ハルヒ「フォーサイドにいくわよ!!」 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 00:36:33.98 ID:WkNeL1tIO ――――放課後、SOS団部室 キョン「フォーサイド?聞いた事無いな、そんな場所」 長門「…フォーサイド。イーグルランド最大の大都会。高層ビルが立ち並び、デパーt」 キョン「あー長門、その…もういいぞ」 長門「…そう」シュン 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 00:39:13.56 ID:WkNeL1tIO 古泉「いいですね、大都会フォーサイド。実は僕も一度行ってみたかったんですよ」 ハルヒ「さっすが古泉くん!わかってるじゃない!!」 古泉「んっふ。博物館に恐竜の骨が展示されていると聞きまして。少しばかり興味があるんですよ」 古泉(ほねフェチだなんていえない) キョン「…成る程な。で、ハルヒ。どうしてお前はそのフォーサイドとやらに行きたいんだ?」 ハルヒ「決まってるじゃない!!不思議な事を探しに行くのよ!何のためのSOS団だと思ってんのよ!!」 キョン「やれやれ…。まったく飽きないなお前も」 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 00:41:12.34 ID:WkNeL1tIO ハルヒ「何よ!!いいじゃないの!さっ、いくわよフォーサイド!!」グイッ キョン「離せハルヒ!少しは落ち着けんのかお前は。第一、どうやってそこまで行くつもりなんだ?かなり遠いんだろ?」 ハルヒ「そっ、それは……」 古泉「心配なさらなくても結構ですよ、涼宮さん」 古泉「来週、フォーサイド直通のバスがこの付近に来るそうですから」ニコッ ハルヒ「それよ!!それに乗れば何も問題ないじゃない!!!」 キョン「古泉…お前」 古泉「んっふ」 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 00:46:18.81 ID:WkNeL1tIO キョン「しかしだな…」 ハルヒ「うるさいわね!!もう決定したの!!来ないなら死刑よ!!!」 キョン「……もう好きにしろ」 ハルヒ「当たり前よ!…みくるちゃんはもちろん大丈夫よね?」 みくる「えっ、あっはい大丈夫ですけど…」 キョン「……長門はいいのか?」 長門「いい」 キョン「そうか…」 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 00:51:01.96 ID:WkNeL1tIO ハルヒ「そうと決まれば今日は解散よ!!早速帰って準備しなきゃ!!」ガタッ ピシャン!! タッタッタッ…… みくる「涼宮さん行っちゃいましたね…」 …ッタッタッタ ガラァ キョン「うおっ」 ハルヒ「いい?皆もちゃんと準備するのよ!!特にキョン!わかってるわね!?」 キョン「へいへい」 ハルヒ「じゃあ!!」 ピシャン!! タッタッタッ…… キョン「さて古泉」 古泉「はい、なんでしょう」ニコ キョン「どういう事か説明して貰おうか」 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 00:56:09.23 ID:WkNeL1tIO 古泉「僕たちは来週、フォーサイドへ行きます。交通手段はバs」 キョン「…そんな事を聞いてるんじゃあ無い事くらいわかるよな?」 古泉「んっふ」 キョン「…まずだ、俺はそのフォーサイドとかいう都市を知らない」 古泉「ふむ」 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 01:01:23.92 ID:WkNeL1tIO キョン「長門が言うような大都市ならば、いくら俺が時事に疎かろうが何らかの形で耳にした事くらいあるはずだ」 古泉「あなたがそう思われるのも無理はありません。なぜなら二日前まで、フォーサイドは…架空の都市でした。」 キョン「…架空?」 古泉「そうです。実際にはフォーサイドは存在しうる都市ではありません。しかし、現に今は実在する都市なのです」 キョン「…どういう事かさっぱりわからん」 古泉「一昨日の時点では実在しなかった都市が昨日出来上がった、といったところでしょうか」 キョン「…ますます訳がわからん」 みくる「…」チッ キョン「朝比奈さん、今何か言いました…?」 みくる「いいえ〜、何でもありませんよぉ?」 キョン「そ、そうですか」 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 01:07:43.00 ID:WkNeL1tIO キョン「……もしかしてまたハルヒが絡んでいるのか?」 古泉「少なくとも僕はそう踏んでいます」 キョン「あいつ…今回は何に影響されたんだ?」 古泉「それもおおよその目星は付いているのですが」 古泉「ここは長門さんに説明して頂くのが適切かと。お願い出来ますか?」ニコ 長門「……」コク 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 01:15:16.70 ID:WkNeL1tIO 長門「涼宮ハルヒは三日前、一つのゲームを発見、それに着手した」 キョン「ゲームだと?そんな物に…っと、すまない。続けてくれ」 長門「構わない」 長門「…そしてフォーサイドとはそのゲーム中に登場する都市」 長門「ゲームのタイトルは…」 古泉「『Mother2』…ですね?」 長門「……」コク キョン「何かお前いいとこ取りしたな」 古泉「んっふ」 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 01:25:40.35 ID:WkNeL1tIO 古泉「まあいいじゃないですか。それで、あなたはこのタイトルをプレイした事はありますでしょうか」 キョン「いや、無いな」 古泉「それは残念です。はっきり言ってかなり損をしていると言えますね」 キョン「そんなに面白いのか?それ」 古泉「ええ、任●堂の傑作RPGの内の一つと言えるでしょう。間違ないです」 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 01:30:32.46 ID:WkNeL1tIO キョン「なあ古泉、ひとついいか?」 古泉「なんでしょうか」 キョン「そのゲーム…まさか宇宙人が〜って話じゃ無いだろうな?」 古泉「流石ですね、驚きました。ご名答です。」 キョン「…嬉しくないな。というより、それはかなりマズいんじゃないか?」 古泉「…と言いますと?」 キョン「宇宙人やら何やらが出て来る話なら、地球が襲われて危ないんじゃないかって事だ」 古泉「ああ、その心配は無いようです。今のところ現れているのはフォーサイドだけのようですから」 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 01:43:42.28 ID:WkNeL1tIO キョン「…根拠がよくわからないがお前がそう言うなら心配はいらんだろう」 キョン「古泉、もう一つ質問がある」 古泉「なんでしょう?」 キョン「他の人達…一般人はいきなり現れたフォーサイドに何の違和感も感じないのか!?」 古泉「ええ、そのようです。どうやら昨日、涼宮さんの力によって世界が改変されたみたいですね。フォーサイドが元から存在した世界へと」 キョン「じゃあ、何で俺達は…?」 古泉「いつかの夏休みと同じですよ」ニコッ キョン「…やれやれ」 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 01:57:29.59 ID:WkNeL1tIO キョン「まあいい、今日はもう帰るぞ。いつもに増して疲れた」 古泉「そうですね。さて、帰って僕も準備しなければ」 キョン「お前ノリノリだな」 古泉「んっふ」 長門「(…準備?)」 みくる「じゃあ皆さん、今日もお疲れさまでしたぁ〜」 キョン「お疲れさまです、朝比奈さん」 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 02:16:29.48 ID:WkNeL1tIO ―――一週間後 ハルヒ「キョン!!遅いわよ!奢りは…今日は勘弁してやるから感謝しなさい!」 キョン「そりゃどうも」 ハルヒ「さあ!張り切っていくわよ!!」 みくる「少しどきどきしてきましたぁ」 古泉「(ほね、ほね)」グフッ 長門「……」ドサッ キョン「うわ!?長門、なんだその荷物!!」 長門「…準備」 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 02:25:05.80 ID:WkNeL1tIO キョン「お前なあ…っしかも中身は全部カレーじゃないか!置いて行きなさい!腐っちまうぞ」 長門「……」ジッ キョン「な…なんだ」 長門「……」グス… キョン「お…落ち着け長門!!向こうでもきっとカレーは食える!だから置いて行こう!な?」 長門「本当?」キラキラ キョン「もちろんだ」 長門「わかった」ポイ ベチャッ パリーン 近所のおやぢ「誰だぁぁぁ!!!!うちの庭にカレーなぞ投げ入れたのはぁぁぁぁあぁ!!!!でてこぉぉぉおぁいい!!ドララァァ!!!」ブチブチ 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 02:35:27.88 ID:WkNeL1tIO ハルヒ「ちょっと有希、キョン何してんの!!早く乗りなさいよ!!」 キョン「ああ…すまん、今行く」 キョン「ほら、長門!急げ!」グイグイ 長門「(カレー…)」ウル ハルヒ「よし、全員乗ったわね?出発よ!!」 運転手「いくだよー」 ブロロロロロ・・・・・・ ――――数十分後 ハルヒ「着いたわ!!ここがフォーサイドよ!!!ん〜、いかにも都会って感じね!!」 みくる「ふぇぇ〜、すごいです〜!」 長門「ゴイスー」 キョン「こんなに早く着くもんなのか」 古泉「細かい事を気にしては行けませんよ」 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 02:45:24.31 ID:WkNeL1tIO みくる「せっかくだから鶴屋さんも誘えばよかったですねぇ」 ハルヒ「そうね、次に行く時は誘いましょうか」 みくる「はい!」 キョン「(一体何回行くつもりなんだお前は)」 古泉「では僕は早速博物館に向かわせていただきます。どうですか?あなたも一緒に」 キョン「俺は行かん。ただの骨なんぞに興味は無いからな」 古泉「そうですか、残念です(ぃよしっ!!これでほねは僕の独り占め…んふふ、あはあは)」 古泉「ではまた後ほどお会いしましょう(ほね、ほね、ほね、あはあはうふふ)」 キョン「何かあいつ…妙にいきいきしてたな」 長門「ゴイスー」 50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 03:00:12.37 ID:WkNeL1tIO ハルヒ「まあいいじゃない!楽しみ方は人それぞれよ!」 キョン「それもそうだな」 ハルヒ「それよりキョン!有希!みくるちゃん!あたし達はデパートに行くわよ!!!」 キョン「おい、不思議探しはいいのか」 ハルヒ「何言ってんのよ!!あんたは荷物餅なんだからね!早く来なさい!」ビシ キョン「へいへい…」トボトボ 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 03:08:30.73 ID:WkNeL1tIO ―――デパートにて ハルヒ「へぇ…広いわね、色々売ってるじゃない!」 みくる「ふぇぇ〜すごいです〜」 長門「ゴイスー」 ハルヒ「ねえ見て、『スキップサンド』ですって!なんだか足が速くなりそうね」 みくる「こっちはフライパンです〜力が強くなる気がしましゅ」 55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 03:12:48.40 ID:WkNeL1tIO 長門「(すっごい…ヨーヨー…?)」ドキドキ キョン「なんだ長門、何を見てるんだ?」 長門「…それ」スッ キョン「すっごいヨーヨー?それが欲しいのか、長門」 長門「……」コクリ キョン「どれ、すみませーん」 キョン「これください」 店員「ありがとうごさいやしたー」 キョン「受け取ってくれ、いつも世話になってるお礼だ」 長門「……」キラキラ 長門「……感謝する」 キョン「なに、お安い御用さ」 キョン「俺はこの『ミスターのバット』でも買っとくか。そうだな…妹にでもやるか」 58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 03:23:37.19 ID:WkNeL1tIO ―――同時刻、博物館 古泉「(ここにほねが…)」ゴクリ 古泉「あの、すみません」 受付「いらっしゃいませ。恐竜博物館は本物の恐竜が……」 古泉「えっ?」ドキドキ 受付「…いるわけでわなくて、全てレプリカです。当たり前の事ですけどね。」 古泉「(なんだ……)」シュン 受付「入場料は5ドルです」 古泉「はい、少々お待ちください」 古泉「(!?…財布が無いだと?)」 62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 03:33:08.91 ID:WkNeL1tIO 古泉「大変申し訳ないのですが、今手持ちがありませんので…」 受付「5ドルが惜しいのかしら。恐竜に興味が無いのかしら?変わった人!」 古泉「は、はぁ…」 古泉「………………」 古泉「(このままではここまで来た意味が皆無となる…!)」 古泉「(かくなる上は…強行突破しか…!)」 古泉「マッガーレ」ダッ 受付「あら いやーね、そこのぼく!」 古泉「ッ!?」ビク 受付「入場料は5ドルです。」 古泉「…ありません」 受付「5ドルが惜し(ry」 受付「たったの5ドルも払えないなんて、あなたが博物館入りするべきじゃないかしら」 64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 03:36:56.67 ID:WkNeL1tIO ――――博物館前 古泉「……結局ほねは見られなかった」 古泉「…………………」 古泉「……………」グス 古泉「………」ゴシゴシ 古泉「……そろそろ皆さんのとこへ戻りますか…」 ♪「わるいことにはっならなっいでっしょほーう」プルル 古泉「(ん、電話?…涼宮さんからですか)」ピッ 古泉「はい、なんでしょう」 ハルヒ『あっ、古泉くん!?今博物館でしょ?これからいったんホテルに集合しましょ、今後の計画も立てたいし』 古泉「わかりました、ホテルですね。では、また後ほど」ピッ 古泉「…さて、行きますかね」 65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 03:45:08.95 ID:WkNeL1tIO ――――再び、デパート キョン「しかしよくもまあ、こんなに買ったもんだ」 キョン「重くて仕方が無い」 みくる「キョンくん大丈夫ですかぁ?」 キョン「ええ、朝比奈さん。お気遣いありがとうございます」 ハルヒ「それにしてもアレね、何かアクシデントの一つでも起こらないのかしら」 キョン「起こる訳ないだろう、だが一応聞いてやる。例えば?」 ハルヒ「ん…そうね、停電とk」 ガシャーン パッ みくる「ふぇぇ!?なんですかぁ!?」 ハルヒ「何!?急に目の前が真っ暗に…停電!?」 キョン「…やれやれ」 68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 03:51:59.81 ID:WkNeL1tIO ターラーラーラーラー キョン「なんだ?」 ???『ネス様、ネス様。お友達のポーラ様が最上階でお待ちです。早く起こしください。クェックェッ』 みくる「ななな、なんですか!?今の!?」 ハルヒ「何何!?面白そうじゃない!行くわよ!最上階!!」ダッ キョン「ハルヒ!下手に動くと…おい待てって!」タッ 長門「………」トテトテ みくる「ふぇぇ〜置いてかないでくださいよぉ〜」タタッ 69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 03:58:09.60 ID:WkNeL1tIO ―――デパート三階 ハルヒ「真っ暗ね…何も見えやしないわ」 みくる「ひぃっ!!き…キョンくん…あれ……」ビクビク キョン「なんですか朝比奈さん…って何だ!?レコードが飛んで来る!?」 キョン「長門!危ない!!」 長門「?」ピシッ ポト 長門「…」ヒョイ 長門「…」ペキ あやかしのレコードは動かなくなった! 72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 04:02:14.31 ID:WkNeL1tIO キョン「大丈夫だったか長門?」 長門「平気」 キョン「まあお前に限って滅多な事にはならないか、要らぬ心配だったかもな」 長門「そう」 みくる「よかったですぅ」 ハルヒ「ちょっとキョン!!グズグズして無いで上に行くわよ!」 キョン「危ないかも知れんだろうが!お前は見て無いかもしれんが現に今レコードがどこからともなく飛んで来たんだ!!」 ハルヒ「不思議に危険は付き物なの!!さあ、分かったら行くわよ!!」 キョン「やれやれ……」 ブ………ン ………パッ キョン「明かりが…ついた?」 ハルヒ「何なのよ!明かりが付いたじゃない!!」 キョン「…何事も無く無事にすんで、良かったじゃないか」 ハルヒ「いいわけ無いでしょ!!あーあ、せっかく面白くなってきたのに!」 73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 04:12:02.61 ID:WkNeL1tIO キョン「ん、上から誰か降りて来たぞ…野球帽を被ってる」 みくる「後ろの方は眼鏡ですねぇ」 ハルヒ「きっとあいつらよ!!あいつ達があたしの楽しみを奪ったに決まってるわ!!」 キョン「おいハルヒ、言い掛かりはよせ!」 ハルヒ「だっておかしいじゃない!!こんな事があったばっかりなのに平然と降りて来るなんて!」 ハルヒ「そうだわ……キョン!!あいつらの後を追うわよ!!」 キョン「おいおい、それはマズいんじゃないか」 ハルヒ「いいから行くわよ!!早く!ほら、見失っちゃうでしょ」グイグイ キョン「…やれやれ」 75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 04:24:00.03 ID:WkNeL1tIO ――――ボルヘスの酒場、裏路地 ハルヒ「あいつらどこまで行く気かしら…もしかして…」ブツブツ キョン「おい、なんだあそこ……人だかり?」 みくる「…ここからだとよく見えませんねぇ」 ハルヒ「仕方ないわね…キョン!!あんたちょっと行って見てきなさいよ」 キョン「何で俺が行かなきゃならんのだ」 ハルヒ「いいから!団長命令よ!早く行ってきなさい!!」 キョン「…わかったよ、少し待ってろ」 ガヤガヤ……ワイワイ…… オバン達「ヒソヒソ……ホント!?…イヤねぇ」 キョン「近付いてみたものの…人が多いな。何も見えん」 76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 04:31:17.80 ID:WkNeL1tIO キョン「すみません、少し通してくれませんか」 少年「…食べ物くれたらいいよ」 キョン「食べ物?何でもいいのか」 少年「うん」コクリ キョン「(ハルヒがさっき買ってたのがあったな…これでいいか)」 キョン「これでいいのか?」スッ 少年「スキップサンド!これ、くれるのか?」 キョン「ああ」 少年「はい、前に行きなよ」 77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 04:38:48.59 ID:WkNeL1tIO キョン「すまないな、ありがとう」スッ キョン「(なんだ?人が倒れてる…?それに、その近くにいるのはさっきの帽子の少年…!)」 トンキチ「そ、そこにいるのはネス…ネスだ(ry」 キョン「(ネス?あの少年の名前か…?)」 トンキチ「モノトリーの奴、俺を(ry」 キョン「(…!!あの人命を狙われてるのか!?)」 トンキチ「酒場だ…ボルヘスの酒場の(ry」 キョン「(酒場…?そこにモノトリーという奴が頻繁に?なんだってんだ?)」 トンキチ「泥棒には泥棒の(ry」 キョン「(おいおい、あの人歩いて平気なのか)」 キョン「……行ってしまった」 79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 04:55:31.67 ID:WkNeL1tIO タッタッタッ キョン「ん、ハルヒか」 ハルヒ「キョン!!どうだったのよ」 キョン「説明をする前に小泉を呼ばないか?同じ説明を二度する気にはならん」 ハルヒ「それもそうね、わかったわ!!少し待ってなさい!」 ――――数分後 古泉「やあ、お待たせしました」 キョン「来たか」 キョン「じゃあ説明するぞ」 81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 05:01:10.05 ID:WkNeL1tIO キョン「……と言う訳だ」 古泉「ふむ、なるほど。モノトリーなる人物が最近何かに憑かれた様に人が変わり、フォーサイドの中心人物と成り上がった」 古泉「そしてそのモノトリー氏が最近、ボルヘスの酒場…そこの酒場ですね、何故かそこに入り浸っている。と、まぁこんな感じでしょうか」 キョン「そうだ。俺の聞いた限りではな」 みくる「確かにおかしいですね、そんな偉い人が酒場に入り浸るなんて」 ハルヒ「…どうもその酒場ってのが怪しいわね。」 古泉「そうですね、何か秘密があるのかもしれません」 83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 05:08:55.34 ID:WkNeL1tIO ハルヒ「…よし!!決めたわ!!今からその酒場を調べに行くわよ!」 キョン「もうすぐ暗くなるぞ?明日にした方がいいんじゃないか」 ハルヒ「ダメよ!そんな事してたらまたあいつらに持ってかれちゃうかもしれないじゃない!!」 古泉「それに、酒場が栄えるのは夜が更けてから…ですよ?」ニコ キョン「そういう問題じゃないだろ…第一、俺達は未成年じゃないか」 ハルヒ「そんなの関係ないわ!!さ、行くわよ」タッ 長門「……」トテトテ みくる「ど、どうするんですかぁ?」 古泉「行くしか無いようですよ」ニコッ キョン「…やれやれ」 85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 05:21:41.56 ID:WkNeL1tIO 古泉「さ、行きますよ」スッ キョン「ちょっと待て古泉」 古泉「なんでしょうか」 キョン「今ふと思い出したんだが…お前、このゲームをプレイしたことがあるんじゃ無かったのか?」 古泉「ええ、プレイしましたが」 キョン「ならお前はこの先の話を知っているはずだ。教えてくれ、どうなるんだ?」 古泉「…物語は、先を知らない方が楽しめるものですよ」ニコ キョン「なんだそりゃ」 古泉「(ゲップーが倒せなくて詰んだなんて…言えない)」 87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 05:37:14.72 ID:WkNeL1tIO ―――ボルヘスの酒場 マスター「いっらっしゃいませ。……君達は未成年じゃないのかな?」 ハルヒ「そうよ!!でもお酒を飲む訳じゃないわ、関係ないでしょ?」 マスター「では、何か他の用事があって来たというのかね」 ハルヒ「その通りよ!!」 古泉「最近、ここにモノトリー氏が頻繁に出入りしていると伺いまして…何かご存じではありませんか」 マスター「も、もモノトリーさんが?し、知らないな」ツーン ハルヒ「怪しいわね…何か隠してるんじゃないでしょうね」ジロ マスター「知らない、知らない」 ハルヒ「むむむ…」 89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 05:54:20.83 ID:WkNeL1tIO キョン「……そうだ、ハルヒ」 ハルヒ「どうしたのよキョン」 キョン「あー…なんだ、その、今思い出したんだが」 キョン「カウンター」 マスター「!!」ビク キョン「確か…カウンターを調べてみろ…と、さっき外で倒れてた人がそう言っていたぞ」 ハルヒ「本当!?ナイスよキョン!!さあ?マスター?」ニヤ マスター「……」ブルブル マスター「(やむを得ん…)」 マスター「…調べたいなら調べなさい」 ハルヒ「あら?以外とあっさり調べさせてくれるのね。じゃあ遠慮無く」スタスタ マスター「(見つかりませんよーに)」 90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 06:08:22.73 ID:WkNeL1tIO ハルヒ「ここがカウンターね。…特に変わったところは無いわね」 マスター「……」ニヤリ ハルヒ「ちょっとキョン!!どういう事なのよ!何もないじゃない!!」 キョン「俺は知らん。外で寝てたあの人にでも聞くんだな、今どこにいるかは知らん」 ハルヒ「まったく、役に立たないんだから…」 ハルヒ「どうやらここには何も無いみたいだし…帰りましょう!!とんだ無駄足だったわ」 マスター「…お帰りはあちらになります」ニヤニヤ キョン「いや待てハルヒ、そのカウンターの後ろ側…なんか変じゃないか?」 マスター「!!」ビク 94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 06:23:07.89 ID:WkNeL1tIO ではいったん書き溜めを全て放出します。 ハルヒ「…そう言われればそうね、変に浮いてるっていうか、奥に行けそうだわ」 キョン「あまり探り過ぎて瓶とか割るなよ」 ハルヒ「わかってるわよ!…やっぱり奥に行けるみたい…ってきゃあ!何こr???」 マスター「……」アワアワ キョン「なっ!?ハルヒが消えたっ!!?」 古泉「大変です、僕たちも行ってみましょう」 キョン「…ああ」コク キョン「俺と古泉が先に行きます、朝比奈さんと長門は後からきてくれ」 みくる「わ、わかりましたぁ」 長門「……」コク 96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 06:25:56.75 ID:WkNeL1tIO キョン「…行くぞ、古泉」 古泉「ええ」ニコ キョン「よし…って何だこr???」 古泉「マッガーr???」 みくる「長門さん、わ、私たちも行きましょう!」 長門「……」コク みくる「ふぇぇぇe???」 長門「ユニーk???」 97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 06:28:02.88 ID:WkNeL1tIO ――――??? キョン「…ん、いてて」 古泉「おや、お目覚めですか。」 キョン「古泉か…ここはどこだ?」 古泉「それが…先程まで僕たちがいた酒場のようです。…少し雰囲気はちがうようですが」 キョン「はぁ!?どういう事だそりゃ」 古泉「…どうやらここは異世界、そう考えるのが妥当でしょう」 キョン「異世界だと?…これもゲームの仕様だってのか?」 古泉「おそらくは」 98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 06:32:28.12 ID:WkNeL1tIO キョン「なんなんだ一体…そういえばハルヒはどこにいる?」 古泉「ああ、彼女なら…ほらそこに」スッ ハルヒ「あんたこの店のマスターなんでしょ!?どうなってんのよこれ!教えなさいよ!!」 マスター「いいえ そのとおり。わたしはここのマスターだ。」 ハルヒ「それはさっき聞いたわよ!!ねぇ!ここはどこなの!?」 マスター「いいえ そのとおり。わたしはここのマスターだ。」 ハルヒ「………」 古泉「さっきからあの調子でして」 キョン「…やれやれ」 100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 06:37:12.21 ID:WkNeL1tIO 古泉「…と、後発のお二人も無事に来られたようですよ」ニコ みくる「ひゃうんっ」 長門「……」スタッ キョン「朝比奈さん!大丈夫ですか!?長門も平気か!?」 みくる「あ、はい私は大丈夫ですぅ」 長門「平気」 キョン「…よかった」 みくる「ここは一体どこなんですかぁ?」 古泉「先程まで僕たちがいた酒b(ry」 みくる「ふぇぇ……なんだかとんでもないとこですねぇ」 101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 06:40:29.35 ID:WkNeL1tIO キョン「……客までさっきと同じじゃないか」 古泉「話を伺ってみてはどうです?」 キョン「そうだな…」 キョン「あの、すみません…」 ヨッパライ「なんだい?」 キョン「ここはフォーサイド……ですよね?」 ヨッパライ「え?フォーサイド?なにねぼけてるんだ?ここはムーンサイドだぜ。」 キョン「ムーンサイド?なんですかそれ?フォーサイドじゃあないんですか?」 ヨッパライ「え?フォーサイド?なにねぼけてるんだ?ここはムーンサイドだぜ。」 キョン「…そうですか。ありがとうございました」 ヨッパライ「おうよ!きにすんな。」 キョン「…………」 103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 06:45:36.95 ID:WkNeL1tIO ハルヒ「あぁ!もういいわ!自分で調べるから!!」バタン マスター「いいえ そのとおり。わたしはここのマスターだ。」 タッタッ… 古泉「どうでしたか、涼宮さん。何か有力な情報は得れたでしょうか」 ハルヒ「どうもこうも、まるっきり話にならなかったわ!!あのマスター、同じ事しか言わないんだから!!」 古泉「それはそれは」 104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 06:50:57.08 ID:WkNeL1tIO ハルヒ「…私がいなかった間にみんな揃ったみたいね」 キョン「……ハルヒ。どうするんだこれから」 ハルヒ「そうね、とりあえず外にでてみましょう!!何かここの事についてわかるかも知れないし!」 古泉「涼宮さんの言う通りです。まずはここの事を調べてみましょう」 キョン「…仕方ないな、行くか」 ハルヒ「さあみんな!いっくわよ!!!」 キョン「随分ご機嫌だな、ハルヒ」 ハルヒ「あったりまえよ!不思議な事だらけでワクワクしてるわ!!」 キョン「……そうかい」 105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 06:54:32.75 ID:WkNeL1tIO ―――ボルヘスの酒場、前 キョン「な…なんなんだここは……」 キョン「暗いな…光が無いんじゃない。上手く言えんが…全てが真っ黒だ……そしてまるで暗闇にうかぶネオンのように建物が縁取られている…」 古泉「…正直驚きましたね」 みくる「ふわぁ…なんか目がチカチカしますねぇ」 長門「(…綺麗)」 ハルヒ「すっごいじゃない!!!何よここ!!…どうやらフォーサイドのつくりとここのつくりは同じみたいね」 キョン「ん?あそこに誰かいるんじゃないか?」 古泉「確かにいますね。僕が少し話を伺ってきましょう」 キョン「ああ、頼む」 106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 06:58:25.18 ID:WkNeL1tIO 古泉「すみません、少しお話を伺いたいのですが」ニコ 男「ようこそ ムーンサイドへ。よムうこ そーンサイドへ。ムよーン サうイこドそへ。」 古泉「…大丈夫ですか?どこか悪いのでしたらおっしゃってください」 男「ようこそ ムーンサイドへ。よムうこ そーンサイドへ。ムよーン サうイこドそへ。」 古泉「…………」 古泉「……ありがとうございました」タッ 男「ようこそ ムーンサイドへ。よムうこ そーンサイドへ。ムよーン サうイこドそへ。」 キョン「どうだ古泉、何か聞けたか?」 古泉「すみません、無理でした…ここではまともな会話は期待しない方がいいかもしれません」 キョン「…そうかもな」 108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 07:00:33.51 ID:WkNeL1tIO 古泉「このままでは元の世界には帰れませんよ」 ハルヒ「大丈夫!!何とかなるわよきっと!!」 キョン「その自信はどこから沸いてでてくる」 ハルヒ「そんなもの、勘よ!勘!何となくそうなる気がするの」 古泉「涼宮さんが言うなら間違いないでしょう」 キョン「……まったくだ」 109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 07:05:52.74 ID:WkNeL1tIO キョン「また人を見つけたぞ」 古泉「…もう一度、僕に行かせてください」 キョン「あ、ああ…別に構わんが……」 古泉「んっふ。では、行って来ます」 古泉「すみません、少しお話を……」 ゴツイ男「ハロー!そして…グッドバイ!」ブンッ 古泉「マッガーレ」ヒュン キョン「古泉!?(と、飛んでる!?)」 みくる「あわ、あわわ……(と、飛んでますぅ)」 長門「ユニーク」 110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 07:08:21.77 ID:WkNeL1tIO キョン「おいハルヒ、古泉が!!!」 ハルヒ「うるさいわね!!ほら、あっちに行ってみましょう!!ついてきなさい!!」ガッ キョン「…わかったから引きずらんでくれ」ズルズル 長門「……」キョロキョロ 長門「……」ジー 長門「…こっち」スタスタ みくる「ふぇぇ…みんな置いてかないでくださいよぉ」グスン みくる「……私はあっち側に行ってみよう」グス 111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 07:12:41.98 ID:WkNeL1tIO ――――ムーンサイド、路上 長門「……」ジー 男「おいおまえ。おれのいっちばんきらいなもの おしえてやろう。」 長門「……」 男「それはステーキさ。」 長門「(ステーキ…)」 長門「……」グゥー 男「あのいろ あのにおい あのあじ あのしたざわり」 長門「……」ダラー 男「…おまえよだれがでてるぞ?!」 長門「……」ダラー 112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 07:15:19.78 ID:WkNeL1tIO ―――ムーンサイド、ホテル前 みくる「あっ、あの、すみません……」 男「どいつもこいつもだ!」 みくる「ひいぃっ!!」 男「……そうおもわないか?」 みくる「えっ…あっ…はい……」 男「ムーンサ ムーンサ ンサイ ンサイ ンサイ ムーンサ。」 みくる「ひっ……し、失礼しますっ!」タタッ 113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 07:20:40.30 ID:WkNeL1tIO みくる「(…あっ、また人が…)」 みくる「あの、すみません…」 男「みくるのHPは0になった!」 みくる「ひっ……HPってなんですかぁ!?」ブルブル 男「みくるのHPは0になった!」 みくる「な、なな何なんですかぁ!?」ガクガク 男「みくるのHPは0になった!」 みくる「ひいぃっ!!…ふぇぇぇん、キョ…キョンく〜ん!!」グスン 114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 07:25:33.85 ID:WkNeL1tIO ―――博物館前 キョン「ハルヒは博物館に入って行っちまった、仕方ない…この辺で話を聞くか」 キョン「あの、すまみせん」 男「けずってあげようか?おれはけずるの好きだな」 キョン「えっ!?」 男「きみたちけずられたいんだろ?」 キョン「削るって何をですか?」 男「ンサインサインサイドムーこそようこそようこそよう。」 キョン「……訳がわからん」 116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 07:28:54.37 ID:WkNeL1tIO キョン「(あそこにも人がいるな…無駄かもしれんが、一応話しかけよう)」 キョン「すみません」 女「あんたったらゆうびんポストのくせしてふらふらあるきまわったりして。おかしいったらありゃしない。」 キョン「(…頭が痛くなってきた)」 キョン「……ありがとうごさいました」 女「ムムーーンンササイイドドへへよよううここそそ。」 キョン「……やれやれ」 117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 07:30:57.23 ID:WkNeL1tIO ―――博物館内 ハルヒ「ちょっと聞きたいんだけどここって……」 髭の濃い男「ここにてんじちゅうのほね なんのほねかわかりますか?こたえはですね……」 ハルヒ「何言ってんのよ!骨何ていいからここはなんなのか…」 髭の濃い男「あなたのほね。」 ハルヒ「えっ!?」ギョッ 髭の濃い男「わたしのほね。」 ハルヒ「…アタマおかしいんじゃないの?」 髭の濃い男「ほねのほね。 ほね ほね ほね。」 ハルヒ「…もういいわよ。他を当たるわ」 髭の濃い男「ほね ほね ほね ほね ほね」 118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 07:33:45.30 ID:WkNeL1tIO ハルヒ「(奥に人がいるわね…無駄な気もするけど、聞くだけ聞いてみましょう)」スタスタ ハルヒ「…あんたは骨、骨言ったりしないわよね?」 男「ほねはすばらしいです。あなたもほねがおすきなんですか?」 ハルヒ「だから骨なんてどうでもいいって言ってんでしょ!!」イラッ 男「ほねがお好きなんですね。ほね ほね ほね。」 ハルヒ「…話にならないわね」 120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 07:44:40.57 ID:WkNeL1tIO ここまでで一応書き溜めはおしまいです。このスレが残っていたらまた続きを書こうと思っています。誰も見てなくても書きます。 もし落ちていたら、今度は完成まで書き溜めしてから投下します。文はほとんど変えないつもりです。 初めてのSS投下につき、至らない転が多々あったかと思いますが、少しでも読んで頂いて嬉しかったです。ありがとうごさいました。 そして私の変わりにスレを立ててくださった>>1さん本当にありがとうごさいました。 ムムーーンンササイイドドへへよよううここそそムムーーンンササイイドドへへよよううここそそムムーーンンササイイドドへへよよううここそそムムーーンンササイイドドへへよよううここそそ それでは寝ます。おやすみなさいノシ 142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 14:59:31.45 ID:WkNeL1tIO おはようございます。というよりこんにちは。 スレが残ってたので再開したいと思います。 書き溜めは少ししたのですが十分では無いため、投下のペースはゆっくりになるかと思います。 保守をしてくださった方、ありがとうごさいました! 稚拙な文ですが、ネタの範囲内で楽しんで頂ければ幸いです。 では、投下しようと思います。 144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 15:03:19.90 ID:WkNeL1tIO ―――モノトリービル上方 古泉「マッガーレー」スタッ 古泉「…なんだかひどい目にあいましたね」 古泉「しかし、ここはどこなのでしょうか」スタスタ 古泉「ん…この建物は?…モノトリー…ビル?」 古泉「…行ってみる価値はありそうですね」スタ 古泉「……通路に人がいますね、話しかけてみますか」 145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 15:11:02.55 ID:WkNeL1tIO 古泉「すみません、ちょっとそこを通して頂けませんかね?」ニコ 男「マニマニのぞうなら このすぐさきにある。だけどおれがじゃましてる。」 古泉「マニマニの像?邪魔??それは一体…?」 男「眉毛が 太いおんなと 八重歯のおんなの ふたりも つれていないようなやつに ここをとおるしかくが あるとおもうなよ!」 古泉「…わかりました、失礼します」スッ 古泉「ふむ……これらをまとめると…」ブツブツ 古泉「やはり、こう考えるしか……とりあえず涼宮さん達と合流する必要がありそうですね」 146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 15:18:18.88 ID:WkNeL1tIO ―――博物館前 キョン「ん…ハルヒ、戻ったか。で、どうだったんだ?帰る為のヒントくらい見つけたんだろうな?」 ハルヒ「こっちはダメね…あんたはどうだったのよ」 キョン「右に同じ、ってとこだな」 ハルヒ「そう…ねぇ、ひとまずみんなと集合しない?誰かが何か見つけたかもしれないし」スタスタ キョン「そうだな」 ハルヒ「場所はここでいいわね」 ―――十数分後 キョン「あっ来た来た、朝比奈さーん!こっちです!」 ハルヒ「みくるちゃんで最後ね、全員そろったわね」 みくる「ふぇぇ、みんな早いですねぇ」 古泉「いえ、僕たちも今来たばかりですから」ニコ キョン「そうですよ、気にする必要ありません」 147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 15:35:19.97 ID:WkNeL1tIO ハルヒ「さて!みんな揃った事だし、一人ずつ何があったか報告していきましょうか」 ハルヒ「まずは有希よ!!」 長門「ステーキ」 ハルヒ「…みくるちゃんは?」 みくる「HPが0になったみたいです…」ブルブル キョン「(何があったんだ二人とも)」 みくる「涼宮さん達はどうだったんですかぁ?」 キョン「…俺は特に何もみつけられなかったな」 ハルヒ「あたしの所には骨、骨うるさい奴等しかいなかったわ」 古泉「…ほね!?」バッ ハルヒ「どうしたの!?古泉君」 古泉「…いいえ、何でもありません」ニコ 148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 15:49:37.95 ID:WkNeL1tIO 古泉「それより先程、耳寄りな情報を手にしましたよ」 ハルヒ「気になるわね、早速話してちょうだい!」 古泉「かしこまりました」 古泉「うんぬんかんぬんかくかくしかじか………と言う訳です」 ハルヒ「なるほどね…」 キョン「すると、その『マニマニの像』とやらがこの空間の元凶という訳か?」 古泉「ええ、さらにその像には人の心を支配する不思議な力があるようです。」 古泉「モノトリー氏もこの像に影響されたと考えるのが妥当でしょう、そう考えるなら辻褄も合います」 キョン「なんというか…おっかない像だな」 古泉「んっふ。まだ憶測の域を出ませんがね」 ハルヒ「…そしてその像の所へ行くには、眉毛が太くい女と八重歯の女を連れている必要があるって訳ね」 古泉「そのようです」 150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 16:06:27.87 ID:WkNeL1tIO ハルヒ「それならやる事は簡単じゃない!!その二人を探し出すのよ!!」 キョン「…どうやらそれしか方法が無さそうだしな」 みくる「あ、あの、一つ質問なんですけど…」 ハルヒ「どうしたのみくるちゃん、言ってみなさいよ」 みくる「あ、はい…ここって、しばらく歩いてると見えない壁みたいな物にぶつかるんですけど…何なんですかねぇ?」 古泉「それは僕も気になっていたんです。道は目の前に見えるのに進めない箇所がいくつかありましたから」 キョン「自由に移動できないって事か」 古泉「はい、普通に進むのならば」 キョン「普通?って事は他の方法があるのか?」 古泉「ええ。今も僕はその方法でこの近くまでやってきましたから」 キョン「一体どういう方法なんだ?」 古泉「投げて貰うんですよ」ニコ キョン「は!?」 151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 16:21:52.66 ID:WkNeL1tIO 古泉「文字通り投げて貰うんですよ。最初に僕が皆さんとはぐれた時…僕が空を飛ぶのを目撃しましたでしょう?」 キョン「……そういえば確かに飛んでいたな」 古泉「あの時僕は投げられていたのです…ああ、ちょうどあそこに見えてる方にです」 ゴツイ男「……」ズン キョン「……」 古泉「どうやら話しかけると問答無用で投げられてしまうようです、お気をつけください」 キョン「投げて貰うといってもだな…危なくないのか?」 古泉「大丈夫ですよ、気がつけば着地していますから」ニコ キョン「それはそれで危ないんじゃないだろうか」 古泉「んっふ」 153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 16:26:04.31 ID:WkNeL1tIO 古泉「加えて言いますと彼らのコントロールは正確無比。つまり移動先は必ず同じ場所と言う事になります」 長門「ゴイスー」 ハルヒ「さあ、問題も解決した事だし眉毛女と八重歯女を探しに行くわよ!!」 キョン「いや、解決はしてないぞ」 ハルヒ「探すとは言ったものの、どこから探せばいいのかしらね」 古泉「とりあえず投げられてみてはいかがです?」 ハルヒ「そうね。あの人でいいわ!話しかけるのよ!キョン!行くわよ!!」 キョン「…やれやれ」タッ 154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 16:31:59.97 ID:WkNeL1tIO ハルヒ「あのー」 ゴツイ男「ハロー! そして…グッドバイ!」 キョン「うおっ!?身体が!?」 ポワァァァァァァ…… キョン「あれ?いつの間にここに着いたんだ?」 古泉「どうです、初めて投げられた気分は?」 キョン「…あまり気持ちのいいもんじゃないな、心臓に悪い。それよりここはどこだ」 古泉「おや、ここはさっき僕が来た場所ですね」 キョン「…って事は」 ハルヒ「ハズレみたいね」 古泉「仕方ありませんよ、気長に行きましょう」 キョン「…やれやれ」 160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 17:03:36.11 ID:WkNeL1tIO ハルヒ「さて、次は…っと…いたいた!みくるちゃん!頼むわよ!」 みくる「はっはい!!」 みくる「すっ…すみません」 ゴツイ黒服「おまえ その1と その2と その3と その4と その5を…… びょういんおくりに してやる!」 みくる「ふぇぇ〜!」 ポワァァァァァァン……… 161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 17:06:43.70 ID:WkNeL1tIO ―――病院 キョン「…今度はどこだ」 古泉「病院のようですね、先程の男性も『病院送り』とおっしゃってましたし」 キョン「そのまんまかよ」 ハルヒ「う〜ん、探してみたけどここにも二人はいないようね」 キョン「…本当にいるのか?その眉毛女と八重歯女ってのは」 長門「いる」 キョン「…えらい自信だな、長門さんよ」 古泉「まあ、彼女が言うんです確かな情報でしょう」 キョン「まあな」 ハルヒ「さあ、こんなとこでグズグズしてるひま無いわ!!!次に行くわよ!」 163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 17:24:49.95 ID:WkNeL1tIO ―――病院の外 みくる「あれぇ…わたしさっきここにいましたよぉ?ほらぁ、あっちにホテルもありますし」 ハルヒ「じゃあここはもういいわね、近くに投げてくれる人はいないの?」 古泉「いましたよ、涼宮さん。こちらです」 ハルヒ「さすが古泉君ね!!さっ、話しかけましょう!」 古泉「んっふ。お褒めに預かり、光栄です」 古泉「ごめんください」 ゴツイ男「ハロー! そして…グッドバイ!」 ポワァァァァァァン……… 164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 17:32:18.11 ID:WkNeL1tIO ―――モノトリービル前 キョン「着いたか……おい古泉!!あそこにあるのって…」 古泉「ええ、おそらくあれがマニマニの像…間違ないでしょう」 ハルヒ「あれをどうにかすればいいのよね?」タッタッ ハルヒ「さあ、いくわy…ぶっ!!」ベチン ハルヒ「痛いわね!!どうなってんのよこれ!!」ヒリヒリ キョン「これが朝比奈さんが言っていた『見えない壁』なのか?」ペタペタ 古泉「そのようです」 キョン「なんてこった、本当に見えないじゃないか…向こう側は見えてるってのに」ペンペン 166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 17:40:46.87 ID:WkNeL1tIO 古泉「物理的なには矛盾してますが、ここを通れない事だけは確かです。ここから行くのは諦めた方がいいでしょう」 ハルヒ「じゃあどうやって行くってのよ!!ここにも眉毛と八重歯はいないみたいだし!!」 キョン「まあハルヒ、そう慌てるな。……ん、どうした長門、何か見つけたのか?」 長門「……」コク 長門「…あそこ」スッ ハルヒ「あっ!!投げてくれる人じゃない!!ありがとう有希!!大好きよ!!」 長門「構わない」キリッ キョン「よくやったな長門、えらいぞ」ナデ 長門「…//」ポッ キョン「(長門の顔が赤い…?まあ、気のせいか)」 ハルヒ「さあ、じゃんじゃん行くわよ!!」 ゴツイ男「ハロー!そして……グッドバイ!」 ポワァァァァァァン 168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 17:58:14.44 ID:WkNeL1tIO 古泉「ここは…おや、またモノトリービルの近くのようですね」 キョン「例のよって向こう側へは行けない…か。まったく、煩わしい壁だ」ペチペチ みくる「あっ、そこに誰かいますよぉ?」 ハルヒ「何か知ってるかも知れないわね!行ってくるわ!」ダッ ハルヒ「ねぇ!眉毛が太いおn…」 女「ケッハ モルタア!ケッハ モヌラタア!」 ハルヒ「…八重歯の女をしらない?」 女「ぎんいろの おおきなたまで なつのくに くろこげの あなたは どっこい だいじょうぶ」 ハルヒ「…知らないわよね、もういいわ」タッ 女「……わたしには みえるのです。」 169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 18:15:01.50 ID:WkNeL1tIO キョン「どうだ?何か聞けたか」 ハルヒ「ダメね、相変わらずわけわかんない…って、あそこにいるのは投げてくれる男じゃない!?」 みくる「あ、本当ですね」 キョン「あいつら一体何人いるんだ!?」 古泉「いいじゃないですか、おかげで先に進めるのですから」 キョン「さっきから全然進んで無い気がするが」 古泉「そう言わずに、さぁ…行きますよ」タッ キョン「…やれやれ」 ゴツイ男「ハロー!そして……グッドバイ!」 ポワァァァァァァン…… 171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 18:33:35.48 ID:WkNeL1tIO 古泉「…これまたさっきとあまり変わらない場所に来ましたね」 ハルヒ「あぁ!!もう!!なんなのよ!!!ちっとも見つからないじゃない!!」イライラ みくる「ふぇぇっ、涼宮さん落ち着いてください〜」オロオロ ハルヒ「ちょっとキョン!!あんた何とかしなさいよ!!」ビシッ キョン「わかったから少し落ち着け」 キョン「…あの人に話を聞くか…無駄だとわかっていてもな」 キョン「あの〜この辺に…」 男「ハロー!そして……」 キョン「っ!?あんたも俺達を投げるってのか!?待て、心の準備が………ん?」 キョン「投げられて…ない……?」 男「グッドバイ……するかい?」 キョン「(選ばせてくれるのか、さすがはスーツメン)」 173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 18:39:43.53 ID:WkNeL1tIO キョン「おいハルヒ!!もうここに用事は無いか??投げて貰えるらしいぞ」 ハルヒ「そうねー、他には何もないみたいだし…投げて貰いましょう!!」 キョン「わかった」 スーツメン「グッドバイ……するかい?」 キョン「はい!お願いします」 スーツメン「ようこそ ムーンサイドへ。ようこそ ムー ムー ムー ンサ ンサ ンサ ンサ……ンサイドへ。」 キョン「……おかしいな、なぜ投げられんのだ」 ハルヒ「ちょっとキョン!!早く行きましょう!なにしてんのよ!!!」 キョン「…すまんが、わからん。さっぱりだ」 174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 18:44:46.74 ID:WkNeL1tIO 古泉「ふむ」 キョン「どうしたんだ古泉」 古泉「いえ、少し思い当たる事がありまして」 キョン「なんだ、言ってみろよ」 古泉「…これはあくまでも仮説なのですが、この世界…ムーンサイドでは『はい』が『いいえ』で『いいえ』が『はい』を意味しているのでは無いでしょうか」 キョン「信じられるかそんな話」 176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 18:47:51.81 ID:WkNeL1tIO 古泉「この期に及んでまだそんな事を言うんですか?…いいです?ここは異次元、僕達の常識が通じる世界では無いのです」 キョン「それは百も承知だ、目の前の光景を見ればな…しかしお前の仮説には根拠が不足している」 古泉「…いいでしょう、僕がこの仮説を実証してきます。そうすれば根拠も何も関係ありませんから」ニコ キョン「それはそうだが…」 178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 18:53:40.96 ID:WkNeL1tIO 古泉「では、いって来ます」ニコ キョン「……」 古泉「どうも、こんにちは。いや、こんばんはの方が相応しいでしょうか」 スーツメン「ハロー!そして……」 みくる「……」ドキドキ スーツメン「グッドバイ……するかい?」 古泉「いいえ、お願いします」ニコ スーツメン「では……グッドバイ!」 古泉「どうです?」ニコリ キョン「……やれやれ」 ポワァァァァァァン…… 179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 18:55:07.55 ID:WkNeL1tIO ―――??? キョン「ここは…どこかの部屋か?」 ハルヒ「やっと一歩前進ってところかしら」 古泉「おや、ここにも誰かいるようですよ。あれは…モヒカン…でしょうか」 みくる「も、もひかん!?(もひかんってなんでしょうか…?)」 長門「ユニーク」 180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 18:57:25.57 ID:WkNeL1tIO ハルヒ「ちょっとあんた!!話を聞きたいんだけど」 モヒカン「おれは いま ヒマで ヒマで てが はなせねえのよ。」 ハルヒ「ヒマ!?ヒマなら別にいいじゃないのよ!!」 モヒカン「ようじが あるんなら そこにいる おれの あいぼうたちに はなしかけてみちゃ どうだ?」 ハルヒ「相棒!?…どこにいるってのよ?」キョロキョロ モヒカン「ほら そこに いるだろうよ」 みくる「ふぇっ!!す、涼宮さん…」ビクビク ハルヒ「!?どうしたのみくるちゃん!?急に大きな声なんか出したりして」 みくる「涼宮さん…隣りを見てください」ブルブル ハルヒ「??」クイッ ハルヒ「なにかしらこれ…黒い…人形?」グイ 181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 19:01:52.69 ID:WkNeL1tIO 人形?「ちょっ……痛いにょろ!は、ハルにゃん、髪を引っ張らないでおくれよ!」 ハルヒ「人形が喋った!?…っていうかその喋り方は…」 みくる「鶴屋さん…ですか?」 鶴屋「こりゃあ驚いたね!!みくる、このあたしが見えるってのかい?」 みくる「はっ、はい」 鶴屋「あれれ??やっぱ見えて無いのかな?にょろーん。」 182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 19:04:05.63 ID:WkNeL1tIO 書き溜め全て出し尽くしました 少し休憩します