ハルヒ「明日で夏休みも終わりか…」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/29(土) 22:28:34.45 ID:tz0SQ3vo0 ハルヒ「明日は予備日にしといたけどやること無いわね。      ……やりたいことやりつくしたはずだけどホントにこれで全部なのかしら?      …キョンなら大丈夫よね?」 キョン「ん?ハルヒからメール?」 ハルヒ『明日朝8時に駅前集合!反論は認めない』 キョン「…予備日じゃなかったのか、明日……」 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/29(土) 22:38:05.52 ID:tz0SQ3vo0 ハルヒ「おっそい!10分は待ったわよ。」 キョン「…これでも20分前行動なんだがな。」 ハルヒ「20分前行動を20分前行動すればいいじゃない。」 キョン「集合時間っての知ってるか?」 ハルヒ「あたしが来た時間が集合時間!今日はキョンのおごりね。」 キョン「俺は8時って聞いたんだがな… それに他の奴もまだじゃないか。」 ハルヒ「ん?今日はあんただけよ?」 キョン「は?」 ハルヒ「この1度きりの高1の夏!男との一夏のアバンチュール!      まぁ、この際相手はあんたで我慢してあげる!」 キョン「…そんなことのために俺を呼んだのか?      俺の部屋には俗に言う「夏休みの友」がたんまりと残っているわけだが。」 ハルヒ「家に居ればそれやるの?」 キョン「……反論できんな。」 ハルヒ「でしょ!だったらあたしに付き合いなさい!残された時間は少ないんだから!」 キョン「へいへい、そのかわり宿題写させてくれよ。」 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/29(土) 22:53:37.89 ID:tz0SQ3vo0 ハルヒ「まずはここ!デートスポットランキングで上位に入る映画館!」 キョン「お前にしてはまともだな。」 〜〜〜〜〜〜〜2時間後〜〜〜〜〜〜〜〜 ハルヒ「………」 キョン「どうしたハルヒ?映画がつまらなかったのか?」 ハルヒ「いえ、それなりに面白かったわよ、けどね…」     ここにカップルで来る意味あるの?!     映画見るだけなら別に恋人同士じゃなくてもいいじゃない!」 キョン「多分映画のチョイスミスなだけだろ。     そういう時は恋愛物の映画を選ぶもんだ。」 ハルヒ「だってこっちのほうが面白そうだったじゃない!      あーーー、もう!2時間も使っちゃった!!」 プルルルルル… 古泉「ん?森さん?」 森さん「古泉君、夏休み最後の日に申し訳ないけど…」 古泉「やれやれ、困ったものです。」 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/29(土) 23:02:09.71 ID:tz0SQ3vo0 キョン「昼には、ちょっと早いな。     どうする?」 ハルヒ「こういうときは男がリードするもんでしょ?」 キョン「俺にそういうことを期待するな。」 ハルヒ「………」ジッ キョン「……パッと思いつかない自分を呪いたい。」 ハルヒ「はぁ… 使えないわね…」 キョン(さっきのちょっとかわいいと思ったが前言撤回) 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/29(土) 23:13:21.47 ID:tz0SQ3vo0 ハルヒ「しかたないわねぇ。 ま、その辺ぶらつきましょうか。」 キョン「結局いつもと変わらない不思議探しか。」 ハルヒ「(イラッ)誰かさんが気が利いてくれればねぇ…」 キョン「それについてはスマンと思う。     けど前もって言ってもらえてればこっちも計画というもの立てれた。     半分はお前のせいでもあるだろ。」 ハルヒ「(カチンッ)そこは男の甲斐性でしょ!      ……ったく、古泉君だったら暇しないようなこと知ってそうなんだけどなぁ。」 キョン「(ムッ)…だったら最初から古泉呼べばよかっただろ。」 ハルヒ「それじゃ意味ないじゃな…」(!?) キョン「なんだ?」 ハルヒ「……何も!      はぁ…、もういいわ。お昼にしましょ。」 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/29(土) 23:22:33.10 ID:tz0SQ3vo0 ハルヒ「………で、何でファミレスなわけ?」 キョン「俺のおごりなんだろ。     学生の財力に何を期待している。     それに昨日までの特濃夏休みイベント週間のせいで財布の中がかなり寂しい。     ……誰かさんがバイト代を現物支給で貰っちまったからなおさらだ。」 ハルヒ「……別にハンバーガーとかやっすいものでも何でもよかったのよ。      テイクアウトして、どっかの景色のいいとこで食べるとか。     こういうときぐらい雰囲気考えて欲しかった…」 キョン「…………ハルヒ、ドリンクバー行くけど何が…」 ハルヒ「いらない!」 プルルルル… 森「申し訳ないけど…」 古泉「…困ったものです。」 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/29(土) 23:33:24.44 ID:tz0SQ3vo0 キョン「ん?メール?」 古泉『閉鎖空間が先ほどより乱発しているのですが心当たりありませんか?』 キョン(古泉、スマン。俺が不甲斐ないばかりに…) ハルヒ「…ま、午前中のことはもういいわ。切り替えましょ。      昼からどこ行こっか?」 キョン「思いつくのがありきたりで申し訳ないが水族館でも行くか。」 ハルヒ「……ま、無難すぎるけど行きましょうか。」 キョン(ハズレ、ではないか。) 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/29(土) 23:45:48.03 ID:tz0SQ3vo0 ハルヒ「…すごーい」 キョン「あぁ、これは…」 ハルヒ「…ねぇ、キョン、知ってる?      深海って未知の広さが火星と同じぐらいなんだって。」 キョン「地球のことのなのにそこに住んでる人間ってのはまだそこまで知らないんだな。」 ハルヒ「もしかしたら海底人とか居るのかも!      深海で生きるために地上の人間とは違う進化を遂げてそこで文化が生まれて…」 キョン「未知のところってのを加味すれば可能性はゼロではないな。」 ハルヒ「でしょ!で、意外に地上よりも科学が発展してるのかも!」 キョン「それに関しては同意しがたいな。」 ハルヒ「なんで?人間が到達できないところに住んでいるのよ!」 キョン「逆に奴らも地上に出てきていないけどな。」 ハルヒ「じゃあ人間がそこに踏み込もうとしているように彼らも…」 長門「中部太平洋マリアナ海溝に未知の生命体発生…」 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/29(土) 23:58:19.66 ID:tz0SQ3vo0 ハルヒ「キョン!あっちは日本海に生息する方言での呼ばれ方が特殊な魚特集だって!」 キョン「おい!ハルヒ!引っ張るな!」 ハルヒ「あっちは…!」 キョン「ちょっとは落ち着け!」 ハルヒ「3時からイルカのショーだって!」 キョン「わかったから!そろそろ俺の腕がちぎれる!」 ハルヒ「ちぎれるってそんな大げさ…な……」 キョン「3時まで時間まだあるんだしゆっくり回ろうぜ?」 ハルヒ「き、き、キョン、私いつから手を…!?」 キョン「日本海の… ぐらいからか?      まったく、強引に連れまわすな。     こんなとこそんなに急いで回らんでも2時間もあれば回れるだろ。」 ハルヒ(キョンと手つないでる!?)「はふぅ……」 キョン「おい!ハルヒ!どうした!?」 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/30(日) 06:18:36.57 ID:W9zuAiMi0 ハルヒ「う… ん…」 キョン「大丈夫か?ハルヒ?」 ハルヒ「!? 今何時!?」 キョン「4時を回ったってとこだが。」 ハルヒ「もうそんな時間!     キョン、急いで戻るわよ!」 キョン「おい、イルカショーはどうすんだ?4時半から次の部が…」 ハルヒ「そんなものどうでもいいから!早く!」 ハルヒ「間に合わなかっ…た…」 キョン「ハァハァ… いったい何なんだ?」 ハルヒ「このお店…」 キョン「ん?雑貨屋?     5時閉店とは、ちょっと早いな。」 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/30(日) 06:19:17.44 ID:W9zuAiMi0 ハルヒ「う、う〜〜〜…」ポロポロ キョン「どうした?って泣いてんのか!」 ハルヒ「ここのネックレス…     どうしても今日買いたかったのに…」 キョン「ならなんで先に買わなかった?     ここなら水族館行く前に買えただろ?」 ハルヒ「閉店30分前にしか売らなくて…」 キョン「終っちまったもんはしょうがないだろ。     明日買いにこればいいだろ。     ここならちょっと遠回りになるが学校帰りに寄れるだろ。」 ハルヒ「今日じゃないと!     キョンと一緒じゃなきゃ意味無いの?」 キョン「何で俺が居ないといけないんだ?」 ハルヒ「開けなさい!この扉!早く!      ……あけてよぉ…」 ドンッドンッ! キョン「やめろハルヒ!」 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/30(日) 06:20:13.30 ID:W9zuAiMi0 ハルヒ「……ぐすっ」 キョン「お前らしくないな。     たかがネックレスのためだけにここまで取り乱すなんて。」 ハルヒ「………キョン、何であたしが今日、相手にあんた選んだかわかる?」 キョン「さあね。どうせ俺なら暇そうだったからとかだろ?」 ハルヒ「……本気でそう思ってる?」 キョン「違うのか?」 ハルヒ「…………帰る。」 キョン「あ、ちょっと待ってくれ、ハルヒ!」 ハルヒ「…なによ」 キョン「どうしてもお前に言わなきゃいけないことがある。」 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/30(日) 06:20:58.62 ID:W9zuAiMi0 ハルヒ「!? 何?」 キョン「あのなぁ、ハルヒ」 ハルヒ「うん。」 キョン「宿題、写させてくれないか?」 ハルヒ「……はぁ?」 キョン「いくらなんでも白紙はまずすぎる。     せめて明日提出分だけでも!」 ハルヒ「ッ! このバカキョン!!!」ドカッ! キョン「ってー、本気でグーパンチしやがったな、あいつ。     一日連れまわしたくせに。     ……夏休みもあと3分か     ま、いまさらあがいても無理だな、これは。     明日先生には謝って谷口とかに見せてもらうか。」                 To be next roop