ハルヒ「今日も一日楽しかったわ!」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 18:41:15.18 ID:LGmB0Ul20 ハルヒ「クラスの子にお弁当に誘われて……トイレだったけど」 ハルヒ「トイレにお弁当落とされちゃったけど、謝ってくれた」 ハルヒ「トイレの中からお箸であたしのおかず少し取ってくれたし」 ハルヒ「もちろん食べたわよ。『はい、食べて』って言われたし」 ハルヒ「今日も一日……楽しかったな……うう」 キョン「……」 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 18:43:02.79 ID:LGmB0Ul20 キョン「ハルヒ……」 ハルヒ「何で今日に限ってお弁当にしちゃったのかしら……」 みくる「あたしのお弁当、少し余ってるので食べてください」 ハルヒ「ありがとうみくるちゃん」 長門「……」すっ ハルヒ「有希まで……」 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 18:45:49.66 ID:LGmB0Ul20 ハルヒ「皆……ありがとう」 ハルヒ「……あとねっ、今日こんな良いこともあったのよ!」 ハルヒ「今日の体育、マラソンだったの。嫌だなー面倒だなーって思って走ってたら 誰かがあたしに足をひっかけて転ばせてくれたの! 保健室に行ってる間に体育は終わって……本当ラッキーだったわー」 キョン「それは……よかったな」 ハルヒ「本当、最近いいことばかりあるのよねー…、あるのよ……いいことがたくさん……」 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 18:48:33.77 ID:LGmB0Ul20 長門「時間」 ハルヒ「え、あら。もうこんな時間?あ、あたし今日は先に帰るわ。じゃあ解散!」ダッ キョン「ハルヒ……」 みくる「涼宮さん辛そうでした…」 キョン「俺も……辛いです」 長門「……」 古泉「wwwwwwwww」 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 18:52:13.02 ID:LGmB0Ul20 キョン「何でハルヒがこんな目に……」 みくる「何かしてあげられないでしょうか……」 長門「私たちには見守ることしかできない。彼女は私たちに助けてもらうのを望んでいないから」 みくる「そんなっ、あたしは涼宮さんを助けてあげたいです!」 長門「……」 みくる「涼宮さん……ぐすっ」 古泉「もっと苦しめばいいあんな奴」 キョン「何か言ったか?」 古泉「いえ何も。ですが、涼宮さんがそれを望んでいないのなら、僕らは見守ることしかできません」 キョン「お前もそう言うのか……」 古泉「僕らには何もできません。仕方のないことなんです」 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 18:55:42.98 ID:LGmB0Ul20 キョン「……そうか」 長門「仕方ないこと」 古泉「いつかなくなります。それまでの辛抱です」 キョン「分かった。でも、なるべく俺はハルヒの近くにいるようにする」 みくる「私も時々キョン君のクラスに行って涼宮さんとお話します!」 キョン「ありがとうございます」 古泉「ですが、それが逆効果になることも」 キョン「その場合は俺が全部引き受ける」 古泉「頼もしいですねえー(棒)」 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 18:58:45.42 ID:LGmB0Ul20 キョン「じゃあ今日は帰るか」 古泉「僕と長門さんは少し残ってます」 みくる「じゃあお先に……」 …パタン 古泉「ふう……困ったものです」 長門「大丈夫。彼女へのイジメはなくならない」 古泉「朝倉涼子がいる限りは安心できますが……」 長門「情報操作は得意」 古泉「……そうでした。お願いしますね、長門さん」 長門「あなたの頼みだから」 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 19:04:23.01 ID:LGmB0Ul20 古泉「もっと苦しめばいいんですよ、あんな女」 長門「同感」 古泉「ですよねー」 キョン「朝比奈さん見ました?あいつの顔」 みくる「凝視しました。最高でした」 キョン「泣きそうな顔して……俺が朝倉に頼んであいつをイジメてるって知ったらどんな顔するんでしょう」 みくる「きっと顔を楽しみにしてたドラクエが買えなくて絶望にぶつかった顔ですよ」 キョン「例えがよくわかりませんが、面白そうな顔ですねー」 キョン「古泉と長門は本気で心配してるみたいだから、言っちゃだめですよ」 みくる「わかってますよー。二人だけの……秘密」 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 19:06:32.62 ID:LGmB0Ul20 翌日 ハルヒ「学校の時間ね……」 ハルヒ「……」キッ ハルヒ「大丈夫、大丈夫、大丈夫、大丈夫」 ハルヒ「絶対に大丈夫。あたしは団長!笑顔!」 ハルヒ「今日も楽しい一日になるわ!絶対!行ってきます!」 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 19:10:35.45 ID:LGmB0Ul20 キョン「おはよう」 ハルヒ「おはよう、キョン」 キョン「来るまでに何かあったか?」 ハルヒ「全然。きっとあたしを恐れてるのよ」 キョン「そうか」 ハルヒ「……ありがと」 キョン「え?」 ハルヒ「心配してくれてありがと、キョン」 キョン「……あ、ああ、そりゃお前は団長だしな」 ハルヒ「そうよ、あたしは団長だから大丈夫よ」 キョン「……」 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 19:14:52.48 ID:LGmB0Ul20 朝倉「おはようキョン君」 キョン「おはよう朝倉」 朝倉「今日もばっちりよ」 キョン「……そうか、ありがとう」 ハルヒ「ばっちり?何が?」 朝倉「……あなたには関係ないでしょう?」 ハルヒ「そ、そうよね。ごめん……」 朝倉「はあー、気持ち悪い。じゃあね、キョン君」 キョン「……ああ」 ハルヒ「……泣かない、泣かないわよ。団長だから泣かない……もん」ボソボソ キョン(ハルヒが泣くのを我慢する顔最高に萌えだな。イジメ頼んでよかった) 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 19:17:13.55 ID:LGmB0Ul20 「くさっ」「気持ち悪いなあ、学校くんなよ」「チッ」 「まじきもい」「ねえ見てーあのカチューシャw」「小学生かよw」 ハルヒ「……」 キョン「ハルヒ、朝比奈さんが来てるぞ」 ハルヒ「みくるちゃん?」 みくる「涼宮さーん」 ハルヒ「みくるちゃん!」たっ 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 19:22:12.15 ID:LGmB0Ul20 ハルヒ「どうしたの?」 みくる「ちょっと遊びに来ました」 ハルヒ「そう……みくるちゃんは可愛いわね。これくらい可愛かったらいじめられなかったのかな……」 みくる「何か言いましたか?」(聞こえてんだよwそんなに同情されたいのか) ハルヒ「何でもないわ」 みくる「あと今日あたし部活でれないんです。ごめんなさい」 ハルヒ「そうなの。気にすることないわよ」 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 19:27:00.67 ID:LGmB0Ul20 「あれ朝比奈先輩?」「ちょ、涼宮さん敬語使わないとか……」 「先輩もかわいそうだよねー、あんなのにつきまとらわれて」 「涼宮って害にしかなんないよねw」 ハルヒ「っ……みくるちゃん、そろそろ戻ったら?」 みくる「えっでもー……」 ハルヒ「いいからっ、じゃあねっ!」 みくる「はい……」 ハルヒ(みくるちゃんまでまきこんじゃダメ…) 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 19:37:01.40 ID:LGmB0Ul20 みくる(キョン君……うまくやりましたよ!見て!こっち見て!) みくる(あれ?キョン君……おーいきょんくう〜ん……) キョン「朝比奈さんなんて?」 ハルヒ「今日部活でないそうよ」 キョン「そうか。実は俺もだ」 ハルヒ「な!?もしかしてみくるちゃんと二人で何かするつもり!?」 キョン「違う。バイトだ」(嘘だけど) キョン「あれだけ金使ってたらなくなるに決まってるだろ」 ハルヒ「あ……そ、そう。ならいいわ」(あたしのせいか……) 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 19:47:22.34 ID:LGmB0Ul20 長門(余計なことして……) 長門(彼女も仲間にするべきだろうか) 長門(……でも、そしたら御褒美を貰えなくなるかもしれない) 長門「……」ぷいっ 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 19:51:52.88 ID:LGmB0Ul20 放課後 ハルヒ「あれ?有希がまだ来てない……」 ハルヒ「有希も休みかしら」 ハルヒ「まったく皆して……」 ハルヒ「……今なら泣いていいかな」 ハルヒ「うっ……ぐすっ……」 ハルヒ「あたしが何をしたっていうのよ……皆してえ……」 ハルヒ「ひっく、ひっく……」 古泉「失礼します」 ハルヒ「ひっ、あっ、ひゃあ」 古泉「?」 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 19:57:21.01 ID:LGmB0Ul20 ハルヒ「こいひっく、こいずっみくん……」 古泉「涼宮さん……なんで泣いて……」 ハルヒ「ごめ……ごめん、すぐ泣きやむから……だから」 ハルヒ「だから傍に居て……どこにも行かないで……」 古泉「涼宮さん……」 ハルヒ「古泉君……ごめん、ごめんね……古泉君……ごめんね……」 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 20:01:34.63 ID:LGmB0Ul20 古泉「……」 なでなで ハルヒ「!?」 古泉「何がごめんなのか、僕にはわかりません」 ハルヒ「……あたしが、あたしなんかが団長で……あたしなんかがここに居て」 古泉「なぜ謝る必要があるんですか?僕らはあなたが好きでここにいるのに」 ハルヒ「古泉君……」 古泉「無理しないで僕たちを頼ってください」 ハルヒ「……うん、ありがとう」 古泉(罪悪感が……) 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 20:03:26.10 ID:LGmB0Ul20 ハルヒ「ありがとう、古泉君」 古泉「……っ」 ガチャ 長門「……」 ハルヒ「有希!」 長門「……」ちらっ 古泉「!」 長門「……」 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 20:06:17.18 ID:LGmB0Ul20 長門「頑張った。御褒美」 古泉「あ、後でお願いします。長門さん……」 長門「そう」 ハルヒ「?」 古泉「……」 34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 20:14:12.65 ID:LGmB0Ul20 長門「……」パタン ハルヒ「ん、もう時間?じゃあ先帰るわね」ダッ 長門「……」 古泉「……」 長門「今日は朝倉涼子に涼宮ハルヒの机に落書きさせた。 そして菊の花も置いておいた。明日、彼女は驚くだろう」 古泉「……そうですか」 長門「御褒美」 古泉「……」 なでなで 長門「……さっき、彼女にも同じことをしていた」 古泉「ああ……はい。そうです」 長門「なぜ」 古泉「え?」 長門「なぜ」 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 20:17:25.29 ID:LGmB0Ul20 長門「あなたは彼女を嫌っていたはず。 貴方の頼みで私はここまでしてきた。あなたの頼みだから」 古泉「そうですね……でも」 長門「私はあなたを愛している。だからここまでした。 あなたのためなら何でもできる。あなたの頼みなら。だからここまでした」 古泉「長門さん、話を」 長門「御褒美を貰えるから、頑張った。なのにあなたは同じことを彼女にもした」 古泉「それは……」 長門「今さら、やめると?」 古泉「っ……」 長門「……」 古泉「……はい」 長門「なぜ」 古泉「僕はバカでした」 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 20:26:24.19 ID:LGmB0Ul20 1時間たってこれだけか…… 遅くてすまない 古泉「涼宮さんは僕にとって大切な人なのだと思います」 古泉「嫌ってる、と思った感情は愛情だったのでしょう」 古泉「……ごめんなさい、長門さん」 長門「……ダメ」 古泉「え?」 長門「やめない。絶対に」 古泉「長門さん!」 長門「それはきっと勘違い。あなたは彼女に同情しているだけ」 長門「勘違い」 古泉「違います。これは違います」 長門「私にはわかる。あなたは、涼宮ハルヒが嫌い。殺したいほど恨んでいる」 長門「私に任せて」 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 20:29:47.85 ID:LGmB0Ul20 古泉「……ん、ここは……」 古泉「部室?外が明るい……」 古泉「確か長門さんに何か耳元で何か呟かれて……」 古泉「眠っていたのでしょうか?」 古泉「時間は……」 ――――『私に任せて』 古泉「……!」 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 20:34:05.04 ID:LGmB0Ul20 古泉「涼宮さん!」ガラッ ハルヒ「古泉くんっ……」 古泉「……それは」 ハルヒ「あっその、このらくがきはあたしに皆が寄せ書きしてくれて……お花はあたしへのプレゼントで……」 古泉「……ごめんなさい、涼宮さん。ごめんなさい」 ハルヒ「古泉君?」 古泉「僕のせいで……」 ハルヒ「何言ってるのよ古泉君?」 古泉「本当に、申し訳ないです……」 ハルヒ「何のことか分からないけど……」 ぽんぽん ハルヒ「古泉君は悪くないわ。手伝ってもらっていい?これ消すの」 古泉「……はい」 ハルヒ「皆にせっかく書いてもらったけど、しょうがないわね。朝早く来てよかったわ」 古泉「……」 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 20:39:01.04 ID:LGmB0Ul20 ハルヒ「ふう……これでよし。ありがとね、古泉君」 古泉「いえ。……僕にできることがあったら何でも言ってください」 ハルヒ「ありがとっ」 古泉「あと、長門さんと二人きりにならないでください」 ハルヒ「どうして?」 古泉「よくないことがある気がするんです」 ハルヒ「そう……古泉君が言うなら」 古泉「ありがとうございます」 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 20:41:16.25 ID:LGmB0Ul20 みくる「あ、キョン君!おはようございますー」 キョン「朝比奈さん」 みくる「今日はどうしますか?」 キョン「ああ、いや、その……」 みくる「キョン君?」 キョン「……やめましょう、やっぱり」 みくる「え?」 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 20:44:18.71 ID:LGmB0Ul20 キョン「もうやめましょう」 みくる「なんで?……あたし、もっと頑張りますよ?」 キョン「そういう問題じゃないんです」 みくる「じゃあ、何?」 キョン「……俺のわがままで始めた事です、だから俺のわがままで終わらせてください。 最初、朝比奈さんは理由を聞かなかったじゃないですか。だからこの我儘の理由も聞かないでください」 みくる「…………だめですよキョン君、我儘言っちゃいけません。お仕置きしちゃいますよー?」 キョン「お願いです朝比奈さん、あいつの泣き顔は好きだけど、苦しそうな顔は見たくないんです」 みくる「……何言ってるんですか」 54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 20:50:09.23 ID:LGmB0Ul20 みくる「あたしだってキョン君のために頑張ったんです! あたしがどれだけ頑張ったか知ってますか!?」 キョン「朝比奈さん!」 みくる「あたしのファンの子に、涼宮さんの悪口を言うようにした! 知り合いの1年生に涼宮さんの様子を聞いて、どうすれば彼女は傷つくか考えた! そしてそれを彼女たちに実行させた! 頑張って催眠術も覚えて、数人に涼宮さんをいじめるようにも命令した! それだけじゃたりないの!?」 キョン「違います朝比奈さん!」 みくる「じゃあなんですか!?」 キョン「俺の中にある罪悪感が日に日に大きくなっていくんです、それに耐えられなくて……」 みくる「……ひどいよキョン君。あなたのために頑張ったのに」 みくる「はあ…もういいです。もうあたしだけでやります。キョン君もいじめられたら?」 キョン「つっ……、ごめんなさい、嘘です」 みくる「……そうですよね。キョン君は涼宮さんのこと大嫌いだよね」 キョン「……はい」 58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 20:52:52.87 ID:LGmB0Ul20 ガラッ ハルヒ「キョン!おはよう」 キョン「……」 ハルヒ「キョン?」 『キョン君、今日から涼宮さんのこと無視しません?』 『大丈夫ですよ。もっと可愛い涼宮さんの顔が見れるかもしれませんよ』 『だぁいじょうぶ、大丈夫ですよ』 キョン「……」 ハルヒ「キョン……」 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 20:55:14.86 ID:LGmB0Ul20 キーンコーンカーンコーン… ハルヒ(お昼か……学食行こう) 古泉「涼宮さん」 ハルヒ「え?こ、古泉君!」 古泉「はい、古泉です。一緒に学食へ行きませんか?」 ハルヒ「……いいの?」 古泉「もちろんです」 ハルヒ「じゃあ、お願いします」 キョン(古泉……ハルヒのこと、頼んだ) キョン(……くそっ、自業自得か) 62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 20:57:15.09 ID:LGmB0Ul20 ハルヒ「これとかお勧めよ」 古泉「初めて学食に来たけれど、とても楽しいですね」 ハルヒ「でしょう?……あ、有希!」 古泉「!」びくっ 長門「……」 ハルヒ「有希も学食?よかったら一緒にどお?」 長門「……」コクン 古泉「……」 69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 21:08:14.91 ID:LGmB0Ul20 ハルヒ「古泉君はラーメンなのね。有希は唐揚げ定食?」 ハルヒ「じゃああたし水貰ってくるわ」ととと… 長門「……」 古泉「……」 長門「……」どぷどぷどぷどぷ 古泉「長門さん、僕のラーメンにソースかけないでください」 長門「そう」どぷどぷどぷどぷ 古泉「涼宮さんのカレーにもかけないでください」 長門「そう」 ハルヒ「おまたせ!二人の分も貰ってきt」 どぷどぷどぷどぷ 70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 21:11:17.86 ID:LGmB0Ul20 ハルヒ「え……」 古泉「……な、長門さん!何で涼宮さんに!」 長門「ラーメンにもカレーにもかけてはいけない。そこで目の前に彼女が現れた」 古泉「な……」 ハルヒ「ゆ、有希……」 古泉「涼宮さん、タオルです」 ハルヒ「あ、ありがと……ちょっとトイレ行ってくるわ」 古泉「僕も……」 ぐいっ 古泉「え……」 長門「……」ふるふる 72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 21:13:57.45 ID:LGmB0Ul20 ハルヒ「……」たたたた… 古泉「長門さん、どうしてあんなことを……」 長門「あなたが、彼女を庇うから」 古泉「……僕のせいですか」 長門「そう。あなたのせいで彼女は余計にいじめをうける」 長門「クラスメイトにも余計に……」 74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 21:16:22.73 ID:LGmB0Ul20 ハルヒ「トイレトイレー……」 女「涼宮さん」 ハルヒ「?」 女2「ちょっといい?」 キョン「朝比奈さーん、朝比奈さん、どこですか」 みくる「ここですよキョン君」 キョン「朝比奈さん」 みくる「よかった、来てくれて」 キョン「なんですか?屋上なんかに俺を呼び出して」 みくる「ここならよく見えるから。見て、下」 75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 21:19:31.21 ID:LGmB0Ul20 キョン「下?……ハルヒ!」 ハルヒ「何?まだお昼食べてないから早くしてくれるかしら」 女「それがむかつくのよ!どうせ古泉君のことたぶらかしたんでしょ!?」 ハルヒ「何でそうなるのよ。古泉君とあたしはただの副団長と団長よ」 女2「それだけでお昼に誘うわけないじゃない!古泉君に何したのよ!」 ハルヒ「……」 女「何か言いなさいよ!」 78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 21:22:10.46 ID:LGmB0Ul20 ハルヒ「古泉君はあたしを助けようとしてくれてるの。あんたたちから」 女「それじゃ私達が悪者みたいじゃない!」 ハルヒ「だって、そうでしょ?」 女2「あたしたちは自分の意志でやってたわけじゃない!」 ハルヒ「じゃあ誰の意志?」 女「朝倉さんとキョン君だよ!」 ハルヒ「……は?」 キョン「何してんですか、あいつら」 みくる「涼宮さんのこといじめてるんじゃないですか?さっき呼び出してましたし」 キョン「何でハルヒはソースまみれなんですか?」 みくる「それはわかりません。嘘じゃなく」 キョン「……」 81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 21:26:31.21 ID:LGmB0Ul20 >>76 もうすぐ終わる予定 ハルヒ「それは本当?」 女「あっ……」 女2「バカ……、はあー、そうよ。あの二人に言われたの」 女「……連絡網で、皆で涼宮さんをいじめてやってくれってキョン君と朝倉さんが……その」 ハルヒ「ふうーん」 女2「!……じ、じゃあね」タッ 女「待ってよー」タッ ハルヒ「キョンと朝倉ね……」 みくる「……終わりですね」 キョン「……そうですね」 みくる「あなたがですよ、キョン君」 キョン「へ?」 みくる「……ふふっ」 82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 21:31:29.96 ID:LGmB0Ul20 みくる「知ってます?キョン君」 みくる「私の知ってる未来に……あなたはいません」 みくる「涼宮さんに会ったが最後。あなたは消滅されます」 キョン君「な、なんですかそれ!?」 みくる「……キョン君」 みくる「あたし、あなたのこと大嫌いです。涼宮さん以上に」 84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 21:34:13.00 ID:LGmB0Ul20 古泉「涼宮さん遅いですね……」 長門「きっと、朝倉涼子に会っている」 古泉「……まさか」 長門「彼女に言った。涼宮ハルヒを殺したら、何かが変わるかもしれない」 古泉「なんてことを言ったんですか!」 長門「彼女は言った『私に任せて』と」 長門「涼宮ハルヒは、死ぬ」 古泉「……」 86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 21:37:40.72 ID:LGmB0Ul20 朝倉「涼宮さん」 ハルヒ「……朝倉」 朝倉「ちょっとお話があるんだけど……いい?」 ハルヒ「あたしも話があるわ。そこの空き教室でいい?」 朝倉「ええ、いいわよ」 朝倉「話って?そっちから言っていいわよ」 ハルヒ「ありがと」 88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 21:41:09.08 ID:LGmB0Ul20 ハルヒ「いじめの首班、あんただったのね」 朝倉「ん、そうよ」 ハルヒ「何でそんなことしたのよ。あたしが嫌いならあたしに一人で立ち向かいなさいよ!」 朝倉「そんなこと言われても、正しくは私が首班ってわけでもないわ」 ハルヒ「じゃあ誰が……」 朝倉「キョン君に頼まれたんだもの」 ハルヒ「キョン……に?」 朝倉「『ハルヒの泣く顔が見たい。ハルヒを一緒にいじめないか』……って」 ハルヒ「……そう、キョンが」 89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 21:45:12.33 ID:LGmB0Ul20 ハルヒ「ありがとう。でも、あんたも共犯よ」 ハルヒ「……あんたなんか、消えてなくなればいい!」 キョン「何言ってるんですか朝比奈さん……嘘ですよね?」 みくる「あたしって正直者なんですよ?知りませんでした?」 キョン「嘘でしょう……朝比奈さん?」 みくる「涼宮さんに消されるのは嫌ですか?」 キョン「嫌ですよ!」 みくる「じゃあ、生き地獄とか?」 キョン「それも嫌です!絶対に!」 みくる「じゃあ……あたしが殺してあげます」 ――ドンッ 90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 21:49:21.36 ID:LGmB0Ul20 キョン「うあ……!」 キョン「ああああああああああああああああ」 朝倉「――!」 朝倉「体が……」 ハルヒ「消えろ!消えろ!消えろ!あんたなんか、あんたたちなんか!」 ハルヒ「もうあたしの前に現れるな!!」 92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 21:51:54.08 ID:LGmB0Ul20 ―― 長門「……!」 古泉「長門さん?」 長門「消えた」 古泉「まさか、涼宮さんが……」 長門「違う。彼女と彼が」 古泉「……朝倉さんと、彼ですか?」 長門「……」コクン 古泉「そう……ですか」ほっ 長門「……」 95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 21:56:22.32 ID:LGmB0Ul20 ハルヒ「あたしを傷つけたやつ!あたしをいじめたやつ!」 ハルヒ「全員消えてなくなれええええええええ!!!」 長門「……私も、直に消えるだろう」 長門「彼女は私の行動で傷ついた」 長門「この私は消える」 長門「……明日の私は、違う私」 古泉「長門さん?」 長門「世界が変わる」 長門「彼女と彼は首班のため、次の世界にもこれないだろう」 長門「あなたと涼宮ハルヒ以外は生まれ変わって……違う自分になって、明日を迎える」 古泉「言っている意味が分かりません……」 長門「……」 96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 21:58:50.70 ID:LGmB0Ul20 首班→主犯で脳内変換お願いします 長門「簡単に言うと、世界が変わる」 長門「……そういうこと」 みくる「これであたしの使命も終わりかー……」 みくる「……つまらない日々でした」 みくる「でも……」 みくる「皆と別れるのは、少し……」 97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 22:00:49.25 ID:LGmB0Ul20 長門「……終わる。今」 古泉「長門さん!」 ―――― ハルヒ「朝……か」 ハルヒ「今日も学校行かなきゃ」 ハルヒ「行ってきます!」 101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 22:07:16.48 ID:LGmB0Ul20 ハルヒ「皆おはよう!」 ハルヒ「え、宿題?しょうがないわねー、はい」 ハルヒ「ねえ、今日一緒に遊びに行かない?」 ハルヒ「え、か、彼氏!?別にあいつはそんなんじゃ……」 ハルヒ「う、うー……わかったわよ!あいつも連れて行けばいいんでしょ!」 ハルヒ「まったく……言っておくけど、彼氏とかじゃないんだからね!?」 105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 22:09:29.61 ID:LGmB0Ul20 ハルヒ「お弁当一緒に食べない?」 ハルヒ「あ、それおいしそう」 ハルヒ「くれるの?ありがとう!」 ハルヒ「あれ……」 ハルヒ「全然味しないよ?……あれ」 ハルヒ「あれ?皆どこ?」 ハルヒ「あたしのお弁当は?皆は?」 ハルヒ「……」 107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 22:14:09.76 ID:LGmB0Ul20 長門「……終わる。今」 古泉「長門さん!」 長門「私が終わらせる。すべて」 古泉「え……」 長門「彼女には苦しんでもらう」 長門「世界は変わらない。終わる」 長門「……そう、終わる」 長門「彼女達の世界は終わる」 長門「そして彼女だけの世界が、始まる」 108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 22:18:16.51 ID:LGmB0Ul20 ハルヒ「……あ、皆そんなとこにいたの?」 ハルヒ「もう、驚かせないでよね!」 ハルヒ「ほら、お弁当の続き食べましょう!」 ハルヒ「え?もう帰る時間?……本当だわ!」 ハルヒ「じゃあ遊びに行きましょ!」 ハルヒ「え、も、もちろんあいつも誘うわよ……」 ハルヒ「あんたたちが言うから、しょうがなくだからね!」 ハルヒ「ほら、早くしましょ!」 ハルヒ「ふふ……今日も一日楽しかったわ!」 終わり 111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 22:22:14.14 ID:LGmB0Ul20 ペースが遅くてごめんなさい 久しぶりにSS書いたのでなかなかうまくいきませんでした ずっと読んでくださった方には申し訳ないです…… 支援ありがとうございました