キョン「お前らのお望み通りの展開にしてやるかもしれん」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 16:20:08.42 ID:sxme5LX00 キョン「ちなみにお前らというのはお前らのことだ」 キョン「いつもいつもSS読んでやれツマンネだの途中から糞になっただの言いたい放題言いやがって」 キョン「俺たちには俺たちの都合ってもんがあるんだ」 キョン「……」 キョン「だから、お前らのお望み通りの展開にしてやる」 キョン「……」 キョン「かもしれん」 キョン「昨日も類似スレ立てたが、続編と言う訳ではない」 キョン「では始まり始まり」 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 16:24:05.87 ID:sxme5LX00 妹「キョンく〜ん。あ〜さ〜だ〜よ〜」 キョン「おー……」 午前七時。妹の小うるさいモーニングコールにて起床する。 やれ妹を襲えだのパンツを脱がせろだのウンチを直食いしろだの言うペドフィリアが居るが、 そういう奴は自分の母親に同じ事をしてから書き込むとよい。 妹「ねーねー、じかぐいってなあに〜?」 キョン「お前よくマヨネーズに直接口つけて食ってるだろ、ああいうのだ」 妹「それおいしいよぉ! ねー、じかぐいしたい〜〜」 キョン「また今度な」 さて、登校するとするかね。 ちなみにハルヒの舞台である某市には南海電車は通ってないんだ、すまんな。 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 16:31:50.44 ID:sxme5LX00 特に意味のあるレスが無いのでこのまま俺の日常をお楽しみいただこう。 レスが無いイコール誰も読んでない、なのだがそんなことはどうでもいい。 谷口「よおキョン」 キョン「おう」 谷口「ポルポト派って知ってるか?」 キョン「知ってるが、それがどうかしたか?」 谷口「いいよなポルポト派、憧れるぜ。入ろうかと思うんだがどう思う?」 キョン「どう思うとか言われてもな、もう無いだろポルポト派って」 谷口「え、マジ?」 キョン「ああ、確か」 谷口「そうか、ないか……」 がっくり肩を落とすポルポトヲタ……では無く谷口。 岡部「おう! おはよう! キョン!」 キョン「あの、キョンって呼ぶのやめてもらえます……?」 岡部「いやあすまん、佐藤!」 キョン「誰ですか、それ」 岡部「すまんすまん、キョン」 キョン「もう行っていいですか?」 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 16:41:22.39 ID:sxme5LX00 教室に入ると、クラスの女子が自分の財布か何かを見せ合っていた。 日向「へー、大野木さんのプラダなんだー。高かったんじゃない?」 大野木「いやーこれ、彼氏から……」 日向「いいなーそんなの貢いでもらって、ねえ、瀬野さんのはどこのメーカー?」 瀬野「あ、あの……パートスレっていう……」 日向「なにそのオモチャみたいなサイフwww どこでそんなの売ってんのwwwwww」 大野木「パートスレとか恥ずかしくないのwwwwwwwwwww」 瀬野「……おばあちゃんに買ってもらったから……」 日向「ぎゃははwwwwwwwチョーウケルwwwwww」 女ってなんでそんなどうでもいい事に見栄を張るかねぇ。 瀬野が可哀想じゃないか。 キョン「なあ、俺のサイフも見てくれよ」 大野木「そ……それって……」 キョン「支払いは任せろ」 バリバリ 日向「やめてー!」 何をそんなに怖がる必要があるのかね、まったく。 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 16:47:21.30 ID:sxme5LX00 ハルヒ「キョン! 大変よ!」 キョン「なんだどうした?」 ハルヒ「使途が現れたのよ!」 キョン「使途?」 ハルヒ「そう、使途よ! これは大事件だわ!」 キョン「使徒ならともかく、使途は別に現れても問題ないだろ」 ハルヒ「それもそうね」 ハルヒ「じゃあこのまま終わりましょう」 キョン「そうするか」 ハルヒ「おしまい!」 キョン「じゃあちょっと妹をレイプしてくる」 ハルヒ「ちょ! 終わりなさいよ!」 キョン「俺は公平なんだ、悪いな」 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 16:55:32.19 ID:sxme5LX00 ガラッ 長門「……」 キョン「どうした? 長門」 長門「http://mimizun.com/log/2ch/news4vip/yutori7.2ch.net/news4vip/kako/1256/12564/1256428124.html」 キョン「すまん、日本語で頼む」 長門「エイチティーティーピーコロンスラッシュスラッシュ……」 キョン「やっぱいい」 キョン「さて妹はどこだ」 キョン「谷口、お前妹いたっけ?」 谷口「そんなの居たらとっくに童貞捨ててる」 キョン「最低だなお前」 谷口「お前妹いるだろ」 キョン「いるが、レイプはちょっと不味いだろ」 谷口「長門さんだってレイプしてるじゃないか、ほら」 長門「……」 国木田「やめてよーーーっ!! こんなのやだよーーーっ!!」 長門「おいしい?」 国木田「意味わかんないよぉおおおっ!!」 ハルヒ「有希! キンタマをもっと攻めるのよ!」 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 17:06:11.04 ID:sxme5LX00 キョン「動物は本能で交尾するっていうけど、長門はどこで交尾覚えたんだろうな」 ハルヒ「エロビデオかなんかでしょ」 長門「ユニーク?」パコパコ 国木田「やめてぇええええ! うわぁあああああ!!」 キョン「さて、そんなことよりリクエストが無くなってしまったぞ」 ハルヒ「もう終わったらいいんじゃない?」 長門「Sleeping beauty_」 国木田「誰か助けてよぉおおおおおおおお!!」 キョン「朝比奈さんをレイプだってさ」 ハルヒ「じゃああたしがやるわ!!」 みくる「す、涼宮さん何をするんですか?」 ハルヒ「ね、みくるちゃん気持ちいい?」クチュクチュ みくる「ひやぁぁああああ! そ、そこは違う穴でぇぇぇええす!」 キョン「どいつもこいつもエロ展開ばかりだなおい」 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 17:12:33.80 ID:sxme5LX00 キョン「ひたすらエロではお話が成立しないじゃあないか」 キョン「しょうがない、俺がさっき考えたが単品でスレ立てるほどじゃないと思ったネタで行こう」 キョン「タイトルは……」 キョン「涼宮ハルヒのミスター美味しんぼっ子」 キョン「料理対決モノだ」 キョン「おっと、つまらなそうとか言うなよ」 キョン「そんなわけで、対決する料理を決めてくれ」 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 17:19:41.37 ID:sxme5LX00 ある日の部室。 今日はなにやら学校でゴタゴタがあったみたいで、午前で授業が終わった。 そんなわけで、皆で部室にて昼食を食べていたのだが……。 珍しく朝比奈さんと長門が会話してるじゃあないか。 みくる「……長門さん、いつもコンビニのお弁当持ってきてるんですか?」 長門「そう」 みくる「長門さんってお料理とかしないんですか?」 長門「する」 みくる「例えばどんなです?」 長門「……カレー」 みくる「それってレトルトじゃないんですかぁ?」 長門「この惑星ではそう呼称する」 みくる「それって料理とは言いませんよぉ?」 長門「……」 みくる「お料理ぐらいできないと、お嫁にいけませぇん」 長門「……」 あの、朝比奈さん。天然なのは結構なんですが、それは結構な毒舌です。 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 17:28:47.38 ID:sxme5LX00 みくる「お料理お教えしましょうか? わたしもこの時間平面上のお料理を、     結構勉強したんですよ?」 長門「いらない」 みくる「お料理、楽しいですよぉ?」 長門「料理ぐらい、できる」 みくる「ふぇ? 本当ですかぁ? レトルトカレー以外にですかぁ?」 長門「本当。あなたより上手」 みくる「なぁんだ、そうだったんですね。ね、長門さん。今度お料理作ってくれません?」 長門「……機会があれば」 明らかに長門の強がりのように聞こえるのだが、本当か? みくる「じゃ、今度一緒に料理作って持ち寄りませんか?」 長門「……そのうち」 ハルヒ「あなたたち、面白そうな話してるじゃない!」 みくる「涼宮さんも長門さんのお料理食べてみたくありません?」 ハルヒ「有希のもみくるちゃんのも食べたいわ! いっぱい!」 お前はただ食いたいだけだろ。 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 17:36:50.94 ID:sxme5LX00 ハルヒ「そうねぇ、じゃあ有希とみくるちゃんで料理対決ってのはどうかしら!」 みくる「料理……対決ですか?」 ハルヒ「お互い同じ題材の料理を作って、どっちが美味しいか決めるのよ!」 みくる「はぁ……同じ題材で、ですか」 ハルヒ「ね、有希? どう思う!?」 有希「私は構わない」 みくる「わたしもいいですよぉ」 ハルヒ「じゃ、決まりね! ルールはどうしようかしら……」 おいおい、なんだか話が変な方向にいってるぞ。 ハルヒ「ルールは3本勝負、2本先取した方を勝ちとするわ!      そうね、審査員の分まで沢山作らないといけないから、助手を一人付ける事を認めるわ!」 キョン「おい、なんだ審査員って……」 ハルヒ「料理対決と言えば審査員が必要でしょ? 料理研究家とか映画監督とか総理大臣とか!」 ……どっから連れてくるんだよそんなもん。 34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 17:45:11.12 ID:sxme5LX00 ハルヒ「第一回の対決日は今度の日曜日! いいわね!     会場の確保をしておかないといけないわね……」 会場ってなんだよおい。部室でいいだろそんなの。 みくる「あ、あの〜。それで、題材は〜?」 ハルヒ「そうねぇ、何にしようかしら……じゃ、チャーハン! チャーハンで決まりよ!」 キョン「チャーハンとはまた単純だな」 ハルヒ「ちっちっち。チャーハンを舐めちゃいけないわ! チャーハンは中華の基本!      チャーハンを制するものが中華を制するのよ!」 キョン「なんだその漫画で読んだようなエセ知識」 ハルヒ「そんなわけで日曜日までにとっておきのチャーハンを考えてくるのよ!」 みくる「は、はぁい」 俺は見逃さなかった。朝比奈さんが長門を見てニヤリと笑ったのを。 もしや朝比奈さんは最初からこれを……。 きっと同じサブキャラなのに人気が段違いだとか、消失が映画化されるイライラを晴らす気に違いない。 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 17:48:22.26 ID:sxme5LX00 長門「……」 キョン「な、なあ長門。いいのか、料理対決とか……」 長門「頑張る」 キョン「やっぱ無しにしようって言ってもいいと思うぞ?」 長門「大丈夫、あなたが付いているから」 キョン「え、俺……?」 長門「あなたに助手になってほしい」 キョン「いや俺、料理とかできないが……」 長門「あなたを、信じている」 キョン「……後悔してもしらんぞ」 長門「信じている」 キョン「わかった、任せろ」 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 17:50:38.10 ID:sxme5LX00 キョン「てな感じで引き受けてしまったものの、だ」 キョン「俺には料理の事はよくわからない」 キョン「チャーハンといえば、中華料理屋の何の変哲もない一皿550円ぐらいのチャーハンか、     お袋の作るいわゆるヤキメシぐらいしか知らん」 キョン「そこで、だ」 キョン「お前らに知恵を貸して欲しい」 キョン「どんなチャーハンを作ればいいのか教えてくれ」 キョン「それで勝負するぜ」 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 17:58:59.39 ID:sxme5LX00 キョン「さすが不人気スレ。普通なら10個ぐらいレスが付いて、     伊勢海老のアメリケンヌ風チャーハンだの、牛ヒレ肉のガーリックチャーハンだのから選び放題と思ったら……」 キョン「『ゲロ』 『炒めないチャーハン』だと……?」 キョン「……」 キョン「おい、チャーハンって何て書くか知ってて言ってるのか?」 キョン「ゲロについては何も言うまい」 キョン「と思ってたら『鮭チャーハン』というレスが付いた」 キョン「くく……」 キョン「よし、頑張るぞ長門」 長門「頑張る」 44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 18:04:37.68 ID:sxme5LX00 キョン「それにしても長門の家はさすが高級マンションだな。見事なキッチンじゃないか。      これなら練習もバッチリできるな」 長門「練習する」 キョン「……なあ、調理器具が……包丁と大鍋とヤカンしかないんだが」 長門「あと調理器具と言えば缶切りがある」 キョン「……」 長門「何か足りないものはある?」 キョン「物凄く足りないと思う」 長門「そう」 キョン「とりあえず、調理器具を買いに行こう……中華なべやら色々……」 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 18:11:59.81 ID:sxme5LX00 そんなわけで、電車に乗って中華街までやってきた。 ここなら本格的名中華鍋やらの調理器具が売ってるだろう。 長門「この街は、中々ユニーク」 キョン「中華街は初めてか? なかなかいいところだろう」 ま、それにしても中華街で長門とデートってのも中々乙じゃないか。 どこからどう見てもカップルにしか見えないよな? 俺たち。 朝比奈さんともこういうデートをしてみたいもんなんだが…… 長門「朝比奈みくる」 って、朝比奈さんの事考えてニヤニヤしてるのを気づかれたのか? 長門「朝比奈みくるが、あそこに」 キョン「え?」 朝比奈さんが居た。なんでこんなところに? てゆーか隣に居るのは……。 キョン「古泉ぃいいいいい!!」 古泉「やあどうも、これは奇遇ですね」 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 18:18:05.87 ID:sxme5LX00 キョン「おい貴様、朝比奈さんと中華街デートとはいい身分だな」 古泉「いやあ、朝比奈さんと食材などを買いに来たのですよ」 みくる「古泉くんに、わたしの助手になっていただいたんです」 キョン「な、古泉を?」 古泉「ええ、大役を仰せつかりました」 キョン「お前、料理なんてできるのか?」 古泉「んっふ。ご存じなかったのですか? 僕はちびっ子料理コンテストで     全国優勝したことがあるのですよ」 キョン「おいおい、冗談はよせ」 みくる「古泉くん、お料理の知識が凄いんですよ? わたし尊敬しちゃいます」 古泉「ははは、まあそれほどでも。あなたたちとの対決、楽しみにしていますよ」 みくる「うふふ。じゃあ頑張ってくださいね」 なんなんだ、とってつけたような古泉の設定は。 キョン「……長門、絶対勝つぞ」 長門「勝つ」 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 18:25:17.56 ID:sxme5LX00 一通り調理器具を買い揃えた俺たちは、せっかく中華街なので チャーハンを食べて勉強していこうという事になった。 キョン「うーん、チャーハンだけでもこんなに種類があるのか……」 長門「メニューを見てもよくわからない」 店員「ご注文はお決まりでしょうか?」 キョン「ええと……そうですね、じゃあ……オススメのチャーハンをお願いします」 店員「オススメのですか? かしこまりました」 変な客だと思われてないだろうか。 しばらしくした後、俺と長門のもとに運ばれてくるチャーハン。 キョン「……これは……」 長門「これは何のチャーハン?」 店員「鮭と高菜の炒飯でございます」 ……中華料理店なのに思いっきり和風じゃないか。 なんだ? 馬鹿にされてるのか? 俺たち。 53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 18:32:19.12 ID:sxme5LX00 キョン「こんな所まできて、鮭チャーハンとかね……」 長門「……」 さっそくパクパクと食べる長門。 長門「おいしい」 キョン「まあそりゃあプロが作ってるから旨いのは旨いだろうけど……」 ほかほかと湯気を立てる鮭チャーハンを口に運んでみる。 キョン「……む…………これは」 鮭と高菜の軽い塩味が、油っこくなりがちなチャーハンを爽やかな味わいに仕立てあげている。 噛み締めると鮭の旨みと香りがジュワっと口の中に広がり、混ぜられた白ゴマが香ばしさを引き立てる。 キョン「旨いじゃないか、このチャーハン」 長門「そう、おいしい」 54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 18:39:05.93 ID:sxme5LX00 キョン「こりゃあ、勝負は鮭チャーハンで決まりかな」 長門「賛成」 見てろよ古泉、朝比奈さん。これで俺たちの勝ちは…… キョン「じゃあ、材料を買って帰って試作に取り掛かるか」 長門「まだ残っている。チャーハン」 キョン「あ、そうだった。料理対決の事で頭がいっぱいで、すっかり忘れていたぜ」 残ったチャーハンをかきこむ。 キョン「ん……」 長門「どうかした?」 キョン「あ、いや……」 長門「ところで、あれはなんという料理?」 キョン「あれって?」 長門が指差したテーブルの客が食べている料理は……。 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 18:43:07.87 ID:sxme5LX00 キョン「ああ、あれは中華丼っていうんだ」 長門「中華丼?」 キョン「八宝菜っぽいものをご飯の上にかけるんだ」 長門「そう」 キョン「見た目はゲロみたいだけど結構旨いんだぜ?」 長門「ゲロ?」 キョン「食ったもん吐いたものをゲロっていうんだ」 長門「ゲロ。覚えておく」 キョン「ゲロなんて覚えなくていいぞ別に」 客「……人が食ってるもんにゲロゲロ言うな!!」 キョン「あ、すすすいません!」 その後、ひたすら練習と試行錯誤を繰り返し、 いよいよ料理対決当日となった。 58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 18:51:02.32 ID:sxme5LX00 ハルヒ「みんな! 美味しいチャーハンを食べたいかー!!」 「おおおおおおおおおお!!」 キョン「……どこからこれだけの観客を集めてきたんだ?」 古泉「緊張しているのですか? 僕がちびっ子料理コンテストに出たときは、これの10倍の観客がいましたよ」 キョン「そうかい。せいぜい負けて恥をかくといいぜ」 古泉「おや、ずいぶんと自信がおありのようですね」 キョン「ああ、絶対に負けない凄いチャーハンを考えてきたからな」 古泉「それはそれは。楽しみですねえ。んっふ」 61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 19:00:00.11 ID:sxme5LX00 ハルヒ「では、今回の審査員をご紹介するわ!」 ハルヒ「『毒じゃなければ何でも食うぜ』 アホの谷口!」 谷口「うぃーっす」 ハルヒ「『高級料理は食べ飽きた』 SOS団名誉顧問、鶴屋さん!」 鶴屋「いやー、たっのしみだねぇ!」 ハルヒ「『ある時は執事、ある時は料理人』 パートタイム執事、新川さん!」 新川「お呼びいただき光栄です」 ハルヒ「『作るより食べる独身女性』 メイドの、森さん!」 森「いいんですか? 私で……」 ハルヒ「そしてSOS団団長、あたし涼宮ハルヒの5名で厳正な審査を行うわ!」 おい待て、森さんと新川さんは古泉の仲間だし、鶴屋さんは朝比奈さんのクラスメイトであり 谷口は朝比奈さんにメロメロである。なんだこの偏った人選は? 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 19:06:19.90 ID:sxme5LX00 ハルヒ「では、対決開始よ! 調理時間は30分!」 ドォォ〜ン どこから持ってきたのか謎な銅鑼を合図に、調理が開始される。 キョン「長門、まずは材料を切っていくぞ」 長門「わかった」 ハルヒ「おーっと古泉選手、素晴らしい包丁裁きです!」 古泉「フッ、まな板の上の魔術師と呼ばれた僕にかかれば造作もないことです」タタタタタタタタタタタタタタ みくる「古泉くんがんばってくださぁ〜〜い」 ちょっと待て、朝比奈さんは応援してるだけで何もしてないんだが。 いや不器用なのはわかってるけどさ。くそ、卑怯な奴らめ……。 64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 19:14:24.94 ID:sxme5LX00 キョン「長門、俺はあれを作る! 長門はチャーハンを頼んだ!」 長門「任せて」 この日のために鍛えた鍋さばき……期待してるぜ! ハルヒ「ご覧下さい! 長門選手の中華鍋の扱いを! あの重そうな中華鍋を軽々と振るい、      米が宙に舞っております! まるで米のサーカスです!」 みくる「す、すごいですぅ……」 キョン「長門の身体能力と精密さがあれば、こんな芸当ができるのさ!」 古泉「んっふ、パフォーマンスだけは一流のようですね……     ですが、肝心なのは料理の出来、それが全てですよ!     朝比奈さん、オーブンの用意は!」 みくる「で、できてまぁ〜す!」 ハルヒ「なんとみくるチーム! オーブンを使うようです!」 キョン「な……チャーハンにオーブンだと!?」 65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 19:20:42.54 ID:sxme5LX00 長門「こっちはできた」 キョン「こっちもだ! ハルヒ、完成したぞ!」 ハルヒ「長門チーム、時間を少し残し、早くも完成したようです!」 ドォオオ〜ン ハルヒ「では、早速試食に入りたいと思います!」 谷口「腹が減ってしょうがねえぜ。早くもってきてくれよ〜」 ハルヒ「さて、長門チームのチャーハンはいかなるものなでしょうか!」 キョン「さ、旨いぞ! がっつり食え」 谷口「……ちょ、おい……」 ハルヒ「…………」 キョン「どうした、早く食えよ」 森「……あのう、これは食べ物なのですか?」 ハルヒ「ちょっとキョン! なにこれゲロじゃない!!」 68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 19:28:14.72 ID:sxme5LX00 キョン「いいや、チャーハンだが?」 鶴屋「えーと〜、あ、あたしパスしていいっかな〜……」 谷口「こんなもん食えるわきゃねーだろ!」 古泉「んっふ。料理では勝てないと悟って、勝負そのものをぶち壊す作戦ですか。     まったく、あなたには失望しましたよ」 ハルヒ「もう、長門チーム失格ーーーーっ!!」 新川「お待ちください、吐しゃ物はこのように良い匂いはいたしません。    ……もぐ」 森「あ、新川……そんなもの食べては……」 新川「これは……! なんという旨さだ!」 ハルヒ「え? ほんとに? ゲロじゃないの?」 新川「食べてみればおわかりになります」 ハルヒ「じゃ、じゃあ…………ちょっと、おいしいわよこれ!」 キョン「だろう……? チャーハンの上に、ラーメンを食った後のゲロを模した     餡をかけた、名づけてビックリゲロチャーハン!」 古泉「な、なんですって……?」 69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 19:38:24.96 ID:sxme5LX00 新川「はぐはぐ……なるほど、確かにラーメンの吐しゃ物にそっくりです。     この麺のように見えたものは……春雨! つるつるした喉越しがたまりませんな!」 鶴屋「具はネギとナルト巻きと……メンマ……いや違う、メンマに似せた豚の唐揚げだねっ!     どっしりとした噛み応えがめっがさイケてるよっ!」 森「この餡は……鶏がらと中国ハムでとったダシですね……しかしうっすらと白く濁っているのは……」 キョン「スープには、これを混ぜました」 ハルヒ「豆乳? そっか、このクリーミーな味わいは豆乳のおかげだったのね!」 谷口「その餡が、卵だけのあさっりチャーハンと合わさって……いやーうめえ!」 キョン「やったな長門! 審査員の評判は抜群だ!」 長門「我々の勝ちはほぼ決定した」 70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 19:51:07.36 ID:sxme5LX00 ハルヒ「いやー美味しかったわ! まさか有希とキョンがこんなに凄い      チャーハンを作ってくるだなんて!」 鶴屋「こんなチャーハン初めてたべたっさ!」 森「私は食べるのが遅いのでチャーハンを食べたとき最後の方は   冷めたしまい、油っこくて気持ち悪くなるのですが……これは   熱い餡がかかっているおかげで、最後まで美味しく食べられました」 中華街で冷めた鮭チャーハンを食ったときに、チャーハンの弱点を発見したからな。 油を大量に使うチャーハンは、温度が下がるとどうしても重く感じてしまう。 その弱点を完全に補えるのが、ゲロなのさ。 ハルヒ「じゃ、次は古泉くんたちのチャーハンを試食しましょ! もうできてるわよね?」 古泉「ええ、数分前にできあがりました」 出来て何分も経ったチャーハンなんて、出来立てとは程遠いしつこさを感じるはずだ。 もうお前の負けは決定したぜ、古泉。 71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 19:56:47.10 ID:sxme5LX00 みくる「わ、わたしたちのチャーハン、お召し上がりくださぁ〜い」 ハルヒ「みくるチームのチャーハンは……ええと、グラタン?」 古泉「いいえ、チャーハンですよ」 森「グラタン皿にチャーハンが入ってますね」 グラタン皿? ってことは、さっきオーブンを使っていたのは…… 古泉「そう、これは炒めないチャーハンですよ」 キョン「なんだと……」 鶴屋「炒めないチャーハン? なんだかおっもしろいねぇ!」 キョン「ちょ、ちょっとまて! そんなものチャーハンじゃないだろ!」 ハルヒ「あら、そういう既成概念に囚われていたら、新しい発見はできないわよ」 キョン「なんだその屁理屈は……」 73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 20:13:15.76 ID:sxme5LX00 ハルヒ「とりあえず食べてみましょ!」 谷口「どれどれ……もぐ……もぐ……こ、こりゃあ……」 鶴屋「チャーハンだよ! チャーハンの味がするよっ! めがっさおいしいよ!」 新川「ふむ……この具のチャーシューは五香紛で下味を付けてあるのですな。    このコクのあるのチャーシューを、飯がしっかりと受け止めている!」 ハルヒ「このご飯の軽い味わい、凄いわ! 炒めずにオーブンで焼いたおかげで、      香ばしさと軽さが際立っているわね! なのにしっかりチャーハンの味がするのは……      五香紛のチャーシューと、ごま油の風味ね!」 森「ごま油をチャーハンに使ったら普通はくどく感じるけど、少量なので他の素材の味を引き立てていますね。   それにグラタン皿が熱々に熱されているので、ずっと暖かいままです」 キョン「そんな……炒めてないチャーハンだってなのに……」 74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 20:18:04.94 ID:sxme5LX00 ハルヒ「すっごく美味しかったわ! じゃあ、審査に入りましょう!」 あんな邪道なチャーハンより、俺たちのゲロチャーハンのが上のはずだ! ハルヒ「では、各審査員が上だと思ったほうの札をあげるわね」 長門「……」 キョン「……」 ハルヒ「(みくるチーム)」 谷口「(みくるチーム)」 鶴屋「(みくるチーム)」 新川「(みくるチーム)」 森「(みくるチーム) ハルヒ「5対0で、みくるチームの勝ちよ!」 キョン「な……なんだって!?」 76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 20:33:07.89 ID:sxme5LX00 キョン「な、なぜ俺たちが負けるんだ!?」 ハルヒ「あんた達のは、チャーハンじゃないからよ」 キョン「おい……それを言うなら古泉たちの作ったものだろ」 ハルヒ「あんたの作ったものは、どんぶりよ」 キョン「ど、どんぶり?」 古泉「チャーハンとは、米が主役なんです。    あなたの料理の主役は……餡です」 鶴屋「そうだねぇ。変わった中華丼を食べてるって感じがしたかなっ!」 森「チャーハン自体の印象が、非常に薄かったですね」 谷口「朝比奈さんたちのは、米を食ってるーって感じがしたぜ」 新川「パラパラとした香ばしさを楽しむチャーハンも、餡をかけてしまっては     飯がびしゃびしゃになってしまいます」 古泉「そういうことです、おわかりですか?」 キョン「くっ……チャーハンの本質が頭に入ってなかったぜ……」 長門「……」 77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 20:38:03.53 ID:sxme5LX00 ハルヒ「それにいくら美味しくても、見た目があれじゃねえ」 新川「料理は見た目も重要ですな」 谷口「食ってる途中でご飯と混ざったビジュアルが気持ち悪いのなんの」 キョン「……」 ハルヒ「そういうわけで、チャーハン対決はみくるチームの圧勝よ!」 みくる「ありがとうございまぁす」 古泉「んっふ、まあ気を落とさないでください。素人料理にしては頑張ったほうですよ」 キョン「古泉……次は負けないぞ!」 長門「朝比奈みくるを倒す」 僕 た ち の 戦 い は こ れ か ら だ 第一部 永遠に完 80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/26(月) 20:52:06.89 ID:sxme5LX00 キョン「……」 キョン「3本勝負の予定だったが、最初から長々と書きすぎたので力尽きた」 キョン「ちなみに作中の料理は俺の妄想である。特に炒めないチャーハンは不味いと思う」 キョン「……」 キョン「疲れた」 85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 21:14:55.15 ID:sxme5LX00 キョン「乳首相撲でいってみようと思う」 キョン「……」 キョン「乳首相撲ってどんなスポーツなんだ?」 キョン「いや、スポーツかどうかも知らんけど」 キョン「まあ、妄想で書いてみる」 87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 21:22:57.62 ID:sxme5LX00 ハルヒ「ついにこの瞬間がやってまいりました!      第28回乳首相撲ワールドグランプリドイツ大会決勝戦がいよいよ始まります!」 やっと辿り着きましたよ。あなたの元に。 古泉「……」 ハルヒ「なお、決勝戦のルールは有効打10ポイント先取及びチクビアウトによって勝敗を決します!      チクビクリップは、ティクビマティックス社製の40サイズクローズクリップが使われます」 どれほどこの時を待った事か。 古泉「……よし」 ハルヒ「日本代表! 古泉一樹選手の入場です!」 「ニッポン! ニッポン! ニッポン! ニッポン!」 89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 21:31:27.78 ID:sxme5LX00 キョン「長門さん、古泉選手のコンディションをどう見ますか?」 長門「乳首のハリは今までで一番の仕上がり。調整は完璧と思われる」 キョン「さあ古泉選手、リングに上がります。日本応援団の大声援を受け、右手を上げて応えます!」 「ワー ワー コイズミー ワー イッチャーン ワー」 古泉「僕が、これほど沢山の人たちに期待されるなんて……フッ」 ハルヒ「続きまして、10大会連続チャンピオン! ドイツ代表!      カイザー・アラの入場です!!」 「ウォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」 キョン「お聞きください、この地鳴りのような歓声! 地元ドイツの大英雄!     ドイツ人で、いやヨーロッパでその名を知らぬ者は居ないと言われる、     カイザー・アラがゆっくりと花道を歩いてきます!」 アラ「……古泉……お前とここで戦えるとはな……」 90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 21:39:31.49 ID:sxme5LX00 キョン「10大会連続制覇のカイザー・アラですが、やはり手ごわいですか?」 長門「彼は人類史上最高のチクビグラディエーター。カイザー・アラを倒せる人間は    存在しないと言われている。パワー、テクニック、スピード、スタミナ、全てが飛びぬけている。    皇帝の称号は伊達ではない」 キョン「となると、古泉選手には厳しい戦いとなりますか?」 長門「そう、とても厳しい」 キョン「最強のカイザー・アラに立ち向かう古泉選手ですが、日本の意地を見せてほしいもです。     と、今両選手に花束贈呈が行われています」 古泉「……」 アラ「……」 キョン「両選手、睨み合ったまま言葉をかわそうとしません」 92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 21:48:54.47 ID:sxme5LX00 キョン「ボディチェックが終わり、両選手の乳首にクリップが装着されています!」 何年ぶりでしょう、あなたとこうして繋がるのは。 アラ「……」 あなたには一度も勝てなかった。ですが、この戦いは……! 古泉「……」 ハルヒ「乳首相撲ファイッ! レディィィィィィィゴォッ!!」 キョン「今、ゴングが鳴らされました! 最強のチクビグラディエイターを決める大会の、      最後の試合が幕を開けました!」 95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 22:01:27.43 ID:sxme5LX00 古泉「……」 アラ「……」 キョン「両選手、まずは左右にステップし、フェイントを掛け合います! それにしても、見事な動きですね」     それにしても、カイザー・アラがフェイントを多用するのは珍しいですね」 長門「あれは極めて高度なテクニック。一方のタイミングがズレると一気に乳首をもっていかれる。     平凡な選手ならそのまま勝負がついてしまうが、古泉選手の実力がそれほど高いということ」 古泉「(――先に仕掛けさせてもらいますよ!)」 キョン「おっと古泉選手、ライトアンダーオフェンスを仕掛けました!      なお、乳首相撲初心者の方に、地デジメニューで解説を行っております」 ※ライトアンダーオフェンス 右後ろ方向へ体を内側にして引っ張る攻撃。 主に自分の左乳首で相手の右乳首を引っ張る時に使われる。 97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 22:10:44.82 ID:sxme5LX00 アラ「……」 古泉「(この程度、お見通しというわけですか!)」 キョン「カイザー・アラ! すかさずフロントディフェンスで防ぎます!     古泉選手、これは肩透かしを食らった格好!」 ※フロントディフェンス 相手に引っ張られた時、前に進んでロープをたるませる 基本中の基本防御。 長門「カイザー・アラは相手に引っ張り合いをさせないスタイル。     彼のステップワークは異常なまでに素早い」 アラ「古泉……お前はまるで成長していない」 古泉「な、なんですって……」 アラ「はあっ!!」 99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 22:19:24.46 ID:sxme5LX00 古泉「があっ!!」 ハルヒ「ライトクリップバースト! ポイント、カイザー・アラ!」 ※クリップバースト 相手のどちらか片方のクリップが外した場合、 一旦競技を止め、バーストとして1ポイントが与えられる。 その後再びレフェリーによるクリップ装着が行われ、試合再開。 キョン「バ、バーストです。物凄い速度でカイザー・アラが移動し、     古泉選手のライトクリップが外れました!     長門さん、今なにが起こったんですか?」 長門「カイザー・アラがフロントディフェンスからそのまま前方に突進して     一気にバーストさせた。古泉選手はオフェンス状態からの復帰がワンテンポ遅れた。     その隙を突いた格好」 アラ「弱い。お前はいつまでたっても弱い男だ……」 古泉「ぐっ……!」 100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 22:30:50.37 ID:sxme5LX00 キョン「古泉選手の右乳首に再びクリップが装着されます!      それにしても、今のダメージをどう見ます?」 長門「意表を就かれた形になったので肉体的ダメージは大きい。     だがそれ以上に精神的なダメージを受けているはず。     この勝負、おそらく決着に時間はかからない」 ハルヒ「ゲッセッ! ファイッ!」 アラ「どうした古泉? もう息が上がっているのか?」 古泉「これしきのダメージで……!」 アラ「早々に終わらせてやる! でやあっ!!」 キョン「で、出ました! カイザー・アラの得意技!     チクビ・トロンベです!」 ※チクビ・トロンベ カイザー・アラの得意とする技。後退しながら体を左右に竜巻(トロンベ)のように捻り、 相手にディフェンスの隙を与えず左右の乳首を引っ張る高等テクニック。 古泉「ぐ……ぐううっ……!」 101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 22:45:35.49 ID:sxme5LX00 キョン「古泉選手、懸命にディフェンスを試みます!     しかしもう、乳首は伸びて……アッーーー!!」 ハルヒ「レフトクリップバースト! ポイント、カイザー・アラ!」 古泉「あ……ぐっ……」 長門「もはや古泉選手は限界に近い。チクビアウトを狙われれば     容易く敗北を喫してしまう」 キョン「日本の星、古泉一樹! はたしてここで終わってしまうのかーーー!」 アラ「これが私とお前の実力の差だ、古泉」 古泉「いいえ……僕はあなたを超えて見せる……     新川さん……あなたを……!」 アラ「その呼び名はよせ……もう、私は新川ではない……カイザー・アラだ!」 古泉「あなたは弟子を捨て、機関を捨て、国を捨て、名前も捨てた……    それでもあなたは……僕の師匠、新川さんです……    だから弟子として、あなたを超える!!」 ハルヒ「ゲッセッ! ファイッ!」 アラ「ええい、黙れ! 黙らんか!!」 104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 23:05:54.72 ID:sxme5LX00 キョン「か、カイザー・アラのこの動きは……!」 長門「終わらせる気」 アラ「食らうがいい! カイザー・アラの最終奥義!」 古泉「――!」 アラ「トット・ウント・ツェアステールン!!」 ※トット・ウント・ツェアステールン カイザー・アラの最強技。今までにこの技を受けた者は、 全てが乳首を引き千切られ選手生命を断たれている。 超スピードで後転し、ロープを体で巻き取り逃げ道を無くした相手は 一瞬のうちに乳首ごと両方のクリップを外されチクビアウトとなる。 キョン「でたぁーーーーーーっ!! カイザー・アラの必殺技!      トット・ウント・ツェアステールンだぁーーーーっ!!」 アラ「ここで死ねぇ!! 古泉!!」 106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 23:14:48.23 ID:sxme5LX00 古泉「……新川さん、あなたがその技を使うのを、待っていました」 アラ「な――」 キョン「な……なんと古泉選手! 大ジャンプしてカイザー・アラを飛び越えたーーーっ!!」 古泉「トット・ウント・ツェアステールン返し――乳首無双」 ※乳首無双 後転する相手を飛び越え、着地後その勢いで前転して ロープを巻き取り、相手のクリップを両クリップを外す技。 わずかでもタイミングがずれると、自らの乳首が千切れる 極めて難易度の高い秘技。 キョン「そのままカイザー・アラの前に着地して前転したぁーーーーーっ!!」 アラ「う……うおおおおおおおおおおおっっ!!」 古泉「僕の――勝ちです」 プチィッッ!! ハルヒ「カイザー・アラ、チクビアウト!! ゲームセット!!」 108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 23:20:16.86 ID:sxme5LX00 キョン「カイザー・アラ、チクビアウトです!! 古泉選手……古泉選手の勝利です!!     今ここに、新時代のチャンピオンが誕生しましたぁーーーーーっ!!」 「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」 古泉「新川さん……あなたを超える事ができました」 アラ「ふ……私の負けだ……完敗だよ、古泉……」 古泉「あ、新川さん!!」 キョン「か……カイザー・アラの乳首が両方とも千切れています!!     なんということだぁーーーーーっ!!」 古泉「新川さん!! 新川さん!! ど、ドクターを! 早く!!」 アラ「よいのだ……古泉……もう……」      109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 23:27:51.02 ID:sxme5LX00 古泉「早くドクターを!! 新川さん、いまならまだ……!」 アラ「古泉……私の体はチクビンビン症候群に侵されていたのだ……」 古泉「な、なんですって……」 アラ「数十年間もの間、乳首相撲の世界で戦い続けてきた……ツケだ……。    私は……自分の命が長くないとしっていた……だから最後に……お前と戦えて……」 古泉「新川さん!! そんな……まだあなたには……教わってないことが沢山あります!!」 アラ「お前なら……大丈夫だ……古泉……これからは……お前が……時代をつく……れ……」 古泉「新川さん!! 新川さん!!」 アラ「………………」 古泉「新川さああああああああああああああああああん!!」 111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 23:37:10.07 ID:sxme5LX00 数日後 キョン「乳首相撲に伝説を残した男、カイザー・アラの遺体を乗せた     飛行機が今、故郷の地、日本に降り立ちました」 古泉「……」 キョン「世界各国の首脳や、ローマ法王、ダライ・ラマ。そして天皇皇后両陛下も     偉大なる英雄の到着を見守っています」 古泉「新川さん……あなたの意思は、僕が受け次ぎます!」 (古泉、チクビグラディエーターたるもの、常に乳首は大事に保護しなくてはいかんぞ) 古泉「あなたの形見のブラジャー……どうか、僕を見守っていてください」 「ねーママー。あのお兄ちゃんなんでブラジャーつけてブツブツひとりごといってるのー?」 「シッ! 見ちゃいけません! あの男の人は近所でも有名な、変な妄想ばっかりしてる頭のおかしい人なの!」 糸冬。 114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 23:48:03.17 ID:sxme5LX00 キョン「……」 キョン「誰も見ないようなくだらない内容を真面目に書くのって結構楽しいんだぜ」 キョン「余談だが俺は新川さんが好きだ」 キョン「以前にも、古泉と新川さんがチンコでチャンバラをするというSSを書いたことがある」 キョン「実に楽しい」 キョン「……」 キョン「疲れた」 137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 03:17:39.40 ID:dE79kThI0 キョンが>>13で助けた瀬野とフラグがたつ 1さんお願いします 138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/27(火) 04:22:22.86 ID:fAjIVAxy0 キョン「……」 キョン「意識を失うようにいつのまにか寝てたぜ」 キョン「絶対落ちてると思ってたが残ってたので>>137で行こうと思う」 キョン「眠いので掌編で終わらせようと思う」 キョン「始まり始まり」 139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 04:31:42.16 ID:fAjIVAxy0 瀬野「あの……ありがとうキョンくん」 キョン「いやあ。人の持ち物馬鹿にする奴って好きじゃないからな」 瀬野「キョンくんのおさいふ、私は好きだな。可愛くて」 キョン「だろ? バリバリ」 大野木「やめてー!」 え、瀬野って誰だって? 俺の席の前(席替え後)に座ってる女子である。 DVDをお持ちの方は確認してみるといい。 おさげ髪のはっきり言って地味というかクラスの女子では……というか、 まあハルヒの願望実現能力を考えたら、俺の前の席に置いておきたい女子は どんなのか、だいたい想像つくだろ? なわけで、顔はよく知ってるのだが、殆ど会話したことは無かった。 が、しかしこの出来事を切っ掛けに、瀬野とはちょくちょく話すようになったのだ。 141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 04:42:37.40 ID:fAjIVAxy0 瀬野「あのう、SOS団ってどんな部活なの?」 キョン「どんなって言われてもなあ……まともじゃないっていうか……     よくわからん。もしかして興味あるのか?」 瀬野「え、そういうわけじゃないけど……SOS団の女の人って、     可愛い子が多いよね。涼宮さんとか……」 キョン「んーまあ、そうだな。ハルヒは中身に問題あるが」 瀬野「キョンくんって涼宮さんと付き合ってるんじゃないの?」 キョン「ブーーーーーッ!!」 ミルクティー噴いた。 キョン「ないない。それはない、ありえない」 瀬野「そうなんだ? 凄く仲よさそうだからてっきり……。     他の子も、キョンくんと涼宮さんはカップルだって言ってたし」 俺はクラスメイトにそんな目で見られていたのか。 道理で女子があまり話しかけてこないわけだぜ。 142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 04:50:38.29 ID:fAjIVAxy0 ハルヒ「おっはよー!」 噂をすればなんとやら、である。 キョン「おう、おはよう」 瀬野「(あ、涼宮さん来たね。じゃあ……)」 キョン「あ、ああ」 ハルヒが来たからなんだって言うんだ。 後ろ向いて会話したらハルヒの顔が視線に入って恐怖を感じるとか? ハルヒ「(ちょっと、キョン)」 背中をシャーペンで突付くなよ! キョン「なんだよ」 ハルヒ「(知らない間に瀬野とずいぶん仲良くなったのね)」 キョン「(別に仲が良いってほどじゃあないが……)」 ハルヒ「(へぇ、なんだか楽しそうだったけど)」 キョン「(そうか? 普通じゃないかと思うが)」 ハルヒ「(ふうん。……ま、いいけど)」 なんなんだ? まあハルヒの言動をいちいち気にしていてもしょうがないか。 144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 05:05:51.40 ID:fAjIVAxy0 昼休みが始まるやいなや、食堂にダッシュするハルヒ。 あいつって弁当の時少ないけど、作るの面倒なんだろうか。 瀬野「涼宮さんと一緒にお昼食べないの?」 キョン「たまに食うけど、俺は基本的に弁当だからな」 瀬野「そういえばそうだね。いつも谷口くんと国木田くんと食べてるし。     あ、この席開けようか?」 キョン「いや、いいぜ。あいつらも今日は食堂じゃないかな」 瀬野「じゃあ、一緒に……食べない?」 キョン「ああ、そうだな」 女子と一緒に教室で飯を食うなんて、中学以来だぜ。 ハルヒを女子に入れなければ、の話だが。 瀬野「キョンくんのお弁当箱って、凄く大きいのね」 キョン「ああ、これか? 作画の調子によって大きくなったり小さくなったりするんだ」 瀬野「へえ、そうなんだ」 146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 05:16:57.22 ID:fAjIVAxy0 瀬野「あ、キョンくんってポルポト派だねー」 キョン「へ? なんだそれ」 瀬野「ご飯いっぱい残ってるのに、先におかず全部食べちゃう人の事を、     ポルポト派っていうんだって。こないだテレビで言ってた」 キョン「ほお、そうなのか」 そんな他愛もない話をしながら飯を食っていると、 ハルヒ「ねえキョン、焼きソバパンとカツサンド買えたわ!      あんたにもあげ……」 キョン「……」 瀬野「……」 ハルヒ「……邪魔したわね」 ピシャン、とドアを閉めて出ていくハルヒ。よくわからん奴だな。 瀬野「あ、ご、ごめん……」 キョン「ん? 顔が青いぞ、どうした」 147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 05:27:29.74 ID:fAjIVAxy0 その後ハルヒは、午後の授業中ずっと机に突っ伏して寝ていたし、 部室にも現れず、そのまま帰ってしまった。 体の調子でも悪いのか? あいつ。 古泉「あなた……涼宮さんを怒らせる様な事をなさいましたか?」 キョン「いいや、別に。病気か何かじゃないか?」 古泉「規模の大きな閉鎖空間が発生しているそうなので、ちょっと行ってきます……」 キョン「おう、頑張れよ」 古泉も毎度毎度大変だね。ほんとハルヒの奴は人に迷惑ばっか掛けやがって……。 148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 05:37:33.36 ID:fAjIVAxy0 それから数日間、ハルヒはずっと元気がなく、部室にも顔を出さず、 とうとう今日は学校を休んでるようだ。なんだ? 新型インフルエンザにでもかかったのか? 古泉は古泉で連日のバイトで疲労困憊していたし……。 ま、朝比奈さんと長門だけの部室ってのも結構に幸せ空間だったりするから別にいいんだが。 瀬野「涼宮さん、お休みなのね……」 キョン「こないだから具合悪そうだったからな」 瀬野とはあれから毎日よく喋っている。ハルヒに比べたら 無理難題言わないし、常識があって話し相手にはいいぜ。 瀬野「……」 キョン「なんだ、瀬野も具合悪いのか?」 瀬野「ね、キョンくん。話があるんだけど……いい?」 キョン「話? ああ、なんだ?」 瀬野「……ここじゃあ……あの、人に聞かれない所がいいかな」 キョン「なんだなんだ? 深刻な話か?」 鼻毛が伸びすぎて困ってる、とかそういう類の話だろうか。 教室でするのは恥ずかしいだろうからな。 149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 05:44:22.53 ID:fAjIVAxy0 てなわけで屋上にやってきた。ここなら滅多に人はこない。 瀬野「……」 キョン「……」 瀬野「……」 キョン「で、話は?」 何をそんなに言いにくそうにしてるんだ。 男の子って毎日オナニーするの? とかそういう話ならよしてくれよな。 瀬野「……キョンくんは……涼宮さんの事、好き? 恋愛対象として……」 キョン「はい?」 瀬野「……」 いきなり何を言い出すんだ、この人は。 瀬野「聞かせてほしいな……どうなのか」 キョン「どうっていわれても……別にそういう感情は無いが」 瀬野「本当?」 キョン「そうだなあ、特に」 まあ、俺も健全な男なので、ハルヒの顔と体に興味が無いと言えば嘘である。 だが俺が恋愛したいのは朝比奈さんであってだな。 151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 05:50:18.30 ID:fAjIVAxy0 瀬野「涼宮さんは……キョンくんのこと、好きだよね?」 キョン「それはどうだろう……あいつはただ、団員として俺に執着してるだけじゃないかな」 瀬野「涼宮さんは、キョンくんが好きだと思う。そうにしか見えないもん」 キョン「あいつは普通の女じゃないからなあ。普通の人間には行動が理解しがたいんだ」 瀬野「……」 キョン「……むう」 瀬野「あの、変な事……聞くけど……」 キョン「ああ」 瀬野「私のことって、どう思う……?」 キョン「へ?」 瀬野「私がキョンくんに、付き合ってって言ったら……どうする?」 うーん、そりゃあ…… キョン「ちょっと無理かな。俺、めんくいだし」 瀬野「……」 153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 05:55:57.11 ID:fAjIVAxy0 キョン「俺、友達やら知り合いの女はみんな可愛いからさ、      目が肥えてるっつーか、可愛くてスタイル良くて性格も良い      女の子じゃないとダメなんだよな」 瀬野「……」 キョン「気持ちだけはありがたく受け取っておくが……     わざわざ瀬野を選んでもな、と思うんだが」 瀬野「そう……」 キョン「で、話ってそれだけか?」 瀬野「……うん」 キョン「そうか、じゃあ戻るぜ?」 瀬野「うん……」 154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 06:01:05.18 ID:fAjIVAxy0 さて、何故かそれからは瀬野が話しかけてくることもなく、 女子から冷たい視線を感じるようになったんだが……なんなんだいったい。 ま、ハルヒがまた元気になって、閉鎖空間が起こらなくなったようだから、いいか。 古泉「……そういうことがあったのですか……」 キョン「それって何か不味かったのか?」 古泉「以前から思ってましたが……あなたは色々と鈍感すぎます……」 キョン「そうか? これでも結構気配りしてるほうだぜ?」 古泉「…………」 糸冬 155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/27(火) 06:06:47.21 ID:fAjIVAxy0 キョン「……」 キョン「二次キャラは見た目が命」 キョン「OK?」 キョン「おやすみ」 157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 06:25:52.49 ID:JmYg2ExwO >>1乙 次はキョンと谷口の意識が入れ代わって、谷口が好きなように暴れ回る的な話を希望 165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 12:24:17.58 ID:fAjIVAxy0 キョン「よう」 キョン「相変わらずこのスレは大人気だな!」 キョン「……」 キョン「まあ、二人か三人ぐらいが楽しめたらいい的なスレでいいんだ」 キョン「>>157でいこうと思う」 キョン「独自設定を盛り込むが、文句言う奴はいないだろう、たぶん」 166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 12:29:21.16 ID:fAjIVAxy0 キョンSIDE 「みのるー、はよう起きなあかんでー。ご飯食べて学校いきやー」 目が覚めると見慣れぬ天井。ベッドの感触が固い。いやベッドじゃない……布団? 「みのるー、目ぇさめたか? 遅刻するてえ」 ……誰、このオバサン? 「兄ちゃん、起きんと目玉焼き食べてまうで!」 この生意気そうガキも、誰だよ。 谷口「えーと……ここ、どこ?」 あまり裕福そうではない狭苦しい生活感滲み出る家。 俺はなんでこんなとこで寝てんだ? 167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 12:34:38.32 ID:fAjIVAxy0 谷口SIDE 「キョンくーん、あーさーーー」 あー? なんだ? キョン「……キョンの妹じゃねえか。何で俺んちにいるんだ?」 「いてあったりまえじゃなーい。何言ってんのー? キョンくーん」 キョン「キョン? どこだ?」 「ここー!」 キョンの妹は俺の鼻を指で突っつきやがる。 俺はキョンじゃねえぞ? 168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 12:43:15.07 ID:fAjIVAxy0 キョンSIDE 学校へと向かう。 ……どうやら俺は谷口になってしまったらしい。 飲み込みが早いのは、SSじゃあ人格交換なんてよくある話だからだ。 どうせハルヒの仕業かなんかだろ? と、元凶を発見したぜ。 谷口「よお、ハルヒ」 ハルヒ「……谷口じゃない。朝っぱらからあんたのツラなんて見せないでよ」 谷口「俺は谷口じゃない。ハルヒ、俺だ俺」 ハルヒ「あのねぇ、気安く名前で呼ばないでよ。じゃあね谷口」 谷口「ちょ……おい」 ……よく考えたら、ハルヒに、いや長門たち以外に「起きたら谷口になってた」 なんて言っても信じるわけがないか……。 169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 12:55:39.78 ID:fAjIVAxy0 谷口SIDE キョン「こんな夢見るとはなあ……」 俺はキョンになる夢を見ているらしい。 なんでよりによってあいつなんだ……? キョン「でもまあ……」 憧れの朝比奈さんと仲良くできるチャンスじゃねーか? キョン「どうせ夢だから襲っても構わんだろうしな」 みくる「何を襲うんですか〜?」 キョン「おわっ!!」 みくる「おはようございます、キョンくん」 うひょぉー! 朝比奈さんはなんて可愛いんだこんちくしょう! キョン「あ、朝比奈さん! 今日もお美しいですね!」 みくる「へ? え、あの、どうしたんですかいきなり……?」 171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 13:49:20.21 ID:fAjIVAxy0 キョンSIDE 教室に入ると……俺が居た。 俺の体が谷口ってことは……あの『俺』は……。 谷口「おい」 キョン「あ……」 谷口「お前は……谷口か?」 キョン「……」 谷口「俺は○○だ。お前、谷口だろ?」 キョン「何言ってんだぁ? 谷口、おめー頭がおかしくなったのか?」 え……おい。こいつは谷口じゃないのか? どういうことだ? 谷口「お前……誰だ?」 キョン「○○に決まってるだろ。なー、どうしたんだよ谷口」 俺が……俺が二人? いや、俺は今谷口だから、ええと……。 俺は本当に谷口で、でも俺の記憶が乗り移って……って、そんなわけあるかよ! 173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 13:57:35.23 ID:fAjIVAxy0 谷口SIDE 教室に入る。夢の中の俺は当然キョンなので、あいつの席に座る。 ハルヒ「おはよ」 キョン「おう、おはよー涼宮」 ハルヒ「は……涼宮? ま、いいけど」 涼宮ん事、ちょっと、いやかなり苦手なんだよなあ。 中学ん時のあの一件以来、ずっと俺につめてーし。 ま、こいつキョンに惚れてそうだからキョン相手なら冷たくしねえはずだ。 キョン「……」 ハルヒ「……」 キョン「……」 ハルヒ「……なにじーっと人の顔見てんのよ。      あたしの顔になんかついてる?」 キョン「涼宮って性格はアレだけどツラはいいよなあ、ホント」 ハルヒ「はぁ? 意味わかんない事いってんじゃないわよ!」 殴りやがった。やっぱ涼宮は涼宮だな。ったく……。 175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 14:06:56.07 ID:fAjIVAxy0 誰かが俺の所にきて言いやがった 谷口「おい」 え? ちょ、こいつ…… キョン「あ……」 俺じゃねーか! まあ、俺がキョンなんだから、別に俺が居てもおかしくねーよな……。 夢だからなんでもありだろーしよ。 谷口「お前は……谷口か?」 キョン「……」 谷口「俺は○○だ。お前、谷口だろ? は? なんでお前がキョンなんだよ? まあ、確かに俺は谷口だが、ここで『はい、谷口です!』って答えたら、この面白い夢から覚めるってオチじゃねーだろな? ……俺はキョンなんだから、キョンのフリしとくのが一番だな。 キョン「何言ってんだぁ? 谷口、おめー頭がおかしくなったのか? 谷口「お前……誰だ?」 キョン「○○に決まってるだろ。なー、どうしたんだよ谷口」 まあ、夢の中の俺がどうなろうとしったこっちゃねえし、お前は俺として頑張れよな! 177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 14:27:58.70 ID:fAjIVAxy0 キョンSIDE 何か頭が混乱してきた……これは一体どういうことなんだ? ええい、放課後、部室で長門たちに相談してみよう……。 その後不本意ながら谷口として過ごし、放課後。 みんな来てるだろうか……ガラッっと。 居た。長門に朝比奈さんに古泉。……ちゃっかり『俺』もいるが。 谷口「あ……えーと、俺は谷口だが谷口じゃないんだ。     俺は○○だ! 本当だ!」 キョン「まーた訳のわかんねー事言ってんのか、谷口」 用があるのは『俺』じゃない。 谷口「長門! どうやら俺が二人になっちまったらしいんだ……。     お前ならわかるよな? 俺が○○だって!」 長門「あなたは、谷口稔」 ……おい、長門……。 178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 14:55:07.99 ID:fAjIVAxy0 谷口SIDE さあて、『部活』にいくとすっかね。 朝比奈さんに長門さん……ウシシシ。 文芸部……確かここだったよな。 キョン「うぃ〜〜〜っす」 みくる「……」 キョン「……」 ほう、ピンクか……。 みくる「ひやぁぁあああああああああ!!」 キョン「し、失礼しましたーっ!」 ……いいもん見たな。目覚めたらシコシコ確定だぜ。 古泉「え、谷口くんがですか?」 キョン「ああ、自分がキョンだとか訳のわかんねーこと言いやがるんだ。     ちょっと頭がイカれちまってんじゃねーかな」 みくる「谷口くんってキョンくんのお友達ですよね? そんなに変な人だったんですかぁ」 キョン「いや! 変じゃないぞ変じゃ! 男気溢れるナイスガイだが、たまに変な事を言うだけだぜ」 179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 15:01:10.98 ID:fAjIVAxy0 と、噂をすればなんとやらだぜ。 谷口「あ……えーと、俺は谷口だが谷口じゃないんだ。     俺は○○だ! 本当だ!」 もう『俺』は邪魔しにくんなって、な? とっととバイト行ってこいよ。 キョン「まーた訳のわかんねー事言ってんのか、谷口」 谷口「長門! どうやら俺が二人になっちまったらしいんだ……。     お前ならわかるよな? 俺が○○だって!」 二人になったのはこっちだっつーの。 長門「あなたは、谷口稔」 谷口「な、長門……本気で言ってるのか……?」 ハルヒ「いやっほー! ……ちょっと、なんで谷口がいんのよ?」 谷口「ハルヒ! 俺の話を聞い……ぐぇっ!」 ハルヒ「ほらちゃっちゃと出てく! しっしっ!」 涼宮の奴、どんだけ俺がきれーなんだよ。『俺』が少々哀れだぜ。 181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 15:39:41.03 ID:fAjIVAxy0 さあてと、夢から覚めないうちに、さっさとやることやっておきてぇんだが…… さすがに今この場で押し倒すのは夢終了フラグな気がするしな…… みくる「あら、お電話がない……教室かなぁ……」 ハルヒ「どしたの? みくるちゃん」 みくる「携帯電話をどこかに忘れてきたみたいでぇ……ちょっと探してきますね」 ハルヒ「相変わらずみくるちゃんはドジっ子ね。いってらっしゃい」 これはチャーンスじゃねえか? おい! キョン「あ、俺も一緒に探すの手伝いますよ!」 みくる「へ? あ、えと、大丈夫ですよ?」 ハルヒ「ちょっと! なんでキョンがついていくのよ!」 キョン「いやほら、どうせ暇だし……さ、いきましょう朝比奈さん!」 ハルヒ「ちょっと…………フン!」 みくる「いやあの、結構ですから……ほんと……」 てなわけで朝比奈さんと二人っきりになることに成功したぜ! 182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 15:43:33.86 ID:fAjIVAxy0 キョン「二年の教室ですよね?」 教室でするのも悪くねぇな……いやむしろ憧れてたんだウシシ。 みくる「もう、キョンくん……ダメですよこういうのは」 キョン「え、ダメって何がすか?」 みくる「涼宮さんが不機嫌になるようなことは……」 キョン「あー涼宮なんかどうでもいいんすよ」 みくる「ど、どうでもよくありませぇん! わたしだって困ります……」 キョン「なんたって、俺の好きな人は朝比奈さんですから!」 みくる「ふぇ……?」 キョン「愛してますよ! 朝比奈さん!!」 みくる「ちょ、ちょっとキョンくん……冗談は……」 185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 16:01:42.13 ID:fAjIVAxy0 ええい押し倒してしまえ!」 キョン「朝比奈さあああああん!」 みくる「ひゃっ!」 キョン「もうガマンできねえ! 挿れていいですか!」 みくる「ちょ、ちょっと、やめてください……」 おっぱいおっぱい! うおおおおっ! でけえ! キョン「やわらけぇぇええっ!」 みくる「いやぁぁああああああっっ!!」 バチンと頬を殴られた……夢のくせにいってえな! みくる「なななな、なにをするんですかぁ!」 キョン「いやだってこれ、夢だし……」 みくる「意味がわかりませんよ……もう……キョンくんがこんな事する人だったなんて……」 あ、泣かせちまった。夢とは言え心が痛むぜ。 キョン「す、すんません。つい……」 みくる「わたし怒ってますからね! もう……」 186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 16:10:08.80 ID:fAjIVAxy0 キョン「だからその……朝比奈さんが好きなんすよ、マジで!」 みくる「キョンくん……わたし前に言いましたよね……?」 キョン「ええと、なんでしたっけ?」 みくる「わたしはいずれ未来に帰らないといけないから……この時間平面上で     恋なんてできないって……」 未来? へーめん? 何いってんだぁ? やっぱ朝比奈さんも 変な団に入ってるだけあって、頭がおめでてえ人なのか? みくる「なのに……なのにそんな事……困ります」 キョン「俺は真剣ですっ! 朝比奈さんっ! マジで!!」 みくる「……困ります…………」 キョン「このとーり! 男たにぐ……いや、○○の一生のお願いです!」 みくる「わたし……キョンくんの事好きになってしまわないようにしてたのに……     そんな事いわれたら……自分に嘘をつけないじゃないですかぁ……」 なんだ? 朝比奈さんはキョンが好きだったのか? ちきしょう、キョンのどこがいいんだ? ま、今に限ってはそっちのが都合いいけどよ。 キョン「人間、正直が一番っすよ! でしょ? 朝比奈さん!」 188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 16:17:56.25 ID:fAjIVAxy0 みくる「…………」 キョン「俺と付き合ってください! ついでにアレも!」 みくる「……涼宮さんの前では、今まで通りでいるって、約束してくれますか……?」 キョン「しますします! 男たに……○○! 嘘ついたら針千本飲みますぜ!」 みくる「…………約束ですよ……」 うひょおおお! 朝比奈さんが俺に抱きついてきたぜ! みくる「あなたの事が……好きです。     ……まさか、言えるとは思わなかったなあ……嬉しい」 キョン「あ、朝比奈さん! ち、ち、ち……」 ちんちん挿れさせてください! みくる「チュー……ですか? …………」 190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 16:24:14.01 ID:fAjIVAxy0 あーとりあえずそっちでいいや! キョン「は、はい!」 みくる「…………」 顔を上げて目を閉じる朝比奈さんが可愛すぎるぜ!! キョン「…………・」 みくる「…………」 夢とは思えないリアルな感触がたまんねえぇぇええ!!」 もう触ってもいいよな? みくる「ちょっと……キョンくん……だめ……」 キョン「もう我慢の限界だぜ!」 あーたまんねえたまんねえ。 みくる「だめ……ひっ!」 パンツの上からでもいい感触だなぁおい。 みくる「そ、そこはだめですっ! だめぇええっ!」 キョン「はぁはぁふんふんはぁはぁふんふん!」 191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 16:27:33.17 ID:fAjIVAxy0 鶴屋「WAWAWAわすれもの〜」 キョン「はぁはぁふんふん……」 みくる「だめぇえええっ! ひやぁああああ!」 鶴屋「…………」 キョン「ぐぼぇっ!!」 鶴屋「ちょっと! おイタにも程があるよキョンくん!     みくるを強姦したらダメだよ!!」 い……いでぇ……頭を思いっきり蹴られた…… クラクラしやがる……。 みくる「つ、鶴屋さん……これは……その……」 194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 16:44:52.44 ID:fAjIVAxy0 鶴屋「ええっ? マジで付き合ったのかい?」 みくる「う、うん……そうなの」 鶴屋「いやぁー、以っ外だねー! みくるとキョンくんがねー」 みくる「あ、あの……この事涼宮さんには……」 鶴屋「わかってるさ! ハルにゃんに知られちゃったら、いろいろと大変だもんねっ!     でも、いつかは言わないとダメだよっ?」 みくる「う……うん。わたし、がんばりまぁす!」 鶴屋「それにしてもキョンくん、いきなりあーゆのは不味いよっ!     女の子はねぇ、色々と心の準備ってもんがあるのさ!     えっちなビデオばっかり見て、変な事覚えちゃダメだぞ少年っ」 キョン「は、はぁ……すんません」 鶴屋「じゃ、みくるを大切にしてあげるんだよ! ふぁいとっ!」 キョン「そ、そりゃもう」 ちぇっ、夢ん中ぐらい自由にさせてくれっつーの。 199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 17:28:05.08 ID:fAjIVAxy0 キョンSIDE あーくそ、俺はいつまで谷口でいなくちゃいけないんだ? 「WAWAWAWAWAWAWAWAWAWA」 谷口「ん、電話……? もしもし」 「谷口! 遅刻だぞ! 早くこい!」 なんだ? なにが遅刻だって? 俺は谷口じゃない……ピッ、と。 ついでに電源もOFFにしておこう。 谷口「うーん、それにしても……」 谷口「俺の家に帰ったら不味いよなあ……」 谷口「谷口の家に帰るしかないのか……」 ガラガラっ……と。 「あ、にーちゃんお帰り〜。なんか母ちゃんが怒ってたぜ」 「こら稔! バイト先の店長さんから電話かかってきたよ! あんたバイトサボって何してんだい!」 200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 17:32:37.02 ID:fAjIVAxy0 はっ! さっき関西弁だった谷口の弟と母親が関東弁になっている。 見なかった事にしてくれ。 谷口「はぁ? バイトって言われてもなあ……」 「あんたバイト首になったらどうすんの! 学費はらえへんようになるで! うちのパートだけじゃやっていかれへんねんで!」 谷口の家って貧乏なんだなあ。 谷口「あーわかりました、バイトにいけばいいんですね?」 「はよいきや! 店長さんだいぶ怒ってはったで!」 谷口「ところで……俺ってどこでバイトしてましたっけ?」 「はぁ?」 202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 17:38:59.15 ID:fAjIVAxy0 谷口SIDE キョン「ふーしかし、キョンの家って金持ちだよなあ。プレステ3はあるわ、     小遣いに不自由してなさそうだわ、親は何やってんだ?」 妹「キョンくーん! ひーまー! あそぼー!」 キョン「おまけに妹は滅茶苦茶可愛いし、恵まれてるなあおい」 妹「へ? あたしかわいー? ねえねえかわいー?」 キョン「おー可愛いぜ! よしよし、何して遊ぶ」 妹「うーーん、キョンくんはー、何がいいー?」 キョン「じゃあお医者さんごっこするか!」 妹「おいしゃさん……ごっこー?」 何? ロリコンにも程があるって? 高一と小五、大した差はねえぞ? たった5歳差だしよ! ほら、例えば26歳と21歳じゃあ全然普通だろ? 203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 17:45:08.86 ID:fAjIVAxy0 キョン「じゃあまず上着を脱ぐんだ」 妹「脱ぐのー? ほい、脱いだー!」 うーむ、完全に幼児体型かと思ったら、脱いだらなかなか…… 近頃の小学生はけしからんぜ。 キョン「ブラジャーもだ、ほれほれ」 妹「えーやだはずかしい〜。キョンくんのえっち〜」 キョン「ブラジャー外さないと診察できないじゃねえか。     お兄ちゃんの言うとおりにしなさい」 妹「もー、わかったよお。えっちなキョンくーん」 うーむ、この膨らみかけ具合が実になんとも…… やべ、ボッキしてきた。 205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 17:52:41.44 ID:fAjIVAxy0 キョン「うーん……」 妹「ねーねー、キョンくんってロリコン〜?」 キョン「えいっ」 この微妙な固さがなんとも…… 妹「きゃっ! えっちーーーーーーっ! へんたい!」 キョン「はっはっは、そうさ俺はHで変態さ。ぺろぺろ」 妹「いやあーーっ! きもちわるい〜〜〜っ!」 キョン「だんだん気持ちよくなるんだぜ! って、どこいくんだ?」 妹「おかーさーーん!! おかーさーーん!! キョンくんがれいぷしてくる〜〜〜〜!!」 キョン「こ、こら……人聞きの悪い事を……」 207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 17:59:45.37 ID:fAjIVAxy0 キョンSIDE 谷口「はぁ……クタクタだぜ……それに怒られっぱなしだし……     慣れてないんだし出来なくて当たり前だろう……ただいま帰りました」 「あーみのるおかえり。今日もご苦労やったねえ。 おつゆ暖めるさかい、ちょっと待っててや」 あーそういや晩ご飯食ってなかったな。 谷口「ども、ご馳走になりますおばさん」 「おばさん? けったいな事いう子やねえ、おかずこんだけしかないけど、食べや」 野菜の煮物に……お好み焼き?? 谷口「あの、これっておかずじゃなくて主食じゃあ……」 「みのる豚玉でご飯食べるの好きやったやろ? マヨネーズいるか? 「いらんねやったら俺が食べるで兄ちゃん!」 谷口「あ、うん……どうぞ」 208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 18:06:30.06 ID:fAjIVAxy0 キョン「…………」 キョンの親に勘当されたわけだが。 キョン「ちきしょー、寒いなあおい」 野宿しろってのか? 俺ん家には『俺』がいるだろうからなあ。 どこか寝るところ……そうだ! みくる「もしもし……あ、キョンくん」 キョン「ども! 朝比奈さん!」 みくる「今もキョンくんの事考えてました。うふ」 そう言われると嬉しいのか切ないのか複雑なんだが。 男谷口も愛してくれよな。 キョン「あのー、朝比奈さんの家に泊めてほしいんですけど、いいすか?」 みくる「え……あたしの家……ですか? 210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 18:14:38.69 ID:fAjIVAxy0 ↑書き忘れ 谷口SIDE ↓ キョン「朝比奈さんと熱い夜を過ごしたいんです!」 昼間は邪魔が入ったが……今度は……うへへ。 みくる「えっとその……ごめんなさい……まだ心の準備が……     それに……キョンくんとお付き合いしたこと、上の人に怒られたんです……」 キョン「あ、だめですか。って、上の人?」 みくる「うん……こういうことしちゃいけないのに……わたしったら……。     でも、お願いしてなんとか許して貰えたんです。そのかわり、この事が     涼宮さんに知られてしまったら……あたし未来に帰らなくちゃいけないことに……」 やっぱ朝比奈さんはちょっとお目出度い空想をする人らしい。まあ可愛いからいいんだが。 みくる「だから……当分の間はあんまり目立つ事は……ほんと、ごめんなさい」 キョン「あーいや、いいっすよ」 ガード固いなあ、ちきしょう。 みくる「じゃあ、また明日学校で……。おやすみ、キョンくん……大好き」 キョン「俺も愛してますよ朝比奈さん!」 212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 18:24:14.50 ID:fAjIVAxy0 キョン「朝比奈さんはダメとなると……」 やっぱ、俺の第二のお気に入りのあの人だな。 まあ……内気そうな子だから断られそうだが。 キョン「もしもし、長門さん?」 長門「なに」 キョン「ちょっと事情で家に帰れねーんだけど、泊めてくれねーかな」 長門「わかった」 決断、はやっ! 長門さんって実は意外と軽い女だったりするのか? 長門「では後ほど」 キョン「あ、ちょ、ちょっとまってくれ」 長門「なに」 キョン「家がわから……じゃない、迎えにきてくれると嬉しいんだけど」 長門「わかった」 214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 18:37:23.25 ID:fAjIVAxy0 長門「おいしい?」 キョン「あ、ああ。うまいぜ」 お茶を何杯飲ませる気なんだ? それにしても長門さんの家って…… こんな高級マンションに一人で住んでるわ、女の子の部屋と思えないほど殺風景だわ、 なんなんだ一体。 それにしても…… キョン「可愛いよなあ、長門さんはよ」 長門「可愛い、とは」 キョン「北校でもトップ3に入る美少女だぜ。隠れファンが結構多いんだぜ」 長門「そう」 この素っ気無い反応が逆にそそるんだよなあ。 215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 18:43:55.25 ID:fAjIVAxy0 しっかし、すんなり泊めてくれるような子だし、頼んだらやらせてくれねえかな。 まあダメならダメで押し倒すってのが男ってもんだがな! キョン「ところで長門さん」 長門「なに」 キョン「フェラしてくれねーかな?」 長門「……質問の意味が理解できない」 キョン「ちんちんを舐めてほしいんだが」 長門「それにはどのような意味があるの」 キョン「可愛い長門さんに舐めてほしいんだよ」 長門「性欲を発散したいということ?」 キョン「まあ、そんな感じだな」 長門「地球人類は一人で性欲処理できるはず」 216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 18:47:35.51 ID:fAjIVAxy0 キョン「長門さんにフェラしてほしんだ、いいだろ?」 長門「……ちょっと待って欲しい」 長門さん、天井見てなにしてんだ? ネズミでもいるのか? 長門「情報統合思念体からの許可が出た」 トーゴー? なんだぁ? キョン「よくわかんねーけど、フェラしてくれるってこと?」 長門「そう」 キョン「マジで! じゃあさっそく……」 長門「でも」 キョン「ん?」 長門「私という個体は、あなたの要求を受け入れるのは本意ではない」 218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 18:53:21.14 ID:fAjIVAxy0 キョン「本意ではないって、どゆこと……?」 長門「地球人類の場合、通常そのような行為を行うのは     愛情と呼ばれる概念を伴う」 愛がなくてもセックスする奴はいっぱいいると思うぜ。 長門「…………あなたは、私に対して愛情を持っている?」 キョン「ああ、長門さんの事は大好きだぜ! 結婚したいぐらいだ!     長門は俺の嫁って振れ回りたいぜ」 長門「本当に?」 キョン「もちろん! 男たに……○○神に誓うぜ!」 長門「そう」 キョン「じゃ、さっさく……」 長門「あなたに、伝えたい事がある」 キョン「え、なんだ?」 長門「私という個体は、あなたに対し愛情と呼ばれる概念を抱いている」 220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 18:58:11.29 ID:fAjIVAxy0 キョン「それって、俺の事が好きってこと?」 長門「おかしい……?」 キョン「いや、おかしくはねーけど……」 正直、キョンの野郎が憎い。死んでしまえ。 キョン「嬉しいぜ! 長門さんにそう言ってもらえるなら!」 長門「そう」 キョン「じゃ、フェ……」 長門「お願いを聞いて欲しい」 キョン「どんなだ?」 長門「あなたとの、恋人関係への移行を望む」 キョン「それ、付き合いたいってことか?」 長門「そう……」 あーうつむいちゃって可愛いなチクショウ! キョン「ああ、付き合おうぜ! 長門さんにコクられて断るわけねーよ!」 222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 19:07:34.51 ID:fAjIVAxy0 長門「本当?」 キョン「ああ!」 長門「……ありがとう」 キョン「じゃあ、いいかな。フェラ」 長門「待って」 じらしすぎだろおい! 長門「接吻を……してほしい」 キョン「オーケー!」 それは名案だぜ長門さん。 キョン「…………」 長門「…………」 うひょーやわらけえ。 224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 19:12:22.25 ID:fAjIVAxy0 キスしたらギンギンになっちまったぜ! キョン「じゃ、じゃあ……」 長門「わかった」 おおぉ……長門さんの手が俺の息子に……。 長門「口に……含めばいい?」 キョン「た、たのむ……」 長門「…………」 キョン「ああ…………あったけえ……」 長門「ほのままらめれはひいの?」 キョン「ああ…………」 うっ……ぎこちないけどめちゃくちゃ気持ちいいぜ…… 長門さんにフェラさせてるなんて、俺はなんて幸せ者なんだ。 225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 19:16:11.60 ID:fAjIVAxy0 キョン「も、もっと激しく……」 長門「わはっは」 ジュポジュポと音を立てて……ああ、なにこれ最高だぜ。 すぐいっちまうかも…………。 「ミ、ミ、ミラクル、ミクルンルン、ミ、ミ、ミラクル、ミクルンルン」 長門「電話」 キョン「あ、いいよいいよ。続けてくれ」 長門「……朝比奈みくるから」 朝比奈さんからだと? なんだぁ? 出、出たほうがいいか…… キョン「す、すまんな。すぐ切るぜ……もしもし」 227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 19:21:52.64 ID:fAjIVAxy0 みくる「もしもし、朝比奈みくるです」 キョン「あ、ああ。どうしたんですか?」 みくる「あのう……やっぱりキョンくんをお泊めしようと思って……     さっきお断りしちゃって、すいません」 キョン「え、え、いやいいんですよ!」 みくる「わたしの家ってご存じないですよね? 迎えにいきます、今どちらです?」 キョン「えーと今は……あの、実は家に戻れたんですよ」 みくる「そうなんですか? …………じゃあ、もう来れませんか?」 キョン「そ、それはその……」 おおおい! なんてタイミングの悪い時に……! ってか、キョン携帯無駄に受話音量でかくないか? 長門さんに朝比奈さんの声聞こえてないだろうな……。 長門「もしもし」 …………携帯奪われた。 229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 19:30:05.12 ID:fAjIVAxy0 みくる「……え、長門さん? どうして……」 長門「彼は今私の家にいる」 キョン「ちょ、返し……」 みくる「な、なんでですか? なんでキョンくんが長門さんの家に……」 長門「彼が私の家に宿泊するから」 みくる「ど、どうして? わたしの家に泊まるはずじゃあ!?」 長門「あなたの家に? それは困る。彼は私と恋人関係になった」 おい……なんかとんでもないことに……。 みくる「恋人? キョンくんはわたしの彼氏さんですよ! ありえません!」 長門「そんなはずはない。彼と私はつい先ほど恋人関係が成立した。     現在、フェラと呼ばれる行為を彼に行っていたところ」 みくる「フェ……なんで! なんで長門さん! やめてください!     キョンくんを……キョンくんを盗らないでください!!     うっ……うぁぁあん……」 230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 19:37:35.92 ID:fAjIVAxy0 ……どうやって言い逃れするべきか、どうやって言い逃れするべきか! やばい、これは非常にやばいぞ! 谷口稔の人生最大のピンチだああ!! 長門「あなたが彼に好意を抱いていたなら悪い事をした。謝罪する。     でも、彼は私を選んでくれた。あなたに渡すわけにはいかない」 みくる「ううっ……でも……でもあたしも今日、キョンくんとお付き合いしたんです!     き、キスだってしました! さっきも、私の家に泊めてって、電話を……」 長門「それは、事実?」 みくる「本当です……キョンくんに聞いてもらえれば……わかります……」 長門「わかった。またあとで連絡する。一旦電話を切る」 みくる「はい……わたしの言ってる事……嘘じゃありませんから……」 ひい……無表情で睨まないでくれよ長門さん…………。 長門「……どういうこと」 キョン「そ、それは……だな……あっはっは……は……」 232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 19:42:55.29 ID:fAjIVAxy0 キョンSIDE 谷口「はぁ……どうしたもんかね、しかし」 もうこのまま一生谷口だったらどうするよ……。 谷口「それはないと信じたい……」 ま、今日のところは寝るか。この固い布団でよ。 谷口「……ん? なんだ、アルバム?」 谷口の……中学時代の写真か。 谷口「ま、男のアルバムなんて見てもつまらんが……     って、これ……ハルヒ?」 ハルヒと谷口が仲よさそうに二人で写ってやがる。 谷口「同じ中学なのは知ってたが……」 なんか妙な感情が沸いてきたので閉じた。 ええい、断じて嫉妬とかではない、なんで谷口ごときにハルヒごときの事で嫉妬せにゃならんのだ。 234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 19:51:46.15 ID:fAjIVAxy0 谷口SIDE キョン「はぁ……どうしたもんかね、しかし」 長門さんは無茶苦茶怖かったから逃げ出してきたし、 朝比奈さんは電話しても出てくれないし、やっぱ怒ってるよなあ。 キョン「まあ……夢だし……いいか……夢だし……」 なあ、もういい加減わかってんだろ? キョン「わかってるよ。こんな生々しい夢あるわけねえよな」 キョンになって、憧れの女の子と急接近できて、 舞い上がっちまったんだよ……しょうがねえじゃん。 キョン「俺、ずっとキョンのままなのか……?」 長門さんと朝比奈さんは相当怒らせちまったし、明日学校いくのもこえーよ。 キョン「それにしても、寒い……」 涼宮、泊めてくれるかなあ……。 238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 20:06:43.70 ID:Zvk8l/WS0 >>1の愚痴SIDE キョン「ふう」 キョン「ちょっと愚痴を聞いてくれ」 キョン「PCの電源タップに飲み物を零してしまってな」 キョン「ジジジジジジって音と煙と悪臭が……」 キョン「……」 キョン「そんなわけでID変わったと思うが、続けるぜ」 241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 20:15:20.30 ID:Zvk8l/WS0 谷口SIDE キョン「涼宮かぁ……」 あのツラとスタイルは正直たまらんが……でも、苦手だしなあ。 え? この期に及んでまだ性欲バリバリなのかって? もうどうにでもなりゃいいんだよ……ま、涼宮でもいっか……。 キョン「もしもし、涼宮か?」 ハルヒ「どうしたの? こんな時間に」 キョン「ちょっと頼みがあるんだが……」 ハルヒ「なに? 宿題見せろとかなら明日にしてよね」 キョン「いやその、ちょっと家に帰れなくてよ。ええとその、あれだ、毛虫が大量発生してな!」 ハルヒ「はあ? なにそれ、聞くだけで寒気がするわね」 キョン「そんなわけで、涼宮の家に泊めてくれねーか?」 ハルヒ「え、あたしんち? 無理に決まってるじゃない」 243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 20:21:02.97 ID:Zvk8l/WS0 キョン「あーやっぱ、ダメか……?」 ハルヒ「ダメよ。親が許可するはずないじゃない」 キョン「そ、そうだよな……涼宮の家は遅い時間に男入れちゃだめだったもんな」 ハルヒ「へ、あんたうちに来たことあったっけ?」 キョン「あ、いや、なんとなくそう思ったんだ」 ハルヒ「ところで、あたしん家がダメだからって、みくるちゃんや有希に頼むわけじゃないでしょうね?」 ははは。そんなもんとっくに……。 キョン「あ、いや別に……」 ハルヒ「……あんた今どこ? 行くからそこで待ってなさい!」 キョン「は?」 244 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 20:29:38.14 ID:Zvk8l/WS0 ……公園のベンチで涼宮と二人。 泊めてくれないならなにしにきたんだよ。 ハルヒ「いくとこないんでしょ、別にあたしも眠くないし、付き合ってあげるわよ」 ならホテルでも……って、金ねえや。サイフはキョンの家だぜ、くそう。 ハルヒ「寒い? ファミレスかどっか入る?」 キョン「あ、いや……別にいい」 ハルヒ「ふうん、そう」 キョン「……」 あーやっぱ苦手だわ……中学の時の事を思い出しちまう。 ハルヒ「やっぱちょっと寒いわね……」 お前の奢りでどっかいこうぜ。 ハルヒ「あんたのために来てあげたんだから、暖めなさいよ」 ……涼宮がぴったりくっついてきやがった。 ハルヒ「うん、結構あったかいわね、あんた」 …………。 246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 20:35:54.74 ID:Zvk8l/WS0 涼宮、やっぱお前キョンの事が好きなんだな……。 お前がこんな事するの、好きな相手だけだもんな。 キョン「……」 ハルヒ「……」 キョン「なあ、涼宮……」 ハルヒ「なに?」 キョン「谷口の事……どう思う?」 ハルヒ「嫌い」 キョン「そうか……」 ハルヒ「ま、中学の時ほど嫌いじゃあないけど……あんまり好きじゃないわ」 キョン「…………」 だよな…………。 248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 20:43:53.23 ID:Zvk8l/WS0 ハルヒ「ね……谷口に何か聞いたんでしょ?」 キョン「え……別に」 ハルヒ「嘘よ。なんで唐突に谷口の話が出てくるのよ」 キョン「それは……」 ハルヒ「……知ってるんでしょ、谷口と付き合ってた事」 キョン「まあ……」 ああ……余計な事いっちまった……聞きたくねえ、そんな話! ハルヒ「まあ、あたしが告白されて全部OKしたのは知ってるわよね。      だから別に……それに谷口は、5分で別れたわ。最短記録よ」 キョン「そうだったな……」 249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 20:50:10.14 ID:Zvk8l/WS0 ハルヒ「それだけ。それだけよ……」 キョン「……」 それだけでいい。それ以上言うんじゃねえ! ハルヒ「……それ以上の事も、聞いた?」 キョン「いや、知らん! 知らない……」 ハルヒ「ふうん……。まあ、別に隠してたつもりじゃなかったけど、      特に言う必要もないと思ってたし言わなかったけど……      谷口とね、仲良かったの。中学の一時期」 キョン「そ、そうか……」 ハルヒ「付き合ってはいなかったっていうか……でも、実際付き合ってるようなもんだったわ。      毎日一緒にいたしね。…………あいつとしちゃったのが、人生最大の汚点よ」 汚点言うな……。 251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 20:59:43.87 ID:Zvk8l/WS0 ハルヒ「あの時は、あいつの事好きだったのよ。      今考えたら、変な夢でも見てたんじゃないかと思うわよ」 キョン「……」 ハルヒ「だから、あいつとアレしちゃった事もあったし、正式に付き合おうって事にしたのよ」 キョン「……」 ハルヒ「そしたらあいつ、『じゃあ別の中学の女、手を切ったほうがいいのか?』とか言い出したの。信じられる!?      浮気してたのよ、あいつ! ……そりゃあ、ちゃんと付き合ってたわけじゃないけど、      でも、でもあたし悔しくて…………」 キョン「……」 ハルヒ「それから、あいつとは口を利かなかったわ。……あーもう! 思い出したらまたイライラしてきたわよ!」 キョン「……あの時は、悪かったな」 ハルヒ「……なんであんたが謝るのよ」 252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 21:14:36.71 ID:Zvk8l/WS0 キョン「涼宮に対して真剣じゃなかったわけじゃねえんだ、でもよ……     俺ってスケベだからよ……って、そんなの言い訳になんねえよな……スマン!」 ハルヒ「な、なにいってんのよキョン? あんたは関係ないじゃない」 キョン「俺は……俺はキョンじゃねえ。谷口だ……」 ハルヒ「は? あんた頭がどうかしちゃったの?」 キョン「俺は、キョンになっちまったんだ。だからよ、このままキョンのつもりでいたら、     お前に一生謝る機会なんてないだろ? だから俺は、谷口稔として、涼宮に謝りてぇ……」 ハルヒ「あのねえ、キョン! いい加減にしなさいよ! 谷口なわけ……」 キョン「涼宮、股の付け根のとこに、小さなホクロが二つあるよな?」 ハルヒ「え……」 キョン「キョンとお前がやってねえなら……キョンは知らないはずだ」 ハルヒ「谷口のやつ……キョンになんて事……あああああっ、許せない!!」 キョン「そうじゃねえ、だから俺は谷口だって!」 253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/27(火) 21:19:23.16 ID:Zvk8l/WS0 新川「突然ですが、乳首相撲タイムでございます」 古泉「やっと我々の出番が来ましたね」 新川「さあ、古泉! かかってこい!」 古泉「望むところです!」 新川「というのは冗談でして、二時間ほどオナニーを致しますので保守をお願いしたいのです」 古泉「もうすぐ完結なのですが、どうしても催してしまったものですみません」 261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 22:45:43.08 ID:Zvk8l/WS0 新川「ふぅ……」 古泉「お疲れさまです」 新川「ハルヒの頭についている黄色いリボンがない画像下さい!スレで良いオカズが見つかったよ」 古泉「涼宮さんでお抜きになったのですね」 新川「ああ、というわけで再会だ」 古泉「保守ありがとうございました、皆様」 262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 22:49:48.36 ID:Zvk8l/WS0 谷口SIDE ハルヒ「もう、訳わかんない! 帰る!!」 キョン「涼宮、待ってくれ!!」 ハルヒ「ちょ、何で耳触るのよっ……!」 キョン「涼宮……お前、こんな風に耳触られるの、好きだったろ?」 ハルヒ「もう! 谷口が一方的に触ってただけでしょ! あんたいっつも……!」 キョン「な……? 思い出したろ?」 ハルヒ「…………」 キョン「これでもまだ信じてくれねえのか?」 ハルヒ「でもそんなわけ……あるはずないじゃない……」 キョン「『今の谷口』が言ってたろ? 自分はキョンだって。     多分、入れ替わっちまったんだと思う……」 ハルヒ「…………」 263 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 22:54:01.86 ID:Zvk8l/WS0 キョン「でもさ、俺キョンになってチャンスだと思ったんだぜ」 ハルヒ「なんでよ……何か得あるの?」 キョン「涼宮と、こうして近くにいれるじゃねえか」 ハルヒ「な、なにいってんのよ……」 キョン「俺、涼宮の事がずっと好きだった」 ハルヒ「…………」 キョン「ずっと後悔してたんだ、俺はよ。……本当に、あの時はスマン」 ハルヒ「もう! キョンの格好してそんな事言わないでよ! 混乱するじゃない!」 キョン「こんな事……本当なら言えねえよ……キョンに     なってなかったら、言えなかったぜ」 ハルヒ「あたしだって……あたしだって……谷口の事、気になってたわよ。     あんな事されたって、あたしはあんたの事好きだったんだから……」 キョン「涼宮……」 265 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 23:00:18.56 ID:Zvk8l/WS0 ハルヒ「でも、今のあたしは、キョンが好きなのよ。キョンが……」 キョン「……だろうな」 ハルヒ「もう。遅いの。今更そんなこと言われても……虚しくなるだけよ」 キョン「虫のいい話だけど、俺と……もう一度やり直してくれねえか? 涼宮……」 ハルヒ「…………」 キョン「俺、お前の事が今でも……」 ハルヒ「だから、キョンの顔でそんな事言わないでよ!」 キョン「スマン……」 266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 23:07:32.81 ID:Zvk8l/WS0 ハルヒ「しばらく、考えさせて……」 キョン「え……?」 ハルヒ「谷口とキョンが元に戻ったら、答えを出すわ」 キョン「戻るって、そんな保障ねえよ……」 ハルヒ「SFとかじゃあ、こういうのはその内元に戻るって決まってるの!」 キョン「でもなあ……」 ハルヒ「戻ってくれないと……困るわよ。もしあんたとヨリ戻しても、     見た目がキョンじゃあ訳がわかんないじゃない!」 キョン「え、じゃあ……」 ハルヒ「勘違いしないでよね。今はよく考えたいの。     待たせちゃうけど、……ごめん」 キョン「……わかった」 269 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 23:19:57.27 ID:Zvk8l/WS0 ハルヒ「じゃ、帰る!」 キョン「え……」 ハルヒ「あんたと今居たら、頭がどうにかなっちゃうわよ!     あんた、ひょっとしてお金持ってないんでしょ?     これで漫画喫茶にでも泊まりなさい!」 キョン「い、いや、いいよ、そんなの」 ハルヒ「もう。受け取らないとぶん殴るわよ!」 キョン「わ、わかった……ありがとよ」 ハルヒ「風邪引かないうちにどっか暖かいとこ入るのよ!     じゃ、また明日ね!」 キョン「あ、ああ……」 キョン「……涼宮…………」 272 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 23:28:31.11 ID:Zvk8l/WS0 キョンSIDE 妹「おかーさーーん! キョンくんかえってきたよ〜〜〜!   れいぷのキョンくんが〜〜!! おかーーさーーーん!!」 キョン「は……? れ、レイプ?」 ……話によると、もう一人の『俺』が、お医者さんごっこと称して 妹の胸を舐め回しやがったらしい。当然、谷口と入れ替わっていた などという話を信じてもらえるはずがなく、親父とお袋が相談した結果、 俺を家に置いておくと危ないということで、学校の近くにアパートを借りて しばらくの間そこに住まわされる事となった。 キョン「……なんでこんな事になるんだか」 キョン「まさか……谷口の仕業じゃあないだろうな?」 キョン「はぁ……他にも何かやらかしてないだろうな……」 275 名前:張る順番間違えた >>272よりこっちが先だった[] 投稿日:2009/10/27(火) 23:39:18.70 ID:Zvk8l/WS0 キョンSIDE キョン「ヘックション!!」 あー、なんだ? 俺谷口の家で寝てたよな? なんで公園のベンチなんかで寝てたんだ……? キョン「まさか……」 鏡、鏡はどこだ、鏡! 公園の外に出て、商店のショーウインドウに自分を写す。 キョン「……」 キョン「You talknig to me?」 思わず映画タクシードライバーの真似をしたくなるぐらい、 そこに写っていたのは俺らしい俺だった。 キョン「元に……戻った……戻ったぞおおおおおおおっ!!」 277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 23:44:08.84 ID:Zvk8l/WS0 谷口SIDE 谷口「涼宮……お前の返事を聞かせてもらうぜ……!」 目が覚めたら、何がどうなったのかは知らんが 俺は自宅の布団の中に居て、俺は『俺』だった。 ひょっとしたら全部夢だったのかもしれん……。 でもそれならそれでいいぜ、だったら俺はもう一度…… お前に同じ事を言ってやる! 谷口「涼宮」 ハルヒ「たにぐ……キョン?」 谷口「俺だ、谷口だ」 ハルヒ「え、じゃあ……」 谷口「ちょっと話があるんだ……」 278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 23:49:13.50 ID:Zvk8l/WS0 涼宮と屋上で向かい合う。 こんなに緊張するの、人生で初めてかもしれんぜ……。 谷口「涼宮! 昨日の返事を聞かせてくれ! 俺と……やり直してくれないか?」 ハルヒ「はぁ? そんなの当然却下に決まってるじゃない。     バッカじゃないの?」 谷口「え……ちょ……おい……」 ハルヒ「まったく、あんたがキョンの姿と声で好き好き言うから、ちょっとその気に     なっちゃったじゃない。谷口の顔見たら一気に興ざめしちゃったわよ。     あやうく罠にはまるところだったわ」 谷口「え……え……」 ハルヒ「あーそれとねえ、あんた、あたしがキョンの事好きって言った事、     キョンに言ったらぶっ殺すわよ!!」 谷口「あ……あ……は、はい……」 ハルヒ「それと……中学の時あんたとした事……あれも絶っっっ対言わないでよね。     言ったら死ぬより恐ろしい目に合わせるから!!」 谷口「わ、わか……りました……」 279 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 23:56:05.96 ID:Zvk8l/WS0 ハルヒ「あー、思い出したら吐き気がしてきたわ! 虫歯が凄く痛かったから     あんたに痛み止めの座薬いれさせて……変なとこジロジロ見てたわよね! この変態男!!     もうお嫁に行けないと思ってあんたと付き合う事にしたけど、酷い汚点だったわ!!」 谷口「すすす、すいません……」 ハルヒ「じゃ、もう失せなさい。一生あんたとヨリ戻す事はないからね!     100000%ありえないの! ほら、しっしっし!」 谷口「…………」 谷口「…………」 谷口「うわああああああああああああああああああああああん!!」 280 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 00:04:38.04 ID:CAuJK4110 キョンSIDE さあて、谷口のアホは朝比奈さんと長門にも何かしでかしてくれたらしいが、 何をやったのかは二人は教えてくれなかった。 最初、朝比奈さんと長門が一切口を聞いてくれなかったのだが、 入れ替わってた事を何かで知ったのか、幸いにも誤解が解けてくれようだ。 で、その谷口だが……相当お怒りになってた長門により、ロシアかどこかの ホモだらけの軍隊に入隊させられたらしい。実に自業自得である。 ところで俺はと言うと…… 282 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 00:12:18.27 ID:CAuJK4110 一人暮らしを始めたと聞くやいなや、連日のように 俺のアパートにズカズカとあがりこむハルヒ。 せめてノックぐらいしろよな。シコシコしてたらどうする気だよ。 ハルヒ「ね、あんたまたコンビニ弁当食べてんの?     あーもう、入居したばっかでさっそく散らかしてるし!」 キョン「しょうがないだろ、俺は家事とか得意じゃないんだ」 ハルヒ「ったく、そんなんでなんだって一人暮らしなんか始めたのよ」 キョン「いやあ、気分だ気分」 理由を言ったらぶっ殺される。まあ俺のせいじゃないんだが。 283 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 00:16:45.94 ID:CAuJK4110 ハルヒ「しょうがないわね……よし、じゃーあたしが料理教えにきてあげるわよ。     それと家事もみっちり叩き込むからね!」 キョン「お、おい。叩き込むって……」 ハルヒ「団長として、団員の自堕落な生活を見過ごすわけにはいかないの!     今日は泊り込むからね! 覚悟なさい!」 キョン「泊り込む……って、え?」 その後の結構楽しい生活ついて語れないのは少し残念である。 それもしても、ある意味谷口に感謝しておくべきなのかね? 谷口SIDE ガチムチ「ヤポンスキーノシリノアナスキー!」 谷口「アッーーーーーー!!」 おわり。 289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/28(水) 00:52:06.39 ID:CAuJK4110 キョン「……」 キョン「今日はハルヒのリボン無し画像で萌えたからハルヒ幸せENDなんだ」 キョン「今度は朝比奈さんと新川さんが入れ替わるお話でも書こうかね」 キョン「……」 キョン「冗談だ」 キョン「おやすみ」 293 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 04:46:44.90 ID:baoUGR+Y0 森さんと俺が北高潜入 という夢を見た保守 297 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 11:20:26.20 ID:CAuJK4110 キョン「……」 キョン「>>293でいこう」 キョン「でも潜入して何するんだ?」 キョン「……」 キョン「下着泥棒とか盗撮ぐらいしか思いつかんのだが」 298 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 11:40:22.69 ID:CAuJK4110 登場人物紹介         ,. -ー冖'⌒'ー-、        ,ノ         \        / ,r‐へへく⌒'¬、  ヽ        {ノ へ.._、 ,,/~`  〉  }    ,r=-、       /プ ̄`y'¨Y´ ̄ヽ―}j=く    /,ミ=/     ノ /レ'>-〈_ュ`ー‐'  リ,イ}    〃 /    / _勺 イ;;∵r;==、、∴'∵; シ    〃 /   ,/ └' ノ \   こ¨`    ノ{ー--、〃__/   人__/ー┬ 个-、__,,.. ‐'´ 〃`ァーァー\ . /   |/ |::::::|、       〃 /:::::/    ヽ /   |   |::::::|\、_________/'   /:::::/〃 『ID:baoUGR+Y0ことコードネーム"馬王"』 超能力者の組織『機関』の新米エージェント。 少々おっちょこちょいな彼女居ない暦=年齢の少年。 299 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 11:41:11.89 ID:CAuJK4110          /⌒y―― -- 、ク\        「 ン‐'   :...   \ヘ        レ'  .::! 、:.ヽ::::... 、 、}       ,'  .::::∧ ハ::.. \:::..ヽ !        {! .:::,'/--ゞ \:.-ハ::..} i}       i!V .if.,r=j    イ=z、ルリi          `(ii 辷i     辷!〃           ,ヘ   _    ∧、          /::::/>、 _ , イ`、::ヘ       〃::::{__, ‐k_,j‐、__}::::}       /⌒T:::|ヽ/\/ |::::! ⌒ヽ     /    i::::!____ !:::!   ヘ .   /    ,'::::::::::, 'ニ ヽ::::::::ヽ   ヽ    {     !:::::::::::{ 三 }::::::::::!   / .   \  N {::::::::::::| ニ |::::::::::} ヘ r'     `''j  ゝ/ヽ. ∧ /\:/   j 『森園生』 『機関』に所属する美人エージェントで馬王のパートナー兼上司。 冷静な判断力と類まれなる戦闘能力は機関でも一目置かれている。年齢は永遠の謎。 300 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 11:45:00.82 ID:CAuJK4110 馬王「いけますか?」 森「まだです」 草むらに伏せ、双眼鏡で校内の様子を伺う。 馬王「今、いけそうですよ」 森「だから、まだです。慌てないの」 彼女は森園生さん。『機関』の一員であり、俺の上官だ。 森「……監視が消えたわ。いくわよ――」 馬王「は、はいっ」 立ち上がりフェンスまで駆ける。彼女は風のように早い。 301 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 11:49:04.92 ID:CAuJK4110 森さんは高いフェンスを軽々とよじ登る。 馬王「……」 森「見つかってしまいます。早く」 タイトなスカート丈の短いスーツ姿の森さんを見上げると、 黒いパンt 馬王「ブヒィ!」 森「戦場でこんなものに見とれている暇はありませんよ。   今回は指導で済ませます。次は始末書です」 馬王「すすす、すいませんっ」 蹴られた。興奮した。 302 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 12:14:37.94 ID:CAuJK4110 フェンスを超え、後者の裏に回る。 森「それ以上いくと監視の視角に入ります。   この窓から侵入するわ。場王、開けなさい」 馬王「あ、はい」 窓ガラスの一部をダイヤモンドカッターで切り取り、鍵を捻る。 やってる事はまるで泥棒だ。 森「もたもたしないの。迅速になさい」 切断したガラスを特殊な接着剤で張り合わせ、中に入る。 森「あそこの用具室で着替えます」 近くの用具室に入り、内側から鍵をかける。 用意しておいたこの学校の制服を取り出す。 303 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 12:20:01.25 ID:CAuJK4110 森さんは手早く上着を脱ぎ捨て、スカートを下ろし…… ハァハァハァハァハァハァハァハァハァ! 森「…………」 馬王「ぐべぇ!」 みぞおちに蹴りが入った。 森「後で始末書です」 馬王「お、お許しを……」 こんなもの、見るなと言う方がおかしいと思います。 森「出るわよ」 セーラー服に着替えた森さんは、どこからどう見ても女子高生にしか見えない。 305 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 12:53:01.57 ID:CAuJK4110 森さんに無線が入る。 森「了解」 馬王「何かあったんです?」 森「『ナイトメア』のエージェントがこの学校に侵入したわ。    気を抜かないように」 馬王「は、はい」 『ナイトメア』。機関と敵対する組織で、我々が信奉する『涼宮ハルヒ』に危害を加え、 閉鎖空間を発生させ、世界を破滅に導こうと目論む者たちだ。某社会主義国家や カルト宗教団体がバックにいるとも噂されている。 森「ナイトメアは食堂に現れたようです。いくわよ」 306 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 12:58:07.14 ID:CAuJK4110 昼休み、食堂に併設された購買コーナーでは、パンやおにぎりを求めて 多くの生徒たちがごった返している。 「俺、焼きそばパン!」 「私も焼きそばパンちょうだい!」 「焼きそばパンくださーい!」 「はいはい、押さないで押さないで。焼きそばパンは一人一個までだよ」 森「この焼きそばパンを求める生徒の多さ……まさか!」 馬王「それがどうかしたんですか?」 森「くっ……やるわねナイトメア! 焼きそばパンを売り切れにして   涼宮さんをガッカリさせようとする作戦だなんて!」 涼宮ハルヒはいつも購買コーナーで焼きそばパンを買い求めているらしい。 売り切れていると知った涼宮ハルヒは、イライラして閉鎖空間を発生させてしまう! 307 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 13:02:50.69 ID:CAuJK4110 ハルヒ「ほらどいたどいた! あたしが買うんだから!」 人ごみを掻き分け涼宮ハルヒがやってきた。 『がっつりパンを食うぜ』という顔をしている。もしその期待が裏切られたら……。 馬王「森さん、焼きそばパンは売り切れてしまっています! どうしましょう……」 森「慌てないの。至急用意させるわ」 森さんが指を鳴らして合図をすると、ブレザーに身を包んだ 機関の一員、新川さんが姿を現した。 新川「出来立てのホカホカでございます」 森「ご苦労。新川」 309 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 13:07:11.37 ID:CAuJK4110 初老のオジサンが制服を着ている姿は、どこからどうみても怪しさ抜群な気がするんだけど。 ハルヒ「おばちゃん、焼きそばパンちょーだい!」 「ごめんねえ、焼きそばパン売り切れちゃったの」 ハルヒ「えーもう? ずいぶん早いじゃない」 その瞬間、森さんが目にも止まらぬスピードで、陳列ケースに焼きそばパンを投げ入れる。 ハルヒ「え? あるじゃない焼きそばパン。ほらそこに」 「あらほんと、あったんだね。じゃあ130円だよ」 馬王「森さん、さすがですね」 森「この程度の事ができなくて、エージェントは勤まりません」 嬉しそうに焼きそばパンを頬張る涼宮ハルヒ。彼女の学校生活は、 機関の影の努力によって支えられている。 310 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 13:32:08.66 ID:CAuJK4110 森「ナイトメアが涼宮さんに何か仕掛けてくると思われます、   涼宮さんを監視するわよ」 森さんの後について、涼宮ハルヒに見つからないように尾行する。 森「あれは……トラップ!」 涼宮ハルヒの歩く廊下の先に置かれている物は…… 馬王「バナナの皮が落ちてますね」 森「いけない、涼宮さんがあれを踏んでしまったら……」 馬王「あんな堂々と置いてあるバナナの皮を踏む人なんて、いないとと思うんですが……」 森「考えが甘いわね。涼宮さんはあれを『わざと』踏むのよ。   廊下にバナナの皮が落ちているなんて美味しいシチュエーション、涼宮さんが逃すはずはありません。   そしてバナナの皮を踏み、滑って転んでしまった涼宮さんは……!」 馬王「へ……閉鎖空間が起こってしまう……」 311 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 13:40:38.84 ID:CAuJK4110 ハルヒ「……」 森「涼宮さんがバナナの皮に興味を示してしまった……このままでは踏んでしまうわ!   ……馬王、あなたあれを踏みなさい!」 馬王「え……俺が踏むんですか?」 森「それしか方法はありません!」 馬王「わ……わかりました」 俺はバナナの皮めがけダッシュして……」 馬王「ズコーーーーーーー!」 ハルヒ「ちょ……」 馬王「痛いぃぃっ! 頭打ったあああ!」 ハルヒ「わひゃひゃはは! こいつバッカじゃないの! バナナの皮で滑って転ぶとか! あっひゃはは!!」 涼宮ハルヒは大笑いしながら去っていった。 森「お見事よ、馬王」 機関の仕事は命がけだ……。 313 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 14:55:34.07 ID:CAuJK4110 昼休みが終わり授業が始まるも、我々の監視は続く。 森「次は体育の授業です」 教室から男子たちが出て行く。 残った女子たちは着替えるために服を…… 森「いざという時に体の一部が大きくなっていては   動きに支障が出ます。わかりますね?」 馬王「はい、勃てずに頑張って監視します!」 頭をガムテープでグルグル巻きにされた。 こっちの方がいろいろと支障が出ると思います……。 314 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 14:58:13.82 ID:CAuJK4110 森「それにしても涼宮さんは綺麗な体をしてらっしゃいますこと」 馬王「ん〜〜〜〜。ん〜〜〜〜〜〜」 見せてください。 森「なんて形のいい乳房なのかしら」 馬王「んん〜〜〜〜〜。んん〜〜〜〜〜」 見たいです……。 森「下の方は毛が生えていないようね」 馬王「んんーーーーっ!! んんーーーーーっ!!」 見せろおおおおおお!! 森「冗談です。そこまで脱ぐわけないでしょう。   あなたはもう少し性欲を抑えるべきですよ」 …………。 315 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 15:03:34.59 ID:CAuJK4110 女子たちが出て行ってやっとガムテープを外された。 一気に剥がされて物凄く痛かったです森さん……。 馬王「グラウンドにいかないんですか? ブルマ……    じゃない、涼宮ハルヒの監視をするんじゃあ」 森「そっちは別のものに任せます。私たちの任務は   教室の防衛です」 馬王「防衛……?」 森「来たわ! 戦闘準備」 「ククク……貴様ら、また邪魔をするつもりか」 316 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 15:11:52.35 ID:CAuJK4110 森「クンカ・クンカ、あなたの思い通りにはさせません」 馬王「クンカクンカ……?」 森「涼宮さんの制服をクンカクンカスーハースーハーして湿らせる、   ナイトメアの強化人間です!」 馬王「それただの変態じゃないんですか」 クンカ・クンカ「森園生……貴様を倒して生クンカしてやるぞぉぉおおっ!」 人間とは思えないスピードで森さんに飛び掛るクンカクンカ―― 317 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 15:16:47.35 ID:CAuJK4110 森「その程度?」 森さんは足を高々と上げカカト落しを脳天に見舞い打ち落とす。 床に激しく叩きつけられるクンカクンカ。 クンカ・クンカ「グ……グググ……グ……縞パンか……俺の好みだぜぇっ!!」 通常の人間なら絶命してるであろう一撃なのに、 クンカクンカは立ち上がり再び森さんに牙を剥く。 クンカ・クンカ「キシャァーーーーーッ!!」 318 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 15:20:40.86 ID:CAuJK4110 森「懐ががら空きですよ!」 クンカクンカの懐に飛び込み肘打ちを叩き込む。 そのまま吹き飛ばされ、コンクリートの壁にめり込むクンカクンカに 何十発も高速の拳を浴びせる。 クンカ・クンカ「グベベベベベベベッッ!!」 崩れ落ちるクンカクンカ。 どうやら勝負あったようだ、白目を剥いてピクピクと痙攣している。 森「もうちょっと手ごたえのある強化人間を送り込んできなさい」 320 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 15:25:13.37 ID:CAuJK4110 なんて強さなんだ森さんは……憧れるぜ。 って…… 馬王「森さん! 危ない!!」 森「きゃっ!!」 倒したはずのクンカクンカが森さんのお尻にしがみついている―― 馬鹿な、あの状態で立ち上がれるはずが…… 森「クンカ・クンカが……二人……!?」 倒れているクンカクンカと森さんにしがみつくクンカクンカ。 一体どうなってるんだ! スーハースーハー「ククク……俺たちは双子の強化人間!      俺の弟のスーハー・スーハーだぁっ!」 321 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 15:31:37.67 ID:CAuJK4110 馬王「いつの間に……お前、森さんから離れろっ!」 スーハースーハーに飛び掛る、だが―― スーハースーハー「雑魚は引っ込んでろ!」 馬王「うああっ!!」 強烈な蹴りを喰らい、壁に叩きつけられる。 馬王「ぐ……」 森「馬王っ!」 スーハースーハー「さあ森園生! お前を味合わせてもらうぞぉおお!      クンカクンカスーハースーハークンカスーハースーハー!!」 森「いやぁああああああああああああああああ!!」 森さんのお尻に顔を埋めて攻撃するスーハースーハー。 あの野郎、なんて羨ましい事を!! 322 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 15:40:25.64 ID:CAuJK4110 森「う……くぅ…………」 精神に強烈なダメージを受け、口元を押さえガクリと膝を付く森さん。 スーハースーハー「ククク……次は前から生クンカしてやる……」 不味い……このままでは森さんがショックでニートになってしまう! 何か手は……そうだ! 馬王「待て、スーハースーハー!」 スーハースーハー「何だ貴様、邪魔をするなら命はないぞ」 馬王「涼宮ハルヒの制服をクンカしたいんだろう?」 323 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 15:45:14.46 ID:CAuJK4110 俺は涼宮ハルヒの制服を手に持ち、クンカに見せる。 森「だ……だめ……それを渡したら……」 スーハースーハー「ほう……話がわかるじゃないか……だが、先に森園生をクンカしてから         そっちをゆっくり楽しませてもらうぜ」 馬王「いいのか? これの脱ぎたての体温が冷めてしまっても」 スーハースーハー「そ……その白い布切れは……!」 馬王「涼宮ハルヒのパンツさ」 スーハースーハー「よ、寄越せええええええええっ!!」 俺の手からパンツを奪うスーハースーハー。 スーハースーハー「うおおおおおおおお!! クンカクンカスーハースーハークンカクンカスーハースーハー!!         この黄色い染みとアンモニア臭……!! うおおおおおおお!!         クンカクンカスーハースーハークンカクンカスーハースーハー!!」         クンカクンカスーハースーハークンカクンカスーハースーハー!! 326 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 15:51:25.72 ID:CAuJK4110 馬王「どうだ、俺のブリーフの味は?」 スーハースーハー「クンカクンカスーハースー…………ブリーフ?」 馬王「よく見てみろ」 スーハースーハー「…………おぇぇえええええええええええええええええええ!!」 泡を吹いてぶっ倒れるスーハースーハー。 勝ちましたよ……森さん。 327 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 15:55:24.84 ID:CAuJK4110 森「馬王……あなたにこんな力があったなんて……」 馬王「森さん、肩を貸しますよ」 森「うん……ありがとう」 森さんを抱える。すごく良い匂いがして、 柔らかい感触に頭がぼーっとしてくる……。 馬王「森さん……俺、あなたの事が……」 森「…………」 馬王「す……」 森「きゃああああああああっ!!」 あ、フルチンで勃起してた。 328 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 16:01:50.69 ID:CAuJK4110 放課後、任務を終えて多丸圭一さん裕さんたちに仕事を引き継ぐ。 圭一「馬王くん、今日はお手柄だったそうだね」 裕「まだまだひよっ子かと思っていたが、見直したよ」 馬王「いやあ……森さんの指導のおかげですよ」 森「これからも期待してますよ、馬王」 そういって森さんは天使のような笑顔で俺にウインクする。 森さん、俺はいつかあなたと……。 329 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 16:03:17.49 ID:CAuJK4110 古泉「た、大変です!!」 森「どうしたの、出番が無かった古泉」 古泉「大規模な閉鎖空間が発生して……総員出動要請です!」 森「い、一体何があったというの……?   ナイトメアは我々が退けたはずなのに」 古泉「それが、涼宮さんの脱いだ制服の中に、汚いブリーフが紛れていたそうです……    哀れにも涼宮さんはそれを手掴みしてしまい……」 森「…………」 馬王「あ……慌ててズボン履いたからパンツ履いて帰るの忘れてた……ははは……は……」 330 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 16:04:35.66 ID:CAuJK4110 俺はおっちょこちょいで一人前には程遠いけど、 これからも色々と教えてください、森さん。 でも……暴力はちょっと勘弁してください…… 古泉「あ、あの森さん。死んでしまうんじゃあ……」 森「オホホホホホ! オホホホホホホホホ!!」 馬王「ぎゃああああああああああああああ!!」 おわり。 333 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/28(水) 16:16:58.19 ID:CAuJK4110 キョン「……」 キョン「俺は森さんが好きだ」 キョン「でも新川さんはもっと好きだ」 キョン「……」 キョン「いつの日か新川さんの六尺ふんどしをクンカクンカする話を書こう」 キョン「じゃあな」 332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 16:16:17.15 ID:N2oGSsAPO ハルヒ「>>1くんお疲れ様!」 ハルヒ「次のお題はこれよ!」 〜第一回SOS団主催人間スゴロク大会〜 古泉「Hなマスも多数ご用意しております」ニコ 長門「書くべき」 334 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/28(水) 16:18:46.05 ID:CAuJK4110 キョン「>>332か……」 キョン「そういうのはネタを考えるのに凄い精神力を使うんだぞ……」 キョン「……」 キョン「OKわかったやろう」 キョン「夜書こう。さすがに疲れた」 341 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 19:00:50.55 ID:CAuJK4110 キョン「ふう……」 キョン「人間スゴロクってのは人間がコマになるんだよな?」 キョン「……」 キョン「最初に言っておくがその設定を生かすネタは思いつかなかった」 キョン「なので、原作『猫はどこに行った?』であった、罰ゲームすごろく風にやろうと思う」 キョン「……」 キョン「ちなみに全く書き溜めてない」 キョン「はじまりはじまり」 342 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 19:12:20.31 ID:CAuJK4110 〜第一回SOS団主催(×人間 ○至って普通の)スゴロク大会〜 みくる「ふぇぇえええん……ふぇぇえええん……」 朝比奈さんが泣いている。 ハルヒに無理やり卑猥な格好をさせられ、校内を歩かされたためだ。 キョン「なあ、最近のハルヒはちょっと度が過ぎないか?」 古泉「確かに、かなりやりすぎな感があります……しかも閉鎖空間まで頻発し、     僕含め機関の人たちも疲労困憊していますよ……」 長門「わたしの本をたくさんチリ紙交換に出された」 みくる「最近部室にくるのが怖いです……ううう……」 344 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 19:18:01.29 ID:CAuJK4110 キョン「俺もそろそろ我慢の限界だ……よし、      ハルヒに何か仕返ししてやろうぜ!」 古泉「仕返し……ですか? それは不味いかと……」 みくる「涼宮さんを怒らせたら……ひぃぃ」 長門「彼女は意外と傷つきやすい」 キョン「前に罰ゲームすごろくやっただろ?     罰ゲームなら俺たちがハルヒにうらまれる事はない」 古泉「罰ゲームすごろくですか……? でもそれだと、誰がどんな罰にあたるか     わかりませんよ」 みくる「涼宮さんに仕返しするどころか私たちも……」 キョン「大丈夫、俺にいい考えがある……」 345 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 19:22:33.58 ID:CAuJK4110 ハルヒ「へ? 人間スゴロク?」 キョン「ああ、俺たち自身がコマになって、止まったマスに書かれた     内容をやるってすごろくだ」 ハルヒ「ふうん。前に鶴屋さんの別荘でやったやつみたいな?」 キョン「そうそう、あれを人間でやるんだ」 ハルヒ「でもそんなのどこでやるのよ? 広い場所がいるでしょ?」 古泉「グラウンドを見てください」 ハルヒ「……すごろく場になってるじゃない」 みくる「みんなで頑張って作ったんですよお」 長門「あなたに楽しんでもらうため」 ハルヒ「それでこそSOS団員だわ! 楽しそうね! やりましょやりましょ!」 346 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 19:29:08.91 ID:CAuJK4110 キョン「ルールは単純だ、順番にサイコロを振ってゴールを目指す。      ちょうどの数でゴールできなくても、ゴールを通過した時点で勝ちだ      止まったマスに書いてある内容は絶対に行う事。拒否は不可だ」 ハルヒ「あったり前よ! こんなのやりたくないーなんて言う奴はSOS団失格よ!」 古泉「サイコロはこれを使います」 ハルヒ「ずいぶん大きなサイコロね。ごきげんようのやつみたい」 みくる「普通のサイコロだと雰囲気が出ませんからね」 キョン「順番はハルヒが最初でいいぞ」 ハルヒ「わかったわ! さっそくいくわよ!」 長門「ゲームスタート」 ハルヒ「うりゃっ! さっそく6が出たわ! 調子いいわね!」 347 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 19:34:19.77 ID:CAuJK4110 みくる「さすが涼宮さんですね〜、運がいいです〜」 ハルヒ「スキップスキップらんらんらんっとぉ! さあて、何が書いてあるかしら……」 <全員から顔面を本気でグーで殴られる。ただし力の弱い人はバットを使う> ハルヒ「…………」 キョン「あちゃー、きついのに当たったなあ、ハルヒ」 ハルヒ「な……なによこれ! こんなのありえないわよ!」 古泉「お気の毒ですが書いてあるものはしょうがありません」 長門「我々もそれに当たる可能性がある。たまたま運が悪かっただけ」 349 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 19:36:58.13 ID:CAuJK4110 キョン「というわけでハルヒ、いくぞ」 ハルヒ「ちょ、ちょっと! やめ……」 キョン「どっせい!!」バキッ! ハルヒ「ぎゃっ!!」 古泉「ふんもっふ!」ドスン! ハルヒ「うぎゃっ!」 長門「ユニーク」グシャッ!! ハルヒ「ぐぼっ!」 朝比奈「わたしはバットを使いまぁす、えいっ!」カキーーーン! ハルヒ「ぎゃああっ!」 351 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 19:40:12.80 ID:CAuJK4110 ハルヒ「ぐ……ぐぐぐ……」 キョン「ふー、よく耐えたなハルヒ」 古泉「僕たちもいつこのような罰ゲームを受けるかというと、ヒヤヒヤしますよ」 みくる「あの〜、鼻血でてますよぉ〜?」 長門「ユニーク」 ハルヒ「あ、あんたちの時は思いっきりやってやるからね……ぐぐぐぐ……」 キョン「ああ、どんとこい! じゃ、次は俺が振るぜ、ていっ!」 キョン「さあてなになに? ……隣の人とハイタッチだってよ!     朝比奈さん、イェーイ!」 みくる「いぇ〜〜い」 354 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 19:47:18.44 ID:CAuJK4110 ハルヒ「ちょっと! あたしは殴られて、なんであんたがそんな楽なのよ!」 キョン「だってそうなったんだからしょうがないだろ、運だよ運」 古泉「キツイ罰ゲームはむしろ殆どありませんよ。ちょっとした茶目っ気です」 みくる「のんびり楽しく遊べるように、ソフトに作ったんですよぉ?」 キョン「(それにしても、上手くいってるな! あのサイコロ) 古泉「(ええ、コンピューターとバランサー内臓のハイテクサイコロですからね。     5回振るごとに1回、順番で酷い罰ゲームに当たるというアイディアが、素晴らしいですよ)」 キョン「(普通のサイコロだと、ふとした弾みに転がしちゃって順番が狂っちまうからな。      そのための大型サイコロと人間すごろくだ)」 長門「(涼宮ハルヒは延々と過酷な罰ゲームを受ける事になる)」 みくる「(規定事項でぇす。うふ)」 355 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 19:52:19.92 ID:CAuJK4110 長 門「では次は私…………350mlジュースの一気飲み」 キョン「おーっと! これは結構きつい罰ゲームだなあ!」 みくる「長門さん頑張ってぇ〜!」 長門「ごくごく……ふぅ」 キョン「凄いぞ長門! よくやりきった!」 ハルヒ「…………」 みくる「次は私でぇす! てりゃっ! その場で3回ジャンプだそうでぇす」 キョン「そりゃあ楽ですね! みくる「とん、とん、とん、できました!」 ハルヒ「…………」 356 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 20:01:05.02 ID:CAuJK4110 古泉「次は僕ですね…………おや、何も無しだそうです」 キョン「おいおいずるいぞー古泉」 古泉「いやあ、何かしたかったのですが、まったく残念です」 キョン「ほい、次はまたハルヒだぞ」 ハルヒ「こ、こんなのおかしいわよ! なんで他のみんなは軽いのばっかなのよ!」 キョン「だから、基本的に楽なのしかないんだって。たまーーーにキツイのが入ってるだけだ」 ハルヒ「ぐ……ほんとでしょうね? ええいっ!」 キョン「えーとどれどれ?」 <岡部先生と陰毛を結んで引っ張り合い> キョン「だってよ! 結構楽なんじゃねーか?」 ハルヒ「うわあああああああああああああああああ!!」 358 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 20:08:58.17 ID:CAuJK4110 ハルヒ「なによこれ! おかしいわよ! こんなの絶対イヤ! イヤだから!!」 キョン「へえ、じゃあお前はSOS団失格だなぁ」 みくる「わたしたち、ちゃんと罰ゲームやりとげましたよぉ?」 長門「団長として手本となる行動を行うべき」 ハルヒ「ちょ、有希、なにすんのよっ!!」 長門「陰毛を露出させないと罰ゲームが遂行できない」 ハルヒ「ちょ、なによ、なにするのよ!!」 みくる「涼宮さん可愛いパンティですね、えいっ!」 ハルヒ「きゃああああっ!!」 古泉「実にお美しい女性器です」 キョン「ほらほら、職員室にいくぞハルヒ」 359 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 20:13:26.26 ID:CAuJK4110 キョン「ほら、あそこに岡部がいるじゃないか。俺たちここで見てるからやってこい!」 ハルヒ「イヤイヤイヤイヤ絶対イヤ!!」 みくる「涼宮さんならやってくれると思ってたのに……なんだか残念です……」 長門「遂行拒否は団長解任に値する」 古泉「いつもは我々に色んな事を強制しているのに、団長の涼宮さんができないとは……いやはや……」 ハルヒ「う……ううっ……わかったわよ!! やればいいんでしょやれば!!」 キョン「さすがハルヒだぜ! ほら頑張れ!!」 ハルヒ「ううう……ううううう……」 360 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 20:22:15.59 ID:CAuJK4110 ハルヒ「お、岡部! そのままじっとしてなさい!」 岡部「なんだ涼宮? …………うわあああああああっ!!    お、お前、なななんだその格好は!!」 ハルヒ「いいから黙ってなさい!!」 岡部「お、おい! お前なにするんだ!! こ、こんな所でそういう行為はだな!!     あ、ちょ、やめんか!! 俺をクビにさせる気か!!」 ハルヒ「ううっ……なんでこんなものさわらなきゃいけないのよ……」 岡部「こ、こら!! そんなとこ触ったら……! あっ、あっ、あっ」 ハルヒ「うわあああああああっ!! なにおっ立ててんのよこの変態教師ぃぃいいいいい!!」 岡部「し、仕方ないだろ!! なあ、涼宮、先生こういうことはよくないと思う……いででっ!」 ハルヒ「あああぁ……結ぶの……? これを結ぶの……? そんなことしたら当たっちゃうじゃない……      ぐ……ぐうう……ああああっ!! うあああああああああっ!!」 岡部「す、す、涼宮!! 先生それ以上されたら我慢の限界が!!」 ハルヒ「いやあああああああああああ!! いやああああああああああああああああああああっ!!」 361 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 20:27:07.09 ID:CAuJK4110 岡部「涼宮ぁああ! 先生もうダメだぁ!! 挿れさせてくれえええっ!!」 ハルヒ「やめてええええええええええぇ!! 絶対いやぁああああああああああ!!」 ブチブチブチブチブチブチブチブチッ!! 岡部「ああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」 ハルヒ「あああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」 キョン「よくやりとげたなハルヒ! おや、パイパンになってるじゃないかぁ」 ハルヒ「うっ……ぐすっ……もういや……もういや……」 古泉「さあさあ、ヒリヒリするでしょうが下着をお履きください」 みくる「オロナイン塗りますぅ?」 362 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 20:32:45.90 ID:CAuJK4110 キョン「……」 キョン「さっきも喰らったんだが、このペースだとまたさるさん喰らいそうだ」 キョン「さるよけ支援してくれるとありがたいぜ」 369 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 20:42:16.33 ID:CAuJK4110 キョン「いやあさるよけ助かるぜ」 ハルヒ「ううっ……もうやめましょう、こんなすごろく……」 古泉「たまたまですよ、次は楽なのに当たりますって」 長門「そう、たまたま」 ハルヒ「ああ、もう!! このサイコロあたしに喧嘩売ってんの!!」 キョン「(おい、サイコロ蹴り飛ばすな! 壊れちまうだろ!) 古泉「次はあなたですよ、どうぞ」 キョン「おお、よっこらせっと…………恋のミクル伝説を歌うだってよ」 古泉「それは恥ずかしいですねぇ。それには当たりたくありませんよ」 キョン「ほんとだぜ、きついなあこれ。み、み、みらくる、みくるんるん♪」 ハルヒ「…………」 371 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 20:46:51.17 ID:CAuJK4110 長門「私は何も無しだった」 みくる「とりゃっ!…………コンビニでからあげクンを買ってくる。だそうでぇーす」 キョン「あいたたぁ。学校の前の坂を上り下りしないといけない上に、210円の出費かぁ。     これはちょっときつすぎないかぁ?」 みくる「わ、わたしがんばりまぁす! やりとげてみせまぁす!」 ハルヒ「…………」 みくる「ふぅー……買ってきましたぁ」 古泉「お疲れ様です、根性を見せましたね」 みくる「みなさんせっかくだから食べてくださぁい。      はい、涼宮さんあ〜〜ん」 ハルヒ「…………」 372 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 20:50:22.90 ID:CAuJK4110 古泉「ご馳走様でした朝比奈さん。さて次は僕ですね。     今度は何かできるといいのですが……よっと……」 キョン「どれどれ………………え……………………」 <新川さんのふんどしの中に頭を5分間突っ込む> 古泉「なんて書いてありますか? え…………………………」 みくる「…………」 長門「…………」 ハルヒ「よっしゃああああああああああああああああああ!!      絶対やりなさいよ!! 当然よね!?」 373 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 20:53:32.96 ID:CAuJK4110 古泉「(なんでこんなのが出るんですか……)」 キョン「(…………さっきハルヒが蹴ったから壊れたんじゃないのか……)」 長門「(…………おそらく転がった事になり、順番がひとつズレた)」 みくる「(ということは…………これから古泉くんがずっと……)」 ハルヒ「ほらほらほら! ふんどし一丁の新川さんがスタンバってるわよ!      さっさとやっちゃいなさいよ!」 新川「さあこい古泉。お前の男を見せてみよ」 古泉「…………」 377 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 21:05:00.84 ID:CAuJK4110 ハルヒ「古泉くん! 新川さんにパイルダーオンよ!      あなたなら出来るわよね!!」 古泉「は……はは……冗談でしょう……?」 キョン「(古泉……これはどうしようもない……)」 みくる「(涼宮さんにやらせちゃったんだから、やらないわけには……)」 長門「(あなたの犠牲を我々は忘れない)」 ハルヒ「ちゃっちゃとやりなさいよ! ほら古泉くん!」 新川「カモン古泉!」 古泉「う、う、うああああああああ!!」 キョン「酷い光景だぜ……」 ハルヒ「今から5分よ!!」 378 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 21:12:00.77 ID:CAuJK4110 新川「ふー……いいぞ古泉……それでこそ機関の一員だ」 古泉「ぐうううう……」 新川「そうそう、私は汗っかきでな。そろそろヌルヌルしてくるだろうが我慢してくれ」 古泉「うわあああああああっ!!」 ハルヒ「あと4分よ!」 新川「それと……今まで黙っていたが実はインキンを患っていてな」 古泉「あああああああああああああああああああ!!」 ハルヒ「あと3分!」 新川「…………なあ、古泉。私は決して男色家ではないが、お前が動くからこうなっても仕方あるまい?」 古泉「ああああっ!! なんか膨らんで……ああああああああああああああああっ!!」 379 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 21:15:58.04 ID:CAuJK4110 ハルヒ「あと2分!」 新川「どうした古泉? 息ができんのか? 潜水訓練を思い出して耐えるのだ」 古泉「ぐ…………ぐぐ……」 ハルヒ「あと1分!」 新川「古泉、お前が望むなら罰ゲームとか抜きにしてまたこれをしてやってもよいのだぞ?」 古泉「…………」 ハルヒ「終了ーーーーっ!!」 古泉「…………」 新川「いい表情だ、漢の顔をしているな。古泉」 古泉「…………」 382 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 21:20:30.71 ID:CAuJK4110 ハルヒ「いやーーー! ナイスだわ古泉くん!      ま、副団長ならこれぐらいは出来ないとね!」 古泉「うう……あ……あ……」 キョン「(古泉、次も頑張れよ……)」 長門「(あなたの勇気を讃える)」 古泉「はぁ……はぁ……おっと……」 ガッ コロコロコロ…… 古泉「すいません。サイコロにつまづいてしまいました」 キョン「…………」 長門「…………」 みくる「…………」 385 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 21:28:49.41 ID:CAuJK4110 キョン「(お、おい!! 今の絶対わざとだろ!!)」 古泉「(本当にたまたまですよ。意識が朦朧として歩いた先に偶然サイコロがありまして。     いやあ、僕が頑張りたかったのですが……偶然では仕方ありませんねえ)」 長門「(……・今のでまたズレるとなると次は)」 みくる「…………」 古泉「(申し訳ありません朝比奈さん。代われるものなら代わってさしあげたいぐらいですよ。んっふ)」 ハルヒ「次はあたしね……今度はさすがにキツイの出ないでしょうね……うう……えいっ!      …………やったわ! 隣の人の耳たぶをつまむ。だって! みくるちゃ〜ん、ぷにぷに」 みくる「…………」 387 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 21:43:46.83 ID:CAuJK4110 キョン「よ……よっと…………みんなに10円あげるだそうだ……」 長門「…………うさぎ跳び10歩」 みくる「…………」 ハルヒ「みくるちゃんなにしてんの? ほらちゃっちゃと振りなさい」 みくる「あ、あ、あの……なんだかお腹が痛くなってきましたぁ……」 ハルヒ「トイレ? じゃあ待っててあげるから行って来なさい。      いっとくけどすごろくをやり終えるまで帰らせないわよ!」 みくる「ううう……」 キョン「(……覚悟を決めましょう。ハルヒから逃げられるはずがありません)」 長門「(……これもまた運命)」 388 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 21:49:17.03 ID:CAuJK4110 みくる「う……ふぇぇえええん!」ポイッ ハルヒ「みくるちゃんはえーと……わあ! すっごく楽しそうね!」 <マウンテンゴリラとディープキス> みくる「……あの…………絶対無理です……」 ハルヒ「なんか言った? ほら、ゴリラがお待ちかねよ」 ゴリラ「ウッホウッホ!」 みくる「なななな、なんで学校にゴリラがいるんですかああああっ!!」 キョン「(俺たちが連れてきたんじゃないですか……)」 古泉「(しかもこの罰ゲームを考えたのは朝比奈さんです……)」 392 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 21:57:38.23 ID:CAuJK4110 みくる「やですっ! やだっ! やめてぇえええええっ!」 ハルヒ「もう、そんな事言ったらゴリラに失礼じゃない。      ほらほら、あっついキスをかましてあげなさい!」 ゴリラ「ウホホーッ!!」 みくる「いやぁぁあああああっ!!」 ベチョ ハルヒ「ほらみくるちゃん! ディープなんだから口を開けなさい!」 みくる「やあああああああああっ!! やあああああああああああっ!!」 ゴリラ「ウホホホッ!」 ニュル みくる「くぁwせdrftgyふじkl」 ハルヒ「キャー素敵!! 人類とゴリラの種族を超えた愛だわ!!」 393 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 22:04:20.47 ID:CAuJK4110 みくる「fglj;gdxsdzsyちうfyfydtyぢど(臭い!! 臭い!! やああああああ!!)」 ハルヒ「ゲロを吐くほど幸せなのねみくるちゃん!」 古泉「見てるこっちも吐きそうになってきました……」 キョン「う……おえぇ……」 ゴリラ「ウッホウッホウッホ!」 ニュルルル みくる「zぅl。ぅおdふぃどf::@い………………」ガクッ ハルヒ「つまんない! 気絶しちゃったじゃない!」 長門「精神が破壊される前に防衛本能が働いた」 395 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 22:14:30.58 ID:CAuJK4110 ハルヒ「しょうがないわねえ、みくるちゃんが復帰するまで一旦休止!」 キョン「朝比奈さん……大丈夫ですか?」 みくる「…………」 10分後 みくる「あ……う……口の中を……洗ってきます……」 キョン「そ……そうですね……」 みくる「あ、谷口くんこんにちわ〜〜〜〜!」 谷口「おおう、朝比奈さん! 何か御用でしょうかっ!」タタタタ…… ガッ コロコロ…… 谷口「なんだぁ? サイコロ? で、何でしょう朝比奈さん?」 みくる「ううん、呼んでみただけです。うふ」 キョン「…………」 古泉「…………」 長門「…………」 396 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 22:20:08.42 ID:CAuJK4110 みくる「もう、谷口くんったらサイコロ蹴り飛ばしちゃって……      困った人だなぁ……」 長門「……次は私」 みくる「長門さん、ほんと酷い事しますよね谷口くん」 長門「あなたは狙ってた」 みくる「そ、そんなわけないですよぉ……長門さんになすりつけるなんて、      ありえませぇん」 長門「…………」 キョン「(わざとだ)」 古泉「(間違いありません)」 397 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 22:28:49.18 ID:CAuJK4110 古泉「…………魚の名前を10種類挙げる」 ハルヒ「…………なにもなしだって、つまんないわね」 キョン「…………反復横とび5回」 長門「…………」 ハルヒ「次は有希よ!」 長門「…………」ポイッ キョン「(おお、さすが長門。ゴネる事なく無表情であっさり振った)」 古泉「(諦めの表情にも見えます)」 ハルヒ「どれどれ……あっちゃー、さすがにこれはキツイわね……」 <犬の糞を唐揚げにして食べる> 398 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 22:34:39.53 ID:CAuJK4110 長門「…………」ガクガクブルブル ハルヒ「いくらなんでもこれは……ねぇ」 キョン「(長門が決めたやつだな……)」 古泉「(よっぽど涼宮さんへの恨みが溜まっていたのでしょうね……)」 みくる「(いくらなんでもこれは涼宮さんも止めるかと……)」 ハルヒ「有希、やれる? きつい?」 長門「…………無理」 ハルヒ「そうよねー、無理よねー、ありえないわよねー」 長門「そう……ありえない……」 ハルヒ「新川さーん、ブツもってきてー!」 新川「フランスから空輸したプードルの新鮮な糞でございます」 ハルヒ「さて、頑張ってね有希」 長門「…………」 401 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 22:41:44.01 ID:CAuJK4110 ハルヒ「ほら、唐揚げ粉まぶすのよ!」 長門「本気で言っている……?」 ハルヒ「冗談に聞こえる?」 長門「…………」ガクガクブルブル 新川「油の温度は180度に設定しております」 ハルヒ「じゃんじゃん揚げなさい! あ、臭うから有希以外は      マスク付けましょ!」 長門「あなたは……鬼……」 ジュワーーー ハルヒ「そろそろいいんじゃない? 半生の方が美味しいかもよ!」 長門「…………」ガクガクブルブル 402 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 22:52:20.09 ID:CAuJK4110 ハルヒ「さあ召し上がれ! あ、レモン絞る? 塩コショウもあるわよ!」 長門「…………」ガクガクブルブル ハルヒ「揚げ物は熱いうちにたべないと美味しくないわよ!」 長門「勘弁してほしい……お願い……」 ハルヒ「もう、そんなにイヤなの? じゃあほんのちょっと齧るだけで許してあげるわよ」 長門「…………」プルプルプルプル ハルヒ「ほら、勇気だしなさい! みんな耐えてきたのよ!」 長門「う…………」カリ ハルヒ「さっすが有希ね! ね、どんな味?」 長門「う……う……」ポロポロ キョン「(長門って泣くんだな……)」 みくる「(あたしまで泣けてきました……)」 古泉「(哀れすぎて見ていられません……)」 405 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 23:03:52.51 ID:CAuJK4110 長門「…………」シクシク キョン「(な、なあ長門……お前は古泉や朝比奈さんみたいな事しないよな……?)」 長門「(……私はあなたに世話になっている。あなたに迷惑がかかるような事はしたくない)」 キョン「(ああ、色々してやったよな! 俺)」 長門「(いい。私が我慢すればいいだけの事)」 キョン「(わ、悪いな長門……)」 コロコロコロコロコロ…… キョン「え…………」 古泉「今、何もしてないのにサイコロが転がりましたが……」 長門「今のは、風。自然現象はどうにもならない……」 キョン「風なんて吹いてなかっただろおおおおおおおおお!!」 ハルヒ「なにごちゃごちゃ言ってんの! 次はみくるちゃんよ!」 406 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 23:10:32.17 ID:CAuJK4110 みくる「てやっ…………ひよこの鳴き真似でぇす」 キョン「(朝比奈さん! もう一回転がしてください! そうしたら順番がハルヒに!!)」 みくる「ピヨピヨ、ピヨピヨ、ピヨピヨ」 キョン「(朝比奈さあああああん!!)」 みくる「キョンくん何か言いましたぁ? はい、古泉くん」 古泉「よいしょ…………グラウンド一周だそうです」 キョン「(おい! 一周する前に蹴っていけ! ええい、こうなったら俺が……)」 ハルヒ「つぎあったしー! てやっ! …………腕立て伏せ5回だわ!」 キョン「…………」 ハルヒ「ほら、次はキョンよ!」 407 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 23:16:26.58 ID:CAuJK4110 キョン「…………」 ハルヒ「早く振りなさいよ」 キョン「(ぐ……こうなったら……!)」 キョン「でぇえええええいっ!!」 バキッ! ハルヒ「ちょ、どこに蹴るのよ!」 キョン「(狙うは校長室の窓ガラス! 窓を突き破ったサイコロは校長室の中に飛び込む!      そして謝りにいくフリをして校長室にダッシュして、すかさずサイコロの向きを変えてやるぜ!)」 古泉「(まさか……ズルをする気ですか……!)」 みくる「(わたしたちが酷い目にあったのに自分だけ……!)」 長門「(卑怯……)」 キョン「(このコースと勢いなら……いけええええええ!!)」  409 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 23:21:08.24 ID:CAuJK4110 谷口「お、サッカーか? 俺も混ぜてくれよ!」 キョン「は……?」 谷口「男谷口オーバーヘッドキィィィィック!!」 バキッ ポテッ コロコロコロコロ…… 谷口「なんだよおい、またサイコロかよ!」 ハルヒ「目が出たわ! どれどれ…………キャーー!! 凄いのが来たわ!!」 キョン「え……ちょ……」            <祝☆全部入り> <全員から顔面を本気でグーで殴られる。ただし力の弱い人はバットを使う> <岡部先生と陰毛を結んで引っ張り合い> <新川さんのふんどしの中に頭を5分間突っ込む> <マウンテンゴリラとディープキス> <犬の糞を唐揚げにして食べる> 412 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 23:24:19.00 ID:CAuJK4110 キョン「ま、まて、こんなの無しだ! ありえん! ありえん!!」 ハルヒ「いっちばーん!」バキィッ!! キョン「うぐぉ!!」 古泉「まさか自分だけ助かろうだなんて」ボコオッ!! キョン「ひぎゃっ!!」 長門「あなたには失望した」ドグシャアッ!! キョン「ぐぼぁあっ!!」 みくる「お仕置きでぇす」ガキーーーン!! キョン「ぶべらあっ!!」 413 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 23:29:18.41 ID:CAuJK4110 ハルヒ「岡部を連れてきたわよ!」 岡部「ななな、何をする気だ!」 古泉「新川さん、お願いします」 新川「一ヶ月洗ってないふんどしをご用意いたしました」 みくる「ゴリラさぁん、やっちゃってください」 ゴリラ「ウホッウホホホッ!」 長門「犬の糞、召し上がれ」 キョン「ぬあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」 おしまい。 415 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 23:41:49.69 ID:CAuJK4110 キョン「……」 キョン「何も言うまい」 キョン「書いてて脳が痒くなってきたからな」 キョン「……」 キョン「おやすみ」