鶴屋「寝技の特訓に付き合ってほしいにょろ!」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/15(水) 23:50:34.23 ID:VMqoprvA0 キョン「な、何ですか、いきなり?」 鶴屋「SOS団への依頼だよ! あたしの特訓に付き合ってほしいのさ!」 キョン「は、はあ。でも今、寝技って……」 鶴屋「いや〜、今度グラップリングの大会に出場することになったのさ!」 鶴屋「けど道場の練習だけじゃ物足りなくてね、学校でも練習したっくてさ」 鶴屋「そこで! 君たちの力を借りたいというわけっさ!」 古泉「なるほど、そういうことでしたか」 みくる「ねね、寝技ですか」 ハルヒ「へ〜〜面白そうじゃない、その依頼受けたわ!」 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/15(水) 23:53:08.00 ID:VMqoprvA0 キョン「確かに、ハルヒや長門ならいい練習相手になりそうですね」 鶴屋「いやいや、実は頼みたいのはキョンくんと古泉くんになんだよね」 キョン「え? 俺と古泉に? どうしてです?」 鶴屋「う〜ん、まあちょっと理由があってね」 ハルヒ「ちょっとキョン! あんた今エロいこと考えたでしょ!」 キョン「なんでそうなる! というか本当に何でです、鶴屋さん?」 鶴屋「とりあえず体育館に移動してから説明するっさ。ついてきておくれ!」スタスタ 鶴屋「あ、できればジャージも持ってきてほしいっさ」 古泉「おやおや、あなただけならまだしも僕もですか。珍しいですね」 みくる「ああああの、ねね寝技っていったらその、はううう……」 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/15(水) 23:56:07.87 ID:VMqoprvA0 ハルヒ「ま、行ってみましょ。どっちにしろ面白そうじゃないの」スタスタ キョン「ま、ハルヒ絡みの厄介事じゃないだけマシか」スタスタ 古泉「最近はイベントらしいイベントもありませんでしたからね。丁度いいかもしれません」スタスタ 長門「…」スタスタ みくる「その……男と女で寝技って……ひゃううう」スタスタ 体育館 鶴屋「着いたよ! それじゃあ早速始めるにょろ!」 キョン「その前に説明ですってば。何で俺と古泉なんです?」 鶴屋「う〜んとそれはだね〜、ハルにゃん、ちょっと相手してくれるかい?」 ハルヒ「え? あたし? いいわよ」 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/15(水) 23:59:09.17 ID:VMqoprvA0 ハルヒ「と言っても、どうすればいいの?」 鶴屋「今からあたしが関節技や絞め技を仕掛けるから、それからひたすら逃げてほしいにょろ」 ハルヒ「わかったわ、さぁいつでもいいわよ!」 鶴屋「それじゃいくにょろ! ほりゃ!」 ハルヒ「なんの! それ!」 鶴屋「おっ、やるね! てりゃあ!」 ハルヒ「甘いわ! よっと!」 キョン「おおっ、いい勝負してるな」 古泉「武道の達人である鶴屋さんの技をことごとくかわすとは、さすが涼宮さんですね」 キョン「これで十分いい練習になると思うけどな。何で俺たちじゃないと駄目なんだろな?」 鶴屋「……ウヒヒ」 キョン「ん?」 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 00:02:08.60 ID:LjHisxgI0 鶴屋「いっひっひ、そぉい!」ガバァ ハルヒ「きゃっ! むー、やるわね鶴屋さん!」 古泉「おや、横四方固めの体勢になりましたね」 キョン「あ、ああ、そうなんだが、何か鶴屋さんの様子が……」 鶴屋「ハァ、ハァ、んふふ〜〜」サワサワ ハルヒ「ひゃああ! ちょ、ちょっと鶴屋さん! どこ触ってんの!」 鶴屋「ハルにゃんはいい身体してるね〜〜ふひひひひ」ムニュムニュ ハルヒ「あん、やめてったら! こんの〜」ジタバタ 鶴屋「無駄だよハルにゃん、にょろろろろ」クニクニ コリコリ ハルヒ「ぜ、全然動かない! ひん! あ、はう! た、助けてー!」 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 00:05:09.29 ID:LjHisxgI0 古泉「……さっきまでとはまるで別人ですね」 キョン「あのハルヒが手も足も出なくなるとはな、恐るべし鶴屋さん」 みくる「2人とも! 見てないで早く助けてあげてくださーい!」 キョン「おっとと、鶴屋さん! ちょっとストップです!」 鶴屋「ええんか? ここがええのんか? ハァハァ……」 古泉「目が怖いですね……完全に正気を失っています」 キョン「鶴屋さん! 目を覚ましてください!」ユサユサ 鶴屋「はっ! あ、あたし……」 鶴屋「あ〜〜またやっちゃったにょろ……」 ハルヒ「ハァ、ハァ、た、助かった」 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 00:08:08.94 ID:LjHisxgI0 キョン「鶴屋さん、今のは一体……?」 鶴屋「う〜ん、あたし自身は全然覚えてないんだけどね」 鶴屋「女の子と組み合ってると、何かいつの間にか今みたいに暴走しちゃうみたいなんだよね」 キョン「そ、それはつまり」 古泉「どうやら鶴屋さんは、そういう性癖をお持ちのようですね」 みくる「は、はわわわわ」 鶴屋「いやー申し訳ないっさ。男が相手だと全然大丈夫なんだけどね」 キョン「俺たちにしか頼めないってそういうことだったんですね」 ハルヒ「う、ううううう……」 みくる「す、涼宮さん、大丈夫ですか?」 ハルヒ「あーーくやしーー! あたしが手も足も出ないなんて!」 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 00:11:09.43 ID:LjHisxgI0 キョン「おいおい、仕方ないだろ。鶴屋さんは達人なんだから」 ハルヒ「あたしは何事も負けるのが大嫌いなのよ! むきーー!」 ハルヒ「このままじゃおさまらないわ! 有希! あたしの仇を討ちなさい!」 キョン「おい! 何でそうなる!」 ハルヒ「うっさいわね! このままじゃSOS団の名折れよ!」 キョン「鶴屋さんも名誉顧問なんだが」 鶴屋「あたしは別に構わないけど、有希っこはどうなんだい?」 長門「……やる」 キョン「おいおい長門、断ったっていいんだぞ」 長門「いい、やる」 鶴屋「そうかい! それじゃ、いっくよー!」 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 00:14:10.64 ID:LjHisxgI0 鶴屋「ほりゃっ!」ズザザッ 長門「…」サッ 鶴屋「むっ、やるね! せいやー!」ヒュバッ 長門「…」サササッ キョン「おーさすが長門、見事に渡り合ってるな」 鶴屋「はっ!」ガシッ 古泉「おや、組み合いましたね」 鶴屋「にひひひ〜〜有希っこ〜〜」ハァハァ キョン「いかん! またスイッチ入った!」 古泉「け、けど、長門さんなら」 鶴屋「ぬはあああああ!」ガバァ 長門「!」 キョン「あっさり組み伏せられたぞ……」 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 00:17:09.16 ID:LjHisxgI0 鶴屋「ぬへへへ〜〜有希っこ、かわいいお尻だね〜〜」フニュフニュ 鶴屋「ここもこんなにいい匂い、こねくりこねくり」クンクン 長門「〜〜〜!!」 キョン「う、嘘だろ。あの長門が……」 長門「逃げられない。きゅ、救助を要請する、あああああ……」 キョン「長門ーー!」 鶴屋「はっ! あたしは何を……?」 キョン「また1人、犠牲者が増えました」 長門「…」ズーン・・・ 古泉「長門さんがここまで落ち込むのも初めてみますね」 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 00:20:11.57 ID:LjHisxgI0 ハルヒ「有希まで負けちゃうなんて……うなーーー!」 キョン「うお! なんだ!?」 ハルヒ「鶴屋さん、覚えてなさい! 絶対リベンジしてやるんだからーー!」ダダダッ キョン「あ、おい、ハルヒ! って、行っちまった」 古泉「どうやら相当ショックだったようですね」 鶴屋「いや〜本当にごめんね。こんなつもりじゃなかったんだけどね」 キョン「まぁ別に放っておいても大丈夫だとは思いますが。それよりも練習は……?」 鶴屋「そうだね、こんなことになっちゃったけど、改めてお願いするっさ!」 キョン「わかりました。俺たちで役に立てれば」 古泉「すみません。それよりこっちを手伝ってもらえませんか?」 キョン「どうしたんだ……って、朝比奈さん! 何で気絶してるんだ!?」 古泉「どうやら刺激が強すぎたみたいです」 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 00:23:11.06 ID:LjHisxgI0 みくる「うーん、えっちなのはだめですぅ……」 長門「危うく別世界へと連れて行かれるところだった、怖いとはこういうこと……?」ブツブツ キョン「うちの女性陣にここまでダメージを与えるとは、恐るべし鶴屋さん」 鶴屋「後で謝っておくよ、それよりもそろそろ始めたいんだけどいいかな?」 キョン「ええ、いいですよ。でもその前にいいですか?」 鶴屋「んん? なんだい?」 キョン「そのグラップリングの大会について、もう少し詳しく教えてほしいのですが」 鶴屋「そうだね〜、ルールは今みたいに寝技オンリー!」 鶴屋「関節技か絞め技が決まれば一本勝ち、あとは技にポイントがあってそれによる判定もあるっさ」 鶴屋「大会は3日後! 急遽出場を決めちゃったから準備期間が少ないけど、頑張るだけっさ!」 鶴屋「男子女子別れてのトーナメント方式で、プロの格闘家も出るみたいだよ」 キョン「プロも出るんですか、それは大変ですね」 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 00:26:13.03 ID:LjHisxgI0 キョン「ん? 鶴屋さんは女子部門に出場するんですよね? さっきみたいなことになったら大変なんじゃ?」 鶴屋「それについては大丈夫っさ!」 古泉「ほう、それはなぜです?」 鶴屋「さっきみたいな暴走モードに突入する前に秒殺で極めちゃうっさ!」 鶴屋「そして優勝賞金の50万円はいただきだよ!」 キョン「賞金まで出るんですか!」 鶴屋「まぁぶっちゃけ賞金はどうでもいいっさ、あたしは腕試しがしたいだけだから」 鶴屋「でも出るからには優勝しないとね! というわけで、よろしくっさお二人とも!」 キョン「わかりました。どこまで役に立てるのかどうか自信はありませんが」 古泉「他でもない鶴屋さんの頼みですからね、頑張ってみましょう」 鶴屋「それじゃ、始めるにょろ!」 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 00:29:11.40 ID:LjHisxgI0 キョン「始めるのはいいんですが、俺なんかで練習になるんですか?」 鶴屋「本気で逃げに徹すると、素人でも意外と極めるのは難しいものなのさ」 キョン「そうなんですか? いや、しかし……」 鶴屋「ん? どうしたにょろ?」 キョン(やっぱり男女で組み合うのは……鶴屋さんと……密着……おふっ!) 鶴屋「細かいことは気にしない! いっくよー!」ズザッ キョン「うおっとぉ! くぬっ!」ババッ 鶴屋「あまい! とりゃ!」ガバッ キョン(とぉ! 押さえ込まれる! し、しかしまだ力づくで逃げ) プニョン キョン「おおっふぅ!」 鶴屋「ほい!」ギチッ キョン「わぎゃーーーーー!」 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 00:32:30.72 ID:LjHisxgI0 鶴屋「大丈夫かいキョンくん?」 キョン「す、すいません。痛いというよりもビックリして声あげちゃいました……」 鶴屋「やばいなーと思ったら、床かあたしの体を叩いてギブアップの意思表示をしてね」 キョン「はあ、分かりました」 鶴屋「それじゃ交代! 次は古泉くん、お願いするっさ!」 古泉「了解しました。よろしくお願いします」 キョン「別にお前がどうなろうが構わんが、まぁ気をつけろ」ヒソヒソ 古泉「平気ですよ。機関ではかなり格闘技の訓練もしていますので」ヒソヒソ 古泉「いかに鶴屋さんといえど、そう簡単にやられるわけにはいきませんよ」ヒソヒソ 鶴屋「何を話してるんだい? 始めるよー」 古泉「では……」スッ・・・ 鶴屋「むっ……」 古泉「いだだだだ! ギブギブギブ! あんぎゃーーー!」 キョン「口ほどにもない奴だな……」 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 00:35:10.21 ID:LjHisxgI0 古泉「ぜえ、ぜえ、な、情けないところをお見せしてしまいましたね」 キョン「まったくだ、まさか5秒でやられるとは思ってなかったよ」 古泉「面目ないです」 キョン「はぁ……鶴屋さん、ほんとーーにこんなので練習になるんですか?」 鶴屋「大丈夫さ! 2人ともまだ慣れてないだけだよ!」 鶴屋「何回か繰り返していけばコツを掴めるはずっさ!」 キョン「そんなもんですかねぇ?」 鶴屋「ほらほら交代交代! 次はまたキョンくん、お願いするっさ!」 キョン「分かりました。こうなったら徹底的に付き合いますよ!」 鶴屋「えいやぁ!」ガキッ キョン「べえぇ!! ギブですギブです!!」パンパン 古泉「4秒……僕の勝ちです!」 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 00:38:09.50 ID:LjHisxgI0 古泉「あ゜−−−−ん!!!」 キョン「ぎゃおーーーん!!!」 古泉「だだだだだ!! ぎひぃ!!!」 キョン「おぱーーーーーーい!!!」 鶴屋「あはははは!! 何だか楽しくなってきたっさーー!!!」 古泉(ドS!?) キョン(う、腕が! し、しかし、それと同時に素晴らしい感触も!!)プニョプニョ みくる「う、う〜〜ん……あれ? あたし、いつの間に眠って……?」 鶴屋「ほらほらほらぁ!! どうしたのキョンくん! 我慢できないのかい?」 キョン「ひぎいぃぃ!! 無理です!! もう我慢できませんん!!!」 みくる「……きゅう」パッタリ 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 00:41:10.07 ID:LjHisxgI0 鶴屋「そろそろ夕方だね、今日はここまでにしとこうか!」 キョン「…………」 古泉「返事がない、ただの屍のようです」 鶴屋「ほりゃ」フニッ キョン「ほわおっ!!! 変なところ踏まないでくださいよ!」 鶴屋「にゃはは! 2人とも、今日はありがとね!」 鶴屋「できれば明日以降も付き合ってほしいんだけど、いいかな?」 キョン「構いませんよ。何だかこのまま終わるのも悔しくなってきましたし」 古泉「僕もです。身体はボロボロですが、何だか清清しい気分ですしね」 鶴屋「本当に感謝するっさ! そんじゃまた明日!!」タッタッタ・・・ キョン「うう、身体中が痛い……俺達も帰るか」 古泉「そうですね。お2人とも、帰りますよ」 長門「寝技怖い、寝技怖い……」ブツブツ みくる「ほにぃ?」 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 00:44:09.01 ID:LjHisxgI0 帰り道 キョン「はあ、寝技の練習がこんなに大変だとは思わなかったぜ」 古泉「僕もそれなりに自身はあったのですが、まだまだだと思い知らされましたよ」 みくる「あの〜〜あたし途中からまったく記憶がないんですが、何があったんですかぁ?」 みくる「確かキョンくんと鶴屋さんがニャンニャン……ひゃわわぁ〜〜!! だめですぅぅ!!」 キョン「何を言ってるんですか、朝比奈さん……?」 長門「寝技、怖い……逃げられない、怖い……」ブツブツ キョン「こっちはこっちでまだ落ち込んでるし」 キョン「そういやハルヒも結局戻ってこなかったな、何やってんだか」 古泉「涼宮さんなら大丈夫でしょう。閉鎖空間も発生していませんし」 キョン「悔し紛れに良からぬことを企まなきゃいいんだがな」 古泉「まぁしばらくは鶴屋さんとの特訓に集中しましょう」 キョン「そうだな、明日は極力やられないように頑張ってみるか」 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 00:47:09.03 ID:LjHisxgI0 翌日 放課後 鶴屋「おや? 今日はキョンくん1人だけなのかい? みくるは用事があるって帰ったけど」 キョン「ハルヒの奴はなぜか学校に来てません。長門も用事があって来られないそうです」 キョン「古泉は掃除当番だから、少し遅れてくるって言ってました」 鶴屋「そうなのかい? それじゃあ今日もよろしくね、キョンくん!!」 キョン「ええ、頑張りますよ」 鶴屋「早速で悪いんだけどさ、ちょっと場所を移動するよ!」 キョン「え? ここで練習しないんですか?」 鶴屋「今日は雨が降ってるでしょ? 他の部活がここ使うみたいなんだよね!」 鶴屋「というわけで、今日はここで練習するにょろ!!」ガラッ キョン「ここは……体育倉庫?」 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 00:50:10.79 ID:LjHisxgI0 鶴屋「ここしか適当な場所がなかったんだよね! でも十分広さもあるし大丈夫っさ!」 キョン(こんな閉鎖された薄暗い場所で鶴屋さんと2人きり……しかもここでやることとは) キョン(あれ? これやばくないか?) 鶴屋「ではでは、着替えるから外で待っててくれないかな?」 キョン「え? あ、はい、分かりました」パタン キョン(鶴屋さんは気にしてないのか? 気にしてないんだろうなぁ) キョン「おっと、俺も着替えないと」 鶴屋「おまたせ! じゃあ始めるよ!!」 キョン「了解です……あれ? 何でジャージじゃなく体操服なんです?」 鶴屋「うっかり家に忘れてきちゃったのさ! でも別に体操服でも支障はないっさ!!」 キョン(体操服にブルマ……すみません、こちらにすごく支障があるかもしれません) 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 00:53:10.96 ID:LjHisxgI0 鶴屋「いっくよーキョンくん! うりゃー!!」 キョン「っとっと!!」 キョン(やばいな……昨日は周りの目もあったから何とか耐えられたが……) 鶴屋「よーし、押さえ込んだにょろ!!」フニョン キョン(ふおお!! 昨日よりも感触がダイレクトに伝わってくるぅ!!!) 鶴屋「ほい、腕がらみ!!」ガキッ キョン「ぐあっ!!! タップ! タップです!!」パンパン!! 鶴屋「ん〜キョンくん、一瞬動きが止まったね〜」 鶴屋「昨日も何度かそういうことがあったけど何でだい? 集中してないと危ないにょろよ」 キョン(やっぱり無自覚なのか? いや、自覚してたらもっと恐ろしいが……) 鶴屋「さあ、続けてドンドンいくよ!!」 キョン「あ、は、はい!!」 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 00:56:09.64 ID:LjHisxgI0 鶴屋「ほいさ!」 ムニュニュ キョン(ほわあああっほう!!!) 鶴屋「えいやっと!!」 グキッ キョン「ぎいやああああ!!!」 鶴屋「ほい、もういっちょいくっさー!!」 キョン(て、天国と地獄が交互に訪れる……) キョン(何だこれは! 試練か! 神から与えられた試練か!!) キョン(……いや、その神とやらは現在失踪中だっけな、どこで何をしてるのやら) 鶴屋「ほいさっと!!」ガチッ キョン「まんぎゃーーー!!」 鶴屋「ふう、キョンくんもだいぶ慣れてきたみたいだね!!」 キョン「そ、そうですか……」 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 00:59:09.78 ID:LjHisxgI0 キョン(しかし相手が鶴屋さんとはいえ、こうも女の子にやられ続けるのも悔しいな) 鶴屋「いくにょろよ!!」 キョン(よし! ここはいっちょ気合い入れてやってみるか!!) 鶴屋「ほいさぁ! 腕十字!!」 キョン「ぎゃあああ!! 言ったそばから!!!」 キョン(……んん? ふおおお!! 手の甲におもいきり胸の感触が!!) キョン(そ、それだけじゃない、か、肩のあたりに鶴屋さんのアソコが、ブルマ越しに……) キョン(うぅぅおおおおほほほほほふぁあああああああおおおうう!!!) ※混乱中 鶴屋「キョンくん、あそこまで腕十字を耐えるのは凄いけど、もっと早めにギブアップしないと」 キョン(言えない……痛みを全然感じてなかったなんて言えない) 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 01:02:11.26 ID:LjHisxgI0 鶴屋「う〜ん、不利な体勢からの練習もしときたいね! よっし!」ゴロン キョン「ん? 何で仰向けに寝転がってるんです?」 鶴屋「抑え込まれた状態からの反撃の練習っさ! さぁお願いするにょろ!」 キョン「おおお俺が抑え込むんですか!! どどどうやって!?」 鶴屋「そうだね〜、横四方固めの体勢でお願いするにょろ! 早くくるっさ!」 キョン「つつ鶴屋さん! それはいくらなんでも……」 鶴屋「キョンくんずっと極められっぱなしで悔しいにょろ? リベンジのチャンスだよ〜?」クイクイ キョン(誘わないでください! お願いですから!!) キョン(し、しかし、ここで断るのももったいないような……鶴屋さんから誘ってるんだし、いいよな) キョン「わ、分かりました。い、いきます……」スッ 古泉「おや、こんなところで練習してたのですか。捜しましたよ」ガチャ キョン「うわああああああ!!!」バキィ 古泉「げっふぅ!!!」 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 01:05:09.36 ID:LjHisxgI0 古泉「なぜあの状況で僕が殴られないといけなかったのですか……」 キョン「だからスマンって!! つい反射的に手が出ちゃったんだよ!!」 鶴屋「いや〜、見事なバックハンドブローだったね!」 古泉「……まぁいいです。それより遅れてすみませんでした」 鶴屋「構わないよ!! こっちもそろそろ身体が暖まってきたところさ!!」 古泉「大変でした?」ボソッ キョン「甘いソフトクリームと苦い青汁を交互に味わっているような感じだな」ボソボソ 鶴屋「古泉くんも来たことだし、練習再開するよっ!!」 キョン「さっきのお詫びと言っちゃあなんだが、ここは譲ってやる。行け」 古泉「はい? 何ですか?」 鶴屋「さぁ古泉くん! 抑え込んでくるにょろ!!」 古泉「え? え? はい?」 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 01:08:10.24 ID:LjHisxgI0 キョン「無事か、古泉?」 古泉「ふふふ、癖になりそうですね、この極端なアップダウン……」 キョン「戻ってこい、そっちの道に進んじゃあいけない」 鶴屋「ううーん、調子出てきたっさー!! 2人ともガンガン頼むよ!!」 キョン「よし! 今度は30秒はもってみせるぞ!!」 鶴屋「いや〜、2人とも結構上達してきたね!」 鶴屋「そろそろ時間も時間だし、次で最後にしよっか。古泉くん、お願い!」 古泉「了解しました」 鶴屋「いくよ! はあ!」ババッ 古泉「ふっ!!」バババッ キョン「おっ、何かいい勝負」 古泉「昨日今日でだいたいコツが掴めてきました。いつまでもやられっ放しじゃないですよ!」 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 01:11:12.43 ID:LjHisxgI0 鶴屋「やるね古泉くん! でも甘いっさ!!」ガバァ キョン「あ、上に乗られた。終わったな」 古泉「くっ!! はあああ!!」グバア!! キョン「おおお! 力づくで引っくり返した!! 初めて自力で上取りやがった!!」 古泉(よし!! このままキープし続けて……んん? 両手の平に凄く柔らかい感触が) 古泉(これは鶴屋さんの○○!! し、しかも先程まではあまり余裕がなくて気づきませんでしたが) 古泉(こ、これは、の、ノーブ、ちくb……おっふぅ) キョン「ん? 何か様子がおかしいな? どうしたんだ?」 キョン「古泉の奴、何であんなに腰を浮かして……はっ!!!」 キョン「ちええええい!!!」ドバキィ!!! 古泉「ごぶううう!!!」 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 01:14:11.93 ID:LjHisxgI0 鶴屋「いや〜、今日もいい練習が出来たにょろ!」 鶴屋「2人ともありがとね! また明日もよろしくぅ!! そんじゃね!」タッタッタ・・・ キョン「……すまん、大丈夫か、古泉?」 古泉「いえ、むしろ暴走してしまう前に止めてくれてありがとうございます」 キョン「はあ、順調に体力と精神力が削られていってるなぁ」 キョン「今更だが、俺達以外にもっといい練習相手がいたんじゃないか? 機関の人とか」 古泉「一応僕も相談してみたんですけどね、涼宮さん絡みじゃないということで断られてしまいました」 古泉「森さんには『世界のためでもないのに、タダ働きは嫌』とまで言われてしまいましたよ」 キョン「まぁそうだろうなぁ。けど、明日で最後だ、気合い入れていくとするか」 古泉「そうですね、頑張って乗り切りましょう」 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 01:17:11.69 ID:LjHisxgI0 翌日 放課後 キョン「あれ? 鶴屋さん、まだ来てないんですか?」 みくる「はい、携帯に出たと思ったら、急に教室から出て行っちゃって」 みくる「すぐに行くからって言ってたから、もうすぐ来ると思うけど……」 古泉「何かあったのでしょうか?」 長門「…」 鶴屋「やあやあみんな! お待たせしたね!!」 キョン「鶴屋さん! 今朝比奈さんから聞きましたけど、何かあったんですか?」 鶴屋「ん〜ちょっとね。うちの道場が道場破りにあっちゃってさ〜」 キョン「道場破り! 大変じゃないですか!!」 鶴屋「看板までは取られなかったけどね、相手をした人全員負けちゃったみたいなのさ!」 53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 01:20:10.68 ID:LjHisxgI0 古泉「しかし、いまどき道場破りとは珍しいですね」 鶴屋「だよねー、しかもその道場破りは女性だったっていう話っさ!」 キョン「女! マジですか」 鶴屋「ことごとく寝技に持ち込んで、次々に関節を極めていったみたいっさ」 鶴屋「うちだけじゃなく、昨日からいくつかの道場がやられたみたいにょろ」 キョン「恐ろしい女ですね。何者なんですか?」 鶴屋「それがマスクを被ってたみたいでさ、いったい誰なのかが分からないのさ」 みくる「ふええ、何だか怖そうな人ですね」 鶴屋「ちなみにその人、『マスク・ザ・ハルヒーン』って名乗ってたらしいよ!」 古泉「…」 キョン「…」 58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 01:23:09.92 ID:LjHisxgI0 キョン「古泉よ……」 古泉「なんでしょう?」 キョン「頑張ったんだ、頑張って考えてみたんだが、どうしても心当たりが1人しか思い浮かばなかった……」 古泉「奇遇ですね、僕もです」 みくる「そ、それって、やっぱり、す、すすす」 古泉「ところで、今日涼宮さんは?」 キョン「今日も学校に来てねーよ……」 古泉「確定ですね、いやはや涼宮さんらしいというか何というか」 キョン「まったくあのアホ! 何を考えてんだ!!」 古泉「恐らく特訓ではないですか? 鶴屋さんへのリベンジのための」 古泉「涼宮さんのことですから、実戦が1番と考えたのでしょう」 キョン「とことん傍迷惑な奴だな、やれやれ」 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 01:26:12.55 ID:LjHisxgI0 鶴屋「おかげで道場のほうは大変みたいだけど、あたしはあたしの練習を頑張るっさ!!」 鶴屋「その道場破りさんも今度の大会に出るって宣言してたみたいだし、そこでリベンジしてやるにょろ!」 キョン(お互いにリベンジ戦か、ややこしくなってきたな) 鶴屋「さあさあ、話はここまでっさ! 練習始めるよ!!」 キョン「あ、はい、分かりました」 古泉「僕らも気合いを入れていきますよ」 鶴屋「まずはキョンくん! いくよ!!」 みくる「な、何だか2人とも当たり前のように平気で鶴屋さんと組み合ってますね……」 みくる「あ、そんなことまで……ひゃあぁ、えっちなのはだめですよぅ……」カアァ 長門「あなたのその考え方のほうが変態」 60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 01:29:09.37 ID:LjHisxgI0 鶴屋「うん! この3日間、本当にいい練習ができたっさ!」 鶴屋「そんじゃ最後に仕上げとして勝負するにょろ!!」 キョン「え? 勝負、ですか?」 鶴屋「やっぱり本番さながらの緊張感がほしいからね! 2人と真剣勝負がしたいっさ!」 キョン「で、でも、俺達じゃあ勝負にならないですよ!」 鶴屋「男の子がなに弱気なこと言ってるのさ! もちろん勝負というからには賞品も出すよ!」 鶴屋「もし2人のうち、どちらか1人でもあたしの攻撃を2分間凌ぎきったなら」ゴソゴソ 鶴屋「このバイキングのお店の無料券を5枚、進呈するっさぁ!!」ビシィ! 古泉「ほう、確かつい最近オープンしたバイキングレストランですね。すこぶる評判がいいらしいです」 みくる「ふぁ〜、あたし行ってみたいですぅ」 長門「…」ジュルリ 鶴屋「さぁどうする! やるかい? やらないのかい?」 61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 01:32:09.73 ID:LjHisxgI0 キョン「やりますよ、やるに決まってます」 古泉「ええ、その勝負受けてたちましょう」 鶴屋「うんうん、2人ともいい目してるね! こっちも全力でいかせてもらうよ!」 キョン「ではまず、俺からいきます!」スッ みくる「あの、えっと、キョ、キョンくん! 頑張ってくださぁい!」 長門「頑張ってバイキング、負けないでバイキング」ジュルリ ズビッ キョン(……もちろん男として負けたくないというのもあるが、それだけじゃない) キョン(普段世話になっている長門、朝比奈さん、そして一応ハルヒのご機嫌取りのためにも) キョン(絶対凌ぎきってやる! うしっ!!) 鶴屋「それじゃ、いくよキョンくん!!」 キョン「いつでもどうぞ、鶴屋さん!!」 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 01:35:09.66 ID:LjHisxgI0 鶴屋「やああ!!」 キョン(うわ! 早えぇ!) キョン(し、しかし、防げないほどでは……てい!!)ヒュバッ 鶴屋「おお、やるねキョンくん!!」 みくる「はわわ、キョンくん凄いですぅ」 古泉「ええ、本来なら何週間も何ヶ月も練習しなければあんなに上達するのは難しいのですが」 古泉「特にスポーツ経験のない彼が僅か3日で……案外才能があるのかもしれないですね」 みくる「ほえ〜、さすがキョンくんですね、頑張ってくださ〜い!」 鶴屋「ちぇい! はあ!!」バッ バッ キョン「くっ! このっ!!」サッ バシッ キョン(あれ? これひょっとしていけるんじゃないか、俺!!) 鶴屋「隙あり!! ほいさ!!」ガシッ キョン「だあ! しまった!!」 64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 01:38:10.09 ID:LjHisxgI0 鶴屋「ふふふ、このまま極めさせてもらうよ!!」グッ キョン「ぐ、まだまだ!!」グググッ 古泉「何とか持ちこたえましたが、このままこらえ切れないと極められて負けですね」 みくる「きょ、キョンく〜〜ん……」 長門「バイキングが……」 キョン(ぐうぅ、何とかこらえなければ、こらえなければいけないのだが……) フニョン キョン(ま、また腕に素晴らしい感触が! どうする! どうするよ俺!!!) キョン(いかんいかん!! 頑張れ俺の理性!! ああ、しかし煩悩が突撃してくるー!!) キョン(負けるな理性!! 踏ん張れ理性!! あああああぁぁぁぁぁ……) 鶴屋「いや〜惜しかったねキョンくん! あと少しだったのに」 キョン「勝者、煩悩……」 65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 01:41:10.13 ID:LjHisxgI0 キョン(何やってんだ俺は……みんなよりも煩悩を優先しちまうとは……) キョン(自己嫌悪 ああ自己嫌悪 自己嫌悪……)ズーン・・・ みくる「キョンくん、落ち込まないで、元気出してぇ」 古泉(気持ちは何となく分かります、彼は精一杯やりました) 古泉「さて、彼の分まで頑張りますか」 長門「古泉一樹」スッ 古泉「おや? 何でしょう長門さん?」 長門「全てはあなたに託された。死ぬ気で勝って。むしろ死んでもいいから勝って」 古泉「は、はあ、頑張ります」 鶴屋「次は古泉くんだね! 用意はいいかい!!」 古泉「ええ、どうぞ」 66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 01:44:29.80 ID:LjHisxgI0 鶴屋「ほいさー!!」ヒュバッ 古泉「ふっ!!」ガシッ グググ・・・ 鶴屋「むぅ、うまく受け止めたね、ならこれならどうだい!!」グワッ 古泉「くっ! 足をとられる!! ですが!!」グバッ ダンッ! 古泉(よし! うまく引き抜いた!! さらに!!)ガバァ 鶴屋「にょろろ!! あちゃー、やるね古泉くん」 古泉(うまく抑え込めた! あとはこのまま時間切れまで粘って……) フニョニョン 古泉(ふおお!! この極上の感触!! し、しかし、彼の二の舞になるわけにはいきません!) 古泉(みんなのためにも、負けるわけにはいかないのです!) 鶴屋「あ、あん、んふぅ……」 古泉「おっふ! 吐息が!」 グキッ!! 古泉「あはーーーん!!!」 68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 01:47:10.78 ID:LjHisxgI0 みくる「凄いですねぇ鶴屋さん、あんな体勢から勝っちゃうなんて」 鶴屋「いや〜でも危なかったさ! 古泉くんも強かったにょろよ!」 古泉「自分に負けた……」ズーン・・・ キョン「煩悩に負けた……」ズーン・・・ 長門「バイキングが……」ズーン・・・ みくる「み、みんな、元気をだしてくださ〜い……」 鶴屋「おかげで自信が持てたっさ!! 2人とも本当にありがとね!!」 鶴屋「お礼にこの無料券をプレゼントするっさ!」 キョン「え? でも俺達負けて」 鶴屋「いいからいいから、せっかく付き合ってくれたのに何もしないのは申し訳ないからね!」 キョン「あ、ありがとうございます、鶴屋さん」 古泉「ふう、頑張った甲斐がありましたね」 長門「…」キラキラキラ 69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 01:50:09.54 ID:LjHisxgI0 帰り道 鶴屋「さぁ、あとは明日の本番に全てをぶつけるっさ!!」 古泉「頑張ってください。鶴屋さんが優勝することこそが我々への1番のお礼になりますからね」 鶴屋「任せるっさぁ! 賞金50万円も出るし、やりがいがあるっさ!」 キョン「え? やっぱり賞金もほしいんですか?」 鶴屋「いやいや、誰でも出場OKな大会だからね〜、お金目当ての人が結構出てくるみたいっさ!」 みくる「た、大変そうですねぇ」 鶴屋「望むところさ! あの道場破りさんみたいに未知の強豪が出てくるかもしれないしね!」 キョン「明日は俺達も応援に行きます、ファイトです鶴屋さん!」 鶴屋「おうっさー!!」 ???「ふぅん、賞金50万円ですか……」 ???「それは面白そうですね」 70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 01:53:12.18 ID:LjHisxgI0 翌日 試合会場 キョン「いよいよですね、調子はどうですか?」 鶴屋「バッチリさぁ! 今なら宇宙人が襲いかかってきても怖くないにょろ!」 キョン「宇宙人にはもう勝ってるんですけどね」ボソッ 長門「…」 古泉「それにしても思ったよりも人が多いですね」 みくる「ひゃっ! ハルクみたいな人がいますぅ! 本当に勝てるんですかぁ?」 鶴屋「階級別のにしてもよかったんだけどね、思い切って無差別級にエントリーしてきたっさ!!」 キョン「さすが、鶴屋さんらしいというか何いうか」 ???「ふっふっふ、あなたが鶴屋さんね!!」 キョン「ん? おお、ハルヒか。変なマスクだな」 71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 01:56:12.21 ID:LjHisxgI0 ???「ハルヒじゃないわ! 『マスク・ザ・ハルヒーン』よ!!」 キョン「まったく、道場破りなんてアホなことしやがって。このアホハルヒが」 ハルヒーン「誰がアホよ! てかハルヒじゃないってば!!」 鶴屋「おんや、君が例の道場破りさんだね、借りはキッチリ返させてもらうよ!!」 ハルヒーン「こっちもあなたには恨みがあるからね! 絶対に負けないわ!」 ハルヒーン「あたしとあなたが対戦するのは決勝戦になるわ、それまでコケないようにね、それじゃ!」タッタッタ 鶴屋「恨み? あたし何かしたっけ? 初対面の人に恨まれる覚えはないんだけどなぁ」 キョン「あの、ひょっとして気づいてません?」 鶴屋「んん? 何がだい?」 キョン「いえ、何でもないです……」 古泉「おや、そろそろ時間のようですよ」 72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 01:59:12.27 ID:LjHisxgI0 鶴屋「それじゃ、行ってくるっさ!!」 キョン「頑張ってください、信じてますよ」 みくる「け、怪我しないように気をつけてくださいね」 古泉「健闘を祈ってます」 キョン「さて、観客席に行くか」 キョン「それにしても、ハルヒは相変わらず変なことを考えるよな」 古泉「涼宮さんも涼宮さんで楽しんでいるみたいですよ。その証拠に閉鎖空間は1度も発生してませんし」 キョン「かわりに迷惑を被っている人がいるのを忘れるなよ」 みくる「あ、鶴屋さん出てきましたよ!」 古泉「ふむ、トーナメント表によると相手はブラジリアン柔術の選手のようですね」 キョン「いきなり強敵だな、大丈夫かな?」 75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 02:02:09.91 ID:LjHisxgI0 審判「はじめ!」 鶴屋「はっ!!!」グワッ 対戦相手「なっ…」 鶴屋「やっ!!!」ガキッ 対戦相手「!!!」パンパンパン キョン「え? え? あれ? もう終わり!!」 古泉「試合時間わずか3秒、瞬殺ですね」 みくる「わ〜〜、鶴屋さん凄い! 凄いです!」 キョン「いやはや、もう流石としか言いようがないな」 古泉「ですが、これは不意打ちみたいなものですからね。次の対戦相手は警戒するでしょうし」 キョン「そうだよな、油断はできないよな。鶴屋さんが油断するとは思えないが」 76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 02:05:09.96 ID:LjHisxgI0 キョン「さて、2回戦か……うおっ!!」 キョン「な、なんだ! あの女版曙は!! でけぇ!!」 古泉「女子プロレスラーらしいです。いろんな方が参加してますね」 みくる「ここ怖いですぅぅ……」 審判「はじめ!」 ハルク「うがー!」ズシンズシン 鶴屋「ほいっとぉ!!」ズザザッ キョン「おおお!! あっという間に後ろにまわりこんだ!」 鶴屋「よっと!!」グググッ ハルク「ぐごっ!!」 古泉「スリーパーですね。完全に入ってます」 キョン「あ、終わった、また秒殺だよ」 77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 02:08:11.29 ID:LjHisxgI0 ハルヒーン「てりゃあ!!」ガキッ 対戦相手「だぁ!! ギブギブ!!」パンパン ハルヒーン「いえーい! どんなもんよ!!」 古泉「涼宮さんも順調に勝ち進んでるようですね」 キョン「戦い方はでたらめなのに、やたら強いな……」 長門「…」 キョン「おっ長門、そういやお前が本も読まずに観戦してるなんて珍しいな」 長門「この大会はこの先、荒れる」 キョン「へ? そりゃどういう……」 古泉「そろそろ鶴屋さんの次の試合が始まりますよ」 キョン「あ、ああ、今行く」 キョン(……何なんだ?) 79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 02:11:10.00 ID:LjHisxgI0 大会終盤 キョン「ついに準決勝まできましたね」 古泉「しかもここまでオール秒殺一本勝ちです」 鶴屋「いや〜出来すぎさね〜」 みくる「鶴屋さん、どこも怪我してないですかぁ?」 鶴屋「だいじょぶだいじょぶ!! みくるは心配性だね〜」 キョン「とにかく頑張って下さい! あと2つですよ!!」 ハルヒーン「ふふん、どうやらあなたもここまで辿り付けたみたいね!」ビシィ 古泉「おや、涼宮さん」 ハルヒーン「だから違うってば!!」 キョン(そういやコイツも何気にオール一本勝ちで勝ち残ってたんだっけな) 80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 02:14:11.32 ID:LjHisxgI0 ハルヒーン「なかなかやるじゃないの! それでこそあたしのライバルだわ!」 キョン(勝手にライバル認定するなよ) ハルヒーン「決勝で待ってるわよ! 覚悟しときなさい!!」スタスタ キョン「……だんだんノリノリになってないか、アイツ?」 古泉「楽しんでいるようですねぇ」 鶴屋「む〜〜燃えてきたっさ! 行ってくるよ!!」 キョン「さて、準決勝の相手は……!!」 キョン「な、なんだ、体格は鶴屋さんとそんなに変わらないのに、何か格が違うというか」 古泉「女子格闘技のチャンピオンらしいです」 キョン「げっ、マジか! 大丈夫かな鶴屋さん……」 81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 02:17:12.95 ID:LjHisxgI0 鶴屋(う〜ん、どうやら今までのようにはいかないかもしれないね) 鶴屋(けど、ここで躓くわけにはいかないっさ!) 審判「はじめ!」 チャンピオン「ハッ!!」ドンッ!! 鶴屋「!!!」 キョン「うおっ! すげぇタックル!!」 鶴屋「くっ!!」ダァン チャンピオン「ふっ!!」ガバァ 古泉「一気に抑え込まれた。まずいですね」 みくる「はわわわわ〜鶴屋さ〜〜ん……」 82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 02:20:13.10 ID:LjHisxgI0 鶴屋(うひゃー強いね! でもこっちも負けないよ!!) 鶴屋(ここで負けたら、みんなに合わせる顔がないっさぁ!!!) チャンピオン(よし! もらった!) キョン「やばい! やられる!!」 鶴屋(いまだ!!) 鶴屋「えいや!!」ガキッ!!! チャンピオン「!!!!」パンパンパン!!! キョン「お、おおお! 今のは!!」 古泉「下から腕がらみを極めたんです! 僕がやられたのと同じ……」 キョン「ともかく勝った! これで決勝進出だ!!」 みくる「鶴屋さ〜ん、すごいです〜」 古泉「試合タイム20秒、終わってみればまたも秒殺でしたね」 83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 02:23:11.63 ID:LjHisxgI0 鶴屋「危なかったっさ〜、ちょっとやばいかもって思っちゃったにょろ」 キョン「凄かったですよ、さすが鶴屋さんです!」 古泉「いよいよ決勝戦ですね。最後まで頑張ってください」 鶴屋「まかせるっさ! もう全然負ける気がしないよ!!」 みくる「で、でも、次は涼宮さんですよね? どっちを応援したら……」 キョン「いいんですよ、鶴屋さんを応援しましょう」 みくる「あ、でも、涼宮さんも、はうぅ……」 キョン「そういやハルヒはどうなったんだ? ちょっと見に行って……」 ハルヒーン「いだだだだ!! ギブギブギブ!!!」パンパン!! 古泉「おや?」 キョン「あれ? ハルヒ負けてる!!」 84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 02:26:10.75 ID:LjHisxgI0 みくる「そ、そんな、涼宮さん……」 ハルヒーン「あたしが……負けた……?」 ???「あなたは確かに強いです。ですが、まだまだ修行が足りませんね」 ハルヒーン「う、ううう……」 キョン「あのハルヒを負かすとは、何者だあの人?」 古泉「涼宮さんと同じく、マスクに偽名ですね」 古泉「トーナメント表によれば、名前は『マスク・ザ・ソノー』となっています」 キョン「マスク・ザ・ソノー? ソノー、ソノー、園生……園生!!」 キョン「ま、まさか……」バッ ソノー「どうも、通りすがりの覆面ファイターです」 キョン「何やってるんですか、森さーん!!」 85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 02:29:13.79 ID:LjHisxgI0 キョン「どういうことです! 何で森さんがこんなところにいるんですか!?」 古泉「彼の言う通りです。あなたは以前、僕が特訓相手を頼んだ時には断っていたじゃないですか」 森「確かにその時はまったく興味がなかったのですが、事情が変わったのですよ」 キョン「事情? どんなです?」 森「この大会には賞金が出るというではありませんか、だからですよ」 古泉「ほう? あなたがお金で動くとは珍しいですね」 古泉「しかもマスクを被っているということは、機関にも内緒なんですか? なぜそこまで?」 森「ふふ、ちょっと欲しい物があったから」 古泉「欲しい物? なんです?」 森「うふふ、鶴屋さん、決勝戦はお手柔らかに」 鶴屋「……負けないにょろよ」 86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 02:32:11.49 ID:LjHisxgI0 キョン「まさか森さんが参加してるとはなぁ……思わぬ強敵出現だな」 古泉「まったくです。それよりも……」 キョン「ああ……」 ハルヒ「…」ズーン・・・ みくる「す、涼宮さ〜ん、元気出してくださ〜いぃ」 ハルヒ「…」ズーン・・・ キョン「しょうがないさハルヒ、相手が悪かった」 ハルヒ「…」ズーン・・・ キョン「だめだこりゃ」 古泉「それでは僕はここで抜けさせていただきます。特大の閉鎖空間が発生しましたので」 キョン「ああ、頑張れよ……」 古泉「まったく、機関の一員が閉鎖空間を発生させてどうするんですか……」 88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 02:35:10.83 ID:LjHisxgI0 森「先程から携帯が鳴ってますが、今はそんなことどうでもいいです」 森「プリキュアの限定DVDボックス、限定グッズを全て3個ずつ揃えるためには、絶対に優勝する必要があるのです!」 アナウンス『只今より、女子部門無差別級の決勝戦を開始します』 森「さて、いくとしますか」スッ 鶴屋「そんじゃ、優勝してくるっさ!!」 キョン「これが最後です。全てを出し切ってきてください」 みくる「涼宮さんの分まで頑張ってくださいね」 鶴屋「まさかハルにゃんだったとはね〜、では、行ってくるよ!!」 森「ふふ、申し訳ありませんが、勝たせていただきます」 鶴屋「こっちも負けるわけにはいかないっさ!」 審判「はじめ!」 89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 02:38:10.20 ID:LjHisxgI0 鶴屋「はああ!!」ババッ 森「…」サッ 鶴屋「にょろろー!!」バババッ 森「…」サササッ キョン「さ、さすが森さん、鶴屋さんの攻撃を軽く凌いでる……」 鶴屋「くっ……!!」ガバァ! 森「甘いですね」ガシッ 森「確かにあなたは強いです。ですが、まだまだですね」グググッ 鶴屋(こ、こりゃやばいかもしれないっさ……) キョン「強い……あの鶴屋さんが手も足も出ないなんて……」 93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 03:00:09.51 ID:LjHisxgI0 さるさんくらった・・・ 森「はっ!」 鶴屋「にょろ!!」ダァン! キョン「抑え込まれた! やばい!!」 みくる「つつ鶴屋さ〜ん! 頑張って〜!!」 森「先程の準決勝のようにはいきませんよ」 鶴屋(くっ! 全然隙がないにょろ!) キョン「だめか……極められないように必死に凌いではいるが……ん?」 森「では、そろそろ極めさせてもらいますね」 キョン「あれ?」 キョン「なんか、凄く大事なことを忘れてるような……?」 鶴屋「……ウヒヒ」 94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 03:03:44.61 ID:LjHisxgI0 森(気配が変わった! なんなの!?) 鶴屋「ウヒヒヒ……そぉい!!」グワッ 森「きゃ! 引っくり返された!? まだこんな力が!」 鶴屋「ぐふふ、森さんおいしそうな身体してるねぇ〜〜」 森「な、なに!?」ゾクゥ!! キョン「あーー!! 思い出した!!」 キョン「森さーん! 逃げて! 逃げてくださーい!!」 森(逃げて? 冗談ではないです、あと少しで賞金が……) 鶴屋「いただきまーすにょろ」モミモミ 森「ひゃっ!!」 森(ええ! 今何をしたの!?) 鶴屋「ほれほれほれ〜〜」 フニュンフニュン 森「ひゃああん!!」 97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 03:06:10.90 ID:LjHisxgI0 森(なに、なになになに!! なんなの!!!) 森(と、とにかく逃げ) 鶴屋「逃がさないにょろ〜〜」グググッ 森(う、動けない! 完璧に抑え込まれている!!) 鶴屋「ぬふふ、ではでは堪能させてもらうっさ〜」コリコリ 森「ひっ! あっ!!」ビクンッ 鶴屋「おお、感度がいいねぇ〜」 森「や、やめ」 鶴屋「こっちはどうにょろ?」クリクリ 森「ああん!! いいぃ……」 キョン「やばい! 審判! 試合を止めろ!」 審判「…」ゴクリ・・・ キョン「見入ってんじゃなーい!!!」 98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 03:09:09.92 ID:LjHisxgI0 鶴屋「ここかい? ここが気持ちいいのかい?」クチュクチュ 森「い、あ、はうぅぅ、やん!!」 みくる「は、はわ、はわわわわ……」 キョン「やばい、このままでは森さんがいろんな意味でやばい……」 キョン「こうなったら俺が乱入してでも……!!!」 森「い、あああ……こ、このおっ!!!!」ガバァッ!!! 鶴屋「にょろろ!!!」 キョン「おおお!! 抑え込みから脱出した!!」 キョン「今です森さん! その場から逃げ」 森「よくもやってくれましたね……骨の1本や2本、覚悟してくださいね……」ゴゴゴゴ・・・ キョン「えええ!! ちょっと森さん、駄目ですって!!」 鶴屋「そうこなくちゃね〜〜いくよ〜〜ん」ワキワキ 99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 03:12:11.57 ID:LjHisxgI0 森「はああああああ!!!!」ドゴォ 鶴屋「ちょいさあああ!!!」ボヒュッ 森「このおおおおおお!!!」ズガァン 鶴屋「にょろおおおん!!!」ヒュバッ キョン「暴走モード鶴屋さんvs怒り心頭モード森さん……」 キョン「まさかあの状態の鶴屋さんと互角に戦うとは……ん?」 森「くっ、ふっ!!」 ビリビリィ! 鶴屋「むっ、ふにゃ!!」 ビリビリビリィ! キョン「だああ! 凄まじすぎて試合着が破れていってる!!」 キョン「やっぱり止めないと!! 長門、手伝ってくれ!!」 長門「無理。あたしはまだ死にたくない」 100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 03:15:10.73 ID:LjHisxgI0 森「あふ、あ、ああん……」 鶴屋「んん、ふあああ……」 キョン「やばいやばい! もうほとんど半裸で絡み合っててワッホゥ!! じゃなくて!!」 キョン「ああもう! 俺1人ででも止めないと! ちょっと2人とも!!」 鶴屋「くひひ、どう…にょろ?」ピチャピチャ 森「こ……の……」ヌルヌル キョン「…」ゴクリ・・・ みくる「早く止めてくださーい!!!」 キョン「は、はいい!! 2人とも! もう終わ」 鶴屋「邪魔しないの!!」ゴスッ キョン「ごふ!!」ドサッ みくる「きょ、キョンく〜ん!!」 101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 03:18:14.60 ID:LjHisxgI0 大会後 キョン「で、あの後どうなったんだ?」 長門「正気に戻った大会役員たちが全員で取り押さえ、30分かけてようやく引き離した」 みくる「結局2人とも失格になっちゃいました……」 鶴屋「キョンくんごめん!! 本当にごめん!!」 キョン「いいですよ、正気を失ってたんだから仕方ないです」 キョン「そういえば森さんは?」 みくる「知らない人たちがいっぱい来て、車で連れ去っちゃいました……」 キョン(機関の人たち、かな?) 鶴屋「みんな本当にごめんよ……せっかく特訓に付き合ってもらったのに」 キョン「いえいえ、鶴屋さんは頑張りましたよ」 みくる「そうですよ、本当に強かったです!」 鶴屋「うう、ありがとね……」 ハルヒ「あ! みんなこんなところにいた!!」 102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 03:21:14.50 ID:LjHisxgI0 キョン「ハルヒ! お前もう立ち直ったのか?」 ハルヒ「何か決勝に残った2人が失格になったとかで、繰上げであたしが優勝ってことになったみたいなの!」 ハルヒ「ほら! 賞金50万ゲットしたわ!!」 みくる「わぁ」 キョン「マジか、何と言う棚ボタ……」 ハルヒ「まぁリベンジできなかったのは悔しいけどね、いつまでも落ち込んでられないわ!」 ハルヒ「鶴屋さんにもあのマスク・ザ・ソノーって人にもいつか必ずリベンジしてやるわ!」 鶴屋「……そうだよね、いつまでも落ち込んでちゃだめっさ!!」 鶴屋「ハルにゃん! いつでもリベンジは受けてたつよ!」 ハルヒ「覚悟しててね鶴屋さん!! でもまあ今日は疲れたわ」 ハルヒ「賞金もらったことだし奢るわよ! 晩御飯食べに行きましょ!!」 キョン(一応鶴屋さんに貰った無料券があるんだが、まぁいっか。ありがたく奢ってもらうとしよう) 103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 03:24:20.08 ID:LjHisxgI0 月曜日 放課後 ハルヒ「みんな揃ってるー?」バァン キョン「おう、遅かったな……って何でジャージ着てるんだ?」 ハルヒ「みんなも着替えて! 体育館に移動するわよ!!」 みくる「あ、あの、涼宮さん、何をするんですかぁ?」 ハルヒ「決まってるでしょ!! リベンジ戦に向けての特訓よ!!」 古泉「おや、早速ですか」 長門「…」 キョン「おいおい、ようやくノンビリできると思ったのに」 ハルヒ「つべこべ言わない! ほら行くわよ!!」グイグイ キョン「はぁ、やれやれ」 104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 03:28:29.75 ID:LjHisxgI0 体育館 ハルヒ「てぇりゃーー!!」グアッ 長門「…」スッ ハルヒ「こら有希逃げるなー! とりゃー!!」 キョン「か、身体が……くそ、ハルヒの奴、なかなか極まらないからってパンチしやがって」 みくる「だ、大丈夫ですかぁキョンくん?」 古泉「しかし、思ったよりも早く立ち直っていただいてほっとしていますよ」 キョン「おかげでこっちは迷惑だ、まだ大人しいほうがよかったぜ」 古泉「ふふ、それは本心なのですか?」 キョン「……けっ」 鶴屋「おや? 早速今日から特訓とはやるね、ハルにゃん!!」 鶴屋「あたしもうかうかしてられないね!!」 鶴屋「よ〜し、頑張るっさーー!!」 おしまい 106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 03:31:09.84 ID:LjHisxgI0 何とか終わらせることができました 自分の力不足を嫌というほど痛感しました 出直してきます 支援してくださった方、最後まで読んでくださった方 本当にありがとうございました