キョン「ハルヒ、パンツ見えてるぞ」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/07(水) 10:14:19.59 ID:TIKopTmf0 ハルヒ「やっぱ亀田は弱いわね。あたしでも勝てるんじゃないかしら?」 なわけ無いだろ。 まあ、何が無いってこの状況が有り得ないんだが。 俺は今、ハルヒと俺の部屋で二人きりの雑談をしている。 なんでこんな状況になってるかと言うと、近所に寄ったらしいハルヒが 漫画を貸してくれとあがりこんできたからである。 ハルヒ「ね、ボクシングって何人でやるスポーツだっけ? SOS団だけで足りるかしら」 お前と古泉で殴り合ってろよ。 ところで俺は、部屋で女の子と二人きりなんて状況には慣れてないんだ。 いくらハルヒだからって、なんかそわそわしちまうじゃねえか。 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/07(水) 10:15:40.41 ID:TIKopTmf0 ハルヒ「疑問なのは、チャンピオンとランキング1位ってどっちが偉いのかってことよ。     やっぱ1位って響きに魅力を感じるわ。両方なるのがいいわよね」 自分でボクシング団体作って勝手に自称しておけよ。 それにしてもなあ、ハルヒ……。 お前、そんな短いスカートで体育座りするから…… パンツが見えてしまってるじゃあないか。 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/07(水) 10:17:52.45 ID:TIKopTmf0 ハルヒ「そういやキックって何回までOKなんだっけ?     あたしはキックの方が好きなんだけど」 じゃあキックボクシングをやればいいだろ。 くそ、見てしまう。どうしても視線が釘付けになってしまう! ハルヒだぞ? ハルヒのパンツだぞ? そんなの…… そんなの…………ああ、いい眺めだなあチクショウ。 ハルヒ「凶器攻撃は5カウントまでよね?     何を仕込むかセンスが問われるわね……」 それはプロレスだ。 あああ、これ以上見ていると、体の一部が反応してしまう! こいつにとんでもない恥を晒して、一生消えない傷を負いそうだ……! 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/07(水) 10:19:20.82 ID:TIKopTmf0 キョン「ハルヒ、パンツ見えてるぞ」 ここは指摘しておくべきだろう…… ハルヒ「へ? それがどうかした?」 キョン「え、いや、今も見えてるわけだが……」 ハルヒ「別に見られても構わないけど。     どうぞ見てていいわよ。減るもんじゃないし」 そうだった、こいつは平気で男の前で着替えだすような女なのだ。 パンツの一枚や二枚ぐらい……。 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/07(水) 10:20:35.06 ID:TIKopTmf0 キョン「そ、そうか。ならいいんだが」 ハルヒ「こんな布っきれに欲情するなんて、     男って変な生き物よね」 いや、お前も充分に変だと思うが…… それにしてもいやしかし……むぅ…… キョン「…………」 ハルヒ「なに、あんたまさかあたしに欲情してるんじゃないでしょうね?     団員にあるまじき行為だわ」 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/07(水) 10:22:03.48 ID:TIKopTmf0 キョン「そ、そんなわけないだろ」 ハルヒ「ふうん。ならいいけど」 だからさ、そんなにずっと見せられたら催して当然だろう。 キョン「ええと、め、目のやり場に……だな。     足、閉じたらどうだ」 ハルヒ「この座り方が楽なんだもん。     そんなに目を白黒させるほどのものかしら。     たかが布っ切れ一枚に」 お前は男の心理ってーものをわかっちゃあいない! まあハルヒにそれを理解しろってのも無理な話だが。 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/07(水) 10:24:03.45 ID:TIKopTmf0 ハルヒ「あんた、部室でみくるちゃんとか     有希のパンツ見て興奮してんの?」 長門はずっと行儀よく椅子に座ってるから、あまり見る機会はないが、 朝比奈さんは危機感が薄いというか、無邪気というか……なので よく無防備な瞬間を拝ませていただいている。実にありがたい。 キョン「いや、別に」 まあそれを正直に白状するつもりも無いが。 ハルヒ「ふうん。そうかしら?」 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/07(水) 10:26:26.10 ID:TIKopTmf0 キョン「まあ、男だったらそういうの、嫌いじゃあないだろ。     そうじゃなかったら盗撮なんて存在せん」 ハルヒ「へえ、じゃやっぱあたしのパンツ見て     欲情してんでしょ?」 キョン「し、してねえよ」 してる。非常に悔しいがしてる。 エレクトしてしまわないように、今必死に頭の中で 谷口の顔を思い浮かべてるぐらいだ。 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/07(水) 10:28:45.67 ID:TIKopTmf0 ハルヒ「あ、そ」 ハルヒは拗ねたようにアヒル口をして顔を斜め下に向けた。 ついでに体の向きも変えろよ。 見えっぱなしだろう! ハルヒ「キョン、変な事聞くけど、まあ聞いたらすぐ     忘れないと殺すけど」 パンツ丸見えで無茶なことを言うな。 ハルヒ「あたしって、女として魅力ない?」 いきなり何を言い出すんだ? そんな事言われても……だな。 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/07(水) 10:31:01.40 ID:TIKopTmf0 キョン「そんなもん……俺にはわからん」 ハルヒ「そっか」 キョン「…………」 ハルヒ「パンツ見てもなんとも思わないんだもの、そうよね」 ハルヒは斜め下のまま答えた。 もちろんおパンツは正面だ。 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/07(水) 10:33:12.90 ID:TIKopTmf0 ああ、正直言って相当に魅力的だ。 お前の整った顔、目も鼻も口も全部な。 しかも今見えてる、その健康的な触っていいなら触りたい 綺麗なフトモモでさえ興奮するのに、 お尻にフィットした可愛らしい下着に、大事なところの輪郭がほんのうっすら 浮かび上がってるのを見て、興奮しない男がどこにいるんだ。 お前の欠点と言えば性格ぐらいだろう。あとは完璧すぎるぐらいだぜ。 ハルヒ「…………」 キョン「まあ……正直、悪い眺めじゃあない」 ハルヒ「……そう?」 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/07(水) 10:35:11.97 ID:TIKopTmf0 キョン「あ、ああ。ぶっちゃけるとずっと見てた」 ハルヒ「ふうん。そっか」 ハルヒの顔が赤く……なんだ、その反応は? おい、ハルヒらしくない。どうしたハルヒ! ハルヒ「見たいなら……見てていいわよ」 キョン「むう……」 ハルヒは何がしたいんだよ? 露出狂か! ああ、やばい。愚息が……ええい、谷口の顔谷口の顔谷口の顔! 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/07(水) 10:36:09.13 ID:TIKopTmf0 ハルヒ「ただの布なのに、男ってバカよね」 そのただの布を、中身より好きな人も大勢いらっしゃるんだよ! ハルヒ「興奮してきた? バカキョン」 キョン「う……」 もうそろそろオーバーヒートしそうだ。 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/07(水) 10:38:17.44 ID:TIKopTmf0 ハルヒ「はい、もうサービスはお仕舞いよ!」 とか言ってハルヒが立ち上がった。 ちょっと残念だが……まあ危ないところだったからな。 だがハルヒはそのまま俺の隣に……おい、近すぎないか!? なんで密着して座ってんだ、おおい! ハルヒ「これで絶対見えないでしょ?     もうさんざん見せてあげたから終了よ」 なんでお前こんなに良い匂いするんだよ! チクショウ、別角度からの刺激にまたもやピンチが……。 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/07(水) 10:39:55.43 ID:TIKopTmf0 ハルヒ「ほんとエロいわね、バカキョン。     いつもみくるちゃんや有希のパンツを     やらしい目で見てるんでしょ」 フン、と鼻を鳴らすハルヒ。 健全な高校生男子はエロいに決まってるだろ。 お前をやらしい目で見てしまうぐらいにな。 ハルヒ「あんた、変なとこ立ててないでしょうね」 何言い出すんだ、そして横目でどこを見てるんだ。痴女かお前は! キョン「たててねえよ」 谷口の顔に加えて親父の顔も思い浮かべて乗り切ってるがな 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/07(水) 10:41:15.99 ID:TIKopTmf0 ハルヒ「ね、あんたみくるちゃんや有希でするの?」 何をだよ。大体想像は付くが。 ハルヒ「オナニーよ。してるんでしょ?」 はい。してます。ヘビーローテーションです。 キョン「す、するかよ」 ハルヒ「ふうん。ホントかしら」 嘘です。 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/07(水) 10:43:46.20 ID:TIKopTmf0 ハルヒ「じゃ、あたしをオカズにしたりしないんだ。     ま、あんたはみくるちゃんや有希がお気に入りだもんね」 ハルヒで手淫なんて……まあ、したことないと言えば嘘になるが。 あえて弁護すると、こんな美人が身近にいたら普通するだろう。な? ひとつ言えるのは、さっきのハルヒのパンチラと、今体験してる ハルヒの柔らかい感触は、しばらくの間お世話になるという事だ。 ところでお前は俺でオナニーなんてしてないよな? キョン「ハルヒは俺でオナってるんじゃないだろうな」 ハルヒ「あたしだってそりゃあ健康な若い女なんだし、身体を持て余したりするわよ……     ……あんたの想像に任せるわ」 おいそこ、ハッキリ拒否しろよ! 53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/07(水) 10:45:45.99 ID:TIKopTmf0 キョン「そ、そうか。まあハルヒもオナニーとかするんだな」 ハルヒ「あんた、自分でそういうことされたら、イヤ?」 むしろ光栄だが。可愛い子に限るが。 キョン「そういう対象に見られるのは、悪い気はしないがな」 ハルヒ「ふうん……あたしでも?」 キョン「まあ……な」 俺の名前を口ずさみながら下着に手を入れて動かすハルヒを思い浮かべてしまう。 ……いかんいかん! 谷口の顔! 親父の顔! 55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/07(水) 10:46:46.39 ID:TIKopTmf0 ハルヒ「あんたぐらいよ、あたしがそうするの」 キョン「そ……そうか……」 そんな事言われて何て答えればいいんだ? いつもオカズにしてくれてありがとう! とでも言えばいいのか!? ハルヒ「まあ、一番身近な男があんたってだけで、別にそんなんじゃないわよ」 古泉はオカズにしないんだな。いやしてほしくないが。 60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/07(水) 10:48:20.09 ID:TIKopTmf0 キョン「俺も……まあ、しないことは、ないけど」 ハルヒ「へえ、あたしで?」 キョン「う、うむ……」 ハルヒ「ふうん、そうなんだ」 キョン「…………」 ハルヒ「…………」 あああ、なんだこの展開は。 もう襲えばいいのか? 俺にも我慢の限界というものがあるんだぞ。 ハルヒが俺に身体を押し付けるように、更に密着してきたんだぞ! 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/07(水) 10:49:37.33 ID:TIKopTmf0 ハルヒ「あんたって、あたしに全然興味ないのかと思ってた」 キョン「俺だって男だ、無いわけがないだろう」 ハルヒ「あたしだって女だもの」 キョン「だ、だよな……」 まあハルヒだって、男に興味があって不思議じゃないだろう。 こいつがヤキモチ的な仕草を見せるのは、以前から感じていたし。 65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/07(水) 10:50:50.66 ID:TIKopTmf0 ハルヒ「ね、キョン。今、なにしたい?」 キョン「今……ええと、なんだろうな」 正直、襲いたい。 ハルヒ「あたし、あんたとキスしたい」 ああ、大賛成だ。 キョン「だ、だな……」 74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/07(水) 10:53:26.94 ID:TIKopTmf0 ハルヒが潤んだ目で俺をしばらく見つめ、やがて目を閉じる。 俺は密着した状態のままハルヒを抱き寄せ…… 唇を重ねた。 ハルヒの柔らかい唇の感触。 レモンの味? いいや違うな。 ハルヒの良い匂いがする、天上のフルーツの味ってとこだな。 あの閉鎖空間の時以来、二回目のキス。 今度はいつまでもキスしていられるし、 その続きだって…… ああ、ハルヒ……俺はもう…… 80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/07(水) 10:55:00.52 ID:TIKopTmf0 キョン「ハルヒっ! ああっ! イクっ! ハルヒっ……!!」 ふぅ……。 俺の妄想オナニーの内容を読んだ暇人の君、ご苦労であった。 キス以降の行為が無いのは、俺がそれを体験したことが無いからである。 セックスってどんな感じなんだろうな? まあ俺には縁が無さそうだが。 84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/07(水) 10:55:54.61 ID:TIKopTmf0 ちなみに全部が全部妄想では無い。ハルヒのパンツを覗いて、 「ハルヒ、パンツ見えてるぞ」と指摘した所までは本当だ。 その後、ハルヒの「は? いやらしいわね。溜まってんの?」という言葉に加え、 不快感を表す顔と同時に座り方を変えられ、良い眺めは終了した。 あと、「溜まってるからお前が処理してくれ」と軽口を言ったら 蹴り飛ばされた挙句ハルヒは帰っていった。現実とはそんなものである。 91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/07(水) 10:57:34.17 ID:TIKopTmf0 俺はとくに女ができるわけでも無い高校を卒業し、 その後数年間、出会いの殆ど無いフリーターを経た後、 現在は女とほぼ無縁の自動車工場で派遣として働いている。 思えば、あのSOS団での一時のモテ期はなんだったんだろうね? ま、そのチャンスを掴めずに、ハルヒか朝比奈さんか長門かで 決めかねていた俺が馬鹿なんだろうな。悔やんでも仕方ないが。 ハルヒには大学進学後彼氏が出来たって聞いて以来会っていない。 朝比奈さんと長門は、自分の本来の居場所に戻った。 え? 佐々木? 何年か前に奴の結婚式に出席したが、どうかしたか? ま、俺もあと数日で30歳の誕生日、いよいよ魔法使いってわけだ。 みんな、俺みたいになりたくなかったらモテ期を逃すんじゃないぜ? おわり。