ハルヒ「喜びなさい!今日から古泉くんを財布係に任命するわ!」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 17:48:20.28 ID:CuomnfHN0 古泉「財布係とはなんでしょうか?」 ハルヒ「SOS団の一切の経費を支払う係よ」 古泉「成程、つまり会計ということですね」 ハルヒ「はぁ?なに言ってるの。サイフよ、サ・イ・フ」 キョン「おいっハルヒ、話がよくみえんのだが…」 ハルヒ「だから、お金が必要な時は古泉君に出してもらうのよ」 古泉「僕の財布からですか!」 ハルヒ「そうよ。なにか文句ある?」 古泉「いえ……ありません」 ※このスレの成分は以下のとおりになっています。   ・ハルヒのウザさ60%   ・朝倉さんの可愛さ30%   ・キョンと古泉の友情10% 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 17:58:06.60 ID:CuomnfHN0 古泉「ですが何故僕なのでしょうか?」 古泉「今までならそれは彼の役目だったと思うのですが…」 キョン「おい!」 ハルヒ「簡単な話よ」 古泉「どういうことでしょうか?」 ハルヒ「論より証拠よ。古泉くん、財布を見せてちょうだい」 古泉「今ですか…」 ハルヒ「そうよ。さっさと出して」 古泉「分かりました…これが僕のさい――あっ」 ハルヒ「ふーん、ブランド物の財布使ってるんだ」 古泉「こ、困りますよ、涼宮さん!勝手に僕の財布を取らないでください」 ハルヒ「何よ、財布くらいでうるさいわね」 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 18:06:15.28 ID:CuomnfHN0 古泉「ですがそれは両親からいただいた大切な財布なんです」 古泉「お願いですからもう少し優しく扱ってください」 ハルヒ「はぁ?なによ、それ?まるで私が乱暴に扱ってるみたいじゃない!」 古泉「い、いえ…そんなつもりでは」 キョン「まっ、現に古泉から強引に引っ手繰ったわけだがな」 古泉「頼みますからあなたは黙っててください」 ハルヒ「何よ!財布一つで女々しいわね!そんなに大事なら家に飾っておけばいいでしょ!」 古泉「……そうですね。それは失礼しました。すみません、このとおりです」 ハルヒ「ふん!分かればいいのよ。それよりも財布の中よ!中!」 古泉「………」 ハルヒ「やっぱりね」 キョン「なにがだ?」 ハルヒ「古泉くんの財布に3万円も入ってたわ」 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 18:16:02.35 ID:CuomnfHN0 キョン「古泉、お前結構持ってんじゃねーか」 古泉「いえ、今日はたまたま買うものがあって…」 キョン「買うもの?なんだよ、それ」 古泉「ええ、じつは今日は母の誕生日なので何かプレゼントを買おうかと」 キョン「ほぉ、そいつは感心なことじゃないか」 ハルヒ「これで決定ね。古泉くん、あなたを財布係に任命するわ」 古泉「あっはい…了解しました」 ハルヒ「じゃあ、さっそく古泉くんの財布係就任を祝ってパーッとやるわよ!」 みくる「パーッとですか?」 ハルヒ「そうよ。せっかく3万円もあるだから豪勢にやらないと!」 古泉「ちょっと待ってください!もしかして涼宮さん、僕のお金を使うつもりなのですか!?」 ハルヒ「当然じゃない。古泉くんはSOS団の財布係なんだから」 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 18:30:32.57 ID:CuomnfHN0 キョン「おいっハルヒ、おまえさっきの話聞いてなかったのかよ」 ハルヒ「話?なんのことよ?」 キョン「だから、今日はこいつのおふくろさんが誕生日だってことをだ」 ハルヒ「ああ、そのことね。聞いてたわ」 キョン「なら――」 ハルヒ「で?それが?」 キョン「それがって…その金はプレゼントを買うために使われるべきだろう」 ハルヒ「言っておくけどSOS団の活動はどんなことよりも優先されるのよ!」 ハルヒ「誕生日のプレゼントを買う?はん、それこそどうだっていいじゃない」 キョン「どうだっていいことないだろ!」 古泉「いえ、大丈夫です。何も3万円すべてを母のために使うわけではありませんから」 キョン「でもだな…」 古泉「心配してくれてありがとうございます。でもほんと大丈夫なので……」 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 18:43:47.13 ID:CuomnfHN0 キョン「まぁ、古泉がそう言うなら…」 ハルヒ「話は終わりね。じゃあさっそく豪遊するわよ!」 ハルヒ「みくるちゃん、どこか行きたいところある?」 みくる「あ〜私、最近新しくできたケーキ屋さんに行きたいです」 長門「……私も同意」 キョン「確かそこってやたらと値段が高くなかったか?」 古泉「そ、そうなんですか?」 キョン「ああ、一番安くて500円だからな」 古泉「そんなにするんですか!?」 みくる「そこのお店って素材にすごくこだわっているので、一度行ってみたかったんですよ」 長門「同じく私も…」 キョン「本当に大丈夫なのか?古泉」 古泉「だ、大丈夫ですよ…たぶん」 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 18:59:06.30 ID:CuomnfHN0 みくる「ふぁ〜とても素敵なお店ですね〜」 古泉「ケーキ一個500円…」 キョン「お、おれはコーヒーだけでいいや――な、なんだよ!このコーヒーの値段!」 古泉「一杯500円!!」 長門「ここの店はコーヒーにもこだわっている」 キョン「おいおい、帝国ホテル並みの値段じゃねーか」 ハルヒ「みんな今日は古泉くんのおごりなんだから遠慮しちゃダメよ!」 長門「任せて」 みくる「えへへ、ケーキは別腹ですぅ」 キョン「い、いくらかかった?」 古泉「涼宮さんが買ったおみやげ代も含めると8000円です…」 キョン「そうか…」 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 19:12:24.85 ID:CuomnfHN0 みくる「それで涼宮さん、次はどこへ行くんですか?」 ハルヒ「そうね、次はどこに行こうかしら…」 古泉「あのう、涼宮さん、ちょっとよろしいでしょうか?」 ハルヒ「なによ古泉くん?」 古泉「そろそろ家へ帰りたいのですが…」 ハルヒ「はぁ?なによそれ!」 古泉「すみません。ですが先ほども言ったように今日は母の誕生日ですので…」 古泉「母を喜ばすために色々と準備したいもので…」 ハルヒ「ちょっと古泉くん!あんたそれ勝手すぎるじゃない!」 ハルヒ「こっちはあなたのために祝ってあげてるのよ!それなのに主役が帰る?」 ハルヒ「何様のつもりよ!」 古泉「………」 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 19:23:49.59 ID:CuomnfHN0 ハルヒ「古泉くん、あんた調子に乗ってるんじゃないの?」 古泉「調子に乗る…ですか…?」 ハルヒ「そうよ。自分は副団長でしかも財布係に任命されたからって天狗になってるんでしょ?」 ハルヒ「言っておくけど、SOS団で一番偉いのは団長であるこの私なのよ!」 古泉「……」 ハルヒ「それがなによ!ちょっと私に可愛がられたからって勘違いしちゃって」 ハルヒ「正直、古泉くんキモイわ」 古泉「なん…ですって…?」 ハルヒ「キモイって言ったのよ。あなたみたいな勘違い男がストーカーになったりするのよ」 みくる「ふぇ?古泉くんはストーカーさんなんですか?」 キョン「朝比奈さん!!」 みくる「ご、ごめんなさい」 キョン「…おいっハルヒ、おまえ仲間に向かってなんってこと言うんだ」 ハルヒ「なによ!ほんとのことを言って何が悪いのよ!」 62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 19:39:17.92 ID:CuomnfHN0 ハルヒ「それになに?さっきからお母さん、お母さんって」 ハルヒ「もしかして古泉くんってマザコンなの?」 古泉「!!」 キョン「おいっやめろ!」 みくる「ん〜マザコンってなんですか〜?」 長門「マザコンとは母親に偏った愛を向けること…」 みくる「ふぇぇ〜キモイです〜」 キョン「頼むからお前らは黙ってろよ!」 キョン「自分の母親のことが好きで何が悪いんだよ」 ハルヒ「だからって古泉くんの場合は異常よ!ママ、ママってバカじゃないの」 ハルヒ「正直、キモイくてしょうがないんだけど」 キョン「ハルヒ、てめぇ―― 古泉「……やめます」 キョン「古泉?」 古泉「申し訳ありませんがSOS団を辞めさせていただきます」 82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 19:49:35.60 ID:CuomnfHN0 古泉「皆さん、僕のことを気持ち悪いと思っているみたいなので…」 古泉「SOS団を脱退させてもらいます」 キョン「おいっ待てよ、古泉。誰もお前のことを気持ち悪いって思ってないって」 ハルヒ「いいえ、マザコンは異常よ!異常!」 キョン「だから黙ってろよ!話をこじらせるな!」 古泉「あなたの優しさには感謝しています。ですがもう決めたことですので…」 古泉「よろしいでしょうか?涼宮さん」 ハルヒ「あっそう。勝手にしたら」 古泉「では勝手にさせてもらいます。今までお世話になりました」 ハルヒ「ちょっと待ちなさいよ!古泉くん!」 古泉「なんですか?」 ハルヒ「あんたさ、勝手にSOS団を辞めるのは自由だけど、脱会料払っていってくんない?」 古泉「……いくらでしょうか」 ハルヒ「ん〜そうね、2万円でいいわ」 97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 19:58:16.64 ID:CuomnfHN0 キョン「脱会料ってなんだよ!俺はそんなの知らないぞ!」 ハルヒ「うっさいわね!あんたは知らなくても私は知ってるのよ!」 キョン「それにお前、2万ってどうみても古泉の財布に入ってる残りの金額じゃないか!」 ハルヒ「はぁ?たまたまじゃないの?偶然よ、偶然」 キョン「偶然で済ませられるわけないだろうが!」 ハルヒ「それで古泉くん、あんたどうするの?払うの?それとも払わないの?」 ハルヒ「こっちはこれ以上、部外者とは話したくないんですけど」 古泉「どうぞ、勝手に使ってください」バシッ みくる「ふぇ〜お金は大事にしないとダメです〜」 長門「お札を粗末にしてはいけない」 キョン「いいのか、古泉?これはおふくろさんのために…」 古泉「では、失礼します」 キョン「おっおい!古泉!」 109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 20:05:30.36 ID:CuomnfHN0 古泉「はぁ、僕は一体何をやってるんでしょう…」 古泉「母のプレゼントも買うことができず、おまけにSOS団まで辞めてしまうなんて」 古泉「閉鎖空間が発生していないということは…」 古泉「僕が抜けても何も思われていないということですか」 古泉「ほんと、何をやっているのだか…」 キョン「まったく同感だな」 古泉「あなたは!な、なぜここにいるんです?」 キョン「なぜって俺も辞めて来たんだよ。SOS団をさ」 古泉「なんですって!?」 キョン「さすがに団長のあの態度はないからな」 古泉「だからってあなたまで辞めることは…」 キョン「ほらよ」 古泉「な、なんです?この封筒?」 キョン「いいからとっておけ」 古泉「……1万円!?」 127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 20:13:12.60 ID:CuomnfHN0 古泉「どうしたんですか、このお金は?」 キョン「つい今しがた近くの銀行でおろしてきたんだよ」 古泉「そんなお金をなんだって僕に…」 キョン「だってお前、今日おふくろさんの誕生日なのにプレゼントを買う金がないんだろ?」 古泉「だからって…いいや、ダメです。受け取れませんよ」 キョン「気にするな」 古泉「気にしますよ」 キョン「そうか…ならさっきの俺のコーヒー代ってことでどうだ?」 古泉「一杯1万円のコーヒーですか?」 キョン「それじゃあ退職金」 古泉「なるほど、退職金ですか…それならあと10万円ほど必要になりますね」 キョン「うるさいよ」 古泉「ハハハッ」 古泉「……ありがとうございます」 140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 20:22:58.20 ID:CuomnfHN0 古泉「……僕、分からなくなってしまいました」 キョン「なにがだよ?」 古泉「女性がです」 キョン「ああ…」 古泉「女性というのはみんな自分勝手なんでしょうか?」 キョン「そうだな。確かに今日のあいつらは酷かったな…」 キョン「正直、朝比奈さんや長門まで無神経だとは思いもしなかった」 古泉「ええ、ですから僕、女性に対して嫌悪感を抱いてしまいそうです」 キョン「おいおい、そう悲観的になるなよ」 古泉「悲観的になってしまいますよ…」 キョン「い、いるさ。まともな女くらい」 古泉「そうでしょうか」 キョン「参ったな…」 147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 20:29:06.49 ID:CuomnfHN0 キョン「そ、そうだ古泉。お前、どんな女がタイプなんだ?」 古泉「女性の好みですか?」 古泉「そうですね…やはりまずは性格が良いことでしょうか」 キョン「なるほど、確かにそれは重要だよな」 古泉「ええ、特に今回はそれが嫌というほど思い知らされました」 キョン「ほ、他にはないのか?」 古泉「……これはあまり褒められないと思うのですが」 キョン「なんだよ、言ってみろよ」 古泉「できればその…顔が可愛い子がいいです」 キョン「なんだ、そんなことか」 古泉「そんなことって、女性を顔で判断するのは失礼じゃないですか」 キョン「そうか?俺はてっきり胸が大きいとか、尻がデカイとかそういうのだと」 古泉「いや、それもありですね…」 153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 20:35:45.73 ID:CuomnfHN0 キョン「おおっ!話が分かるじゃないか、古泉」 古泉「そうですか?…あと太ももはどうでしょうか?」 キョン「ほう、お前も太もも好きか」 古泉「いいですよね、女性のこう、ムチッとした太もも」 キョン「ああ、堪らんな」 古泉「どこかに居ないものでしょうかね…」 キョン「性格が良くて…」 古泉「顔が可愛いくて…」 キョン「尻がデカくて…」 古泉「胸も大きくて…」 キョン「おまけに太ももがムチムチしている…」 古泉「そういう女性、どこかに居ないものでしょうか」 朝倉「あらっ?あそこにいるのって……」 160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 20:39:29.61 ID:CuomnfHN0 ご飯食べてきます。お待ちください 175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 21:05:33.04 ID:CuomnfHN0 朝倉「やっぱりだわ。キョンくんじゃないの」 キョン「おっ朝倉か。どうしたんだよ、こんな所で?」 朝倉「うん。お買物をしてたの。それよりもあなたたちは?」 キョン「ハハッ…まぁ、色々と、な」 古泉「ええ…」 朝倉「なにかあったの?」 キョン「じつは俺たち、SOS団を辞めたんだ」 朝倉「えっ!?ど、どうして!?」 キョン「ああ、じつは――」 朝倉「それは…とても酷いわね」 キョン「お前もそう思うか、朝倉」 朝倉「当然よ。いくらなんでもこれじゃあ古泉くんが可哀相よ」 185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 21:16:24.69 ID:CuomnfHN0 朝倉「私、家族というものについてよく分からないけど…」 朝倉「でも古泉くんにとってお母さんは大切な存在なんでしょ?」 古泉「はい、語弊があるかもしれませんが、僕は母のことが好きですね」 キョン「こいつだけじゃない。俺だってそうさ」 朝倉「それが普通でしょ?それをバカにするなんて酷い話ね…」 キョン「やれやれ、宇宙人に分かることがなんでハルヒには分からんのかね」 古泉「涼宮さんのことはもういいですよ…正直、思い出したくもないです」 キョン「古泉…」 朝倉「そうだ!せっかくだから私にもお祝いさせてよ」 キョン「お祝い?」 朝倉「うん、古泉くんのお母さんの誕生日。私にもお祝いさせて」 古泉「はぁ、それはありがたいのですが…」 朝倉「ちょっと待っててね」 205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 21:34:02.12 ID:CuomnfHN0 キョン「朝倉の奴、なにをするつもりなんだ?」 古泉「さぁ…なんでしょう」 朝倉「はい、お待たせ」 古泉「これは…缶ジュースですか」 朝倉「せっかくだから皆で乾杯しましょう。はい、キョンくんも」 キョン「そうだな。古泉のおふくろさんと、ついでに俺たちの門出を祝して乾杯するか」 古泉「門出ですか?」 キョン「そうだよ。まさしく今日は門出じゃないか。SOS団から自由になったんだからよ」 古泉「ハハッ、言われてみるとそうですね。ええ、確かに門出です」 朝倉「じゃあ、みんなで乾杯しましょう」 朝倉「古泉くんのお母さんの誕生日を祝して」 キョン「俺と古泉の新たな門出を祝して」 古泉・キョン・朝倉「かんぱ〜い」 207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 21:41:07.95 ID:CuomnfHN0 古泉「朝倉さん、ありがとうございました。おかげで元気が出ました」 朝倉「それは良かったわ。あっ!いけない!そろそろ帰らなきゃ」 朝倉「それじゃあね、キョンくん。また明日学校で」 キョン「ああ、気をつけて帰れよ」 朝倉「うん。古泉くんもバイバイ」 古泉「ええ、さようなら」 古泉「……あのう、一つよろしいでしょうか?」 キョン「なんだよ」 古泉「朝倉さんって良いと思いません?」 キョン「お前もそう思うか、古泉」 古泉「ではあなたも?」 キョン「ああ、良いよな、朝倉って」 古泉「はい、良いですよね、朝倉さん…」 215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 21:50:14.04 ID:CuomnfHN0 ―翌日― 谷口「キョン、一緒にメシ食おうぜ」 キョン「あ〜悪い。今日は無理なんだ」 国木田「お弁当でも忘れたのかい?」 キョン「いや、ちょっと、な…」 キョン「あーすみません。古泉、いますか?」 女子「ちょっと待っててね。…古泉くん、お客さんよ」 古泉「僕に?……!!」 キョン「よぉ、古泉」 古泉「ど、どうなされたんですか?」 キョン「どうってべつに大した用じゃないんだが…」 キョン「一緒にメシでも食わないか?」 227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 22:06:46.03 ID:CuomnfHN0 古泉「正直、驚きましたよ。あなたが僕をお弁当に誘ってくれるなんて」 キョン「そうか?」 古泉「ええ、もはや涼宮さんという接点が消滅した今となっては僕と付き合っても     しょうがないと思うのですが…」 キョン「……気を悪くすんなよ。古泉、お前友達って少ないだろ?」 古泉「多い方ではないですね」 キョン「人の縁ってやつはな、そうそうに切れたりしないものなんだよ」 キョン「特に仲良くしたい奴がいるならな、よけいにそうだ」 キョン「接点が切れたと思ったなら、自分で新たな接点を作ればいいだけの話だ。違うか?」 古泉「それが僕を屋上に誘ってくれた理由ですか…」 キョン「ああ、俺はお前のことを仲間だと思っているからな」 古泉「そうですか…ありがとうございます」 キョン「ところでよ、古泉…お前、今日から放課後どうするよ?」 古泉「ああ、そういえばそうですね…」 233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 22:14:32.71 ID:CuomnfHN0 古泉「できればまたあなたとオセロでもしたかったのですが…」 キョン「まぁ、今更部室に行けるわけもないしな」 古泉「そうですよね。さて、困りましたね…」 朝倉「だったら私のお仕事を手伝ってくれないかしら?」 キョン「のわっ!?朝倉!いつの間に」 朝倉「ごめんね、驚かしちゃって。でもあなたを探していたのよ」 キョン「俺を?」 朝倉「んーあと古泉くんも」 古泉「僕もですか?」 朝倉「ほらっ昨日二人がSOS団を辞めたって言ってたでしょ?」 朝倉「それでね、丁度良い機会だから委員会のお仕事を手伝ってもらおうと思って」 キョン「何が丁度良い機会だよ。俺たちに雑用をさせようって魂胆だろ」 朝倉「あらっ?ばれちゃった」 キョン「いや、ばればれだし…」 古泉「いいんじゃないですか?」 240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 22:27:36.45 ID:CuomnfHN0 キョン「えっ古泉?」 古泉「僕は朝倉さんには恩があるので特に問題はありませんが」 古泉「それに、あなたの言うように自分から接点を持つのはいいかもしれません」 キョン「古泉…」 朝倉「それで?キョンくんは手伝ってくれるのかな〜?」 キョン「分かったよ。俺も手伝えばいいんだろ。ったく…」 古泉「おやっ?ずいぶんと気が進まないようですね?」 古泉「僕に人の縁を大切にしろとご高説を唱えたのはあなたですよ」 キョン「俺には分かるんだよ。クラス委員長にこき使われる未来の俺の姿が」 朝倉「あらっ失礼な言い草ね」 朝倉「ほんとにこき使ってあげようかしら」 古泉「だそうです。――どうしますか?」 キョン「うぐぐ……すみません」 朝倉・古泉「あはははっ」 248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 22:42:33.78 ID:CuomnfHN0 古泉「こ、これはかなり骨の折れる仕事でしたね…」 キョン「それ見たことか、言わんこっちゃない」 朝倉「二人ともお疲れ様〜」 古泉「代表者会議の原稿作成、配布資料の印刷等々…正直、疲れました」 キョン「だから言ったんだ、俺は。“こき使われるぞ”って」 朝倉「あ〜酷いわ、キョンくん。こんな可愛い子のお手伝いできたのに、もう!」 キョン「自分でそれを言うか、お前は」 古泉「ですが楽しかったのは事実ですよ」 朝倉「あらっうれしいわ。それに比べてキョンくんは…」 キョン「ふん!放っておけ」 古泉「まったく、あなたには困ったものです」 朝倉「ね〜」 キョン「ねじゃない!まったく…おかげでくたくただ」 256 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 22:54:37.99 ID:CuomnfHN0 キョン「のほほんとオセロをしていた頃がなつかしいよ、まったく」 古泉「ほんとですね…またあなたと一局勝負したものです」 キョン「ま、それも今となっては叶わない望みだけどな」 朝倉「あらっ?したらいいじゃない」 古泉「それができない相談なんですよ。なにせ僕らは部室を追い出された身ですから」 朝倉「開き部室ならあるわよ?」 キョン「えっ?マジで?」 朝倉「うん、つい最近つぶれちゃったサークルがあるのよ」 朝倉「そうよ!そうだわ!いっそのこと新しいサークルを立ち上げたら?」 キョン「新しいサークルをか?」 朝倉「ええ、だって二人ともSOS団を辞めちゃってヒマなんでしょ?」 古泉「なるほど。確かにそれは妙案ですね…どうしますか?」 キョン「うーん、いいんじゃないか」 朝倉「ねぇキョンくん、もし良かったら私も一緒に参加してもいいかな?」 263 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 23:03:05.84 ID:CuomnfHN0 キョン「まぁ、べつに構わんが…」 古泉「ええ、朝倉さんなら大歓迎ですよ!是非とも参加してください」 キョン「古泉、お前もしかして…」 古泉「はい、なんでしょうか?」 キョン「いや、すまん…なんでもない」 古泉「はぁ…??」 朝倉「それでキョンくん、私は参加してもいいのかな?」 キョン「ああ、いいぞ」 古泉「良かったですね!朝倉さん」 朝倉「うん、よろしくね古泉くん」 古泉「ええ、ではさっそくどのようなサークルにするか話し合いましょう」 キョン「………」 278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 23:19:50.22 ID:CuomnfHN0 キョン「で、結局、俺たちのサークルはボランティア部で決まりなのか?」 古泉「はい、ボランティア部ならこの人数でも認可されるだろうとのことで」 キョン「まさか休みの日に地域清掃なんぞしたりしないだろうな?」 朝倉「ええ、そのつもりだけど」 キョン「おいおい、マジかよ…」 古泉「いいじゃないですか、それくらい。おかげで部室が手に入るんですから」 キョン「お前は浮かれすぎだ…」 古泉「そうですかね?」 キョン「そうですかねって、どう見てもお前――いや、いい」 古泉「なんですか?さっきから気になりますね」 キョン「あー忘れてくれ。それよりも俺は一足先に帰るぞ」 キョン「それじゃあな」 古泉「行ってしまいましたね」 朝倉「うん……私たちも帰ろうか」 286 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 23:32:05.41 ID:CuomnfHN0 キョン「古泉の奴、あれは完全に朝倉にホの字だよな」 キョン「まっ、悪いことではないがな……ん?」 キョン「SOS団の部室か……」 ハルヒ「あーもう!むかつくわ!」 ハルヒ「なんだってキョンまで辞めちゃうのよ!」 みくる「ふぇ〜怒らないでください〜」 ハルヒ「これも全部、古泉くんのせいよ!」 ハルヒ「古泉くんが辞めるなんて言わなければ今頃キョンだって…」 みくる「キョンくん、すごい怒ってましたよね」 ハルヒ「なんかむしゃくしゃしてきたわ。このままじゃ腹の虫が治まらないのよね…」 長門「どうすれば治まる?」 ハルヒ「そうね…古泉くんにでも復讐したら治まるかも」 キョン「あの野郎…!!」 299 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 23:44:15.35 ID:CuomnfHN0 キョン「おいっハルヒ!古泉になにをするって!」 ハルヒ「な、なによ!勝手に入って来ないでよ!」 キョン「ああ、その事については謝る。団員でもないのに勝手に入ってすまない」 キョン「だがな、お前が今言ったことは見捨てておけん」 ハルヒ「あっそ。だからなに?」 キョン「いいか、ハルヒ。これはすべてお前が招いた事態なんだ。勘違いするなよ」 ハルヒ「なに?今更お説教をしにきたの?」 キョン「……俺がSOS団を辞めたのはお前に原因があるからだ。古泉は関係ない」 キョン「それをよく覚えておくんだな」 ハルヒ「話はそれだけ?」 キョン「あと、俺たち新しいサークルを立ち上げたから」 ハルヒ「あっそ」 キョン「話はそれだけだ。邪魔したな…」バタン ハルヒ「なによ!なによ!なんなのよーー!!」 306 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 23:49:48.66 ID:CuomnfHN0 朝倉「ごめんね古泉くん。わざわざ家の近くまで送ってもらって」 古泉「いえ、お構いなく」 朝倉「古泉くんって親切なんだね。どうもありがとう」 古泉「あっいや、そんな…」 朝倉「あーあー、キョンくんも古泉くんみたいに優しかったらいいのにな」 古泉「えっ…?」 朝倉「ねぇ古泉くん、好きな人、いる?」 古泉「好きな人ですか?」 朝倉「私ね、キョンくんのことが好きなんだ」 古泉「!!」 古泉「そ、そうなんですか…」 朝倉「うん、大好きよ」 334 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/26(土) 00:04:20.53 ID:yy5xCY5U0 古泉「ちなみに朝倉さんは彼のどこに惚れたのですか?」 朝倉「うーん、そうね、人のために一生懸命になれるとこかしら」 古泉「人のためですか…」 朝倉「うん、今日だってなんだかんだいって、キョンくん私を手伝ってくれたでしょ?」 古泉「そうですね(そういえば僕のためにも色々してくれましたね)」 朝倉「私ね、キョン君のそういうところがとても好きなの」 古泉「好き…ですか」 古泉「朝倉さんの思い、彼に伝わるといいですね」 朝倉「そうね〜でもキョン君ったら鈍感だから難しいかも」 古泉「僕が応援しますよ」 朝倉「ほんと!ありがとう古泉くん!」 古泉「いえ、それでは僕はこれで失礼させていただきます」 朝倉「うん、送ってくれどうもありがとう。また明日ね」 古泉「……僕は、とんだ愚か者ですね」 345 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/26(土) 00:15:07.39 ID:yy5xCY5U0 ―その夜― 古泉「はぁ…どうして彼なんでしょうか」 古泉「SOS団を辞めて、ようやくこれから楽しくなりそうだったのに…」 古泉「人のために一生懸命になれる…ですか」 古泉「困っている僕のためにわざわざお金を出してくれたり…」 古泉「一緒にSOS団まで辞めてくれて…」 古泉「おまけに辞めた後もお昼に誘ってくれるなんて…」 古泉「正直、彼には敵いませんね」 古泉「朝倉さんが彼に惚れた理由が分かる気がしますよ」 古泉「ハハッ…泣けてきましたよ」 360 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/26(土) 00:24:49.70 ID:yy5xCY5U0 キョン「ほぉ、こいつが俺たちの新しい部室か」 古泉「なんだかワクワクしますね」 キョン「だよな」 古泉「ええ。ところでさっそくですが…一勝負いかがです?」 キョン「望むところだ」 朝倉「もう二人とも、一応ボランティア部だってこと覚えてる?」 古泉「ええ、もちろん承知しますよ」 キョン「いっそのことボードゲーム部にしちまえばいいのに」 朝倉「キョンくん!」 朝倉「はぁ…まあいいわ。お茶でも煎れるわね」 古泉「あっお願いします」 キョン「さてと、まずはオセロから始めようぜ」 364 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/26(土) 00:34:03.36 ID:yy5xCY5U0 朝倉「はい、どうぞ。お茶ですよ〜」 古泉「ありがとうございます……ほお、これは美味しいですね」 朝倉「ほんと?」 古泉「ええ、とてもお上手です」 朝倉「エヘヘ…良かった。ねぇキョンくんはどうかな?」 古泉「……」 キョン「んー、不味くはない」 朝倉「そっか…」 キョン「ああ、――お前の番だぞ、古泉」 古泉「あっはい…」 朝倉「私ちょっとトイレに行ってくるね…」 キョン「なんだよ、古泉?お前の番だぞ」 古泉「どうして朝倉さんにあんな態度を取ったのですか?」 キョン「あんな態度とは?」 古泉「……僕に言わせる気ですか」 378 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/26(土) 00:49:42.80 ID:yy5xCY5U0 キョン「朝倉に冷たくしたことか?」 古泉「分かってるんじゃないですか!ならどうして…」 キョン「古泉、お前朝倉のことが好きなんじゃないのか?」 古泉「なっ!どうしてそれを!?」 キョン「やっぱりか。ってかばればれだよ、アホ」 古泉「そんなに分かり易かったですか…?」 キョン「ああ、一発で分かった」 古泉「そうですか…ってそんなことはどうでもいいんですよ!」 古泉「僕が聞きたいのはどうして朝倉さんに冷たくしたかです」 キョン「だからお前のためだろ、古泉」 古泉「エッ?僕ですか?」 キョン「ああ、俺があいつと仲良くしたらいかんだろ」 古泉「ですがさっきみたいな冷たい態度は…」 キョン「そうでもしないと朝倉の奴、お前に振り向いてくれないだろ」 古泉「えっ!?」 387 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/26(土) 01:01:06.94 ID:yy5xCY5U0 キョン「それにあいつ、何を血迷ったのか俺に気があるみたいだしな…」 古泉「それもご存知なのですか!」 キョン「おいおい、あのあからさまな態度、誰だって分かるだろ」 古泉「僕は気づきませんでしたよ…」 キョン「朝倉にホの字だったからだろ」 古泉「ですが…朝倉さんに冷たい態度を取るのはいかがなものでしょうか?」 古泉「あなたが僕を応援してくれるのはうれしいのですが…」 古泉「そ、そうですよ!そもそもあなたはどうなのです?」 キョン「なにがだ?」 古泉「あなたは朝倉さんのことどう思っているのですか?」 キョン「さぁな…」 古泉「はぐらかさないでください!」 古泉「僕はあなたの言うとおり朝倉さんのことが好きです!」 古泉「あなたはどうなのですか?」 キョン「俺は……」 398 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/26(土) 01:13:21.05 ID:yy5xCY5U0 キョン「すまん、この話は無しにしよう」 古泉「なぜですか!答えてくださいよ!」 キョン「……もういい。この話は終わりだ」 古泉「どうしてですか!ここまできて逃げないで下さいよ!卑怯ですよ」 キョン「うるせぇ!俺はもう決めたんだよ!お前を応援するって」 キョン「それなのに今更俺の気持ちを確認してどうなる!ええっ?」 古泉「だったらあなたに惚れている朝倉さんの気持ちこそどうなるんです!」 キョン「くっ……」 古泉「ご存知なんでしょ!彼女の気持ちを!」 古泉「だったら、僕を応援してもうまくいくはずないじゃないですか!」 キョン「……」 古泉「あなたにはとても感謝しています。ですが、これでは僕は惨めなだけです」 古泉「お願いです。朝倉さんのためにも考え直してください!」 キョン「……すまんがやはり無理だ」 ―ガタン― 古泉「えっ?あ、朝倉さん…?」 407 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/26(土) 01:24:55.70 ID:yy5xCY5U0 キョン「……全部聞かれてたのか」 古泉「あっ朝倉さん!――追いかけた方がいいんじゃないですか!」 キョン「お前が、だろ?」 古泉「僕ですか?」 キョン「俺じゃない。お前の役目だ」 古泉「本当に僕でいいんですか?」 キョン「行って来いよ、古泉」 古泉「すみません、ありがとうございます!」 古泉「しまったな、朝倉さんを見失ってしまいました…」 古泉「せっかく彼がチャンスをくれたというのに…」 古泉「僕って不甲斐ないですね…」 ハルヒ「あらっ古泉くんじゃない」 古泉「涼宮さん…」 ハルヒ「丁度良かったわ。あなたに話があったのよ」ニヤッ 418 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/26(土) 01:33:34.94 ID:yy5xCY5U0 古泉「話ですか…僕は急いでるのですが」 ハルヒ「大丈夫よ、安心して。時間を取らせないから」 ハルヒ「みくるちゃん、ちょっとこっちに来てもらえるかしら?」 みくる「あっはい…なんでしょう?」 ハルヒ「古泉くん」ゲスッ 古泉「えっ――うわっ!?」ガバッ みくる「ふっふぇぇぇぇぇぇぇぇっぇ!!」 生徒「なんだなんだ!」 生徒「おいっ!なんか男子が女子生徒を襲ってんぞ!」 ハルヒ「みくるちゃんから離れろ!このレイプ魔!」 生徒「大変だ!一年の古泉がレイプしてるぞ!」 生徒「誰か先生呼んで来い!」 古泉「涼宮さん…あなたって人は…」 ハルヒ「古泉くんが悪いんだからね」 193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 08:06:22.25 ID:334jpqfd0 とっくに落ちてたと思ってました。どうもです。 キョン「……それにしても古泉の奴遅いな」 キョン「まぁあいつのことだ、今頃、朝倉を後ろから抱きしめて     アイラブユーなんて言ってるんだろうな…」 キョン「くっ…それはそれでむかつくぜ」 朝倉「ただいま」 キョン「えっ?朝倉?お前、古泉と一緒じゃ…」 朝倉「ちょっと!なんで古泉くんと一緒におトイレに行かなきゃいけないのよ」 キョン「あっいや、そういうことじゃなくて…」 生徒「おいっ!一年の男子が朝比奈先輩をレイプしたらしいぜ!」 生徒「マジで?」 キョン「なっ!?」 朝倉「ねぇキョンくん…」 キョン「ああ、俺もだ。嫌な予感がする。確かめてくる!」 196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 08:18:49.36 ID:334jpqfd0 古泉「ほんとです!僕は何をやってないんですって!」 教師「じゃあなんで朝比奈が泣いてるんだ!」 古泉「そ、それは…」 教師「お前がいきなり朝比奈を襲い倒したところを目撃している生徒が大勢いるんだ!」 古泉「ですからそれは誤解なんです。そうですよね?朝比奈さん」 みくる「うぇ〜〜ん!もうお嫁にいけないです〜」 古泉「だから泣いてないで本当のことを話してくださいよ!」 みくる「ビクッ」 みくる「うっ…うっ…うぇぇぇぇん!!」 生徒「やっぱ襲ったんじゃねーか」 生徒「だよな?そうじゃなかったらあんな反応しねーわな」 古泉「くっ…そんな…」 197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 08:26:29.34 ID:334jpqfd0 キョン「おいっ古泉、どうした?何かあったのか?」 朝倉「どうしてこんなに人が集まってるの?」 古泉「ああ良かった、あなた達でしたか…じつは」 ハルヒ「ねぇ聞いて、キョン!古泉くんったらみくるちゃんをレイプしたのよ!」 朝倉「ええっ!?」 古泉「ち、違います!僕はそんなことしてません!」 ハルヒ「嘘つくんじゃないわよ!じゃあなんでみくるちゃんが泣いてるのよ!」 古泉「それは涼宮さんが僕に朝比奈さんの胸を触らせたからじゃないですか!」 生徒「おいおい、あいつ胸まで触ってんのかよ」 生徒「うわぁ…胸揉んで押し倒すってどんだけ鬼畜だよ」 教師「どうやら古泉、もっと詳しく話を聞く必要があるみたいだな」 古泉「ちがう…ぼくはそんな…涼宮さんが」 涼宮「はぁ?人のせいにするなんて最低よ!この屑!レイプ魔!」 キョン「クズなのはてめぇの方だろ!ハルヒ!」 202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 08:40:52.09 ID:334jpqfd0 ハルヒ「はぁ?なに、クズって?クズなのはおたくの部員でしょ?」 ハルヒ「女の子をレイプするなんて最低のすることよ」 キョン「古泉はそんなことしてない」 ハルヒ「あんた見てないくせになに言ってるのよ!大勢の生徒が目撃してるのよ!」 ハルヒ「古泉くんがみくるちゃんを押し倒したところを!」 キョン「そうなんですか?朝比奈さん?」 みくる「グスン……グスン……」 キョン「古泉は本当にあなたに乱暴をしたんですか?」 みくる「うぇぇぇぇん!」 ハルヒ「ちょっとキョン!みくるちゃんは怖い目にあったばかりなのよ!すこしは考えろ!」 キョン「朝比奈さん、俺はあなたを見限りましたよ…」 みくる「キョン……くん…?」 キョン「おいっハルヒ、お前はこれで満足なのか?ええ!」 ハルヒ「なんのことよ…」 204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 08:50:17.39 ID:334jpqfd0 キョン「お前、昨日言ってたよな。古泉に復讐するって」 古泉「!?」 キョン「これがお前の言う復讐ってやつか?…答えろよ!ハルヒ」 ハルヒ「復讐?なんで私が古泉くんに復讐しないといけないのよ」 ハルヒ「復讐しようとしたのは古泉くんの方じゃない」 生徒「なんだなんだ?どうなってるんだ?」 生徒「なんか涼宮さんが復讐がどうのって」 ハルヒ「みんな聞いてちょうだい!」 ハルヒ「ここにいる古泉くんはね、自分から勝手にSOS団を辞めたのに     それを私たちのせいにして、逆ギレしたのよ!」 古泉「ちがう!ぼくはそんなことしてない!」 ハルヒ「あんた逆ギレするのは構わないけど、だからって女の子を襲うなんて最低よ!」 生徒「うわぁ…なんだよ、全部こいつが悪いじゃん」 生徒「逆ギレしてレイプとかないわ…」 キョン「ハルヒィィィ!いい加減にしやがれぇぇぇ!!」 朝倉「殴っちゃだめ!!」 205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 09:01:31.39 ID:334jpqfd0 キョン「とめるなよ!朝倉!」 朝倉「ダメよ!今涼宮さんに手をあげたらよけい古泉くんの立場がまずくなるわ!」 キョン「古泉の立場…!?」 朝倉「そうよ!キョン君は信じてるんでしょ?古泉くんは何もしてないって」 キョン「勿論だ。古泉はそんなバカなことをする男じゃない」 古泉「お二人とも…」 朝倉「だったらなんで手をあげようとするのよ…グスン…」 朝倉「キョンくんってそういう人だったの?…女の子に暴力を振るう人なの?」 朝倉「暴力振るったところで何を解決しないじゃない!キョンくんのバカ!」 キョン「朝倉…」 朝倉「グスン……グスン…」 ハルヒ「ふん。どうやらボランティア部ってのは屑の集まりみたいね」 ハルヒ「レイプ魔に暴力男…あんたよくそんな連中と付き合えるわね」 朝倉「涼宮さん、一つ言ってもいいかしら?」 ハルヒ「な、なによ」 212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 09:28:06.31 ID:334jpqfd0 朝倉「ねぇ涼宮さん、普段人に優しくしない人がどうして人に優しくされたいって思えるのかしら?」 朝倉「それってすごくナンセンスじゃないかしら」 ハルヒ「まどろっこしいわね!朝倉、あんた何が言いたいわけ!」 朝倉「そんなことをしても、キョンくんはあなたの元に戻ってこないわ」 ハルヒ「!?」 朝倉「よけい涼宮さんから離れていくだけよ」 ハルヒ「なによ!だいたいあんたがボランティア部なんて作るからいけないんじゃない」 朝倉「あなたが酷いことをしたからでしょ?」 ハルヒ「うっさい!勝手なこと言わないで!」バシッ! 朝倉「きゃっ!」 キョン「ハルヒてめぇ!」 古泉「朝倉さん!大丈夫ですか!」 216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 09:44:29.40 ID:334jpqfd0 朝倉「ありがとう古泉くん、大丈夫よ」 キョン「ハルヒ!人に殴るなって言っておいて自分は暴力を振るうなんてどういうつもりだ!」 ハルヒ「うっさい!」 キョン「くっ……なぁ、誰か!見てた奴はいないのかよ!」 キョン「ここいる古泉って男は人を襲うような奴じゃないんだ!」 キョン「こいつはそんな男じゃないんだ。きっと何かの誤解だ」 朝倉「お願い!誰か本当のことを見ていた人がいたら古泉くんを助けてあげて!」 古泉「お二人とも……もういいですよ」 キョン「バカ野郎!なに言ってるんだよ」 古泉「ですが不慮とはいえ、僕が朝比奈さんを押し倒してしまったのは事実ですし…」 古泉「これ以上はお二人に迷惑をかけてしまいます」 キョン「ふざけんな!仲間を助けるのは当然だろ!なにが迷惑なもんか!」 国木田「ちょっといいかな?キョン」 キョン「なんだよ、お前たち」 谷口「俺たち見てたぜ。古泉がはめられたところをさ」 219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 10:01:12.66 ID:334jpqfd0 ハルヒ「ちょっと!嘘言わないでよ!」 キョン「お前は黙ってろ!…話してもらえるか?谷口、国木田」 谷口「ああ、勿論だぜ」 国木田「古泉君は何もしてないよ。涼宮さんが無理やり古泉くんを押し倒したんだよ」 キョン「それは本当なんだな?」 国木田「うん、誓ってもいい」 谷口「しかも古泉の腕を無理やり掴んで朝比奈さんの胸に押しやったんだぜ」 キョン「……コンピ研の時と同じ手口か」 キョン「分かった、どうもありがとうよ」 国木田「うん、さすがに古泉君がかわいそうだったからね」 古泉「すみません…どうもありがとうございます」 谷口「へへっ、まぁ気にすんなって」 キョン「さて、ハルヒよ…おまえ、どうするつもりだ?」 ハルヒ「どうするってなにがよ?」 222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 10:10:32.80 ID:334jpqfd0 キョン「古泉に謝ることがあるだろうが!」 ハルヒ「ああ、なに、そういうこと」 キョン「そういうことって…お前」 ハルヒ「あーごめん。はい、これでいいわね」 ハルヒ「みくるちゃん、行くわよ!」 キョン「待てよ!それのどこが――」 古泉「やめてください。もういいですよ」 キョン「古泉、お前はこれでいいのかよ!」 古泉「皆さんのおかげで僕の潔白は証明されたんです。もう十分ですよ」 キョン「しかしだな…」 朝倉「もういいじゃない。古泉くんがいいって言ってるんだから。ねっ?」 キョン「分かったよ…これでいいんだな?古泉」 古泉「はい…」 224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 10:16:58.51 ID:334jpqfd0 ―帰り道― キョン「……じゃあ、俺はこっちだから」 古泉「はい、今日は助けていただいてありがとうございました」 朝倉「またね、キョンくん」 古泉「………」 朝倉「………」 古泉「あのう、部室での件なんですが…」 朝倉「うん」 古泉「僕たちの会話、全部聞いていたんですか?」 朝倉「うん」 古泉「やはりそうでしたか…」 朝倉「私…キョンくんに振られちゃった…」 226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 10:28:30.83 ID:334jpqfd0 古泉「それは違います!彼は本当はあなたのことが好きなんです!」 朝倉「でも私…無理って言われちゃったんだよ」 古泉「それは……僕のせいなんです」 朝倉「古泉くんの?」 古泉「はい。僕が朝倉さんに好意を持っていたので…それで彼は遠慮していたのです」 古泉「僕のために…」 朝倉「古泉くん…」 古泉「ハハッ、まさかこんな形で僕の気持ちを伝えてしまうとは思いもしませんでした」 古泉「すみません朝倉さん、僕はあなたのことが好きです」 朝倉「……」 古泉「ええ、気にしないでください。あなたの気持ちは理解しているつもりですから」 古泉「今ならまだ間に合うはずです。彼を追いかけてください」 朝倉「でも私は…」 古泉「大丈夫ですよ。今度はちゃんとあなたの気持ちを受け入れてくれるはずです」 229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 10:36:14.19 ID:334jpqfd0 古泉「なので勇気を出して彼に自分の思いを伝えてください」 古泉「朝倉さんなら大丈夫ですよ」 朝倉「古泉くん…ごめんね」 古泉「いえ、僕のことは気になさらなくて結構ですよ。それより早く」 朝倉「うん、私頑張ってみる。どうもありがとう!」 古泉「………」 古泉「せっかく彼が僕にチャンスをくれたというのに…」 古泉「それを不意にするんなんて僕は本当にバカですね」 古泉「ハハッ…おまけに涙まで出てますよ」 森「ほんと、バカな男ね」 古泉「も、森さん!?」 森「……はいこれ、ハンカチ使ったら」 古泉「すみません。でもどうして森さんがここに?」 233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 10:45:16.13 ID:334jpqfd0 森「私がここに来た目的は二つ」 森「一つは誰かさんのせいで大規模な閉鎖空間が発生したことを報せるため」 古泉「……すみません」 森「ほんと大変だったのよ。誰かさんの抜けた穴も埋めなきゃいけないし…」 森「ねぇ古泉、本当に機関に戻ってくるつもりはないの?」 古泉「はい、ありません」 森「そっか…」 古泉「ご迷惑をかけてすみません…」 森「謝る必要はないわ。あなたが自分で最良と思える判断を下したんだから」 古泉「森さん…」 古泉「それでもう一つの目的というのは…?」 森「もう一つの目的はあなたが心配だったから…それだけよ」 古泉「えっ?」 239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 10:55:01.26 ID:334jpqfd0 古泉「えっと…それってどういう…」 森「なっ!それを私の口から言わせたいわけ?」 古泉「いえ、僕のことを心配してくださるのはありがたいのですが…よく意味が分からなくて」 森「ほんと、男って鈍感な生き物よね」 森「傷心してる今ならものにできるチャンスと思ったのよ」 古泉「えっ?森さん?」 森「はぁ、やっぱり長いこと女の子していないと自分の思いすらちゃんと伝えられないわ」 森「古泉!」 古泉「はっはい!」 森「……好き」 古泉「森…さん…?」 244 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 11:09:03.66 ID:334jpqfd0 森「はぁ…それが当然の反応よね」 森「長いこと一緒に仕事してきたけど、私ったらそういう素振も見せたことなかったし」 古泉「すみません、少しも気づきませんでした」 森「まっ、ああいう職場なら当然かもしれないわね。命張ってるんですもの」 森「兎に角、用件っていうのはそれだけよ」 森「あなたは機関を辞めてしまったから会える機会はないと思うけど…」 森「元気ですね、古泉…」 古泉「ちょっと待ってください、森さん!」 古泉「確かに僕は機関を辞めました。でももう会えないだなんて言わないでくださいよ」 森「だって…機関以外で古泉と会える機会なんてないじゃない!」 森「私は大人で、古泉は高校生なんだし…機関以外でどこにも接点がないじゃないの!」 古泉「森さん、それは間違いです」 森「間違い…?」 古泉「はい。これは彼の言葉なんですが…“接点がなければ作ればいい”」 古泉「これからも僕と親しくしてもらえませんか?」 250 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 11:16:50.05 ID:334jpqfd0 森「……いいの?私はあなたのこと狙ってるのよ」 古泉「構いません」 森「大人の女性は怖いわよ?」 古泉「ドンと来いです」 森「言ったわね」 古泉「ええ、言いましたよ」 森「絶対、古泉のこと放さないんだから」 古泉「森さん、これからもよろしくお願いします」 森「ええ、私の方こそ…」 古泉「フフッ」 森「な、なによ!人の顔を見て笑って!」 古泉「いえ、森さん可愛いなって思って」 森「……バカ」 古泉「さて、朝倉さんはうまくいったんでしょうか…」 253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 11:28:26.26 ID:334jpqfd0 ―翌日― キョン「えっと、古泉…ちょっといいか?」 古泉「あやっ?なんでしょうか?」 キョン「じつはお前に話があるんだが…その」 古泉「構いませんよ。場所を変えましょうか」 古泉「それで僕に話というのは?」 キョン「古泉!俺を殴ってくれ!」 古泉「すみません、僕はそのような趣味は持ち合わせておりませんが…」 キョン「ち、違う!そういうことじゃないなんだ!」 古泉「ではどういうことなのですか?」 キョン「俺さ、お前と朝倉のことを応援するって言ってただろ」 古泉「ええ、言ってましたね」 キョン「それなのに俺…朝倉と付き合うことにしたんだ!すまん!」 古泉「おおっ!ではうまくいったんですね!」 キョン「へっ?」 256 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 11:37:28.15 ID:334jpqfd0 古泉「ですからあなたと朝倉さんですよ」 キョン「いや、えっ?なにこの古泉の笑顔?…俺、殺されるの?」 古泉「いや〜良かったですよ。一安心です」 キョン「お、お前…朝倉のこと好きだったんじゃないのか?」 古泉「ええ、もちろん好きでした」 キョン「じゃあ―― 古泉「今は彼女よりも森さんという大切な人を見つけたんです」 キョン「はぁ?」 古泉「じつは昨日、あなたと分かれてからですね……」 古泉「――ということがあったんですよ」 キョン「ふぅぅざけんんぁぁ!」 キョン「お前、昨日俺がどれだけ罪の意識に悩まされたと思ってんだよ!」グイグイ 古泉「ぐっ苦しいですよ!離してください!」 キョン「ええいっ!お前はいっぺん死ね!」 258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 11:43:00.60 ID:334jpqfd0 キョン「まぁ…死ぬべきは友達を裏切った俺の方かもしれんが」 古泉「おやっ?僕のことを友達と思ってくれるんですか?」 キョン「当然だろ。お前は違うのかよ?」 古泉「ええ、僕はあなたのことを友達だとは思ってません」 キョン「すまん…怒って当然だよな」 古泉「あなたのことは親友だと思ってますから」 キョン「おまえ…」 古泉「もしかして僕に嫌われたとか思っちゃいました?」 キョン「う、うるさいよ!」 古泉「ハハッ、どうやら図星だったみたいですね」 キョン「やれやれ…なぁ、古泉」 キョン「今度の日曜、俺とお前と朝倉の三人で遊びに行かないか?」 古泉「いいですね。是非行きましょう!」                            〜終〜 261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 11:44:17.79 ID:334jpqfd0 お詫び。 前スレの成分表示には偽りがありました。ごめんなさい。 保守・支援、どうもありがとうございました。乙です。