」 ハルヒ「いたっ」 キョン「ん?」 ハルヒ「いたた…。心に傷が付いたわ…」 キョン「…襲われたいのか?」 ハルヒ「嫌よ。あんたに襲われるくらいだったら死んだ方がましよ」 キョン「いてっ…。俺も心に傷が…」 68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 01:23:24.55 ID:blYR08PuO キョン「俺と古泉が溺れています。どっちを助けますか?」 ハルヒ「どっちもよ」 キョン「うおっ、かっけぇ」 ハルヒ「仲間だもん。絶対助けるわ」 キョン「頼りになる奴だよ、お前は」 ハルヒ「でしょ?」 キョン「ああ」 ハルヒ「……」 キョン「……」 ハルヒ「…ふふ」 キョン「…なんだよ」 ハルヒ「なんでも?」 キョン「…そうかい」 ハルヒ「……」 キョン「……」 70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 01:28:30.94 ID:blYR08PuO ハルヒ「ねーキョンー…なんかくさいセリフ言ってよ。てか言いなさい」 キョン「また唐突な…」 ハルヒ「一回、リアルで聞いてみたいのよ」 キョン「……じゃあなんかシチュエーション頼むよ」 ハルヒ「シチュエーション?」 キョン「ああ。そのほうが考えやすいだろ」 ハルヒ「そういうもんなの?」 キョン「そういうもんなの」 ハルヒ「えっと…」 キョン「……」 ハルヒ「…キョンは、雨の降る中、一人で下校しています」 ハルヒ「すると、雨で濡れた捨て犬に傘を被せてあげているあたしを見つけ…」 ハルヒ「普段からは想像出来ないあたしの行動に、キョンはドキッときました」 ハルヒ「そしてキョンはあたしを口説くことに決めました!はい!」 キョン「いやいやいやいや落ち着けハルヒ落ち着け」 71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 01:39:23.59 ID:blYR08PuO ハルヒ「ん、何?」 キョン「何?」 キョン「じゃないだろ。なんだ、これは、えっと、つまり…」 ハルヒ「何よ」 キョン「た、対象がお前なのには、何か意味があるのか?」 ハルヒ「……」 ハルヒ「……あっ」 キョン「……」 ハルヒ「な、無し!今の無し!!」 キョン「……」 ハルヒ「く、この…、ぅ、あぁ…」 キョン「まぁ落ち着け」 73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 01:45:40.31 ID:blYR08PuO キョン「……」 ハルヒ「みんな来ないわね…」 キョン「今日はもう来ないんじゃないか?」 ハルヒ「そうかも。無断欠席なんていい度胸だわ」 キョン「そこまで言うなら、何かやる事あったんだろうな」 ハルヒ「無いから暇なんでしょ」 キョン「じゃあそんぐらい許してやれよ」 ハルヒ「バカね。本気で言ってる訳無いじゃない」 キョン「…お前の嘘は分かりにくい」 ハルヒ「あたし、実は同性愛者なの」 キョン「冗談に聞こえねぇ!」 ハルヒ「あたし、フルマラソン三本分走ったことあるのよ」 キョン「いやマジでお前が言うと冗談にならん」 ハルヒ「あ、あたし、キョンの事好きなの」 キョン「!?」 81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 02:01:04.85 ID:blYR08PuO キョン「バカ」 ハルヒ「何よいきなり」 キョン「いや。お前はバカだ。それも真性の」 ハルヒ「あんたの方がよっぽどバカよ」 キョン「お前には言われたくない」 ハルヒ「あたしも、あんたには言われたくない」 キョン「……」 ハルヒ「……」 キョン「おい」 ハルヒ「…ん?」 カシャ ハルヒ「な、何撮ってんのよ!」 キョン「なんとなくだ、気にするな」 82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 02:03:36.70 ID:blYR08PuO ハルヒ「こら!消しなさいっ!」 キョン「や、やめろ!壊れる!壊れるって!」 ハルヒ「壊されたくなかったら早く寄越しなさい!」 キョン「お前どうせ壊す気だろ!」 ハルヒ「人の顔を無断で撮った罪は重いんだからね…!」 キョン「お前が言うな!」 ハルヒ「もらったぁっ!」 キョン「し、しまった!返せハルヒ!」 ハルヒ「嫌よ」 キョン「…いいか?絶対開くなよ?」 ハルヒ「あたしに見られたらいけないものでもあんの?」 キョン「人にはプライバシーってもんがあるだろ?」 ハルヒ「あんたにはそんなの無いのよ!」 キョン「……ハルヒ、これを見てくれ」 ハルヒ「…あれ?」 86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 02:09:23.66 ID:blYR08PuO ハルヒ「あたしの携帯…!?」 キョン「人質…いや、携帯質だ!」 ハルヒ「か、かかか返せバカ!」 キョン「その焦りよう、何かあるな」 ハルヒ「開いたら殺すからね…!絶対絶対ダメよ!!」 キョン「じゃあお前も、俺の携帯開くなよ」 ハルヒ「くっ…」 キョン「さあ交換だ。俺とお前の携帯をな」 ハルヒ「……」 キョン「どうする?俺はこのまま開いちゃってもいいんだぞ?」 ハルヒ「…お、」 キョン「お?」 ハルヒ「オープン!!」 キョン「!?」 89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 02:12:52.21 ID:blYR08PuO キョン「お、おい!やめ…」 ハルヒ「…!」 キョン「あ…」 ハルヒ「…何よこれ」 キョン「……」 ハルヒ「なんなのよばか…」 キョン「…悪いかよ」 ハルヒ「これ待ち受け?」 キョン「ああ」 ハルヒ「あたし?」 キョン「見ての通りだ」 ハルヒ「……」 キョン「…いや、なんだ?お前の寝顔があまりにも、なんつーか…」 キョン「…可愛いかったんだよ」 91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 02:15:24.94 ID:blYR08PuO ハルヒ「えっ…?」 キョン「あー!なんでもない!」 ハルヒ「……」 キョン「あ、そういや、交渉決裂だな。俺もお前の携帯を開かせてもらう」 ハルヒ「……」 キョン「いいんだな?」 ハルヒ「……」 キョン「…ハルヒ?」 ハルヒ「あっ、えっと、な、何?」 キョン「……」 キョン「…オープン!」 ハルヒ「!!」 94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 02:18:50.12 ID:blYR08PuO キョン「な、なんだ。結局、お互いを待ち受けにしてただけじゃないか」 ハルヒ「だから違うって言ってるでしょ!誰があんたなんかを待ち受けにすんのよ!」 キョン「じゃあアレはなんだったんだよ。俺の見間違いだとでも言うのか?」 ハルヒ「それは…」 ハルヒ「……」 キョン「それに、またどうして俺なんかにしたんだ」 ハルヒ「べ、別にいいじゃないそんなの!あたしの勝手でしょ!」 キョン「…何怒ってんだよ。お互い様、だろ」 ハルヒ「……」 96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 02:22:26.26 ID:blYR08PuO ハルヒ「……」 キョン「……」 ハルヒ「……」 キョン「……」 ハルヒ「…キョン」 キョン「…何だ?」 ハルヒ「そろそろ、帰りましょ」 キョン「俺はいつでもいいぞ」 ハルヒ「そ」 キョン「雪凄いな。傘あるか?」 ハルヒ「雨じゃないんだし、要らないわよ」 キョン「そうか」 ハルヒ「マフラーなら、一応持って来たわよ」 キョン「お前のだろ?」 ハルヒ「うん」 98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 02:25:31.13 ID:blYR08PuO ちょっとやばい 途中で寝落ちするかもしれん 101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 02:29:05.94 ID:blYR08PuO ――― ―― ― ハルヒ「最近、あんたと一緒に帰る事多いわね」 キョン「そうか?」 ハルヒ「そうよ」 キョン「長門と朝比奈さんとは、一緒に帰る事が多かったが」 ハルヒ「…!」 キョン「冗談だ」 ハルヒ「……」 キョン「怒ったか?」 ハルヒ「…なんであたしが怒んなきゃいけないのよ」 キョン「それもそうだな」 ハルヒ「でも、SOS団の誰かに手を出したら…死刑だからね」 キョン「安心しろ、そんな気は毛頭ないから」 ハルヒ「……なら、いいの」 104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 02:32:04.30 ID:blYR08PuO キョン「もうすっかり暗いな」 ハルヒ「寒い…」 キョン「俺の上着貸すか?」 ハルヒ「バカじゃないの?」 キョン「…あれ、俺は何故バカ呼ばわりされたんだ?」 ハルヒ「あんたに風邪引かれちゃ困るのよ」 キョン「…お前は風邪引きそうにないな」 ハルヒ「…何よそれ」 キョン「風邪でぐったりしてるハルヒ」 ハルヒ「へっ?」 キョン「是非見てみたい」 ハルヒ「…ごめん、ちょっと引いた」 キョン「…冷たい。冷たいよいろんな意味で!」 109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 02:41:04.05 ID:blYR08PuO キョン「寒い。耳が冷たい」 ハルヒ「何回言ってんのよ」 キョン「マフラーか…いいなマフラー…」 ハルヒ「使う?」 キョン「出来ればそうしたいところが、それだとお前が寒いだろ」 ハルヒ「なら、二人で使いましょ」 キョン「…!」 ハルヒ「ちょっと短いけど…」 ハルヒ「…どう?あったかい?」 キョン「あ、ああ、これは…あれだな」 ハルヒ「何よ」 キョン「ハルヒ臭がする」 ハルヒ「…その言い方、やめてくんない?」 114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 03:04:15.29 ID:blYR08PuO ハルヒ「あたし、どんな匂いなの?」 キョン「ご想像にお任せします」 ハルヒ「自分の匂いなんか分かんないわよ」 キョン「…強いて言うなら」 ハルヒ「言うなら?」 キョン「いい匂い」 ハルヒ「……」 キョン「おい。引いてんじゃねぇぞ」 ハルヒ「引いてなんか無いわよ?」 キョン「ホントかよ…」 ハルヒ「…キョンもいい匂いよ」 キョン「え?」 ハルヒ「なーんでもない!」 118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 03:09:28.99 ID:blYR08PuO す ま ん もう む り 朝まで保 守し てくださいおねがいします 165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 08:39:32.47 ID:blYR08PuO おはよう 171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 08:56:01.76 ID:blYR08PuO 保守感謝します続き行きます 175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 09:27:16.76 ID:blYR08PuO ハルヒ「ねぇ」 キョン「何だ」 ハルヒ「みくるちゃんってさ」 キョン「朝比奈さんがどうかしたか?」 ハルヒ「すごくかわいいわよね」 キョン「すごくかわいいな」 ハルヒ「……」 ハルヒ「…あたしも、」 ハルヒ「もっと可愛く生まれてきたかった…」 キョン「…!」 ハルヒ「……」 キョン「…諦めろ。容姿がどうであれ、お前の性格じゃ限界がある」 ハルヒ「……」 179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 09:51:57.40 ID:blYR08PuO キョン「なーんて、昔の俺なら言うだろうが…」 キョン「ハルヒ」 ハルヒ「……」 キョン「全部引っくるめて、お前なんだ。容姿も、性格も、全部」 キョン「んで、俺はお前が好きだ」 ハルヒ「!!」 キョン「最近は、俺もツッコミ役として定着して来たからな。お前くらいの奴が居ないと、張り合いないんだよ」 ハルヒ「…何よそれ」 キョン「さあてね」 ハルヒ「……」 キョン「ま、安心しろ。お前が望む限り、俺はいつまでもお前の傍にいるさ」 ハルヒ「…何それ、全然安心出来ないわよ」 キョン「お前なぁ…」 182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 10:06:21.58 ID:blYR08PuO ハルヒ「あ、あんたクリスマス暇?」 キョン「暇」 ハルヒ「……」 キョン「…哀れむような目で見るな」 ハルヒ「ま、まあ、あたしも暇だし?」 キョン「SOS団で何がやんのか?」 ハルヒ「……ホントにあんたってバカね。バカよバカ」 キョン「いきなり罵りやがった!」 ハルヒ「もういい。いいわよ。SOS団全員でクリスマス過ごしましょ」 キョン「ん?ああ…」 ハルヒ「あんたってホント不思議よね」 キョン「何がだよ」 ハルヒ「おかげで、あたしの心はズタズタよ」 キョン「は?」 187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 10:17:07.50 ID:blYR08PuO ハルヒ「マフラー二人で一緒に使ったり、」 ハルヒ「手繋いだり、」 ハルヒ「寄り添って寝たり、」 ハルヒ「…気付かない?」 キョン「何に?」 ハルヒ「ああもうごめんあたしが悪かったわ」 キョン「いまいち話が理解出来ん」 ハルヒ「あたしからは言いたくないんだけど?」 キョン「何を」 ハルヒ「勇気出しなさいよ!男でしょ!?」 キョン「き、急に大声出すなよ…」 ハルヒ「たすたきた」 キョン「…?」 ハルヒ「たぬき」 キョン「たぬき?」 199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 10:43:00.36 ID:blYR08PuO ハルヒ「手繋ぎましょ」 キョン「おっけ」 ハルヒ「……」 キョン「……」 キョン「…じゃなくて!」 キョン「いきなり何を言い出すんだ!お前は!」 ハルヒ「寒いだけよ。他意なんて無いわ」 キョン「…それもそうだよな」 ハルヒ「バカ」 キョン「何か言ったかバカ」 ハルヒ「バカって言った方がバカなのよバカ」 キョン「じゃあお前がバカだろバカ」 ハルヒ「バカに言われたくないわね」 キョン「もういい。早く手貸せ」 ハルヒ「嫌よ」 206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 11:02:17.37 ID:blYR08PuO キョン「いやいや、嫌じゃなくて」 ハルヒ「あんた嫌って言いすぎよ」 キョン「それはどうでもいいんだよ!手繋ぐって言ったのお前だろ!?」 ハルヒ「そうね」 キョン「…何故断った」 ハルヒ「手繋ぐなら、あんたがあたしの手をとりなさい」 キョン「…?」 ハルヒ「あたしが手を出したから繋ぐんじゃなくて、あんたが…」 ハルヒ「キョンから、繋いで欲しいの」 キョン「……」 キョン「…いいか?寒いから、だぞ」 ハルヒ「…うん」 211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 11:31:08.43 ID:blYR08PuO キョン「…密着度がやばい」 ハルヒ「あ、あったかいからいいじゃないの」 キョン「こういうとお前に怒られるかもしれんが…」 キョン「なんか俺達、カップルみたいだな」 ハルヒ「ば…ばっかじゃないの!?」 キョン「端から見ればそうなるんじゃないか?」 ハルヒ「そりゃ…そうかもしれないけど!」 キョン「ハルヒが俺の彼女か。悪くない。悪くないぞ」 ハルヒ「!?」 キョン「お前も黙ってれば美少女なんだろうから、彼氏側としては嬉しい限りだからな」 ハルヒ「ぅ、え…、あ、きょ、キョン!チュパカベラ!」 キョン「こんなところに居るか。しかもチュパカベラって何だ」 キョン「チュカパブラの間違いだろ?」 ハルヒ「それも間違ってるけどね」 213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 11:41:59.01 ID:blYR08PuO キョン「お前、制服がよく似合うよな」 ハルヒ「な、何よ急に…」 キョン「特に深い意味はない」 ハルヒ「ま、まあ、あたしはなんでも似合うからね!」 キョン「こいつ自分で言いやがった」 ハルヒ「ふふん、あんたもそう思わない?」 キョン「……元が良いからな」 ハルヒ「え?よく聞こえなかったわ」 キョン「元が良いって」 ハルヒ「何て?」 キョン「……」 キョン「…お前が」 ハルヒ「あたしが?」 キョン「可愛いって言ったんだ」 ハルヒ「  」 218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 12:01:05.81 ID:blYR08PuO キョン「ハルヒ?」 ハルヒ「きょんがあたしをかわいいってかわいいって」 キョン「お、おいどうした」 ハルヒ「ふぅ、ふぅ」 キョン「おお、とりあえず深呼吸だな」 ハルヒ「ふー…」 ハルヒ「…よしっ」 キョン「大丈夫か?」 ハルヒ「一応まだ生きてるわ」 キョン「…何があったんだよ」 ハルヒ「心臓止まりそうだったのよ」 キョン「しんぞ……えっ?」 ハルヒ「録音しとけばよかったわ…」 225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 12:42:05.06 ID:blYR08PuO ハルヒ「あ、あのさ」 キョン「何だ」 ハルヒ「な、なんかあたしのちっちゃいころからの友達が、好きな人が居るって言うのよ」 キョン「ほう」 ハルヒ「それで、好きな男の子がバカみたいに鈍感で、」 ハルヒ「気持ちに全然気付いてくれないらしいわけ」 キョン「で?」 ハルヒ「それで、その子があたしのところにどうしたらいいのって、相談しに来たのよ」 キョン「お前が恋愛相談を受けるとは」 ハルヒ「…とにかく!あんたはどう思う?」 キョン「俺!?」 ハルヒ「そうよ」 キョン「…経験が無いからよくわからん」 ハルヒ「……」 キョン「…でも、何か言ってあげるとすれば」 233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 12:55:50.61 ID:blYR08PuO キョン「そうだな、気付いてもらえるまでアピールしまくればいいんじゃないか?」 ハルヒ「例えば?」 キョン「……」 キョン「…思いつかん」 ハルヒ「あんたってダメね」 キョン「うるせぇ。っていうか、告白しちまえばいいじゃねぇかよ」 ハルヒ「…それは嫌よ」 キョン「え?」 ハルヒ「…じゃなくて、嫌なんだって」 キョン「むこうから告白してきて欲しいのか」 ハルヒ「そういう事」 キョン「…俺にはよくわからん」 ハルヒ「…あたしも」 237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 13:07:03.68 ID:blYR08PuO ハルヒ「ふむ…アピールかぁ…」 ハルヒ「……」 ハルヒ「…よしっ」 キョン「ん?」 ハルヒ「キョン。抱きしめていいかしら。っていうかいいわよね」 キョン「だ…抱き!?」 ハルヒ「前からがいい?それとも後ろから?」 キョン「おい待てハルヒ、ちょっと落ち着け」 ハルヒ「何よ」 キョン「とりあえずいきなり過ぎだ。抱きしめられる側にも心の準備ってもんが…」 キョン「って違うわ!」 ハルヒ「一人ノリツッコミね!」 キョン「ハルヒ?いかなる理由で俺を…その…、抱きしめるって?」 ハルヒ「それは…」 ハルヒ「だ、だき…、キョンに、抱き着きたいから?」 244 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 13:24:25.43 ID:blYR08PuO キョン「すまん。俺の耳はイカレちまったようだ」 ハルヒ「何よ!悪い!?」 キョン「いや、悪くはない…むしろ良い…が」 ハルヒ「……」 キョン「……」 キョン「…そんな顔すんなよ」 キョン「悪かった。好きにしてくれ」 ハルヒ「…最初っからそうしてればいいのよ」 キョン「そうだな、後ろから頼む」 キョン「前からだと、いろいろと危険だからな」 ハルヒ「……じゃああっち向いてて」 キョン「……」 ハルヒ「ふー…、」 ハルヒ「な、なかなか緊張するわね。なんでかしら」 キョン「ま、まあ、俺はいつでもいいぞ」 254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 13:54:17.27 ID:blYR08PuO ハルヒ「……」 キョン「……」 ハルヒ「……」 キョン「…な、なぁ」 ハルヒ「……」 キョン「いつまでこうやってんだ?流石に人目が…」 ハルヒ「…まだよ」 キョン「……」 ハルヒ「……」 キョン「……」 ハルヒ「……」 キョン「そろそろ、そっち向きたいんだが」 ハルヒ「嫌」 キョン「…我が儘ハルヒ」 272 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 14:49:27.87 ID:blYR08PuO ハルヒ「……」 ハルヒ「我が儘でもなんでもいいわ」 ハルヒ「だって、」 ハルヒ「…キョンが好きだから」 キョン「え?」 ハルヒ「……」 キョン「ごにょごにょしてて聞こえなかったぞ」 ハルヒ「なんでもないのよ。もういいわ」 キョン「…そうか」 ハルヒ「何?もっと抱きついてた方が良かったかしら?」 キョン「ち、違う!」 ハルヒ「あたしはもう満足よ」 キョン「何が満足なんだか」 ハルヒ「…分かってるでしょ」 キョン「さあてね」 276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 15:00:07.35 ID:blYR08PuO キョン「…なあハルヒ」 ハルヒ「ん?」 キョン「俺、最近精神病にかかってるって事に気付いたんだ」 ハルヒ「…精神病?」 キョン「そうだ」 ハルヒ「…!」 キョン「まあそういう事」 ハルヒ「だっ!誰よ!教えなさい!」 キョン「嫌だね。誰が教えるか」 ハルヒ「いいから!誰なのよ!!団長命令!」 キョン「……」 ハルヒ「こ、このばか…!」 キョン「…そんなに知りたいか」 ハルヒ「……」 279 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 15:16:47.01 ID:blYR08PuO ハルヒ「…やっぱりいい」 キョン「いいのか?」 ハルヒ「別に興味ないもん」 キョン「それは困る」 ハルヒ「え?」 キョン「ハルヒ」 ハルヒ「な、何よ…」 キョン「気が変わった。ヒントなら教えてやってもいいぞ」 284 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 15:32:16.10 ID:blYR08PuO ハルヒ「…一応聞いておくわ。一応ね」 キョン「そうかい」 ハルヒ「早く教えなさいよ」 キョン「……」 キョン「…俺の好きな人は、」 キョン「俺より背がちっちゃくて」 キョン「俺より我が儘で」 キョン「俺より元気があって」 キョン「俺より黄色いリボンがよく似合って」 ハルヒ「…!」 キョン「…気が付けばいつも俺の近くに居る」 キョン「だいたいそんな感じの奴だ」 ハルヒ「……何よ。結局誰だか教えてくれないんじゃない」 キョン「ヒントだけで十分だろ?」 ハルヒ「……」 290 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 15:44:52.89 ID:blYR08PuO ――― ―― ― キョン「家まで送ってくか?」 ハルヒ「ここでいいわ」 キョン「…じゃあ」 ハルヒ「……」 キョン「また明日」 ハルヒ「キョン…」 キョン「ん?」 ハルヒ「あ、あのさ」 キョン「何だよ」 ハルヒ「実は…」 ハルヒ「あたし、も、」 キョン「……」 ハルヒ「その…す、すすす好きな人がっ…居るの…!」 302 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 16:03:24.33 ID:blYR08PuO キョン「……」 キョン「お前が?そりゃまた意外だな」 ハルヒ「……」 キョン「……」 ハルヒ「……」 キョン「…なんだよその顔」 ハルヒ「……」 キョン「……」 ハルヒ「…この、」 ハルヒ「ばかあっ!!」 307 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 16:15:08.98 ID:blYR08PuO 翌日 みくる「はい、お茶です」 キョン「ありがとうございます」 ハルヒ「……」 キョン「…なんだハルヒ?」 ハルヒ「…もう今日は帰る」 キョン「何か用事でもあんのか」 ハルヒ「あんたには、関係ないでしょ」 310 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 16:21:40.42 ID:blYR08PuO 古泉「涼宮さん、嬉しそうでしたね」 キョン「お前は何を言ってるんだ?どう見ても不機嫌だっただろ」 古泉「今は、あなたと同じ空間内に居たくないんでしょうね」 キョン「ま、俺も気まずくはある」 古泉「痴話喧嘩ですか」 キョン「…いや、昨日言っちまったんだよ。いろいろとな」 古泉「まあ、深い事情は聞きませんよ」 キョン「……」 キョン「…ハルヒ、追い掛けてくる」 古泉「それがいいでしょう」 316 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 16:34:20.56 ID:blYR08PuO 古泉「上手くやってくれるとありがたいんですが…」 みくる「キョン君なら大丈夫だと思いますよ?」 長門「涼宮ハルヒの方が心配」 古泉「涼宮さんもなかなかひねくれてますからね」 みくる「なんか一気に暇になりました…」 古泉「カラオケでも行きます?」 長門「構わない」 みくる「じゃ、行きますかぁ」 323 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 16:45:27.46 ID:blYR08PuO キョン「よう」 ハルヒ「あれっ?キョン!?」 キョン「わざわざ追い掛けて来てやったんだよ」 ハルヒ「別に…あたしは頼んでないわ」 キョン「こんな顔してるお前、ほっとける訳ないだろ」 ハルヒ「…!」 キョン「すまん。お前が怒る理由もよくわかる…と思う」 ハルヒ「怒ってなんか…!」 キョン「……」 ハルヒ「ない…わよ」 キョン「俺はお前がたすたきた」 ハルヒ「え?」 キョン「…たぬき」 ハルヒ「…!」 328 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 17:06:13.29 ID:blYR08PuO ハルヒ「……」 キョン「……」 ハルヒ「…言うのが遅いのよ」 キョン「すまん」 ハルヒ「許さないからね」 キョン「すまん」 ハルヒ「一生、許さないから…」 キョン「…すまん」 ハルヒ「だから、一生、あたしの傍にいなさい」 ハルヒ「…どっかに行ったら死刑なんだから。そ、それと、」 キョン「…?」 ハルヒ「あ、あたしも」 キョン「……」 ハルヒ「…あんたの事、す、好きっ」 キョン「…そうかい」 332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/17(火) 17:14:11.66 ID:blYR08PuO 古泉「え?終わりなんですか?」 長門「そう」 古泉「これで?」 長門「そう」 古泉「僕達の出番は?」 長門「ない」 古泉「そんな…」 みくる「オチも無いなんて…」 長門「ない」 古泉「まあ、そんな事より今は歌いましょう」 みくる「古泉君、デュエットしましょうよぉ」 長門「…ユニーク」 おわり 335 名前: ◆D/WPxQ1tnA [] 投稿日:2009/11/17(火) 17:16:38.58 ID:blYR08PuO 例のごとくアレですが これで一応、終わりです… 支援&保守ありがとうなんだぜ! 382 名前: ◆D/WPxQ1tnA [] 投稿日:2009/11/18(水) 01:09:31.10 ID:2jjdN9LJO ハルヒ「あー」 キョン「ん?」 ハルヒ「あー」 キョン「どうした?」 ハルヒ「発声練習」 キョン「カラオケにでも行くのか?」 ハルヒ「ん、来週キョンと行くのよ」 キョン「初めて知った!」 ハルヒ「ふふ、嘘よ」 キョン「え?」 ハルヒ「嘘」 キョン「いや俺は行ってもいいぞ」 ハルヒ「じゃあ、行きましょ」 キョン「お、おう…」 384 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 01:15:05.55 ID:2jjdN9LJO 古泉「カラオケですか」 キョン「お前も行くか?」 古泉「…またあなたって人は本当に…」 ハルヒ「いいのよ古泉君。みんなで行きましょ」 みくる「そ、そんな…悪いですよぉ」 ハルヒ「こいつと二人で行ったって、どうせつまんないもん」 キョン「ひでー…」 ハルヒ「だって、キョンってさ」 ハルヒ「無気力!って感じよね」 みくる「あ、なんとなくわかりますそれ!」 古泉「的を射てますね」 キョン「……」 387 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 01:18:57.97 ID:2jjdN9LJO 長門「……」 キョン「長門、お前はどうなんだ」 ハルヒ「あ、キョンが有希に逃げたわ」 古泉「逃げましたね」 長門「……」 キョン「……」 長門「……」 長門「…特になにも」 キョン「  」 ハルヒ「あっ」 みくる「キョン君…」 古泉「長門さんが空気を読んだ…!」 388 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 01:24:14.53 ID:2jjdN9LJO ハルヒ「大丈夫よ」 キョン「何がだよ。もういいんだ。いいんだよ」 ハルヒ「えと、」 ハルヒ「あたしは、ちゃんとキョンの良いところ分かってるから!」 キョン「は、ハルヒ…」 ハルヒ「うんうん!」 キョン「どこだよ」 ハルヒ「え?」 キョン「俺の良いところって」 ハルヒ「……」 ハルヒ「…全部?」 キョン「…いまいち反応に困るんだが」 古泉「いつのまにか二人だけの空間が出来てる気がします」 みくる「仕方ないですよ」 389 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 01:30:51.45 ID:2jjdN9LJO 長門「涼宮ハルヒ」 ハルヒ「な、何?」 長門「新しい本棚を部室に設置したい。許可を」 ハルヒ「許可…って、新しい本棚、もうあるの?」 長門「ある」 ハルヒ「じゃあ置いていいわよ」 長門「そう」 ハルヒ「……」 長門「……」 ハルヒ「…かわいい」 長門「…?」 ハルヒ「有希かわいい!何これ!ほらキョン見て見て!」 キョン「分かったからとりあえず長門から離れろバカ!」 ハルヒ「こらやめなさい!」 古泉「……」 みくる「……」 390 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 01:38:55.88 ID:2jjdN9LJO キョン「……」 ハルヒ「……」 長門「……」 キョン「…疲れた」 ハルヒ「…あんたのせいでしょ」 長門「……」 キョン「いいか?俺は長門が苦しそうだったからだな」 ハルヒ「苦しかった?」 長門「あったかかった」 キョン「妙な連携してんじゃねぇ!」 ハルヒ「はい悪いのはキョンでしたー」 キョン「…もうそれでいいよ」 ハルヒ「いいの?」 キョン「お前の事見てたら、どうでもよくなった」 ハルヒ「!!」 391 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 01:46:07.50 ID:2jjdN9LJO 古泉「僕達の存在意義あります?」 キョン「何の話だ」 古泉「いや、邪魔なら帰りますが…」 キョン「…?」 古泉「…オセロでもしますか」 キョン「ああ、いいぞ」 ハルヒ「じゃああたしは有希を…」 キョン「ハルヒ?」 ハルヒ「ぎくっ」 キョン「長門にコスプレなんかさせるなよ」 ハルヒ「あ、あんたが決める事じゃないわ!」 キョン「決めるのは長門だろ?」 長門「……」 長門「…うるさい」 ハルヒ「……」 キョン「……」 392 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 01:52:09.78 ID:2jjdN9LJO キョン「とりあえず、やりたいなら自分でやれ」 ハルヒ「やっていいの?」 キョン「コスプレする気満々かよ!」 ハルヒ「どれがいい?あたしが着るから!」 キョン「うぐ…」 古泉「これは…」 みくる「はい長門さん、お茶ですよ」 長門「そう」 ハルヒ「キョンが好きそうなのはどれかしら…」 キョン「えっ」 古泉「えっ」 ハルヒ「あっ」 ハルヒ「べ、別にあんたの為に着てあげる訳じゃないんだからねっ!」 キョン「……」 キョン「チアガールがいいです」 394 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 02:02:07.58 ID:2jjdN9LJO ハルヒ「却下ね」 キョン「……」 ハルヒ「寒いじゃない!」 キョン「コスプレして下校する気満々かよ!」 ハルヒ「ダメ?」 キョン「駄目だ」 ハルヒ「けちー」 キョン「だだこねるな」 ハルヒ「何よ。いいわよキョンに見つかんないようにやるから」 キョン「結局やるんだな…」 ハルヒ「冗談でした」 キョン「じゃなきゃ困る」 ハルヒ「一歩間違えれば捕まるわよね」 キョン「…それ、一歩以上間違えてるだろ」 395 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 02:08:15.03 ID:2jjdN9LJO ハルヒ「あ、あれ?みんなは?」 キョン「帰ったみたいだぞ」 ハルヒ「えっ!?」 キョン「全員用事があるそうだ」 ハルヒ「そ、そうなの?」 キョン「どうする?今日はもう帰るか?」 ハルヒ「…あんたに合わせるわ」 キョン「うし、なら暗くならない内に…だな」 ハルヒ「キョンみたいな人が出たら怖いからね」 キョン「俺は不審者でもなければ変質者でもない!」 396 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 02:15:46.80 ID:2jjdN9LJO ハルヒ「はい」 キョン「お?」 ハルヒ「あたしが編んだマフラーです!」 キョン「おお」 ハルヒ「二人で、その…一緒に、よ」 キョン「やってみるか?」 ハルヒ「はい」 キョン「……」 ハルヒ「…あれ?」 キョン「ちょ、ストップストップ!」 ハルヒ「んむ…!キョン顔近い!」 キョン「仕方ないだろ!」 ハルヒ「こ、こらバカキョン!」 399 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 02:25:43.37 ID:2jjdN9LJO キョン「…短かったな」 ハルヒ「うん…」 キョン「ハルヒ、じゃあそれ俺にくれよ」 ハルヒ「え?」 キョン「お前一生懸命作ったんだろ?」 ハルヒ「ま、まあ」 キョン「なら、俺に使わせてくれないか?」 ハルヒ「…!」 キョン「その、なんだ」 キョン「…大事にするからさ」 ハルヒ「…あんたがそこまで言うなら」 ハルヒ「し、仕方ないわね!あたしに感謝しなさいよ!」 キョン「へいへい」 401 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 02:35:22.61 ID:2jjdN9LJO ハルヒ「こう何日も寒い日が続くと、もう冬だなーって思うわ」 キョン「何を今更。この前雪降ってただろ」 ハルヒ「……」 ハルヒ「雪…かあ」 キョン「…お前またそうやって寝るつもりだろ」 ハルヒ「だってストーブが…」 ハルヒ「キョーンー…」 キョン「何だ」 ハルヒ「こっち来て肩貸しなさいよ…」 キョン「お断りだ」 ハルヒ「ふぁ…ぁっ」 ハルヒ「んー…」 ハルヒ「ねむ…」 キョン「…見てて飽きないな」 ハルヒ「……」 412 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 07:59:11.27 ID:2jjdN9LJO 寝落ちサーセンwwwwwwwwwwwwwww 433 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 16:20:29.03 ID:2jjdN9LJO キョン「ハルヒ」 ハルヒ「んー」 キョン「お前、最近夜更かししてんのか」 ハルヒ「……」 キョン「こら、寝たふりはいけないな」 ハルヒ「…そうよ」 キョン「何してんだよ」 ハルヒ「バカ」 キョン「バカ?」 ハルヒ「キョンのバーカ」 キョン「……」 ハルヒ「夜更かしなんてしてないわよーだ」 キョン「それにしちゃあ最近、随分眠そうにしてるよな」 ハルヒ「んー…そうでもないわよ…」 キョン「眠そう、じゃくて寝そうの間違いだった」 435 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 16:42:29.30 ID:2jjdN9LJO ハルヒ「寝たらキョンが起こしてくれるもん」 キョン「じゃあ起こさねー」 ハルヒ「それはそれでいいわね」 キョン「やっぱ起こす」 ハルヒ「…キョンのモーニングコール?」 キョン「モーニングじゃないけどな」 ハルヒ「ふふっ」 キョン「…!」 ハルヒ「なんか永眠出来そう」 キョン「勝手にしてくれ」 ハルヒ「永眠よ?」 キョン「だから勝手にしろよ」 ハルヒ「ひどい…ふわぁ…」 キョン「どんだけ眠いんだお前」 436 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 16:54:03.05 ID:2jjdN9LJO ハルヒ「…あ!」 キョン「お」 ハルヒ「キョン!チアガールよ!」 キョン「な、何?」 ハルヒ「チアガール!」 キョン「それがどうしたって?」 ハルヒ「あ、あたしが着てあげる!」 キョン「なっ…」 ハルヒ「ほら、着替えるから早く出てってよ」 キョン「い、嫌だ!」 ハルヒ「……」 キョン「……」 ハルヒ「…変態」 キョン「ちょっとまて!完全な誤解だろこれ!」 443 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 19:00:49.31 ID:2jjdN9LJO キョン「寒いからここから出たくないだけだ」 ハルヒ「そんな事言ったって、見せてあげないから」 キョン「見る気なんかねぇよ」 ハルヒ「…そう言われると、なんか悔しいわね」 キョン「どっちかっつったら、チアガールより、ポニーテールがいいが」 ハルヒ「…!」 キョン「お前の髪が長かった頃のポニーテールは、そりゃもう可愛かった…」 ハルヒ「な、何よあんた。いきなり…、そんな、」 ハルヒ「……」 キョン「……」 ハルヒ「…髪、伸ばそうかな」 445 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 19:18:37.47 ID:2jjdN9LJO キョン「そう言えば俺達、まだやってない事あるよな」 ハルヒ「…例えば?」 キョン「デートとか」 ハルヒ「さっき、あたし誘ったんだけど…」 キョン「え?」 ハルヒ「……」 キョン「お前の冗談はわかりにくいって」 ハルヒ「冗談?んなわけないでしょばか!」 キョン「……」 ハルヒ「もう知らないっ」 キョン「……」 キョン「……」カシャ ハルヒ「こ、こら!写真撮るなっ!」 キョン「いででで!すまん!悪かったって!」 446 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 19:34:33.23 ID:2jjdN9LJO ハルヒ「な、なんなのよあんた…」 キョン「いや、お前の多彩な表情を記録しとこうと思ってな」 ハルヒ「…意味わかんない」 キョン「わかんなくて結構」 ハルヒ「なんていうか、結構恥ずかしいのよ、そういうの」 キョン「お前の口から恥ずかしい、なんて言葉がでるとは」 ハルヒ「…そろそろ泣いていいかしら」 キョン「ちょっと待ってくれ。カメラ起動するから…」 ハルヒ「……」 447 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 19:51:52.28 ID:2jjdN9LJO キョン「そういや、俺達二人で写ってる写真、無いよな」 ハルヒ「そうだっけ?」 キョン「せっかくだし、撮ろうぜ」 ハルヒ「…まあ、別にいいわよ」 キョン「よし」 ハルヒ「……」 キョン「……」 キョン「もっとこっちに寄らないと、携帯だから入んないぞ」 ハルヒ「…こう?」 キョン「あー、もっとだな」 ハルヒ「こ、これでいいかしら」 キョン「…おっけ」 ハルヒ「…近すぎじゃない?」 キョン「ツーショットだし、こんなもんだろ」 449 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 20:05:39.04 ID:2jjdN9LJO キョン「はい笑ってー」 ハルヒ「う、うん」 カシャ キョン「……」 ハルヒ「…どう?」 キョン「…なんだこのぎこちない笑顔」 ハルヒ「だ、だって!」 キョン「だってもくそもあるか。俺が脅してるようにしか見えんぞ」 ハルヒ「…なんか緊張するんだもん」 キョン「もっかいやるぞ?」 ハルヒ「…わかったわ」 キョン「……」 キョン「…はい、チーズ!」 カシャ 450 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 20:21:07.02 ID:2jjdN9LJO キョン「駄目だこりゃ…」 ハルヒ「……」 キョン「いつもの笑顔はどうしたんだよ」 ハルヒ「…キョンのせいよ!」 キョン「ついに暴走しやがった!」 ハルヒ「なんでかしら。緊張するっていうか」 ハルヒ「…恥ずかしいっていうか」 キョン「…まあいい。最後、一枚撮るか」 ハルヒ「……」 キョン「…よし」 ハルヒ「……」 キョン「ハルヒ」 キョン「…愛してる」 ハルヒ「…えっ!?」 カシャ 453 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 20:43:39.96 ID:2jjdN9LJO キョン「うんうん、いい顔だ」 ハルヒ「……」 キョン「お前に送るよ」 ハルヒ「い、要らないっ」 キョン「…要らないのか?」 ハルヒ「あ、あたし変な顔してるじゃない!…要らないわよそんなの…」 キョン「十分可愛いと思うが」 ハルヒ「!!」 ハルヒ「…もう、」 ハルヒ「なんなのよバカー!」 454 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 20:59:51.83 ID:2jjdN9LJO キョン「今、俺らは二人っきりだ」 ハルヒ「…そうね」 キョン「まだやってない事があるな」 ハルヒ「何よ」 キョン「…ほ、ほら、分かるだろ?」 ハルヒ「わかんないわね」 キョン「……」 キョン「…アレだよ」 ハルヒ「アレ?」 キョン「分かってくれよハルヒ!」 ハルヒ「そんな事言われても…」 キョン「…ああ、もういいよ」 キョン「ハルヒ。俺とキスしよう」 456 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 21:03:56.46 ID:2jjdN9LJO ハルヒ「……は、」 ハルヒ「はぁー!?」 キョン「一回、こっちでも体験しとこうと思ってだな…」 ハルヒ「こ、こっちって何よ!」 キョン「忘れてくれ」 ハルヒ「ぅ…」 キョン「…駄目か?」 ハルヒ「えっと、あああたしも、調度こっちで体験しときたかったとこなのよ」 キョン「こっち?」 ハルヒ「ぅあ、なんでもないっ!と、とにかく!」 ハルヒ「…一回だけだからね」 キョン「お…おう…」 458 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 21:09:00.12 ID:2jjdN9LJO キョン「……」 ハルヒ「……」 キョン「……」 ハルヒ「……」 キョン「…いいのか」 ハルヒ「は、早くしなさい…」 キョン「……」 ハルヒ「……」 キョン「…ハルヒ」 ハルヒ「…何よ」 キョン「おr」 鶴屋「やっほー!みくるいるかなっ?」 鶴屋「…あっ」 460 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/18(水) 21:12:14.77 ID:2jjdN9LJO 古泉「まさか鶴屋さんで終わりだとは」 長門「限界を感じた」 みくる「続けるべきじゃなかったのかもしれません…」 古泉「いや。考えてもみて下さい」 長門「何」 古泉「これは逃げじゃありませんよ」 古泉「これは…」 古泉「挑戦です!」 長門「意味不明」 みくる「そんな事言ったってなんともなりませんよ…」 終わり 461 名前: ◆D/WPxQ1tnA [] 投稿日:2009/11/18(水) 21:13:15.50 ID:2jjdN9LJO 反省しているが後悔もしている 正直すまんかった… ハルヒ可愛いって事で許してくれ …また会う日まで、 さ よ う な ら