キョン「どうなってやがる」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/01(土) 19:45:34.20 ID:N9it8AVm0 ごく普通の朝だった 妹「キョンくんおはよー」 キョン「ああ・・・・」 身支度を済ませ、家を出る ここまでは普通だった まだこのときは知るよしもなかったさ まさかあんなことになるなんてな。 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/01(土) 19:51:56.74 ID:N9it8AVm0 キョン「今日もまたあの坂を登っていかなきゃならんのか」 今日も坂を登ったりハルヒに振り回されるのかとうんざりしていると ふと背後から少し殺気のようなものを感じた 谷口「よう、キョン」 キョン「なんだお前か・・」 谷口「なんだよ、もっと嬉しそうな顔しろよ」 キョン「朝比奈さんを朝から拝めたらその日は絶好調だろうよ」 谷口「拝むのはいいけどよ、手をだすのはやめとけよ」 キョン「なんでだ」 谷口「あんな天使のような先輩に手なんか出したら袋叩きだぜ」 キョン「なるほどね」 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/01(土) 20:00:11.24 ID:N9it8AVm0 なぜだろう 何か変だ とりあえず学校に着き、席に向かうと退屈そうな奴が目に入った キョン「よう、退屈そうだな」 ハルヒ「なんだか皆そわそわしてるけど、何か面白いことでもあるの?」 キョン「さあ、俺にはさっぱり分からんな」 ハルヒ「キョンならまだしも私に教えないなんて許せないわ」 キョン「俺は別に知りたかねーよ」 確かにクラスの雰囲気は何か変だった ハルヒを覗く全員に見られているような、そんな感じだ 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/01(土) 20:05:51.24 ID:N9it8AVm0 そんなこんなで授業が始まった キョン「(もうすぐテスト期間だっけ)」 キョン「(でも眠気には勝てねえ)」 うとうとしていると、また視線を感じた 先生だった キョン「?」 キョン「(俺はギリギリラインだから居眠りしないようにか?)」 キョン「(それにしては何かおかしい)」 先生方からも変な視線を感じつつ、授業は終わっていった 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/01(土) 20:12:13.63 ID:N9it8AVm0 昼休み いつものように昼飯を食べていると 谷口「なんだか涼宮がやけに退屈そうでまた何かやらかしそうだぜ」 国木田「大丈夫だよ谷口、キョンがなんとかしてくれるよ」 キョン「なんで俺なんだよ」 谷口「お前は変な女が好きなんだろ?」 キョン「なんでどいつもこいつも俺を変な目でみやがる」 谷口「涼宮と一緒の時点でお前は十分変だよ」 国木田「今やSOS団を校内で知らない人はいないからね」 キョン「・・・・」 こうして昼休みも終わり、また授業だ しかしまただ、また変な視線を感じる 俺に何か嫌疑でもかかっているのだろうか 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/01(土) 20:18:03.03 ID:N9it8AVm0 と、まあ授業も終わり放課後 文芸部室にいるであろう朝比奈さんのところに一刻も早く会うため 鞄をもって教室を出ようとして立ち上がったとき キョン「?どうした谷口」 谷口「・・・・・」 谷口は腕を無言でつかんでいる つかまれるのは長門に袖をつままれるだけで十分だ キョン「俺は早く朝比奈さんを拝みにいきたいんだ、お前も拝みたいのか?」 ふと谷口は手を離したかと思うと 見覚えのあるものが谷口の懐から出てきた 忘れやしない、夕暮れの教室で見たのとそっくりだ 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/01(土) 20:26:07.22 ID:N9it8AVm0 谷口はそれを俺に向かって突き立てようとしてきた キョン「・・・・・!?」 キョン「おい!冗談はよせ!俺が何かお前にしたか!?」 谷口「・・・・・・」 キョン「おい!谷口!」 すると教卓側の戸が開いた ?「まさか完全に書き換えられてなかったなんて」 ?「あなたの友人だけあってやっぱり油断できないわね」 キョン「お前は・・・!」 キョン「なぜだ?なぜまたお前がここにいる?」 確かにそいつは長門に敗北して消え、 バグった長門が書き換えた世界も、もう修復したはずだ キョン「なのになぜお前・・・朝倉はここにいるんだ」 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/01(土) 20:31:31.02 ID:N9it8AVm0 朝倉「前みたいに説明するのも面倒なの」 朝倉「でも少しだけ教えてあげるとするなら――そうね」 朝倉「ほんとは文芸部室に入ったあと、襲うつもりだったのよ」 キョン「・・・・!」 てことは谷口はある意味俺を助けてくれたわけだ 朝倉「まあいいわ、ここで始末してあげる」 なんてこった また刺されるのは勘弁して欲しい、冗談抜きで ドアから急いで逃げようとも思ったが 前に教室を異空間化されたのを思い出してやめた キョン「どうすりゃいいんだ・・」 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/01(土) 20:40:10.13 ID:N9it8AVm0 ふと、俺の視線は谷口の背後――体操着に目が行った キョン「(今日は体育でマットを使ったんだったな・・・)」 じりじりと後ずさりをしながら、一か八か校庭のほうを見ると 奇跡的にもマットが校舎側へと寄せられていた これは朝倉が感付く前に飛び降りるしか助かる見込みがない 落ちて死んでも朝倉と谷口に何もせず刺されるよりはましだ キョン「そぉい!」 ガシャーン・・・ ガラスとともに落下しながらマットにきっちり着地できるよう体勢を立て直した 朝倉「あら・・・逃げられちゃった・・・」 朝倉「まあいいわ」 朝倉「逃げられはしないんだから」 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/01(土) 20:46:58.49 ID:N9it8AVm0 キョン「ひでぶ」 なんとか落ちてきたガラスで少々の切り傷を負うだけで済んだ キョン「とりあえず逃げないと・・・」 ひとまず逃げるべく校庭に出ると キョン「・・・・・・!?」 校庭に居た数名の生徒達もトラウマになりそうなナイフを輝かせている キョン「おいおい・・・・そりゃねーよ・・・・」 小さく呟きながら校門を目指す と同時に校庭の奴らもゆっくりと余裕ありげに歩いて向かってきた キョン「どうか校門に変な壁が現れませんように!」 そんなことを祈りつつ校門を過ぎると キョン「まず家を見に行こう・・・・長門や朝比奈さん、ハルヒに古泉は無事なんだろうか・・・」 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/01(土) 20:52:52.09 ID:N9it8AVm0 キョン「町の人達もナイフ持ってたりしないよな・・・」 そんな不安を抑えながら駆け足で家へと向かった キョン「なぜだ・・・人の気配が全くしないぞ・・・」 自転車を取り、ひたすら家へと向かう キョン「まったく人とすれ違わない・・」 少し安心しながら家に着くと、妹がナイフを懐から取り出したりしないことを祈りながら ドアを開けると、そこには妹が居た キョン「ナイフなんて持ってないよな?・・・」 妹「キョンくんハサミかりたよー」 キョン「!」 妹がハサミを俺に向かって振りかざしてきた 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/01(土) 20:58:47.46 ID:N9it8AVm0 急いでドアを開け、外に出ると同時に閉め、妹が出てこないよう鍵を掛けた キョン「どうなってやがる」 さっきまで人の気配すらしなかったというのに 遠くからでも分かるほどの大勢の人達が俺に向かって歩いてきていた キョン「ここまでか・・・・」 すると突然右の通りからブレーキ音のようなものが聞こえた キョン「あの黒塗りのタクシーは・・・・」 まっすぐこちらへと向かってくる するとそこにはいつもの野郎が乗っていた キョン「古泉!」 古泉「乗ってください!早く!」 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/01(土) 21:04:16.02 ID:N9it8AVm0 急いで乗り込むとかなりのスピードでタクシーが発進した キョン「これはどういうことだ!古泉!」 古泉「僕にもさっぱり分かりません・・・ただ」 キョン「ただ・・・なんだ?」 古泉「恐らくあなたと朝比奈さんに僕と長門さんしか無事ではないでしょう」 キョン「それはどういうことだ!ハルヒは!ハルヒはどうなんだ!」 古泉「落ち着いてください、ちゃんと説明します」 キョン「これが落ち着いていられるか!」 俺が取り乱しながらも古泉が説明を始めた 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/01(土) 21:15:53.92 ID:N9it8AVm0 古泉「昨日、長門さんから連絡が入ったんです」 古泉「言われるがままに長門さんのマンションに行くと、長門さんから今日の出来事を聞かされました」 古泉「それで、せめてSOS団の面子だけでも無事ならなんとかできるかもしれない、と」 古泉「そして涼宮さんを呼ぶか迷ったのです、自ら正体を明かすようなことをしてしまって大丈夫なものか」 古泉「そんなことを考え迷っているとあなただけがこなかったのです」 古泉「とりあえず僕達は先にナノマシン注射を受け、涼宮さんに意を決して連絡し、あなたにもまた連絡しました」 古泉「しかし、どちらも連絡がつきませんでした」 古泉「長門さん曰くあなたは以前にナノマシン注射を受けたので大丈夫だ、と」 古泉「あなたは現に無事でした、しかし涼宮さんは見ての通りいません」 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/01(土) 21:22:00.26 ID:N9it8AVm0 >>23 (゜д゜)! 鍵をかけて近くにあった釘バットでドアノブを破壊したに脳内修正してくれ! 古泉「涼宮さんは恐らく逃げ延びているか、捕縛された、または書き換えられたでしょう」 キョン「殺されてはいないだろうな?・・」 古泉「あなたを殺しに向かったということは涼宮さんに近い人間を殺して変化を見るためだったのでしょう。」 古泉「それに、涼宮さんを殺そうとすればこの世界がどうなるか分かりません」 キョン「無事ならいいんだがな・・・」 キョン「そうだ・・このタクシー・・誰が運転してるんだ?荒川さんか?いや・・」 古泉「あなたが予想しているであろう、長門さんです」 キョン「万能で助かるぜ・・・」 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/01(土) 21:29:20.20 ID:N9it8AVm0 長門「あなたの言う万能というより少し今の私は能力が劣化している」 キョン「・・・・どういうことだ」 長門「簡潔に言うとすれば、朝倉良子が元の私と同等になった」 キョン「なぜだ」 長門「情報統合思念体は約595年近くも一定の範囲の時間を繰り返したり、」 長門「私の誤動作により自身の存在が消去されたことを快く思っていない」 長門「そして、過激派の意見を飲んだ」 キョン「・・・・」 長門「それにより、消滅した朝倉良子が復活し、私の能力が一部制限された」 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/01(土) 21:35:52.90 ID:N9it8AVm0 キョン「・・・だいたい分かった、もういい・・」 長門「・・・そう」 キョン「朝比奈さんは何か分からないんですか?」 みくる「私に分かるのは・・・過去の記憶が私達以外書き換えられているということです」 キョン「なんてこった・・・」 古泉「とにかく涼宮さんが心配です」 キョン「学校に行くのか?というか今どこに向かっているんだ?」 古泉「何の対策もなしに涼宮さんの救出には向かいませんよ」 古泉「僕の仲間が密かに集めていたものを取りに行きます」 キョン「またお前の仲間か・・」 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/01(土) 21:41:38.04 ID:N9it8AVm0 古泉「もうすぐです」 キョン「なあ・・・さっきから撥ねまくってるけど大丈夫なのか?」 長門「あとで書き換えることができれば問題ない」 キョン「そうですか・・」 古泉「ここです」 キョン「ずいぶんでかい倉庫だな」 古泉「もっと大きな倉庫もありますよ?」 キョン「そんなもんいい、早く案内しろ」 古泉「そう言うと思いましたよ、ではこちらです」 キョン「暗くて何も見えんわ」 古泉「照明はたしかこの辺りに・・・」 キョン「おい!どさくさに紛れてどこ触ってやがる!」 古泉「これは失礼しました、照明も見つかりましたよ」 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/01(土) 21:46:28.96 ID:N9it8AVm0 キョン「なんだこれは」 古泉「見ての通り、武器です」 キョン「そんなもん見れば分かる、まさかこれで北高に乗り込むんじゃないだろうな」 古泉「そうですよ、好きな武器をおとりください?」 キョン「人殺ししろと?」 古泉「殺らないとこっちが殺られますよ?それともあなたは犯られるほうがいいですか?」 キョン「後者は否定させてもらう」 長門「あとで書き換えれば問題ない」 キョン「こんな物騒なもんを持っていくしかないのか・・・」 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/01(土) 21:54:02.68 ID:N9it8AVm0 >>30 大目にみてくだしあ^q^ みくる「わ・・・わたしはこの拳銃でいいです・・・」 古泉「どちらかといえば弾薬持ってくれたほうがゴフッ」 キョン「朝比奈さんに失礼なことを言うな」 古泉「失礼しました」 キョン「こんな物騒なもん選ぶまでもねえ」 古泉「サブマシンガンですか、僕はぶっ放したいのでショットガンを持っていきますよ」 キョン「お前が言うと変な風に聞こえる」 古泉「そうですか」 長門のほうを見てみることにした まあこいつは武器なんぞなくても・・・ 長門「・・・・」 古泉「対物ライフルにマシンガンですか」 キョン「古泉、お前といると気が狂いそうだ」 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/01(土) 22:03:59.64 ID:N9it8AVm0 古泉「とりあえず車に無反動砲を積んでおきました」 キョン「歪みねぇな」 古泉「さて、学校に行きましょう」 キョン「出来るならこんなもの持ちたくないが仕方ないのか・・」 古泉「長門さん、お願いします」 長門「・・・・」 長門は無言でタクシーを発進させた キョン「なあ」 古泉「なんでしょう」 キョン「お前達はどうやって俺の家の前まで来たんだ」 古泉「簡単です、わざわざ危険な場所に行くのもなんですから、長門さんのマンションで待機していました」 古泉「あなたにも一応連絡を入れたのですが・・・・駄目でした」 キョン「俺が死んでたのかもしれんのだぞ」 古泉「あなたなら大丈夫だと信じていましたから!」 キョン「・・・・」 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/01(土) 22:12:20.23 ID:N9it8AVm0 キョン「はぁ・・・・・」 古泉「まあ現に無事だからいいじゃないですか」 キョン「そういうことにしておいてやる」 キョン「それより長門」 長門「何?」 キョン「朝倉が元のお前と同等の立場になったのならお前は消されたりしないのか?」 長門「しない、私の立場がバックアップになった訳ではない キョン「それを聞いて少し安心したよ」 長門「しかし朝倉涼子を機能停止に追い込める可能性は著しく低い」 キョン「そうか・・」 キョン「まあ、0じゃないのならなんとかなるさ」 長門「・・・・」 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/01(土) 22:19:57.43 ID:N9it8AVm0 古泉「どうやら学校に着く前にぶっ放さなければいけないようです」 キョン「・・・!?」 みくる「ひええ・・・・」 長門「・・・・・」 古泉「囲まれているようです、車を降りて早く応戦しましょう」 キョン「撃たないと駄目なのか・・・」 キョン「そうだ古泉」 古泉「なんでしょう」 キョン「ショットガンは近距離じゃないと威力は低くないか?」 古泉「・・・・・無反動砲で数を減らします」 キョン「このバカ」 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/01(土) 22:26:07.95 ID:N9it8AVm0 古泉「ふんもっふ!」 チュドーン! キョン「さすがの威力だな、って古泉!どこだ!」 古泉「ここです、反動で飛ばされました」 古泉「しかしこれでぶっ放せます」 キョン「恐ろしいほどポジティブだな」 長門「伏せて」 キョン「え?」 長門がマシンガンを360°、なぎ払うように撃った キョン「グロテスクだな・・・」 古泉「でも全滅しましたよ」 キョン「気持ち悪いから早く移動しよう」 古泉「長門さん、お願いします」 長門「・・・・」 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/01(土) 22:32:47.48 ID:N9it8AVm0 俺は真っ赤に染まった路地が見えなくなったであろう辺りで 死体が動いた気がした キョン「・・・・・」 古泉「どうしました?」 キョン「いや・・・死体が動いたような」 古泉「某ウィルスがあったとしても、長門さんは全て頭を撃ち抜いたので問題ないでしょう」 キョン「・・・・・」 古泉「着きました、学校です」 キョン「人の気配がしないぞ」 古泉「そうですね・・・」 長門「校舎内に生体反応はない」 キョン「ハルヒはどこに行ったんだ・・・」 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/01(土) 22:41:34.00 ID:N9it8AVm0 古泉「とりあえず、道なりに進んでみましょう」 キョン「そうだな・・・長門、頼む」 長門「・・・・・」 どれくらい経ったであろうか 雪山のときと似たような感じに、町から出られていない気がする キョン「長門・・・」 長門「この空間は私に負荷をかける」 キョン「やっぱりか・・・・」 古泉「困りましたね」 キョン「とりあえず進んでみよう・・・何かあるかもしれん・・」 それから少し時間が経った辺りで 館のようなものが見えた キョン「・・・・・」 館の少し前でタクシーが止まった 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/01(土) 22:46:08.75 ID:N9it8AVm0 キョン「長門!」 古泉「やられましたね・・・長門さんと勝負になったら埒があかないと思ったのでしょう」 キョン「くそ・・・」 古泉「館に入ってみましょう」 キョン「そうだな・・・」 みくる「・・・・・」 キョン「長門は俺が抱えていく」 そして館に入り、長門を壁にもたれかけさせた 44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/01(土) 22:51:03.34 ID:N9it8AVm0 キョン「ここにハルヒはいるのだろうか」 古泉「どうでしょう・・・調べてみないことには」 古泉「外が騒がしいですね」 戸を開けると、少し離れたところから北高の制服を着た奴らが向かってきていた 古泉「・・・・ここは僕がなんとかします、長門さんと朝比奈さんも任せてください」 キョン「だが」 古泉「涼宮さんを助けられるのはあなただけです」 キョン「・・・・・頼んだ」 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/01(土) 23:00:24.14 ID:N9it8AVm0 古泉を尻目に階段を駆け上がった 古泉「さて・・・どうしましょうね」 みくる「やるしかないですね・・・」 古泉と朝比奈さんは館の戸を開け応戦した ゾンビなどではなく、書き換えられただけであって予想外の行動をしてくる 古泉「弾をあんなナイフで弾いて迫ってくるなんて」 みくる「・・・・・・どうすれば」 古泉「閉鎖空間での力が今使えればいいのですがね・・」 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/01(土) 23:06:31.81 ID:N9it8AVm0 キョン「どこだ・・・どこにいるハルヒ・・・」 階段を駆け上がろうとしたとき、後から声がした ?「やあキョン、久しぶりだね」 キョン「お前・・・・」 ?「そんな物騒なものを持って何してるんだい?」 キョン「知っているんだろう・・・佐々木」 佐々木「まあ大体知っているよ、涼宮さんを助けるんだろう?」 キョン「そうだ」 佐々木「ついてきなよ、案内してあげるよ」 キョン「・・・・・」 佐々木「信用できないかい?」 キョン「当たり前だ!」 50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/01(土) 23:14:07.73 ID:N9it8AVm0 佐々木「まあそうだろうね」 キョン「・・・・・・・・」 ?「なんだお前か」 キョン「てめえ・・」 藤原「名前を名乗ってやったのにてめえ呼ばわりとはお・・ゴフッ」 キョン「・・・・・・」 佐々木「まさか殺すなんて・・・相当焦っているんだね」 キョン「相手が面倒だっただけだ」 佐々木「焦っているんだね」 キョン「・・・・・カチャ」 銃口を佐々木に向けた 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/01(土) 23:20:09.24 ID:N9it8AVm0 キョン「(恐らく橘と天蓋なんとかもいるんだろう・・・)」 佐々木「僕を撃つのかい?親友だろう?」 キョン「・・・・・・ハルヒのいる場所に案内しろ」 佐々木「分かったよ、後から撃ったりなんてしないでくれたまえ」 キョン「・・・・・」 佐々木に案内されて進んでいくと 予想していた2人が現れた 53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/01(土) 23:25:17.55 ID:N9it8AVm0 キョン「お前らか・・・・」 天蓋「・・・・・・」 橘「あれ?佐々木さん、藤原さんは?」 佐々木「キョンに殺されちゃったよ」 橘「そう・・・・」 橘「涼宮ハルヒはこの先にいるよ」 キョン「そうか」 橘「でも通すわけにはいかないよ」 橘「今の目的はあなたを殺して涼宮ハルヒの様子を見るの」 気付くのが遅かった 55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/01(土) 23:30:20.20 ID:N9it8AVm0 佐々木「ごめんよ、キョン」 佐々木の手に持ったナイフが俺の脇腹に深く刺さっている 橘「あなたの死体を涼宮ハルヒに見せたらどんな反応をするかな」 橘「ついでに下の階のやつらの死体も見せてあげようかな」 脇腹の妙な違和感と出血でどうにかなりそうだ キョン「佐々木・・・・お前・・・」 佐々木「・・・・・・・」 佐々木は不気味な笑みを浮かべてナイフを引き抜いた 血があふれ出る感触は気持ち悪い 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/01(土) 23:37:16.94 ID:N9it8AVm0 古泉「駄目です・・・・弾がもう・・・・」 古泉は最後の一発を生徒会長の頭部にぶち込んだ と、同時に古泉の胸にナイフが突き刺さった 古泉「うぐ・・・・」 みくる「古泉くん!」 ふとみくるが殺気を感じて横を振り向いた 最後の1人は鶴屋さんだった 古泉「よりによって鶴屋さんとは・・・・」 みくる「古泉くん危ない!」 朝比奈さんは古泉を庇うようにして鶴屋さんの凶刃に倒れた 古泉「朝比奈さん!」 58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/01(土) 23:42:09.77 ID:N9it8AVm0 佐々木は引き抜いたナイフを床に捨てた 橘「さて、さきにあなたの死体を涼宮ハルヒに晒してあげるわ」 どうすればいいんだ・・・・・ 意識が薄れる ずっと下の階から銃声が聞こえた 近くにあった捨ててあるナイフに手を伸ばした こうなったら悪あがきだ 60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/01(土) 23:46:53.63 ID:N9it8AVm0 みくる「」 朝比奈さんからナイフを抜き取ると 鶴屋さんは無言で古泉にに向かってきた 古泉「・・・・・!」 古泉の目に映ったのは 鶴屋さんの背後で朝比奈さんの落とした銃を力なく構える長門だった 長門「・・・・・・」 鶴屋さんは後頭部を撃ち抜かれ 長門は拳銃の反動で力なく倒れた 61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/01(土) 23:53:49.27 ID:N9it8AVm0 ナイフを掴んで佐々木に投げてやろうかと思ったら駄目だった 佐々木「駄目だよキョン、無駄なんだから」 佐々木はうつ伏せに倒れている俺の手からナイフをひったくると背中にナイフを突き立てた キョン「かは・・・・・っ」 佐々木「じゃあ涼宮さんのところへ行こうか」 佐々木は俺の服を掴んで強引に引きずっていった 階段に差し掛かったところで遥か下に古泉の姿が見えた 俺は手に銃を握りなおした 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/02(日) 00:01:25.36 ID:OWHgimQ60 1階で生きているのは古泉のみとなった 天井を見るように古泉が倒れていると 古泉「・・・・あれは」 古泉の目に映ったのは階段を歩く人影だった 古泉「最後にお手伝いが出来そうですね・・」 刺された胸を抑えながら外に向かい タクシーから無反動砲と最後の弾薬を取り出した おもむろに古泉は人影のほうを見上げ 構えた 古泉「涼宮さんを助けてください」 古泉「・・・・・ふんもっふ!!」 反動で床に叩き付けられた古泉は意識を失った 64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/02(日) 00:06:28.99 ID:OWHgimQ60 何かがこっちに向かってくる 橘「何?・・」 天蓋「!」 佐々木「橘さん危ない!」 橘「!」 天蓋なんとかが橘よりも早く反応したが 橘とともに古泉の放ったであろう砲撃で吹き飛ばされた 佐々木「橘さん!九曜さん!」 佐々木が俺の服から手を離した このときを待っていた キョン「またな佐々木・・・」 佐々木「しまっ・・・・!」 キョンは佐々木を撃った 66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/02(日) 00:12:01.61 ID:OWHgimQ60 キョン「ありがとよ、古泉・・・・」 しかしどうすればいい こんな状態で朝倉に勝てるはずはない 俺は最後の力を振り絞りやっと立ち上がった まさか高校生活の途中で走馬灯が見れるとは思ってもなかった これまでのハルヒたちとの馬鹿げたやりとりが脳裏に浮かぶ そして、その走馬灯が俺にヒントを与えた キョン「まだ終わっちゃいない・・・」 階段を登り、廊下をふらつく足取りで過ぎ 最後の部屋の前についた 67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/02(日) 00:15:13.35 ID:OWHgimQ60 キョン「・・・・・・一か八かだな」 キョンはよろよろとドアに手をつき、 部屋へと倒れこむように入った そこには予想通りの奴が2人いた ハルヒ「キョン!」 血まみれの俺に向かって叫ぶ やかましいが意識を保ついい薬になりそうだ 朝倉「まさか、ここまで生きてくるなんてね」 得意げに朝倉は語る 朝倉「ここに来たところで、どうせあなたは死ぬのよ」 69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/02(日) 00:21:32.76 ID:OWHgimQ60 ハルヒ「どういうことなのよ!キョン!どうして朝倉さんがここにいるの!」 ハルヒ「なんであんたは血まみれなの?!」 キョン「北高の皆やSOS団の連中は俺とハルヒ以外くたばった」 ハルヒ「・・・!」 キョン「あとはそこにいる元北高生の朝倉くらいだ」 ハルヒ「どういうことなの!説明しなさい!」 朝倉「涼宮さん」 ハルヒ「何?」 朝倉「私はね、キョンくんを殺してあなたの出方を見るの」 ハルヒ「嘘でしょ?ねえ?」 キョン「本当だ・・現に俺はこの有様だ」 71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/02(日) 00:26:01.01 ID:OWHgimQ60 朝倉が近寄ってくる ハルヒ「ちょっと!私の団員を殺すなんて許さないわよ!」 朝倉「うん、それ無理♪」 ハルヒ「にこやかに言うんじゃないわよ!やめなさいよ!」 朝倉は俺を無理矢理立ち上がらせると 朝倉「ふふふ・・・涼宮さん」 ハルヒ「・・・・・・」 朝倉「これが何か分かるかしら?」 ハルヒ「!やめ・・・」 ハルヒが言い終わらないうちに朝倉は 俺の無事な方の脇腹を深く刺してきた 73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/02(日) 00:31:20.21 ID:OWHgimQ60 キョン「うっ・・・・・・・ぐ・・・」 ハルヒ「ちょっと!死んじゃうじゃない!」 朝倉「いいじゃない、殺すんだもの」 そう言い放って朝倉はナイフを引き抜いた これはまずい・・・・ そろそろ死にそうだ・・・・ 朝倉はナイフから血を滴らせながら俺をハルヒのほうに投げつけた 朝倉「最後に涼宮さんにキョンくんの死ぬ瞬間の顔でも見せてあげようかしら」 ハルヒは顔面蒼白になって震えていた 75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/02(日) 00:36:47.13 ID:OWHgimQ60 俺は走馬灯で得たヒントを頭の中で巡らせていた 前に長門がエラーを起こしたとき ハルヒは俺が言った名前を知っていた 今回ももしかしたら ハルヒはあの名前を覚えているかもしれない むしろ覚えていてくれないと困る 俺の切り札となるあの名前 ジョン・スミスを 77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/02(日) 00:41:55.53 ID:OWHgimQ60 朝倉がゆっくりと迫ってくる キョン「いいかハルヒよく聞け」 ハルヒ「・・・何よ」 キョン「お前は変な幾何学的模様を東中の校庭に書いたんだったな」 ハルヒ「こんなときにアホ谷口に吹き込まれた話をするつもり?!」 キョン「いいから聞け、そのときお前は1人で模様を書いたのではないはずだ」 キョン「お前は背中に女性を背負った男に手伝ってもらっただろう」 ハルヒ「・・・・・・」 キョン「それにお前の書いた幾何学的模様の意味を知っている」 キョン「私はここにいる、だったか?・・・・」 ハルヒ「なんであんたが知ってるの?・・・」 78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/02(日) 00:44:26.62 ID:OWHgimQ60 ハルヒ「私誰にも教えていないはず・・・」 キョン「宇宙人に聞いたからな・・」 ハルヒ「今度紹介しなさいよ」 キョン「生きてたらな」 キョン「ハルヒ」 ハルヒ「・・・・・・」 キョン「俺が、ジョン・スミスだ」 79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/02(日) 00:50:20.93 ID:OWHgimQ60 ハルヒはとてつもなく驚いている あの変な世界のハルヒと一緒の反応だ ハルヒ「そんな・・・・あんたが・・・・」 ハルヒ「あんたがあのジョン・スミスだって言うの?・・」 キョン「そうだ・・・・俺が・・・ジョン・スミスなんだ」 キョン「お前はそのあと北高を調べたけど見つからなかっただろう・・」 キョン「そのときの俺は今の俺であってそのとき北高には存在していなかったのさ」 ハルヒ「・・・・そうだったのね」 キョン「ハルヒ」 ハルヒ「何?」 キョン「この状況をなんとかする方法がある」 ハルヒ「どうするのよ?!」 キョン「お前が望めばなんとかなる」 81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/02(日) 00:54:17.38 ID:OWHgimQ60 朝倉が絶えかねて背中を刺してきた 朝倉「遺言はまだ終わらないの?」 キョン「ぐっ・・・・・」 ハルヒ「どういうことよ!ちゃんと説明しなさい!」 キョン「言った通りだ・・・・お前が前の世界に戻りたいと願えば」 キョン「実現することが出来るはずだ・・・」 ハルヒ「なにそれ・・・意味わかんない・・・」 キョン「長門も・・朝比奈さんも・・・古泉も・・・・お前が自己紹介で願ったから・・」 ハルヒ「あたしをからかってるの?!」 82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/02(日) 00:58:09.74 ID:OWHgimQ60 キョン「お前は見たことがないから・・信じられないかもしれんが」 キョン「間違いなく宇宙人に未来人に超能力者なんだ・・・」 ハルヒ「そんなこと・・・あるはずが」 キョン「このジョン・スミスを信じろ」 ハルヒ「・・・・・・」 もう限界だ 意識が朦朧としている キョン「お前には願望を実現できる能力があって!」 キョン「世界はちゃんとお前を中心に動いてるようなもんなんだよ!」 84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/02(日) 01:03:25.79 ID:OWHgimQ60 ハルヒ「じゃあ・・・キョンは朝倉さんを素手で倒す」 キョン「は?」 ハルヒ「願えばかなうんでしょ?」 キョン「そうだ」 ハルヒ「じゃあやってみなさい!」 キョン「こんな体で無茶言うな!」 と言った瞬間立ち上がった キョン「傷口が塞がってらー・・・」 なんだか妙に力が沸いてくる こんな無茶苦茶なことでもかなうなんて便利なもんだな 85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/02(日) 01:05:58.67 ID:OWHgimQ60 朝倉「どういうことなの・・・?」 朝倉の顔に驚愕の表情が浮かんでいる そりゃさっきまで血だらだら流してたのがいきなり元通りになったら驚くな ハルヒ「証明してみせなさい!」 キョン「やるしかないのかよ・・」 朝倉「死になさい!」 何が起こったのか 俺は朝倉の凶刃を指2本で受け止めていた 88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/02(日) 01:12:47.75 ID:OWHgimQ60 ハルヒ「やるじゃない!」 朝倉「そんな・・・・そんなことあるはずないわ・・」 キョン「俺のターン!」 ナイフをそのまま握りつぶして脳天からげんこつを喰らわせた 朝倉「あべし」 朝倉が下の階に落ちた ハルヒ「さすがジョンね!本当だなんて思わなかったわ!」 キョン「なあハルヒ・・・古泉たちに申し訳ないから早く戻してくれないか」 ハルヒ「あんたたちだけ楽しい思いしてたんでしょ?!少しぐらいいいじゃない!」 シリアスなシーンもこいつにかかれば台無しだ 89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/02(日) 01:16:44.65 ID:OWHgimQ60 朝倉が戻ってきた 朝倉「そんなことあるはずないわ・・・」 ハルヒ「いきなさいキョン!」 キョン「はあ・・・・」 そういえば自己修復できても一定のダメージを負えば機能停止するみたいなことを 以前朝倉が言っていたような言わなかったような 朝倉「これならどう?!」 朝倉が遠距離攻撃を仕掛けてきたがこれまた驚きだった マト○ックスのネオの気分が分かったぜ 90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/02(日) 01:20:23.38 ID:OWHgimQ60 朝倉「どういうことなの・・・・」 全部掴んで地面にたたきつけてやった 朝倉「バックアップを使うしかないようね・・・」 朝倉の後ろから静かに喜緑さんが現れた 喜緑「こんにちは」 キョン「喜緑さんまで・・」 ハルヒ「あれ?いつか部室に来た人じゃない!今度は敵ってわけね!」 ハルヒ「キョン!めっためたのギッタギタにしてやりなさい!」 92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/02(日) 01:25:56.04 ID:OWHgimQ60 キョン「とっとと終わらせよう」 軽く地面を蹴った 朝倉「どこに消えたの?!」 何言ってやがる 目の前だろうが 喜緑「・・・・・・・」 喜緑さんが吹き飛んだ どうやら喜緑さんの体内に入ってしまってたらしい ハルヒはマトリックスでも見たのか? 朝倉「・・・・!」 キョン「もう終わりだ」 93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/02(日) 01:30:29.27 ID:OWHgimQ60 キョン「これは長門の分!」 朝倉「ぐう・・」 キョン「これは朝比奈さんの分!」 朝倉「う・・・ぐぐう・・」 キョン「これは古泉の分!」 朝倉「かは・・・・っ」 キョン「ザ・ワールド!!」 キョン「これは俺の分だアッー!」 キョン「そして時は動き出す」 朝倉「」 気付けば館の上半分が吹き飛んでいた 95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/02(日) 01:36:30.35 ID:OWHgimQ60 キョン「もういいか?」 ハルヒ「まだよ!もっとやっちゃいなさい!」 キョン「さすがに可哀想だぜ・・・」 ハルヒ「敵に情けは不要よ!苦しませて殺りなさい!」 ハルヒ「そうだ!副団長と団員も蘇らせてあげるわ!」 ハルヒ「とことんやっちゃいなさい!」 古泉、みくる、長門「?」 古泉「これは一体・・・」 みくる「私刺されて・・・」 長門「涼宮ハルヒによるもの」 古泉、みくる「なるほど」 98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/02(日) 01:41:14.33 ID:OWHgimQ60 キョン「古泉・・・朝比奈さんに長門まで・・」 古泉「これはなんですか?」 キョン「ハルヒだ」 朝倉「・・・・・」 古泉「これは・・・あなたの仕業ですか?」 キョン「ハルヒが満足しないそうだ」 古泉「というと?」 キョン「満足させれば元に戻る」 古泉「把握しました」 おもむろに古泉は赤い玉を手のひらに出した 101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/02(日) 01:44:32.83 ID:OWHgimQ60 古泉「ふんもっふ!!」 朝倉「」 みくる「み・・ミクルビーム!」 朝倉「」 長門「・・・・」 ハルヒ「こらー!有希もやっちゃいなさい!」 キョン「やれやれ」 古泉「しかし一方的ですね」 長門「朝倉涼子はじきに機能停止する」 キョン「だろうな」 103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/02(日) 01:49:31.38 ID:OWHgimQ60 キョン「長門で終わらせてくれ」 長門「・・・・・」 長門「当該対象の有機情報連結を解除する」 朝倉「また消えることになるなんて・・・」 朝倉「何度でも蘇ってやるわ!」 104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/02(日) 01:52:31.38 ID:OWHgimQ60 キョン「ハルヒ、もういいだろう」 ハルヒ「わかったわよ!楽しかったしもういいわ!」 こうしてやっと元の世界へと戻ることができたSOS団の面子であった ただ、俺の呼び名がキョンからジョンになってしまっていた おわり 後半眠くてやけくそになった 後悔はしていない 最後まで見てくれた人ありがとう!