古泉「落ちる」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 17:46:48.27 ID:m7b6MWoP0 古泉「くっ…今日の神人は中々手ごわいですね…」 びゅーん 神人「………」 古泉「!? 動きが止まっ…」 古泉「あれ?閉鎖空間が消えていく」 古泉「という事は、今超能力に包まれて浮いている僕も」 古泉「落ちる」 ひゅー 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 17:50:22.76 ID:m7b6MWoP0 古泉「自殺する人はこういう気分なんでしょうか」 古泉「それはないか。自殺する人は自ら死のうとしてるんですもんね」 古泉「僕は今、死ぬ気がないのに落ちている」 古泉「困りましたね。さすがの僕でもこれは怖いです」 古泉「よし、ここに捕まっ…」 ガシッ 古泉「痛い」 古泉「肩が外れるかと思った」 古泉「…さて、これからどうしましょうか」 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 17:53:50.80 ID:m7b6MWoP0 古泉「しかし、なぜ急に閉鎖空間が消えたのでしょう」 古泉「消えるなら消えると一言ぐらい言って欲しかったですね」 古泉「《神人》が喋るなんてありえませんが…」 古泉「待てよ?喋るところを見たことがないだけで、もしかしたら喋る可能性も…」 古泉「今度話しかけてみましょうかね」 古泉「運が良ければ、友達になれる可能性だってありますし」 古泉「《神人》が友達…」 古泉「紹介します、僕のお友達の《神人》です」 古泉「ぷっ…くすくす」 古泉「はあ…」 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 17:56:58.21 ID:m7b6MWoP0 古泉「おーい、誰かー」 古泉「よりにもよって誰もいない建物に掴まってしまいました」 古泉「仕方がないですよね、緊急事態ですし」 古泉「でも誰もいないので仕方がないなんて言葉で済ませてはいけません」 古泉「仕方がないと言ったのは僕なんですがね…」 古泉「ぷっ…くすくす」 古泉「あっはっはっはっは」 古泉「ふう…」 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 17:58:51.61 ID:m7b6MWoP0 古泉「ピコーン!」 古泉「携帯電話があるじゃないか!」 古泉「さすがです、古泉!」 古泉「ありがとうございます、ありがとうございます」 古泉「パチパチパチ!」 古泉「…こういうとき、誰にかければ良いのでしょう」 古泉「『機関』ですよね、やっぱり」 古泉「怒られたくないのでパス」 古泉「彼にでも連絡しますか」 古泉「役に立つとは思えませんけど」 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 18:01:58.48 ID:m7b6MWoP0 古泉「もしもし、古泉ですが」 キョン妹「あれれ〜古泉くんだぁ」 古泉「妹さんですか、すみませんが彼に変わって頂けませんか?」 キョン妹「キョンくんねー、今ねー、お風呂に入ってるの」 古泉「やはり役立たず…」 キョン妹「ちょっと待ってねぇ」 古泉「は、はい…なるべく早くお願いします…」 キョン妹「ふんふふ〜ん♪」 古泉「糞ガキ、早くしろ!」 キョン妹「何か言ったぁ?」 古泉「いえ、なにも」 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 18:04:54.27 ID:m7b6MWoP0 キョン妹「キョンくん電話ー」 キョン「こら、勝手に入ってくるんじゃない」 キョン妹「てぃひっ☆」 古泉「すみません!すみませーーーん!」 キョン「耳元ででかい声を出すな、うるさいぞ」 古泉「助けてくださーーーい!」 キョン「どうした?何かあったのか?」 古泉「いいから今すぐ、ほにゃららのビルの屋上に来てください!」 キョン「今、風呂に入ってるんだよ」 古泉「それどころじゃないんですよハゲ!早く来てくださいね待ってますよ」 古泉「腕が持てばの話ですが…くすくす」 ブッ プープー キョン「何なんだ一体」 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 18:07:33.21 ID:m7b6MWoP0 古泉「ううう…腕がプルプルします」 古泉「なぜか涙が溢れてきました」 古泉「こうして泣くのは久々です」 古泉「うわーん」 古泉「どうして泣いているのでしょう」 古泉「僕はまだ諦めていないのに」 古泉「うわーん」 古泉「体が諦めたいと言っているんですね」 古泉「うわーん」 古泉「そうだ、長門さんにも電話をしよう」 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 18:09:55.12 ID:m7b6MWoP0 長門「なに?」 古泉「すみません、古泉です」 長門「………」 古泉「先ほどまで閉鎖空間で《神人》と戦っていたのですが」 長門「そう」 古泉「急に閉鎖空間が消えて、落ちてしまいました」 長門「………」 古泉「それで、今ビルの屋上に掴まってるんですけど」 古泉「誰もいないんですよ」 古泉「なので、助けてくれませんか?」 長門「自力で上がれないの?」 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 18:12:30.04 ID:m7b6MWoP0 古泉「おお、ナイスアイディアですね!」 長門「普通ならまずはそれを一番に実行する」 古泉「少々お待ち下さい」 長門「………」 古泉「うぬぬ…ぐおおぁ…!」 長門「………(ペラッ)」 古泉「ぐすっ…ページを捲る音がこんなに悲しいものだと思いませんでした…」 長門「謝罪する」 古泉「かまいません。自力で上がるのは無理でした」 古泉「というか、また落ちそうになりましたよ。はははは!」 長門「そう」 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 18:13:56.53 ID:m7b6MWoP0 古泉「何とか出来ませんか?」 長門「どこにいるの?」 古泉「ほにゃららビルです」 長門「すぐに行く」 古泉「うわーん」 長門「どうして泣いているの」 古泉「嬉しかったもので、つい」 長門「そう」 古泉「待ってます〜早く来て下さい〜」 長門「分かった」 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 18:16:17.66 ID:m7b6MWoP0 古泉「長門さんが来るまで退屈ですね」 古泉「着うたでも聞きましょう」 カチカチッ 古泉「うーん、どの曲にしましょうか」 古泉「なるべく明るい曲にしましょう」 古泉「これは違うなぁ」 ポロッ 古泉「!!」 古泉「携帯電話が…」 古泉「落ちた」 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 18:19:40.88 ID:m7b6MWoP0 古泉「携帯がなくなると非常に困ります」 古泉「現代っ子だからというわけではありません」 古泉「『機関』との連絡がつかなくなるからです」 古泉「まぁ、今はいいか」 古泉「涼宮さんの機嫌が悪くならないかな」 古泉「閉鎖空間が発生したらいいのに」 古泉「そしたら僕も助かります」 古泉「自力でね」 古泉「ふふふ…」 古泉「なんて無力なんだ僕は!」 古泉「うわーん」 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 18:22:46.15 ID:m7b6MWoP0 古泉「しかし閉鎖空間が発生すると、それはそれで困りますね」 古泉「僕はどっちにしろ困ってるんでどうでもいいですけど」 古泉「こんなこと『機関』の方に聞かれたら怒られますね」 古泉「怒られるのは嫌です」 古泉「怖いですもんね」 古泉「何であんなに怒るんだろう、大人って」 古泉「好きで超能力者になったわけじゃないのに」 古泉「だからと言って涼宮さんを責めるわけではありません」 古泉「涼宮さんだって好きで能力を手に入れたわけではないですし」 古泉「僕ってかっこいい」 古泉「ぷっ…くすくす」 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 18:25:16.88 ID:m7b6MWoP0 古泉「涼宮さんが力を手に入れたのは彼のせいなのではないかと僕は考えます」 古泉「そう思うと、彼に殺意が沸いてきます」 古泉「今も助けに来ませんし」 古泉「糞野郎!」 古泉「なんてね…」 古泉「くすくす」 古泉「彼は涼宮さんにとってのKey」 古泉「ぷっ…Keyとか…」 古泉「そこは鍵でいいだろ」 古泉「あっはっはっはっは」 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 18:27:56.19 ID:m7b6MWoP0 キョン「おい」 古泉「うわーーーーーーー!!!」 キョン「!?」 古泉「び、び、びっくりして手を離して落ちてしまったらどうするんですか!」 キョン「悪いな」 古泉「いつから居たんですか?」 キョン「お前が携帯を落とす辺りから」 古泉「もっと早く声掛けて下さいよ」 キョン「一人で楽しそうだったからな」 古泉「では、早く助けてください」 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 18:30:30.95 ID:m7b6MWoP0 キョン「お前、俺のこと糞野郎とか言ってただろ」 古泉「すみませんが、記憶にございません」 キョン「いや、お前は確かにそう言った」 古泉「あなたの頭がおかしいのではないでしょうか」 キョン「『古泉「糞野郎!」』」 古泉「!!」 古泉「録音…だと…」 キョン「こんなこと言われたら助ける気は起きないよな」 古泉「いいですよ、長門さんが来てくれますから」 キョン「長門は俺の言う事を聞くぞ」 古泉「なんて卑怯なんだ。汚い、汚いです」 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 18:34:05.62 ID:m7b6MWoP0 キョン「ついでに朝比奈さんにも連絡しよう」 古泉「ああ、やめて下さい!これ以上僕の失態を誰かに見せるなど!」 キョン「俺はお前のこと友達だと思ってたんだぜ…」 古泉「え、そうなんですか?」 キョン「当たり前だろ」 古泉「だったら助けてくださいよ」 キョン「こいつ態度でかいな」 古泉「友人が危険な目にあってるんですよ!見捨てる気ですか!」 キョン「やっぱりお前は友達じゃない」 古泉「ごめんなさい、ごめんなさい、糞野郎なんて嘘ですからぁ」 キョン「分かってるよ、冗談だ。泣くな汚い」 古泉「汚い!?」 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 18:37:28.64 ID:m7b6MWoP0 キョン「ほら、手」 古泉「汚くないです」 キョン「ちっ…早く手出せ」 古泉「掴まってるので無理です」 キョン「そっちの手じゃない、もう片方の手だ」 古泉「だったらそう言って下さいよね」 キョン「めんどくさい奴だな」 古泉「頑張って下さい!頑張って僕を引き上げて下さい!」 キョン「うぐぐ……無理だ」 古泉「ぎゃーーーーーーーーー!」 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 18:40:51.70 ID:m7b6MWoP0 キョン「げっ!」 キョン「古泉!死んだかっ!?」 古泉「い、生きてます…」 キョン「焦った焦った」 古泉「急に手を離さないで下さい…」 キョン「悪かったよ」 古泉「うわーん」 キョン「古泉、お前ってそんなキャラじゃないよな?」 古泉「緊急事態なのでキャラを保てません」 キョン「長門ぉー早く来てくれぇー」 44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 18:47:48.75 ID:m7b6MWoP0 古泉「遅いですね、長門さん」 キョン「そうだな。喉が渇いたからジュース買ってくる」 古泉「僕を置いていく気ですか」 キョン「すぐそこに自販機があるんだよ」 古泉「そうなんですか?知らなかったです」 キョン「そりゃ知らないだろうな。お前は壁しか見てないんだから」 古泉「好きで壁を見ているわけではありません。角度を変えれば街が見えますし」 キョン「自慢になってないぞ。お前も何か飲むか?奢ってやるよ」 古泉「ではコーヒーをお願いします」 キョン「分かった」 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 18:50:52.24 ID:m7b6MWoP0 キョン「ほらよ」 古泉「取れません」 キョン「落とすぞ、キャッチしろよ」 ゴンッ 古泉「痛い!」 キョン「すまん」 古泉「わざとでしょう、頭にたんこぶが出来ました」 キョン「それはたんこぶじゃなくて缶だ」 古泉「なんだ缶か」 古泉「というか、すみません。開けられないんですけど」 キョン「しょうがない、開けてやろう」 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 18:53:30.99 ID:m7b6MWoP0 キョン「くっ…もっと手を伸ばせ…!」 古泉「精一杯伸ばしてますよ…!うぐぐ…」 キョン「ふぅ、ったく、お前が最初の位置にいればこんな苦労せずに…」 古泉「あなたのせいでしょう」 キョン「ほら、開いたぞ」 古泉「わ、渡して下さいっ…!」 キョン「ぬおおお…!」 ポロッ キョン「あっ」 古泉「ぶばーーーー!」 ビシャラバボヮァンッ 50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 18:57:27.60 ID:m7b6MWoP0 キョン「泣くなよ。コーヒー被ったぐらいで」 古泉「うう…これがホットだったら死んでいました」 キョン「お前なら助かるさ」 古泉「無理に決まってるでしょう!どれほどの高さだと思ってるんですか!」 キョン「エレベーターで来たから分からん」 古泉「誰もいないのに何故エレベーターが動くんですか!」 キョン「1階には人が居たからな。屋上で死に掛けてる人がいるって言ったら」 キョン「快く通してくれたぞ」 古泉「そうだったんですか、僕はてっきり誰もいないものだと…」 キョン「お茶がうまい」 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 19:00:54.07 ID:m7b6MWoP0 古泉「おから」 キョン「らっきょ」 古泉「よ…よ…」 長門「何をしているの」 古泉「長門さん!来て下さったんですね!」 キョン「よお長門。暇だったからしりとりをな」 長門「そう」 みくる「ひょわあ、こ、古泉くぅん!大丈夫ですかぁ!?」 古泉「朝比奈さん…僕のことを心配してくれるのですね…」 みくる「あ、当たり前ですぅ!早く助けなきゃ!」 古泉「うわーん」 みくる「うわーん」 54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 19:04:16.55 ID:m7b6MWoP0 長門「掴まって」 古泉「手が届きません」 長門「………」 長門「助けることは不可能」 古泉「なん…だと…?」 長門「手が届かなければ無理」 古泉「諦めるのが早すぎます!」 古泉「宇宙人パワーで何とかして下さいよ!」 長門「頼りすぎはよくない」 古泉「ええー!?」 56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 19:07:56.37 ID:m7b6MWoP0 長門「無念」 キョン「骨は拾ってやるから」 古泉「まだ死ぬ気はありませんよ僕は」 みくる「死んじゃらめれすぅ…」 古泉「あなたも長門さんも、朝比奈さんを見習ってください」 キョン「死ぬな古泉」 長門「死なないで」 古泉「言葉だけじゃなくて気持ちもですよ!!」 キョン「わがままな奴だな…」 長門「本当にそう思っている」 古泉「ぐすぐす」 キョン「こんなときに笑うな!」 古泉「泣いてるんです」 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 19:12:53.63 ID:m7b6MWoP0 長門「ロープを発見」 キョン「でかした長門」 みくる「ふえぇーん」 長門「掴まって」 古泉「ありがとうございます」 ビュンッ ヒュルル 古泉「随分と長いロープですね」 キョン「地面に着くんじゃねえか?」 キョン「古泉、これで下まで降りろよ」 古泉「引っ張り上げてくれないんですか?」 キョン「それぐらい自分で何とかしろよ」 62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 19:18:20.67 ID:m7b6MWoP0 古泉「無理ですよ、見てください僕の右手を」 キョン「プルプルしているな」 古泉「ロープに掴まるのも精一杯です」 長門「………」 古泉「これで下まで辿りつくのは困難かと」 みくる「うえぇーん」 古泉「途中で力つきて落ちて死んでしまいますね」 キョン「お前は冗談が通じないやつだな。引っ張り上げてやるに決まってるだろ」 古泉「本当ですか?嬉しいです」 キョン「お前は俺達の仲間だろ」 みくる「仲間でしゅ…ぐすん」 長門「なまか」 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 19:22:53.56 ID:m7b6MWoP0 古泉「おーえす、おーえす」 キョン「ふんぬぬぬ」 長門「………」 みくる「ひぐっ…頑張ってくださぁい」 古泉「もう少しです!」 キョン「な、長門…もう少し力を入れてくれないか」 長門「分かった」 ぐいっ 古泉「!?」 キョン「古泉が…」 キョン「飛んだ」 70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 19:31:23.44 ID:m7b6MWoP0 みくる「す、すごい…」 キョン「何て綺麗な飛びっぷり…」 長門「見事」 古泉「と、飛んでる…!僕、飛んでます!」 キョン「ぐすっ…へへ、涙が出るぜ」 長門「わたし達も」 みくる「ええ、行きましょう!」 キョン「とぅ!」 俺達は古泉の後を追い、飛んだ そう、俺達は仲間だから――― 73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 19:37:20.73 ID:m7b6MWoP0 ハルヒ「今日は星が綺麗ね」 ハルヒ「えっ?あ、あれって…キョン!?」 ハルヒ「それにみくるちゃんに、有希…古泉くんも!」 ハルヒ「ちょっと、あんた達!」 キョン「ハルヒ、お前も来いよ!」 ハルヒ「当たり前よ!団長を置いてどこかへ行こうなんてありえないわ!」 ハルヒ「罰金だからね!」 みくる「ふえぇ〜!?」 長門「………」 古泉「困ったものです」 75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 19:45:18.39 ID:m7b6MWoP0 古泉「そんな夢を見ました」 キョン「そうか。怪我の具合は大丈夫なのか」 古泉「ええ、まぁ」 キョン「長門のお陰だな」 古泉「そうですね、感謝しなければ」 キョン「あ、電話だ」 ハルヒ「キョン、登山に行くわよ!」 終わり 78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 19:49:46.32 ID:m7b6MWoP0 ハルヒ「みくるちゃん、子供を産みなさい!」 キョン「!?」 古泉「おやおや」 みくる「え、え、えぇ〜〜!?ど、どういう事ですかぁ!?」 長門「子供を作るには性行為を…」 キョン「長門おおおおおおおやめなさい」 長門「………」 ハルヒ「みくるちゃんの子供が見てみたいの!」 みくる「ふえぇ…」 80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 19:53:21.67 ID:m7b6MWoP0 キョン「無茶を言うな」 ハルヒ「何よ、あんたは見てみたいと思わないの!?」 キョン「思わなくはないが…相手を殺したくなるから思わん」 ハルヒ「相手かー、相手…そうねぇ」 ハルヒ「古泉くんなんてどうかしら!」 古泉「え」 みくる「ひょえ!?」 長門「………」 ハルヒ「ふふん♪」 83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 19:58:14.42 ID:m7b6MWoP0 キョン「古泉…すまない」 古泉「落ち着いてください。ナイフは危険です」 キョン「死んでくれ」 古泉「ちょ…」 ハルヒ「キョン!やめなさい!」 キョン「お前が言い出したことだろう」 ハルヒ「あ、あんたには…その、あたしが…」 キョン「何だ?」 ハルヒ「うるさい!いいわね、古泉くんとみくるちゃん!」 ハルヒ「子供を作るのよ!」 86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 20:04:18.01 ID:m7b6MWoP0 みくる「あ、あのぉ、子供なんて言われても、そのぉ」 みくる「あたしは…この時代では…」 ハルヒ「? この時代?」 みくる「えっ!?あ、そのぉ…ふえぇ」 古泉「涼宮さん。僕達はまだ高校生ですし、そういった行為はまだ早いかと」 ハルヒ「何よ、高校生でズッコンバッコンなんて普通のことでしょ?」 キョン「(な、なんだと?)」 みくる「ひ…ひぃん…」 古泉「そちらの事ではありません。子供を作る事です」 ハルヒ「いいじゃない。最近は出来ちゃった結婚も多いし」 ハルヒ「結婚は18になったらでいいじゃない!」 古泉「………」 88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 20:11:18.77 ID:m7b6MWoP0 ハルヒ「みくるちゃん、子供の作り方は知ってるわよね?」 みくる「ぁ…う…し、知って…ますけど…」 ハルヒ「そ!なら話は早いわね!」 みくる「………(チラリ)」 古泉「………(ニコリ)」 みくる「ぐすっ…」 ハルヒ「古泉くん、あんまり乱暴しちゃダメよ!」 古泉「あの、朝比奈さんにも想いを寄せている方がいるかもしれませんし」 古泉「僕では荷が重過ぎます」 ハルヒ「えぇ〜…まさか古泉くん、童貞?」 89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 20:15:14.53 ID:m7b6MWoP0 古泉「えっ…と、そういうわけではありませんが…」 キョン「(!?)」 ハルヒ「みくるちゃん、古泉くんのこと、嫌い?」 みくる「え!?き、嫌いだなんてそんな…」 キョン「ハルヒ、いい加減にしろ」 ハルヒ「何よ…でもまぁ、いきなり子作りなんてのはダメよね」 ハルヒ「まずはお付き合いから初めてみるのはどうかしら?」 古泉「………」 みくる「はわぁ…」 94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 20:23:25.07 ID:m7b6MWoP0 ハルヒ「みくるちゃんは古泉くんのことが好きになって二人は末永く幸せに暮らすの」 古泉「ははは…」 みくる「………」 長門「………(パタン)」 ハルヒ「ん、今日はこれで解散!」 古泉「困りましたね」 古泉「さすがの涼宮さんでも、人の気持ちまで思い通りには出来ないでしょう」 古泉「何とか落ち着いてもらわなければなりませんね」 古泉「別のことで気を引かせて…ブツブツ」 96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 20:26:13.58 ID:m7b6MWoP0 次の日 古泉「眠いです」 みくる「朝ですもんね」 古泉「そうですね…ってあれ、朝比奈さん?いつの間に」 みくる「えへへ、おはようございます」 古泉「お、おはようございます」 みくる「あの…えっと…////」 古泉「どうしましたか?」 みくる「これ、古泉くんに…お弁当////」 古泉「(な、なん…だと…)」 110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 21:07:06.00 ID:m7b6MWoP0 みくる「迷惑…だった?」 古泉「とても嬉しいです。が、渡す相手は僕でよろしいのですか?」 みくる「えっ…?」 古泉「あ、いや、その…びっくりしてしまいまして」 みくる「ふふ、変な古泉くん」 古泉「はは、は…」 みくる「じゃあ、また放課後にね////」 古泉「はい」 古泉「マジかよ」 112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 21:10:29.41 ID:m7b6MWoP0 古泉「長門さん!」 ざわ…    ざわ… 長門「なに?」 古泉「おはようございます!」 長門「おはよう」 古泉「ちょっと来て頂けますか!」 長門「分かった」 古泉「あの、長門さん、お聞きしたいことが」 長門「落ち着いて。この状況は誤解される」 古泉「え?」 長門「あなたがわたしを壁に押し付け、逃がさないようにしている」 長門「…ように、周りからは見える」 114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 21:14:20.16 ID:m7b6MWoP0 古泉「すみません。僕とした事が取り乱してしまいました」 長門「いい。何かあった?」 古泉「それがですね…かくかくしかじか」 長門「そう」 古泉「これも涼宮さんの力のせいでしょうか」 長門「分からない」 古泉「朝比奈さんから好かれるというのは、僕としては嬉しい状況です」 長門「………」 古泉「お、男でしたら、嬉しいでしょう。やはり」 長門「そう」 118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 21:19:14.83 ID:m7b6MWoP0 古泉「どうしましょうか」 長門「しばらく様子を見る」 古泉「そうですね、そうしましょうか」 長門「………」 古泉「朝比奈さんのお弁当…」 長門「………」 古泉「食べていいんでしょうか」 長門「いいと思う」 古泉「………」 長門「ニヤけ顔」 古泉「いつものことです」 119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 21:21:57.25 ID:m7b6MWoP0 古泉「お昼、一緒に食べましょうか」 長門「なぜ?」 古泉「ノリで言ってしまっただけです」 長門「そう」 古泉「では、失礼します。急に呼び出してしまってすみません」 長門「いい」 古泉「そうですか」 長門「お昼」 古泉「え?」 長門「お昼。一緒に」 古泉「あ、はい…」 127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 21:28:03.23 ID:m7b6MWoP0 お昼 古泉「長門さん、来ました」 長門「そう」 古泉「どこで食べましょうか」 長門「どこでも」 古泉「屋上にでも行きますか」 長門「そう」 古泉「長門さん、パンなんですか?」 長門「そう」 古泉「僕のお弁当、どうですか?」 古泉「朝比奈さんのがあるので、余ってしまいまして」 長門「頂く」 128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 21:32:37.22 ID:m7b6MWoP0 鶴屋さん「おっ!」 古泉「おや、鶴屋さん。こんにちは」 鶴屋さん「やぁ、一樹くんに有希っこ!こんちはっ!」 みくる「こ、こんにちはぁ」 古泉「あ、朝比奈さん。こんにちは」 長門「………」 鶴屋さん「良ければご一緒にお食事なんてどうだいっ?」 鶴屋さん「それとも、二人きりで食事をするつもりだったのかなっ?」 古泉「いえ、別に。そういうわけでは」 長門「ない」 130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 21:34:46.33 ID:m7b6MWoP0 屋上 鶴屋さん「いやぁ、今日もいい天気だねっ!」 古泉「そうですね」 長門「………」 みくる「………」 鶴屋さん「大勢で食事をするのっていいよねっ!」 古泉「そ、そうですね…」 長門「………」 みくる「………」 古泉「(何この雰囲気…)」 133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 21:39:19.58 ID:m7b6MWoP0 みくる「あの、長門さん…」 長門「なに?」 みくる「いつも古泉くんとご一緒してるんですか?お昼」 長門「今日は、たまたま」 みくる「そ、そうですかぁ…どうして今日は一緒に?」 長門「別に」 みくる「あっ…うぅ…」 長門「友達同士で食事をすることは普通のこと」 古泉「!!」 古泉「長門さん!」 ガシッ 139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 21:43:19.32 ID:m7b6MWoP0 長門「なに」 古泉「僕のことを友人だと思ってくれていたのですね」 長門「思っている」 古泉「感激しました…ありがとうございます」 長門「礼を言われることはしていない」 古泉「それでも、です」 鶴屋さん「あたしも思ってるよっ!一樹くんっ!」 古泉「ありがとうございます」 みくる「あっ…あたし…」 古泉「?」 みくる「あたし…は…」 みくる「ひゃわぁ〜!」 バタンッ 140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 21:46:45.03 ID:m7b6MWoP0 古泉「え、ちょっと…」 鶴屋さん「おやおや、みくるは困ったさんだねっ」 鶴屋さん「じゃね、一樹くんに有希っこっ!あたしは後を追うにょろ!」 古泉「はあ…、さようなら」 長門「………」 古泉「何なのでしょう、一体」 長門「………」 古泉「あ、おいしいですか?それ」 長門「おいしい」 古泉「そうですか、良かったです」 古泉「朝比奈さんのお弁当、美味しいです」 長門「本人に言うべき」 古泉「そ、そうですね」 145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 21:54:06.57 ID:m7b6MWoP0 古泉「今日はなんだかおかしいです。うまく朝比奈さんと接することが出来ません」 長門「………」 古泉「これも何かしらの影響でしょうか。何かしらと言っても涼宮さんしか思い浮かびませんが…」 長門「………」 古泉「涼宮さんの力って、人の気持ちにも影響するのでしょうか?」 長門「分からない」 古泉「僕はその可能性は低いと考えていたのですが…」 長門「………」 古泉「しかし、今日の朝比奈さん、そして僕のこの感じ」 長門「………」 古泉「影響しているのでしょうか?」 長門「分からない」 古泉「そうですか…」 146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 21:58:46.84 ID:m7b6MWoP0 ハルヒ「あら?」 古泉「涼宮さん。こんにちは」 ハルヒ「なに?有希と古泉くんっていっつも一緒に食べてるの?」 長門「今日は、たまたま」 ハルヒ「ふーん。あ、それ美味しそうね。ちょーだい!」 長門「………」 古泉「かまいませんよ」 長門「どうぞ」 ハルヒ「ありがと!うん、美味しいわ!」 古泉「(嬉しいですね)」 古泉「涼宮さんはどうしてここへ?」 ハルヒ「時間が余って暇だったからよ!」 147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 22:03:00.53 ID:m7b6MWoP0 長門「昨日」 ハルヒ「ん?」 長門「昨日、言ってたこと」 ハルヒ「昨日?何か言ってたかしら」 長門「古泉一樹と朝比奈みくるの子作り」 ハルヒ「ああ、それ?冗談に決まってるじゃない!」 古泉「え」 ハルヒ「分からなかったかしら?」 古泉「ちょっと…分からなかったですね」 ハルヒ「もう、団員たるもの団長の冗談には分からないとダメでしょ!」 古泉「すみません」 151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 22:11:30.90 ID:m7b6MWoP0 ハルヒ「そんなに分かりづらかったかなぁ」 ハルヒ「あたしはね、恋愛なんて一種の精神病だと思ってるけど」 ハルヒ「他人の恋愛に口出しする気はないの」 古泉「ふむ」 ハルヒ「ふふん?古泉くん…みくるちゃんと何かあったんでしょ」 古泉「え?いえ、なにも」 ハルヒ「あっそ!ま、なんでもいいけど」 ハルヒ「女の子の気持ちには気付いてあげなきゃダメよ」 古泉「それは彼に言ったほうがよろしいのでは?」 ハルヒ「なっ!?なんであのバカに!?意味が分からないわ!」 古泉「ふふ、そうですか」 154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 22:18:48.63 ID:m7b6MWoP0 すまない、少し席を外す 158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 23:18:20.03 ID:m7b6MWoP0 ハルヒ「じゃ、あたしは行くわ!また放課後ね!遅れずに来るのよ!」 古泉「了解しました」 長門「了解」 古泉「………」 長門「………」 古泉「涼宮さんの影響ではありませんでしたね」 長門「………」 古泉「ではなぜ朝比奈さんが僕にお弁当を…」 長門「………」 古泉「うーん、分かりません」 長門「………」 178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/07(金) 02:57:47.99 ID:ig358pLW0 放課後 古泉「さて、と」 コンコン みくる「はぁい」 古泉「!」 みくる「こんにちは、古泉くん」 古泉「こ、こんにちは。朝比奈さんだけですか?」 みくる「うん、今はあたしだけ」 古泉「長門さんもいないんですか?」 みくる「…うん」 古泉「珍しいですね」 みくる「そうですね…お茶、淹れますね」 180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/07(金) 02:59:20.84 ID:ig358pLW0 コポコポ 古泉「………」 みくる「………」 古泉「(なぜだろう、気まずい)」 古泉「はぁ…」 コトッ みくる「どうしたんですか?」 古泉「えっ?」 みくる「溜息」 古泉「溜息、つきましたか?」 みくる「うん。ついてました」 古泉「すみません、無意識でした」 古泉「あ、お茶、ありがとうございます」 181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/07(金) 03:01:44.49 ID:ig358pLW0 みくる「………」 古泉「そうだ、お弁当。ありがとうございました」 みくる「あっ…」 古泉「非常に美味しかったですよ」 みくる「よ…良かったですぅ」 古泉「洗ってお返しした方が良いですか?」 みくる「いえ、このままで…大丈夫、です」 古泉「…なんだかいつもと違いますね。具合でも悪いんでしょうか?」 みくる「………」 古泉「大丈夫…ですか?」 みくる「古泉くんっ」 ガバッ 183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/07(金) 03:05:31.30 ID:ig358pLW0 古泉「うわっ」 ガタッ みくる「……!」 古泉「わ…とっとっ…」 ゴンッ 古泉「いっ…!」 みくる「だ、大丈夫ですか、古泉くん!」 古泉「へ、平気です…どうしたんですか、一体」 古泉「(というか、この状況は…僕の上に朝比奈さんが乗っ…)」 みくる「あっ、えっ…た、大変です古泉くん!ブレザーにお茶がっ!」 古泉「熱くはないので大丈夫ですよ。それより、ちょっとこれは…」 みくる「や、火傷しちゃったら大変です!」 古泉「うぐ…苦しいです、ネクタイがっ」 188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/07(金) 03:14:23.12 ID:ig358pLW0 みくる「ぼ、ボタン…!あれ、うまくできな…」 古泉「落ち着いてください、朝比奈さん!」 みくる「ふぇ!?あ…こ、古泉くんの服が乱れてっ」 古泉「あなたがやったんでしょう」 みくる「……うぅ////」 古泉「朝比奈さんのメイド服が乱れた方が喜ぶ方は多いでしょうね」 みくる「え、えっと、そのぉ」 古泉「何かあったんですか?いつものあなたらしくない」 みくる「…こ、古泉くん!」 古泉「はい」 みくる「子作りしましょうっ!!」 191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/07(金) 03:31:15.97 ID:ig358pLW0 古泉「………」 みくる「………」 古泉「………」 みくる「…あ、あのぅ…」 古泉「今…何て、おっしゃいましたか…?」 みくる「にっ、二度も言うのは…ちょっと…////」 古泉「こ、づくり…?子作りって、子供を作ることですよね?」 みくる「うぅ…そ、そうです…」 古泉「子作りをするということは、僕達はセック」 みくる「ひゃあああああああっ」 古泉「………」 みくる「古泉くん…?」 196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/07(金) 03:41:50.38 ID:ig358pLW0 古泉「…昨日、涼宮さんがおっしゃったからですか?」 みくる「えっ……それは…」 古泉「あれは冗談だったんですよ」 みくる「!」 古泉「涼宮さんのジョークです」 みくる「…そんな……嘘ぉ…」 古泉「無理しなくてもいいんですよ」 古泉「涼宮さんのおっしゃる通りにしようとしただけなんですよね?」 みくる「………」 古泉「涼宮さんは他人の恋心を弄ぼうなんて思う人ではありません」 古泉「ですから、あなたはあなたの気持ちを大切にしてください」 古泉「今日のことは忘れましょう。僕も忘れますから」 みくる「ちっ…違うんです…」 197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/07(金) 03:48:04.70 ID:ig358pLW0 古泉「へ?」 みくる「あたし…そのっ…」 みくる「あたしは…涼宮さんの言った事を利用しただけなんです…」 古泉「? どういう事でしょう?」 みくる「古泉くんのことが、好きなんです」 古泉「えっ!?」 みくる「だ、だから…涼宮さんが、あたしは古泉くんを好きになって」 みくる「二人は末永く幸せに暮らすって言ってくれて…ひっく」 古泉「………」 みくる「涼宮さんがそう思っている間は…ぐすっ、あたし、古泉くんに…」 みくる「もっと近づいてもいいんじゃないかって…うぅ…思っ、ちゃって…」 古泉「そう、だったんですか」 200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/07(金) 03:55:27.26 ID:ig358pLW0 みくる「ごめんなさい…うえぇ…」 ぎゅっ みくる「!」 古泉「泣かないでください」 みくる「こっ、古泉くん…」 古泉「ぼ、僕も…その、えーっと…」 みくる「……?」 古泉「こういうのは、あまり慣れていません」 みくる「ふえ…?」 古泉「僕も、あなたが好きです」 みくる「……っ…」 古泉「あー、だから、あの…あ、あれ?」 みくる「(古泉くんのお顔、まっかっかだぁ…)」 203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/07(金) 04:01:41.67 ID:ig358pLW0 古泉「ふぅ…、うぅん、朝比奈さん」 みくる「はい…」 古泉「これからもずっと、僕の傍に居てください」 みくる「…嬉しい、です…」 みくる「でも、あたし…いつか未来に…」 古泉「分かっています。でも、僕があなたを好きな事に変わりはありません」 みくる「ふぇっ…あたしも、です…」 古泉「あなたはこのことがなければ、ずっと黙っていたんですよね?」 古泉「僕もきっと、何も言わないままだったと思います」 みくる「………」 古泉「あなたへの気持ちに気付けなかった可能性だってある」 古泉「ですから、半分こにしましょう」 204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/07(金) 04:06:42.90 ID:ig358pLW0 みくる「半分…?」 古泉「そうです。あなたが未来へ帰ってしまうのは、変えようのない事実です」 古泉「だったら、悲しみを半分こにしましょう」 古泉「それだけじゃないです。嬉しいことや楽しいことだって、半分こです」 みくる「二人で…半分こ」 古泉「はい。何でも一緒にしましょう」 古泉「ずっとずっと、一緒に居ましょう」 みくる「古泉くんっ…!」 みくる「ふえぇ〜」 古泉「………」 206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/07(金) 04:16:22.64 ID:ig358pLW0 古泉「あの、つかぬことを伺いますが」 みくる「ぐじゅ…ふぁい?」 古泉「子作りしましょう、と言うのは本気だったんですか?」 みくる「!!!!?!?!?!?」 古泉「あ…いや、その…」 みくる「ああああああれはその、その、えっと、あああああああっ」 古泉「落ち着いて、落ち着いてください」 みくる「〜〜〜////」 古泉「(顔を赤らめながら僕の胸に顔を埋める朝比奈さん…)」 古泉「(可愛い…しかも、おっぱいの感触が直に…)」 古泉「やべっ」 209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/07(金) 04:28:19.66 ID:ig358pLW0 みくる「ふにゃ?これは…?」 古泉「こ、これはそのっ…!自然現象といいますか、あのっ…!」 みくる「! あっ…ああっ…」 古泉「ど…どいて頂けると…助かるのですが…」 古泉「(何という失態だ。死にたいほど恥ずかしい…!)」 みくる「………」 古泉「朝比奈さん?」 みくる「あ、あたし…古泉くんなら!その、古泉くんとなら…」 みくる「古泉くんとなら…子作りできますっ!」 古泉「なっ…!」 みくる「////」 古泉「いや、嬉しいのですが、あ、あはは」 210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/07(金) 04:31:11.72 ID:ig358pLW0 みくる「………」 古泉「実は僕、初めてなんですよね」 みくる「そ、そうなんですかぁ…」 古泉「あのときは、つい、違うと言ってしまいましたけど」 みくる「…あたしも、ですから…」 古泉「そ、そうですか…」 みくる「うぅっ…////」 古泉「………」 みくる「………」 古泉「で、では…キスをしましょうか」 みくる「はい…」 216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/07(金) 05:21:52.85 ID:ig358pLW0 朝比奈さんが目を閉じ、柔らかそうな唇が僕に差し出される。 ゴクリと喉から音が鳴った。目を閉じ、朝比奈さんの唇に僕の唇を重ねる。 「んっ…」 朝比奈さんの体がピクリと震え、肌蹴ている僕のシャツをぎゅっと掴む。 柔らかそうだと感じていた朝比奈さんの唇は、案の定柔らかかった。 頬に触れてみる。緊張のせいか汗をかいているようで、じわりと手が湿った。 その汗に、妙なエロスを感じてしまった。欲が出てしまい、舌を入れてしまう。 「…ふぅ…んん…はぁっ…」 ぴちゃりと卑猥な音が二人きりの部室に響く。 不器用ながらも一生懸命に舌を絡めてくれる朝比奈さんに、僕は興奮していた。 もう、限界だ。 218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/07(金) 05:26:43.89 ID:ig358pLW0 みくる「ぷぁっ……ひゃ、涎がっ////」 古泉「…はっ…朝比奈、さん」 みくる「は、はい」 古泉「本当に、いいんですね?」 みくる「…はい」 古泉「肩をお借りしても良いですか?」 みくる「え?は、はいっ」 トンッ 古泉「はぁ…」 みくる「(こ、古泉くんのアレが当たっているのが…は、恥ずかしいですぅ)」 みくる「(やっぱり、どいた方がいいかなぁ…い、痛いのかな…)」 220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/07(金) 05:30:36.95 ID:ig358pLW0 古泉「………」 もみっ みくる「ひえっ」 もみもみっ みくる「ひょええっ」 古泉「柔らかい…」 みくる「は、恥ずかしいです…」 古泉「後ろ、向いてください」 みくる「ふぇ?う、後ろ?…こ、こうですか?」 古泉「どうも」 221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/07(金) 05:34:43.94 ID:ig358pLW0 もみもみ 古泉「…大きいなぁ」 みくる「〜〜〜っ」 ちゅっ みくる「ひゃあ!?」 古泉「くすぐったいですか?」 みくる「あ、あ、く、首はダメぇ」 古泉「弱いんですか?」 みくる「ひょえあぁ」 古泉「では、耳はどうでしょう?」 みくる「あっ、んあっ…だ、だめっ…ふわぁ」 古泉「可愛いです、朝比奈さん」 みくる「…ひっ…はぁ…」 バァン! ハルヒ「遅れてごめーーーん!」 224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/07(金) 05:37:39.20 ID:ig358pLW0 古泉「………」 みくる「……ぁ…」 ハルヒ「………」 キョン「おい、入り口で止まるなよ」 長門「?」 古泉「………」 みくる「………」 ハルヒ「………」 キョン「………」 長門「ユニーク」 229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/07(金) 05:40:48.09 ID:ig358pLW0 古泉「こ、れはですね…その…」 みくる「ひっ、ひっ、ひょええ〜〜〜〜〜〜!!」 ハルヒ「あっ、あんた達!神聖なる部室で何やってんのよ!」 古泉「いやぁ、あの…」 キョン「短い人生だったな古泉ィ!」 ビュッ 古泉「ぎゃあ!危ない!」 キョン「じゃ、死んで!」 古泉「冗談はやめろ!マジ危ないって!」 長門「………(ペラッ)」 231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/07(金) 05:45:26.13 ID:ig358pLW0 ハルヒ「他人の恋愛に口出しする気はないって言ったけどね!」 みくる「ふえぇ〜〜〜ん」 ハルヒ「部室でこんな事していいとは一言も言ってないわよ!」 古泉「この人、目が本気ですよ!本気とかいてマジです!」 ハルヒ「ちょっと、聞いてるの!?古泉くん!」 キョン「待て古泉!死んでくれ!」 古泉「すみませんが涼宮さん、後でお願いします!」 ハルヒ「団長の言うことは一番に聞きなさ〜〜〜〜い!!!」 古泉「止まったら死にます!死んでしまうんですよ!」 キョン「今すぐ止まれ!止〜マ〜レ〜♪」 古泉「過去は自分のもの!」 みくる「うえ〜〜〜〜うじゅるぐじゅふえわぁ〜〜〜〜」 長門「………(ペラッ)」 233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/07(金) 05:48:48.37 ID:ig358pLW0 グサッ 古泉「いたっ!本物じゃないですか、ちょっと!」 キョン「当たり前だろ。殺す気だからな」 古泉「うう…さっきまで天国だったのに…」 キョン「お前の行く先は地獄だぜ」 ハルヒ「ちょっと!死んでないで、あたしの話を聞けー!」 みくる「死なないでくらしゃ〜い」 長門「させない」 パァァァ 古泉「怪我が治りました!ありがとうございます、長門さん!」 長門「かまわない」 235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/07(金) 05:52:33.56 ID:ig358pLW0 キョン「長門!古泉側につくというのか!」 長門「今のあなたは危険」 古泉「本当は涼宮さんが好きなくせに」 ハルヒ「えっ…そ、そうなの?キョン」 キョン「ば、馬鹿なことを言うんじゃない!なんで俺がハルヒを」 古泉「おやおや?顔が真っ赤ですよ?リンゴちゃんですよ?」 キョン「うるさい!」 グサッ 古泉「うぐっ!い、痛い…」 みくる「古泉くぅん!死なないでぇ」 古泉「はぁ、朝比奈…さん…あなたと…一度でいいから…」 みくる「ふえぇっ!いやーーーー!」 237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/07(金) 05:55:11.17 ID:ig358pLW0 長門「大丈夫」 パァァァ 古泉「ありがとうございます」 長門「かまわない」 ハルヒ「なによ、そうならそうと早く言いなさいよね」 キョン「だ、だから違うって言ってるだろう」 ハルヒ「素直になりなさいよ!バカキョン!」 キョン「俺はいつだって素直だ!」 こうして第一回SOS団主催ツンデレ大会が開催された SOS団は今日も平和だ 完! 240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/07(金) 05:58:16.80 ID:ig358pLW0 長門「わたしは彼が好き」 キョン「なに?それは本当か、長門」 長門「本当」 キョン「そうか…面と向かって言われると照れるな」 長門「勘違いしないで欲しい」 キョン「え?」 長門「彼というのは、あなたではない」 長門「古泉一樹」 古泉「えっ」 キョン「なんだって!?」 244 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/07(金) 06:03:00.21 ID:ig358pLW0 キョン「って、古泉!お前、いつからそこに!?」 古泉「ずっと居ましたよ。今日は一番乗りでしたからね」 キョン「そうか…気がつかなかった」 古泉「ひどい人だ」 長門「好き」 古泉「ほ、本当なんですか?」 長門「本当」 古泉「困りましたね」 キョン「長門を振ったりしてみろ…お前を殺す」 古泉「ますます困りましたね」 245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/07(金) 06:04:48.25 ID:ig358pLW0 ぴっとり 長門「………」 古泉「あの、これは…」 長門「アピール」 古泉「そうですか…」 長門「好き」 古泉「あ、ありがとうございます」 長門「キス」 古泉「え!?」 長門「キスがしたい」 古泉「いきなりですね。それはいけません」 長門「どうして?」 247 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/07(金) 06:07:55.36 ID:ig358pLW0 古泉「付き合っていないからですよ」 長門「付き合って」 古泉「えっ…かまいませんけど」 長門「では、キスを」 みくる「らめえええっ!」 古泉「!?」 みくる「あたしも古泉くんが好きです!」 キョン「なん…だと…?」 古泉「ハーレムですか。これは夢ですね、きっと」 パァン 古泉「へぶっ」 長門「夢ではない」 古泉「痛いです…」 249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/07(金) 06:11:56.23 ID:ig358pLW0 キョン「ハルヒ、まさかお前も古泉が好きなのか!?」 ハルヒ「そりゃ好きよ。大事な団員だもの」 キョン「俺のことは?」 ハルヒ「ば、ばかじゃないの!?あんたのことなんて知らないわよ!」 キョン「俺はお前が好きだっ!!」 ハルヒ「嘘っ…本当?本当なの?キョン」 キョン「ああ、本当だ!俺はお前を愛している!」 ハルヒ「バカキョン…言うのが遅いわよ!」 キョン「すまなかったなハルヒ!俺達はフォーエバ〜!」 古泉「おめでとうございます」 みくる「めでたいですぅ」 長門「おめでとう」 254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/07(金) 06:21:02.92 ID:ig358pLW0 完 284 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/07(金) 16:37:06.34 ID:ig358pLW0 まだ残ってるのか。もうネタないぜ