古泉「朝比奈さん、タバコはいけませんよ」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 18:24:55.19 ID:HrSWmxxt0 みくる「………」 古泉「ふふ。こんにちは」 みくる「こ、こんにちはぁ…あの、タバコって、なんのことですかぁ?」 古泉「昨日見かけたのですよ、あなたがタバコを吸っているところを」 みくる「ふえぇ? 記憶にないですぅ」 古泉「僕たちが帰ったあと、窓際でタバコを吸っていたでしょう?」 みくる「…証拠はあるんですかぁ?」 古泉「そう言われると思って、携帯で撮っておきましたよ」 みくる「………」 古泉「ほら。これ、メイド服の朝比奈さん」 みくる「………」 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 18:26:44.41 ID:HrSWmxxt0 古泉「なんて、あなたがタバコを吸っているからと言って誰かにチクったりはしませんけどね」 古泉「この写真も、あなたに見せたら消そうと思っていましたし。驚きました?」 みくる「古泉くぅん」 古泉「はい?」 みくる「とぉりゃ」 古泉「むぐっ」 すぽっ みくる「………」 ぴろり〜ん 古泉「な…なにを…」 みくる「ひゃあ〜、古泉くんがタバコを吸っている写真を撮ってしまいました」 古泉「………」 みくる「分かってますよね? どういうことか」 古泉「え…っと?」 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 18:29:00.71 ID:HrSWmxxt0 みくる「あたし、こういうタチの悪いイタズラって好きじゃないんですよぉ」 古泉「い、イタズラだなんてそんな…ただ、少し驚かそうと」 みくる「どっちにしろ、こういうことって嫌いだなぁ…あたし」 めきっ 古泉「僕の携帯っ…」 みくる「これ。ばら撒かれたくなかったら、これからあたしの言う事はなんでも聞いてください☆」 古泉「そんなの嫌ですよ!」 みくる「えぇ〜? じゃあ、これ…ばら撒いちゃっていいんですかぁ?」 古泉「そ、それは…」 みくる「涼宮さんがもし見ちゃったら……どうなるのかなぁ?」 古泉「ごめんなさい。もう二度とあんなことしませんから」 みくる「二度としなかったとしてもぉ、あたしがタバコ吸ってるところを見たって記憶は消せませんよねぇ?」 古泉「つまり…僕に死ね、と?」 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 18:31:12.66 ID:HrSWmxxt0 みくる「違いますよぉ、あたしの言う事をなんでも聞いてくれたら、それでいいんです☆」 古泉「も、元はと言えばタバコを吸っているあなたが悪いわけであって…」 みくる「あ?」 古泉「いえ、なんでも」 みくる「あたしの言う事、なんでも聞いて…ね?」 ずいっ 古泉「…う…あ…」 みくる「返事」 古泉「はい」 みくる「うふふ♪ 約束ですからねっ」 古泉「あっ…つ、つい返事を」 みくる「もしもの話ですけど、あたしがタバコ吸ってたってこと、言いふらしたら…」 古泉「言いません! 言いませんから、お湯をかけるのはやめてくださいっ!」 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 18:34:47.17 ID:HrSWmxxt0 みくる「かけてないじゃないですかぁ」 古泉「ギリギリですよ。一滴落ちましたよ」 みくる「もうっ、古泉くんったら。うるせーんだから」 古泉「…で、僕は何をすれば」 みくる「そうですねぇ。古泉くんって、一人暮らしだよね?」 古泉「そうですけど、それがなにか?」 みくる「じゃあ、毎朝あたしを起こしにきてくださいっ☆」 古泉「は…?」 みくる「あとぉ、毎日夜ご飯を作りにきてほしいなぁ☆」 古泉「?? え? あの?」 みくる「あっ! 朝起こしにくるときは余裕を持って30分前には来てね☆」 みくる「大丈夫、合鍵はちゃんと渡しますから」 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 18:37:14.65 ID:HrSWmxxt0 古泉「………」 みくる「どうしたんですか? 心ここにあらず、みたいな顔しちゃって」 古泉「すみません、理解できなくて」 みくる「古泉くんって日本語分からないんだぁ、へぇ〜」 古泉「じょ、冗談です分かります、はい」 みくる「約束、破っちゃだめだよ? 指きり、する?」 古泉「しません」 みくる「指きり…する?」 古泉「させて頂きます」 みくる「指切った♪ 破ったらお尻に千本ノックですからねっ」 古泉「ひっ……」 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 18:40:05.32 ID:HrSWmxxt0 古泉「あの、朝比奈さん。長門さんは?」 みくる「今日はお隣さんにお邪魔してるみたいですよぉ」 古泉「そ、そうですか。では、彼と涼宮さんは…」 みくる「ちょっとは自分で考えたらどうなんですか?」 古泉「ごめんなさい!」 みくる「そうだっ! 二人きりのときは、あたしのこと ご主人様 って呼んでください☆」 古泉「お断りします」 みくる「………」 ちらっちらっ 古泉「くっ! そ、その写真をばら撒いたって、『機関』が何とかしてっ…」 みくる「あれれ? いいんですか? 『機関』は未来人とは友好な関係でいたいんですよね?」 古泉「…すみませんでした…」 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 18:43:46.63 ID:HrSWmxxt0 みくる「分かればいいんですよぉ」 古泉「朝比奈さん、あの、聞きたいことがあるのですが」 みくる「二人きりのときは…なんだったっけ?」 ぱきっ 古泉「ご、ごごご、ご主人様! 聞きたいことがありんす!!」 みくる「なぁに? 古泉くん」 古泉「す、涼宮さんや彼がいるときは、僕はどうしたら…?」 みくる「何事もなかったかのように、いつも通りでいいんですよ」 古泉「分かりました。教えて下さってありがとうございます」 みくる「ただし、臨機応変、ですよ?」 古泉「臨機応変…といいますと?」 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 18:47:09.35 ID:HrSWmxxt0 みくる「例えば、あたしが重いものを持って、重ぉい☆って言ったら即座にあなたが持ったり」 古泉「そ、それは僕の判断で、いいのでしょうか」 みくる「え? 言わなくても分かりますよね? それとも、言わなきゃ分からないんですかぁ?」 古泉「ど…努力します」 みくる「ご主人様の言ってることは分からなくちゃだめですよっ☆」 古泉「そ、そうですよね…はは」 みくる「おどおどしないでくれませんかぁ? なんだかイラッときちゃいますぅ」 古泉「でも、あの、その、あなたが怖…」 みくる「えいっ」 ペティン 古泉「痛っ! 痛いです!」 みくる「ごめんなさい、つい手がっ」 古泉「いてて…」 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 18:51:08.86 ID:HrSWmxxt0 みくる「なでなでしてあげちゃいます☆」 古泉「!」 みくる「なんだか、顔が赤いですよ?」 古泉「いえ、すみません」 みくる「もしかして…あたしにほっぺ撫でられて、照れてるの?」 古泉「あまり、慣れていませんので…」 みくる「古泉くんって、童貞?」 古泉「………」 みくる「質問してるんだけど」 古泉「そ、そうです。中一で超能力に芽生えてからは…色々と忙しかったもので…」 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 18:53:44.75 ID:HrSWmxxt0 みくる「でも普段はそんな感じ、させてないよね?」 古泉「普段からそんな感じの人なんて嫌でしょう。それに、僕は涼宮さんの望む人物設定を…」 みくる「古泉くんって可愛いんですねっ」 古泉「…そんなことを言われたのは初めてですよ」 みくる「みくるお姉さんが筆おろし、してあげましょうか?」 古泉「はっ!?」 みくる「うふふ♪」 古泉「な…なんだか今日の朝比…ご主人様は、別人のようですね」 みくる「そうですかぁ? いつも通りですよぉ」 古泉「というか筆おろしということは、ご主人様は男性経験があるのですか?」 みくる「知りたいんですか?」 古泉「…いえ、別に。言いたくなければ、それで」 みくる「つまんない男ですねぇ、古泉くんは」 みくる「…む!」 ばっ 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 18:57:54.46 ID:HrSWmxxt0 古泉「? どうし…」 バァンッ ハルヒ「やっほー、遅れてごめんねー!」 みくる「こんにちはぁ、涼宮さん。キョンくん」 キョン「朝比奈さん。こんにちは」 ハルヒ「みくるちゃん、お茶ねっ!」 みくる「はぁい」 古泉「………」 キョン「よぉ、どうした。元気ないみたいだが」 古泉「そうでしょうか…いつも通りですよ」 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 19:00:10.08 ID:HrSWmxxt0 古泉「…あの」 ぼそっ キョン「なんだ?」 古泉「もし…もしですよ? 朝比奈さんが、タバコ」 みくる「ひゃわぁ〜!」 古泉「へ?」 ドシーン バシャッ 古泉「………」 みくる「ご、ごめんなさい、古泉くんっ! ひゃあ、大変!」 ハルヒ「それよそれっ! そのドジっ娘っぷり! みくるちゃんってば分かってきたわね!」 みくる「冷やさないといけませんね! 古泉くん、早く行きましょう!」 ぐいぃ 古泉「ネクタイを引っ張るのはっ……く、くるし」 バタン 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 19:03:24.90 ID:HrSWmxxt0 みくる「おい」 古泉「はいっ!」 びくっ みくる「さっき…キョンくんに何を言おうとしたの?」 古泉「な、何でもないですよ。何でも」 みくる「嘘、ですよね」 古泉「ほんと、例えばの話というか、なんというか」 みくる「例えばの話だったら許されると思ったんですか? あぁ?」 古泉「ごめんなさい!!」 みくる「…茶が熱くなかっただけマシだと思え」 古泉「ひっ!」 みくる「今後は、気をつけてくださいね☆」 古泉「き…気をつけたいと思います…」 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 19:06:21.51 ID:HrSWmxxt0 みくる「戻りましたぁ」 ハルヒ「あら。大丈夫だった? 古泉くん」 古泉「ええ…ぬるいお茶でしたし、大丈夫ですよ」 ハルヒ「そ。なら、いいんだけど」 古泉「精神的には大丈夫じゃないんですけどね」 みくる「………」 ギロリ 古泉「あわわ」 ハルヒ「?」 古泉「いえ、なにも」 にこっ みくる「本当にすみませんでしたぁ」 古泉「かまいませんよ、ご主…朝比奈さん」 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 19:09:52.66 ID:HrSWmxxt0 ガチャ 長門「………」 キョン「どこ行ってたんだ? コンピ研か?」 長門「そう」 ハルヒ「おかえり、有希!」 長門「………」 ハルヒ「あっちで変なことされてない? 変なことされたらすぐにあたしに言うのよ!」 長門「………」 こくっ キョン「心配しなくても、変なことはされないだろうよ」 キョン「むしろ、こっちにいるより安全なんじゃないか?」 ハルヒ「なんか言った?」 キョン「いいや、なんでも」 53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 19:17:28.83 ID:HrSWmxxt0 ハルヒ「さて、みくるちゃんも着替え終わったことだし、帰りましょうか!」 みくる「待たせちゃってごめんなぁい」 キョン「全然ですよ」 みくる「うふふ♪ きゃう、痛いですぅ…」 キョン「どうしたんですか?」 みくる「なんだか、肩が凝っちゃってるみたいで…痛いぃ」 キョン「大丈夫ですか? 鞄、持ちますよ」 みくる「いいですよ、悪いですっ」 ふみっ 古泉「いっ…!」 キョン「なんだ、古泉」 古泉「い、いえ。朝比奈さん、僕がお持ちしますよ」 みくる「え、でもぉ…」 ぐりっ 古泉「えっ…遠慮、なさらず、に…」 56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 19:21:51.67 ID:HrSWmxxt0 みくる「ありがとう、古泉くん☆」 古泉「かまいませんよ…」 キョン「じゃあ、ついでに俺のもよろしく」 どすっ ハルヒ「あたしのも頼むわ!」 のしっ 長門「………」 ぽすっ 古泉「な、なぜこんなことに」 キョン「すまんな」 古泉「…いいですよ。ただし、今日だけですからね」 古泉「朝比奈さんは今日だけじゃないと思いますけど」 ぼそっ キョン「ん?」 古泉「なんでもありません。行きましょう」 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 19:26:23.75 ID:HrSWmxxt0 谷口「よっ、キョン」 キョン「なんでこんな時間にこんなところにいるんだ、お前ら」 国木田「コンビニの前で喋ってたらこんな時間になっちゃったんだよ」 谷口「ふーん、五人で下校ねぇ…仲が良いこって」 キョン「ニヤニヤしながら見るな」 国木田「あれ? キョン、鞄はどうし…」 古泉「……? なんでしょう?」 国木田「な、なにか悩みごとがあるなら、僕でよければ聞くからね」 古泉「え? あ、はい」 国木田「負けないでね。頑張って」 古泉「よく分かりませんが、ありがとうございます」 古泉「(優しい方ですね)」 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 19:28:10.86 ID:HrSWmxxt0 みくる「鞄もってくれてありがとう、古泉くん」 さっ 古泉「ポケットになにを…」 みくる「みなさん、また明日ぁ」 ハルヒ「またね、みくるちゃん!」 古泉「(なんだ…?)」 『あたしが家についてから三十秒以内にあたしの家に来てください。 ☆みくる☆』 古泉「さ、三十秒以内!?」 ハルヒ「古泉くん、鞄ありが…」 古泉「すみません急用を思い出しましたので失礼しますっ」 古泉「あ、これ鞄です。では、また明日!」 だっ キョン「なんだあいつ」 ハルヒ「さぁ…?」 66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 19:32:47.86 ID:HrSWmxxt0 ピンポーン みくる「はぁい」 ガチャッ 古泉「はあ、はあ…」 みくる「二十六秒も過ぎてますよ?」 古泉「む、無理ですよ、三十秒以内なんて」 みくる「ご主人様の言うことが聞けないなんて…出来の悪い子ですね☆」 古泉「…すみません」 みくる「今回は許してあげる! 今度はちゃんとするんですよ?」 古泉「………」 みくる「返事、してくれないの?」 うるうる 古泉「ちゃんとします」 みくる「うふ♪」 古泉「ま、またつい返事を…」 69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 19:41:10.37 ID:HrSWmxxt0 みくる「ね、古泉くん」 古泉「はい」 みくる「今度からは、あたし以外の鞄は持っちゃダメですよ」 古泉「持つ気はありませんが、どうしてでしょう?」 みくる「古泉くんはあたしのド・レ・イ☆」 みくる「だから、あたしの言うこと以外は聞いちゃダメなの」 古泉「…ですが、涼宮さんに言われたことは否定できませんよ」 みくる「本当はそれも嫌なんだけどなぁ」 古泉「ご主人様」 みくる「分かってますよぉ、もう!」 みくる「プライベートはあたしの言うことだけを聞いてね?」 ちらっ 古泉「写真をチラつかすのはやめてください。分かってますから…」 71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 19:46:02.25 ID:HrSWmxxt0 みくる「約束、覚えてるよね?」 古泉「晩御飯を作れ…でしたっけ?」 みくる「うん☆ あたし、ハンバーグが食べたいな」 古泉「ハンバーグですか」 みくる「そういえば、古泉くんって料理できるんですか?」 古泉「まぁ、それなりには…って作れなかったらどうするつもりだったんですか?」 みくる「グーパン☆」 ひゅっ 古泉「うわっ!」 みくる「寸止めですよぉ、作れるんだから」 古泉「心臓に悪いので、やめてください」 73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 19:51:29.79 ID:HrSWmxxt0 みくる「おいしーのを作ってね」 古泉「あの、材料がないんですけど」 みくる「ないよ。普段は作りませんもん」 古泉「作れないじゃないですか」 みくる「すぐ近くにね、スーパーがあるの」 古泉「まさか、買ってこい、なんて言いませんよね?」 みくる「すごぉい! さすが超能力者ですね☆」 古泉「………」 みくる「早く行けよ」 古泉「は、はい!」 だっ みくる「気をつけてねっ」 76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 19:56:11.02 ID:HrSWmxxt0 三十分後 古泉「はあ、はあ…戻りました」 みくる「遅いっ!」 びゅっ 古泉「ひっ!」 ばきゃっ みくる「三十分もなにやってたんですか!」 古泉「買い物です」 みくる「もうっ! ぷんぷん!」 古泉「あ、あなたが行けと言ったんでしょう」 みくる「もっと早く帰ってきてください!」 古泉「無茶言わないでくださいよ…あーあ、チャンネルの蓋が」 みくる「直してぇ☆」 古泉「はいはい…」 80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 20:04:05.08 ID:HrSWmxxt0 みくる「寂しかったんですよ? あたし」 古泉「だったら一緒に来て下されば良かったのに」 みくる「えいっ」 ぎゅっ 古泉「!? な、なぜ抱きつくんですかっ」 みくる「古泉くん、帰ってくるのが遅くてぇ…寂しかったんだもん」 古泉「………」 みくる「うふふ♪」 古泉「はあ、からかうのはやめてくださいよ」 みくる「からかってませんよぅ」 古泉「晩御飯、作りますから。どいてください」 みくる「…ご主人様にそんな言い方していいと思ってるの?」 ぎゅうぅ 古泉「ぐっ…! お、折れる! 背骨折れます!」 みくる「ごめんなさい、は?」 古泉「ごめんなさい」 みくる「許しちゃう☆」 91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 20:15:58.06 ID:HrSWmxxt0 ・・・ 古泉「どうぞ、お食べになってください」 みくる「いただきますっ」 古泉「どうでしょうか」 みくる「まずい!」 ばしゃぁっ 古泉「ぎゃっ」 みくる「もっとおいしく作れないの?」 古泉「結構おいしく出来たと思うんですけど」 みくる「あたしの口に合わなきゃ意味がないの。分かる? え?」 古泉「すす、すみません」 みくる「今日はこれで勘弁してあげる。明日はちゃんとしたものを作ってね☆」 古泉「………」 みくる「へ・ん・じ」 ぐさっ 古泉「あぶなっ……分かりました!」 みくる「よろしい☆」 98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 20:25:03.65 ID:HrSWmxxt0 みくる「ごちそうさま」 古泉「お粗末様でした…」 みくる「デザートは?」 古泉「へ?」 みくる「デザートですよ、食後のデザート」 古泉「か、買ってきてませんけど」 みくる「ちっ…」 古泉「今すぐ買ってきます!」 みくる「濡れたまんま行くんですかぁ?」 古泉「あなたが水をかけたんでしょう」 みくる「んんん〜?」 古泉「なんでもありませんすみません行ってきます」 103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 20:33:40.05 ID:HrSWmxxt0 みくる「おかえりなさい☆」 古泉「何がいいか分からなかったので適当に買ってきたんですけど」 みくる「あたしが食べたいのはありませんね」 がっ 古泉「わっ!」 どたっ みくる「使えない子」 古泉「わ、わざわざ倒して見下さないでください…」 みくる「だって古泉くん、背が高いんだもの」 古泉「いつつ…」 みくる「痛いですか?」 古泉「痛いですよ、当たり前でしょう」 みくる「痛いの痛いのとんでけ〜☆」 わっしゃわっしゃ 古泉「うっ…揺れる…」 105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 20:39:15.95 ID:HrSWmxxt0 みくる「もう帰っていいですよ」 古泉「本当ですかっ」 ぱぁ みくる「明日の朝、ちゃんと起こしにきてね☆」 古泉「(あ…忘れてた…)」 みくる「これ、あたしの家の鍵だから。なくしちゃダメですよぉ?」 古泉「了解しました」 みくる「何分前にくるか、覚えてる?」 古泉「えっと、三十分前でした…よね?」 みくる「そうです。絶対に三十分前に来てくださいねっ」 古泉「はい」 みくる「じゃ、また明日。おやすみ☆」 古泉「おやすみなさい…」 ふらっ 古泉「つ…疲れた…」 109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 20:49:06.10 ID:HrSWmxxt0 ・・・ 古泉「………」 うろうろ 古泉「三十分前に来ましたが、入るのが億劫ですね」 古泉「はぁ……しょうがないか」 ガチャ 古泉「お邪魔します。朝比奈さん?」 みくる「くぅ、くぅ」 古泉「可愛いです。まるで天使のようだ。黙っていれば、ですけど」 みくる「んにゅぅ…」 古泉「朝比奈さん、起きてください。朝ですよ」 みくる「いやれすぅ…」 古泉「あさひ…、ご主人様!」 ゆさゆさ みくる「んんっ!」 ごすっ 古泉「ぁだっ」 112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 20:55:43.64 ID:HrSWmxxt0 古泉「〜〜〜っ!」 みくる「むにゃむにゃ」 古泉「くっ…、いってーんだよクソッ!」 古泉「なんてね。こんなこと朝比奈さんが寝てるときしか言えませんよ」 みくる「おい」 古泉「!!」 みくる「今…なんか言いました…?」 古泉「あ、う、あ、い、いえ、その、あの」 ぼたぼた みくる「んみゅ? すごい汗ですよぉ?」 古泉「ごめんなさい冗談ですっ!」 みくる「……くぅ」 古泉「ね、寝言ですか。驚かせやがって、です」 114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 21:03:01.21 ID:HrSWmxxt0 古泉「起きませんね。どうしましょう」 古泉「三十分前に来いと言われた理由が分かりましたよ」 古泉「暇すぎてお弁当を作ってしまいました」 古泉「…そうだ。この間に写真のデータを消せば、もう言う事を聞く必要もなくなります!」 古泉「朝比奈さんの携帯は……あった!」 古泉「失礼しますよ」 ぽみぽみ 古泉「あ、暗証番号…!?」 古泉「………」 ぽみぽみ 古泉「………」 ぽみぽみ 古泉「あと一回間違えれば終わりですか…」 古泉「………」 ぽみぽみ ビーーーーーーーーッ 119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 21:10:28.27 ID:HrSWmxxt0 古泉「うるさっ…なんですかコレ!」 ビーーーーーーーーッ 古泉「どうやって止めるんでしょう…」 ビーーーーーーーーッ 古泉「朝比奈さんが起きてしま…」 みくる「………」 古泉「おはようございます! ご主人様!」 にこっ みくる「なにを、しているんですか?」 古泉「アラーム音が鳴り出したので止めようと思いまして」 キリッ みくる「それ、目覚ましの音ではありませんよぉ?」 古泉「…えっと」 みくる「うふふ♪」 がしっ 古泉「ひぎゃっ」 124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 21:17:08.42 ID:HrSWmxxt0 みくる「ったく」 ぽみぽみ 古泉「ごめんなさい」 みくる「人の携帯を勝手にいじってはいけないんですよ?」 古泉「ごめんなさい」 みくる「しつけが足りないかなぁ」 古泉「た、足りてます」 みくる「じゃあ、どうして人の携帯をいじったりするんですかぁ?」 古泉「写真のデータを…消そうと思いまして…」 みくる「無駄ですよぉ、バックアップもとってありますし☆」 古泉「う…」 みくる「今度また同じようなことしたら…本当にばら撒いちゃいますよぉ?」 古泉「二度としません。許してください」 129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 21:25:14.41 ID:HrSWmxxt0 みくる「土下座して☆」 古泉「そ、それは…嫌です」 みくる「ふーん。そう。SOS団に居られなくなってもいいんだ?」 古泉「やっぱりします!」 ばっ みくる「うふふ♪ 良い子です」 古泉「朝比奈さんは僕のことが嫌いなんですか?」 みくる「どうして?」 古泉「こんなひどいことを平気でさせるじゃないですか」 みくる「嫌いな人を家に呼んだりすると思います?」 古泉「…普通に呼んで欲しいものですね」 みくる「かわいいかわいいあたしのドレイ☆」 なでなで 古泉「分かりましたよ、ご主人様…」 131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 21:31:09.35 ID:HrSWmxxt0 みくる「これ、なんですかぁ?」 古泉「お弁当です。暇だったので作っておきました」 みくる「ほんとう? 古泉くんも分かってきましたねっ」 古泉「なにがですか?」 みくる「ドレイのあり方ですよぅ☆」 みくる「ご主人様がなにも言わなくても、ご主人様の為に進んで何かをする」 古泉「暇だっただけですけどね」 みくる「あたしの為、ですよね…?」 めきっ 古泉「ごごご主人様の為だけに作りました!」 みくる「素直じゃない子は嫌われますよ〜」 146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 21:54:27.94 ID:HrSWmxxt0 古泉「一緒に登校するのですか?」 みくる「別々に行くのもなんですし、一緒に行こっか☆」 古泉「い、いいんですか?」 みくる「あたしがいいって言ってるからいいんです」 古泉「そうですか…」 みくる「はい。鞄、持ってね☆」 古泉「かしこまりました」 みくる「んー、今日もいい天気ですねぇ」 古泉「僕の心は曇ってますけど」 ほそっ みくる「あ?」 古泉「いえいえ、何も言っておりませんよ、ご主人様」 147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 21:59:39.88 ID:HrSWmxxt0 みくる「古泉くん、お昼、あたしの教室に来てね」 古泉「なぜでしょうか?」 みくる「お弁当、一緒に食べないの?」 古泉「食べなきゃいけないんでしょうか」 みくる「そういうことを言うってことは…嫌だってことなのかなぁ?」 ぱきぽき 古泉「滅相もございません! 喜んでお迎えに上がります」 みくる「授業が終わって三十秒以内ね☆」 古泉「ま、またですか」 みくる「廊下で待ってるから」 古泉「頑張ります…」 158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 22:08:41.10 ID:HrSWmxxt0 鶴屋さん「おっ! みくるーっ、おはよっ!」 みくる「あ、鶴屋さぁん。おはようございますぅ」 鶴屋さん「おやおやっ? 一樹くんと一緒かいっ?」 古泉「おはようございます」 みくる「さっきそこで偶然会ったんですよぉ。ね、古泉くん」 古泉「そのようです」 鶴屋さん「ふぅ〜ん? みくるの鞄をしっかりと持っているようだけど、」 鶴屋さん「本当にさっき会ったばかりなのかなっ?」 古泉「昨日、朝比奈さんが肩を痛そうにしていましたのでね」 みくる「会ってすぐに持ってくれて。そしたら鶴屋さんとばったり…」 鶴屋さん「あははっ! そういうことにしておいてあげようっ!」 みくる「もう、鶴屋さんってばぁ」 161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 22:14:27.85 ID:HrSWmxxt0 ・・・ ブブブッ 古泉「(! 授業中に携帯が…まさか、閉鎖空間でしょうか)」 古泉「(朝比奈さん…?)」 『お昼、あたしの教室に来る前に牛乳を買ってきてください。  四十秒以内にしてあげるから、よろしくねo(^-^)o                         ☆みくる☆』 古泉「無謀すぎる」 165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 22:18:40.99 ID:HrSWmxxt0 ・・・ 古泉「急がなくては!」 ダッ ハルヒ「あら、古泉く…」 ハルヒ「早いわ」 古泉「牛乳っ」 キョン「あれ、古泉。珍しいな、こんなところで会うなんて」 古泉「すみません今急いでいるので」 ダッ キョン「え? あ、おう」 谷口「キョン、俺お茶でいいや」 キョン「自分で買え」 167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 22:23:33.37 ID:HrSWmxxt0 みくる「待ちましたよぉ、古泉くん☆」 古泉「ぜえ、ぜえ…」 みくる「じゃ、行きましょかぁ」 古泉「はい…」 みくる「あれっ? 古泉くんのお弁当は?」 古泉「え? あ、教室に忘れてきました」 みくる「………」 古泉「ごめんなさい、牛乳を買うのに必死で」 みくる「…しょうがない子ですねぇ、古泉くんは」 みくる「部室で待ってます。早く来てね☆」 古泉「は、はい…?」 169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 22:28:25.59 ID:HrSWmxxt0 コンコン みくる「はぁい」 古泉「あれ、長門さんはいらっしゃらないんですか?」 みくる「そうみたいですねぇ」 古泉「てっきりいるのかと思いましたよ」 みくる「うふふ♪ 二人っきりですねぇ☆」 古泉「そうっすね」 みくる「ちょっと、何なんですかその態度は」 がしっ 古泉「す、すいまふぇん」 みくる「古泉くんって生意気!」 古泉「ひょんなひょほはりはへんひょ」 みくる「何言ってるか分かりません!」 古泉「いぢぢ…」 173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 22:32:35.52 ID:HrSWmxxt0 みくる「いただきます☆」 古泉「………」 どきどき みくる「んむんむ」 古泉「ど、どうですか」 みくる「まあまあですね。四十七点」 古泉「それは高いんですか?」 みくる「自分で考えなさい」 古泉「はい」 みくる「あにゅあにゅ」 古泉「…んー、四十七は…低いですよねぇやっぱり…」 みくる「うきゅうきゅ」 175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 22:36:26.10 ID:HrSWmxxt0 みくる「ごちそうさまでしたぁ☆」 古泉「お粗末様でした」 みくる「ふう、おなかいっぱいですぅ」 古泉「それは良かったですね」 みくる「食後の一服…っとぉ☆」 古泉「いけませんっ!」 ばっ みくる「何するんですか! 返しなさい!」 古泉「タバコは体に毒ですから…」 みくる「古泉くん、タバコがトラウマになったの?」 古泉「た、タバコというかあなたというか」 みくる「あぁん!?」 古泉「ひぎぃ」 178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 22:43:30.16 ID:HrSWmxxt0 古泉「タバコはもう見たくないんです!」 みくる「あたしの言う事が聞けないんですか?」 古泉「ご主人様の体を心配しているんですよ、僕は」 みくる「嘘ばっかり」 古泉「半分本当です!」 みくる「半分んんん!?」 古泉「ぎょえっ」 みくる「返しなさいっ!」 古泉「落ち着いてください。おっぱいが当たっています」 みくる「当ててるんですぅ☆」 古泉「ご主人様っ!」 ガチャッ 180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 22:45:55.67 ID:HrSWmxxt0 長門「………」 古泉「………」 みくる「………」 古泉「あ…こ、こんにちは、長門さん」 長門「邪魔をした」 みくる「違うんです、これはぁ…」 古泉「遊んでいただけですよね、ご主人様」 みくる「おいっ!」 古泉「あ」 長門「………」 パタン 246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 00:49:00.49 ID:bs4KjfuR0 みくる「あーあ、長門さんが居るところで「おいっ!」なんて言っちゃったぁ…」 古泉「ごめんなさい!」 ばっ みくる「………」 古泉「目がこわっ…」 みくる「うふふ♪ 何も言ってないのにすぐさま土下座をするなんて」 みくる「ドレイが板についてきたってことなのかなぁ?」 つんつん 古泉「う……」 みくる「いいよ、土下座しなくても」 古泉「ほんと…すみませんでした」 みくる「タバコ返してくれたら許しちゃう☆」 古泉「タバコは返しません」 みくる「むっ」 248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 01:00:16.29 ID:bs4KjfuR0 古泉「…た、タバコはやめましょう、朝比奈さん」 古泉「それに、ここは学校です。誰かに見られては大変です」 古泉「この前は僕だったから良かったものの、知らない人に見られたりしたら、」 みくる「分かりましたっ! もう吸いませんよ…」 古泉「朝比奈さん、分かって頂けたのですね」 みくる「ドレイの分際であたしに説教するなんていい度胸ですねっ」 みくる「あとで覚えておいてね☆」 古泉「…え…」 みくる「それと、学校にいるときはご主人様って呼ばなくてもいいです」 みくる「今度またさっきのように古泉くんがボロを出したら困りますし」 みくる「長門さんだったから良かったものの、知らない人だったら、」 みしみしっ 古泉「ごごごごめんなさい…」 みくる「え〜? なんで謝るんですかぁ? 変な古泉くんっ☆」 べきっ 古泉「ああ…お弁当箱が…」 251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 01:08:53.67 ID:bs4KjfuR0 ・・・ ピンポーン 古泉「はあ、はあ」 みくる「遅い」 古泉「ご、ごめんなさ…」 みくる「入ってくださいっ☆」 古泉「あの!」 みくる「なぁに?」 古泉「あ、あの…行きたいところがあるんです、けど」 みくる「けど、なに?」 古泉「い…一緒に来て頂けないでしょうか…」 みくる「あたしが? なんでですか? 理由は?」 みくる「ちゃんとあたしが納得するような理由を言ってね☆」 255 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 01:15:42.87 ID:bs4KjfuR0 古泉「う…その…」 みくる「早くして下さいよぉ☆」 古泉「やっぱり一人で行ってきます!」 ダッ みくる「待て」 古泉「ひっ」 みくる「一人で行くにも、理由はありますよねぇ?」 古泉「お弁当箱、お弁当箱を買いに…ご主人様の」 みくる「あたしの?」 古泉「今日、壊したでしょう。僕のせいだと思うので」 みくる「………」 古泉「………」 みくる「…うふふ♪ なぁんだ、そんなことですかぁ」 みくる「分かりました。一緒に行ってあげますよ」 257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 01:21:07.55 ID:bs4KjfuR0 古泉「お選びください」 みくる「うーん、どれにしようかなぁ」 みくる「古泉くんは、どれがいいと思いますかぁ?」 古泉「え…っと、そうですね。これなんかどうでしょうか」 みくる「センスないですね」 古泉「うっ」 ぐさっ みくる「でも、まぁいいです。これにしときます」 古泉「いいんですか? 他のでも…」 みくる「早く帰りたいの。いいから買ってきてください」 みくる「ほら、ダーッシュ☆」 古泉「は、はい!」 ダッ 260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 01:27:56.45 ID:bs4KjfuR0 みくる「………」 男「ねえキミ、こんなところで一人で何してんの?」 男2「マブいぜ」 みくる「人を待っているんです」 男「そんなのほっといて、俺たちと遊ばない?」 男2「てらかわゆす」 みくる「や、やめてくださいよぅ」 古泉「何してるんですか?」 みくる「古泉くんっ」 男「なんだよ、お前だれ?」 古泉「僕は…この人のドレイですっ!」 男「……そ、そうなんだ。なんかごめん…」 古泉「行きましょう、ご主人様」 みくる「………」 267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 01:35:42.72 ID:bs4KjfuR0 古泉「遅れてしまってすみません。レジが混んでいたので」 古泉「危ないところでしたね」 みくる「…ふふっ、あはははっ」 古泉「どうしたんですか?」 みくる「だって…この人のドレイって! 普通言わないですよぉ」 古泉「す、すみません。咄嗟だったもので…」 みくる「咄嗟…! ふふ、ますますおかしいっ!」 古泉「………」 ぼふっ みくる「顔、真っ赤ですよ。うふふ♪」 古泉「こ、これ! お弁当箱です!」 みくる「ありがと、古泉くん」 古泉「いえ…」 みくる「♪」 270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 01:40:59.61 ID:bs4KjfuR0 みくる「明日もお弁当、作ってくださいね☆」 古泉「え…またですか?」 みくる「当たり前じゃない。一日だけのつもりだったの?」 古泉「つもりでした」 みくる「毎日ですよ。これから毎日。古泉くんが作るの」 みくる「もちろん、あたしの為にね☆」 古泉「た、たまにはご主人様も作ってくれないですか?」 古泉「僕の為に、とか……」 みくる「え、なにそれ。本気で言ってるの?」 古泉「ははは、まさかそんな」 みくる「だよねっ! ご主人様がドレイの為にお弁当作るなんてありえないですよね☆」 古泉「ははは…ぐすっ」 272 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 01:46:56.30 ID:bs4KjfuR0 ・・・ みくる「晩御飯まだですか? おなかすいちゃいましたよぅ☆」 古泉「今、煮込んでいるので」 みくる「暇ですぅ」 ぴとっ 古泉「!」 みくる「んー? どうしたのぉ、古泉くん?」 古泉「いえ…急にくっつかれたので、驚いてしまいました」 みくる「ウブなんですからぁ☆」 ぐいっ 古泉「わっ、ちょっと…」 ばたっ みくる「うふふ♪ 古泉くんに覆いかぶさっちゃった」 みくる「このまま、いけないこと、しちゃう?」 古泉「またからかってるんですか…」 278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 01:55:13.50 ID:bs4KjfuR0 みくる「本気だって言ったら、どうします?」 古泉「ど…どうって…」 みくる「答えるのが遅い」 ぺしっ 古泉「いてっ」 みくる「勝手にしちゃうからねぇ☆」 さすり 古泉「…っ! どこ触ってるんですかっ」 みくる「うふふ♪」 古泉「や、やめて下さい…」 みくる「ご主人様の言う事は絶対、ですよ?」 さすさす 古泉「…うぁ……」 みくる「あっ! 口ではやめて、なんて言っても、体は正直なんだからぁ☆」 281 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 02:01:08.87 ID:bs4KjfuR0 古泉「くっ…やめ…」 みくる「………」 じいぃ 古泉「やめろっ!」 みくる「きゃっ」 どんっ みくる「いたぁ…」 古泉「…形勢逆転ですよ」 みくる「古泉くん。どいて」 古泉「い、嫌です」 みくる「どきなさい」 古泉「僕だって男なんです」 みくる「………」 古泉「………」 286 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 02:07:01.35 ID:bs4KjfuR0 じゅー 古泉「ん?」 みくる「あ。カレーが焦げちゃう」 古泉「うわっと」 カチッ 古泉「危なかったですね」 みくる「早く用意してください、おなかペコペコですぅ☆」 古泉「このお皿でいいんですか?」 みくる「うん。いいよ」 古泉「よいしょ…」 みくる「トロいですね、もっと早く出来ないの?」 古泉「す、すみません」 みくる「多めによそってね☆」 古泉「はいはい」 みくる「はい、は一回」 古泉「はい!」 294 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 02:21:58.45 ID:bs4KjfuR0 みくる「もきゅもきゅ」 古泉「お口に合いますでしょうか?」 みくる「うーん、五十二点」 古泉「(まあまあか…)」 みくる「明日はお鍋が食べたいですぅ☆」 古泉「どんなお鍋がいいのですか?」 みくる「キムチ鍋」 古泉「了解しました」 みくる「とっても辛くしてね」 古泉「え…ほどほどにしませんか」 みくる「あたしが辛くしろって言ったら…?」 古泉「それはもう辛くさせて頂きます!」 みくる「うんうん☆」 297 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 02:28:37.35 ID:bs4KjfuR0 古泉「では、帰ります」 みくる「うん。また明日ね、ばいばい」 古泉「はい。また明日」 みくる「あ…、古泉くん」 古泉「どうしました?」 みくる「チャック、開いてますよ☆」 古泉「………」 じいぃ みくる「うふふ♪」 みくる「あのときの古泉くん、ちょっとかっこよかったよ」 古泉「…そうですか」 みくる「おやすみなさい」 にこっ 299 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 02:36:52.52 ID:bs4KjfuR0 ・・・ 古泉「ご主人様、起きてください。朝ですよ」 みくる「すぴー…」 古泉「お弁当も作りましたよ」 みくる「もう食べられませぇんにゃんにゃ」 古泉「またベタな寝言を…」 古泉「………」 つん みくる「うー…」 古泉「やわらかい…」 ぷにぷに みくる「………みく…」 古泉「ん?」 みくる「すぅ、すぅ」 古泉「気のせいか」 302 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 02:42:39.21 ID:bs4KjfuR0 古泉「けほ、なんだか朝比奈さんを見ていたら眠くなってきました…」 みくる「んー…」 古泉「………」 こくっこくっ みくる「ん…?」 ごんっ みくる「〜〜〜っ!」 古泉「うぎぎ…!」 みくる「いったぁーいっ!」 古泉「頭がっ…」 みくる「な、何なんですかぁ…痛いよぉ」 古泉「つー…ご主人様、おはようございます」 304 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 02:49:54.63 ID:bs4KjfuR0 みくる「古泉くん…あたしに頭突きした?」 古泉「ご、ごめんなさい。うとうとしてしまって」 みくる「すっごく痛かったんですけど」 古泉「ほんと、すみません…」 みくる「げんこつ」 ごつっ 古泉「あたた…」 みくる「最悪の目覚めですよぉ、もう」 みくる「今度からは優しく起こしてくださいね☆」 古泉「優しく起こしても起きないのですが…」 みくる「なんとかして」 古泉「な、なんとかしてみます…」 307 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 03:00:22.56 ID:bs4KjfuR0 古泉「鞄、お持ちしますよ」 みくる「よろしくお願いしますぅ☆」 古泉「今日は、お昼…」 みくる「屋上で食べましょう。誰もいないと思うから」 古泉「分かりました。飲み物は何を買っておけば良いのでしょう?」 みくる「えっとぉ、今日はウーロン茶がいいなぁ☆」 鶴屋さん「おっはよーんっ!」 みくる「わっ! お、おはようございますぅ」 古泉「おはようございます」 鶴屋さん「今日も一緒に登校かいっ? 仲が良いねぇ」 にやにや みくる「途中で会っただけですってばぁ」 鶴屋さん「うんうんっ、分かった分かったっ! ぷっ、あっはっはっ!」 309 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 03:05:03.34 ID:bs4KjfuR0 ・・・ 古泉「ふう…今日はなんだか急ぐ気分になれません」 古泉「怒られてしまうけど、まぁいいか。怒られよう…」 ガチャリ 古泉「おや」 鶴屋さん「やあやあっ! 一樹くんっ!」 古泉「どうしたんですか?」 鶴屋さん「いやいや別にっ? ちょろんとお二人の様子を見にねぇ」 古泉「朝比奈さんに手を出したりはしませんよ」 鶴屋さん「一樹くんなら、手出しちゃってもいいんじゃないっ?」 古泉「そんな恐ろしい…」 313 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 03:12:15.14 ID:bs4KjfuR0 鶴屋さん「みくるならあっちにいるよんっ」 古泉「鶴屋さんは、ご一緒しないんですか?」 鶴屋さん「そんな野暮なことしないっさ! あたしはもう行くよっ」 古泉「残念ですね」 鶴屋さん「ね、ね。一樹くん」 ひょいひょい 古泉「なんでしょう」 鶴屋さん「昨日、みくるにお弁当箱をプレゼントしたでしょっ?」 古泉「ええ、させて頂きましたけど」 鶴屋さん「みくるね、めがっさ喜んでたよっ!」 鶴屋さん「あっ! これ鶴屋さんが言ってたってこと、みくるに言っちゃダメだかんね?」 鶴屋さん「秘密って言われたからっ! んふふっ、じゃねっ!」 古泉「………」 319 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 03:21:36.25 ID:bs4KjfuR0 みくる「遅いですっ!」 ひゅっ 古泉「上履きっ…」 ばこんっ みくる「顔面にヒットしちゃいましたぁ☆」 古泉「上履きは投げるものではありませんよ」 みくる「他になかったんだもの、投げるものが」 古泉「人に物を投げてはいけません」 みくる「ご主人様にそんな口の聞き方をしていいと思ってるんですかぁ?」 古泉「す、すみません」 みくる「なんですかぁ、ニヤニヤしちゃって…気持ち悪いです☆」 古泉「うっ」 ぐさっ 古泉「(鶴屋さんが言ってたこと、信じられませんね…)」 323 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 03:28:22.19 ID:bs4KjfuR0 古泉「足、出してください」 みくる「えっ?」 古泉「上履きを履かなくてはいけないでしょう」 みくる「………」 すっ 古泉「……はい。できました」 みくる「あ、ありがとう」 古泉「おや…珍しいですね。あなたが赤くなるなんて」 みくる「はぁ!?」 古泉「ひっ! すみません勘違いだったようです!」 みくる「まったくぅ☆」 328 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 03:35:20.06 ID:bs4KjfuR0 みくる「あぐあぐ」 古泉「どうですか?」 みくる「六十九点かなぁ」 古泉「昨日より上がってますね。嬉しいです」 みくる「はもはも」 古泉「もぐもぐ…、げほっ」 みくる「…お茶、飲みますかぁ?」 古泉「ありがとうございます…んぐ」 みくる「………」 古泉「はぁ…、どうしました?」 みくる「別になんでもないですよぉ☆」 古泉「? そうですか」 332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 03:41:43.34 ID:bs4KjfuR0 ・・・ ピンポーン みくる「どうぞ」 古泉「お、怒らないですか?」 みくる「どうして?」 古泉「遅くなってしまったので…」 みくる「怒るのも疲れるんですよぉ?☆」 古泉「怒られないならそれでいいんですけど…」 みくる「今日はキムチ鍋ですよっ!」 古泉「分かっています。今から作りますので、少々時間、」 ピロリロリ 336 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 03:47:58.65 ID:bs4KjfuR0 古泉「ん」 しぱしぱ みくる「閉鎖空間」 古泉「そのようです。久しぶりですね」 古泉「すみませんが、行ってきます」 みくる「………」 くいっ 古泉「…あの、服の裾を掴まれては、動けないのですが」 みくる「古泉くん…」 じっ 古泉「な…なんでしょうか、ご主…いえ、朝比奈さん」 みくる「…あのね…」 古泉「………」 ごくり みくる「帰りに、コンビニでアイスクリーム買ってきてください」 古泉「…………分かりました…」 339 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 03:55:40.95 ID:bs4KjfuR0 古泉「戻りました」 みくる「おかえりなさい、古泉くん」 にこっ 古泉「…ただいま、です」 みくる「アイス、買ってきてくれましたかぁ?」 古泉「これで良かったですか?」 みくる「あたしが食べたいと思っていたアイスですぅ」 みくる「古泉くん、すごぉい☆」 古泉「ご主人様のことが分かってきたんでしょうか」 みくる「いい傾向ですっ」 古泉「ふふ。晩御飯、すぐに作りますね」 340 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 03:59:20.93 ID:bs4KjfuR0 ・・・ みくる「ぷはー、おいしかったです☆」 古泉「からっ…けほけほ」 みくる「古泉くんったら、すごい汗ですよぉ?」 古泉「よく平気ですね」 みくる「シャワー、浴びていったらどうですか?」 古泉「い、いいですよ。悪いです」 みくる「汗でベタベタでしょう? 浴びていきなさい」 古泉「…では、お言葉に甘えさせて頂きます」 みくる「ごゆっくりぃ☆」 343 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 04:07:54.95 ID:bs4KjfuR0 古泉「ありがとうございました…」 みくる「髪の毛、まだ濡れてるじゃないですかぁ」 古泉「ご、ごめんなさ…けほっけほっ」 みくる「どうしたの? だいじょう…きゃっ」 どさっ みくる「やだ、大胆ですね。古泉くん☆」 古泉「う……」 みくる「……? あの、こ、古泉くん…?」 古泉「はぁ、はぁ…」 みくる「わっ…た、大変っ!」 347 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 04:12:38.15 ID:bs4KjfuR0 ・・・ 古泉「ん……」 みくる「古泉くんっ…!」 古泉「…げほっ」 みくる「古泉くん…ごめんなさいっ…」 古泉「朝比奈さんが僕に謝ってる…」 みくる「あたしのせい…ごめんね、ごめんね…」 古泉「…夢…?」 古泉「手…冷たい…」 348 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 04:17:44.26 ID:bs4KjfuR0 古泉「!」 ぱちっ みくる「あ、起きました?」 古泉「あれ…? うっ…いてて、頭が…」 みくる「まだ起きちゃだめですよ」 古泉「あの、僕は一体」 みくる「突然倒れたんです。少しだけど、熱があるから安静にして」 古泉「…今、何時ですか?」 みくる「夜中の二時です」 古泉「ご、ごめんなさい! こんな時間まで…というか、えっと」 みくる「あたしのことなら大丈夫ですから。どうせ一人ですし」 古泉「看ててくれたのですか?」 351 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 04:22:16.84 ID:bs4KjfuR0 みくる「汗を拭いたりするくらいしか、出来なかったけどね」 古泉「…ありがとうございます、ご主人様」 みくる「ね。もう、それ、いいよ」 古泉「え?」 みくる「ご主人様って呼ぶの。というより、あたしのドレイ」 みくる「もう、やめにします」 古泉「ど、どうしたんですか? 急に」 みくる「飽きちゃった。えへへ…今までお疲れ様」 みくる「ありがとう、古泉くん」 古泉「………」 360 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 04:32:26.34 ID:bs4KjfuR0 みくる「あ、写真もちゃんと消しておくから」 古泉「どうして僕をドレイにしたんですか?」 みくる「…タバコ吸ってる写真を撮られたからです」 古泉「僕は、本当に誰にも言うつもりはありませんでしたよ」 みくる「分かっています」 古泉「ただのお遊び、ですか?」 みくる「………」 みくる「チャンスだと思ったの。古泉くんと傍にいられる」 みくる「どうせ付き合えないんだし…嫌われてもいいやって」 みくる「古泉くんは、何考えてるか分からないときがあるけど、優しいから」 みくる「ああやってすれば、言う事を聞いてくれるって思ったの」 みくる「まさか、こんなに上手くいくとは思わなかったけど。うふふ」 367 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 04:46:53.96 ID:bs4KjfuR0 みくる「汚い人間なんです。タバコだって吸うし、わがままだし、自分勝手だし、」 みくる「古泉くんに暴力だって振るうし、古泉くんを独り占めしたいって思っちゃうし」 みくる「涼宮さんやキョンくんが思っているような、可愛いみくるは全て嘘なの」 古泉「僕の目には、今のあなたも充分可愛らしく映ってますけどね」 みくる「………」 古泉「あなたのドレイは、けっこう楽しかったですよ」 古泉「そりゃあ、最初は嫌でしたけどね。痛い思いもしましたし」 古泉「でも、普段では見られないあなたの姿が見れましたから」 みくる「あたしも、見れました。普段見られないような、古泉くん」 みくる「あたしだけの、古泉くん…でした」 古泉「恥ずかしいですね」 みくる「うふふ…」 372 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 04:56:41.30 ID:bs4KjfuR0 みくる「でも、もうおしまいです」 古泉「ドレイは…でしょう?」 みくる「えっ?」 古泉「僕に、なってほしいものがあるんじゃないですか?」 みくる「!」 古泉「僕の勘違いでなければ、ですけど」 にこっ みくる「…うぅ…ぐすっ…」 古泉「朝比奈さん」 みくる「ひっく…古泉くん…あたしの、恋人になってくださいっ…」 古泉「僕でよければ、喜んで」 379 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 05:02:47.35 ID:bs4KjfuR0 みくる「…古泉くんって、Mなの?」 古泉「恋人になって初めての会話がそれですか」 みくる「だってぇ…あたし、そんなに簡単に変われないよ?」 みくる「お弁当作れって言うし、朝起こしに来てって、言いますよ?」 古泉「えっ…マジですか?」 みくる「マジです」 古泉「ちょ、ちょっと考えさせてくれませんかね」 みくる「うえぇ…ひどぉい…」 古泉「…冗談ですよ」 みくる「本当に?」 古泉「半分だけ」 みくる「ふえぇーーんっ!」 383 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 05:09:26.81 ID:bs4KjfuR0 古泉「ふふ。それも冗談です」 みくる「どっちなんですかぁ…」 古泉「お弁当も作ります。朝も、起こしに来ます」 古泉「恋人として、です」 みくる「古泉くん…」 古泉「ですが、お弁当や晩御飯は、たまにでいいので朝比奈さんも作って下さいませんかね」 古泉「もう、ご主人様ではなく、僕の彼女なんですし…」 みくる「作ります。古泉くんの為だけに」 古泉「嬉しいです。楽しみにしていますよ」 みくる「あたしも…!」 384 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 05:13:15.27 ID:bs4KjfuR0 古泉「あの、朝比奈さん。だ、抱きしめてもいいですか?」 みくる「…聞かなくてもいいです。好きなときに、抱きしめてくださ…、きゃあっ」 ぎゅっ 古泉「………」 みくる「あ……」 古泉「なんだか、気持ちがいいです」 みくる「じゃあ…もっと気持ちいいこと、する?」 古泉「はっ!?」 ばっ ちゅっ 古泉「!」 みくる「えへへ」 389 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 05:17:25.06 ID:bs4KjfuR0 古泉「…風邪がうつってしまいますよ」 みくる「かまいません。元はといえば、あたしのせいなんだから」 古泉「そういえば、先ほど夢に朝比奈さんが出てきましたよ」 みくる「どんな夢だったの?」 古泉「あなたが僕の手を握って、ごめんなさいって泣いている夢でした」 みくる「ふ……ふーん…、そうなんですかぁ」 古泉「夢…ですよね?」 みくる「…ふふっ! 知らないっ」 ちゅっ 古泉「んぐっ」 394 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 05:25:21.26 ID:bs4KjfuR0 みくる「えへへ…」 ごろにゃん 古泉「僕の上に覆いかぶさったときがありましたよね」 みくる「!」 古泉「あれって、本気だったんですか?」 みくる「…あわよくば、ヤッちゃえたらなぁって…」 古泉「………」 みくる「でもね、あたし、筆おろししてあげようか?とか言っちゃったりしたけど」 みくる「本当は男性経験なんて、ないんだよ?」 古泉「嘘くさ」 みくる「本当に本当ですっ!」 古泉「別にあっても、僕は気にしませんけど」 みくる「本当にないんだってばぁ!」 402 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 05:35:41.69 ID:bs4KjfuR0 古泉「必死になるところがまた怪しいですね」 みくる「い、いいですよ。今から分かることですし」 古泉「ほんとに今からするんですか? 僕、ちょっとダルいんですが」 みくる「あたしは、古泉くんがしたいときでいいよ」 むにっ 古泉「う」 みくる「? どうしたの?」 古泉「胸を押し付けているのは、わざとですか?」 みくる「んー、半分だけっ」 古泉「……寝不足になっても知りませんからね」 みくる「ひゃわっ」 406 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 05:40:43.45 ID:bs4KjfuR0 ・・・ 古泉「朝比奈さん」 みくる「くー、くー、」 古泉「起きてください。朝ですよ!」 みくる「うるひゃぁいっ」 ぼかっ 古泉「いたっ!」 みくる「ふにゃふにゃ」 古泉「ったた…いつまでも裸で寝ていたら本当に風邪を引いてしまいますよ」 みくる「…そのときは、古泉くん、看病してくれる?」 古泉「うわ、起きてたんですか?」 みくる「今さっき起きたの」 410 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 05:46:32.66 ID:bs4KjfuR0 古泉「もちろん、看病させて頂きますよ」 古泉「あなたの看病のおかげで、すっかり治りましたからね」 みくる「あたしにうつったから、だったりして」 古泉「そうかもしれませんね」 くすくす みくる「古泉くん、お弁当は?」 古泉「え?」 みくる「まさか、作ってないんですかぁ?」 古泉「つ、作れるわけないでしょう。あなたが何度も…」 みくる「作ってください。今すぐ。三十秒以内で☆」 古泉「なっ……はあ、分かりましたよ」 みくる「うふふ♪ あっ、古泉くん」 古泉「なんですか?」 みくる「大好き、だよっ」 終わり 412 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 05:47:17.86 ID:bs4KjfuR0 途中でgdったときは本当にすみませんでした 読んで下さってありがとうございます!