みくる「バァァァァッ、ギョングゥゥゥゥゥゥゥゥン」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 20:59:07.55 ID:DzQ/kc+sO キョン「朝比奈さんがゾンビになって早3日か……」 部室の扉を開けると強烈な腐敗臭が目と鼻を刺すのを感じた そこでは右足を失った生ける屍が力無く のたうっていた みくる「お、お、お、おぢゃぁぁぁぁぁっ……の゛みまぐぅばぁぁぁぁぁっ……」 口からドス黒い液体を吐きながら、かつての女神は何か叫んでいた キョン「何でこんなことになっちまったんだ……」 俺の脳裏に『あの日』がはっきりと浮かび上がる 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 21:12:35.71 ID:DzQ/kc+sO ―――――3日前の団活 いつものようにビリッケツの俺の奢りの喫茶店を後にして、 俺はハルヒと朝比奈さんと組になって不思議探索をしていた ファンシーショップやらクレープ屋やらをまわり あっと言うまもなく、楽しかったときは過ぎ合流の時間が近づく みくる「いつもどおり、12時頃に喫茶店へ戻るには少し急がなきゃいけませんね……」 ハルヒ「キョンじゃあるまいし遅刻なんてゴメンだからね!」 キョン「へいへい、それじゃとっとと行きますか」 ここから喫茶店までは歩けば20分、小走りなら15分あれば足りる距離 すたすたと早歩きするハルヒを俺たちは追っかけていった…… 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 21:20:19.64 ID:DzQ/kc+sO 普段から車の通りの少ない交差点に差し掛かった俺たちは赤信号に捕まってしまった キョン「赤信号か……、古泉に連絡しとかなきゃな……」 ハルヒ「セーフセーフ、とっとと行くわよ」 みくる「涼宮さーん、危ないですよぉ」 ハルヒは車の来ないのを良いことに信号無視をして横断歩道に出やがった キョン「やめとけっつの!」 俺も横断歩道に出てハルヒの行軍を阻止すべく腕を掴む そして 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 21:21:57.69 ID:DzQ/kc+sO 運悪く居眠り運転の2tトラックが突っ込んできた 朝比奈さんのいた遊歩道に 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 21:25:30.48 ID:DzQ/kc+sO バギメキッ、グヂャヂャヂャヂャヂャヂャヂャャャァァァァァァッ! 生々しい命が潰れる音が俺たちの真後ろでした みくる「ギャァァァァァァァァァァァアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ、イジャァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!!!!」 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 21:31:04.43 ID:DzQ/kc+sO ハルヒ「いやぁぁぁぁぁぁぁぁっ、みくるちゃぁぁぁぁぁぁっん!!!!!!!!」 どこかからハルヒの声が聞こえてきた すると、俺の顔に朝比奈さんがあたる いや正確には千切れ飛んだ朝比奈さんの右足が俺の顔に当たった 人間の温度をした欠片が俺の意識を『それ』に集中させた キョン「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!」 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 21:36:18.80 ID:DzQ/kc+sO 足を吹っ飛ばされて血塗れの朝比奈さんが口から血を吐き出し泣きながら叫ぶ 朝比奈さん「痛いよぉぉぉぉぉっ!痛いよぉぉぉぉぉ!キョンくん痛いよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」 キョン「あ、あ、あ、ぁあっ朝比奈さん大丈夫ですか?」 かすれた声で問いかける 大丈夫なわけがない内臓がやられているのだろう 口から血を吐く天使に俺は意味のない質問をしてしまった 横でハルヒが泣き喚きながら電話で救急車を呼んでいた 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 21:40:34.17 ID:DzQ/kc+sO みくる「痛いよ痛いよ痛いよ痛いよ痛いよ痛いよ痛いよ痛いよ痛いよ痛いよ痛いよ痛いよ痛いよ痛いよ痛いよ痛いよ痛いよ痛いよ痛いよ痛いよ痛いよ痛いよ痛いよ痛いよ痛いよぉぉぉぉぉっ!!!!!!」 『そうだ、長門に電話しよう』震える手で携帯を手にする俺は精一杯理性を働かせ 宇宙人と機関の構成員を呼ぶために、自らの恐怖を抑えてダイヤルする ハルヒは静かになっていた、どうやら救急車は呼べたようだ 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 21:46:40.15 ID:DzQ/kc+sO 長門へかけた電話がつながらない なんでだ?なんでなんだ? 苛立ちと恐怖が俺の焦燥感を煽る 朝比奈さんは、枯れきった小さな声で悲鳴をあげている ハルヒ「アハハッ、アハハハハハハハハハハハッ!!!!!!」 キョン「どうしたハルヒ!?」 横にいたハルヒが急に大声で笑い出した ハルヒ「ククッ、近くでビル火災があってすぐには救急車来れないってさぁ」 狂った笑みを浮かべながらハルヒはそう告げた そのために回線が混んでいるのだろうか、未だ長門の携帯には電話がつながらない 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 21:51:50.06 ID:DzQ/kc+sO ハルヒはケラケラと笑いながら朝比奈さんの足を拾って眺め、嘔吐した ハルヒ「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!」 笑いながら叫ぶハルヒの目の焦点が朝比奈さんに合う みくる「うぅぅっ大丈夫ですよ、涼宮さん」 呻きをあげながら朝比奈さんが痛みに抵抗しハルヒを落ち着かせようとする 長門や古泉、ハルヒへの信頼からか朝比奈さんはまだ目の光を失っていない みくる「私、右足だけは痛くないんです」 みくる「五体満足ですし、大した怪我じゃありませんよね?」 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 21:55:00.25 ID:DzQ/kc+sO そうだったのか、朝比奈さんは自分の状態がわからないから光を失わなかったんだ 痛くても怪我は大したことないから、痛くても死にはしないはずだから キョン「こんなのいやだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」 理性の盾を恐怖の矛がぶち破った キョン「助けてくれ、助けてくれよ、長門ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 22:03:46.48 ID:DzQ/kc+sO 叫び声が通じたのだろうか来ないはずの救急車がやってきた キョン「やった救急車だ!救急車だ!」 狂ったように叫ぶと 古泉「早くしてください!」 古泉と長門とナース森さんが救急車から出て朝比奈さんを救急車へ入れた ハルヒが右足を持って俺とそれに乗る 長門と古泉のスーパータッグのおかげだろうか 俺は落ち着きを取り戻してグチャグチャの朝比奈さんを見た 右足のあたりは骨も肉もグチャグチャで ミンチよりひどい よくみれば諸々の関節も有り得ない方向へ曲がっていて 体中、青いアザや突き出た骨でグチャグチャだ 俺は全力で叫んだ キョン「長門っ、頼む!」 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 22:05:47.97 ID:DzQ/kc+sO 長門「………………」 長門は黙ったままアクションを起こさない 古泉「どうしました?」 キョン「もしかしてハルヒの前だから?」 長門は蒼い顔をして言った…… 34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 22:22:39.31 ID:DzQ/kc+sO 長門「……ムリ」 長門がガタガタと震えだした 古泉「ムリとはどういうことですか?」 長門「回復は不可能……」 長門の目に涙が溜まり始めた キョン「何言ってんだよ?早くしろ?」 自分の狼狽っぷりが恐ろしいほど感じられる 朝比奈さんは呻き、ハルヒは黙って右足を見ていた 古泉「どういうことですか?」 古泉もうろたえながら尋ねた 長門「朝比奈みくるは既に死んでいる」 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 22:30:30.28 ID:DzQ/kc+sO キョン「えっ?」 正直に言おう、俺はその瞬間チビった 古泉の顔が殊更、真剣になる 古泉「どういうことですか?朝比奈さんは呻き声をあげ助けを待っています!」 長門「回復は絶対に不可能……さっきから何度も試している……」 長門は肩を震わせながら力無く言った 長門「パーソナルネーム朝比奈みくるは有機生命体としての生命活動を終えた」 黙り続けていた森さんが口を開く 森「もしや、彼女の力の作用しているのですか?」 長門「……そう」 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 22:33:08.45 ID:DzQ/kc+sO ハルヒ「ねぇ、何で私たち救急車なんか乗ってるのよ?」 キョン「はぁ?」 ハルヒがいつものような元気120%の顔で俺にそう言った 濁りきって沈んだ目をしながら 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 22:37:59.98 ID:DzQ/kc+sO 古泉「まさかっ…………!」 長門「………………」 二人と同じく、俺も気付いてしまった ハルヒに森さんが笑顔で返す 森「涼宮さんがナース体験をしたいと仰ったんじゃないですか」 ハルヒ「あれっ、森さん?うーん言われてみればそんな気も……」 朝比奈さんは低い声で呻き続けているがハルヒには聞こえないようだ 救急車が機関の病院に着いた 56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 22:51:27.74 ID:DzQ/kc+sO 古泉がニヤけたハンサム面で言う 古泉「涼宮さんは森さんとナース服に着替えて来てください」 キョン「朝比奈さんと俺と古泉、長門はジュースでも買ってくるよ」 長門「…………」 ハルヒ「あっ、私はファンタね!しばらくバイバイ」 ハルヒが森さんと駆けていくのを見て、いつの間にか汗だくの長門が発言した 長門「朝比奈みくるの痛覚を切った」 古泉が真剣な顔をする 古泉「朝比奈さん…………」 ああ、朝比奈さん、ごめんなさい、ハルヒを許してください キョン「朝比奈さんは、ハルヒに死んだまま生かされてるんだろ?」 その言葉を発し終え、俺は廊下に吐いた 血の混ざった嘔吐の刺激だろうか 俺と長門と古泉の涙は止まらなかった 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 22:56:06.59 ID:DzQ/kc+sO 新川さんが朝比奈さんを病院の空室に運び込み 俺たちはその横の部屋に入って状況を整理しようとした 震える長門が切り出した 長門「朝比奈みくるは既に死んでいる、これは事実で涼宮ハルヒの認識も同様」 キョン「ああ、常識的に考えてあれは即死だ」 空室で朝比奈さんが何か叫んでいる 58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 23:01:33.70 ID:DzQ/kc+sO 長門「しかし、涼宮ハルヒはそれを認めなかった……」 宇宙人やら未来人やら超能力者がいるのと同じ論理だ 古泉「つまり、死んでいるが生きてて欲しいという願望が……」 古泉が言葉を詰まらせる キョン「朝比奈さんを生きることも死ぬこともできない状態にしたんだな」 俺は落ち着いていた いや、絶望が思考から他のノイズを一切奪ったのだろう 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 23:07:11.77 ID:DzQ/kc+sO 長門「朝比奈みくるの身体はこのまま朽ちていく」 古泉「心は……どうなるんです?」 長門「脳細胞が腐り、既にまともな思考は不可、いずれ本能に基づく行動もとれなくなる」 キョン「じゃあ、朝比奈さんはただの肉片になっちまうのか?」 長門「…………感情と僅かな思考能力は残る」 胃の奥と心臓が焼き切れそうだ つまり、朝比奈さんは………… 66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 23:13:19.38 ID:DzQ/kc+sO 古泉「自分が死んだこと腐っていることには気付かない、と?」 長門「おそらく、事象の認識は不可能」 キョン「どんなことなら考えられる?」 長門「おそらく、他者と自己の認識のみ可能なレベル」 古泉「そして、それに感情が伴うとなると……」 キョン「SOS団の仲間といる幸せを感じながら腐っていく……」 沈黙が続く中、俺は2つ大事なことに気付いた 74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 23:21:22.12 ID:DzQ/kc+sO キョン「朝比奈さんは他人には、どんな風にうつる?」 長門「プロテクトをかけた、一般人からは生きた人間が黙っているようにしか見えない」 古泉「涼宮さんと我々は?」 長門「涼宮ハルヒは自らプロテクトをかけている、我々はプロテクト不可だった」 キョン「アハハハハハッ!」 古泉「………………」 キョン「俺は嫌だぜっ!朝比奈さんが死ぬはずがないさ!」 長門「あなたは疲れている……」 キョン「嘘だよな?嘘だ!嘘だ!嘘だ!嘘だ!嘘だ!嘘だ!嘘だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」 キョン「朝比奈さぁぁぁぁぁぁん、死んでくれぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」 古泉「落ち着いてください!」 キョン「嫌だぁぁぁぁっ、人が何もわからず腐るなんて嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」 長門「鎮静が必要……」 古泉「いま医師をっ!」 78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 23:25:14.50 ID:DzQ/kc+sO 俺は叫び疲れて、真っ赤な顔をして言った キョン「古泉、もういい落ち着いた……」 古泉「しかし……」 キョン「いや、いいんだ!!」 長門「大丈夫なよう…………」 キョン「俺は朝比奈さんがどう見えるか以外に一つ気になることがある……」 古泉「何ですか?」 キョン「朝比奈さんの足はどこにある?」 82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 23:28:15.46 ID:DzQ/kc+sO キョン「ハルヒは偽りの正気を取り戻してからも、ずっとアレを握りしめていた」 古泉「まさか……!」 長門「涼宮ハルヒはアレを人体と認めているが、認めたくない…………」 どこかで森さんの悲鳴が聞こえた…… 86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 23:31:18.56 ID:DzQ/kc+sO 女子更衣室へ行くと グチャグチャ、ベチッ、グチャゲプォッ ハルヒが朝比奈さんの綺麗な足を 綺麗だった足を パイプ椅子の足やらカッターナイフやらを使って解体し 食っていた 94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 23:35:20.66 ID:DzQ/kc+sO ハルヒ「アハハッ、みくるちゃん、かわいいよ、かわいいかわいいかわいいかわいいかわいいかわいいかわいい……」 足を椅子で叩いて柔らかくしているのだろうか 古泉と俺が戦慄して立ち竦んでいると 長門「お願い、もう、やめてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」 長門が泣きながら叫んだ 109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 23:42:25.77 ID:DzQ/kc+sO 長門「嫌…こんなの嫌……!」 ああ、まるで、あの世界の長門のようだな いや、似ているようで別物かもしれない 人間に近づいた長門の精神にハルヒの食人がヒビを入れた 想像してみろ少女が、慕っている人が目の前で食われたら 古泉がいち早く己を取り戻し 古泉「すいません!」 古泉がハルヒのボディに一発入れて意識を奪った キョン「長門…………」 足はもうどこにもなかった そこかしこに肉片を残して 112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 23:46:03.16 ID:DzQ/kc+sO 情けない話、俺はただ立っていただけだった 怖かったんだ、恐ろしかったんだ、醜くかったんだ……嫌だったんだ…………… キョン「嫌だぁぁぁぁぁぁぁ!ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!」 新川「失礼いたします」 そう後ろで聞こえたら、真っ暗になった 119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 23:50:13.12 ID:DzQ/kc+sO 明るい、白い光が………… キョン「ハァ、ハァ、夢か……!」 嫌な夢だった 体中汗でぐっしょりだな シャワー浴びよう 125 名前:見えてる? ◆ONoL4tTG3Y [] 投稿日:2009/08/18(火) 23:52:54.51 ID:DzQ/kc+sO ふと上を見る キョン「アハハッ、アハハハハハハッ!やっぱりなぁ!」 キョン「知らない天井だ……」 目覚めて30秒、俺は嘔吐した 132 名前: ◆ONoL4tTG3Y [] 投稿日:2009/08/18(火) 23:57:50.39 ID:DzQ/kc+sO 古泉「お目覚めですか?」 少しやつれた顔が覗き込む キョン「ああ……最悪のめざめだ!」 新川「申し訳ございません」 新川さんが気絶させてくれたのか 古泉「新川さんがいなかったら発狂してましたよ」 確かにそうだろう、もしかしたら今に狂ってるのかもしれんが キョン「ハルヒはっ!?」 139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 00:08:02.56 ID:LpI5rUx8O 古泉「鎮静剤を投与し続けて、強制的に睡眠……、仮死状態にしています」 キョン「閉鎖空間は?」 新川「事故から一切発生しておりません」 キョン「妙だな……?」 古泉「僕には理由がわかります、おそらくは……」 森「失礼します」 キョン「森さん、大丈夫ですか?」 森「何とか……?」 プロでも悲鳴をあげてしかたない状況だった ハルヒが笑いながら人肉を解体する様はさながら地獄 いや、地獄のがまだうつくしいかもしれない光景だったから 144 名前: ◆ONoL4tTG3Y [] 投稿日:2009/08/19(水) 00:16:44.23 ID:LpI5rUx8O 気付くと長門が儚げな瞳を俺に向け部屋に立っていた 関係者一同の中で俺の思考がやっと落ち着く、鎮静剤のおかげか? ここで、俺は今まで忘れていた最大の疑問を口にした キョン「大人版の朝比奈さんの存在はどうなるんだ?」 キョン「彼女が存在するってことは朝比奈さんは復活するはずだ!!」 光が見えてきた気がした 149 名前:早めにオチつけたほうがいいですか? ◆ONoL4tTG3Y [] 投稿日:2009/08/19(水) 00:21:28.89 ID:LpI5rUx8O 藤原「彼女らの規定事項は満たされなかった」 病室の入口には、不機嫌誘拐パンジー野郎がたっていた なぜ、こいつがココにいやがる? キョン「相変わらずムカつく野郎だ、何が言いたい?」 156 名前: ◆ONoL4tTG3Y [] 投稿日:2009/08/19(水) 00:28:56.29 ID:LpI5rUx8O 藤原「彼女たちは、未来のピースをはめそこねた」 俺が感じた光がどんどん曇っていくのがわかる 古泉「それ以上は言わなくて結構ですよ」 藤原「すまないが、これも仕事でね……」 胃が痛い胃が痛い胃が痛い胃が痛い胃が痛い胃が痛い胃が痛い胃が痛い胃が痛い キョン「やめろっ!やめてくれぇ!」 藤原「朝比奈みくるの未来はない」 鎮静剤って効かないのかもな 多分、次に目が覚めたら俺は…… キョン「うわぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、嫌だぁぁぁぁぁぁぁっ!」 キョン「朝比奈ぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!生きられないなら生きてちゃ駄目なんだぁぁぁぁぁぁぁっ!」 163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 00:34:41.57 ID:LpI5rUx8O キョン「藤原ぁぁぁぁぁぁっ!お前がやったのか?お前がやったのか?お前がやったのかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!?」 藤原に馬乗りになって殴る 長門「やめて……!」 血走った目が長門を捉えて威嚇する キョン「長門ぉぉぉぉぉぉっ!こんのぉぉぉ役立たずの道具がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!なんで助けてくれなかったぁぁぁ?助けて欲しかったんだよぉぉぉぉぉぉっ!!」 新川と古泉が俺を押さえつけようとしてきやがる キョン「嫌だぁ嫌だぁぁぁ嫌だぁぁぁぁぁぁぁ嫌だぁぁぁぁ嫌ぁぁぁぁぁぁ嫌だぁぁぁぁぁぁぁ嫌だぁぁぁぁ!!!! 朝比奈ぁぁぁ死んでくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」 168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 00:39:41.94 ID:LpI5rUx8O 古泉「落ち着いてくださいっ!」 ハンサム顔でムカつくんだよぉぉぉぉぉぉっ! キョン「古泉…?何で機関が守らない……?何でだぁぁぁぁぁぁぁ!! 殺したいよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!! 早く朝比奈をぶっ殺してやりたいよぉぉぉぉぉぉっ! 可哀想だぁぁぁぁぁぁぁ可哀想だぁぁぁぁぁぁぁ可哀想だぁぁぁぁぁぁぁ! うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 叫びながら俺はどこか冷静だった? 狂ってるなら気付かないですむことに気付いてしまったから 174 名前: ◆ONoL4tTG3Y [] 投稿日:2009/08/19(水) 00:42:59.38 ID:LpI5rUx8O 頭が冴え渡ってきた 藤原が朝比奈さん殺害の真犯人だったなら わざわざこんなとこに乗り込むはずがない 藤原は俺にヒントを与えに来ただけだったんだ 何で長門が守れない? 何で機関が守れない? お前たちも知ってるんだろ? 180 名前: ◆ONoL4tTG3Y [] 投稿日:2009/08/19(水) 00:54:35.72 ID:LpI5rUx8O 森「気付いて……、しまったんですね…………」 悲しげな森さんの顔 長門「仕方のないことだった…………」 涙する長門 藤原「グッ……、損な役回りだな……!」 血まみれの藤原 古泉「落ち着いて……、なんて無理ですか…………」 険しい表情の古泉 新川「………………」 黙って俺を見つめる新川さん キョン「アハハッ、ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!」 狂ったように笑うしかない俺 そう犯人は…… 189 名前: ◆ONoL4tTG3Y [] 投稿日:2009/08/19(水) 01:01:10.98 ID:LpI5rUx8O みくる「ヴァァァァァァァァァアツ、ギョングァァァァン、ドゴォォォェォヴァァァァァアッ!」 朝比奈さんの叫びが聞こえてきた 多分廊下を這って来てるんだろう、死んでも健気な人だな…… 203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 01:10:57.15 ID:LpI5rUx8O コンコン、ドアをノックしてナースが入ってきた カチューシャ着けてるナースなんて初めてだぞ ハルヒ「ナース服ってどうかしら?」 キョン「お前には似合わないな」 ハルヒ「どうしてよバカキョン!?私に問題あるっての?」 キョン「ああ、お前はナースというより悪魔や鬼だな」 キョン「この人殺し……」 ハルヒ「みくるちゃんは生きてるわ!」 キョン「やっぱり気付いてるじゃないか……」 沈黙………… 犯人はお前だよ………… キョン「ハァァァァァァァルヒィィィィィィィィィィィィィィィィィィィッ!!!!」 222 名前: ◆ONoL4tTG3Y [] 投稿日:2009/08/19(水) 01:25:04.01 ID:LpI5rUx8O ハルヒ「みくるちゃんが悪いのよ!」 キョン「なんだと!?」 ハルヒ「私とキョンのデートの邪魔しやがってさ」 目の前の悪魔にふつふつと怒りが込み上げてくる ハルヒ「キョンとの貴重な時間を邪魔されちゃたまらない」 キョン「探索で同じ組だったから朝比奈さんを殺したのか?」 ハルヒ「ククッ、殺してなんかないわ、車が突っ込むのがわかってキョンと避けただけよ!」 ハルヒ「糞真面目なブリっこ女がひかれて正直嬉しかったけど、アハハ」 233 名前: ◆ONoL4tTG3Y [] 投稿日:2009/08/19(水) 01:34:16.33 ID:LpI5rUx8O キョン「だったら何故助けを呼ぼうと電話した?」 ハルヒ「フフ、キョンにいいとこ見せたくて、救急車に電話するフリしたけど全部演技だから」 醜い笑顔が俺を愛でるようにハルヒがこちらを見る キョン「長門が電話に出なかったのもお前の仕業か?」 ハルヒ「あんたはアイツに頼るって傾向があるから、同じタイミングで電話かけて話中にしてやっただけ」 SFに浸かりすぎて、単純なトリックを見落とすとはな…… キョン「どうして足を持って狂ったフリなんかした?」 ハルヒ「マジで死ぬとか信じられなくてねぇ、遊んでみたわけハハハ!」 朝比奈さんが生ける屍になったのは、こんな胸くそ悪い理由だったのか! 『死んで欲しいけど、目の前で人が死ぬなんて考えられない』 243 名前:叫ばせてぇぇぇぇ ◆ONoL4tTG3Y [] 投稿日:2009/08/19(水) 01:40:38.92 ID:LpI5rUx8O キョン「狂ったのは全部演技なのか?」 ハルヒ「ええ、最初は死体で遊んでただけなんだけどねアッハッハ!」 キョン「どうして、そんな演技をした?」 ハルヒ「瀕死のみくるちゃんと同じくらい私のこと気にかけてくれて嬉しかったから!」 邪悪な笑顔が輝いた キョン「なんで足まで食べたんだ?」 ハルヒ「あんたに構ってもらうために決まってんでしょうが!」 255 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 01:47:51.40 ID:LpI5rUx8O キョン「狂ってやがる……」 ハルヒ「人はそれを愛と呼ぶわよ!」 キョン「てめえらもな、古泉、長門、新川、森!」 ハンサムな面でニヤニヤしながら 古泉「すいません、世界のためには涼宮さんの行いには手を出せなくて」 無表情な人形女も続いて 長門「観測と情報フレア検出のため、あなたへの害もほぼゼロ」 新川さんと森さんは微笑んで立っている…… ハルヒ「ねえ、キョン?」 260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 01:50:41.41 ID:LpI5rUx8O ハルヒ「私のこと、愛してくれる?」 キョン「>>270、yesかnoか」 270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 01:52:20.48 ID:Oovh0znkO いえす 290 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 02:02:08.92 ID:LpI5rUx8O ハルヒ「私のこと、愛してくれる?」 キョン「ああ、愛してるよ」 狂気におされて、とんでもないことを言っちまったなぁ でも、朝比奈さんが死に、古泉や長門が仲間じゃない世界に意味なんて…… そういえば……気になることがある………… キョン「お前、朝比奈さんがゾンビだって自覚はあるのか?」 ハルヒ「ゾンビィ?足は無くなったけどピンピンしてるじゃない!不思議よね!」 嬉しそうに答える基地外女に古泉や長門が満足げな表情を向ける どうやらハルヒは力やゾンビへの自覚は無く、現実を中途半端に脚色しているようだ 292 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 02:05:34.36 ID:LpI5rUx8O ハルヒ「ところで、あんたみくるちゃんのことどう思ってんの?」 この基地外女を捻り殺したい気持ちを抑えてこう答えた キョン「俺は、朝比奈さんが>>315スキィィィィィィィィッか嫌いだぁぁぁぁぁぁぁか」 315 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 02:11:07.01 ID:mjs2V7yN0 きらいっだあぁあぁあぁあぁうあっぁぁぁぁぁふ 325 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 02:18:42.94 ID:LpI5rUx8O キョン「俺は朝比奈さんが嫌いだ」 ハルヒの狂気が俺の発言を縛り続ける…… ハルヒ「やっぱりね、あんな足なし嫌いよね!」 悔しかった、人殺しにこんなこと言わせてしまう自分が悔しかった ごめんなさい、朝比奈さん、俺を許してください ハルヒ「良かった、みくるちゃんに興味ないなら部室に置いとけるじゃない!」 キョン「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ! ズゥオンブィは嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」 かくしてハルヒに坂道を引きずられ、色んなものをポロポロ落としながら 朝比奈さんは我が北高の文芸部室へとやって来たのだった……………… 334 名前:ズゥオンブィ=ゾンビ[] 投稿日:2009/08/19(水) 02:29:41.34 ID:LpI5rUx8O そして>>1へ………… 部室には既にハルヒと俺以外のメンバーがすでに集まっていた 朝比奈さんがのた打ち回っているのをよそに チェス盤の前に座っている奴が話し掛けてきた 古泉「オジャァオジャァァァッ、オゾイデズデェェェェェゥェィッ」 二日前に、俺に近づいたせいでハルヒに嫌われ死んだ古泉のゾンビが チェス盤にあたまを打ち付けながら話し掛けてくる様はシュールだ…… 長門「…………ジュニィィィギュゥゥゥッ」 昨日、俺の対角線上に座ったためにバスにひかれて死んだ長門のゾンビは相変わらずの読書好き 比較的身体の状態はましだが両手がすっ飛んでて、ページがめくれないのがたまに傷だがな 344 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 02:35:15.85 ID:LpI5rUx8O 遅れて、団長のご登場だ! ハルヒ「メンゴメンゴー、スマンモス」 みくる「ジュジュミヤジャァァァァアン」 古泉「ジュジュミヤジャァアンッ、メズラジイィィィィィ!」 長門「…………ジュニーギュ」 キョン「(こんなのも、ありかもな)」 348 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 02:42:34.89 ID:LpI5rUx8O みくる「ギョングゥゥゥッン、アダダジイッおぢゃぁぁぁぁぁぁっいががぁ?」 キョン「ありがたい(朝比奈さんの腐った血液はお茶とは言いません)」 古泉「オゼロゥゥゥッゥゥゥッン、イガガガガァ?」 キョン「遠慮しとく(オセロ盤に頭を打ち付けるのをやめろ)」 長門「………………」 キョン「………………(こっちみんな)」 ハルヒ「キョン?今日一緒に帰らない?」 キョン「ああ、そうするよ」 350 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 02:46:43.13 ID:LpI5rUx8O 街が屍臭くてたまらない………… 俺と同じ県に住んでいるがために、街の人が今日未明に殺された影響だろう ハルヒ「日本人って気に食わないわ、キョンと同じ列島に住むなんて!」 キョン「ははっ、酷いこと言うなぁ(すまない、日本人)」 355 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 02:49:42.12 ID:LpI5rUx8O キョン「ただいま」 妹「あばぁ、おがえりぃぅぃぃぃぃぃ」 キョン「今日も臭いな!」 妹「バジャミィィィィィィィ!」 キョン「勝手にとるなよー」 腐った妹と会話を交わしベッドに入る たまに考える 狂っているのは、世界か俺か………… 357 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 02:55:44.85 ID:LpI5rUx8O 谷口「ようキョン!」 教室前の廊下で谷口に出会う キョン「よう……」 ゾンビ軍団の中の谷口は俺のこころのオアシスである 教室に入ると今日も岡部がハンドボールを食べていた 360 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 03:00:45.70 ID:LpI5rUx8O 夜寝る前に考える 狂っているのはどっちなのか? キョン「俺も世界も狂ってやがる」 涼宮ハルヒのゾンビですドーモ、一周目完 364 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 03:03:29.48 ID:LpI5rUx8O 序盤と中盤、終盤はぐだってしまった 二周目は、スレが残ってればシリアス路線の予定です 読んでいただきありがとうございましたぁぁぁっ 399 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 10:34:37.55 ID:LpI5rUx8O 涼宮ハルヒのゾンビですドーモ二周目、はじめます >>125からのアナザーストーリーを書くつもりなんですが良いですか? ダメならやめときます みくる「バァァァァァァァアッ、おぢゃぁぁぁぁぁぁっ!」 妹「バジャミィィィィィィィ!バジャミィィィィィィィッ!」 406 名前:やっぱ最初やり直す[] 投稿日:2009/08/19(水) 10:48:16.29 ID:LpI5rUx8O 妹「キョォォンくぅぅぅんっ!あっさだよぉぉぉ」 妹の元気一杯のボディプレスで目がさめる キョン「ボディプレスはやめてくれ……」 寝汗でぐっしょりの俺が気だるく起き上がると 妹「キョンくん大丈夫?」 キョン「何がだ?」 妹「キョンくん、涙でてる」 本当だ……、この年で怖い夢でも見たのだろうか………… いや、怖い夢で泣くような年ではないだろうとセルフ突っ込みを済ませて 朝の些事を終えた俺は団長様に奢らずすむように、素早く家をでた 408 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 10:56:06.22 ID:LpI5rUx8O ハルヒ「遅い!罰金!」 お怒りの団長にニヤけた副団長、無表情読書少女とマイエンジェルは既に駅前にきていた キョン「おはようございます」 みくる「ウフフ、おはようございます」 マイエンジェルが天上のものとしか思えないスマイルを返してくれると 古泉「おはようございます」 副団長が作りものとしか思えない、古泉スマイルを返した 俺はお前には挨拶してないからなっ……!勘違いすんな! 長門「………………」 相も変わらず無表情読書少女は無表情だ どことなく不機嫌そうだが、なぜだろう? ハルヒ「とっとと喫茶店行くわよ!」 団長の一声に一同が喫茶店を目指した 411 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 11:03:36.33 ID:LpI5rUx8O 喫茶店に入るとすぐ ハルヒ「組み分けしちゃいましょうか?」 とのご指示を受け、俺たちはくじを引く 俺、朝比奈さんとハルヒグループと古泉長門グループに分かれた そういえば、普段の団活でこの二人は何をやってるんだろうか? などと些細な疑問を抱く間も殆どなく ハルヒ「時は金なり!さっそく探索開始よ!」 ハルヒが俺に伝票を押し付けて言う 412 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 11:06:27.26 ID:LpI5rUx8O いつものようにビリッケツの俺の奢りりの喫茶店を後にして、 俺はハルヒと朝比奈さんと組になって不思議探索をしていた ファンシーショップやらクレープ屋やらをまわり あっと言うまもなく、楽しかったときは過ぎ合流の時間が近づく みくる「いつもどおり、12時頃に喫茶店へ戻るには少し急がなきゃゃいけませんね……」 ハルヒ「キョンじゃあるまいし遅刻なんてゴメンだからね!」 キョン「へいへい、それじゃとっとと行きますか」 ここから喫茶店までは歩けば20分、小走りなら15分あれば足りる距離 すたすたと早歩きするハルヒを俺たちは追っかけていった…… 強烈な既視感と恐怖に苛まれながら………… 413 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 11:08:40.10 ID:LpI5rUx8O 普段から車の通りの少ない交差点に差し掛かった俺たちは赤信号に捕まってしまった キョン「赤信号か……、古泉に連絡しとかなきゃな……」 ハルヒ「セーフセーフ、とっとと行くわよ」 みくる「涼宮さーん、危ないですよぉ」 マイエンジェルもオロオロしながら注意を促す ハルヒは車の来ないのを良いことに信号無視をして横断歩道に出やがった キョン「やめとけっつの!」 朝比奈さんと同じく俺も歩道から注意する そして 415 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 11:11:11.31 ID:LpI5rUx8O 凄まじい速度でやって来たミニバンが ハルヒをすっ飛ばした 419 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 11:14:45.94 ID:LpI5rUx8O バギメキッ、グヂャヂャヂャヂャヂャヂャヂャャャァァァァァァッ! グニュッ! ハルヒの右腕がすっ飛んでくのが見えた ミニバンの運転手が慌てているのが分かる ハルヒは空中で二回転してコンクリートの路面にぶち当たった 422 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 11:19:08.50 ID:LpI5rUx8O ハルヒ「へっ?」 顔を切ったのか血塗れの表情で間抜けな声を出す団長 左手は本来なら有り得ない方向へひん曲がって、 右腕があったはずの場所からどくどく血が流れる 424 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 11:22:15.46 ID:LpI5rUx8O 朝比奈さんが金魚のように口をパクパクさせている キョン「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!ハルヒがぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!」 427 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 11:26:19.79 ID:LpI5rUx8O ハルヒ「何で血塗れなの?私?」 ハルヒはただただ間抜けな声を出すことしか出来なかった ハルヒ「あれ…、私の左手どうして……?」 ハルヒの顔にようやく恐怖の色が見えてきた…… ハルヒ「右腕はどこなの?私の右腕?右腕は?」 ハルヒの目から赤い涙が流れ出す ハルヒ「右腕はどこなのよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」 431 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 11:30:10.64 ID:LpI5rUx8O 腕を吹っ飛ばされて血塗れのハルヒが口や耳や目から血を吐き出し泣きながら叫ぶ ハルヒ「痛いよぉぉぉぉぉっ!痛いよぉぉぉぉぉ!キョン体中痛いよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」 キョン「ハルヒィィィ!大丈夫かぁぁぁぁぁぁっ!」 全力で問いかける 大丈夫なわけがない内臓がやられているのだろう 口から血を吐く団長に意味のない質問をしてしまった 436 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 11:35:19.72 ID:LpI5rUx8O 口をパクパクさせて涙目の朝比奈さんを正気に戻すため俺はビンタした キョン「朝比奈さん、落ち着いてください。長門に電話お願いします!」 みくる「でもぉぉぉぉっ、涼宮さんがぁぁぁぁ、うわぁぁぁん!」 キョン「急げっ!長門を信じて!」 俺は素早くハルヒに近づき状態を確認する 人間って、こんな状況でも動けるんだな 恐怖と焦燥、絶望と妙な落ち着きを胸にハルヒの横まで駆ける 437 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 11:40:24.92 ID:LpI5rUx8O ハルヒ「キョン、いだいいだいよぉぉぉぉっ!」 グチャグチャだ、しかし喋れるだけの力はある キョン「いいか、もう話すんじゃない!俺がそばにいる、集中して寝るな!」 みくる「長門さんがいますぐ来るって、ううっ、うわぁぁぁっんうわぁぁぁん!」 朝比奈さん、グッジョブです キョン「朝比奈さん、古泉に電話繋いでもらえますか!?」 438 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 11:43:28.64 ID:LpI5rUx8O みくる「はっ、はい!」 朝比奈さんは気丈にも古泉へコールする 女性のが危機的状況には強いらしいな…… ハルヒ「ギョン、ギョン、ギョン、いだいいだいいだいいだいいだいよぉぉぉぉっ!」 444 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 11:58:18.64 ID:LpI5rUx8O キョン「ハルヒ、大丈夫だ!必ず助かる!必ず助ける!」 みくる「古泉くんがっ!いますぐ車を回すから、病院で合流しようって!」 キョン「ありがとうございます!」 朝比奈さんが俺とハルヒの様子を見ようと近寄ってくる キョン「来るなっ!」 朝比奈さんに耐えられるはずがない…… みくる「涼宮…さん……?、いやぁぁぁぁぃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」 初めてまじまじとハルヒを見て朝比奈さんは卒倒した やはり朝比奈さんが動けていたのは怪我の程度を理解してなかったからなんだろう…… ハルヒ「いだぁぁぁぁぁぁぁぁぁい…………」 447 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 12:02:16.53 ID:LpI5rUx8O ああ、ハルヒ、可哀想に、可哀想にハルヒ 痛いよな?苦しいよな?寒いよな?もう死にたいよな? でも、お前は生きていける!長門や古泉が、俺たちが生かしてみせる! 俺はハンカチでハルヒの顔を拭いてやる ハルヒ「ゲホッ、キョ…ン……痛いよぅぅぅぅ…………」 キョン「ハルヒッ!大丈夫だ!俺を信じろ!」 449 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 12:06:10.22 ID:LpI5rUx8O キョン「救急車だ!救急車が来た!」 中から素早く森さんと田丸兄弟が降りてきて、朝比奈さんとハルヒを車に乗せる 森「急いで乗って!」 さらに俺も救急車へ乗り込み、二分ほどで病院に着いた 待ってろハルヒ、俺がお前を………… 454 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 12:11:32.57 ID:LpI5rUx8O 緊急搬送された病室には既に最強タッグが待っていた 古泉「大丈夫ですか?」 真剣な顔が俺を少し安心させる…… キョン「酷い、がまだ喋れる!長門っ!頼む」 長門は黙って突っ立っている 長門「………………」 456 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 12:15:18.59 ID:LpI5rUx8O 長門「…………無理」 キョン「へ?」 古泉「無理とはどういうことですか?」 長門「回復は不可能……」 膝の力が抜け、俺はいつの間にか床にへたり込んでいた 古泉は深刻そうな表情で明らかに狼狽している………… 長門は無表情、諦めを含む無表情で相変わらず突っ立っている 459 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 12:20:47.45 ID:LpI5rUx8O キョン「ハっハルヒ、ハルヒは死んじまうのか?死んじまうのかぁぁぁぁぁぁっ?」 気が狂いそうだ!ハルヒが死んじまう、そんなの嫌だ!嫌だ!嫌だ!嫌だ! 古泉「長門さんっ!どういうことですかっ!!」 長門「………………」 気付けば俺は、口から血と胃液を吐いていた 463 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 12:33:22.80 ID:LpI5rUx8O 長門「彼女は…………」 キョン「まだ喋れるじゃないかっ!長門!冗談はよせ!!」 ハルヒ「キョン…………」 森「涼宮さんの心臓がっ止まってる……!」 キョン「う……そ…………」 一瞬の静寂……、俺も古泉も場を支配する死の空気につぶされそうだった…… ハルヒ「いだぁぁぁぁぁぁぁぁぁっい!」 ハルヒは呻いていた……心臓をとめて、なお!!!!! 466 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 12:37:51.70 ID:LpI5rUx8O 古泉「まさかっ、まさかぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」 キョン「ハァァァァァァルヒィィィィィィィィィィィィィィィッ!」 俺と古泉は理解した 涼宮ハルヒの心臓はいつから止まっていたんだろうか 長門「涼宮ハルヒは既に…死亡している……」 472 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 12:47:34.43 ID:LpI5rUx8O 古泉「確かに閉鎖空間も大体五分前ほどに突如消失しました……」 キョン「ううっ、一体…どういうことだ………」 長門「説明は待って……、今、涼宮ハルヒの痛覚を切る……」 長門が何かを高速でとなえ、ハルヒの呻きは止まった…… 475 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 12:56:34.17 ID:LpI5rUx8O いつの間にか朝比奈さんが起きていた みくる「えっ?死んでるって?何?えっ?えっ?えっ?えっ?えっ?えっ?えっ?えっ?えっ?えっ?えっ」 古泉「朝比奈さん……」 みくる「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!」 長門が手刀を入れて、朝比奈さんを黙らせた みくる「うっ…」 長門「これからの話は彼女には辛すぎる…………」 482 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 13:05:26.48 ID:LpI5rUx8O 長門「涼宮ハルヒは既に死んでいる」 キョン「でも、死んでいない……」 古泉「能力の…せいですね……」 ここでハルヒが再び呻き出す ハルヒ「ギョンギョンギョンギョン!暗いよぉぉぉぉっギョォンッ!」 どうやらハルヒは目が…… キョン「ハルヒ……、俺はここにいるから…………」 ハルヒ「キ……ョン…………」 安心したのだろうか、living deadハルヒは眠りに着いたようだ…… 496 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 13:23:23.52 ID:LpI5rUx8O 俺「プリン!プリン!プリン!」 店員「らっしゃっせぇぇぇっ!」 俺「そろそろ二周目おわらせっからwww」 店員「俺さんパネェッスwwwwwwwww」 500 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 13:29:47.79 ID:LpI5rUx8O 長門「涼宮ハルヒの死亡は事実、彼女もそう思っている」 古泉「しかし…、自らの死を根本では否定している……」 キョン「だから、死ねない」 ハルヒが寝息をたてているのがわかる 死体が息をするなんてシュールだな…… キョン「どうしてハルヒは死ねない……?」 長門「彼女が信じられないから……」 古泉「長門さんは涼宮さんの能力の影響で生かすことも殺すのも……」 長門「不可能…………」 502 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 13:36:26.65 ID:LpI5rUx8O ハルヒ、ハルヒ、ハルヒ、ハルヒ、ハルヒ、ハルヒ、ハルヒ、ハルヒ、ハルヒ、ハルヒ 今になってようやくわかる 俺はハルヒを愛してる愛してた愛してたんだ!! 愛してるから……死んでくれ………… ハルヒ「キョン……アグァ…………」 キョン「死ね……、死ねぇ…………」 キョン「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」 長門「……あなたは無責任」 キョン「……ッ!?」 508 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 13:48:24.09 ID:LpI5rUx8O キョン「突然何を言いやがるっ!長門ぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」 長門「あなたも気付いたはず…………」 なににだ?何に気付いているんだ?ハッキリ言ったらどうだ? 古泉「もしや……!いや、そんなことは…………」 古泉まで真面目な顔してこっちを睨んで来やがる…… 511 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 13:52:18.08 ID:LpI5rUx8O そうさ、俺はハルヒを救おうとした 俺は一生懸命ハルヒを救おうとした…… 救おうとした……! 救おうとした……? 救おうとした……!? 救う……?励ます……?生きろ……? 嫌な沈黙……、永遠にも近い苦しみが俺を襲う…… 長門「あなたが『生きろ』と言ったから、彼女は死ねない…………」 冷たい瞳が俺をさし、長門が続ける 長門「涼宮ハルヒを生ける屍としたのは、あなた…………」 513 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 13:56:23.71 ID:LpI5rUx8O キョン「ギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ! 嫌ァァァァァァッ!嫌ァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!嫌ッ!ギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!ガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!! 許しッ許してっ!ハルヒィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィッッッッッッッ!」 519 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 14:04:09.30 ID:LpI5rUx8O キョン「嫌だァァァァァァ!俺のせいでッ、ハルヒが生きる肉片になるなんて嫌だァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアグァァァァァァァ!!!!!!!」 キョン「死ねぇぇぇぇ死ねぇぇ死ねぇぇぇぇ死ねぇぇ死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」 キョン「死んでくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」 長門「あなたが死ねばいい……」 後ろで長門の声がした、俺の腹を何か太いものが貫通する………… 古泉「うわ、うわうわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!みんながあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」 古泉の狂った声をBGMにシーンは暗転する………… 嫌ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッッッッッッッッ!!!!!!! 涼宮ハルヒのゾンビですドーモ二周目完 536 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 14:21:30.45 ID:LpI5rUx8O 涼宮ハルヒのゾンビですドーモ三周目 見慣れた天井、今は朝の九時ぐらいか………… 妹「バシャミ!バシャミィィィィィィィィィィィィィィィッ!」 妹が大きな声で叫んでるのが聞こえた………… いつもならボディプレスで起こしてくれるはずなのに…… 541 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 14:26:32.18 ID:LpI5rUx8O 下の階に降りると妹が何かハサミで切っている 妹「ジャミィィィッ!ジョギジョギジョギジョキ、バシャミィィィィィィィィィッ!」 少しして何かは何かわかった シャミの尻尾が足元に転がっていたから…… 542 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 14:29:50.74 ID:LpI5rUx8O 俺は力なく後退りして妹と距離をとった…… 妹「バシャミィィィィィィッ……、あれっ!ギョングゥゥゥゥゥゥゥゥン?」 シャミの前足を食べていた妹が俺に気付いた…… 俺は吐いた、何だか懐かしい感覚だ 吐いてノスタルジー感じるなんて、俺もおかしいかもな 543 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 14:31:10.20 ID:LpI5rUx8O 顔中血まみれの妹がニタァと笑って 妹「バシャミ!バシャミ!バシャミィィィィィィッ!」 キョン「嫌ァァァァァァッ!」 546 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 14:36:40.77 ID:LpI5rUx8O 俺にハサミを向けながら妹が追いかけてくる 家をでて通りをかけて助けを求める 何があったかはわからないが、このままでは妹に殺されてしまう! キョン「誰かァァァァァァッ!助けてぇぇぇぇぇぇっ!」 通りには誰もいなかったたため叫ぶ俺 すると前方の民家から、20歳ぐらいの男が二三人出てきてこちらを見る 顔中血まみれにして何か食べながら 549 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 14:39:23.71 ID:LpI5rUx8O 前には人喰い、後ろには猫喰いもう笑うしかないじゃないか キョン「ははっ、アハハ、アハハァァァァァァッ!」 ?「こっち…………」 キョン「えっ……?」 誰かに手刀を決められて、俺は民家へ引きずり込まれた…… 610 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 15:05:11.87 ID:LpI5rUx8O さっき俺に手刀を決めた人物がジーッとこちらを見ている 長門「目が覚めた……?」 キョン「ここは…?(知らない天井だ)」 長門「避難のために入った民家……」 キョン「じゃあっ、ヤッパリ外は……?」 鶴屋「ゾンビタウンと貸してるね…………」 少し目を伏せて部屋の端に座っていた麗しの上級生が難しい顔をする キョン「鶴屋さん……?」 611 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 15:14:23.62 ID:LpI5rUx8O 長門「さきほど、駅前で会った……」 鶴屋「なんやかんやで、ゆきんこと、この近くのレストランに行くことになってね」 おそらく鶴屋さんが一方的に連れ出したのだろうが…… 長門「そのレストランで店員が急に客を喰らい始めた」 鶴屋「ちょっと、厳しい光景だったね……、御手洗い行くよ……」 鶴屋さんが席を外す…… キョン「長門、一体何が起こってる?ハルヒ絡みか……?」 長門「涼宮ハルヒがこの世界を望んだから……」 キョン「一体どういうことだ!?ハルヒが世界をこんな風に変えちまったのか?」 長門「そう………………」 おいおい、ふざけんな、喉が潰れてなきゃ叫んでるとこだ キョン「なん…だと……!」 614 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 15:19:03.36 ID:LpI5rUx8O 鶴屋「ギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!」 キョン「何だっ!」 急いで長門と階下のトイレへっ向かう この悲鳴、ゾンビが屋内に入ってきたのだろうか だとすれば、早く長門と共に向かわなければ…… トイレの前…… そこで、古泉が素っ裸でブリッジをしていた…… 古泉「どうもっ!」 とりあえず俺は横にあったモップで古泉をボコボコにした 古泉「痛いィィィッ!」 628 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 15:31:33.98 ID:LpI5rUx8O とりあえず、民家にあった青いツナギを着せて縛った 可哀想に鶴屋さんはまだ泣いてる…… キョン「何でお前がここにいる?」 古泉「みなさんを助けに来ました」キリッ 変態が爽やかな笑顔で返してくる キョン「ここら辺に住む俺を…助けに来てくれたってわけか……」 俺は予想しなかった古泉の優しさについ笑ってしまう 何だかんだ、こいつは頼りがいのある仲間だ 古泉「いいえ、鶴屋さんを助けにきました!」 キョン「機関の仕事か……?(ちょっとガッカリ)」 古泉「個人的な趣味です」 キョン「ハッ…?」 630 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 15:32:51.39 ID:LpI5rUx8O 古泉「趣味で鶴屋さんにつけた発信機で位置を特定し 個人的な趣味で鶴屋さんを助けに来ました 服は邪魔だったので途中で脱いどきましたし ブリッジは……まあ……癖みたいなもんです」 俺は床にあった木製バットで古泉を殴った 鶴屋さんは泣いていた 古泉「痛いィィィッ!バットはなしっ!バットはやめてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」 634 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 15:35:29.62 ID:LpI5rUx8O 古泉「下着だって、まだ二回しか盗んでませんからァァァァァァッ!」 鶴屋さん「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!」 ついに鶴屋さんが声をあげて泣き出した 床にあった釘バットで古泉をぶん殴る…… すがすがしい風が心を吹き抜けた………… 古泉「痛いィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィッ!」 637 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 15:39:41.60 ID:LpI5rUx8O 古泉「さて、本題はここからです」 キョン「とっととしろ……」 古泉「とっとこしますwwwwww」 長門「少し黙れよ……」 古泉「メンゴメンゴ、スマンモスwwww」 床にあった釘バットでもう一発殴った 鶴屋「マジメに話しあおうよぉ、」グスッ 古泉「たまらんわぁ(ええっ)」キリッ キョン「逆になってるぞ」 釘バットでもう一発、罪悪感は消えていた 640 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 15:47:58.57 ID:LpI5rUx8O 古泉「まず最初に、この街からは逃げられません」 キョン「えっ?」 鶴屋「えっ?」 長門「なにそれ…こわい……」 古泉「んっふ、空路も陸路も完全にカットされていましてね」 キョン「逃げられないなりゃどうすりゃいい?」 鶴屋「救助を待てってことかい?」 古泉「そういうことです。無闇に外に出ずに屋内でまてば救助が来ます……」 641 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 15:50:17.24 ID:LpI5rUx8O 長門「それなら良かった、いま私の能力は何らかの干渉で殆ど使えないから……」 古泉「えっ?」 長門「えっ……?」 古泉「なにそれ怖い」 古泉「長門さんがいるからって、この地域の救援要請取り消しになったんですよ……」 鶴屋「えっ?」 キョン「ええっ?」 一同「ええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!?」 645 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 15:54:31.77 ID:LpI5rUx8O キョン「さっき待ってろっつっただろぉぉぉ!」 古泉「仕方ないじゃん!俺だって今ヤバいと思ってんじゃん!」 鶴屋「落ち着こうよぉ……」 古泉「ええっ、今、機関に連絡を……(たまらんなぁ)」 キョン「ふう…早くしろバカ……」 ゾンビタウンの呻き声が部屋まで木霊する…… 古泉「携帯……服と一緒において来ちゃった…………」 キョン「クゥオィズミィィィィィィィィィィィィィィィィィッ!」 647 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 16:00:41.85 ID:LpI5rUx8O キョン「バーカ!古泉のバーカ!」 古泉「やっと、いつものあなたに成りました」 キョン「!?」 古泉が柔らかい笑みを俺に向けた 古泉「ジョークを並べて皆さんの気を紛らわせようとしたんです……」 キョン「じゃあ、全部嘘だったのか?」 古泉「ええ、時間はかかりますが救援は必ず来るでしょう!」 キョン「不謹慎なウソつきやがって…………」 鶴屋「じゃあ、下着云々は……?」 古泉「ガチです……」 長門「キモッ…………」 649 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 16:03:33.54 ID:LpI5rUx8O 古泉「涼宮さんや朝比奈さんの身も確保済みです」 キョン「よかった…………」 長門「これは……マズい…………」 651 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 16:07:09.62 ID:LpI5rUx8O 古泉「はっ?一体何をおっしゃってるんですか?」 鶴屋「ハルにゃんもみくるも無事なんでしょ?」 長門「今すぐに、涼宮ハルヒの確保を取り下げて、機関の構成員を避難させて……」 キョン「何言ってんだよ、長門ぉ?」 654 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 16:18:29.62 ID:LpI5rUx8O プルルルプルルル 古泉のツナギの中から着信音が聞こえる 古泉がそれを手に取り 古泉「こちら古泉、機関、ナンバー193カテゴリー753です」 森「認…証コー……ド確認…、こ…いず……み……聞こえる………?」 古泉「森さんっ!?」 森「機関は全滅……繰り返します……機関は……、ギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!」 古泉「森さぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっん!」 力無く笑い、古泉が気を失って倒れた キョン「機関が壊滅……?ハルヒと朝比奈さんはっ!」 長門「おそらく無事……」 鶴屋「よかったぁぁ、不幸中の幸いだよぉ」 長門「いや…事態は最悪……」 656 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 16:22:44.29 ID:LpI5rUx8O キョン「最悪?どういうことだ?」 長門「機関全滅の原因は間違いなくゾンビの大量発生……」 鶴屋さんが嫌そうな顔をして古泉を介抱している キョン「仕方ない…この状況じゃ機関といえども……」 長門「最初のゾンビ化症状の発症者はあなたの妹……」 キョン「は……?」 658 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 16:28:02.74 ID:LpI5rUx8O 長門「次がレストランの店員……」 長門「そこからは鼠算式に感染拡大があるため感染順の特定は無意味…………」 長門「妹と店員の共通点は……」 ガッシャァァァァァアンッ! 窓ガラスが割れ二回の部屋にゾンビが入って来やがった キョン「クソっ!長門話はあとだ!!」 俺は釘バットで、長門は手刀で応戦し鶴屋さんが古泉を守る 660 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 16:31:32.67 ID:LpI5rUx8O 部屋に入ってきたゾンビを見て慄然とした…… キョン「佐々木……?藤原に……?橘と九曜……?」 朽ちた姿の彼らが叫ぶ 佐々木「ギョンギョォォォォォォォンッ!」 藤原「ギンジョグダァィァィィァァァァ!」 橘「ぐうじぐうじゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん」 九曜「アギャァァァッ!」 663 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 16:34:13.10 ID:LpI5rUx8O 佐々木の綺麗だった顔は汚く血塗れで引きつった笑みを浮かべていた 佐々木「ギョォォォォォォォンッ!」 不思議と涙は出ない…佐々木の頭を事務的に釘バットで飛ばす…… キョン「どうして…どうしてこうなったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」 665 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 16:40:40.01 ID:LpI5rUx8O 後の三体は長門が始末し、4人を窓から捨てた………… 佐々木、どうしてこうなった………… 一悶着終えると、古泉が蒼い顔で起き上がり 古泉「死にます」 いきなり笑顔でそう呟き窓から飛び降りようとすると シュタッ! 長門が手刀で落とした 古泉も組織壊滅で精神が参っているんだろう 長門「彼をしなせるわけにはいかない……」 キョン「仲間だからな……」 鶴屋「これからどうする?」 キョン「鶴屋邸に……逃げよう…………!」 667 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 16:44:59.11 ID:LpI5rUx8O 鶴屋「このゾンビタウンをかい?」 鶴屋さんが若干怯えながら尋ねる キョン「二回に侵入できるようなゾンビがいるんです。ここは危険だ!」 そう、この家では籠城は辛い、そもそもチーカマしか食料がないような家だしな…… 長門「しかし、徒歩や自転車では確実にやられてしまう……」 古泉は相変わらずのびている 692 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 17:01:30.23 ID:LpI5rUx8O ?「WAWAWA忘れ物ーっと……」 ?「ナンパに行ったのに街に人は少ないし、会うのは男友達だけか……」 ?2「確かになんか変だったよね」 ?「ああ、犬に噛みついてる女の子がいたし……」 ?2「怖かったよね……、あれってキョンのいも…………」 ?「ギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!国木田ッ!」 国木田「どうしたの……?谷口?」 谷口「我が家のガラスがWARAれてるぅぅぅぅぅぅ!」 国木田「話し声もするね……」 谷口「コラァッッッ!クソったれぇぇぇぇぇぇ!待ってろよぉ!」 703 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 17:28:11.34 ID:LpI5rUx8O 谷口「コラァッッッ!」 キョン「誰だ!」 谷口「俺だぁっ!…………えっ、キョン?」 キョン「谷口に国木田……?」 鶴屋「二人とも…無事だったんだね……」 国木田「キョン、会えて嬉しいよ、やっとマトモな人間と今の状況について話せる……」 谷口「何だとぉっ!」 キョン「かくかくしかじか」 704 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 17:29:14.48 ID:LpI5rUx8O 谷口「なん…だと……」 国木田「まさかね……」 キョン「信じられないってか?」 国木田「佐々木さんの頭が谷口の部屋に転がってなきゃ無理だったろうね」 無残に転がっていた佐々木の頭が異常なこの環境を物語る 国木田「でも、どうやって逃げるんだい…………?」 キョン「地上はゾンビだらけだからな……」 谷口「だったら下水でも通れってか?」 一同「それだ!」 チーカマをたらふく食って俺たちは下水へと向かった………… 地獄と形容するのにふさわしい…… 涼宮ハルヒのゾンビですドーモ三周目前半完 710 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 17:54:02.26 ID:LpI5rUx8O 下水道にて…… 谷口「鶴屋さんちに上がれるなんてな(たまらんす)」 キョン「馬鹿ばっか言ってんなよ(たまりません)」 国木田「アハハ(たまらんなぁ)」 鶴屋さんの服の匂いを嗅いで正気を取り戻した古泉が続く 古泉「急ぎましょう(たまらん!)」 長門「…………(たまら…………)」 713 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 17:55:24.88 ID:LpI5rUx8O 下水を歩いて30分鶴屋邸まで残り一時間地点にて 涼宮ハルヒのゾンビですドーモ三周目後半開始 714 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 18:01:23.94 ID:LpI5rUx8O ここで下水での各々の装備、能力を紹介しよう キョン ・釘バット所持 ・戦闘能力並 ・叫ぶし吐く 谷口 ・チーカマ所持 ・戦闘能力並 ・馬鹿 国木田 ・木製バット所持 ・戦闘能力並 ・かわいい 長門 ・手刀 ・戦闘能力上(情報改変は不可) ・無口 古泉 ・ナイフ所持 ・戦闘能力並 ・ストーカー 鶴屋 ・鉄パイプ所持 ・戦闘能力並、介抱が得意 ・にょろーん 717 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 18:07:16.60 ID:LpI5rUx8O 暗い下水道を懐中電灯を手に進む一同 いくらかの疲労はあるものの歩き続ける 下水道に人がいるわけもなくゾンビもいるはずがない そんな快適な環境には一つ落とし穴があったのだった………… 谷口「臭いな」 国木田「うん」 鶴屋「臭いね」 古泉「んっふ」 キョン「臭い」 長門「臭い…」 なんやかんやで鶴屋邸まで残り30分………… 719 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 18:11:56.28 ID:LpI5rUx8O 何か物音が聞こえる……、 何だろうか……………… バシャミ………… バシャミィ…シャミ………… 妹「バシャミィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィッ!ギョングゥゥゥゥゥン!マッデェェェェェ!お腹じゅいだァァァァァァァァァァァァッ!」 it is my little sister 721 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 18:17:08.87 ID:LpI5rUx8O キョン「俺と古泉が残る、お前らは走れ!」 長門「わかった……」 鶴屋「気をつけてね……」 国木田「馬鹿!君に妹が……!」 谷口「やめろ国木田……!奴の決心を踏みにじるなぁっ!」 谷口「早く来いよな!」 古泉「ええ」 キョン「おう!」 妹…………の顔が生えた巨大な犬や猫のようなモノがやってきた……………… 妹「ブシャァァァァァッ、バシャミィィィィィィィィッ!」 キョン「猫なんて喰うからだぞ……!」 またまた吐いてしまった 胃液のバーゲンセールじゃないか………… キョン古泉「うおォォォォォォォッ!」 729 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 18:26:44.70 ID:LpI5rUx8O 妹「メキャァァァァァァァァッ!」 キョン「頭を潰す!」 古泉「ええっ、イグ=ソード!(技名だよ☆)」 釘バットが妹の頭をすっ飛ばしナイフで完全に切り離す 妹「ギョングゥゥゥゥゥン!ギョングゥゥゥゥゥ!ギョングゥゥゥゥゥ!真っ暗だよおおおおおおお!イジャァァァァァァァァァ!」 妹だったものが動かなくなる キョン「うわァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!」 妹の頭をすっ飛ばした男は下水道で吐きながら叫び続けた 733 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 18:30:04.94 ID:LpI5rUx8O 古泉「さあ、鶴屋さんたちを追いましょう!」 キョン「今どこにいるかわかるのか?」 古泉「ええ、匂いでバッチリ!」 キョン「(今ここでコイツ殺そうかな)」 735 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 18:32:20.25 ID:LpI5rUx8O 同時、サイド鶴屋 長門「…………」 鶴屋「…………」 谷口「…………」ブッ 国木田「谷口……」 737 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 18:34:36.50 ID:LpI5rUx8O 古泉「クンクン、妙ですね……?(これは…放屁……?)」 キョン「どうした……?」 古泉「鶴屋さんの匂いが感じられません……?」 キョン「クッ、急ぐぞ……!!」 738 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 18:37:16.80 ID:LpI5rUx8O 面倒くさいからすっ飛ばして鶴屋邸地下で午後七時に合流完了 国木田「いよいよ蓋をあけて地上とこんにちはだ……!」 谷口「まて…国木田………!」 キョン「何だっ?」 谷口「今の時間はこんばんはだろ……JK」 740 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 18:43:24.79 ID:LpI5rUx8O 鶴屋「待って……!」 キョン「何ですか…鶴屋さん……?」 鶴屋「こんにちはは朝昼晩と使えないかい?」 古泉「えっ?こんにちはは朝昼だけでしょ?」 谷口「いや、こんにちはは昼だけだ!」 長門「昼のみが常識…………」 国木田「朝昼だと思うけどな、」 キョン「緊張感ねえなぁ……」 745 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 18:46:36.28 ID:LpI5rUx8O キョン「それじゃあ、開けるぞ……」 国木田「待って、何がいるかわからないから少しずつだよ……」 キョン「ああ…………」 鶴屋邸の前のマンホールが少しずつ開かれた………… 748 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 18:50:16.29 ID:LpI5rUx8O 俺「疲れたから休む、乗っ取りも可です」 妹「バジャミィィィィッ!」 751 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 18:54:47.78 ID:LpI5rUx8O キョン「あれっ!」 鶴屋邸の前にはゾンビの代わりに 阪中がいた キョン「よおっ、阪中……」 阪中「マンホールの蓋抱えて何やってるのね?」 キョン「何やってるんだろうな……」 一同が上がってきた………… 753 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 18:58:40.61 ID:LpI5rUx8O 一同、ポカンとした顔をしている…… 国木田「阪中さん、ゾンビはっ!」 阪中「なんの話なのね?」 谷口「街の人たちが変なもん喰ってなかったか?」 阪中「何いってるのね?」 阪中が嘘をついてるようには思えなかった 俺たちは集団催眠にでもかかってたのか? 758 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 19:19:01.37 ID:LpI5rUx8O すると阪中が急に苦しみだし、血を吐いて果てた キョン「どうしたっ?」 長門「死んだだけ……」 キョン「長門っ!、何を言ってるんだ?」 長門「原因は我々にある?」 一同「……………………!?」 759 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 19:20:47.23 ID:LpI5rUx8O 長門「そう、原因は我々にある」 長門「妹のゾンビ化、狂ってしまった街の人々、機関の壊滅、彼女の死……」 長門「原因は我々にある……」 761 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 19:25:16.02 ID:LpI5rUx8O 鶴屋「やっぱりね…………」 キョン「鶴屋さんまで何を……?」 鶴屋「キョンくんが寝てるときにさ、ニュースを見たんだよ……」 谷口「はぁ……?」 鶴屋「ゾンビの話なんてニュースには出てなかった……」 国木田「どっかの秘密企業が隠蔽…………?」 長門「そのようなことはなかった……」 長門「なぜなら、超局地的感染だったから……」 762 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 19:28:06.27 ID:LpI5rUx8O 長門「感染は我々の近くでしかおきていない……」 長門「ゾンビは縄張り意識が強くあまり移動しないから二次感染も微々たるもの……」 古泉「まさか…………!」 長門「そう……」 763 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 19:30:19.09 ID:LpI5rUx8O 長門「我々がウィルスの源…………」 長門「この狂った世界の元凶……」 キョン「俺にわかるように説明しろよ!」 764 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 19:32:40.28 ID:LpI5rUx8O 古泉「僕たちがウィルスをバラまいていた張本人です……」 キョン「はぁ?」 古泉「妹さんをゾンビにしたのはあなたってことですよ……!」 キョン「わけのわからんことを言うな!」 766 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 19:36:23.72 ID:LpI5rUx8O 古泉「SOS団員と鶴屋さん、国木田、谷口くんが人がゾンビになるウィルスをバラまいていたんです……」 じゃあ、妹をあんな姿にしちまったのは? 古泉「あなたです」 妹を苦しませたのは 古泉「あなたです」 妹を殺したのは 古泉「僕とあなたです」 769 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 19:42:33.25 ID:LpI5rUx8O キョン「嘘だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」 古泉を釘バットでぶん殴ってハンサム面をすっ飛ばし 長門のきれいな顔、国木田のかわいい顔、谷口のまぬけ面 最後に恐怖におびえる鶴屋さんの面をすっ飛ばして俺は思い出した 次回のSOS団の映画の題名を 『SOS団VSゾンビ軍団』 キョン「恨むぜ、基地外女さん」 阪中が俺の喉仏に食らいつく 涼宮ハルヒのゾンビですドーモ三周目完 771 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 19:45:40.76 ID:LpI5rUx8O 個人的には古泉が全裸でブリッジしてたとこが好きだった 784 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 19:57:03.20 ID:LpI5rUx8O 涼宮ハルヒのゾンビですドーモ4周目 需要があったら書く なくても多分書く 786 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 20:05:52.90 ID:LpI5rUx8O 「東中学出身、涼宮ハルヒ」  そうだ、奴の挨拶はここまでは普通だった。 真後ろの席を身体をよじって見るのもおっくうなので 俺は前を向いたまま、その涼やかな声を聞いた。 「ただの人間には興味ありません。この中にキョンシー、ゾンビ、ミイラ、フランケンシュタインがいたら、あたしのところに来なささい。以上」  さすがに振り向いたね。  長くて真っ直ぐな黒い髪にカチューシャつけて、 クラス全員の視線を傲然と受け止める顔は顔、 意志の強そうな大きくて黒い目を異常に長いまつげが縁取り、 薄桃色の唇を固く引き結んだ女。 涼宮ハルヒがそこにいた…………! 涼宮ハルヒのゾンビですドーモ4周目 792 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 20:14:07.42 ID:LpI5rUx8O 「なあ」 と、俺はさりげなく振り返りながら笑みを満面に浮かべて言った。 「しょっぱなの自己紹介のアレ、どのへんまで本気だったんだ?」 腕組みをして口をへの字に結んでいた涼宮ハルヒはそのままの姿勢でまともに俺の目を凝視した。 「自己紹介のアレって何」 「いや、だからゾンビがどうとか」 「あんた、ゾンビなの?」 大まじめな顔で訊きやがる。 「…違うけどさ(あちゃー痛い人だな)」 「違うけど、何なのよ」 「…いや、何でもない」 「だったら話かけないで。時間の無駄だから」 思わず「俺が死体に見えるか」と言ってやろうと思ったが 本当に死体にされそうなのでやめた 795 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 20:24:16.03 ID:LpI5rUx8O ある日の放課後 キョン「全部の部活に入ったんだろ?どこか面白そうな部があったら教えてくれよ。今後の参考にするからさ」 ハルヒ「ない」 即答。 ハルヒ「全然ない」 「高校に入れば少しはマシかと思ったけど、これじゃあ義務教育時代と何も変わんないわね。入る学校を間違えたかしら」 こいつは何を基準に学校選びをしているのだろう。死臭かな? 「運動系も文化系も本当にもうまったく普通。これだけあれば少しは死人が動いてるようなクラブがあってもよさそうなのに」 おいおい、こいつ本物じゃないか………… 796 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 20:27:53.32 ID:LpI5rUx8O ハルヒ「生徒が続けざまに失踪したりとか、密室になった教室で先生が殺されて改造されたりとかしないかしら」 キョン「物騒な話ですねえ」 ハルヒ「ミステリ研究会ってのがあったのよ」 キョン「へえ。どうだった?」 ハルヒ「笑わせるわ。今まで一回も死体に出くわさなかったって言うんだもの部員もただのオタクばっかりで鑑識みたいな奴もいないし」 キョン「そりゃそうだろう(ものほんは違いますわ)」 ハルヒ「超常現象研究会にはちょっと期待してたんだけど」 キョン「そうかい(いたたたた……)」 ハルヒ「ただのオカルトマニアの集まりでしかないのよ、どう思う?」 キョン「どうも思わん(お前もそうだろうが!)」 797 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 20:32:41.53 ID:LpI5rUx8O キョン「死体が動く部活なんて、今まで地球上にあったと思うか……?」 ハルヒ「そうだ、ないんだったら自分で作ればいいのよ!」 キョン「何をだよ!」 ハルヒ「部活よ!」 キョン「俺にも手伝えとか……?(あちゃーやっちゃった)」 ハルヒ「言うわ」 799 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 20:37:32.10 ID:LpI5rUx8O 2日後、俺のクラスないでのあだ名はキョンシーになっていた お母さん、泣いてもいいですか……? 放課後 ハルヒ「キョンシー、部室いくわよ」 キョン「その言い方はやめてくれ」 ハルヒ「文化系部の部室棟。通称旧館。その文芸部室よ」 「じゃあ、文芸部なんだろ」 「でも今年の春に三年生が卒業して部員ゼロ、新たロ、新たに誰かが入部しないと休部が決定していた唯一のクラブなのよ。」 「てことは休部になってないじゃないか」 「似たようなもんよ。一人しかいないんだから」 800 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 20:40:09.20 ID:LpI5rUx8O キョン「失礼しまぁぁぁす」 どこか薬品臭い部室にはいると、顔に大きな縫った後のある少女が一人本を手に座っていた 頭に巨大なネジをさしながから 803 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 20:44:49.19 ID:LpI5rUx8O キョン「ギャァァァァァァァァァァァァァァッ!」 ハルヒ「うっさいバカキョンシー!」 キョン「フランケンシュタインがいるよぉぉぉぉぉぉぉぉ!」 ハルヒ「人間よ!フランケンシュタインがこんなとこにいるはずないでしょ!?」 ハルヒ「彼女が唯一の文芸部員の…………」 長門「長門・フランケンシュタイン・有希」 キョン「フランケンシュタインじゃねーか?」 とりあえず俺はトイレへ言って吐いた 808 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 20:50:44.71 ID:LpI5rUx8O キョン「フランケンシュタイン……こいつは部室を乗っ取る気だぞ…………」 長門「さん…つける……デコ助野郎……うがー」 キョン「すいません」 どうやら単語から文章を構成できないらしい キョン「こいつはこの部室を何だか解らん部の部室にしようとしてんだぞ、それでもいいんです?」 長門「いい……うがー」 フランケンシュタインはネジを回しながら答える。 キョン「いや、しかし、多分ものすごく迷惑をかけると思います」 長門「別に……うがー」 キョン「そのうち追い出されるかもしれませんよ?」 長門「どうぞ……うがー」 キョン「あのー、頭のネジは……?」 長門「ファッションです!」 キョン「ですよねー」 813 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 20:58:09.22 ID:LpI5rUx8O ハルヒ「やあごめんごめん! 遅れちゃった!捕まえるのに手間取っちゃって!」 みくる「ごごどごぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」 ゾンビが目の前で喋ってた キョン「ゾンビだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」 ハルヒ「失礼なこと言わないの!バカキョンシー!!」 ハルヒ「紹介するわ。朝比奈みくるちゃんよ」 それだけ言ったきり、ハルヒは黙り込んだ。とりあえず俺はエチケット袋に吐いた 817 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 21:03:38.92 ID:LpI5rUx8O 右足が腐り落ちたキョンシーが俺の前で呻きながらのたうちまわっている フランケンシュタインのときといい涼宮は気づいてないようだ キョン「どこの墓地から来たんだ?」 ハルヒ「ただの任意同行よ!」 ハルヒ「まあ見てごらんなさいよ」 ハルヒは指を朝比奈みくるさんの腐り落ちた目のよこの頬に突きつけ、 「めちゃくちゃ肌が青白いでしょ」 シリアルキラーのようなことを言い出しやがった。 キョン「すると何か、お前はこの……朝比奈さんが青白いというだけで連れてきたと?」 ハルヒ「そうよ」 目の前のゾンビにも気づかないなんて真性のアホだ、こいつ。 821 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 21:11:09.81 ID:LpI5rUx8O 1ヶ月間のフランケンシュタインとゾンビとの放課後活動を経て 莫大なストレスにより俺の胃腸にそれはもう深刻なダメージを与え、 おまけに朝比奈ショックで肉が食えなくなってしまった そんなある日………… 823 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 21:17:25.07 ID:LpI5rUx8O 一人の男子生徒の袖をガッチリとキープした涼宮ハルヒが的はずれな挨拶をよこした。 「一年九組に本日やってきた即戦力の転校生、その名も、」  言葉を句切り、顔で後は自分で言えとうながす。虜囚となっていたその少年は、薄く微笑んで俺たち三人のほうを向き 古泉「古泉です。……よろしく」  さわやかなスポーツ少年のような雰囲気を持つ細身の男だった。如才のない笑み、柔和な目。 適当なポーズをとらせてスーパーのチラシにモデルとして採用したらコアなファンが付きそうなルックス。これで性格がいいならけっこうな人気者になれるような 普通の人間だ!!!!!!! どこからどう見ても普通の人間がそこにいた! 俺は喜びと興味から声をかけた キョン「フルネームは?」 古泉「古泉・ミイラ・一樹です。」 エチケット袋が間に合わなかった 825 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 21:20:18.66 ID:LpI5rUx8O キョン「ミイラァァァァァァァァァァァァッ!!!」 古泉「ミイラです」 キョン「顔近付けんなぁぁぁぁぁぁぁっ!」 古泉「んっふ」 意味深げな笑みを残し、そいつが帰り、その日の団活は終了した 827 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 21:23:36.03 ID:LpI5rUx8O 俺が帰ろうとすると 長門「まて……キョンシー…………!」 キョン「なんですか?」 長門「私……フランケンシュタイン…………怪物……うがー」 キョン「知ってますよ……」 長門「そう……残念……」 フランケンシュタインからのコンタクトをサラッと済まして帰宅すると………… 828 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 21:24:46.80 ID:LpI5rUx8O みくる「ギョングゥゥゥゥン!ゾンビィィィィィィィィィィィィィッ!ゾンビィ!」 無視した 831 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 21:27:45.66 ID:LpI5rUx8O 校内で化け物二匹と触れ合いさかを下ると…… 古泉「どうも!」 キョン「ミイラァァァァッ!」 古泉「落ち着いてください、落ち着いて……」 キョン「あ、ああ……」 古泉「ヒッヒッフー、ヒッヒッフー」 キョン「ヒッヒッフー、ヒッヒッフー」 古泉「深呼吸のつもりがラマーズ法やっちまったwww」 834 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 21:33:19.40 ID:LpI5rUx8O キョン「ハハハ、お前本当にミイラかよwww」 古泉「では二人の正体には……?」 キョン「気付くにきまってんだろwwwwww」 古泉「ですよねーwww」 久々に腹の底から笑った 835 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 21:36:26.63 ID:LpI5rUx8O 古泉「はい、僕はミイラです」 キョン「包帯は?」 古泉「お二人は常に死体ですが、僕には呪いがかかってましてね」 キョン「というと?」 古泉「棺桶の外だと普通の人間になるんすwwwwww」 キョン「バーローwwwwwwwwwwww」 笑いつつ吐いた 838 名前:さるさん喰らいました、さようなら[] 投稿日:2009/08/19(水) 21:43:29.91 ID:LpI5rUx8O 古泉「吐くなよー」 キョン「スマンモス」 古泉「まず、世の中にはゾンビやミイラ、フランケンシュタインは実在します」 キョン「長門見たときは驚いたよ……」 古泉「ですが、それは本来社会の暗部、世界の闇で生きるものなのです」 キョン「そんなお前らがなんで日本の高校に……?」 古泉「涼宮さんです」 840 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 21:54:23.70 ID:LpI5rUx8O キョン「涼宮ぁ?」 古泉「涼宮ぁです」 キョン「涼宮ぁぁ?」 古泉「涼宮ぁぁです」 キョン「涼宮ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」 古泉「そうです」 キョン「冷たいわー」 古泉「んっふ」 845 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 21:59:19.31 ID:LpI5rUx8O 古泉によると涼宮ハルヒには生ける屍を引き寄せる力があるらしい…… なんだかんだ言いつつ吐きつつも俺はこの死体集団が好きだ(朝比奈除く) 涼宮は見てて面白いし、長門は可愛い、古泉もいい奴で俺の生活は充実しているからな こいつらといれば、これからもっと楽しいことがあるんだろう 朝比奈を井戸に落としたり墓荒らししたり葬儀場でのバイトとかしてさ…… 変人だからなんだ 死体だからなんだ こいつら(朝比奈除く)は俺の友達だ! 847 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 22:01:41.32 ID:LpI5rUx8O 古泉「ところで、この額のお札は何なんですか?」 古泉が俺の額から札を引き剥がす キョン「あれ、何だそれ……」 言うと同時に意識が暗転していって、 真っ暗になった 涼宮ハルヒのゾンビですドーモ4周目完 867 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 22:25:55.08 ID:LpI5rUx8O 涼宮ハルヒのゾンビですドーモ、プロローグ兼エピローグ 放課後、ノックして部室へと入る キョン「こんちはーっ」 古泉「こんにちは、今日は掃除当番でしたか?」 ハンサム青年が微笑で迎える キョン「まあな」 長門「………………」 文学少女も目に歓迎の色を浮かべていた みくる「こんにちは、お茶どうぞ」 メイド服の天使がお茶をくれる キョン「朝比奈さん、すいません…………」 なぜか申し訳ない気分になりながら、至福の一杯をいただいていると 869 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 22:28:45.45 ID:LpI5rUx8O ハルヒ「映画見に行くわよ!」 うるさい団長が入ってきた 古泉「いいですねね」 と詳細も聞かずにイエスマンが答える みくる「どんな映画ですかぁ?」 ハルヒが見るからマトモな映画ではないでしょう 長門「…………」 興味あり気に顔をあげる ハルヒ「ふふっ、聞いて驚きなさい!」 勿体ぶるなよハルヒ 872 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 22:33:28.05 ID:LpI5rUx8O 俺、長門、朝比奈さん、古泉 、そしてハルヒの意識が彼女の唇に集中する ハルヒ「とっても怖いと評判の……」 あっ、朝比奈さんが泣きそうになってるな ハルヒ「ゾンビものよっ!」 声高に宣言した団長が早速映画館へと走り出した キョン「やれやれ」 キョン「ゾンビは苦手なんだがなぁ………」 涼宮ハルヒのゾンビですドーモ完 897 名前: ◆vjCMMxTOIw [] 投稿日:2009/08/19(水) 23:10:20.96 ID:LpI5rUx8O テステス 898 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 23:27:54.88 ID:LpI5rUx8O 読み返したら整合性ナッシンでワロチッチだったわ 次回はPCで書きためて出すよ 本当にさようなら 917 名前: ◆vjCMMxTOIw [] 投稿日:2009/08/20(木) 01:23:00.20 ID:4A8d2MNfO 長門「……うがー」 ハルヒ「カレーは昨日も食べたからダメでしょ」 みくる「オジャァァァァァァァッ、オヂャァァァァァッ!」 ハルヒ「お茶なら間に合ってるわよ」 キョン「ハルヒは何でアイツらの言葉がわかるんだろうな?」 古泉「さあ……、あっ茶柱たってる!」 キョン「それは朝比奈さんの筋肉繊維だ……」 918 名前: ◆vjCMMxTOIw [] 投稿日:2009/08/20(木) 01:27:56.78 ID:4A8d2MNfO 長門「……うがー」 キョン「今日は俺と長門だけか……?」 長門「さん…つける……意地悪…うがー」 キョン「大分態度が柔らかくなってきたなぁ……」 キョン「ネジ…回しても良いかな……?」 長門「……うーがー」 キョン「ダメかぁ……」 長門「ここ壱………」 キョン「カレー好きなのか?」 長門「まあ……」 キョン「まあ程度なら、CoCo壱半額券はハルヒにあげようかなぁぁ?」 長門「大好き……」 920 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/20(木) 01:36:29.79 ID:4A8d2MNfO 長門「……うがー」 古泉「なにをやっているんですか?」 長門「……裁縫……練習…うがー」 古泉「実に女性らしい趣味じゃありませんか」 長門「趣味……違う……実用…………」 古泉「もしかして洋服とか作るんですか?」 長門「…作らない………直す……」 長門「私……この間……眉毛……壊したから……」 エチケット袋が手元に無くて残念だ…… 921 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/20(木) 01:40:01.74 ID:4A8d2MNfO 長門「……うーがー」 みくる「ブシャァァァァァァァァアッ?」 長門「うがー……?」 みくる「ギュウゥ、ヴァヂィオヂャァァァァァッ!」 924 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/20(木) 01:45:44.92 ID:4A8d2MNfO 長門『お茶熱っ……』 みくる『大丈夫ですかぁぁぁぁ?』 長門『反省してる……?』 みくる『(湯のみを手に取り)ズズー、熱っお茶熱ゥゥゥゥゥゥゥッ!』 ハルヒ「なんて喧嘩しちゃって、姉妹みたい…………」 キョン「仲睦まじい光景だなんてわかるかぁ!」 925 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/20(木) 01:50:14.95 ID:4A8d2MNfO ハルヒ「キョンシー!週末は墓荒らしよっ!!!」 キョン「その言い方をやめろ!そして罰当たりな行いをやめろ!!」 古泉「まあまあ、面白そうじゃないですか……」 長門「問題ない…うがー……」 みくる「ワジャジィ、オベンドオオオオオオオオオオオオ!っづぐってぎま゛じゅゥゥゥゥゥゥゥゥっ!」 927 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/20(木) 02:01:33.51 ID:4A8d2MNfO そんな会話を交わして今日の放課後の活動も終わりを迎える 夕焼け空の下、部室を出て、校門を抜けて坂道を下っていく…… 俺はいつものようミイラ男、古泉一樹とくだらない話をする…… キョン「並行世界ってあるだろ……?」 古泉「パラレルワールドってやつですか?」 俺が軽く頷いて返す キョン「もしかしたらさお前が超能力者の世界とかあるんじゃないかな?」 古泉「超能力者ですか、燃えますね!!」 キョン「ハルヒは神様、長門は宇宙人、朝比奈さんは未来人でさ」 古泉「あなたは……?」 キョン「俺は……そうだな…謎の存在とでもしとこうか!」 古泉「フフ、ズルいなぁ」 929 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/20(木) 02:09:27.34 ID:4A8d2MNfO 前の二人の少女と一つの肉片が振り返る ハルヒ「急ぎなさい!置いてかれたいのぉっ!」 長門「うがー」 みくる「イゾゲヴェェェェェェ……ッ!!」 古泉「待ってくださぁい」 キョン「アイツらが待つとは思えん……走るぞっ…………!」 古泉「そういえば、さっき話したような世界があれば行きたいですか?」 キョン「いいや、思わん」 古泉「何故です?」 キョン「ここより楽しい世界なんてあるはずない!!!!」 長い下り坂を駆けながら本当にそう思った 涼宮ハルヒのゾンビですドーモ 蛇足編完 936 名前: ◆vjCMMxTOIw [] 投稿日:2009/08/20(木) 03:31:57.10 ID:4A8d2MNfO ミ☆みくる日記ミ☆ 1月1日 かゆ うま 1月2日 かゆうま 1月3日 か ゆ う ま ハルヒ「みくるちゃんの日記見て気づいたんだけど…………」 キョン「(ついにゾンビと……)気付いたか!?」 ハルヒ「ええ、三日坊主の嫌いがあるわ……」 938 名前: ◆vjCMMxTOIw [] 投稿日:2009/08/20(木) 03:36:13.97 ID:4A8d2MNfO 古泉「朝比奈さん……?」 みくる「びどうまぁっ、びどうまぁっ、びどうまぁっ!」 古泉「また競馬見てるんですか……勘違いしてしまいますよ…………」 939 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/20(木) 03:39:44.96 ID:4A8d2MNfO キョン「古泉ってエジプト出身か?」 古泉「御名答、あなたは中国の出身でしたっけ?」 キョン「凄いな、何でわかるんだ!!!」 古泉「額の札に漢字しか書いてないものですから」 長門「うがー……」 940 名前: ◆vjCMMxTOIw [] 投稿日:2009/08/20(木) 03:44:02.10 ID:4A8d2MNfO 夏休み…… 古泉「BBQとはなかなか乙なものですね」 キョン「ああ、長門と朝比奈さんは生肉で事足りるしな」 遠くから声がする…… ハルヒ「キョーーン、みくるちゃんが野良犬食べちゃったぁぁぁぁぁっ!」 エチケット袋を忘れるとはな…… 941 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/20(木) 03:48:21.10 ID:4A8d2MNfO 冬休み…… キョン「かまくらって案外暖かいんだなあ」 古泉「それでも僕には寒すぎますよ…………」 ガチガチと凍える古泉にホットカルピスを渡す 遠くでハルヒが何やら叫んでいる………… ハルヒ「みくるちゃん!犬を我慢したのは偉いけど、ネコもだめぇぇぇぇぇっ!」 かまくらのなか盛大に吐いた 944 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/20(木) 03:55:02.70 ID:4A8d2MNfO キョン「……長門」 長門「……何…うが?」 キョン「さんはつけないでいいのか?」 長門「うーがー……意地悪……嫌い……」 キョン「ゴメンゴメン…………」 長門「バカ……」 946 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/20(木) 03:58:01.61 ID:4A8d2MNfO キョン「朝比奈さん!雀を生で食べないでください!!」 みくる「ゴベェンッナザッ!」 キョン「まったく、もう……!」 みくる「…………」シュン…… キョン「可愛くないですから……」 961 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/20(木) 08:42:06.54 ID:4A8d2MNfO 長門「全て……計算通り…………」 長門「やれば…できる子……」 962 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/20(木) 08:53:13.04 ID:4A8d2MNfO 長門「情報……伝達……うがー……そ…ご……?」 古泉「ええ、発生してますね」 長門「うがー……頑張る……」 キョン「どんと来いってんだ!」 長門「私……人間…違う……!!」 キョン古泉「知ってます」 長門「フランケンシュタイン……私……作る……うが…………」 キョン古泉「知ってます」 長門「私……力強い…うーがー………」 キョン古泉「知ってます」 長門「うがー……ハルにゃん…助けて……いじめる…うわーん………」 ハルヒ「あんたたちっ!有希で遊ぶな!!」 キョン古泉「ごめんなさい」 963 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/20(木) 09:01:09.35 ID:4A8d2MNfO みくる「ブッシャァァァァァァァァアッ!!」 キョン「犬を威嚇しないでください……」 ハルヒ「怖がってるだけじゃない!」 みくる「ぶう゛ぇぇぇぇぇぇぇんっ!ジュジュミャジャァァァァァンヴァィァッ!!」