キョン「ハルヒは所謂ゆるかわフワモテ愛されガールだよな」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 19:20:55.52 ID:AkL41hRAO ハルヒ「は?」 キョン「なんだハルヒ、お前知らないのか? ゆるかわフワモテ愛されガール」 ハルヒ「何よそれ」 キョン「知らないのか?」 ハルヒ「だから知らないってば、何よそのナントカ愛されガールって」 キョン「古泉遅いな、心配だ……」 ハルヒ「ちょっとキョン」 キョン「なんだ?」 ハルヒ「話逸らしてんじゃないわよ」 キョン「なんの話だ」 ハルヒ「だからナントカ愛されガールってヤツよ」 キョン「なんだ、まだその話をしてたのか?」 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 19:25:48.91 ID:AkL41hRAO キョン「教えて欲しいか?」 ハルヒ「早く教えなさいよ」 キョン「教えて下さいだろうが」 ハルヒ「団長に命令する気?」 キョン「団長だろうとなんだろうと礼儀ってものがある」 ハルヒ「……じゃあ別に教えなくていい」 キョン「本当にか?」 ハルヒ「……フンっ」プイ キョン「お前がそういう態度をとるならこっちもやり方を変えなくちゃならんな」 ハルヒ「お、教えて下さい」 キョン「よしいいだろう」 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 19:30:11.93 ID:AkL41hRAO キョン「ふふん」ニヤニヤ ハルヒ「早く教えなさいよ」 キョン「まあ、まあ待てハルヒ」 ハルヒ「さっきからなんなのよアンタ、ちょっとおかしいわよ?」 キョン「ハルヒ」 ハルヒ「だから何よ」 キョン「古泉は一体何をしているんだ……」 ハルヒ「掃除じゃないの、それはいいからさっさと答えなさい」 キョン「なんの話だ?」 ハルヒ「……キョン、頭打ったとかじゃないわよね?」 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 19:34:23.85 ID:AkL41hRAO ハルヒ「だからナ」 キョン「ああ! そう、そうだったな、ゆるかわフワモテ愛されガールの話だった!」 ハルヒ「……バカにしてるなら殴るわよ」 キョン「ハルヒはゆるかわフワモテ愛されガールを知らないのか……そうか……」 ハルヒ「……」 キョン「そういえばさっき俺はお前を屈服させたな?」 ハルヒ「……あんたねぇ」 キョン「屈服するハルヒは可愛いものだ……すごくいい……」 ハルヒ「……は、はぁ!?」 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 19:38:10.68 ID:AkL41hRAO ハルヒ「か、可愛いって」 キョン「ゆるかわフワモテ愛されガールというのはだな」 ハルヒ「ちょ、ちょっとキョン!さっきなんて……あ、あたしが可愛いとかなんとか」 キョン「ハルヒ、ホットケーキは好きか?」 ハルヒ「え!? いや……嫌いじゃないけど、それがなんなのよ」 キョン「ゆるかわフワモテ愛されガールは説明するのがちょっと難しいな……」 ハルヒ「だからあんたさっきからなんで話題が一定しないのよ?!」 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 19:43:12.53 ID:AkL41hRAO キョン「ちょっとパソコン借りるぞ」ズイ ハルヒ「あ、ちょ、キョン! 今どくからちょっと待ちな、こらバカ!!」 キョン「よっこらしょ」 ハルヒ「な、な、お、おりなさい! ていうか普通逆でしょ?」 キョン「……」カタカタカタカタ ハルヒ「うー……お、重い」 キョン「ん」スッ ハルヒ「ありがと、ちょっと軽くなったわ……ていうかさっさとどきなさいよ」 キョン「わかったぞ、ゆるかわフワモテ愛されガール!!」 ハルヒ「もういいから、キョン、ちょっと重い……」 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 19:48:34.32 ID:AkL41hRAO キョン「ゆるかわフワモテ愛されガールというのはだな」グルン ハルヒ「!?、ちょっとキョン近い! ていうかあたしの膝から降りなさいってば!!」 キョン「ふふ、対面座位だな……」ポ ハルヒ「……は? 自分で意味わかんない事何赤くなってんのよ、キモイわよ?」 キョン「ハルヒ……」 ハルヒ「ちょ、ちょっとキョン!? ま、待った! 深呼吸を一回だけさせ」 キョン「ほっぺプニプニしてるな……ムニムニか?」 ハルヒ「……」ムニムニ 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 19:54:33.16 ID:AkL41hRAO キョン「ゆるかわフワモテ愛されガールっていうのは……うーむ」 ハルヒ「キョ、ちょ、ち、ちかいってば……」 キョン「なかなか難しい……」 ハルヒ「せめてもう1cm、い、いや5mmでいいからはなれてちょうだい?」 キョン「ゆるかわ……ゆるかわ……ゆるい皮かな」 ハルヒ「も……キョン、マジで、本気で……ほんと近い、いや近いっていうかもうこれ」 キョン「なんで女の子の二の腕はこんなに柔らかい?……これがゆるかわか?」プニョプニョ ハルヒ「ど、どうでもいいからそんなの……」 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 19:59:28.83 ID:AkL41hRAO ハルヒ「キョ……ン、はぁ…っ」 キョン「わかったぞ、ゆるかわフワモテ愛されガール」 ハルヒ「な…に……?」 キョン「要は可愛いって事じゃないのか?」 ハルヒ「あ、ありがと……」 キョン「さて、帰るか」 ハルヒ「……え?」 キョン「古泉が来たら俺は帰ったって言っておいてくれ」 ハルヒ「……は?」 キョン「じゃあな」バタン ハルヒ「……な、なんなのよあいつ」 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 20:04:36.03 ID:AkL41hRAO ―――――――― ハルヒ「ていう事があったのよ」 朝比奈「はぁ、ちょっと変なかんじですねえ」 長門「……」 ハルヒ「やっぱりそうよね?変よね?」 朝比奈「それになんでそんなに古泉君に固執してたんですか?」 ハルヒ「わからないわ……有希は何か知らない?」 長門「知らない」 ハルヒ「そう……ちょっとあのキョンは怖いわ……」 34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 21:04:52.96 ID:AkL41hRAO 朝比奈「そうですねえ……ちょっと、窓開けて空気入れ替えましょ」 ハルヒ「……うん、それにしてもキョンと古泉君遅いわね」 カラカラカラ 朝比奈「あ」 ハルヒ「え?」 朝比奈「いえ、あの……えーと」 ハルヒ「何?」 朝比奈「あの……キョン君居ました」 ハルヒ「え」 朝比奈「あのぅ……ほら、あそこの、グラウンドで」 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 21:12:02.75 ID:AkL41hRAO キョン「上がれ上がれー!!」タッタッタッタッ 古泉「はぁっ、はぁっ!」タッタッタッタッ 谷口「ちっくしょう! キョンと古泉を止めろ国木田ァ!!」タッタッタッタッ 国木田「谷口がディフェンスだろ? 全くもう」タッタッタッタッ 古泉「パスです!」ドシュッ キョン「おう、ッッラァ!!」ドギャン GK「ぬあー!」 古泉「ナイスシュートです」 キョン「ああ、ナイスアシストだ古泉」 「キャァーコイズミクーン!」 「キョンクンカッコイー!!」 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 21:16:24.18 ID:AkL41hRAO ハルヒ「団活も来ないで何サッカーしてんのよあいつ!!」 朝比奈「さ、さぁ……でもキョン君サッカー上手だったんですねぇ、かっこいいですぅ」 ハルヒ「サッカーでもてはやされるのは小学生までよ! ……ちょっとあいつ引っ張ってくる」 朝比奈「あ、あ……どうしましょう長門さ〜ん」 長門「……」 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 21:24:03.89 ID:AkL41hRAO ―――――――― 古泉「すいません……彼に誘われたのが嬉しくて、つい」 キョン「……」 ハルヒ「全くもう! ちょっとキョン聞いてるの!?」 キョン「古泉と遊んでもいいだろうが、古泉は俺の友達だぞ?」 ハルヒ「む……」 キョン「古泉、ババ抜きしようぜ」 古泉「え……は、はい……え、二人でババ抜きですか?」 キョン「じゃあ7並べにするか?」 ハルヒ「……」 朝比奈「あわわわ、涼宮さんが〜」 長門「……半泣き」 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 21:33:12.40 ID:AkL41hRAO ―――――― ハルヒ「なんなのよあいつ!なんなのよあいつ!!なんなのよアイツぅ!!!」 長門「彼に直接そういえば良い」 ハルヒ「だ、だってなんか妙な迫力があって……ちょっと怖いし」 朝比奈「そうですねえ、いつものキョン君とどこか違うっていうか……」 ハルヒ「いきなり優しくしたり冷たくしたり……う゛〜」ガジガジ 長門「……強気」 朝比奈「ふぇ?」 長門「強気の姿勢で挑むべき、今あなたは彼に怖じ気づいている」 ハルヒ「う……そうね、強気ね!」 長門「そう」 ハルヒ「……のくせにキョンのくせにキョンのくせにキョンのくせにキョンのくせにキョンのくせにぃ!」 朝比奈「……これでいいんですか?」 長門「……まあまあ」 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 21:43:59.48 ID:AkL41hRAO ハルヒ「……」バンッ キョン「zzz」 古泉「今日は少し遅かったですね、涼宮さん」 ハルヒ「……」ズンズン 古泉「あの……」 朝比奈「……」ドキドキ 長門「……」 ハルヒ「……けりゃっ!」ゲシッ キョン「ふがっ!?」ドサッ 朝比奈「ちょ」 長門「」 古泉「え」 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 21:48:06.07 ID:AkL41hRAO キョン「な、何をするだ」 ハルヒ「おはようキョン、よく眠れたかしら?」 キョン「寝覚めは最悪だがな」 古泉「大丈夫ですか?」 キョン「おお! 古泉、さあ今日は何をするかな」 ハルヒ「ちょっとキョン!」 キョン「なんだ」 ハルヒ「あんた、あたしの事が好きなんでしょう!?」 キョン「……なんだと」 朝比奈「」 長門「これは良くない」 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 21:56:16.26 ID:AkL41hRAO ハルヒ「だ、だからあたしの事を好きだからこの前あ、あんな事を……」 キョン「何を言っている」 ハルヒ「とにかく、あたしに愛の告白でもしてみなさい! いまなら聞いてやらなくもないわよ!」 キョン「愛だと……?」 キョン「そんなのお断りだ!!」ギャン ハルヒ「なっ!?」 ハルヒ「こ、こっちこそお断りよ!!バカ!バカキョン!」 キョン「なんだとこの野郎……ちょっとおかしいぞ」 ハルヒ「おかしいのはあんたよ!」 キョン「そうじゃなくてだな、お前にお断りとか言われたらまるで俺がお前に告白してフラれたみたいじゃないか」 ハルヒ「そんなのどうでもいいわよバカキョン!!」 キョン「いや、良くない、良くないぞ……だから、もう一度言わせてもらう」 キョン「お前なんぞ!!」 キョン「おっっ断りだぁぁぁ!!」バァーン 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 22:02:34.25 ID:AkL41hRAO ハルヒ「あ……うぅ……」 ハルヒ「ちくしょおぉぉぉぉぉ!!」 長門「逃げた」 朝比奈「す、涼宮さぁ〜ん待ってくださぁ〜い」 キョン「フン」 古泉「あの……少し言葉がキツかったのでは?」 キョン「そんな事より今日は谷口達誘ってバスケやろうぜ、バスケ」 古泉「え、あの……」 キョン「バスケ出来ないのか? だが大丈夫だ、俺はバスケ上手いぞ、あひるの空読んだし黒子のバスケも読んだからな」 古泉「いやそういう話ではなくてですね」 50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 22:08:21.65 ID:AkL41hRAO ハルヒ「ぐすっ」 長門「あなたはちょっと……いや、かなり強気を間違っていた」 朝比奈「いきなり椅子から蹴り落としちゃダメですよぉ〜」 長門「あれは流石に意味が分からなかった」 ハルヒ「ひっく、だって……だってキョンが寝てたから、ひぐ、チャンスだと思って……」 長門「攻撃のチャンスでは無かった」 朝比奈「もっと女の武器を使って迫るとか甘えるとかしないとダメじゃないですか」 ハルヒ「ひっく……そんなの恥ずかしくて出来るわけないじゃない」 朝比奈「だから強気の姿勢になれって言ったんですよ」 ハルヒ「う」 56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 22:15:50.13 ID:AkL41hRAO ハルヒ「ていうかキョンにフラれちゃった……」 朝比奈「戦いはこれからです、甘えて迫って退いて焦らして媚びるんです!」 長門「それが女の戦い方」 ハルヒ「……もしかして二人ともあたしがキョンを好きだって事知ってた?」 朝比奈「みんな知ってます」 長門「……」コク ハルヒ「……ひっぐ、やっぱり」 朝比奈「さあ、涙と鼻水を拭いて立ち上がりましょう!」 ハルヒ「う……き、今日は気まずいから明日からでいいんじゃない?」 朝比奈「」イラッ 長門「」イラッ 58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 22:20:42.47 ID:AkL41hRAO ハルヒ「……」ガラッ、ズンズン ハルヒ「お、おはよー、キョン」 キョン「zzz、zzz」 ハルヒ「キョンおはよーう」ボソボソ キョン「zzz」 ハルヒ「……はぁ」 阪中「涼宮さんがしょんぼりおしとやかなのね」 国木田「珍しいね」 谷口「罠だ、罠だぜきっと」 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 22:25:16.08 ID:AkL41hRAO ハルヒ「キョーン」 キョン「zzz」 ハルヒ「HR始まるわよ?」ツンツン キョン「zzz」 ハルヒ「コイツいい加減に……!」 朝比奈『女の武器は優しさですよ!』 長門『包容力』 ハルヒ「……よ、よし、やってやるわよ」スタスタ 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 22:33:35.57 ID:AkL41hRAO 谷口「見ろ、痺れを切らした涼宮が遂にキョンを……!?」 谷口「なん……だと……?」 国木田「後ろから覆い被さったよ」 谷口「待て待て待て罠だ、あわてるなあわてるな罠だ、あわてるなあわてるな待て」 国木田「二人は付き合ってるのかい? あれはもうカップルのソレだよ」 谷口「いや罠だ」 阪中「微笑ましい光景なのね」 谷口「待て待て待てあわてるな待て」 国木田「……あれ、涼宮さんキョンにキスしてるんじゃないかい」 阪中「寝込みを襲うとはなかなかアグレッシブなのね」 谷口「あわてるな落ち着けここは教室だぞ?」 国木田「おや……結局キョンは起きなかったのか、鈍感だなキョンも」 阪中「あの二人の観察はもはやクラスの名物なのね」 69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 23:07:27.12 ID:AkL41hRAO ハルヒ「抱き付いてみたはいいものの寝てる人間に何すりゃいいってのよ……」 ハルヒ「それにキョンは寝てるんだからわざわざ起こすのってどうなの?」 ハルヒ「ていうかなんで起きないのよこいつ」 ハルヒ「……ちょっとちゅーとかしてみてもバレないかしら?」 ハルヒ「ねぇ……キョン?」 キョン「ダメだ」 ハルヒ「あ、はい」 キョン「あと耳元でコソコソうるさい」 ハルヒ「ごめん」 ハルヒ「……」 キョン「ハルヒ」 ハルヒ「はい」 キョン「抱きつくな暑い」 ハルヒ「あ、ごめんね」スッ キョン「……zzz」 ハルヒ「……」スタスタ ハルヒ(あ゛あ゛あ゛あ゛ああああああ!!!!) 75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 23:31:27.76 ID:AkL41hRAO ハルヒ「どうしようどうしようどうしよう」 キョン「おいハルヒ」 ハルヒ「何よ!?」 キョン「何キレてんだよ」 ハルヒ「キレてないわよ!」 キョン「まあいいや、さっきの数学のあれなんだがな」 ハルヒ「ねえキョン」 キョン「話を聞けよ」 ハルヒ「あたしキョンの事好き」 キョン「ああそうかい、それでな、さっきの問3が分からん、何が分からんのかさえ分からん」 ハルヒ「ちょっと!」 キョン「なんだよ、それより問題を教えてくれ」 ハルヒ「もっと反応しなさいよね! こっちはこ、告白したのよ!?」 キョン「知ってたものにどうやって驚けって?」 ハルヒ「……は?」 79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 23:39:09.03 ID:AkL41hRAO ハルヒ「聞いてないわ」 キョン「それはおかしいぞ、どうせ朝比奈さんとかに相談したんだろ?」 ハルヒ「うぅ……した、っていうかなんでそんな当たり前みたいに話してんのよ……」 キョン「それで朝比奈さん言ってなかったか? 『みんな』知ってますって」 ハルヒ「み、みんなって……」 キョン「みんなだろ」 ハルヒ「ま……まさかキョンも入ってるの?」 キョン「みんなだからな」 ハルヒ「あー、あー、何も聞こえないわ」 キョン「それでな、これはなんだ? ていうか積分ってなんだ?」 81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 23:45:31.86 ID:AkL41hRAO キョン「よく分からん、ていうか何も分からん」 ハルヒ「あー、あー、何も聞こえない、何も聞こえない」 キョン「そういえばハルヒ」 ハルヒ「うー、うー」 キョン「……」ムニ ハルヒ「……あによ」 キョン「この黄色いのはなんなんだ?」 ハルヒ「え?」 キョン「カチューシャなのか? リボンなのか?」 ハルヒ「何言ってんのよ」 キョン「何ってなんだよ」 ハルヒ「これ編み込んでるのよ? 黄色い紐を」 キョン「マジで!?」 85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 23:51:26.18 ID:AkL41hRAO キョン「おお、すごい……これすごいな」 ハルヒ「ひょん」 キョン「なんだ」 ハルヒ「ふぉっへがひはひ」 キョン「あぁ、すまん」 ハルヒ「ていうかあんた、あたしがあんたの事好きなの知っててからかってたのね」 キョン「ハルヒ、よだれたれてるぞ」 ハルヒ「た、たれてないわよ!」 ハルヒ「最低よ!男として頭がイッてるわ!」 キョン「そういえばこの問題なんだがな、ちょっと分かったんだ、でも積分が分からない限り解けないんだよな」 ハルヒ「だから話をそらしてんじゃないわよ!!」 88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 00:02:44.39 ID:GQiCy5AoO キョン「しつこい奴だな、もう一度言わせてもらうがお断りだ」 ハルヒ「フフン、本当にそうかしら?」 キョン「残念ながらそうなんだ」 ハルヒ「……ま、まだ挽回のチャンスはあるわ」 キョン「さてね」 ハルヒ「そうやって意地悪して楽しむつもりね!」 キョン「もうその話はいいから、俺にさっきの数学の問題のあれをだな」 ハルヒ「お、お弁当とか作ったり!?」 キョン「なんの話だ」 92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 00:17:59.91 ID:GQiCy5AoO ハルヒ「キョンって何が好きなの?」 キョン「ハルヒ」 ハルヒ「え、いや、お弁当とかよ!」 キョン「ハルヒ」 ハルヒ「ちょ、ちょっと……キョン……いや、……あ」 キョン「ハルヒ」ガブッ ハルヒ「痛い痛い痛い痛い!?」 ―――――― ハルヒ「っていう夢を見たのよ」 キョン「それはハッピーだな」 ハルヒ「だからお弁当作ってきたんだけど、一緒に食べない?」 キョン「古泉も呼んでいいか?」 ハルヒ「え……」 キョン「だから、古泉」 ハルヒ「あ、うん……いいわよ」 94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 00:23:00.33 ID:GQiCy5AoO 古泉「なんかすいません」 ハルヒ「……」 キョン「ははは、いいって事よ」 古泉「本当、すいません」 ハルヒ「……」 キョン「だからいいって、ほら食えよハルヒ弁当」 古泉「いえお構いなく、僕は自分の弁当がありますので」 キョン「じゃあ取り替えっこするか、この厚焼き卵とかもう職人技だぞ」 古泉「あの……いいんですか……?」 ハルヒ「……」 キョン「いいっていいって」 古泉「いや、ていうかあの……」 キョン「おー、古泉これ美味いな! このソーセージとかハルヒ弁当より美味い!」 ハルヒ「……ひっく」 古泉「あわあわあわわわわ」 100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 00:31:45.43 ID:GQiCy5AoO 朝比奈「……」 ハルヒ「ぐすっ、うぅ……ひっく」 古泉「……すいません、すいません」 長門「空気を読むべき」 古泉「本当にすいません」 朝比奈「す、涼宮さん、大丈夫ですよぅ、次はもっと美味しいのを……」 ハルヒ「……やっぱりムリなのよ」 朝比奈「む、ムリじゃないです! 諦めたらそこで試合は終了とかなんとか!」 長門「あなたはあそこで泣くべきではなかった」 ハルヒ「でも……」 長門「涙はあくまで女の最終兵器、しかも使い所を選ぶリーサルウェポン」 ハルヒ「……うん」 長門「『優しくする』はした……次は甘える、そして彼の父性本能を叩き起こす」 ハルヒ「やってやる……やってやるわよ、キョンは必ずあたしの手に……!」 104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 00:42:53.48 ID:GQiCy5AoO ハルヒ「き、キョン」 キョン「なんだ」 ハルヒ「腕枕して」 キョン「……授業中に随分な無理難題をふっかけてきたな」 ハルヒ「じ、じゃあ膝枕しなさい!」 キョン「気は確かか」 ハルヒ「何ならいいのよ」 キョン「ハルヒ、ちょっと万歳してみろ、はいバンザーイ」 ハルヒ「?」 教師「はい、涼宮」 ハルヒ「え!?」 教師「え?いや、前にでて解いてくれるから挙手したんじゃないのか……?」 ハルヒ「あ、いや、ち、違うわよ!」 教師「あ、すいません」 キョン「ははは」 ハルヒ「バカキョン!」ブスッ キョン「いてえ」 107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 01:02:21.47 ID:GQiCy5AoO キョン「ああ、面白かったな」 ハルヒ「つまんないわよ」 キョン「さて、昼飯でも」 ハルヒ「ちょっと待ったぁ!」 キョン「なんだ」 ハルヒ「今日もあたしに付き合ってもらうわ!」 キョン「じゃあ古泉でも」 ハルヒ「ダメ、二人で食べるのよ」 キョン「ご飯はみんなで食べた方が美味しいんだぞ?」 ハルヒ「あたしはキョンと一緒なら美味しいのよ」 キョン「なんだと!?」 ハルヒ「なによ!!」 キョン「こんなもん!」バッ ハルヒ「あ、コラ!弁当返しなさいよ!」 キョン「こうだ!!」バクバクバク ハルヒ「教室じゃなくて屋上に行くの!! ちょ、キョン!食べるの止めなさい!」 キョン「うまうまうまー!」バクバクバク 111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 01:08:06.89 ID:GQiCy5AoO キョン「ゲェフ」 ハルヒ「あ……あぁ……全部食べちゃった」 キョン「さて屋上行くか」 ハルヒ「……え?」 キョン「行かないのか?」 ハルヒ「行ってどうするのよ」 キョン「ハルヒまだ昼飯食べてないだろ?」 ハルヒ「でもあんたは食べちゃったじゃない」 キョン「今日は俺に甘えるんじゃないのか? だったら俺は先に食い終わってた方が便利だろ」 ハルヒ「……え? みくるちゃんから聞いてるの?」 キョン「誰からも聞いてないが」 ハルヒ「あんた本当になんなのよ」 134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[9時まで] 投稿日:2009/09/04(金) 08:12:59.19 ID:GQiCy5AoO ハルヒ「……」パクパク キョン「……」 ハルヒ「……何かはなしなさいよ」 キョン「ハルヒ重いな」 ハルヒ「は!? 重くないわよ!」 キョン「いや、重いよ」 ハルヒ「重くない……どかないからね、これはこの前団長であるあたしの膝にふてぶてしく座った罰なんだから」 キョン「……」 ハルヒ「キョン顔が近い」 キョン「ほら、あーんしろ、次はブロッコリーだ」 ハルヒ「あー、ん……んぐんぐ、ていうかなんでさっきから野菜ご飯野菜ご飯の順で食べさせるのよ」 キョン「なにがだ?」 ハルヒ「だ、だから、しょっぱいおかずがあるんだからそれを間に挟んだり」 キョン「え? 野菜、嫌いなのか?」 ハルヒ「いやだからそういう話じゃないんだってば」 136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 08:19:59.64 ID:GQiCy5AoO ハルヒ「キョン膝枕!」 キョン「よしきた」 ハルヒ「よい、しょと……ふむ」 キョン「……」 ハルヒ「……な、なんでそうやって顔を近づけてくるの?」 キョン「ハルヒすごいな」 ハルヒ「え?」 キョン「肌すごい綺麗だな」 ハルヒ「あ…ありがと」 キョン「フフン、もう膝が痺れてきたんだが」 ハルヒ「あぐらでどうやって痺れるのよ」 138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 08:28:22.56 ID:GQiCy5AoO ハルヒ「もういいや、キョンの足堅いし、次腕枕」 キョン「そうきたか」ゴロン ハルヒ「よいしょ」 キョン「ん」ズイッ ハルヒ「近い近い近い」 キョン「何言ってるんだ?」 ハルヒ「いや、え、いや近いってば」 キョン「zzz」 ハルヒ「え?キョン?……ちょっとキョン!?」 ハルヒ「いくらなんでも寝付き良すぎじゃない?」 ハルヒ「キョーン……?」 ハルヒ「……スンスン、キョンの汗の匂いがする」 139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 08:36:11.79 ID:GQiCy5AoO ハルヒ「はー、たまらんわね……!」 朝比奈『女は時折みせる大胆不敵さが大きな武器でもあるのです』 長門『迫ること女豹の如し』 ハルヒ「これは……チャンス到来っぽいじゃない?」 キョン「zzz」 ハルヒ「キョンに色々しちゃうチャンス到来っぽいじゃない」 ハルヒ「じゃあまずハードルは低く……キョンの生胸板にほ、頬摺りから」 キョン「zzz」 ハルヒ「失礼するわよ」プチプチ ハルヒ「ほあー……エロスだわ、男の色気ね」 キョン「zzz」 ハルヒ「んー……」スリスリ ハルヒ「……」 キョン「zzz」 ハルヒ「zzz」 142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 08:57:50.68 ID:GQiCy5AoO 長門「いた」 ハルヒ「zzz」 キョン「zzz」 朝比奈「もしかしてお昼休みからずっと寝てたんですか」 長門「そう、起きて」ユサユサ ハルヒ「zz、ふは!?」 朝比奈「おはようございますぅ」 ハルヒ「お、おはよう……って、え?」 長門「もう5時、何をしていたの?」 ハルヒ「キョンとお昼寝を……」 長門「なぜ?」 ハルヒ「有希達が女は迫り時には迫れって言ったから……」 長門「あなたは結局迫ってない」 ハルヒ「え?」 長門「あなたが彼に大胆な行動を取るのはほとんどが彼が眠っている時のみ、卑怯者、根性無し、恋する乙女が聞いて呆れる、あなたは女として全然ダメ」 朝比奈「ま、まあまあ長門さん、落ち着いてください〜」 ハルヒ「う、うぅ……」 149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 10:41:04.54 ID:GQiCy5AoO キョン「なあ古泉」パチ 古泉「なんですか?」 キョン「ゆるかわフワモテ愛されガールって結局どういう意味なんだ?」 古泉「ゆ、ゆるかわ……はい?」パチ キョン「結局あれだよな? 可愛い女の子って事だろ?」パチ 古泉「え……いやぁ、お恥ずかしながら僕はそういう流行には疎くてですね、もしかしたら森さんなら……いや森さんもどうですかね」 キョン「ハルヒはゆるかわフワモテ愛されガールか?」 古泉「えぇ!? いや、はは、どうでしょうかね? うーん……」パチ キョン「王手」パチ 古泉「待った」 キョン「昼休みドッヂしようぜ?」 古泉「えーと……」 キョン「おにごっこにするか?」 古泉「いや、はい、まぁ……」 150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 10:52:40.85 ID:GQiCy5AoO ――――――― 古泉「という会話を彼としたんですよ」 朝比奈「はぁ……」 長門「……」 古泉「これから察するに彼は涼宮さんを少なくとも可愛い女の子だ、と思っているのではないでしょうか」 朝比奈「でもキョン君はゆるかわモテフワ愛されガールの意味をパソコンで調べてたって言ってましたよ?」 古泉「では彼は意味も分からない言葉を涼宮さんに向けて言った、という事ですか?」 朝比奈「そうじゃないですか?」 古泉「よく意味の分からない行動ですね、彼らしくない」 朝比奈「なんか頭が病気の人みたいですねぇ」 古泉「それは言い過ぎかと」 朝比奈「うふふ、冗談です」 長門「……」 151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 10:59:58.73 ID:GQiCy5AoO キョン「……」クルクル ハルヒ「な、なんなのよ、あんたなんなのよ」 キョン「ハルヒの髪はキューティクルがすごいな」 ハルヒ「こ、断りもなく女の子の髪に触るなんて変質者よ!」 キョン「その……なんだ? よかったらお前も……あー、一緒に遊ばないか?」テレテレ ハルヒ「……は?」 キョン「いや遊ぶといってもだな! 野球とかサッカーとかバスケとか健全なものであって決してそういういかがわしい感じのそれじゃないんだ!!」 ハルヒ「なに焦ってんのよ」 キョン「そ、それにお前運動神経いいしな!」 ハルヒ「まあ、誘ってくれるならいつでもいくけど……って何赤くなってんのよ」 キョン「な、なんでもない! ほんと別になんでもないぞ!」 ハルヒ「……あんた照れる所とか色々ズレてるんじゃないの?」 158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 13:00:32.59 ID:GQiCy5AoO prrr キョン『なんだ?』 ハルヒ「もしもしキョン? 妹ちゃんは元気?」 キョン『元気だぞ』 ハルヒ「最近妹ちゃんと遊んでないわね」 キョン『そうだな』 ハルヒ「久々にみんなで遊びたいわね」 キョン『そうだな』 ハルヒ「……遊べたいわよね?」 キョン『ああ』 ハルヒ「これからキョンの家に行ってもいい?」 キョン『いや、それはちょっとな……』 ハルヒ「ダメ……なの?」 キョン『ダメじゃないけどな?』 ハルヒ「じゃあいいじゃない! 団長命令よ!」 キョン『……だそうだが、古泉いいか?』 古泉『は、はい……あ、僕用事思い出したんでそろそろ帰りますね』 ハルヒ「なっ!?」 160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 13:06:58.18 ID:GQiCy5AoO キョン「今日も泊まればいいじゃないか!」グイグイ 古泉「すいませんもうほんと無理ですすいませんお母さんも心配してますし」グイグイ キョン「お母さんと俺、どっちが大事なんだ!?」 古泉「仕事です!」 キョン「なんだと!? 俺とお前は友達じゃなかったのか!?」 古泉「違います!これから違います!明日また赤の他人から始めましょう!」 キョン「……親友だと思っていたのは俺だけ、か」 古泉「う、うわぁぁぁぁぁ!!こういう時に友達ランク上げるとか卑怯ですよ!!」 キョン「さあ、あそぼ」 古泉「は、早く帰らないと涼宮さんが」 ハルヒ「……何してんのよあんた達」 古泉「ひぃぃ!!」 163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 13:12:55.55 ID:GQiCy5AoO 古泉「……」 ハルヒ「古泉君、あんたの家に泊まってたのね」 キョン「マブダチだからな」 ハルヒ「今日『も』、とか言ってたけど何日泊まってたの古泉君?」 古泉「……に、に」 ハルヒ「2? 2日間?」 古泉「そ、そうですy」 キョン「二週間だ」 古泉「あばばばばば」 ハルヒ「に、二週間!?ちょっとキョン何考えてるのよ!!」 キョン「朝起きたら家族がみんな旅行に行ってしまってたみたいでな、寂しいから古泉を呼んだんだ、鬼ダチだから」 ハルヒ「…………」 古泉「すいません、ほんとすいません」 167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 13:22:10.98 ID:GQiCy5AoO ハルヒ「大体親御さんが!」 キョン「古泉一人暮らしだし」 ハルヒ「あ、そうなの……でもあたしでも良かったじゃない!」 キョン「親御さんが心配するだろう」 ハルヒ「ぐっ、……あたしだってキョンのと、と、友達じゃない」 キョン「えっ」 ハルヒ「えっ、って……え?違う……の?」 キョン「俺とお前は団員と団長Lv4だろ」 ハルヒ「Lv4って……何意味の分からない事言い出してんのよ」 キョン「ちなみに俺と古泉は友達Lv8だ、この二週間でだいぶ絆は磨かれたと思うし」 171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 13:28:40.90 ID:GQiCy5AoO ハルヒ「その……友達Lv8ってのは気軽に相手を家に呼んだり一緒に泊まったりしちゃうものなの?」 キョン「当たり前だろ、お風呂も一緒だし、一緒のベッドで寝ても回し飲みしても気分悪くないし、夜にトイレ行くのが怖かったら一緒にきてくれる仲だ」 ハルヒ(う……羨ましいッッッ!!) キョン「なんだ、ハルヒも俺と友達になりたかったのか?」 ハルヒ「なりたいわ!」 キョン「じゃあ友達Lv0からな」 ハルヒ「……あたしはあんたと今まで全然友達関係発展させてなかったのね」 キョン「そうだな」 177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 13:57:02.35 ID:GQiCy5AoO キョン「じゃあな古泉、また明日な」ギュッ 古泉「は、はい」ギュッ キョン「じゃあなー!」ブンブン ハルヒ「え!?え!? 友達Lv8はハグもアリなの!?」 キョン「欧米では普通だからな、Lv5で解禁だ」 ハルヒ「そ、そうなの」 キョン「ちなみに友達Lv0だが」 キョン「内容的には入学式前のクラスメートだ」 179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 14:02:59.28 ID:GQiCy5AoO ハルヒ「い、いくらなんでもそれはないわよ!!」 キョン「呼び方は涼宮さん、もちろん顔を知ったばかりだから会話も少ないぞ」 ハルヒ「く……」 キョン「それでもやるのか?」 ハルヒ「Lv8ならハグよね? 欧米って事ならもちろんキスもアリよね?」 キョン「ああ、あと十段階評価だからな」 ハルヒ「10!?」 キョン「そうだ」 ハルヒ「それは……それは本番もアリなの!?」 キョン「……何を言ってるんだお前は」 183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 14:10:12.90 ID:GQiCy5AoO ハルヒ「……やるわ」 キョン「sys:友達以外の発展度は全て初期に戻ります、よろしいですか?」 ハルヒ「ちょちょちょっと!!」 キョン「なんだよお前は」 ハルヒ「聞いてないわよ!」 キョン「そういう仕様なんだよ」 ハルヒ「なんでごっこ遊びにそこまでシビアなのよ!!」 キョン「仕様だ」 ハルヒ「……バックアップをとるわ」 キョン「な!? ズルいぞ!」 ハルヒ「うっさい! ちょっと耳貸しなさい、USBメモリ突っ込んでやるから!」 キョン「ちょ、まて! ぬ、ぬわー!」 185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 14:16:55.57 ID:GQiCy5AoO ハルヒ「みょんみょんみょん、はい取った」ズボッ キョン「いてぇ……ハルヒお前マジしんじられん」 ハルヒ「いいからスタート! ほら早く!」 キョン「オープニングとか見るか?」 ハルヒ「そんなもんどうでもいいわよ!」 キョン「なんだと!? 古泉はちゃんと見てくれたぞ!!」 ハルヒ「うぅ……わ、わかったわよ、怒鳴らないでよ! 見ればいいんでしょ!」 キョン「よし、じゃあいくぞ」 ハルヒ「?、外行くの?」 キョン「何言ってんだ? ああ、TSUTAYAはイヤなのか?」 ハルヒ「ほんとあんたが何言ってんのよ」 190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 14:31:38.45 ID:GQiCy5AoO キョン「バタリアンにするか?」 ハルヒ「ゾンビはイヤ!」 キョン「ゾンビはイヤか……じゃあキラーコンドームはどうだ?」 ハルヒ「キワモノ系もイヤ!!」 キョン「ワガママな奴だな……じゃあクリスティーンにするか」 ハルヒ「人が死ぬのはいやぁ!!」 キョン「じゃあ見る映画とか無くなっちゃうだろうが!!」 193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 14:36:43.08 ID:GQiCy5AoO ハルヒ「なんでよ!? コメディとかラブストーリーとか、そういうの見ればいいじゃない!」 キョン「めんどくさいな、じゃあ自分で選べ」 ハルヒ「映画よくわかんないし……」 キョン「じゃあショーンオブザデッドにしような」 ハルヒ「ゾンビじゃない!」 キョン「これはコメディだ!」 ハルヒ「借りない! いいから置いてきなさい、あたしが決めるから!」 キョン「はぁ……」 ハルヒ「……今のうちにGoogle先生に聞いてみよう」カコココ 197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[次は9時頃に] 投稿日:2009/09/04(金) 14:57:20.52 ID:GQiCy5AoO ハルヒ「……」 キョン「まだ怒ってんのか?」 ハルヒ「……なんでいつの間にか勝手に借りちゃってんのよ」 キョン「お前が選ぶのがあまりに遅すぎたからな」 ハルヒ「最悪」 キョン「まあオープニングムービーだしな」 ハルヒ「……何借りたの?」 キョン「ウェディング・シンガー」 216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 21:05:34.06 ID:GQiCy5AoO ハルヒ(……なんかつまんないわね、この映画) キョン「……」 ハルヒ「……ねえキョン?」 キョン「zzz」 ハルヒ「自分で選んだ映画で寝ちゃうとかどうなのよ」 ハルヒ「……違うわね、あたしのワガママでラブストーリーなんて選ばされたからか」 ハルヒ「古泉君はキョンと一緒にゾンビ見て楽しんだのかしら……」 ハルヒ「うわ、だとしたら盛り上がり的に雲泥の差があるじゃない……なんか落ち込んできた、まああたしが悪いんだけど」 ハルヒ「はぁー〜あ……ん?」 キョン「zzz」 ハルヒ「いやこれチャンスだわ」 218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 21:14:51.67 ID:GQiCy5AoO 長門『やあ卑怯者の藤木くん(笑)』 ハルヒ「……う」 長門『根性無し』 ハルヒ「……うぅ」 長門『恋する乙女として底辺のド屑レベルの行い』 ハルヒ「……うあー」 ハルヒ「……それでも若い衝動は抑えがたいものなのよね!」 キョン「zzz」 ハルヒ「ハァハァ、ちゅーは何故かいつも勘付かれちゃうのよ、ここはクレバーに指とか……指とか……指とかね」 キョン「zzz」 ハルヒ「よい、しょ……う、腕重っ」 ハルヒ「はぁ、はぁ……はぐ」 ハルヒ「あぐ……あむあむ……」 ピチャピチャ……ピチャ…… 222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 21:24:22.14 ID:GQiCy5AoO ―――――――― ハルヒ「キョーン!キョン、終わったわよ!」 キョン「zzふがっ、ふぁぁぁぉっは……なにがだ?」 ハルヒ「な、ナニが!? ナニがって……な、な」 キョン「ああ映画終わったのか」 ハルヒ「そ、そう! 映画よ!」 キョン「そろそろ夕飯時だな」 ハルヒ「そうね、何か軽く作って……」 キョン「ん?」 ハルヒ「な、なに?」 キョン「なんか右手が湿って……なんだこれ?」クンクン ハルヒ「はわわわわわわ……」 キョン「ペロッ……これは……ちょっとしょっぱいぞ」 ハルヒ「」 キョン「……俺涎たらしてたか?」 ハルヒ「!、そそそそうよ! もうびっちょびちょのぐちょぐちょよ!」 キョン「そんなに?そんなにか?」 225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 21:35:16.16 ID:GQiCy5AoO ハルヒ「さて、じゃあ何か適当に冷蔵庫のもので……って、なんで10秒チャージしか入ってないのよ」 キョン「ああ、古泉も俺も料理とかできないしな、ていうかなんだその……IH?」 ハルヒ「IH……? ああ、キョンの家クッキングヒーターにしたのね」 キョン「そうそれ、もうその使い方からしてわからん、ガスコンロなら分かるんだがな……やっぱ難しいわ、IH」 ハルヒ「なんでよ、基本ガスコンロとそんなに変わらないでしょうが……」 ハルヒ「でも何も食材無いから、まずは買い出しに行かないと……キョン?」 キョン「……え? いや、涼宮さんに買い出し頼むなんて、俺が適当に買ってくるよ」 ハルヒ「は、はい?」 227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 21:41:05.87 ID:GQiCy5AoO ハルヒ「あ、ああ、友達Lv0か……ていうかいきなり始めるんじゃないわよ」 キョン「じゃあ俺適当に買ってくるんで、冷蔵庫の中のウィダーでも飲んで待っててください」 ハルヒ「あ、はい……いやいやいや、あたしも行くわよ」 キョン「いや、荷物持たせたりするのも悪いんで」ガチャ ハルヒ「え、いや……」 キョン「それじゃ」バタン ハルヒ「……」 ハルヒ「……なんか冷たくない?」 229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 21:45:04.20 ID:GQiCy5AoO ハルヒ「……うおー」 バタン ハルヒ「!」パタパタパタ ハルヒ「お、おかえり!」 キョン「え、ああ…はい……」 ハルヒ「……」 キョン「……」スタスタ ハルヒ「……」 ハルヒ「……な、何買ってきたの?」 キョン「ああ、ウィダーです」 ハルヒ「は!?」 231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[いつかちゃん可愛い] 投稿日:2009/09/04(金) 21:54:47.95 ID:GQiCy5AoO キョン「え……」 ハルヒ「あ、いや……ごめんなさい、大きい声出して……」 キョン「……いや、別に」 ハルヒ「あの……なんでウィダーなの? 夕飯の材料買い出しに行ったんじゃ……」 キョン「ああ、俺料理出来ませんし」 ハルヒ「だからあたしが作るってあげるっ……けど、どうですか?」 キョン「いや、危ないですしいいですよ、マジで」 ハルヒ「いやいや、遠慮しなくていいわよ? これから買ってくるし」 キョン「いや、ほんとマジもうやめ」 ハルヒ「まあまあ、あたしちょっとお金持ってないし……後で返すからちょっとお財布借りるわね」 キョン「やめろッて!!」 ハルヒ「!!」ビクッ キョン「あ……」 ハルヒ「ご、ごめんなさい……」 キョン「……」 236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 22:03:23.53 ID:GQiCy5AoO ハルヒ「……ぐす……ひっく」 キョン「……ハァっ……ッチ」 ハルヒ「……う、うわぁぁぁぁあああん!!」ガバァ!! キョン「な、何をするだぁぁ!?」 ハルヒ「バックアップ!バックアップするぅー!!」 キョン「わ、分かった!! だからよせ!! 落ち着けハルヒィィィ!!」 ハルヒ「うぅぅ! ひっぐ」グイグイ キョン「耳にUSBは、USBだけは!! そんな事しなくても大丈夫だかr」ズンッ 238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[ご飯食べます] 投稿日:2009/09/04(金) 22:14:22.71 ID:GQiCy5AoO キョン「さて、買い物でも行くか」 ハルヒ「そうね、何か食べたいものあるの?」 キョン「いや……そうだな、サバの味噌煮かな」 ハルヒ「は? なんでよ」 キョン「仮面ライダーカブトを最近見たんからな」 ハルヒ「ああ……」 キョン「……なあ」 ハルヒ「なによ」 キョン「耳から血とか出て」 ハルヒ「出てない」 キョン「いやでもこれスゴい痛いっていうか」 ハルヒ「何も出てない」 246 名前:ごめんぬ、東京マグニチュード見てた[] 投稿日:2009/09/04(金) 23:06:50.85 ID:GQiCy5AoO ハルヒ「大体なんであんなキツいのよ! あれじゃ全然プラスの方向に関係が進まないじゃない!」 キョン「いやむしろ当然の反応だろ、お前の自己紹介からして」 ハルヒ「ぐ……う、うるさいわね」 ハルヒ「そういえば団員と団長はLv4なのよね」 キョン「そうだな」 ハルヒ「発展させる事は可能なんでしょ?」 キョン「ああ」 ハルヒ「ふーん……ふふ」 キョン「何笑ってんだ……気持ち悪っ、ハルヒ気持ち悪っ」 ハルヒ「……とうっ」ゴス キョン「ぐあっ」 248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 23:12:48.60 ID:GQiCy5AoO キョン「サバってどれだ? これか?」 ハルヒ「それはアジ」 キョン「これか」 ハルヒ「カレイって書いてあるでしょ」 キョン「こっちだな」 ハルヒ「あんたキンメダイ食べたいの?」 キョン「ああ、キンメダイ良いな、やっぱり今日はキンメダイの煮付けにしよう」 ハルヒ「なんかもうあんたのそういう急カーブの様な思考には馴れてきたわ」 キョン「そうか」 ハルヒ「あんた何かモノを考えて動いてるって訳じゃないもんね」 249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 23:17:28.27 ID:GQiCy5AoO キョン「今日はネギも食べるか、ネギ」ブンブン ハルヒ「ネギをどうして食べたいのか決めてから言いなさいよ、そういうのは」 キョン「……ん!?」 ハルヒ「何?」 キョン「……」 ハルヒ「……ウンコ漏らしたとかだったらあたし家に帰るわよ」 キョン「財布忘れた」 ハルヒ「はぁ……バカキョン!」 キョン「あぁ……どうしよう……あ」 ハルヒ「え? ……あ」 252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 23:25:18.46 ID:GQiCy5AoO 朝比奈「今日はカレーにしようかな」 キョン「朝比奈さん!」 朝比奈「あ、キョン君、涼宮さんも一緒ですか?」 キョン「お金を貸してください」 朝比奈「……え?」 ハルヒ「このバカ!」ゴス キョン「どぅふっ」 ハルヒ「ご、ごめんねみくるちゃん」 朝比奈「うふふ、新婚さんごっこですか?」 ハルヒ「ち、違うわよ!」 朝比奈「お財布、忘れちゃったんですね?」 ハルヒ「このアホがね……全く」 朝比奈「お茶目な旦那様ですね、メッ」ツンッ キョン「……」 ハルヒ「そ、そういうのいいから!」 255 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 23:33:06.57 ID:GQiCy5AoO ――――――― キョン「朝比奈さんのおかげでキンメダイ買えて良かったな」スタスタ ハルヒ「そうね」スタスタ キョン「朝比奈さんにキンメダイ大臣の称号を与えたらどうだ!? きっと喜ぶ!」 ハルヒ「それは無いわね」 キョン「そう……か……」 ハルヒ「そうよ」 キョン「良い案だと思ったんだがな……」 ハルヒ「残念ね」 キョン「いや、そうでもないかな」 ハルヒ「……」 キョン「……」ブンブン ハルヒ「ちょ、ちょっと! 中に玉子入ってるんだから振り回さないでよ!」 キョン「なんだと!? そんなものこうだ!!」グルングルン ハルヒ「ちょ、マジでやめなさい!!」 260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 23:38:54.83 ID:GQiCy5AoO キョン「そう騒ぐな、大丈夫だ」グルングルン ハルヒ「危ない!危ないってば!」 キョン「こういう風に回ってるものには遠心力というものが働いてだな……なんと落ちてこない!」 ハルヒ「そういう事言ってるんじゃないわよ!!」 キョン「まったくハルヒは……怖がり屋さんだな」 ハルヒ「怖がりとかそういう問題じゃないの! あたしが持つから貸しなさい、もう」 キョン「ほらよ、仕方ないな」 ハルヒ「なんかムカつくわねあんた」 261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 23:44:00.10 ID:GQiCy5AoO ハルヒ「はぁ……」 キョン「……なんかハルヒお母さんみたいだな」 ハルヒ「あたしがなりたいのはあんたの母親じゃないわよ……全く」 キョン「朝比奈さん、可愛いよな」 ハルヒ「……え?」 キョン「え? 可愛いくないか?」 ハルヒ「いや……えと、脳みそがちょっと追い付かないわ」 キョン「朝比奈さん好きだな、可愛いし」 ハルヒ「……みくるちゃん好きなの?」 キョン「ああ、まあまあな」 ハルヒ「……」 キョン「……」 273 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 00:17:30.66 ID:/fsWjZCIO ハルヒ「あ、あたしは……」 キョン「……」 ハルヒ「キョンをす、好きだから、ひっく」 ハルヒ「こ、こうやって……頑張ってるのに」 キョン「……」 ハルヒ「あたしの前で…ぐすっ、い、言う事じゃないでしょ!!」 キョン「……」 ハルヒ「……もう帰る」スタスタ キョン「やっぱり朝比奈さんより古泉の方が好きかな……」 ハルヒ「……」ピタ キョン「……あれ、ハルヒどこ行くんだ?」 ハルヒ「……こんの……バカ!!」 278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 00:28:47.27 ID:/fsWjZCIO ハルヒ「……」モグモグ キョン「うまい!……うん、うまい」パクパク ハルヒ「ねえ」 キョン「なんだ?」モグモグ ハルヒ「あんた……その、ホモ……とかじゃないわよね?」 キョン「なんでだ?」パクパク ハルヒ「だって、なんかやたら古泉君の事好きだし」 キョン「鬼ダチだからな、鬼ダチ知ってるか?」モグモグ ハルヒ「知ってるわよ」 キョン「親友、マブダチ、鬼ダチの順にすごくなってるんだぞ」パクパク ハルヒ「だから知ってるってば」 キョン「ふふん」 ハルヒ「何得意げにしてんのよ」 キョン「ハルヒおかわり」 ハルヒ「自分で行きなさい」 281 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 00:36:47.11 ID:/fsWjZCIO ハルヒ「じゃあお先にお風呂貰うわ」 キョン「……んー」ピコピコ ハルヒ「覗いてもいいわよ!」 キョン「……んー」ズギュンズギュン ハルヒ「……や、やっぱり覗きはナシで」 キョン「……んー、ん!?」テレッテッテー ハルヒ「ゲームはもういい加減にしなさいよ」 キョン「……んー」 キョン「……あ、団長と団員Lv4だったな」 284 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 00:44:14.28 ID:/fsWjZCIO ハルヒ「……〜♪」チャプ ハルヒ「はぁ……」 ハルヒ「……」 ハルヒ「……」ブクブクブク キョン「いよう」ガラッ ハルヒ「!?」ブボゥ キョン「背中流しに来たぜ」 ハルヒ「いやいやいやいや」 キョン「大丈夫だ、俺は服着てるぞ」 ハルヒ「あたしが着てないわよ!!」 キョン「ははは!着てたらお前バカだぞ!」 ハルヒ「笑い所じゃない!」 キョン「いいから上がれよ、背中流してやる」 ハルヒ「い、イヤよ!」 キョン「イヤでもなんでも背中流すんだよ! 立てオラァ!!」グイグイ ハルヒ「きゃぁぁぁ!? ば、バカキョンちょっとまちなさいってきゃぁぁぁぁ!!」 289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 00:53:08.25 ID:/fsWjZCIO キョン「ふはははは!!」グイグイ ハルヒ「キョン! ちょっと待って落ち着いて!!」 キョン「なんだハルヒ」 ハルヒ「あの……あのね? あたしは全裸なわけ、このまま立ち上がったら色々見えちゃうのよ、タオルとか巻いてないし」 キョン「気にしなくていいぞ、古泉と一緒に入ったから馴れたしな」 ハルヒ「キョン待って、それはおかしい、お願いだからおかしいって事に気がついて」 キョン「なぜだ……せっかく……せっかく俺は団員として団長であるお前に尽くそうと……クソッ、ちくしょう」 ハルヒ「え……あの」 キョン「いいんだ……俺は所詮ウジ虫野郎の役立たず、そういう事だろ?」 ハルヒ「いや……えー、どうすればいいのよコレ……」 296 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 01:03:50.10 ID:/fsWjZCIO ハルヒ「げ、元気出しなさいよ」 キョン「もういいや……」 ハルヒ「わ、分かったわよ、背中ぐらい好きにしなさい!」 キョン「よし、任せろ」 ハルヒ「ちょっと待った」 キョン「なんだ」 ハルヒ「タオルを巻かせて」 298 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 01:09:29.85 ID:/fsWjZCIO キョン「ふ、ふふふ……」 ハルヒ「キョンキモイ笑うな」 キョン「分かった」 キョン「痒いところはございますかー?」 ハルヒ「ない」 キョン「ハルヒ」 ハルヒ「何よ」 キョン「今までありがとうな」 ハルヒ「……え?」 300 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 01:16:26.81 ID:/fsWjZCIO ハルヒ「ど、どういう事……?」 キョン「……」ゴシゴシ ハルヒ「キョン、何とか言いなさいよ」 キョン「俺は……お前に会えて、なんだかんだ感謝してるんだ」 ハルヒ「な……」 キョン「引っ張り回されるのも、本当はそんなに嫌じゃなかったんだ、はは」 ハルヒ「なんでそんな事話すのよ?」 キョン「正直、お前にはすごい大きな恩みたいなのを感じてる」 ハルヒ「キョン……いや」 キョン「ありがとうな、ハルヒ」ゴシゴシ ハルヒ「ど、どこか行っちゃうの?」 キョン「……」 ハルヒ「何とか……いいなさいよ」 305 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 01:24:11.07 ID:/fsWjZCIO ハルヒ「キョン……やだ……」 ハルヒ「どこにも行っちゃいやよ!」 ハルヒ「あたしは……あたしはキョンと……」 キョン「なんで俺がどこかに行くんだ?」 ハルヒ「……え?」 キョン「裸の付き合いにぶっちゃけトークは必需品だろ?」 ハルヒ「あ……あう……」 キョン「どういう流れだ?」 ハルヒ「だ、騙された……」 キョン「何がだ」 308 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 01:36:16.79 ID:/fsWjZCIO ―――――――― キョン「『キョン……やだ……』」ブォォォ ハルヒ「くっ……」プルプル キョン「『どこにも行っちゃいやよ!』」 ハルヒ「あーあー」 キョン「プークスス」 ハルヒ「……『俺は……お前に会えて、なんだかんだ感謝してるんだ』」 キョン「ああ、その通りだ」 ハルヒ「え?」 キョン「ぶっちゃけトークって言っただろ、あと髪乾かしてるから頭振るな」 ハルヒ「……『正直、お前には大きな恩みたいなのを感じてる』!」 キョン「そうだな」 ハルヒ「……うあー!は、歯が浮く!」 キョン「『あたしは……あたしはキョンと……』」 ハルヒ「ぎゃぁぁー!うぁー!?」バタバタ ハルヒ「……『ハルヒ……愛してるぜ』」 キョン「いやそれは言ってないかな」 313 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 01:39:50.49 ID:/fsWjZCIO そうして、頭の緩いキョンとハルヒの夜は更けていくのでした。 376 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 12:39:38.28 ID:/fsWjZCIO ―――――――――― チュンチュン ハルヒ「zzzうず、む……いだぁ〜」 ハルヒ「ん……あれ、あたしいつの間にキョンの部屋で寝て……ていうか頭いた……」 ハルヒ「おぁー……ん!?」ノビー ハルヒ「え!? あれ!?」 ハルヒ「あ、あたし、服着てない、なんで!? ど、どうして!?」 ハルヒ「あわわわわ」 ハルヒ「落ち着け、落ち着くのよ……ま、まだそうと決まった訳じゃ……」 ハルヒ「キョン、キョンいるー?」 キョン「zzz」 ハルヒ「う、うひぁぁぁぁぁぁぁ!!」 ハルヒ「なんで一緒のベッドに寝てるのよ!!」 ハルヒ「いやいやいや、まだ決定打に欠ける……って、ん? なにこれ?」 ハルヒ「し、シーツに血痕が」 381 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 12:58:17.59 ID:/fsWjZCIO ハルヒ「そ、そんな……馬鹿な……有り得なふぎ!」ドテッ ハルヒ「いった……何こrお酒の缶だ」 ハルヒ「そんなベタな……いや、するにしてももうちょっとなんかムードとか、ロマンスとか、そういうとか……」 ハルヒ「初めては好きな人で☆って言っても状況にもよるわよ……うわ死にたい」 ハルヒ「そ、そうだ……み、みくるちゃんに相談を!」カココカコカコ ―――――― 朝比奈「zzz、zzz」スヤスヤ デッデケデケ、デデデ デッデケデケ、デデデ 朝比奈「……ふがふが……まだ4時」パカ 『もうあたしはダメだ』 朝比奈「いみわかりません」カココカコカコカココココカカ!!! 朝比奈「ふぁ〜」パクン 朝比奈「おやしゅみなさい……zzz」 383 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 13:11:30.83 ID:/fsWjZCIO ピピルピルピル ハルヒ「きた! 助けてみくるちゃ」パカ 『よかったですね、糞して寝ろ』 ハルヒ「」パクン ハルヒ「えっぷし……トランクスとスウェット借りるわよ、キョン」 ハルヒ「……」もそもそ ハルヒ「……っうぷ、気持ち悪」 384 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 13:20:36.04 ID:/fsWjZCIO 古泉「それでお話とは」 長門「……朝比奈みくるは?」 古泉「糞して寝ろ、とだけ返信されてしまいました」 長門「そう」 長門「話というのは彼の事」 古泉「まあそうでしょうね」 長門「改変の痕跡が微小過ぎたのと隠蔽が今までにないくらい巧妙で今まで気が付かなかった、失態」 古泉「はぁ……」 長門「謝罪する」 古泉「いや違うんですよ、最近その……彼に優しくされていたのも全て幻想かと思うと……」 長門「どんまいどんまい」 古泉「はい……」 388 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 13:30:50.62 ID:/fsWjZCIO 古泉「それで今回の改変というのは?」 長門「涼宮ハルヒの持論、『恋は精神病』が彼女の周辺に限り微弱に作用している」 古泉「それはまた難儀ですね」 長門「そう」 古泉「……」 長門「……」 古泉「え、終わりですか?」 長門「終わりじゃない、あなたが何か言うのかと思っていた」 古泉「いえ、では続きを」 長門「しかし実際涼宮ハルヒ本人は精神病の知識に明るくない」 古泉「それでは実際に精神病になるわけではないのですね」 長門「そう、涼宮ハルヒは散見されるカップルの乳繰り合いを見て思った、こいつらは頭が足りてないんじゃないのか、気が触れてるとしか思えない……と」 古泉「ふむ、なるほど」 390 名前:また7時に[] 投稿日:2009/09/05(土) 13:42:04.89 ID:/fsWjZCIO 長門「しかし同士に無意識下に思った事がある」 古泉「自分も彼とあの様な事をしてみたい……そうですね?」 長門「そう」 長門「しかし涼宮ハルヒは彼が自分を好いていない事を大きく恐れた」 古泉「そこで2つの願望がせめぎ合う……」 長門「そして改変は極めて薄く、微小なものとなった」 古泉「合点がいきました」 長門「そう」 398 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 15:16:57.11 ID:/fsWjZCIO 古泉「しかしなぜ僕は彼に優しくされているのですか?」 長門「普段から仲の良い友達になりたいと思っていた」 古泉「……すいません、ちょっと一人に」 長門「という事はなく、恐らく今回が極めて異例なだけ」 古泉「……」 長門「改変は微弱な上不安定、よって影響も曖昧で適当」 古泉「……」 長門「おかわりを頼んでいい?」 古泉「どうぞ」 401 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 15:25:29.75 ID:/fsWjZCIO 長門「要は今彼の脳みそはフラフラ」 古泉「はい」 長門「本心も嘘も自分で区別がついてない感じ」 古泉「そうですか」 長門「しかし彼は涼宮ハルヒの改変の影響を少なからず受けている」 古泉「恋をしている人間は精神病、というそれですね」 長門「そう、つまり彼は少なからず恋をしている」 古泉「……んふ、悪いニュースではないですね」 長門「そう」 長門「ちなみに今回の改変を修正するのは極めて不可能に近い」 古泉「いきなり悪いニュースですね、それは一体どうして?」 長門「改変は極めて微小なもの、それを取り除くのは指先でガラスの粉を一粒だけつまみ出すようなもの」 古泉「つまり……?」 長門「彼から無理やり除去すれば彼の頭を吹き飛ばす事になる」 古泉「急にスプラッタですね」 402 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 15:30:27.81 ID:/fsWjZCIO 古泉「どうすればよろしいので?」 長門「ほっとく」 古泉「それは大丈夫なのですか?」 長門「手がない、涼宮ハルヒが飽きるか世界が崩壊するのを待つ」 古泉「……え?」 長門「そういう事で」 古泉「ちょ」 長門「さよなら」スタスタ 古泉「……頭がアレな人間に世界任せるとかどんな賭けですか」 425 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 19:12:16.77 ID:/fsWjZCIO ハルヒ「とりあえずキョンが起きて来る前にお風呂入ってこよ……」 キョン「zzz」 ―――――――― ハルヒ「はぁ……」ガラッ ハルヒ「ん!?臭っ!!」 ハルヒ「ななななにこれ!? あたしの服がなんか……げ、ゲロっぽい何かまみれに……」 428 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 19:17:37.83 ID:/fsWjZCIO ―――――――― ハルヒ「キョン!」バタン キョン「zzz」 ハルヒ「ちょっとキョン!!」ドスン キョン「げひゅっ!?」 キョン「き、貴様何を……」 ハルヒ「そんな事よりお風呂のアレ! ア、アレ何よ!」ペチンベチン! キョン「うぐぶ……妹って軽かったんだな……」 ハルヒ「妹ちゃんと比べられても困るわよ」 ハルヒ「そんな事よりアレ何よ!!」 キョン「アレってなんだ……zzz」 ハルヒ「寝るなぁぁぁ!」ガクガクガク キョン「あ、う、お゛、お、お゛、お……わかった、わかったから降りろハルヒ……」 ハルヒ「あ、ご、ごめん」 429 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 19:19:02.41 ID:/fsWjZCIO キョン「重い」 ハルヒ「ふ、太っては無いわよ? 筋肉よ筋肉、ほら」ペロン キョン「いいからさっさと降りろ、ほら」 ハルヒ「ん……」 キョン「それで、あれってのはなんだ? ハルヒのゲロにまみれた服の事か?」 ハルヒ「……も、もうちょっとオブラートに包むとかさ、そういう事したらどうなのよ」 430 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 19:24:55.52 ID:/fsWjZCIO キョン「お前忘れたのか」 ハルヒ「え?」 キョン「俺にあんな事したくせに……」 ハルヒ「あ、あんな事って何よ!! ……いややっぱり聞きたくないから言わなくていい」 キョン「あの夜ハルヒは」 ハルヒ「うひゃああああ!?しゃ、喋るんじゃない! 次!次の機会! 素面の時にピロートークで!」 キョン「ピロートークとか何を言っているんだ」 435 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 19:32:22.76 ID:/fsWjZCIO ハルヒ「……え?」 キョン「変態だなお前は」 ハルヒ「ちがうわよ!」 キョン「エロエロだな、ド変態め」 ハルヒ「そ、そこまでいうことないでしょ……?」 キョン「泣き落としか」 ハルヒ「泣いてなんかないわよ!」 キョン「そんな事はどうでもいいんだよ」 ハルヒ「あ、あんたが……」 キョン「そういえば携帯であの時の動画撮ったんだった、見るか?」 ハルヒ「み、見たくない」 438 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 19:39:16.22 ID:/fsWjZCIO キョン「まあほとんど撮れなかったがな」 ハルヒ「ほんと?」 キョン「……」 ハルヒ「何変な顔してるのよ」 キョン「怒っているんだ」 ハルヒ「……携帯ボロボロね」 キョン「……ダメだ、壊れてる」 ハルヒ「なんで?」 キョン「お前が噛んだからかな」 ハルヒ「は、はぁ!?」 439 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 19:42:22.53 ID:/fsWjZCIO ―――――― ―――――――― ハルヒ「あぁ!」 キョン「勝手に漁るなよ」 ハルヒ「なんでこんなにお酒置いてあるのよ」 キョン「古泉と飲んでたんだ、そういえばこの二週間は酒とウィダーしか食べてないな」 ハルヒ「死ぬ前にあたしが来て良かったわね」 キョン「でも古泉が居たからな」 ハルヒ「なんであんたはそんなに古泉君を好きなのかしらね」 キョン「一緒に居ると凄い楽しい」 ハルヒ「……あっそ」 キョン「不機嫌だな」 ハルヒ「別にー? じゃああたし二番ね!」 キョン「あっはははは! それはないな!!ない!!」 ハルヒ「な!?」 キョン「ない!!」 ハルヒ「さ、三回も言うなばか!」 441 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 19:49:19.53 ID:/fsWjZCIO ハルヒ「大体、あたし以外に二番目っぽい人なんていないじゃない!」 キョン「朝比奈さんがいるだろ」 ハルヒ「うぅ、またこいつ……じゃ、じゃあ、あたしは何番目なのよ……三番目?」 キョン「三番は長門だな、だいぶ世話になってるし」 ハルヒ「あたしってあんたの中で四番目!?」 キョン「そうだな、最下位だな」 ハルヒ「なんか泣きたくなってきた……」 ハルヒ「……〜♪」ゴロゴロ キョン「……」 ハルヒ「……キョン何やってるの?」 キョン「学校の宿題だ」 ハルヒ「ふーん……あたし見てあげる!」 443 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 19:55:23.85 ID:/fsWjZCIO ハルヒ「ここ……ここ違う」 キョン「え?」カリカリ ハルヒ「だから間違ってるってば、さっきやったでしょ?」 キョン「……」カリカリ、カリ…ゴシゴシ ハルヒ「……」 キョン「……」… ハルヒ「そこは自分で考えなさい、難しくないから」 キョン「むぅ」 ハルヒ「……そうだ!」 キョン「なんだ?」 ハルヒ「あたしよくあんたに勉強教えてるじゃない!」 445 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 20:00:39.05 ID:/fsWjZCIO キョン「そうだな」 ハルヒ「これは評価されないの?」 キョン「長門には命救って貰ったからなぁ」 ハルヒ「なっ!?」 キョン「それに勉強も教えてもらうし」 ハルヒ「い、いつの間に……」 キョン「部室で長門以外来てない時とかな」 ハルヒ「あたしのアドバンテージが……」 ハルヒ「そうだ、みくるちゃんはなんで二番なのよ!」 キョン「可愛いだろうが!?」 ハルヒ「あ、あたしだって大したものよ!?」 キョン「ほう……?」 ハルヒ「た、たくさん告白されるし!」 448 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 20:07:39.42 ID:/fsWjZCIO キョン「それは凄いな、どの位だ?」 ハルヒ「高校入って50人……とちょっとくらい」 キョン「モテモテだな」 ハルヒ「……何笑ってんのよ、ばか」 キョン「全部フったのか」 ハルヒ「あたり前でしょ」 キョン「なんでだ」 ハルヒ「あたしが好きなのキョンだもん」 キョン「……」 ハルヒ「ん?」ニコニコ キョン「この問題本当にさっきやったか?」 ハルヒ「ちょっと!?」 452 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 20:15:47.17 ID:/fsWjZCIO ハルヒ「あ、そうだ」 キョン「……ん」カリカリ ハルヒ「そこで待ってなさい!」 キョン「……」カリ…… ――――――――― ハルヒ「あったあった、これと、これと」 ハルヒ「よい、しょ、よいしょ……ふぅ」 ――――――――― ハルヒ「宿題終わり!」バンッ キョン「全然だぞ?」 ハルヒ「いいの! これから杯を交わすわよ!」 キョン「えー、本気か?」 ハルヒ「古泉君と一緒にお酒を飲んだから仲が良くなったのよ、適度なアルコールはコミュニケーションを円滑するってテレビで言ってたし」 キョン「へえー?」ゴクゴク ハルヒ「だから一緒にお酒を飲めばあたしとだって、アレよ……もう凄い仲になるに違いないわ!」 キョン「っふはー! 果たしてそうかなっ!?」カンッ! ハルヒ「あたしの話聞いてた!?」 455 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 20:22:49.89 ID:/fsWjZCIO ハルヒ「苦くないのどれ?」 キョン「全部苦くないぞ」 ハルヒ「じゃあキョンが好きなのは?」 キョン「これ」 ハルヒ「じゃああたしもそれ!」 キョン「あげなーい」 ハルヒ「な、ケチ!」 キョン「ふふん」 ハルヒ「あたしが下から持って来たのよ!?」 キョン「あ、そうか……じゃあ二本だけな?」 ハルヒ「え、くれるの? ていうか二本しかないけど」 キョン「え?」 ハルヒ「……ありがと」 456 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 20:29:41.98 ID:/fsWjZCIO キョン「かんぱーい」カンッ ハルヒ「か、かんぱーい」カン ハルヒ「……」チビチビ ハルヒ「あ、ジュースみたい」 キョン「ゴクゴク」 ハルヒ「ちょ、ちょっと」 キョン「っぶはー!」カンッ ハルヒ「……」ムニ キョン「なにをひゅる」 ハルヒ「一緒に、って言ったわよね?」 キョン「ああ」 ハルヒ「語り合いながら飲むのよ、分かった?」 キョン「分かった」 ハルヒ「……あんたほんっとに分かってんの?」 457 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 20:34:01.16 ID:/fsWjZCIO キョン「ひゅあ!」カンッ ハルヒ「ふはっ!」カンッ キョン「そんでなんだっけ……」 ハルヒ「……えーと、キョンはすきな人とかいんの?」 キョン「……ハルヒ顔の色が赤通り越してるぞ」ヘラッ ハルヒ「何笑ってんのよ!」ベシッ! キョン「あいっだ!?」 ハルヒ「早く答えなさいよ……あんたの好きな人よ……すぅーきぃーなぁーひぃーとぉー!」 キョン「な、なんだ!? まさか酔ってるのかハルヒ、ははは」 ハルヒ「なに笑ってんのよ!!」ベチィッ キョン「いっだ! いっだぁぁ!!」 459 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 20:40:14.65 ID:/fsWjZCIO キョン「す、好きな人か、そうだな、えーとえーと」 ハルヒ「あ、そうだ、あたしの好きなひとしりたい?」 キョン「え? ああ?」 ハルヒ「あたしのすきなひとはキョーン!」ガバッ キョン「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!?」 ハルヒ「むふふ、むふふふふ」ゴロゴロ キョン「あうおう」 ハルヒ「あぐ」ガブッ キョン「!?、おあ゛ぁぁぁぁぁ!?」 ―――――――― ―――――― キョン「……で、その時噛みつかれて出来たのがコレだ、ほら、この首の、紫色にくっきり歯形が残ってるだろ?」 ハルヒ「……ご、ごめん」 463 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 20:52:46.74 ID:/fsWjZCIO キョン「は、ハルひぃっ!?」 ハルヒ「あぐあぐ」グキュッ キョン「えふっ!? おあっ…!…ひっ……かふっ」 ハルヒ「むひひひ」スリスリ キョン「っはー! ぶはー! こ、殺す気かこのやろ!」ドンッ ハルヒ「きゃっ」コロン キョン「ずはー、っはー……ハルヒなんか危ないな、あっはははは!」ゴクゴク ハルヒ「……うぅ……ひぐっ」 キョン「あれ、いたかったか? 大丈夫かハルヒ?」 ハルヒ「あ、あたしは、ひぐっ、キョンすきなのに……ひっく、キョンは、ぐずっ、きらい、あたし?」 キョン「ははは、何言ってんだこいつ……まあ俯せじゃ息苦しいだろ、ほらハルヒ」グイッ ハルヒ「うー!!」バタバタ キョン「なんだこの野郎! 好きにしてろ!」 467 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 21:02:38.37 ID:/fsWjZCIO キョン「……そうだ、動画とって後でハルヒに見せてやるか」 ハルヒ「スンスン」シクシク キョン「ハルヒー、こっち向いてー」 ハルヒ「ひっく……」ノソッ キョン「あはははは!ハルハルーゥ!」パシャシャシャシャシャシャシャシャシャ キョン「あれ、連写になってた……」カチカチ キョン「……よし、これで」 キョン「ハルヒちゃーん?」ピロン ハルヒ「っガー!」ギュンッ キョン「うおおおおお!?」 ――――――――― ―――――― キョン「そして携帯を噛み砕かれた」 ハルヒ「ごめん……でもそれあんたも悪いわよ!」 キョン「なんだと!?」 ハルヒ「女の子が泣いてんだから抱き締めたり慰めたりしなさいよ!」 キョン「まあ落ち着けよ、はははっ」 468 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 21:09:01.48 ID:/fsWjZCIO キョン「うおっ!?」 ハルヒ「あぐっ」ガチン キョン「おあ!? このやろう、携帯を!!」 ハルヒ「うー!!」プラーン キョン「お、おお……凄い顎の力だ、ぶら下がってる」 バキン キョン「あ」 ハルヒ「うあ」ドテ キョン「わ、や、ヤバいだろこれ!」 ハルヒ「うえ、ぺっ」 キョン「け、携帯の頭がもげた!?」 ハルヒ「あー、ごめ、ほんとごめ」ヘコヘコ キョン「ははは! まあ糊でくっつけとけばいいな!」 ハルヒ「ごめ、ごめ、まじごめ」ヘコヘコ ハルヒ「……ん?」ゴソゴソ 470 名前:ご飯たべてくる[] 投稿日:2009/09/05(土) 21:11:51.68 ID:/fsWjZCIO ハルヒ「何これ」ズルッ キョン「あ、エロ本」 482 名前:※未成年者の飲酒は法律で禁止されています。[] 投稿日:2009/09/05(土) 22:32:11.00 ID:/fsWjZCIO ハルヒ「なに、これ」プラプラ キョン「エロ本、エロ本」ゴクゴク ハルヒ「ふーん」パラパラ キョン「ふはー、ハルヒ、足元の取ってくれ」 ハルヒ「ん」ヒュッ キョン「さんきゅ」パシ ハルヒ「……」パラパラ キョン「……」カシュッ、ゴクゴク ハルヒ「……っあー!!」ビリビリビリビリ キョン「ぬあー!?」 ハルヒ「こんなもん!こんなもん! くぁー!!」バッバッ! キョン「や、やめろハルヒー!」 ―――――――――― ――――――― キョン「それがこの床中に散乱した紙屑の正体だ」 ハルヒ「な、なんだ」 キョン「なんだとはなんだ」 ハルヒ「いや……し、使用済みティッシュ的なアレかとおもったのよ」 キョン「使用済み? どういう事だ?」 ハルヒ「いや……だから、その、アレの後にキョンがあたしの……えと」 ハルヒ「……この変態!!」 キョン「なんだと!?」 485 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 22:38:59.59 ID:/fsWjZCIO ハルヒ「フーッ!フーッ!」 キョン「お、落ち着け、なんでそんなに気が立ってるんだ?」 ハルヒ「あんたはあんたでずいぶん元気をもて余してるみたいじゃない……」ユラ キョン「いや別にそんな事はだな、」 ハルヒ「フッ!!」ダッ!!! キョン「ごふぅっ」ズンッ ハルヒ「フーッ!フーッ!、ふふ、うふふふ」 キョン「な、ないす低空タックルだぜハルヒ……ぐほっ、ぐほっ……そしてそろそろ降りてくれればだな」 ハルヒ「あ、あんなエロ本みて股間ふくらますげんきはあるのにあたしの事を気にかける余裕は無いって……?」 キョン「よ、よせ……何をする気だ……ゆ、ゆるしてくださいごめんなさい」 486 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 22:49:12.29 ID:/fsWjZCIO ハルヒ「ふふ、あ、あんたがそのきならこっちにだって、手、手がある……ぅ」フラフラ キョン「な、なんだ?……顔色ヤバいぞ、ハルヒ」 ハルヒ「ちゅーしてやるわ、ふふふふ」 キョン「め、目がヤバいぞハルヒ」 ハルヒ「んー」 キョン「や、ヤバいぞ、まて、これはレイプだハルヒ、やめんもっ!?」 ハルヒ「…ちゅ、んふっ……ちゅる、ちゅ」 キョン「〜〜〜〜!?!?」 ハルヒ「あぐ」ガリッ キョン「ん゛お゛ー―――――――!?」 ハルヒ「ちゅ、がり……ぎりぎり……ふっ」 キョン「っ!! っっ!?」 ――――――――――― ―――――――― キョン「唇食いちぎられるかと思った」 ハルヒ「……ごめん」 キョン「お前噛み癖あるのな、しかも甘噛みじゃなくてマジ噛みの」 ハルヒ「ん、かもね」 キョン「耳赤いぞ?」 ハルヒ「う、うるさい!!」 488 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 22:56:12.56 ID:/fsWjZCIO ハルヒ「うぇ……きもちわる」 キョン「く、口の中切れて血でてる……いてぇ……」 ハルヒ「キョン、きもぢわる……」 キョン「ハルヒ、唇が口紅塗ったみたいになってるぞ」 ハルヒ「きも……」パタ キョン「ん?」 ハルヒ「zzz」 キョン「なんだ、寝たのか……よい、しょと」 ハルヒ「zzzう……んー」 キョン「寝るならベッドで寝ろ、ベッドで」 ハルヒ「う……ケロ」びちょ キョン「」 ハルヒ「zzzう……ケロロロロ」びたたたたたたた キョン「」 ―――――――――― ―――――――― キョン「……」 ハルヒ「……」 491 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 23:00:01.79 ID:/fsWjZCIO キョン「お前を抱き上げたら俺の服の中に寝ゲロってな」 ハルヒ「……」 キョン「密着してるお前の服もびたびたって訳だ」 ハルヒ「……す、すいません」 キョン「……」 ハルヒ「でし……た」 キョン「ん」 495 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 23:05:30.42 ID:/fsWjZCIO ハルヒ「けぷ……zzz」 キョン「……ん、むぐぅ……!」 キョン「う……っぷ……ぷぴ……」 キョン「………!」ゴクン キョン「ぜはー!!!!!!」 ハルヒ「んー」モゾモゾ キョン「う、動くな、服と肌の間でゲ、ゲロが……」 キョン「こ、このまま風呂に行くしかない……!」 キョン「ぬおー!!」ダッダッ ハルヒ「う゛ー……zzz」 497 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 23:10:38.21 ID:/fsWjZCIO ベチャッ、ベチャッ キョン「うお!?ゲロロードが!!……こ、これはマズいだろ」 ハルヒ「zzz」 キョン「あー、服脱がしてくゲロ包んで行くしかないな」 ハルヒ「zzz」 キョン「……」プチ、プチ ハルヒ「ん、……zzz」 キョン「……ん?あれ?ブラジャーってどうやって取るんだ?」 ハルヒ「zzz」 キョン「ああ、こうか」パサ ――――――――― ――――――― ハルヒ「あ、あ、あ……」 キョン「仕方ない、俺もお前もゲロまみれだったし」 499 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 23:17:42.28 ID:/fsWjZCIO ハルヒ「zzz……!」 キョン「あ」 ハルヒ「あ、あ……きゃぁああああああ!!」 キョン「まて、落ち着けハルヒ」 ハルヒ「いやああああ! キョン!たすけてキョン!!」 キョン「な、お、俺だ!!」 ハルヒ「きゃぁああああああ!!きゃぁああああああ!!あたしの初めてはキョンのなの!!」 キョン「馬鹿な事を口走るな馬鹿!」 ハルヒ「こっちくんな強姦魔!」 メキョ キョン「がっ」 ―――――――――――― ――――――――― キョン「鼻骨が折れたかと思うほどの蹴りでな」 ハルヒ「うっさい変態!」 キョン「鼻血が噴水の様にぴゅーって」 ハルヒ「えっち!!」 キョン「それがこのシーツの血痕だ」 ハルヒ「だまれ性犯罪……え?」 505 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 23:21:32.53 ID:/fsWjZCIO キョン「状況証拠は完璧に揃ってるだろ?」 ハルヒ「え、これ……え?」 キョン「なんだ?」 ハルヒ「じゃああたしまだ処女?」 キョン「それこそお前のみぞしる事実だろうが」 ハルヒ「な……なんだぁ……」 キョン「何がだ」 キョン「……まあいい、とにかくそのまま素っ裸にしたお前を風呂に引っ張って体洗ってベッドに投げ込んだ、おしまい」 ハルヒ「はぁ……」 513 名前:喉の奥から湧き上がるような音がするのな[] 投稿日:2009/09/05(土) 23:29:17.85 ID:/fsWjZCIO キョン「まあそういう訳だ」 ハルヒ「ん」 キョン「じゃあそろそろ」 prrr キョン「もしもし……ん……ああわかった……ああ……」パクン ハルヒ「誰?」 キョン「家族が明日家に帰るそうだ」 ハルヒ「え、えぇ!? あたしまだ一泊しかしてないのに……古泉君ズルい」 キョン「残念だったな」 ハルヒ「!……別に、それほどじゃないわよ!」 514 名前:ちょっと頭洗って顔洗って体洗ってくる[] 投稿日:2009/09/05(土) 23:31:10.12 ID:/fsWjZCIO キョン「さて、と……学校行くか!」 ハルヒ「……ん!」 529 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 00:35:20.70 ID:T5cauKwwO キョン「鍵閉めろよ鍵」 ハルヒ「ま、待ちなさいよ!」パタパタ ―――――――――― ――――――― 古泉「おや」 長門「……」 キョン「よっす古泉!」 ハルヒ「おはよ、有希に古泉君」 古泉「おはようございます」 長門「……」 キョン「ん? なんだ?」 長門「……かなり薄くなっている」 古泉「本当ですか?」 ハルヒ「薄く?」 キョン「?」 古泉「いえ、こちらの話です」 531 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 00:39:51.68 ID:T5cauKwwO 古泉「それでは大分満足した……という事でしょうかね」 長門「……見つけた」 キョン「何をだ?」 古泉「まさか……!」 ハルヒ「?」 長門「しゃがんで、頭を下げて」 キョン「ん? こうか?」スッ 長門「そう」 古泉「な、長門さん、待って下さい! もし失敗したら彼は……」 長門「頑張る」 古泉「長門さん!?」 ハルヒ「なに?なんなの?」 533 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 00:42:53.89 ID:T5cauKwwO 長門「目をつぶらないで」 キョン「何をするんだ?」 古泉「あわわわわわわわ」 ハルヒ「え? ちょっと古泉君なんなのよ!」 古泉「長門さんやっぱり待」 長門「あちょ」ズンッ キョン「!? ぎゃああああああ!?」 ハルヒ「ちょ、ちょっと有希!?」 535 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 00:49:52.61 ID:T5cauKwwO 古泉「ば、爆発するぅぅ!!」 キョン「いてぇ……」 長門「……取れた」 古泉「え?」 ハルヒ「ああ、逆さまつげ?」 長門「そう」 ハルヒ「目つぶしでもしたのかと思ったわ! でもよく見えたわね」 長門「……」コク 古泉「え……成功、したんですか?」 長門「そう」 古泉「か、改変ってそんな目に入ったまつげ取るみたいに治せるものなんですか?」 長門「カマドウマの様な宇宙生命体もいた、まつげの様な改変があってもなんら不思議ではない」 古泉「そんなものなんですかね……」 539 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 00:58:31.93 ID:T5cauKwwO ――――――――― 古泉「という事です」 朝比奈「はぁ、それは良かったですね〜!」 長門「そう」 ハルヒ「あっついわねー」パタパタ キョン「ん? ハルヒちょっと腹太ったか?」 ハルヒ「え」 キョン「あれ、気のせいか」 ハルヒ「え!? あ、あたしお腹出てる!?」 キョン「いや気のせいだったって」 ハルヒ「ちょっとキョン! 嘘吐いたらぶっ飛ばすわよ……あと適当にごまかしてもぶっ飛ばすわ」 キョン「ちょっと腹周りと太ももの辺りがムチッてるな」 ハルヒ「む、むちってないわよ!!」ゴッ キョン「ぐはっ」 540 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 01:05:39.15 ID:T5cauKwwO 新川「そうか、今回も難儀だったな、古泉」 古泉「いえ、今回は役得もありましたし……んふ」 森「次は自分から誘ってみたらどう? 渋りながらでも彼なら付いてきてくれるかもしれないわよ?」 古泉「いえ、しかし……休みの日まで彼を拘束するというのも」 森「友達……なんでしょ?」 古泉「……ふふ、そうですね、しかし涼宮さんの風当たりが強くなりそうです」 森「まあ何はともあれ、お疲れさま」 古泉「はい……あ、森さん」 森「ん?」 古泉「訂正させてもらいますが、彼は友達ではありませんよ」 森「……」 古泉「その……鬼ダチです」 森「……ふふ」 543 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 01:12:06.86 ID:T5cauKwwO ハルヒ「暑い、暑いわ……」 キョン「やっぱりちょっと太……むちったんじゃないか?」 ハルヒ「今さっき保健室行って体重計に乗ってきたわよ」 キョン「どうだった」 ハルヒ「……300g痩せてたわ」 キョン「すごいな、ダイエット大成功だ」 ハルヒ「……イヤミ?」 キョン「いや、率直な感想だ」 ハルヒ「嫌みもこの暑さじゃ相手に届く前に溶けてなくなるわね」パタパタ キョン「だから嫌みじゃない、っておいハルヒ、スカートパタパタするな……見えてるぞ」 ハルヒ「!!、……み、見せてんのよ」 キョン「ああそうかい」 546 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 01:29:06.60 ID:T5cauKwwO ふと、椅子を立ち団長席まで歩み寄る。 「な、何よ」 訝しげな視線を無視して、大胆に太股を露出させる団長の上に対面で腰掛けた。 「な……」 「なんか前これと同じような事しなかったか?」 「へ?」 「そしてこんな事も聞いた気がする」 「ゆ、ゆるかわフワモテ愛されガールって知ってるか?」 自分の口から出た似合わなすぎる言葉に、思わず頬が紅潮するのがわかった。 ハルヒは目を皿の様に丸くして、いつもの様に不敵に微笑む。 「あたしは前もこんな事言った気がするわ」 「なんだ?」 「『キョン、重い』」 「う、すまん……」 「待って」 ハルヒは、自分の膝から退こうとする俺をその手で制して、ポケットから何かを取り出し目の前に突き出した。 「これ」 「それ……家の鍵だぞ? なんでお前が……あ」 数瞬交錯する視線。 549 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 01:37:50.98 ID:T5cauKwwO 「そういえばキョン、あんたこんな事言ってなかった?」 「……どんなだ?」 「『ハルヒ、愛してるぜ』」 「ははっ」 演技めいた手振りでおどけるハルヒに思わず笑みがこぼれる。 「ハルヒ、次は噛むなよ?」 「んー? さてどうかしら、試してみたら?」 挑発的に唇を釣り上げ白い歯を噛み鳴らす。 「まあ、噛まれても」 「噛まれても……何よ?」 「……案外やぶさかじゃあ、ないな」 「ふふっ」 熱気の漂う昼の文芸部室に、二人の影は重なった。 糸冬 567 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 02:49:48.59 ID:T5cauKwwO 保守してくれた人どうもね やっぱり土曜夜に建てて日曜日朝くらいにおわらせた方がいいね おやすみ