古泉「夢にまで見た理想郷(アヴァロン)です…。」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/13(火) 23:03:35.36 ID:v+tadFCp0 短いですがfgばうふぃbヴばうヴぃgしgvば;どうぞ 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/13(火) 23:05:43.17 ID:v+tadFCp0 秋ももう中頃だというのに暖かな陽射しが差し込むある日のこと。 いつもと変わらない部室。 長門由希は窓辺で読書、朝比奈みくるはお茶を淹れている。 我等が団長、凉宮ハルヒは不在。 僕はというと、こちらもいつも通り。 彼と賞品を巡りオセロで勝負している。 賞品といってもジュース一本。その表現は少し語弊があるかもしれない。 その彼は今御手洗いに行っている。 恥ずかしながら丁度僕も催していたので良ければご一緒させて頂こうとしたが、 頑なに拒否されてしまった。 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/13(火) 23:08:08.02 ID:v+tadFCp0 その時の彼の嫌そうな顔と言ったらもう。 すごくアレ…なんというか…すごいあれだった。 カチカチと時計が時を刻む音が響く。 …少し遅いのではないか。 壁に掛けられた時計に視線を移す。 十分。 言葉にしてみれば短いが、実に600秒。 男子が用を足すには少し長い。 まかさ… まさか。 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/13(火) 23:10:58.89 ID:v+tadFCp0 「どうか無事持ちこたえて下さい!今お手伝いしに「…トイレで有事なんぞある 訳ないだろうが。何をお手伝いするかは聞かん。ほら、行ってこい。」 部室を飛び出そうとした矢先、彼が戻って来た。 僕の言葉を聞いていたらしい。 先刻と同じ、とても嫌そうな顔で。 いやぁ、無事で何より。 「無事で良かったです。フフ、何って…ナニに決まってるじゃないですか。あ、 有事というのはですね、ファスナーに皮を「そういうのはいいから。しかし良く 喋るなお前。」 …おっと、便意が限界ギリギリになると饒舌になるみたいだ。 いけないな。早く捻り出さないと。 「そうだ…。今トイレの一部便器の水がトラブルで止まってるぞ。風が騒いでいた。」 「助言感謝致します。やはり貴方は優しいですね。きゅんきゅん。」 「やかましい。いいから早く行けっつーの。」 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/13(火) 23:17:00.06 ID:v+tadFCp0 汚物を見るような目の彼に促されて部室のドアを開ける。 後ろをチラ見すると彼と目が合った。 射殺さんまでのその瞳…素敵だ。 軽くウインクしておく。キラッ☆ 「(…うぜぇ。)」 あからさまに嫌そうにぶっきらぼうに手を閃かせる彼。 そんなつれないところが堪らなくイイです。フヒ。 今度は小さく手を振ってみる。 盛大に溜め息を吐きながらも手を振り返してくれる。 何だかんだで優しい。 「すぐ戻りますからねっ。待っていて下さい。」 「しつけえぇぇっ!!早く逝ってこい!」 怒鳴られてしまった。 流石にやり過ぎたようだ。 でも、僕の気持ちは彼にきっと届いたはず。フフ。 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/13(火) 23:19:53.07 ID:v+tadFCp0 訝しげに部室をから顔を覗かせこちらの様子を伺う彼。 その姿が見えなくなるまで手を振り続け…無事到着。 「さて、いざ。」 舌舐めずりを一つ。舌にピリピリと謎の刺激が。 朝比奈さんだな。仕方のない人だ。 まあそれは捨て置いて素晴らしき男の世界に突入。 自分以外の姿は見えない。 気配もしない。 あるのは便器達と僕だけ。 外界とは隔絶されたかのように静寂に包まれるそこは不思議に気分にさせてくれる。 まるで…この世界に僕と彼ら(便器)しかいないような。 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/13(火) 23:25:17.59 ID:v+tadFCp0 トイレ特有のなんともいえない匂いを楽しみつつ歩みを進める。 彼が使った便器はどれだろうか…まずは手前から行くとしよう。 そっと綺麗な流線形を描く純白のそれに優しく手を添える。 そしてゆっくりとその中に頭を突っ込んで… 「クンカクンカ!」 …違う、中々良い匂いではあるがこれじゃない。 次だ次。 隣にシフトする。 先程同様、頭を突っ込んで香りを確かめる。 「スーハースーハー!」 二つ目。これは惜しいが…違う。 彼のものに限りなく近いが何かが足りない。 スパイシーさだろうか。 とにかくこれではない。この偽者めが。 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/13(火) 23:28:51.79 ID:v+tadFCp0 「後2つ…!」 彼の匂いが消えてしまう前になんとしても僕は…! …結果は全てハズレ。 だがしかし、まだ慌てるような時間ではない。 彼以降誰も来ていないと仮定すれば消えてしまうには少し早い筈。 となると。 「大だとっ…そうだというんですね!?」 盛 り 上 が っ て 参 り ま し た 。 彼が大きい方だったとするなら所要時間にも納得出来る。 テンションが上がってきた。 個室は4つ。 さて、どこから行こう。 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/13(火) 23:32:34.72 ID:v+tadFCp0 便器は手前の二つが和式、残り二つが洋式だ。 洋式の片方の個室には故障中の張り紙。 腕を組み、思案する。 窓から入ってくる少し冷たい風が高揚する気分を落ち着かせてくれる。 もし誰かが入ってくればゲームオーバー。 見られちゃいけない。 それはそれで興奮するけども。 彼の匂いが消える前に、誰かが入って来る前に。 なんとしても当たりを引かねばならない。 「かといって全て調べるには時間が少し足りないようですね。」 既に室内に充満していたであろう匂いは風によってか、 時間が経ってしまっているのか消えてしまっている。 最早匂いで感知することは出来ない。 クソが。 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/13(火) 23:36:07.81 ID:v+tadFCp0 「…彼の家は洋式でしたね。」 彼の家のトイレを思い出す。 ああ、便座舐め回しておけばよかった。 …脇道に逸れた思考を戻す。 だとすれば洋式に入ると考えるのが妥当か。 しかしながら物珍しさから和式とも考えられない訳ではない。 間接的に誰の物とも知れない尻と接触するのが嫌で出先では和式を使用する人も いる。 「…困りましたね。」 しかし…いや、果たして彼がそんな考え方をするだろうか。 珍しいからと簡単に鞍替えするような性格ではない。 そんなに尻軽じゃない。 それに彼は意外に無頓着だ。 他人の尻がどうとかは考えないだろう。 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/13(火) 23:39:51.57 ID:v+tadFCp0 「やはり洋式、でしょうか。」 無意味にニヤリと笑い、洋式の個室の前に立つ。 絞れたところで洋式は二つ。 一つは故障中と張り紙がしてある。 汚い字だ。 ここは素直に故障してない方を選ぶべきだろうか。 …いや、待てよ。 彼は僕には拒否反応を示すことがしばしばある。 もしかしたら自分の使ったところに張り替えたのかも知れない。 やはりこちらの可能性も捨てきれない。 あああ…そんなことを考えている間に五分が経とうとしている。 このままでは匂いが…彼の匂いがぁぁぁアッー! 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/13(火) 23:43:13.59 ID:v+tadFCp0 「くっ…彼は中々の策士ですね。」 一筋の汗が頬を伝う。 こうもこちらの心理を読んでくるとは流石彼。 ブラボー!素晴らしい。 しかしここで外しては僕、古泉一樹の名折れだ。 ミスは許されない。 KOOLにいこう。 「どちらにしましょうか…。」 二つのドア。 究極の決断。 天国か地獄か。 ゴクリと唾を飲む。 自分で飲んでおきながらアレだがなんか酸っぱい。 うああ、もういっそ神頼みもいいかもしれない。 そう思ったその時。 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/13(火) 23:46:39.31 ID:v+tadFCp0 「むっ…これはッ…!」 極限の状況が僕を進化させたのか。 故障中と書かれた方からほのかに香る大の匂い。 自分の思わぬ変化に息を飲む。 まだまだ人間も捨てたものではないらしい。 …最高じゃあないか。 「…ふふふ、彼も人が悪い。しかしッ!僕に不可能などないのですよ…!」 湧き上がる興奮。 そそり立つ欲棒。 抑えられない。 もうどうにも止まらない。 ヤバイ。超ヤバイ。 トイレのドアしか見えない。 状況判断能力が低下しているのが分かる。 しかしこうなった今、僕を遮るものなど皆無。 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/13(火) 23:49:37.27 ID:v+tadFCp0 「夢にまで見た理想郷(アヴァロン)です…。」 まだ見ぬそこに期待が高まる。 …いざ! ゆっくりとドアを押してみる。が。 「なん…だと…?」 ドアが開かないっ…! 故障中なのは本当だったらしい。 トイレ本体ではなく、ドアだったようだが。 フフフヒヒ。 だが、こんなちゃちな物で僕を止められると? 「ふんぬらばっ!」 助走を付けて気合いと共にドアを蹴破る。 元々故障中だったのだ。何の問題もない。 さあ…理想郷(アヴァロン)だ…! 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/13(火) 23:52:29.06 ID:v+tadFCp0 文芸部室 古泉が出ていって約十分、秋らしからぬ陽気の中。 俺は朝比奈さんのお茶を頭から被っていた。 長門は相も変わらず官能小説を読み続け… …長門さん、カモフラージュのムーの表紙が逆さまですよ。 朝比奈さんはいつものように狂ったように湯飲みを磨いている。 静かな部室。 いつも通りの風景。 和む。 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/13(火) 23:56:31.63 ID:v+tadFCp0 もしこの場にハルヒがいるならきっと箸置き作りに励んでいただろう。 箸置きのフォルムが好きなのだそうだ。 本当、箸置きが好きなんだろう。 あれだけ言っていたんだ。 先に帰ったといっても大方家で箸置きを作っているんだろうな。 本当、箸置きが好きな奴だ。 「コイズミクンオソイデシュネェ。」 沈黙を破ったのは朝比奈さん。 そんな彼女を睨み付ける長門。 今いいところだったんだろうな。 俺も今ものすごいいいところなんだが。 赤がもうすごいんだが。 26 名前: ◆glOo0kyong [] 投稿日:2009/10/14(水) 00:04:29.10 ID:v+tadFCp0 「そういやそうですね。まあ…そのうち戻って来ますよ。」 「そういえば。合体したい。」 オセロの石を赤く塗りながら朝比奈さんの言葉を適当に流して、 小さく呟いた長門に向き直る。 本を斜め読みしている…やるな。 「どうして嘘を?貴方と合体したい。」 「嘘?」 「貴方は先程トイレに行くと言って出ていった。なぜ。貴方と合体したい。」 オセロの石に集中していたため反射的に聞き返してしまったが… ああ、そういうことか。 図書室で一人でアルゴリズム体操していたことを言っているのか。 27 名前: ◆glOo0kyong [sage] 投稿日:2009/10/14(水) 00:08:25.22 ID:L/PNlJrm0 「なんとなくだ。」 「そう。でもなぜ図書室?アルゴリズム体操はその場所では不適切。 貴方と合体したい。」 無機質な瞳が俺の後ろの壁を射抜く。 ほう…そう来たか。 だが俺のこの行動は誰にも邪魔させん。 「じゃあ仮に俺がグラウンド又は体育館でアルゴリズム体操をしていたとする。 これをどう思う?」 「どうも思わない。合体したい。」 「つまりそういうことだ。」 「わかった。貴方と合体したい。」 俺の言葉にゆっくりと頷く長門。 はは、分かってくれて何よりだ。 「ナガトシャントキョンクンガナニヲイッテルノカワカリマシェン…。」 いつの間にかこちらの話を聞いていた朝比奈さん。 しゅんと肩を落として呟く。湯飲みを磨く手を止めないのは流石だ。 29 名前: ◆glOo0kyong [sage] 投稿日:2009/10/14(水) 00:13:44.53 ID:L/PNlJrm0 「ハハ、朝比奈さんは何も知らなくていいんですよ。 お好きなだけ湯飲みを磨いてて下さい。馬鹿みたいに。」 「ヒャーイ。」 石の裏面をペロペロ舐めながらそう言うと、再び嬉しそうに湯飲みを磨き始める朝比奈さん。 これでいい。彼女は何も知らなくていい。 長門も本を逆さまにした。つまりはアレだな。そういうことだな。わかっている。アレだ。 「ふー…。」 一段落。 小さく溜め息を吐く…のをやめる。 話が大きく逸れてしまったが…全く、あいつは何をしてるのかねぇ。 30 名前: ◆glOo0kyong [sage] 投稿日:2009/10/14(水) 00:18:39.08 ID:L/PNlJrm0 「…。」 楽園への扉(ヘブンズドア)を開けたその先には。 下半身丸出しの一人の男の姿。 其の名は谷口(多分)。 彼のそれは 息子と言うには あまりにも小さすぎた 小さく 細く 短く そして 弱小すぎた それは 正に ポークビッツだった 「よ…よう…。」 「こんにちは。」 青ざめた顔でこちらを見てぎこちなく挨拶する彼。 31 名前: ◆glOo0kyong [sage] 投稿日:2009/10/14(水) 00:23:49.74 ID:L/PNlJrm0 こちらは怒りを抑えながらあくまでにこやかにそして爽やかに。 しかし彼は終始俯き加減。 まあ用を足しているところを見られたのだ…まあ、普通はそうだろう。 僕には到底理解出来ないが。 「…古泉…怒らないのか…?」 その言葉に個室の壁に目をやる。 そこには我等がSOS団女性陣の様々な写真。 怒っていないと言えば嘘になる。 …しかし理由はそんなゴミじゃない。 ぶっちゃけ貴方がそれでナニを何してようがどうでもいいんですよ。 ただ…貴方が彼の匂いを消してしまった。スメルを。 それは、それだけは許せない。 「死んであの世で詫び続けて下さい…。」 「うわっ、なななななんでこっちに……来るな、来るなああああああっ!」 32 名前: ◆glOo0kyong [sage] 投稿日:2009/10/14(水) 00:26:26.66 ID:L/PNlJrm0 文芸部室 ガチャンガチャンと湯飲みの割れる心地よい音が響き渡る中 長門がパタンとエロ本を閉じ、勢いよくゴミ箱にぶち込む。 団活終了の合図だ。 「コイズミクンカエッテキマシェンデシタネェ。」 時計の横のシミを見上げながら朝比奈さんが心配そうに呟く。 あれから一時間、古泉は帰ってこなかった。 もう既に日は落ちている。 全く…どこでなにしてるんだか。どーでもいいんだがな。 「…ん?」 ぐい、と髪の毛が引っ張られる。 ぶちぶちと嫌な音がする。 超痛ぇ。 何事かと思いそちらに視線を移すと 33 名前: ◆glOo0kyong [sage] 投稿日:2009/10/14(水) 00:30:38.54 ID:L/PNlJrm0 「帰らないの?合体する?」 こちらを見上げる長門。 その問いにフッと笑い、髪の毛を引っ張り返してやる。 ははは、かなり痛かったんだぜ。 「いや、帰るよ。」 「そう、一緒に帰る?合体する?」 そういやこいつと帰るのも久しぶりだな。 たまには送っていってやろうか。 広げていたオセロ盤をテーブルの隅… から床に叩き落して鞄を両手で掴み、それでテーブルを下からアッパー。 良い音だ。 34 名前: ◆glOo0kyong [sage] 投稿日:2009/10/14(水) 00:32:04.95 ID:L/PNlJrm0 「ナガトサンウラヤマシイデシュ。」 湯飲みを割り終えた朝比奈さんががちゃがちゃと破片を踏みしめながらこちらに歩み寄ってくる。 そうだな…朝比奈さんも一緒に送って差し上げよう。 「朝比奈さんも一緒に帰りませんか?」 微笑みながら足を差し出す。 古泉はまぁ…別に放っておいていいだろう。 長門と俺を何度もチラ見しながら少し戸惑った様子の彼女。 「私は構わない。彼と合体出来れば。」 「長門はいいそうですよ。」 「…ジャ、ジャアヨロシクオネガイシマシュ。」 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/14(水) 00:33:22.72 ID:L/PNlJrm0 その返事にニコリと微笑むと部室の電気を破壊し、三人並んで退室する。 今日も何事もなく無事に終えることが出来た。 明日も明後日も、こんな日々が過ぎていくのだろう。 すっかり暗くなった空を見上げて、制服一枚では少し肌寒く感じる冷たい風に身震いを。 これからも何事もないことを祈りながら。 長門を引きずりつつ、少し先を歩く朝比奈さんの背中を蹴っ飛ばした。 36 名前: ◆glOo0kyong [sage] 投稿日:2009/10/14(水) 00:34:20.89 ID:L/PNlJrm0 「…帰りましょうか。」 下半身丸出しのまま気絶する彼を一瞥した後に個室を出る。 いつの間にか日は落ち、外は薄暗くなっている。 先程まで心地よかった風も今は、酷く冷たい。 突き抜ける風を一身に浴びながら自嘲気味に笑う。 …僕が舞い上がっていたのが今回の敗因か。 課題の残る一戦だった。 結局、彼が何処の個室で用を足したのかを知る術はない。 次こそは…! 「…次こそは…彼の匂いを!ハハハッ、ハハハッ、ハハハハハッ…!」 高らかに笑う帰り道。 用を足すことを失念していた僕は、街中でとてつもない醜態を晒すのだった。 おわり 37 名前: ◆glOo0kyong [sage] 投稿日:2009/10/14(水) 00:37:43.48 ID:L/PNlJrm0 おまけ ハルヒ母「ハルヒ、最近SOS団だっけ?あれの活動はどうしたの?」 ハルヒ「最近みんなが怖いの…。」 ハルヒ母「?みんなお友達なんでしょ?」 ハルヒ「そう…だったんだけど…なんかおかしいのよぉ…。」 ハルヒ母「そういえばあの箸置きの山は何?どうしたの?」 ハルヒ「え…えっと…。(あたしも変なフリしなきゃ何されるかわかんないのよ…!)」 こんどこそおわり。 なんか突発で書こうかな 38 名前: ◆glOo0kyong [sage] 投稿日:2009/10/14(水) 00:43:09.69 ID:L/PNlJrm0 じゃあeroでいこうか 39 名前: ◆glOo0kyong [sage] 投稿日:2009/10/14(水) 00:47:36.08 ID:L/PNlJrm0 マンションの一室。 薄暗い部屋。 そこに響くは二人の吐息だけ。 そっと、長門をベッドに押し倒す。 「長門…いいよな?」 耳元で囁くように問いかける。 くすぐったかったのか彼女の小さな身体が僅かに震える。 「いい…。」 耳を澄ませていなければ聞こえないようなか細い声で呟く長門。 久し振りだから緊張しているのだろうか。 彼女をリラックスさせてやるべくギュッと抱きしめる。 それよりも、僅かに不安げな彼女の様子が堪らなく愛しく感じたから。 40 名前: ◆glOo0kyong [sage] 投稿日:2009/10/14(水) 00:56:13.19 ID:L/PNlJrm0 「…。」 「どうだ?少しは楽になったか?」 彼女の髪を優しく梳きながら柔らかな声で訊ねる。 こんな声が出るなんて自分でも驚きだ。 「…楽にならない。」 「何だって?」 完璧だと思った俺の行動は彼女には効果なかったらしい。 じゃあどうすべきなんだ。 「緊張感…はもうない。…でも、抱きしめられたら胸が苦しくなった。」 成る程。顔がうっすら赤みを帯びている。 わかったぞ、長門よ。 俺はゆっくりと彼女の衣服に手をかけた。 41 名前: ◆glOo0kyong [] 投稿日:2009/10/14(水) 01:02:21.85 ID:L/PNlJrm0 よければ支援plz 42 名前: ◆glOo0kyong [] 投稿日:2009/10/14(水) 01:06:55.73 ID:L/PNlJrm0 「相変わらずだな、長門。」 露になった肢体に思わず微笑が零れる。 本当、起伏の少ない身体だ。 「何故か成長しない…。」 不満そうに自分の胸をゆっくりと揉み始める。 おいおい、そんなことされたら我慢できんぞ? 「…ま、どんな長門でもおまえを好きな気持ちは変わらんさ。」 「…ッ…!」 そんな臭い台詞を吐きながら片手は彼女の頭へ、もう一方は彼女が揉みしだいている双丘へ。 ぴくりと身体が反応する。 本当、かわいいやつだ。 43 名前: ◆glOo0kyong [sage] 投稿日:2009/10/14(水) 01:16:25.85 ID:L/PNlJrm0 「…さわるぞ?」 と、聞きつつやわやわと彼女の手の上から小振りな胸を揉み始める。 柔らかくて心地よい。 それを繰り返すうち次第に長門の息が乱れ始める。 「…っん、んん…。」 彼女のくぐもった声に満足げに微笑み、今度は胸の先端。 少し硬くなってきた淡いピンク色のそこを何の前触れもなく摘む。 「ッ!?…ふぁっ、あああッ…!」 びくんと身体を跳ねさせ、俺の希望どおりの反応をしてくれる。 最高だよ、長門。 45 名前: ◆glOo0kyong [sage] 投稿日:2009/10/14(水) 01:28:14.91 ID:L/PNlJrm0 「本当可愛いなお前は。」 「ふ、ぅん…!」 いつの間にかカチカチになっていた長門の乳首を指で刺激しながら傍で囁きかける。 顔が近くに来るやいなや唇を重ねてくる彼女。 侵入してきた舌に自らのそれを絡める。 「んぅっ…、う、ふ…ううっ。」 やけに積極的だな。 舌を絡めたり、口内を撫ぜたり、歯列をなぞったり。 暫くして口を離す。名残惜しそうに二人の唇の間を銀色の糸が繋ぐ。 じっと見つめていると、長門が抱きついてくる。 46 名前: ◆glOo0kyong [sage] 投稿日:2009/10/14(水) 01:38:42.59 ID:L/PNlJrm0 「どうした…?」 付き合い始めてこの方、彼女から抱きつかれたのは初めてだった。 思わず問い返してしまう。 「下…早く触ってほしい…。」 熱っぽい声で囁く長門。とろんとした目、赤く上気した頬。 完璧に出来上がっていた。 「そんじゃ…さっそく。」 抱きついたままの長門を片手で支えながらもう一方の手を彼女の後ろから下へ。 途中行き当たった柔らかな尻を撫で回す。 「…は、はやくぅ…。」 もどかしいのか腰をくねらせながらおねだりしてくる。 ううむ、扇情的だ…。 48 名前: ◆glOo0kyong [] 投稿日:2009/10/14(水) 01:53:48.02 ID:L/PNlJrm0 「どうしようかな。」 そんな彼女の言葉に意地の悪い笑みを浮かべ、手を離す。 なに、すぐに望みを叶えてやるさ。 「え…?…っく、ああああああああっ…!」 長門の顔が僅か悲しげになる。 と同時に待機させてあった手で彼女の秘裂をなぞる。 そこはもう愛液でぐしょぐしょだった。 不意打ちを受けて長門の身体が仰け反り、俺から腕を離し、ベッドに倒れこむ。 「はあっ…はあっ…。」 窓から差し込む月明かりが彼女の秘部を妖しく照らす。 そこから溢れ出る愛液でショーツはもう意味を成していなかった 49 名前: ◆glOo0kyong [sage] 投稿日:2009/10/14(水) 01:55:58.29 ID:L/PNlJrm0 どうしてこうなった 51 名前: ◆glOo0kyong [sage] 投稿日:2009/10/14(水) 02:05:06.39 ID:L/PNlJrm0 「…もっと、触って…。」 そんなことを言ったかと思うと脚を開き、自ら性器を拡げる。 鮮やかなピンク色のそこはまるで雄を誘うかのように粘液を垂らし、蠢いていた。 今日の長門はなんか違う。 が、こんな長門もいい。 「今日のお前は何時にも増して可愛いぞ。」 ぐいと脚の間に割って入り、そっと秘裂に指を這わせる。 それだけでくちゅっと淫靡な音が響く。 52 名前: ◆glOo0kyong [sage] 投稿日:2009/10/14(水) 02:16:07.66 ID:L/PNlJrm0 「…ん、ふあぁっ…。ああ、もっと…もっと、してほしい…。」 俺の指の動きに合わせて腰を振る彼女。 そんなことをしているうちに指が勝手に膣へと吸い込まれていく。 「…っふ、く…ンッ、ああっ…!」 入った途端、愛らしく嬌声をあげる長門の中が急激に締まる。 これだけでイッてしまったらしい。 指と彼女の秘部の隙間からこぽっと汁が溢れ出す。 絶頂の余韻に浸る長門。 そんな彼女の額にキスを落としつつ指をもう一本、膣内に滑り込ませる。 53 名前: ◆glOo0kyong [] 投稿日:2009/10/14(水) 02:27:23.61 ID:L/PNlJrm0 少しきついかもと思ったりもしたが、彼女の開ききったそこは容易に指を飲み込んでしまった。 「大丈夫か…?」 少しずつ指を動かしながら問う。 「…ひうっ…だ、だいじょうぶぅんっ…。」 身体を揺らしながら弱々しく頷く。 合間に漏れる甘い声。我慢しているのだろうか。 「声、我慢しなくていいからな。」 それだけ言って彼女の返事を待たずに指で中を激しく掻き回す。 動かすたびに漏れるいやらしい水音。と。 54 名前: ◆glOo0kyong [] 投稿日:2009/10/14(水) 02:40:35.20 ID:L/PNlJrm0 「ああっ、だ、だめっ…!お、おかしく、なっ…やあああああああ!!」 と、長門の悲鳴に近い声。 そういえばこいつの悲鳴なんて聞いたのは初めてだな。 なんてどーでもいいことを考えながら彼女の弱いところを重点的に刺激する。 「や、あっ…んッ!そ、そこぉ…だめぇ…っ!」 締め付けが段々強くなってきた。そろそろ限界だろうか。 普段からは考えられないくらいに蕩けた声を出す彼女。 そんな長門の唇を塞ぎ、ラストスパートと言わんばかりに激しく指を動かす。 「ふぅっ…!?んっ、んむ…ぅ、んううううううぅううぅっ!!」 55 名前: ◆glOo0kyong [sage] 投稿日:2009/10/14(水) 02:54:19.77 ID:L/PNlJrm0 唸る様な声とともに背中に回されていた腕に力が篭る。 同時に膣が収縮し、愛液とは違う液体が俺の身体を濡らす。 「潮まで噴くなんてな。そんなに良かったか?」 痙攣したままの彼女にそっと言葉を落とす。 口の端からだらしなく涎を垂らしながら恍惚の表情を浮かべる様は、あの長門とは思えない程。 「…長門、大丈夫か?」 「も、もんだい…ない。」 その返事にくすりと笑い、膨張しきった息子を取り出す。 そしてそれをそのまま長門の膣口に宛がう。 56 名前: ◆glOo0kyong [sage] 投稿日:2009/10/14(水) 03:01:09.82 ID:L/PNlJrm0 「いくぞ。」 「来て…。」 正直、我慢の限界だった。 あれだけ乱れた姿を見せられてはもう。 一気に彼女の再奥まで貫く。 「やっぱ…狭いなッ…。」 「く…ううううっ!…大きい…っ。」 苦しげな彼女の身体を抱きしめながら、欲望のままに律動を繰り返す。 その度に接合部からどちらのものかわからない汁が溢れる。 57 名前: ◆glOo0kyong [sage] 投稿日:2009/10/14(水) 03:13:29.81 ID:L/PNlJrm0 「ん、あっ、ああ、んっ、ふ、うぅっ!」 何回、何十回突いただろうか。 次第に長門の声が大きくなってきた。 額の玉のような汗を拭ってやる。 そろそろ…俺も…。 「長門っ、限界だ…!出すぞっ!」 「ふくぅ、は、あああんっ…!きて…っ、きてぇっ…!い、いくぅ…!!」 強く抱きしめて、最後に一突き。 彼女の中に精を吐き出す。 58 名前: ◆glOo0kyong [sage] 投稿日:2009/10/14(水) 03:21:32.17 ID:L/PNlJrm0 情事を終えた俺たちは、後始末もせずにベッドで二人寄り添っている。 既に長門は夢の中。 そんな彼女の小さな寝息に安心感を抱きつつゆっくりと目を閉じる。 …あれ?なんか忘れてるような。 まあ、忘れるってことはさして重要なことではないだろう。 特に気に留めることもなく、俺は深い眠りへと落ちて行った。 「はぁ…帰らないの、ね。ここ私の部屋なんだけど…。ぐすん。」 二人が寝静まった頃、押入れの中から悲しげな声がきこえたそうな。 おわり 59 名前: ◆glOo0kyong [sage] 投稿日:2009/10/14(水) 03:23:41.19 ID:L/PNlJrm0 キョンと長門のプレイを見ながらの朝倉の一人エッチもかこうかなぁ まあ明日になりそうだけど とりあえず見てくれた人ありがと