古泉「朝比奈さんとですか……?」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 12:29:57.89 ID:PqjTDEF70 ハルヒ「今日の不思議探索は古泉君とみくるちゃん、あたしと有希とキョンね」 キョン「珍しい組み合わせだな」 古泉「朝比奈さんとですか……?」 キョン「不満か?贅沢な奴だな」 古泉「いえ、不満では……でも、その」 ハルヒ「じゃあ3時にここ集合ね!じゃ!」 古泉「あっ……」 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 12:32:18.73 ID:PqjTDEF70 みくる「……何?不満なの?」 古泉「いえ、そういうわけでは……」 みくる「チッ」 古泉「……」 みくる「めんどくせ、行くぞ古泉」 古泉「……はい」 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 12:34:41.63 ID:PqjTDEF70 古泉「……あの、朝比奈さん」 みくる「ん?」 古泉「なんで僕の前だと、そんなに酷い態度なんですか? 他の方々がいるときは普通なのに……」 みくる「こっちが普通なんだよ、お前には好かれる必要ないからだよ」 古泉「……そうですか」 みくる「うっざ」 古泉「すっすみません」 みくる「そういうびびってる態度がうーざーいーの」 古泉「すみません……」 みくる「謝ってんじゃねーようぜーな……」 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 12:37:30.76 ID:PqjTDEF70 古泉「あの、どこかの喫茶店でお茶でもしてませんか?」 みくる「ん?んー……面倒だし、いいよそれで」 古泉「ありがとうございます」 みくる「どうせあたしと二人で歩いていたくないんでしょ」 古泉「いえっ別にそういうわけじゃ」 みくる「顔に出てんだよ。あとお前のおごりな」 古泉「はい」 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 12:39:50.84 ID:PqjTDEF70 みくる「古泉君、あたしこれ。このパフェ」 古泉「好きなものは女の子らしいんですね」 みくる「あ?」 古泉「すっすみません!」 みくる「別にあたしにだって女の子らしいとこはあるよ 好きな人の前だと緊張して上手く話せなかったり……」もじもじ 古泉「そうなんですか」 みくる「……」 古泉「?」 みくる「本当うざいな」 古泉「えっ」 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 12:44:05.14 ID:PqjTDEF70 古泉「すみません……」 みくる「はあー……もういいよ」 古泉「あ、その、素直になれないというのは涼宮さんと似てますね」 みくる「あー……キョン君?なんであんな奴に惚れてんだろうね」 古泉「彼は素敵な方ですから」 みくる「そうか?」 古泉「……僕は朝比奈さんも彼に好意をいだいていると思ってましたが、違いましたか?」 みくる「……全然違う」 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 12:56:53.77 ID:PqjTDEF70 古泉「そうでしたか、これは失礼を」 みくる「別にいいけどさー」 古泉「でも彼は本当に魅力的な方ですよ。涼宮さんも」 みくる「……あんたって、涼宮さん好きなの?」 古泉「え? みくる「なんかやけに涼宮さんのこと気にしてるし」 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 12:59:00.41 ID:PqjTDEF70 古泉「それは僕の仕事上のことですし……」 みくる「涼宮さんのこと持ち上げるし、見すぎだし」 古泉「……」 みくる「仕事とかなしでどう思ってるの?」 古泉「……涼宮さんは大切な人です」 みくる「それは仕事的な意味で?」 古泉「……はい」 みくる「ふうん……」 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 13:01:50.34 ID:PqjTDEF70 古泉「パフェ美味しいですか?」 みくる「うん」 古泉「よかったです」 みくる「でもそろそろ戻った方がいいかも」 古泉「そうですね、遅れたら罰金ですし」 みくる「……やっぱ自分で払うよ」 古泉「え?」 みくる「お金」 古泉「ですが……」 みくる「うるさい!」 古泉「すみません……ありがとうございます」 みくる「……ふんっ」 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 13:04:46.49 ID:PqjTDEF70 ハルヒ「遅いわよ!」 キョン「俺らもさっき来たばかりだろうが」 ハルヒ「団長を待たせてるんだから、時間なんて関係ないの」 キョン「やれやれ……すみません朝比奈さん」 みくる「いいの。遅れちゃったあたし達がいけなかったんだし」 キョン「そんなことないですよ」 みくる「ありがとうキョン君」 古泉「……」 キョン「何だ古泉、こっちを見て」 古泉「いえ、何でもないです」 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 13:08:52.62 ID:PqjTDEF70 ハルヒ「じゃー今日は解散!」 みくる「また明日」 長門「……」 古泉「それでは」 キョン「おう」 古泉「……」 みくる「……」 古泉「あの」 みくる「あ?」 古泉「いつも帰り一緒ですけど、朝比奈さんの家こっちでしたっけ」 みくる「そうだけど」 古泉「そうですか」 みくる「……」 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 13:12:04.66 ID:PqjTDEF70 みくる「ねえ」 古泉「はい」 みくる「聞きたいことがあるんだけど」 古泉「どうぞ」 みくる「夏にさ、あたしが未来と連絡できなくて泣いてあんたに電話したじゃん」 古泉「ああ……そうですね」 みくる「何で一番にあんたに電話したか分かる?」 古泉「……いえ、何故ですか?」 みくる「……分かんないならいい」 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 13:15:52.31 ID:PqjTDEF70 古泉「では僕こっちなので」 みくる「ん」 古泉「さようなら」 みくる「……うん」 みくる「……ふうーっ」 みくる「……」 みくる「……新しいお茶買って帰ろうかな」 44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 13:20:40.27 ID:PqjTDEF70 翌日 コンコン みくる「はあ〜い」 古泉「失礼します」 みくる「古泉君、このお茶昨日新しく買ったんです」 古泉「そうなんですか?」 みくる「よかったら感想聞きたいんだけど……」 古泉「……とても美味しいですよ」 みくる「本当?よかったあ……あああああああ!!!!!!」 古泉「!」びくっ みくる「やってられっかこのやろう!!!」 古泉「あさあさあさあさひなさん!?」 みくる「まだ涼宮さんも長門さんもキョン君も来てないのにこんな茶番!無理!」 古泉「む、無理しないでください……僕はどちらの朝比奈さんも好きですから」 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 13:23:42.88 ID:PqjTDEF70 みくる「うぇあっ?」 古泉「僕に素で接してもらえるのは嬉しいですし」 みくる「……本当?」 古泉「はい」 みくる「怖くない?」 古泉「……」 みくる「……」 バンッ ハルヒ「みくるちゃーん!あっついお茶よろしく!ってあれ?」 みくる「……」 古泉「……」 ハルヒ「……な、何よこの雰囲気」 50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 13:26:03.01 ID:PqjTDEF70 みくる「あっいいいまお茶淹れますね!」 ハルヒ「古泉君何かあったの?」 古泉「いえ。新しいお茶を朝比奈さんが淹れてくれたのでその感想を言っていました」 ハルヒ「そう」 キョン「本当に何もなかったのか?何か変な雰囲気だったぞ」 古泉「それより今日はオセロでもしましょう」 54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 13:30:32.20 ID:PqjTDEF70 キョン「そういえば長門がまだ来ないな」 ハルヒ「有希にだって用事の一つや二つあるわよ。しょうがないでしょ」 キョン「珍しいな、お前がそういう風に言うなんて」 ハルヒ「あたしにだって常識の一つや二つくらいあるわよ」 キョン「……一つや二つじゃ足りないけどな」 古泉「でもその通りですよ。長門さんにも用事があります」 キョン「そうだな」 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 13:33:52.86 ID:PqjTDEF70 3分後 ハルヒ「……おっそい、ちょっと有希探してくる!」 キョン「常識はどこ行った」 古泉「僕も行きますよ」 ハルヒ「ありがとう古泉君。キョン!みくるちゃんに変なことしたら許さないわよ!」 みくる「ひえっ!?」 キョン「何もしないからさっさと行け」 ハルヒ「行きましょ古泉君」 古泉「はい」 58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 13:35:18.75 ID:PqjTDEF70 みくる「……」 キョン「……」 みくる「……」 キョン「朝比奈さん」 みくる「ひっ」 キョン「何もしませんから安心してください」 60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 13:37:51.87 ID:PqjTDEF70 みくる「ごごごめんなさい……」 キョン「にしても珍しいですよね、長門がこんなに遅いなんて」 みくる「そうですねえ……」 キョン「古泉が長門を探しに行くのも意外です」 みくる「……涼宮さんと一緒にいたかったんだと思います」 キョン「え?」 みくる「あっ」 キョン「古泉ってハルヒが好きなんですか?」 みくる「ああちがそのあのえっと」 キョン「変わってるなあ……」 みくる「ちちちちがうんですあたしのかってなそそそその」 キョン「でも、俺もそう思いますよ」 みくる「えっ……?」 61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 13:40:44.66 ID:PqjTDEF70 キョン「仕事上しょうがないとしてもハルヒのことよく見てますし」 みくる「あ……」 キョン「なんとなくですが」 みくる「そうですよね、決まったわけじゃないです」 キョン「でもさっきのこともあったし、やっぱりそうなんじゃ」 みくる「……そうなのかな」 キョン「ハルヒも古泉のことは嫌いじゃないと思うし、協力してやるべきでしょうか」 みくる「……」 キョン「……朝比奈さん?」 64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 13:44:47.68 ID:PqjTDEF70 みくる「……う」 キョン「……朝比奈さん、もしかして」 ハルヒ「たっだいまー!」 古泉「ただいま戻りました」 長門「……」 ハルヒ「聞いてよ、有希ったら放課後限定食堂何でも食べ放題ってのに行ってたのよ! こんなのやってるなんてあたし知らなかった……みくるちゃん、どうしたの?」 みくる「あ、う……」 ハルヒ「涙目じゃない。ちょっとキョン、あんたみくるちゃんに何したのよ!」 キョン「違う!俺は何もしてない!」 ハルヒ「じゃあなんでみくるちゃんは泣きそうなの!?答えなさい!」 みくる「違うんです!キョン君は関係ないんです!」 古泉「朝比奈さん?」 みくる「あたしが勝手に……その、何でもないんです!」 ハルヒ「……みくるちゃんがそう言うんなら」 65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 13:48:08.78 ID:PqjTDEF70 みくる「ごめんなさいキョン君」 キョン「いえ……」 みくる「今日はあたし帰ります」 ハルヒ「大丈夫?みくるちゃん……あ、古泉君!よかったらみくるちゃんのこと送ってくれない?」 みくる「えっ……」 古泉「はい。朝比奈さん、よろしいですか?」 みくる「……ありがとう」 古泉「いえ」 68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 13:52:40.20 ID:PqjTDEF70 古泉「……」 みくる「……」 古泉「部室で何かあったんですか?」 みくる「関係ないだろうぜえな」 古泉「すみません」 みくる「そんなに涼宮さんと一緒に居たいの?」 古泉「え?」 みくる「わざわざ一緒に探しに行っちゃって」 古泉「それは長門さんに何かあったかと心配で……」 みくる「……」 古泉「お気を悪くさせていたらすみません」 みくる「別に」 古泉「夏のうちに長門さんにエラーがたまって何か起こしてしまうのでは、と心配なんですよ」 みくる「……あっそ」 71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 13:57:53.77 ID:PqjTDEF70 みくる「ここまででいい」 古泉「せっかくだから家まで送りますよ」 みくる「いい。うざい。あっち行け」 古泉「すみません」 みくる「……だから古泉君は嫌なんです」 古泉「え?」 みくる「じゃあねっ!」ダッ 72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 14:01:52.66 ID:PqjTDEF70 キョン「朝比奈さんに嫌われてる?帰ってきて早々何を言ってるんだお前は」 古泉「ですが……その、態度が」 キョン「態度?」 古泉「はい。僕に対してだけきつい気がするんです」 キョン「そうか?」 古泉「はい」 キョン(でもさっきあんなことあったしなあ……) キョン「そんなことないだろ」 古泉「本当ですって」 キョン「じゃああれだ、ツンデレってやつだな」 古泉「つんでれ?」 キョン「好きな人の前だと素直になれない人のことをそう言うらしい」 ハルヒ「!?」 古泉「絶対あり得ません」 キョン「そんなことないと思うが……」 75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 14:04:13.42 ID:PqjTDEF70 ハルヒ「あっあたしはツンデレじゃないからねっ!?」 キョン「分かってる」 古泉「……」 キョン「まあ、嫌われてはないと思うぞ」 古泉「……知らないからそういうこと言えるんです」 キョン「何を」 古泉「言いません」 キョン「まあいい、オセロの続きしようぜ」 古泉「いえ、遠慮します。長門さんとどうぞ」 キョン「長門、やるか?」 長門「……」コクン 76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 14:08:21.65 ID:PqjTDEF70 キョン「んう……強いな長門」 長門「……」 キョン「えーっと、ここだ」パチン、パチンパチン 長門「……」パチン、パチンパチンパチンパチンパチン キョン「うおっ……」 ハルヒ「古泉君」 古泉「はい」 ハルヒ「あたしの勘だけど、みくるちゃんは古泉君のこと嫌いじゃないと思うわよ」 古泉「そうでしょうか……」 ハルヒ「みくるちゃんはいい子だし、古泉君もいい人だもん。嫌ったり嫌われたりしないわ」 古泉「……ありがとうございます、涼宮さん」 ハルヒ「だから喧嘩だけはしないでね」 古泉「はい」 95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 14:13:45.85 ID:PqjTDEF70 ハルホ「今日は解散!じゃあねっ」たたたた 古泉「ふう……」 キョン「帰るか」 古泉「僕が片付けておきますよ」 キョン「お、悪いな。長門一緒に帰るか」 長門「……」コクン キョン「じゃあ頼んだ」 古泉「はい。また明日」 98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 14:15:55.20 ID:PqjTDEF70 古泉「……全部黒だ」 古泉「今度長門さんともオセロやってみたいですねえ」 ガチャ 古泉「どうしましたか……あれ?」 みくる「……」 古泉「朝比奈さん」 みくる「よう」 古泉「忘れ物ですか?」 みくる「うん……鞄」 古泉「あ、そういえばそうでしたね。すみません」 103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 14:18:26.95 ID:PqjTDEF70 古泉「どうぞ」 みくる「……」 古泉「どうかされました?」 みくる「……協力してやろうか」 古泉「え?」 みくる「涼宮さんのこと」 古泉「……」 みくる「分かってるんだから」 古泉「……そうですか」 105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 14:25:06.68 ID:PqjTDEF70 みくる「だからっ……その、涼宮さんとのこと、協力する」 古泉「……」 みくる「何か言えよ」 古泉「す、すみません」 みくる「謝んなよ」 古泉「すみま……せんじゃないです」 みくる「うん」 古泉「お断りさせていただきます」 みくる「え?」 古泉「僕はもう諦めてますから」 みくる「そうなの?」 古泉「涼宮さんは彼のことが好きですしね」 みくる「……まあそうだけど」 106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 14:28:02.66 ID:PqjTDEF70 古泉「幸せになってほしいですから」 みくる「……あたしだって」 みくる「あたしだって好きな人に幸せになってほしいと思う」 古泉「でしょう?」 みくる「あたしも好きな人に幸せになってほしいから、だから協力する」 古泉「?」 みくる「……ううん、協力じゃない。勝手にやる!」 古泉「はあ……」 みくる「……あんた今あたしが何言ってるかわかってる?」 古泉「いえ、よくわかりません」 みくる「……もういい。とにかく、あんたと涼宮さんをあたしがくっつける!それだけ!」ダッ 古泉「あっ……」 111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 14:35:26.94 ID:PqjTDEF70 古泉「……はあ」 カタッ 古泉「! 朝比奈さん、余計なことは……長門さん」 長門「……」 古泉「……どうかされました?忘れ物ですか?」 長門「聞いていた」 古泉「……そうですか」 長門「既定事項」 古泉「え?」 長門「鞄」 古泉「ああ、部室に本を忘れたんですか。どうぞ」 長門「……」 古泉「……長門さん、既定事項って、いったいどういうことですか?」 長門「そのうち分かる」 112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 14:39:18.13 ID:PqjTDEF70 >‎長門「鞄」 長門「本」です、すみません みくる「おはようございます、古泉君」 古泉「えっ、うわっ!」 みくる「どうしたんですか?そんなに驚いて」 古泉「朝比奈さん……?」 みくる「……今日から、あたしは古泉君の先生です」 古泉「先生?」 みくる「昨日言ったじゃん、かってにお前と涼宮さんをくっつけるって」 古泉「ああ……ですが」 みくる「そういうことだよ」 古泉「意味がわかりません」 115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 14:43:24.82 ID:PqjTDEF70 みくる「えーっと、恋愛の先生」 古泉「……?」 みくる「うっうるさいな、恰好つけようとしただけだよ!」 古泉「くすっ……そうですか」 みくる「うざい笑うな!」 古泉「すみません……くすくす」 みくる「つあっ……うざい!」 古泉「ふふっ……ですが、本当にいいんですよ」 みくる「古泉君は、それで幸せなの?」 古泉「……そうとは言えません」 みくる「だから、涼宮さんが古泉君好きになっちゃえばお互い幸せになるし、あたしが協力するって言ってんの」 古泉「無理ですよ」 みくる「うるさいな、好きな人には幸せになってほしいってあんたも言ってたじゃん! あたしだって同じなの、わかった?」 古泉「はあ」 みくる「……バカ!」 117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 14:46:08.49 ID:PqjTDEF70 みくる「まあ、今日の放課後楽しみにしててよ。じゃあ」たたた… 古泉「……はあー」 放課後 コンコン 古泉「……あれ?」コンコンッ ……ガチャ 古泉「誰もいない?」 古泉「……」 古泉「?」 ハルヒ「あ、古泉君!……皆は?」 古泉「来てないみたいです」 ハルヒ「そう、でもキョン先に行くって言ってたわよ?」 古泉「おかしいですね」 121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 14:49:23.93 ID:PqjTDEF70 キョン「朝比奈さん、どうしたんですか?屋上に呼び出して……」 みくる「ごめんね、いきなり……」 キョン「いえ全然まったく構わないですまじで」 みくる「ちょっとキョン君とお話したくて」 キョン「!」 みくる「えーっと……いい天気だねっ」 キョン「そうですね」 みくる「風も気持ちいいー……な」 キョン「そうですね」 ハルヒ「もしかして無断欠席かしら、まったく……」 古泉「きっと急に用事が入ったんですよ」 ハルヒ「明日は部室に入れてやんない!」 123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 14:55:47.16 ID:PqjTDEF70 ハルヒ「何これ、相性占いの本?」 古泉「昨日はこんなのなかったはずですが……」 ハルヒ「あたしはこういうの信じないけど面白そうね、やってみましょう」 ハルヒ「じゃあ星座の相性占い、えーっと古泉君が……」 相性20% 古泉「……占いですし」 ハルヒ「……そうよね」 みくる(いまごろ相性占いで盛り上がってるかなあ……) みくる(あたし達相性抜群よ!→じゃあ付き合おうぜ!→いえーいって感じに……) キョン「朝比奈さん、そろそろ部室に行かないとハルヒが……」 みくる「えっ!まままって!!」 124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 14:59:24.94 ID:PqjTDEF70 みくる「えっと、えっと、えっと……」(そうだ!) みくる「キョン君、あのねっ」 キョン「はい?」 みくる「あたし、キョン君のこと好きなんです!大好きです!」 キョン「え?」 みくる「だから……その、えっと、つきあってくらひゃい!」 ハルヒ「……け、血液型だとどうかしら」 古泉「そうですね、やってみましょう」 相性10% ハルヒ「……」 古泉「……」 ハルヒ「ごめんね古泉君、あたしが別の血液だったら……」 古泉「いえそんな……」 126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 15:04:38.36 ID:PqjTDEF70 キョン「……嘘でしょう?」 みくる「本当です!本当なんです!」 キョン「……朝比奈さん」 みくる「……」 キョン「朝比奈さんは古泉が好きなんでしょう?」 みくる「えっ……」 キョン「古泉がハルヒを好きだからって身を引かないで下さいよ、俺も傷つきます」 みくる「……ごめんなさい、あたし……その」 キョン「いや、分かりますよ。好きな人には幸せになってもらいたいですよね」 みくる「……うん、でも、涼宮さんはキョン君が好きだから……。 キョン君に彼女とかいたら古泉君に気が向くんじゃないかって……」 キョン「……うーん」 129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 15:06:12.44 ID:PqjTDEF70 ハルヒ「有希と古泉君相性抜群じゃない」 古泉「ははは……」 ハルヒ「でもみくるちゃんとは最悪ね」 古泉「ははは……」 ハルヒ「まあこんなの信じる方がバカなのよ」 古泉「涼宮さんと彼は相性がいいみたいですよ」 ハルヒ「本当!?」 キョン「朝比奈さんは自分の気持ちに正直に生きてください」 キョン「あいつ心配してましたから。自分は朝比奈さんに嫌われてるって」 みくる「そ、そんなこと……」 キョン「だから安心させてやってください」 みくる「……うん」 132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 15:12:00.41 ID:PqjTDEF70 ガチャ ハルヒ「みくるちゃんにキョン!遅いわよ!」 キョン「何だその本」 ハルヒ「相性占いの本。ここにあったの」 みくる「……」 古泉(……もしかして朝比奈さんが?) ハルヒ「みくるちゃんもやりましょう!」 キョン「おいハルヒ」 ハルヒ「何よ邪魔しないでよ」 キョン「お邪魔虫はお前だ」 ハルヒ「はあ?何よあんた」 みくる「あっ……古泉君、ちょっといいですか?」 古泉「はい」 みくる「ここだと話しづらいので、その、屋上に……」 古泉「はい」 135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 15:15:16.21 ID:PqjTDEF70 屋上 古泉「風が強いですね……」 みくる「うん……」 古泉「どうかしましたか?」 みくる「……あのさ、余計なことしてた。ごめんなさい」 古泉「え?」 みくる「あたし余計なことしてた……ごめん」 古泉「いえ……」 みくる「でもね、幸せになってもらいたかったの」 古泉「ありがとうございます」 みくる「……好きだから、幸せになってもらいたかったの!」 古泉「……え?」 みくる「うっ……く……そっそれだけ!!」ダッ 古泉「あっ……」 136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 15:20:24.72 ID:PqjTDEF70 みくる「うあああっ……」ダダダダダダ… ドンッ みくる「ひあっ、ごめんなさ……長門さん」 長門「……」 みくる「ご、ごめんなさい!」 長門「あなたは、既定事項に沿っているだけ?」 みくる「へ?」 長門「指令通りに動いているだけ?」 みくる「……」 長門「それとも、これがあなたの気持ち?」 みくる「……長門さんには、関係ないです!」 長門「既定事項に進むと、古泉一樹は」 みくる「やめて!」 137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 15:22:20.90 ID:PqjTDEF70 長門「……」 みくる「……あたしの気持ちなんて、誰も分からない!ふざけんな!」 みくる「未来を変えちゃいけない……全部既定事項なの……」 みくる「あたしの気持ちなんて……無視で……」 みくる「……好きなのに、でも、これは……」 長門「……」 みくる「……内緒にしてくださいね、あたしが本当はこういう子だって」 長門「……」コクン みくる「……古泉君は幸せになるんだから、いいんです」 みくる「未来は変えちゃいけませんから」 139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 15:26:19.73 ID:PqjTDEF70 古泉「……」 古泉「……」 古泉「……あ……え?」 古泉(朝比奈さんが僕を?) 古泉(そんなこと考えたことも……てっきり嫌われてると……) 古泉「……ツンデレかあ」 141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 15:30:32.91 ID:PqjTDEF70 みくる「戻りましたあ」 長門「……」 ハルヒ「あれ、古泉君は?」 みくる「えっと……」 長門「古泉一樹は便秘なのでトイレに行っている」 ハルヒ「そう。それより有希!あなたあたしともキョンともみくるちゃんとも古泉君とも 相性いいわよ!すごいじゃない!」 長門「そう」 みくる(それまだ見てたのかよ……) 古泉「すみません、戻るのが遅くなりました」 ハルヒ「ん、古泉君。便秘平気?」 古泉「は……あ、はい」 ハルヒ「野菜食べなさいよ!」 古泉「はい……」 142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 15:34:06.36 ID:PqjTDEF70 みくる(……予定通りに進むと、) ハルヒ「もう終了時刻ね。古泉君、古泉君は少し残ってくれる?」 古泉「はい」 みくる「……じゃああたしたちはお先に失礼します」 ハルヒ「また明日!」 みくる(……やっぱり、予定通りだ) みくる「キョン君、長門さん、行きましょう」 キョン「? はい……」 みくる「ばいばい、古泉君」 古泉「……はい」 145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 15:42:38.46 ID:PqjTDEF70 ハルヒ「さて……古泉君」 古泉「はい」 ハルヒ「……あのね、古泉君は勘違いしてるなって思ったから言うけど」 ハルヒ「みくるちゃん、古泉君のこと大好きよ?」 古泉「……は」 ハルヒ「昨日言ってたじゃない、自分は嫌われてるって」 ハルヒ「その時あたし『多分嫌われてないと思う』って言っただけだったから、 みくるちゃんが古泉君を嫌ってないと思うとこ考えてきた」 古泉「え……」 ハルヒ「えっと、みくるちゃんはいつも古泉君とキョンがゲームやってるの楽しそうに見てるわ。 それに古泉君にもお茶あげるし、あと時々古泉君の話すると楽しそうだし、古泉君とみくるちゃんが 話してる時のみくるちゃん、楽しそうなの。あと……」 古泉「もういいです、ありがとうございます」 ハルヒ「……だから、みくるちゃんのこと誤解しないでね」 ハルヒ「みくるちゃんは可愛くて、萌えキャラなんだから」 古泉「そうですね、僕もそう思いますよ」 147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 15:48:01.02 ID:PqjTDEF70 ハルヒ「ふふっ」 古泉「どうかしました?」 ハルヒ「んー?ふふ……古泉君も、みくるちゃん大好きなんだなって思って」 古泉「僕が?朝比奈さんを?」 ハルヒ「うん。だって嫌いだったら気にしたりしないじゃない」 古泉「……そうですね」 古泉「少し怖いし、わがままなとこもあるけど、好きですよ」 ハルヒ「怖い?みくるちゃんが?」 古泉「素の朝比奈さんは、とても可愛いです」 ハルヒ「素のみくるちゃん?」 古泉「ぜひ皆さんにもお見せしたいくらい」 ハルヒ「……なんだ、心配して損した。古泉君もみくるちゃんも仲良しじゃない」 古泉「……はい」 151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 15:54:50.09 ID:PqjTDEF70 みくる「……長門さん、既定事項に沿っていくと、涼宮さんは今日古泉君に告白するんですよね」 長門「そう」 みくる「じゃあ今頃『相性占いでは相性悪かったけど、あたしはどんなの信じない。だから付き合ってほしい』 とか言ってるんですね」 長門「そう」 みくる「……」 長門「ただ、変わる場合もある」 みくる「ないですよ、未来って決まってるんですから」 長門「未来は少しのことで変わる。あなたは、既定事項と少し違うことをした」 みくる「え?」 長門「それによって古泉一樹の気持ちが少し変わっている」 みくる「どういうことですか?」 長門「そのうちわかる」 154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 16:08:09.40 ID:PqjTDEF70 翌日 みくる(もう普通に接せないだろうなあ……) みくる(予定通りだと、今日涼宮さんからお付き合い報告聞くはずだから) みくる(そのあと喫茶店行って、からかって、奢ってもらおう) みくる(……友達っぽい、大丈夫) 古泉「おはようございます」 みくる「おはっ!?」 古泉「おはようございます」 みくる「う、うるさい!おはよう!」 古泉「くすっ……朝比奈さん、今日の放課後少しお時間いただいてもよろしいですか?」 みくる「えっ!?」 古泉「教室にお迎えに行きますよ」 みくる「べ、別に、いい、けど」 古泉「ありがとうございます。それではお先に」 みくる「……振られるの、かなあ」 159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 16:18:15.27 ID:PqjTDEF70 みくる「分かってて告白したんだもん……大丈夫、泣かないもん」 鶴屋さん「おっはようみくる!」 みくる「つ、鶴屋さん……ううっ……ぐすっ」 鶴屋さん「みくる?どうしたのそんなに泣いちゃって」 みくる「うー、何でもないれす……ひっく」 鶴屋さん「おー、よしよし」 みくる「ふええーん」 鶴屋さん「何があったのか分からないけど、泣きたいときは泣くのが一番っさ」 みくる「ありがとうごじゃいます……」 160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 16:21:21.25 ID:PqjTDEF70 ハルヒ「今日の朝鶴屋さんがみくるちゃんを抱きしめてるのを見たわ」 キョン「スクープだな」 ハルヒ「泣いてたのよ、みくるちゃん」 キョン「慰めてただけか」 ハルヒ「なにかあったのかしら……」 キョン「まあ大丈夫だろ。朝比奈さんには鶴屋さんもいるし、お前もいる」 ハルヒ「……うん、そうよね。みくるちゃんにはあたしがいるもん」 ハルヒ「心配なのは古泉君だわ」 キョン「古泉?」 ハルヒ「昨日ちょっと放課後お話してたのよ」 キョン「ああ」 ハルヒ「なんか元気なさそうだったわ」 キョン「便秘だからだろ」 ハルヒ「そういえば、ちゃんと野菜食べてきたかしら……」 162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 16:23:12.48 ID:PqjTDEF70 キョン「朝比奈さんに何で泣いてたのかとか聞くなよ」 ハルヒ「分かってるわよ、わたしにだって常識の一つや二つや三つや四つくらいあるわ」 キョン「二つ増えたな」 ハルヒ「聞かれたくないことなんて、誰にでもあると思うし」 キョン「あるのか?」 ハルヒ「……失礼ね」 166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 16:28:55.48 ID:PqjTDEF70 放課後 みくる「……」どきどき みくる「……おっそい」 鶴屋さん「みくるー、もう大丈夫?」 みくる「あ、うん。ありがとう鶴屋さん」 鶴屋さん「んふふ、礼には及ばないよっ!でも、また何かあったら言ってね」 みくる「うん」 鶴屋さん「ところで、一樹くんがドアのとこでみくる待ってるよ」 みくる「あっありがとう鶴屋さん!」 古泉「すみませんお待たせして」 みくる「本当だよ」ぼそっ 古泉「……屋上にでも行きませんか」 みくる「……」コクッ 167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 16:35:19.66 ID:PqjTDEF70 古泉「今日はあまり風が吹いてませんね」 みくる「……あのさ、はっきり言っていいからね」 みくる「あたしは、別に、気にしないし」 古泉「……では、はっきり言わせていただきます」 みくる「うん……」 古泉「僕、朝比奈さんのことずっと怖いと思ってました」 みくる「そりゃ……」 古泉「でも、この間の不思議探索の時にお話ししたじゃないですか」 古泉「その時ふと優しい朝比奈さんが見えて、この人は本当に優しいんだと思いましたよ」 みくる「……あたし、何したっけ?」 古泉「代金を、自分で払ったことですかね」 みくる「そんなの……普通じゃん」 古泉「でも僕にはそんなあなたがすごく可愛いと思いましたよ。 それに、僕が涼宮さんに好意を持っていることについてお話ししてくださったのも嬉しかったです」 170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 16:38:34.20 ID:PqjTDEF70 みくる「なんで……?」 古泉「ずっと誰かに言いたかったんですよ、このことを」 みくる「……ふうん」 みくる(そういえば、あれは既定事項じゃなかった気がする) 古泉「僕は朝比奈さんに告白された後、いろいろ考えたんですよ」 古泉「今までそれを思わせるようなことなんてあったかなって」 古泉「考えたら……ありすぎでした」 みくる「い、言うな!」 171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 16:41:03.24 ID:PqjTDEF70 古泉「その時、そんなあなたが可愛いと思ったんですよ」 古泉「この人は素直に気持ちを伝えるのが苦手なんだ」 古泉「僕が守ってあげたい、って思いました」 みくる「……」 古泉「ですから……えっと」 みくる「……なんだよ」 古泉「僕と、お付き合いしてくれませんか?」 177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 16:44:54.48 ID:PqjTDEF70 みくる「うっ……ううー……」ぽろぽろ 古泉「朝比奈さん?」 みくる「ひっく、ううっうあー……」 みくる「なんであたしが告白したのに告白されてんのー……」 古泉「すみません」 みくる「泣きたくなかったのに……うー……」 みくる「既定事項だったのに……駄目なのに……」 古泉「僕が涼宮さんとお付き合いするのがですっけ?」 みくる「何で……知ってんの」 古泉「昨日長門さんから電話がありました」 みくる「うー……ぐずっ、長門さんが……」 古泉「でも、僕が朝比奈さんを好きなら、好きにしていいと思うと言われました」 178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 16:48:28.16 ID:PqjTDEF70 みくる「思うじゃ駄目じゃないですかあー……」 古泉「長門さんが言うなら大丈夫ですよ」 みくる「古泉君は、古泉君はなんでこんなあたしを……」 古泉「さっき言ったじゃないですか」 みくる「だって、だってあたしあんなに古泉君に酷いこと……」 古泉「そんな朝比奈さんが、僕に気を許してくれてる朝比奈さんが可愛かったんです。守りたかったんです」 みくる「うっ……ふえ……ひっく」 古泉「好きです」 みくる「あたしも大好きです……あたしと、お付き合いしてください」 古泉「はい」 182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 16:50:44.30 ID:PqjTDEF70 ハルヒ「はい、じゃあくじ引いて!」 古泉「しるし入りです」 みくる「あ、あたしもです」 ハルヒ「あら、じゃあもういいわね」 キョン「前と同じか」 古泉「朝比奈さんとですか……?」 キョン「なんだ、不満か。だったら代われ」 ハルヒ「だっだめよ!」 183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 16:53:56.06 ID:PqjTDEF70 キョン「冗談に決まってるだろ」 古泉「ふふ」 キョン「何笑ってるんだ」 古泉「いえ」 ハルヒ「と、とにかく3時にここね!遅れたら罰金!」 古泉「はい」 185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 16:58:29.04 ID:PqjTDEF70 みくる「……不満なの?」 古泉「いえ」 みくる「本当に?」 古泉「はい」 みくる「……チッ」 古泉「照れ隠しですか?」 みくる「なっ!そ、そんなんじゃ」 古泉「ふふっ……」 みくる「う、うー……」 古泉「行きましょう、朝比奈さん」 みくる「……うんっ」 終わり 190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 17:01:27.61 ID:PqjTDEF70 支援ありがとうございました みくるかわいいよみくる 206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/03(土) 17:20:36.35 ID:PqjTDEF70 忘れてた みくるかわいいよみくると書きましたが 俺の嫁はハルヒです たくさん乙を貰えてうれしいです、それでは