古泉「素敵な夢をみていた気がします」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/21(水) 13:06:50.68 ID:EXhC4yFL0 いつも通り そう、いつも通りに僕は目を覚ます。 目を覚ますところまではいつも通りだった。 僕は泣いていた なんとなく理由がわかる。 夢だ。 さっきまでみていた夢。 なんだかとっても素敵な夢だった。 さて、バイトにいかなくちゃな…… 店長に怒られてしまう…… 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/21(水) 13:14:51.09 ID:EXhC4yFL0 バイトに向かう途中、夢の内容を思い出すのに必死で、電柱にぶつかった。 古泉「…せっかく思い出してきたのに」 ちょっとだけ思い出した。 窓からグラウンドが見える部室、何部かはわからないけど、僕を含めた男女5人がいた。 古泉「あんな高校生活を送りたかった……」 すれ違いざまに聞いていた女性に白い眼差しを向けられる。 独り言が多くなってしまった。 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/21(水) 13:22:46.44 ID:EXhC4yFL0 「いらっしゃいませ」 今日はコンビニのバイト。 そういえば、最近妙な客がくる。 「………」 少女は無言でレトルトカレーとお菓子をレジに出す。 いつも同じ物を買っているので、レジを打たなくても正確な代金を出してくる。 この少女のどこが妙かというと、この時間は学校のはずなのにコンビニにいること。明らかに彼女は女子高生くらいだった。 そして、買う物は決まっているのに、しばらくの間、なにもせずに立っている。 僕を観察しているようにも思えた。 「カレー、お好きなんですか?」 思い切って話しかける。 「……覚えてない?」 「……え?」 そのまま何も言わずに帰ってしまう。 さて、どこかで会っただろうか? 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/21(水) 13:27:04.20 ID:EXhC4yFL0 また同じ夢をみた。 一人は、神に等しい力を持つ少女。 一人は、未来からきた未来人。 一人は、宇宙人的存在だけど、宇宙人ではない少女。 そして僕は超能力者。 だけど、一人だけ、普通の青年がまざってた。 なぜ、一人だけ普通の人がまざってるのかな? そんな、当たり前の疑問をもって、目を覚ます。 今日もバイトだ。 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/21(水) 13:31:18.16 ID:EXhC4yFL0 「学校はどうしてるの?行かなくても大丈夫なの?」 「大丈夫。だからあなたは安心して……」 なんだか大げさというか、僕の問に対する答えではないのではないか? それに、あの子は見覚えがある。 あっ、そっか。 そりゃそうだ、毎日コンビニに来てるんだから。 さぁ、さっさと家に帰ろう。 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/21(水) 13:37:48.99 ID:EXhC4yFL0 「次、お前のばんだぞ」 「えぇ、わかってますよ」 僕と、普通の青年がオセロをしていた。 そして窓際に、あの少女がいた。 少女は、読んでいた分厚い本を閉じる。 それを合図に、皆、手を止める。 「もうこんな時間ね、はいっ、解散!」 ………目が覚めた。 酷くリアルな夢だった。 それに、この夢をみたら、しばらくの間、放心状態になる。 それも3日目、なのに慣れない。 なんだったんだろうなぁ、あれは…… 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/21(水) 13:45:36.06 ID:EXhC4yFL0 「本はお好きなんですか?」 「………あの夢をみたの?」 やはりだ、この少女はなにかおかしい。 なにかおかしいところを隠さないとこもおかしい。 「……なにか知ってるのですね?」 「また、昔みたいになりたい?」 「……はい」 無意識ではいと言ってしまった。 なんだろう、よくわからない。 「私は、感情が完成され、完全な人間になれた」 「感情を無くすのが怖いのですか?」 「違う。感情が完成した今だからいえる。感情が無くなってもいい、あのころに戻れるなら……」 そう言ってコンビニから出て行く。 思ってもないような言葉が勝手に出て来て、彼女と会話をしていた。 まるで、自分ではなく、もう一人はの自分が彼女と会話をしていたみたいだ…… 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/21(水) 13:53:46.26 ID:EXhC4yFL0 「どうです?長門さんも」 「………」 「長門、チートはなしだぞ」 「わかった」 「長門さんに勝てる訳ないじゃないですか」 「……そうでもないぞ古泉。長門、2つ同時に置くのは無しだ」 「あら、面白そうね?あたしたちも混ぜなさいよ!」 「でしたら、五人でできるこれなんてどうでしょう?」 目が覚める。 違う。違うんだ。 あれは夢じゃない!あまりにもリアルだ! こっちが夢なのかもしれない。 いや、ここはパラレルワールド?異世界? どっちが夢なのかわからなくなってきた。 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/21(水) 13:56:49.76 ID:EXhC4yFL0 「長門さん!」 「もう名前まで思い出したのね?」 「ここは?この世界は現実なんかじゃないんですよね?」 「なにを言っているの?」 「はい?」 「これ下さい」 「……え?」 「これ下さい」 「長門さん?」 「……あの、なんで私の名前知ってるんですか?」 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/21(水) 14:05:07.23 ID:EXhC4yFL0 やっと思い出した。 けど遅かった。 せめて長門さんが覚えているうちに思い出していれば、問い詰めることができたのに。 とりあえず今は寝るべきだ。 今すぐ向こうの世界に行かなくては…… コンビニのたなから睡眠薬的なのをとる。 早く向こうへーーーーーー 夢の世界へ……… 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/21(水) 14:11:07.99 ID:EXhC4yFL0 「どおした古泉?」 「いえ、なんでもありませんよ」 さあ、どうしようか。 放課後まで目が覚めないですむのか…… パタン 長門さんが本を閉じた。 「じゃあ今日は解散!」 よかった。 そういえば今日は何日だっただろうか…… 「今日は何日でしたっけ?」 「ん?今日は七夕だろ?」 「あぁ、そうでした。ありがとうございます」 七夕 嫌な予感しかしない。 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/21(水) 14:18:26.43 ID:EXhC4yFL0 「長門さん!」 「……なに?」 「なにじゃないですよ!わかってますよね?」 「……なんのこと?」 どおしようか。とりあえず説明する。 「僕が飛ばされたパラレルワールドですよ!」 「なにを言っているの?」 「だから、えっと…、この世界は夢なのですか?」 「そう」 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/21(水) 14:25:28.38 ID:EXhC4yFL0 「そんな……」 つまり、この世界は全て涼宮さんの夢。 ということは、僕にとって、この世界は現実ではない。 「僕も夢の中の人物ですか……」 「この世界は現実」 「え?」 「涼宮ハルヒはこの世界を現実と思っている」 「つまり、涼宮さんが現実だとおもった世界が現実になるというわけですね?」 「そう」 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/21(水) 14:28:48.25 ID:EXhC4yFL0 「他の人は?」 「現実」 「じゃあ僕がさっきまでいた世界は?」 「夢の世界」 目が覚める 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/21(水) 14:43:40.99 ID:EXhC4yFL0 ちゅっと6時まで保守よろ 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/21(水) 17:57:07.28 ID:EXhC4yFL0 まだあったね 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/21(水) 18:09:27.18 ID:EXhC4yFL0 もう、目が覚めるという表現は間違いになってしまった。 なぜなら、この世界は夢だから。 ……そういえば、やけに静かだ。 本当に物音一つしなかった。 ガサッ 「うわぁ!」 ………自分が動いた音に驚く。 よかった。音が無いわけではない。 早速、外に出てみる。 いつもと同じ風景。 ただ一つ、ピースが足りない。 人間がいない。 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/21(水) 18:15:40.98 ID:EXhC4yFL0 なんで人がいないのに、電気が付くのだろうか? そんなことを考えていたら、あることに気が付いた。 「涼宮さん……」 この世界が涼宮さんの夢ならば、夢をみている…… 眠っている筈の涼宮さんがいるのじゃないか? 残念ながら、僕は涼宮さんのお宅にお邪魔したことがない。 けど、一応僕は、機関の人間だ。涼宮さんの家くらいしっている。 できることなら、本人に紹介してもらいたかった。 そして、目が覚める。 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/21(水) 18:21:36.01 ID:EXhC4yFL0 「僕は、現実ですか?」 「現実……。あなたは」 「なるほど、では、あなたは?」 「私たちも現実」 「彼は?」 「夢」 「朝比奈さんは?」 「夢」 「他の人は?」 「夢。しかし、夢というのは、私たちにとってにすぎない。涼宮ハルヒが望むこの世界は現実になるから」 「では、僕たちは、いるべき場所へ帰るべきなのでは?」 「あなたがそれでいいなら」 44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/21(水) 18:26:27.93 ID:EXhC4yFL0 なんだろう。 古泉くんをみると、懐かしくなってくる。 古泉くんは転校してきたから、まだ知り合って一年くらいなのに。 でも、ずっと昔。 私が生まれるずっとずっと昔。 もしかして、古泉くんとは前世で知り合ってたのかもね。 「今日は解散!先に帰るから、戸締りしといてね」 そういって、私は部室から出る。 この世界は現実なのかな?現実にしては楽しすぎない? たまに、そんな事を、ふと考える。 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/21(水) 18:30:49.26 ID:EXhC4yFL0 「あった、涼宮さんの家」 「お邪魔しまーす」 「んっふ、誰もいないのに、なにを言ってるのでしょうね、僕は」 「………独り言が増えました」 「やっぱりここにはいませんでしたか……」 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/21(水) 18:49:48.18 ID:EXhC4yFL0 私は、願った。 すると、目の前に欲しかった服が出てきた。 便利な能力 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/21(水) 18:51:47.27 ID:EXhC4yFL0 俺は願った。 何もおきない。 あたりまえだ。 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/21(水) 18:55:48.34 ID:EXhC4yFL0 おわり 57 名前:廣田 ◆HIROTA/yU6 [] 投稿日:2009/10/21(水) 20:58:27.95 ID:EXhC4yFL0 まだあったんかい また書くからよろしく