古泉「鍵を無くしてしまいました」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/14(月) 21:18:12.32 ID:RvzJXTD5O 古泉「だから、今日行く所が無いんですよ、泊めてください」 キョン「……なぜ俺を頼る」 古泉「あなたしかいないんですよ、お願いします」 みくる「ふぇぇ」 長門「……ユニーク(笑)」 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/14(月) 21:21:15.96 ID:RvzJXTD5O キョン「だいたい、鍵屋でも呼べばいいじゃないか」 古泉「機関員専用のマンションなので、機密保持の為に一般人は入れないのですよ」 キョン「……マンションなら、管理人ぐらいいるだろうが」 古泉「残念な事に、マンションの管理人と言いますか、そういう役割をしてるのは森さんでして……」 キョン「それの何が残念なんだ?」 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/14(月) 21:27:56.53 ID:RvzJXTD5O 古泉「もちろん森さんにそれとなーく伝えてみたんですよ、そしたら」 古泉「森さん、もしマンションの鍵を無くしてしまったらどうすればいいんですか?」 森「……古泉、鍵を紛失してしまったの?」 古泉「いやいや、仮定の話ですよ」 森「……そうねぇ」 森「機関員専用のマンションの鍵」 森「それが、もし敵対組織にでも拾われてしまったら、大変な事になるわ」 森「まぁ……八分殺しぐらいの罰則になると思うけど」 古泉「……それほとんど死んでるじゃないですか、半殺しすら通り過ぎてるじゃないですか」 森「そりゃ、それぐらい大事な鍵だもの」 森「もし紛失したら八分殺しよ、よく覚えておきなさい」 古泉「……はい」 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/14(月) 21:33:27.72 ID:RvzJXTD5O 古泉「ねぇ、八分殺しにされちゃうんですよ僕」 キョン「そんなもん知らん、お前の責任だろうが」 古泉「友達でしょう、泊めてください」 キョン「知らん、いつから友達になったんだ」 古泉「じゃあ知り合いでもいいです、泊めてください」 キョン「普通は、知り合いレベルの他人なんて家に泊めないだろうが」 古泉「そこをなんとか、お願いします」 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/14(月) 21:38:17.72 ID:RvzJXTD5O キョン「だいたい、鍵自体を無くしたんだから、1日や2日泊まっていった所で、八分殺しされるのが先送りになるだけじゃないか」 古泉「心の準備というものが必要です」 キョン「キモい、なんかキモいぞそのセリフ」 古泉「僕がキモいワケないでしょう、こんなイケメンですよ、ねぇ」 キョン「話を逸らすな、顔を近づけるな」 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/14(月) 21:44:03.90 ID:RvzJXTD5O キョン「だいたい、ただ心の準備をする時間が欲しいなら、ネカフェにでも泊まってこい」 古泉「制服のままで泊まれるわけないでしょう」 キョン「……適当な服屋で服買っていけ」 古泉「財布の中には、英世が一人しかいません」 キョン「じゃあ金貸してやるから、しまむらあたりに服買いに行け」 古泉「クマたんのぬいぐるみが枕元にないと寝られないんです、ネカフェは却下します」 キョン「もういい、死んでこい」 古泉「だから八分殺しですってば、死にませんってば」 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/14(月) 21:46:55.33 ID:RvzJXTD5O キョン「死にやしないんならいいだろう、死にかけてくれば」 古泉「鍵を無くしたぐらいで八分殺しなんて理不尽です、訴えてやる」 キョン「訴えるのか?」 古泉「どうせ勝てないから諦めます、権力的に考えて」 キョン「ま、それが賢明だな」 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/14(月) 21:51:02.96 ID:RvzJXTD5O キョン「長門、鍵を複製したり出来ないのか?」 長門「出来なかった」 キョン「っていう事は、やってみたんだな?なんで出来なかったんだ?」 古泉「とりあえず、鍵穴の形状を把握してもらう為にマンションまで来てもらったんですが」 長門「メイド服の人に見つかって追い出された」 キョン「……そうか」 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/14(月) 21:57:11.12 ID:RvzJXTD5O 古泉「だいたい、八分殺しにされたら僕はしばらく入院しなければなりませんよ?」 キョン「俺にとってはボードゲームの対戦相手が朝比奈さんにシフトするだけだ、むしろお前の入院生活が長引くよう願っている」 古泉「ちくしょう」 古泉「そうじゃなくて……涼宮さんが不機嫌になって、閉鎖空間が発生して、僕が入院してる間は超能力者が一人減った状態で神人の相手をしなければなりません、世界崩壊の危機ですよ」 キョン「その程度でそんな事態になるわけないな、ハルヒにはそれなりに常識があるんだろう?」 古泉「涼宮さんは常識なんて一欠片もありませんよ、アマゾンの原住民にすら劣ります」 キョン「嘘をつくな、嘘を」 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/14(月) 22:03:06.40 ID:RvzJXTD5O 古泉「あなたが望むなら、僕がメイド服を着てあなたに御奉仕して差し上げますから泊めてください」 キョン「もういい、差し上げなくていいから死んでこい」 古泉「スク水でもいいですよ?」 キョン「キモい、やめろ」 古泉「自動車修理工のAさんに記念に頂いたツナギをあげますから」 キョン「いらん、あとなんか臭いぞそれ」 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/14(月) 22:09:15.35 ID:RvzJXTD5O キョン「わかったよ、1日だけ泊めてやる」 古泉「……あなたは、そんなにツナギが欲しいんですか?」 キョン「やっぱ死んでこいお前」 古泉「冗談です、豚を見るような目で見下さないでください」 キョン「1日だけだ、それから先は、お前が段ボールをマイホームと呼ぶ生活を送ろうと死のうと知ったこっちゃない」 古泉「あなたという人は……段ボールをバカにしないでくださいよ!」 キョン「ワケわからん部分に反応するな」 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/14(月) 22:13:13.35 ID:RvzJXTD5O キョン「さて、俺の家に着いたわけだが」 古泉「今日からここが僕の家ですね、なんて貧相な」 キョン「おい」 古泉「あ、これから末永くよろしくお願いします、御主人様」 キョン「やっぱ帰れ、消えろ、死ね、転校しろ、二度とSOS団に関わるな」 古泉「冗談ですってば」 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/14(月) 22:17:47.65 ID:RvzJXTD5O 古泉「いやー、しかしあなたの部屋に来たのはこれが初めてですね」 キョン「そうだな」 シャミセン「にゃあ」 古泉「ぬこですか、名前はなんて言うんですか?」 キョン「シャミセンだ」 古泉「ほーら、おいでシャブリ専」 キョン「お前を蝋人形にしてやろうか」 古泉「冗談ですって、おいでシャミセン」 シャミセン「フシャー!」 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/14(月) 22:24:58.55 ID:RvzJXTD5O キョン「俺は今からジャンプを読む、邪魔するなよ」 古泉「わかりました」 キョン「……」ペラッ 古泉「……」 キョン「……」ペラッ 古泉「……」 キョン「……」ペラッ 古泉「……」ガサゴソ キョン「……何をしている」 古泉「ベッドの下にホモショタ本でもないかと探してるんですが」 キョン「一万年と二千年探しても見つからんぞ、そんなものは」 古泉「なるほど……ふたなり本ならあるんですね?」 キョン「やっぱお前帰れ」 古泉「帰る所が無いんですってば」 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/14(月) 22:30:40.03 ID:RvzJXTD5O キョン「……そういや、今日は親いないんだった」 古泉「んふっ、スク水の出番ですね、わかりました」 キョン「そうじゃない、夕飯の問題だ」 古泉「まぁ、景気良く出前でも取ってくださいよ」 キョン「うまい棒で十分だお前など」 古泉「ひどい」 キョン「……俺は何を食うべきか」 古泉「焼肉食べ放題でも」 キョン「却下」 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/14(月) 22:38:18.43 ID:RvzJXTD5O 古泉「そうですねぇ……長門さんの家に行って、カレーでも分けてもらいましょうか」 キョン「……まぁ、俺やお前が夕飯作るよりは遥かにマシだろうな」 古泉「では、連絡しますよ」ピポパ キョン「ふぅ……」ペラッ 古泉「」プルルル 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/14(月) 22:46:02.90 ID:RvzJXTD5O >>29 キョン「ほれ、コンビニ弁当」 妹「ありがとうキョン君!」 キョン「……」ペラッ 古泉「」プルルル、ガチャ キョン「……」ペラッ 古泉「あー、もしもしユッキー?」 キョン「!?」 古泉「いやーユッキーと電話久びーじゃねマジで、あーそうそう、今からキョンと一緒にカレー食いに行きたいんだけど」 キョン「うそ、長門、え?」 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/14(月) 22:49:41.98 ID:RvzJXTD5O 古泉「いや、だってキョン公の家にいるんだけど今、夕飯ないしーコンビニ弁当とかマジでアレだし」 キョン「……」 古泉「あ、マジで!?ユッキーさすがじゃん!今から行くわ、待っててねーバイビー」ガチャ キョン「……ねぇ」 古泉「ふぅ、疲れました」 キョン「……」 古泉「あ、長門さんの電話番号教えてもらえますか?」 キョン「間違い電話かよ!」 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/14(月) 22:57:18.09 ID:RvzJXTD5O キョン「もういい、俺からメールする長門に」 古泉「ひどい」 キョン「間違い電話しといて何を言うか、だいたい誰に掛けやがった」 古泉「森さんでした」 キョン「よりによって最悪の相手じゃねーか!」 古泉「最後の方なんか、受話器越しにショットガンの発射音が聞こえてましたよ」 キョン「よかったな、九分殺しにレベルアップだ」 古泉「ショットガンは死にますって、さすがに」 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/14(月) 23:05:26.23 ID:RvzJXTD5O キョン「あ、返信来たわ」 古泉「ちょっと見せて下さい、むしろあなたの携帯を僕にください」 キョン「死ね、えーと……カレー作って待ってる、だとさ」 古泉「ひゃっほう!!」 キョン「なにテンションあげてんのお前は」 古泉「だって、この貧相な家に来た時はどうせ夕飯も貧相なんだろうなと思ってましたけど、これで一安心ですよ」 キョン「その貧相な家の壁に塗り込んでやろうか?」 古泉「冗談ですってば」 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/14(月) 23:10:55.62 ID:RvzJXTD5O キョン「よし、そんじゃ行くぞ」 古泉「行く途中に寿司屋があるんですけど、寄っていきますか?」 キョン「何の為に長門の家に行く気だお前は」 古泉「暇潰しに」 キョン「長門の前でソレ言えたら、九分殺しされなくてすむぞ」 古泉「え、ホントですか!」 キョン「そのかわり消されるだろうがな」 古泉「」ショボーン 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/14(月) 23:15:43.30 ID:RvzJXTD5O キョン「さて、長門の家に到着」 古泉「ま、僕のマンションには劣りますがね」 キョン「是非とも本人の前で言ってみてくれ、入るぞ」 エレベーター内 古泉「……」 キョン「……」 古泉「……早くボタン押してくださいよ、何やってるんですか」 キョン「……いや、長門の部屋って何階だったか思い出せなくて……」 古泉「あなたもですか」 キョン「……」 古泉「……」 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/14(月) 23:20:27.05 ID:RvzJXTD5O キョン「……どうするか」 古泉「……どうしましょうか」 キョン「何階だっけか、26階ぐらいじゃなかったか?」 古泉「どんだけ高層マンションですか……7階ぐらいでは?」 キョン「全く憶えてなかったからなぁ……」 古泉「ですねぇ……」 キョン「……」 古泉「……」 キョン「……」 古泉「……」 長門「……」 キョン「……」 古泉「……」 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/14(月) 23:24:20.25 ID:RvzJXTD5O 長門「……何をしているの?」 キョン「おわっ!?」ビクッ! 古泉「はふんっ!?」ビクッ! 長門「……遅かったから迎えに行こうかと」 キョン「あぁ、いや、ありがとう」 長門「エレベーターの中で何を?」 古泉「テレビで、エレベーターの光に当たると美容に良い、なんて放送されてましたから、ちょうど今やってみてたんですよ」 長門「……そう」 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/14(月) 23:34:31.38 ID:RvzJXTD5O キョン「無事、長門の部屋に到着」 古泉「既にカレーの香りが充満してますね」 長門「毎日毎日私はカレーばっかー食べなきゃいけなくって、いやになっちゃうよー」 キョン「……そうか」 キョン「あー、長門、この量はいったい……」 長門「私が3日掛けて完食出来る量、頑張って作った」 キョン「いや、そういう事じゃなくて、なんでこんなに作って」 長門「自慢のカレー、完食してほしい」 古泉「いや、さすがにこの量は」 長門「完食してほしい」 キョン「ながt」 長門「完食しろ」 キ古「「……はい」」 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/14(月) 23:43:23.51 ID:RvzJXTD5O キョン「……完食……達成……」 長門「味の感想を聞かせてほしい」 キョン「……今ならハイドロポンプが出来そうだ、そんな味」 長門「そう」 古泉「……死んだお祖父さんが、河の向こうでメイド服を着て手を振ってる……」 キョン「安心しろ、それはただの死装束だ」 長門「また来てほしい」 キョン「あぁ……来れたら行く可能性もそこはかとなく検討するという方向で調整する事もやぶさかではないとしながらも考えておくよ」 長門「そう」 古泉「それでは、また」 長門「待って、下まで送っていく」 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/14(月) 23:51:26.01 ID:RvzJXTD5O 長門「それじゃ、バイバイ」 キョン「……なぁ長門、なんでエレベーターの中から出ないんだ?」 長門「エレベーターの光に当たっている」 古泉「……あぁ、そうですか、それではまた」 キョン「ヤバい、吐きたい」 古泉「やめてください、僕にまで連鎖しますから」 キョン「一歩ずつ、なるべく胃を刺激しないようにゆっくりと歩こう」 古泉「食べすぎて死ぬ人って、世界にどれだけいるんでしょうかね……」 キョン「いないと思う……お?」 キョン(なんか落っこちてるな……鍵?) キョン(拾っておいて明日にでも交番に届けておくか) 古泉「どうしました?」 キョン「あー、いや、なんでもない」 54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/15(火) 00:00:39.72 ID:xdcVlHQoO キョン「さて、自宅に帰ってきたわけだが」 カチッ シュボッ 古泉「やはり食後の煙草は至高です」 キョン「消せ、人の部屋で吸うな、お前に火をつけてやろうか」 古泉「僕はあなたのハートに火をつけて差し上げたいです」 キョン「やかましい」 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/15(火) 00:10:09.61 ID:xdcVlHQoO 古泉「これから何をします?」 キョン「スクワットでもしてろ」 古泉「わかりました」 古泉「1、10、100、1000」 キョン「帰れ」 58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/15(火) 00:18:37.37 ID:xdcVlHQoO 古泉「ゲームしたいです」 キョン「ネオジオポケットなら貸してやる」 古泉「古すぎますよ、というか物持ち良すぎですよ」 キョン「庭の蟻でも数えてろ」 古泉「いーち、にーい……二匹ですね」 キョン「……なにが?」 古泉「あなたの背後の壁を這いずり回っているGの数です」 キョン「先に言えぇぇぇ!!」ドンガラガッシャーン 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/15(火) 00:27:01.29 ID:xdcVlHQoO 俺「Gだ、Gが出たぁぁぁあ!!」 キョン「ヤバい、どうする!?」 古泉「んふっ……僕は超能力者です、この程度なら問題はありません」 キョン「あ、三匹目」 古泉「無理ですすいません」 キョン「使えないなお前は!」 古泉「だって三匹ですよ、ジェットストリームアタックですよ」 キョン「一匹目を踏み台にすれば勝てるぞ」 古泉「踏めませんって」 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/15(火) 00:37:43.85 ID:xdcVlHQoO ヤバいよヤバいよGがでたぁぁぁつい先日までヤモリを放し飼いにしてたから大丈夫だと思ってたのにぃぃぃぃ 古泉「……丸めた新聞紙を用意してください、何とかしてみせます」 キョン「出来るんだな?」 古泉「えぇ、たかが虫に負けはしませんよ、新聞紙さえあれば」 俺「……頼んだぞ」 古泉「お任せください」 キョン「用意したぞ」 古泉「さて、と……」 古泉「三匹でつるんで暴走行為なんかして、あなた方のお母さんは悲しんでますよー、大人しく降伏して出ていきなさーい」 キョン「メガホンがわりかよ!」 65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/15(火) 00:46:26.35 ID:xdcVlHQoO ヤモリ様とアシダカ様って、どっちがG駆除能力高いんだろうか真剣に悩んでる 古泉「……ほら、僕の説得によりGは帰宅したようです」 キョン「明日っから、お前のアダ名は『インセクター古泉』になる、よく憶えておけ」 古泉「それはひどい」 キョン「虫と話せるんならむしろ光栄に思え」 古泉「話せるわけないでしょう、テキトーに説得したら帰ってくれただけです」 66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/15(火) 00:51:40.77 ID:xdcVlHQoO キョン「さて、俺は風呂に入ってくる」テクテク 古泉「わかりました」テクテク キョン「なぜついてくる」 古泉「あなたの家の風呂の場所を知りませんから、ついでに」 キョン「そうか」 キョン「」テクテク 古泉「」テクテク キョン「待て、なぜ脱衣所にまで入ってくる」 古泉「イメージトレーニングです」 キョン「そうか」 キョン「」 古泉「」 キョン「待て、なぜ服を脱ぐ」 古泉「あなたと、入浴したい……」 キョン「帰れ」 69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/15(火) 00:56:31.59 ID:xdcVlHQoO 古泉「違うんですってば」 キョン「なにがどう違うんだ、インセクターホモ」 古泉「僕はホモではありません」 キョン「どーでもいい、風呂場から出ろ、服を着ろ、部屋に帰れ、俺の財布と貯金箱に手を出すな」 古泉「んふっ、貯金箱ですか……わかりました」 キョン「ちょ、ま……くそぅ」 キョン「さすがに盗りはしねーだろ、風呂入っとこう」 71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/15(火) 01:07:35.09 ID:xdcVlHQoO 古泉「……」 キョン「なぁ、古泉」 古泉「はい」 キョン「……風呂から出たら、壊れたブタさん貯金箱と散らばった小銭」 古泉「はい」 キョン「いったいどういう事だろうなぁ、これは」 古泉「フラグを立てたのはあなたです」 キョン「帰れ」 古泉「英世が一人で寂しがっていたので」 キョン「平等院鳳凰堂がいくら増えても逆に寂しがると思うがな」 古泉「さすが貧相な家だけあって、貯金箱の中身も貧相ですね」 キョン「その貧相な家の床下の土に埋まりたいのか?」 古泉「冗談ですってば」 72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/15(火) 01:12:20.30 ID:xdcVlHQoO 古泉「十円玉や五円が増えても意味ないですから、盗ってませんよ」 キョン「俺はお前とご縁を切りたい」 古泉「ひどい」 キョン「ひどくない」 古泉「ほら、なんかないんですか、暇すぎます」 キョン「寝ろ」 古泉「いやです、遊びたいです」 キョン「永眠しろ、遺産は俺が相続してやる」 古泉「だから英世が一人しかいませんってば」 73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/15(火) 01:16:52.41 ID:xdcVlHQoO キョン「とりあえず、コンビニ行って、その英世とバイバイしてこい」 古泉「コンドームなら財布の中に準備してありますが」 キョン「違う、菓子なりジュースなり買ってこい」 古泉「そうしたら、僕と遊んでくれるんですか?」 キョン「むしろ菓子もジュースも無しに二人で話続けろ、という方がおかしい」 古泉「わかりました、では行ってきます」 古泉「その前に、英世さんと別れの儀式をしたいのですが」 キョン「勝手にやってろ」 74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/15(火) 01:21:19.92 ID:xdcVlHQoO 古泉「買ってきました」 キョン「ジュースがスマップドリンク2リットルなのは、嫌がらせだな?そうなんだな?」 古泉「スマップよりも僕の方がイケメンです」 キョン「死ね」 古泉「いいじゃないですか、語り明かしましょうよ」 キョン「……まぁいいか」 75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/15(火) 01:28:59.90 ID:xdcVlHQoO キョン「それでだな、ハルヒのやつが--」 古泉「へぇ」ボリボリ キョン「この前にも、また面倒な--」 古泉「ほぇ」ムシャムシャ キョン「谷口が最近、調子乗ってるからハブろうか--」 古泉「どうぞどうぞ」バリバリ キョン「国木田が最近可愛くて--」 古泉「のぇ」ゴクゴク キョン「ちょっと待て、菓子禁止なお前は」 古泉「ひどい」 77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/15(火) 01:34:43.55 ID:xdcVlHQoO キョン「語り明かそうとか言ってたのはどこのどいつだ」 古泉「僕の英世が最期に残してくれた菓子なんだから、僕が食べるのは当然です」 キョン「そうか、俺が泊めてやらなかったら、今ごろ英世は段ボールに代わっていただろうがな」 古泉「僕の敷き布団をバカにしないでくださいよ」 キョン「段ボール敷き布団にしてんの!?」 古泉「冗談ですってば」 キョン「ちくしょう」 79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/15(火) 01:40:48.45 ID:xdcVlHQoO 俺「すまん眠い」 キョン「俺も眠くなってきたな……」 古泉「さぁどうぞ、おいでませ」 キョン「腕を広げて手招きするな、ベッドからどけ、キモい」 古泉「じゃあ僕はどこで寝ればいいんです?」 キョン「床」 古泉「いやです」 キョン「床下」 古泉「わかりました、その辺で寝ればいいんでしょう」ガチャ キョン「待て、どこに行く気だ」 古泉「あなたの妹にベッドを貸してもらおうかと」 キョン「死ね」 80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/15(火) 01:47:12.72 ID:xdcVlHQoO キョン「明日は交番に行かなくちゃならんしなぁ……」 古泉「交番に?大麻でも吸ったんですか?」 キョン「死ね、鍵をさっき拾ったから届けにいくんだよ」 古泉「……見せてもらえますか?」 キョン「こんなんだけど」 古泉「やったー、僕の家の鍵だ」 キョン「おめでとう、帰れ」 古泉「今までありがとうございました」 古泉の帰宅はこれからだ!end