アスカ「やっぱり今日もなのね」 キョン「みたいだな」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 15:49:24.38 ID:4GtFD/D50 キョン「お前、あの後どうしたんだよ、昨日」 アスカ「ハルヒと買い物してたら、気がついたら家に帰ってたわ」 キョン「そうか」 アスカ「何なのかしらね、これ」 キョン「アレだろ、映画が近いからじゃないか」 アスカ「は?」 キョン「消失と新劇と時期が被ってるから、こう、なんだ。なんとなく交差してるんじゃねえか? って、言ってたのは古泉だけどよ」 アスカ「何その、よくわかんない理由」 キョン「世の中な、道理の通ったものごとより、道理のdの字も通ってねえような出来事のほうが多いもんさ」 アスカ「あっそ」」 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 15:53:23.00 ID:4GtFD/D50 アスカ「アインス、ツヴァイ、ドライ」 キョン「アインス、ツヴァイ、ドライ」 アスカ「グーテンターク、グーテンモルゲン、グーテンナハト」 キョン「グーテンターク、グーテンモルゲン、グーテナハト」 アスカ「アウフヴィーダーズーェ」 キョン「アウフウィダー……何?」 アスカ「シュヴァイン」 キョン「シュバイン」 アスカ「このブタ野郎」 キョン「このブ……何だって?」 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 16:00:16.27 ID:4GtFD/D50 アスカ「アイニヒカイト」 キョン「アイニヒカイト」 アスカ「ウント」 キョン「ウント」 アスカ「リヒト」 アスカ「リヒト」 キョン「ウント」 アスカ「ウント」 キョン「……あれ?」 アスカ「……フライトハイト」 キョン「何だそれ」 アスカ「ねえ、ここはドリンクバーないの?」 キョン「デニーズはないとこもあんだよ」 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 16:25:41.42 ID:4GtFD/D50 アスカ「おかしいって」 キョン「こまけーこたーいーんだよ」 アスカ「ここ、お酒は」 キョン「ねーよ」 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 16:35:36.39 ID:4GtFD/D50 アスカ「そいや、DVD観た?」 キョン「あー、見た観た、一応な」 アスカ「わかった? アタシたちの偉業」 キョン「つーか、思いっきり投げっぱなだけじゃねーか」 アスカ「蹴るわよ」 キョン「まあ、面白かったわ面白かったな」 アスカ「なんか、フツーね」 キョン「まあな……つーか、コレ系観るのは初めてだから、比較ができん」 アスカ「ふーん」 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 17:00:04.31 ID:4GtFD/D50 アスカ「ヒマ」 キョン「奇遇だな、俺もだよ」 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 17:06:24.93 ID:4GtFD/D50 アスカ「見る必要も無いわよ」 キョン「お前はあのOVA見たのかよ」 アスカ「承太郎が30代にしか見えないからとりあえず一話だけでやめたわ」 キョン「まあ、慣れると面白いぞ」 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 17:19:59.03 ID:4GtFD/D50 キョン「そういやひとつ、エヴァ見てて思ったんだがよ」 アスカ「何よ?」 キョン「あのなんだ、LCL? アレって、エヴァに乗るたび、胃にも肺にもいっぱいにしてんのって、きつくないか?」 アスカ「まあ、入れるときと吐き出すときはかなりね。胃が空っぽの状態じゃないとたまにえらいことになるし」 キョン「あー……」 アスカ「14歳にして吐きなれるってのも、考えてみれば惨めな話よね」 キョン「やっぱ慣れるのか」 アスカ「そりゃ慣れるわよ。最初はいまいち吐ききれなくて、手にタコとかできたけど」 キョン「うっげ」 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 17:26:49.62 ID:4GtFD/D50 キョン「LCLってホントにあるもんだと思ってたわ」 アスカ「はあ?」 キョン「いや、何かのテレビでよ。ネズミを液体につけて、生物の代わりに呼吸する液体ってのが紹介されてた覚えがあって」 アスカ「ふーん」 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 17:31:17.58 ID:4GtFD/D50 アスカ「ホルモン鍋が食べたい」 キョン「あー、いいかもな」 アスカ「色んな部位が入ってるやつ。どっか食べられるところ無いかしら……ぐるなびで観てみよ」ピッピ キョン「はい来た弐号機携帯」 アスカ「……なんか馬鹿にしてんの? 昨日から」 キョン「別にそういうわけじゃないが」 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 17:37:50.23 ID:4GtFD/D50 アスカ「モツ鍋は塩よね」 キョン「味噌のしか食ったこと無いな」 アスカ「わかってないわねえ。あんなの、臭み消しとかいって、一緒に風味も消しちゃってるじゃない」 キョン「ああ、お前そいや、博多ラーメンとか好きなんだっけな」 アスカ「臭い臭いっていうけど、臭いからいいものを臭いって嫌うってどう思う?」 キョン「好みは人それぞれだろうが」 アスカ「出たわよ、人それぞれで何でも済まそうとするつまらないヤツ」 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 17:45:02.50 ID:4GtFD/D50 キョン「お前、今日は居酒屋居酒屋言わないのか」 アスカ「昨日さすがに飲みすぎたもの」 キョン「確かにな」 アスカ「だから7時過ぎぐらいからでいいわ」 キョン「休憩のスケール小さっ!」 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 17:51:46.00 ID:4GtFD/D50 キョン「お前なあ、アルコールは12時間ぐらい空けんと肝臓から出ていかんらしいぞ?」 アスカ「代謝能力の低い日本人と一緒にしないでよ、ヨーロッパ人はお酒に強いの」 キョン「ああ、そうかい」 アスカ「ミサトみたいのも居るから、個人差はあるでしょーけど」 キョン「ああ、ポニーテールにタンクトップは非常に良かったな」 アスカ「頭に穴空けられて飲まれてろ!」 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 17:59:00.56 ID:4GtFD/D50 アスカ「けいおん」 キョン「何だいきなり」 アスカ「面白いの?」 キョン「アニメか? 悪いけど見てねえな」 アスカ「キャラソン? だけ聴いたけど、ダメね。楽器扱ったアニメでなんであんなどこにでもあるようなアニメソングなのよ?     どうせバンドものやるなら、劇中でCreamのコピーでもさせなさいよっての」 キョン「まあ、アニメだからな、うん」 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 18:04:08.11 ID:4GtFD/D50 アスカ「でも、ホルモン鍋ってアゴが疲れるわよね」 キョン「いきなりホルモンの話に戻るのかよ。まあ、色んな部位が入ってると特にな」 アスカ「あっ」 キョン「何だ」 アスカ「今、急におでんが食べたくなったのよ」 キョン「お前ホント自由だな」 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 18:08:00.60 ID:4GtFD/D50 キョン「お前、要するにクラプトン好きなのか」 アスカ「日和る前限定でね」 キョン「なんだそりゃ」 アスカ「チェンジ・ザ・ワールドとかのフヌケた歌を歌い始める前よ」 キョン「ふーん」 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 18:24:25.94 ID:4GtFD/D50 アスカ「コンビニ寄ってこ」 キョン「おでんってもう始まってたっけか」 アスカ「知らないけど、こんな寒いんだからやってるでしょ」 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 18:30:14.00 ID:4GtFD/D50 キョン「あれ?」 アスカ「あ」 シンジ「あっ」 鶴屋「えーっとねえ、あとがんも……あれっ、キョン君!」 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 18:39:51.42 ID:4GtFD/D50 立木「生中よっつお待ちー」 キョン「いつの間に居酒屋に」 シンジ「え、今父さんの声」 アスカ「してないわよ」 鶴屋「かんぱーい」 キョン「待て待て待て待てーい」 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 18:37:42.04 ID:Wo+Hsda2O >>29 暑いときこそ 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 18:39:51.42 ID:4GtFD/D50 立木「生中よっつお待ちー」 キョン「いつの間に居酒屋に」 シンジ「え、今父さんの声」 アスカ「してないわよ」 鶴屋「かんぱーい」 キョン「待て待て待て待てーい」 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 18:45:21.83 ID:MvF4xVGjO >>31 喰うのかい?俺には無いな 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 18:53:18.63 ID:4GtFD/D50 アスカ「>>31-33 クーラーが効いてる部屋でならやってもいいわね」 キョン「買って帰るまでが耐えられねえだろ」 アスカ「さっむい中でアイスってのもいいわよね」 鶴屋「あっはっは、わかるわかるっ、そういうの!」 シンジ「僕ら、ほとんど常夏じゃん……」 アスカ「つまり、寒い冬にあったかい鍋を食べながらビール飲むのと同じ原理よ」 シンジ「それは原」 キョン「理とは言わねーよ」 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 19:02:23.58 ID:4GtFD/D50 鶴屋「いろいろ面白い話が聞けて楽しかったよ〜」 シンジ「あ、いえ……」 キョン「鶴屋さん。エヴァいける人だったんですか」 鶴屋「まあ、人並みにはねー」 アスカ「ね、これが当たり前なのよ」 鶴屋「こないだ劇場見に行ったばっかだしねー」 キョン「えっ」 アスカ「」 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 19:15:29.22 ID:4GtFD/D50 鶴屋「やー、昔のアニメのリメイクだっていうけど、ぜんぜん今風で面白いよねえ」 アスカ「」 キョン「あの鶴屋さん」 シンジ「……ちょ、ちょっと、式波? なんか顔が青紫だけど大丈夫?」 キョン「えっ」 シンジ「え?」 アスカ「」ごくごくごくごく 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 19:29:44.27 ID:4GtFD/D50 キョン「とりあえず鶴屋さんには俺が借りたDVDを又貸しすることになってしまった」 鶴屋「改めてかんぱーい」 アスカ「かんぱーい……」 キョン「……まあ元気だせ、惣流」 シンジ「あの、それより鶴屋さんってまだ18歳だったかじゃ」 鶴屋「こまけーこたーいいんだよっ」ごくごく 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 19:38:47.64 ID:4GtFD/D50 アスカ「でね、挙句の果てに、こう、伸ばした手にロンギヌスがね……肩までパックリよ、パックリ!」 シンジ「い、いいよその話はもう、わかったから、痛い痛い!!」 キョン「あれは発狂するわ」 くじら「チーズセットおまちでーす」 鶴屋「あ、はーい、こっちこっちー」 アスカ「あ、アタシにもちょっと頂戴」 鶴屋「はいはーい」 キョン「なんか平和だなおい」 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 19:52:10.46 ID:4GtFD/D50 わいわいわいわい 古泉「……ふむ。良かった、どうやら諍いごとは起きていないようですね」 カヲル「……ねえ、それでさあ。昨日言ってた話、ようするにどういう事? なんで僕らがコソコソ隠れてなきゃなんないのさ?」 古泉「僕は別に対面してしまっても構わないのですが。あなたは戸惑われるのではないかと思いまして」 カヲル「まあ、どうやら、碇君も惣流さんも、僕の知ってる彼らじゃあないみたいだしね。僕はなんだっていいけど、向こうは戸惑うかもしれないね」 古泉「昨日のお話の続きですが。今、巷では、エヴァの新劇場版が話題なのは知っていらっしゃいますよね?」 カヲル「まあ、一応ね。僕は僕で、まだ連載終わってない身だから、とくにどうも思ってないけど」 古泉「その新劇場版は、今のところ、成功しているといっていい波に乗っています。     それと、もうひとつ。来年の春、映画化する作品がある。エヴァンゲリオンとの類似点が度々話題に挙がる、近代のアニメです」 長門「涼宮ハルヒの消失」 カヲル「……初めて喋ったね、キミ」 古泉「そして、正直。消失……僕らの映画化は、大失敗に終わるのではないかと懸念されています。     理由は多々ありますが……最も大きいのは、エンドレスエイトという前例の存在です」 カヲル「何それ? 悪いけど、君たちについて、あんまり詳しくないんだよね、僕」 44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 19:57:51.40 ID:4GtFD/D50 カヲル「……なにそれ? 同じ話を八週リピートしたっての?」 古泉「正確にまったく同じではないのですがね。もともと、消失は2期内でアニメ化されるという話が濃厚だったのですが、蓋を開けたら……という具合です」 カヲル「で、それがなんで僕らと関係あるのさ」 古泉「要するに、涼宮さんは不安に思っているんです。消失が大失敗に終わってしまうという、最悪の展開になってしまうのではないかと。     だから、貴方たちを呼んだんです。涼宮ハルヒの憂鬱シリーズとの類似性が、度々囁かれていて、且つ、リアルタイムで劇場版を成功させている貴方たちを」 カヲル「……あのさあ、でも、だったらさ。なんで僕や惣流さんが関係あるわけ?     僕はその新劇にはさらっさら無関係なんだよ?」 古泉「ついでです」 カヲル「ふざけてんの?」 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 20:04:48.74 ID:4GtFD/D50 小野「んっふ、から揚げ大皿お待ちどうさまです」 キョン「なんだかイラつく声の店員さんどうもありがとうございます」 鶴屋「よっし、レモンをかけちゃえ、アスカちゃんっ!」 アスカ「はあっ!? させないわよ!? ちょっと、店員さん、マヨネーズないのっ!?」 シンジ「いやいやいや、小皿にとってお好みで食べようよ!」 キョン「あー、悪い、ちょっとトイレ……」 古泉「やあ、どうも」 キョン「うわ、びっくりした!」 古泉「失礼、驚かせるつもりは無かったんですが。……明日から、すこしばかり大変なことになるかもしれません。その忠告をと思いまして」 キョン「は? ……何だ、そりゃ。これ以上に大変なことになるってのかよ?」 古泉「まあ、ご安心ください。おそらくですが、大変ではあれど、それは危機ではありません。では、失礼。お勘定は僕が払っておきますよ」 キョン「はあ? ……行っちまった」 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 20:08:42.92 ID:4GtFD/D50 キョン「あれ、あの二人は?」 鶴屋「ん、なんか帰っちゃったみたいだよ。いつのまにかさっ」 キョン「はあ」 鶴屋「ま、あたしたちも帰ろっか? いやー、なんか不思議な体験しちゃったなあ。これもハルにゃんのおかげかな?     お勘定は、いっちゃんがしてくれたってさ。キョン君、送っていこうか? 車出せるよ?」 キョン「いえ、歩いて帰りますよ。すぐですし」 鶴屋「そう? じゃ、また明日、学校でねっ」 さて。そうして、家に帰り、眠りについた俺が、次に目覚めたとき。 A.見知らぬ、天井が、そこにあった。 B.見知った天井が、そこにあった。 >>50 50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 20:27:56.58 ID:KX1BabNGi A 53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 20:47:21.50 ID:4GtFD/D50 アスカ「ちょっと、まだ寝てんの?」 キョン「……はい?」 アスカ「あんたねえ、ミサトだってもう起きて、一足先に出てったのよ? シンクロテストだって昨日から言ってたじゃない、どうしてそんだけ暢気になれんのよ」 キョン「……これが大変なことか!」ピコーン アスカ「は?」 キョン「いや、なんでもない。今起きる」 シンジ「あ、おはよう、キョン。朝ごはんどうする? 今からじゃ、ジュースくらいしか飲めないけど」 キョン「ああ、頼むわ……えーと、出かけるのは何時だっけ?」 シンジ「? いつもどおり、九時ごろに出ればいいと思うけど。卵だけでも食べる?」 キョン「いや、いい」 キョン「さて、どうしよう」 シンジ「え、何?」 キョン「いや、独り言だ」 56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 21:07:45.68 ID:4GtFD/D50 アスカ「ちょっと、何暢気に朝ごはんなんか食べてんのよ、もう時間よ!」 シンジ「ああ、ホントだ! ごめん、キョン、今からなんか飲んだらあとでまずいよ」 キョン「ああ、わかった、今準備する。……なあ、ところで」 シンジ「え、何?」 キョン「……ハルヒって知ってるか?」 シンジ「? そりゃ、知ってるけど……キョン、なんだか今日おかしくない?」 キョン「ハルヒも、今日、来るのか?」 シンジ「そりゃそうだよ、全チルドレンのシンクロテストだもん。今日は多分、学校行ってる時間なさそうだね」 キョン「……そうか。まあ、ああ、わかった。悪い、いま、ちゃっと準備してくるわ。……学校いかねーなら、制服じゃなくていいよな?」 アスカ「? いいんじゃない? あたしもこのまま行くつもりだし」 キョン(そのタンクトップにホットパンツでかよ!) シンジ「うわ、僕も時間ないや、急がないと。二人とも、急いでね!」 キョン(……まあ、野となれ山となれ、か) 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 21:10:45.85 ID:4GtFD/D50 ―――ネルフ キョン(これが俺のプラグスーツか……黒いな) プシッ ハルヒ「あ、キョン。珍しいわね、あんたが遅刻しないなんて」 キョン「よう。ところで、不躾だが、お前はどこに寝泊りしてんだ?」 ハルヒ「は? ……何言ってんの? レイと有希とルームウェアしてるけど」 キョン「ああ、そうか。ならいいんだ……赤いの、似合ってるぜ」 ハルヒ「?」 キョン(どこまで居るんだ? ……まさか、古泉も) 古泉「やあ、どうも」 キョン「何でお前がピンクスーツなんだよ!!」 60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 21:20:16.48 ID:4GtFD/D50 古泉「ふふ、どうしてでしょうね。……声を潜めますが。あなたは、昨日、僕と、居酒屋のトイレで会話をしたあなたなんですね?」 キョン「ああ、そのとおりさ。お前があのときのお前で安心したぜ」 古泉「ふふ。僕は、きっと、僕らの常識的な世界に、彼らが介入する形を予想していたのですが」 キョン「あまり望ましくない形で融合しちまった、ってことか」 古泉「原因は。貴方を責めるわけではないですが」 キョン「俺がDVDを観たからか?」 古泉「ええ」 キョン「あーちくしょ」 カヲル「やあ。何グダグダやってんのさ?」 キョン「お前は例によって貞元版かよ」 カヲル「は?」 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 21:29:38.79 ID:4GtFD/D50 マリ「おっ、うぃーっす! キョン君、いっちゃーん! えーと、カヲル君?」 カヲル「は? ……キミ、誰さ? 新しいチルド」 キョン「まあ黙れ」 カヲル「もがもが」 キョン「……古泉。これ、割とヤバくないか。俺たち以前に、この世界について」 古泉「ええ、わりと。……まあ、僕らとは無関係といってしまえばそうなんですが」 キョン「ひどくね?」 古泉「唯一の救いは、涼宮さんが現状に適応していることですね」 キョン「してなかったら困るっつーの」 古泉「ごもっともです。彼女の気が済むまで、この世界を謳歌させるしかないでしょうね」 キョン「……んな間に、あいつの腕がロンギヌスでパックリ割れるような事態にならんだろうな」 古泉「そこまでは僕も」 マリ「ねーねー、ミサトさんとリツコさん呼んでるよ?」 66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 21:41:37.44 ID:4GtFD/D50 ミサト「おっそい!! ったく、無駄にチルドレンの数ばっか増えて、遅刻者多数とか洒落になんないわよ!     時間通りに到着したのなんて、レイと有希とシンジ君だけじゃない!     アスカ、キョン、ハルヒ、カヲル君、マリ、イツキ君、あんたたち、チルドレンの自覚あるの!? キョン(ねーよ) 古泉「すみません、野暮用が嵩みまして」 ハルヒ「中学校より高校のほうが色々準備があるのよ! 大目に見てよ!」 ミサト「……ま、いいわ、とにかく、シンクロテスト始めるわよ。     最初は、そうね。初号機にキョン、弐号機はマリ、三号機はイツキ君、四号機にカオル君。あとのメンバーはその後ね」 キョン(え、あのLCLとか言うのに浸かるの? 俺) ミサト「ほら、だらだらしてんじゃないわよ、さっさとエントリープラグに乗る!」 キョン「え、ちょ、古泉。マジで?」 古泉「そのようですね。諦めましょう。こんな事態ですから」 キョン(もうどうにでもry) 68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 21:56:59.59 ID:4GtFD/D50 ミサト「ちょっと、キョン君?なんか、シンクロ率落ちてるわよ?」 キョン「……す、すんません」 キョン(ったりまえだろうが! こんなん初めてなんだよ!) ミサト「イツキ君とマリとカヲル君は、いつもどおりね。キョン君、なんか調子悪いの?」 キョン「い、いえ、別に」 キョン(古泉はなんでんな順応してんだよ……) ミサト「ま、いいわ。よし、先行メンバーのテストは完了。次に移るわ。初号機はシンジ君、弐号機はアスカ、参号機がハルヒ、四号機に有希ね」 69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 22:03:28.63 ID:4GtFD/D50 キョン「うげえええええ……」ドボドボ マリ「けほ、けほ。……なんか、キョン君、妙に辛そうだね? どしたん? 調子悪いの?」 キョン「え、え、え、まあ……」 キョン(こんなのはじめてだっつーの……) カヲル「はあ。にしても、チルドレンばっか増えてたってさあ。エヴァのほうが追いつかないんじゃ話しにならないよな。そう思わない?」 古泉「はは、まあ、二軍が居るというのは心強いじゃあないですか。無論、エヴァ自体が再起不能になってしまうようなことがあれば、無意味ですが」 カヲル「はは、そりゃないな」 キョン(すいません、俺が乗ったら十分ありえます、それ) 70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 22:08:11.93 ID:4GtFD/D50 SIDE B 71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 22:14:24.97 ID:4GtFD/D50 谷口「うーっす、キョン」 キョン「おう、お前か」 谷口「あれ、お前、コートとかいらねーの?」 キョン「まあ、これくらいなら、まだな。……」 カヲル「やあ」 谷口「お、よう、渚」 キョン「」 カヲル「? どうかしたのかい、キョン?」 キョン「どうもこうも」 谷口「?」 カヲル「?」