朝倉「ノーパンで学校に行けるわけないじゃない!」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/11(木) 12:26:29.64 ID:6EEBTD440 長門「あなたのパンツが乾いてないのだからしょうがない」 朝倉「しょうがないって…ノーパンよ!ノーパン!」 朝倉「恥かしくて学校になんか行けないわ!」 長門「いい加減現実を受け入れるべき」 朝倉「いいえ、お断りするわ。今日は学校を休ませてもらいます」 長門「それは許さない」 朝倉「ど、どうしてよ」 長門「面白いことになりそうだから」ニヤニヤ 朝倉「ううっ…」 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/11(木) 12:31:09.32 ID:6EEBTD440 長門「早く行かないと遅刻する」 朝倉「長門さんの鬼!悪魔!」 長門「私は鬼でも悪魔でもない。ヒューマノイドインターフェイス…それが私」 朝倉「……分かったわよ。行けばいいんでしょ!行けば!」 長門「それが賢明な判断」ニヤニヤ 朝倉「だ、大丈夫よね。一日くらいノーパンで登校したってばれないわよね」 長門「今日は風がかなり強い。気をつけて過ごすべき」ニヤニヤ 朝倉「ううっ…やっぱり鬼だわ」 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/11(木) 12:38:38.80 ID:6EEBTD440 ―通学路― 朝倉「なんだかスカートの中がスースーして気持ち悪いわ…」 長門「あまり自分のスカートをちらちら見ないほうがいい」 朝倉「ど、どうして?」 長門「周りの生徒があなたがノーパンだということに気づいてしまう」 朝倉「!!」 長門「ただでさえ朝倉涼子は男子から注目の的…みんなあなたのことを見ている」 朝倉「そんなまさか」 長門「例えばあの男子生徒…一瞬、あなたの太ももに視線が釘付けになってた」 朝倉「!!」 長門「気をつけないと大変なことになる」ニヤニヤ 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/11(木) 12:47:56.54 ID:6EEBTD440 朝倉「(や、やっぱり長門さんの言うとおり男子生徒から視線を感じるわ…)」 朝倉「(ど、どうしよう…ばれたら大変なことになっちゃう)」 長門「突っ立てたら遅刻してしまう…急ぐべき」 朝倉「わ、分かってるわよ!急げばいいんでしょ!急げば!」 長門「そう、それでいい…」ニヤニヤ 朝倉「こんなとこキョンくんには見せられないわ…」 キョン「んっ?俺がどうしたって?」 朝倉「きゃっ!キョ、キョンくん!?」 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/11(木) 12:54:41.69 ID:6EEBTD440 朝倉「お、おはよう、キョンくん」 キョン「おはようさん。ところで朝倉、さっき俺の名前を呼んでなかったか?」 朝倉「あ、ううん、なんでもないのよ、なんでも」 キョン「んっ?そうか…しかし、なんだかいつもと様子が変だぞ。大丈夫か?」 長門「朝倉涼子は現在、ノーパn――」 朝倉「わぁああ!わああぁ!な長門さん!」 キョン「ノーなんだって?」 朝倉「な、なんでもない!ほんと大丈夫だから気にしないで!」 キョン「ああ、分かったよ…(変な奴)」 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/11(木) 13:03:36.37 ID:6EEBTD440 朝倉「ちょっと長門さん!今のはどういうつもりよ!」 長門「べつに。面白いものが見れると思ったから」 長門「ノーパンで登校していることがバレたらあなたは確実に彼に嫌われる」ニヤニヤ 朝倉「!!」 長門「せいぜいばれないよう祈ってる…それじゃあ、また後で」 朝倉「………」 キョン「おい朝倉、早く教室に行かないと遅刻するぞ」 朝倉「う、うん…」 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/11(木) 13:12:12.55 ID:6EEBTD440 朝倉「(はぁ〜今日一日ノーパンだってばれないように過ごすのは大変だわ)」 朝倉「きゃっ!」 キョン「どうした朝倉!悲鳴なんかあげて」 朝倉「ご、ごめんなさい。大丈夫だから」 朝倉「(イスがひんやりしてるのに驚いて悲鳴をあげたなんて言えないわ…)」 キョン「そうか…ならいいんだが」 朝倉「うん、ごめんね、変な声出しちゃって(ううっ…おしりがひんやりして気持ちが悪いよ」モゾモゾ 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/11(木) 13:23:18.83 ID:6EEBTD440 教師「え〜であるからここの公式は…」 朝倉「(ダメだわ…じかに座ってるからおしりのさわりが悪いわ)」モゾモゾ 朝倉「………」モゾモゾ キョン「(朝倉の奴、さっきからなにモゾモゾしてるんだ?やっぱり気分でも悪いんだろうか?)」 キョン「(……しかし妙に色っぽい)」 朝倉「(はっ!そういえば保健室に行ったらショーツをもらえるかも!)」 朝倉「(そうよ!なんで今までそのことに気がつかなかったのかしら)」 朝倉「(そうと決まれば授業が終わったらすぐに保健室に直行だわ!)」 教師「よ〜し、チャイムが鳴ったから今日はここまで」 朝倉「(今だわ!)」 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/11(木) 13:34:40.45 ID:6EEBTD440 キョン「なぁ朝倉…おまえやっぱり気分が――」 朝倉「ごめん!急いでるから後にしてちょうだい!」 キョン「あ、ああ…」 谷口「や〜い、振られてやがんの」 キョン「お前は黙ってろ、谷口」 国木田「朝倉さん、どうしたんだろうね…」 キョン「国木田、お前も気づいてたのか?」 国木田「うん。朝倉さん授業中ずっとモゾモゾしてたよね」 谷口「俺も見てたぜ。ケツをずっとプリプリ動かしてて正直堪んなかった」 キョン「あいつ…やっぱ気分が悪いのだろうか」 谷口「たぶん、小便でも我慢してたんだろうよ」 キョン「お前と一緒にするな。ちょっと俺、行ってくるわ」 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/11(木) 13:44:45.76 ID:6EEBTD440 朝倉「これでようやくノーパンとはおさらばね…失礼しまーす」ガラッ みくる「ふぇっ!?」 朝倉「あれっ?朝比奈さん?」 みくる「し、失礼しました〜!」 朝倉「どうしたのかしら彼女…まぁいいわ、それよりも今はショーツを手に入れなきゃ」 保険医「あらっどうしたの?」 朝倉「えっと、すみません…代えのショーツありますか」 保険医「ごめんなさいね…ショーツはいま切れたばかりなのよ」 朝倉「そんな……」 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/11(木) 13:59:40.85 ID:6EEBTD440 保険医「ほんとごめんなさいね…」 朝倉「いえ、失礼しました…」ガラガラッ 朝倉「(ううっ…これで今日一日、ノーパンで過ごすこと決定だわ)」 キョン「やっぱり保健室にいたか、朝倉」 朝倉「キョンくん!ど、どうしてここに!?」 キョン「いや、朝からお前の様子が変だったから気になってな」 朝倉「キョンくん…(私のこと気にかけてくれるなんて優しいな)」 キョン「それで朝倉、やっぱり具合でも悪いのか?」 朝倉「ううん…大丈夫なの」 キョン「大丈夫なのって…俺にはそうは思えんぞ」 キョン「なぁ俺でよければお前の力になるぞ」 朝倉「キ、キョンくん…」 62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/11(木) 14:09:19.76 ID:6EEBTD440 朝倉「あ、あのね…じつは私…」 キョン「うん」 朝倉「……(やっぱりだめ。“じつは私ノーパンなの”って言えるわけないわ…)」 ―長門「ノーパンで登校したのがばれたらあなたは彼に嫌われる」― 朝倉「(そうよ、長門さんの言うとおり正直に話したらキョンくんに嫌われてしまう…)」 朝倉「(それだけは絶対にダメ!キョンくんには嫌われたくない…)」 キョン「急に黙り込んでどうした?朝倉」 朝倉「ううん。別に体調が悪いわけじゃないから気にしないで」 キョン「おっおい!」 74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/11(木) 14:39:43.07 ID:6EEBTD440 朝倉「私のこと色々と気にかけてくれてありがとうね。でも大丈夫だから」 キョン「朝倉……(んっ?まてよ)」 キョン「(もしかしてこれって女子特有のアレの日なのか?)」 キョン「(そうか!だから朝倉の奴なんでもないような態度を取るのか)」 キョン「(こういうのは男に知られたくないだろうしな…くそっ!俺はなんて無神経なんだ!)」 朝倉「キョンくん…どうしたの?」 キョン「すまん朝倉!俺、無神経だった!」 朝倉「へっ?」 キョン「お前、アレで辛いんだろ。いや、いいんだ。兎に角、すまなかった」 朝倉「うっうん…(キョンくんなにと勘違いしてるのかしら?)」 キョン「もし俺に何かできることがあったら言ってくれよな!」 朝倉「キョンくん…」 83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/11(木) 14:52:30.92 ID:6EEBTD440 教師「え〜であるからここの英文は…」 朝倉「(うふふ…ようやく今日初めて良いことがあったわ)」 朝倉「(これもノーパンのおかげかしら…ってダメよ涼子!そんな考え間違ってるわ)」 朝倉「(ノーパンでキョンくんと仲良くなれるとか女として失格よ…)」 朝倉「(はぁ…それにしても座り心地が悪いわね)」モゾモゾ キョン「(朝倉の奴またモゾモゾしてるな…やっぱり辛いんだろうな)」 キョン「(かわいそうに…)」 89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/11(木) 14:59:52.75 ID:6EEBTD440 国木田「ふう…やっぱり英語の授業は退屈だね」 キョン「まったくだ」 谷口「それよりもお前らちゃんと見てたか?」 国木田「なにをさ?」 谷口「あ・さ・く・らだよ、朝倉」 キョン「……」 谷口「見てなかったのか?朝倉の奴、この授業でもずっと尻をふりふりさせてたんだぜ」 谷口「俺、授業中なのに思わず起ちそうになっちまったよ」 キョン「おいっ!谷口!」グイッ 谷口「な、なんだよ!キョン!」 102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/11(木) 15:13:08.74 ID:6EEBTD440 キョン「なにって…ガキじゃないだからやめろよ」 谷口「だからなにをだよ!」 キョン「あのな…女は男と違って色々大変なんだ。少しは察しろ」 国木田「なるほど…そういうことだったんだね」 キョン「ああ、そういうことだ…だから無神経なことを言うのはやめようぜ」 国木田「そうだね、女の子は大変だからね。キョン、君は紳士なんだな…」 国木田「それに比べて谷口はまだ気づいてないみたいだね」 谷口「なんのことかさっぱりだぜ…」 キョン「兎に角、お前は朝倉にやんや言うな。分かったな」 谷口「よく分からんが…そうするよ」 ハルヒ「キョンったらずいぶん朝倉に優しいわね…)」 110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/11(木) 15:23:06.71 ID:6EEBTD440 キョン「なぁ朝倉、無理せず早退したらどうだ?」 朝倉「心配してくれてありがとうキョンくん。でも大丈夫よ」 キョン「そうか…ほんと俺にできることがあったら気軽に言ってくれよ」 キョン「真面目なお前は人より無理しすぎるところがあるからな…気をつけろよ」 朝倉「……」 キョン「どうした?」 朝倉「うふふ、キョンくんったら私のことよく観察してるのね」 キョン「あっいや、それはその…」 キョン「と、とにかく無理は絶対にするな!約束だぞ!」 朝倉「うん」 114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/11(木) 15:33:25.81 ID:6EEBTD440 ハルヒ「ずいぶんと優しいのね」 キョン「まぁな…」 ハルヒ「!!」 ハルヒ「へ、へぇ…もしかして朝倉さんのこと好きとか…?」 キョン「べつにそういうわけじゃないが…女性には優しくするもんだろ(特にこういう場合は)」 ハルヒ「そう言ってあんたが私に優しくするところ見たことがないんだけど」 キョン「そうか?」 ハルヒ「そうよ!」 キョン「悪かったな…(ハルヒの奴、なに怒ってるんだ?)」 121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/11(木) 15:43:29.13 ID:6EEBTD440 朝倉「次は体育の時間か…やっぱ見学よね」 朝倉「はぁ…せめて体操着が乾いてたらノーパンじゃなくてすんだのに」 教師「よしっ今日は校庭でランニングをするぞ!」 朝倉「えっ!?よりによって外で体育をするの!?」 女子1「うわ〜今日なんだか風が強くない?」 女子2「こんな日に外で体育なんて死ねばいいのにね」 女子「だよね〜」 朝倉「だ、大丈夫よね……」 キョン「(朝倉はやっぱり見学か…)」 153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/11(木) 16:24:43.22 ID:6EEBTD440 キョン「(まっあの日なんだからしょうがないよな。うん)」 ハルヒ「キョンったらまた朝倉さんを見てる…」 朝倉「とにかく風が当たらない場所で見学してなきゃ―」 北風「ふぅぅぅぅぅーーー!!」 朝倉「きゃっ!」ピラッ キョン「えっ!?」 キョン「おっおい…俺が今見たのは目の錯覚か…」 キョン「スカートの下に何も履いてなかったように見えたが」ドキドキ 朝倉「(だ、誰にも見られてないわよね…)」 ハルヒ「な、なんでノーパンなのよ…」 163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/11(木) 16:38:15.58 ID:6EEBTD440 谷口「おう、どうしたよキョン!なんか面白いもんでもあったか?」 キョン「いいいいや、なんっなんでもない。べべつになにもないぞ」 谷口「なに動揺してんだよ…。まあいいや、それよりも早く走らろうぜ」 キョン「そっそうだな…(落ち着け、落ち着くんだ俺!)」 キョン「(今のは確かに何も履いてなかった…スカートの下には何もなかった)」 キョン「白でもない水玉でもない…黒に覆われてない肌色がそこにあっただけだ。)」 キョン「(肌色だと!?……朝倉の奴ノーパンなのか!し、しかもあいつのアレはつるつる…)」 キョン「(バ、バカ野郎!なにを考えてるんだ俺は!今は走ることに集中するんだ!)」 キョン「………チラッ」 朝倉「??」 キョン「(集中なんかできるか!!)」 168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/11(木) 16:48:20.96 ID:6EEBTD440 ハルヒ「今のは確かにノーパンだったわよね…」 ハルヒ「でもなんで彼女パンツを履いてないのかしら」 ハルヒ「いつもは真面目な人なのに……」 ハルヒ「はっ!これはもしや何かの不思議かしら!?」 ハルヒ「そうよ!普段真面目な朝倉さんがノーパンなんてこれは何かの不思議よ!」 ハルヒ「これは是非とも解明するべきね!」 ハルヒ「そうと決まればもう一度スカートの下を確認してみる必要があるわ」 ハルヒ「ふふっ…面白くなってきたわ」チラッ 朝倉「??」 175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/11(木) 17:00:56.56 ID:6EEBTD440 朝倉「キョンくんお疲れ様〜」 キョン「あっああ…(じつはこの下はノーパンなんだよな)」チラッ 朝倉「どうしたの?スカートになにか付いてる?」 キョン「い、いや、ついてないぞ!なにもついてないぞ。うん」 朝倉「変なキョンくん…(それにさっきから私のことジロジロ見てるし)」 朝倉「(ま、まさかキョンくんにばれちゃったとか!?)」 朝倉「(もしかしてスカートがめくれちゃったのが見られたの!?だから不審に思って…)」 キョン「つ、次の授業が始まるから早く戻ろうぜ」 朝倉「えっあ、うん、そうね」 朝倉「(どうしよう〜!?)」 180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/11(木) 17:09:46.62 ID:6EEBTD440 教師「え〜であるからここの尊敬語は…」 朝倉「(キョンくんに気づかれた…絶対気づかれたわ)」 朝倉「(今だって痛いくらいにキョンくんの視線を感じるし…)」チラッ キョン「!!」 朝倉「(やっぱり…。私がパンツを履いてないことばれてるんだわ)」 朝倉「(ううっ…絶対キョンくんに嫌われちゃったよ…キョンくん)」 ハルヒ「(なによ…カップルみたいに見つめ合っちゃって…)」 ハルヒ「(ふふっ今に見てなさい…化けの皮をはがしてやるわ)」 188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/11(木) 17:19:14.36 ID:6EEBTD440 谷口「ふう…ようやく昼飯の時間だぜ!」 キョン「お前にとってこの時間が唯一の楽しみだもんな」 朝倉「(はぁ…とりあえず長門さんの所にでも行こうかしら)」 ハルヒ「あっちょっと朝倉さん!」 朝倉「なにかしら?涼宮さん?」 ハルヒ「そこに落ちてるプリント拾ってもらえない?」 朝倉「??…ええ、いいわよ」 朝倉「……!」 ハルヒ「チッ……(気づかれたか)」 ハルヒ「どうしたの?なんで拾わないの?」 朝倉「そ、それは…」 朝倉「それとも何かしら。拾えない事情でもあるのかしら?」ニヤニヤ 198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/11(木) 17:28:15.13 ID:6EEBTD440 ハルヒ「それとも何かしら。拾えない事情でもあるのかしら?」ニヤニヤ 朝倉「そういうわけじゃ…」 ハルヒ「じゃあ今すぐ拾いなさいよ!」 朝倉「ううっ……」 ハルヒ「拾えるんでしょ!ほらっさっさと拾って!」 朝倉「(ど、どうしよう)」 キョン「ほいっ、拾ったぞ、ハルヒ」 朝倉「キョンくん!」 ハルヒ「ちょっと!なんであんたがプリントを拾うのよ!」 キョン「なんだよ、俺が拾ったらまずかったのか?」 ハルヒ「当然よ!わたしは朝倉さんに頼んだの!あんたじゃないわ!」 204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/11(木) 17:39:48.39 ID:6EEBTD440 キョン「べつに誰が拾おうが関係ないじゃないか」 ハルヒ「ありよ!大有りよ!私は朝倉さんに拾えっていったのよ!」 キョン「分かったからもうやめろ」 ハルヒ「嫌よ!せっかくこれから面白いものが見られるとこだったのに!」 キョン「人を困らせることがお前の言う面白いものなのか?」 ハルヒ「なっ!?」 キョン「周りを見てみろよ…ハルヒ」 女子1「なになに、涼宮さんイジメ?」 女子2「そうみたい。嫌がる朝倉さんになんか命令してたわ」 男子1「またマジキチ女か…」 キョン「なっ?」 ハルヒ「うぐぐ…」 426 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/06/12(金) 18:53:32.51 ID:Xbg6fCuhP ハルヒ「むむむ……いいわ、この場は引き下がってあげる」 キョン「その前に朝倉にちゃんと謝れよ」 ハルヒ「誰が謝るもんですか。フン!」 キョン「おい!……ったく、行っちまいやがった」 朝倉「あの、ありがとう」 キョン「ハルヒのヤツがすまなかったな。大丈夫だったか?」 朝倉「うん。キョンくんのおかげで」 キョン「お役に立ててなによりだな」 431 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/12(金) 18:56:42.24 ID:Xbg6fCuhP キョン「しかし、まあ……俺が口を出すことじゃないかもしれんが……」 朝倉「うん?」 キョン「いや……事情はよくわからないんだけど……その、な……」 朝倉「え、なになに?」 キョン「……し、下着は、ちゃんと身に着けたほうがいいんじゃないか?」 ボソッ 朝倉「!!」 437 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/06/12(金) 19:01:15.04 ID:Xbg6fCuhP 朝倉「ど、ど、どうして!?私がノー……んむぅ!」 キョン「おい、声が大きい!誰かに聞かれたら……」 女子A「ねえ、見て。キョンくんってば朝倉さんと……」 女子B「えー?あの人涼宮さんが本命じゃなかったの?やだー」 キョン「…………」 朝倉「…………」 キョン「とりあえず場所を変えるか」 朝倉「そ、そうね」 440 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/06/12(金) 19:05:11.27 ID:Xbg6fCuhP 朝倉「キョンくん、その……い、いつから気づいてたの?」 キョン「あー……すまないが、体育の時にチラッとな……」 朝倉(や、やっぱりあの時に!) 朝倉「うぅ……恥ずかしい……」 キョン「いや!でもハッキリ見えたわけじゃないんだ!神に誓ってもいい!      チラッと見えたから、ひょっとしたら……ってぐらいで!」 朝倉「そ、それじゃあ、どこでわかったの?」 キョン「ハルヒの嫌がらせさ」 442 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/06/12(金) 19:13:05.92 ID:Xbg6fCuhP 朝倉「涼宮さんの?」 キョン「ハルヒが珍しく俺以外の奴に話しかけたと思えば、その相手は朝倉で、      いきなりプリントを拾え、だもんな」 朝倉「あっ……」 キョン「それでさっさと拾えばいいのにおまえは本気で困ってるようだったし、     ハルヒはニヤついた笑いを浮かべてやがった。ああ、これはと思ったんだよ」 朝倉「……そっか。ある意味、涼宮さんのおかげなのね」 キョン「おいおい、それは違うだろ。あいつには悪意しかなかったさ」 朝倉「でも、そのおかげでキョンくんが助けてくれたから……」 キョン「朝倉……」 444 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/06/12(金) 19:23:25.71 ID:Xbg6fCuhP キョン「それより、良ければ説明してくれないか?どうしてその……は、履いてないのか」 朝倉「あ、あの……実はね……」  ◆ ◆ ◆ キョン「そうか、間違えて今日の分の下着まで洗っちゃったのか」 朝倉「う、うん(長門さんのことは隠さなきゃ……)」 キョン「朝倉って意外とおっちょこちょいなんだな」 朝倉「そ、そうなの」 キョン「でも下着ぐらいコンビニで売ってるだろ?」 朝倉「朝は、い、忙しいから……買う時間がなくて……」 キョン「そういえば、今朝は俺と一緒だったし登校時間ギリギリだったかな」 朝倉「だ、だから何とかやり過ごすしかなくて……」 キョン「う〜ん……」 朝倉(あれ?まだ納得してない?説明に何か落ち度があったかしら……) 446 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/06/12(金) 19:28:30.33 ID:Xbg6fCuhP キョン「やっぱり今日は帰ったほうがいいんじゃないか?」 朝倉「え?」 キョン「そんな状態じゃ、いつ誰に見られるかわからんしな」 朝倉「だけど、それぐらいで早退なんて……」 キョン「またハルヒみたいな奴に知られたらどうする?もっと酷い目に遭うかもしれんぞ」 朝倉「それは、そうだけど……」 キョン「どうも煮え切らない様子だな」 448 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/06/12(金) 19:34:38.16 ID:Xbg6fCuhP 朝倉「ねえ、どうしてそこまで気に掛けてくれるの?」 キョン「え?どういう意味だ?」 朝倉「私達ってただのクラスメイトじゃない。     それどこか、あなたが涼宮さんみたいに私をからかうことだって出来たはず」 キョン「……本気で言ってるなら怒るぞ」 朝倉「だ、だって今日のキョンくん、優しいから……だから、逆に怖い……」 450 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/06/12(金) 19:40:22.10 ID:Xbg6fCuhP キョン「随分な言われようだ」 朝倉「ご、ごめん、でも……」 キョン「もう”でも”は沢山だ」 朝倉「うっ…」 キョン「あのな、俺は朝倉が心配なんだよ。それのどこがいけないんだ?」 朝倉「いけなくはないけど……」 キョン「そ、それにだな……俺以外の奴に朝倉の……アレを……見られたくない……」 朝倉「え?」 キョン「………フン」 朝倉「ねえ、今のって……?」 キョン「あああ!ここまで言ったんだから、わかるだろ!?そういうことだよ!」 朝倉「──キョンくん……!」 455 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/06/12(金) 19:46:25.80 ID:Xbg6fCuhP 朝倉「キョンくん……私、嬉しい……」 ぽろぽろ… キョン「な、泣くなよ。どうしていいかわからなくなる」 朝倉「……ダメ……止まらない……だって私も、キョンくんのこと好きだったから…」 キョン「朝倉……」 458 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/06/12(金) 19:52:25.32 ID:Xbg6fCuhP  ◆ ◆ ◆ キョン「……そろそろ泣きやんでくれたか?」 朝倉「……う、うん。ごめんね、なんか止まらなくなっちゃって……だって……う…」 キョン「おいおい、また泣くつもりか?勘弁してくれよな」 朝倉「……だ、大丈夫。我慢するから」 キョン「まさか朝倉がこんなに泣き虫さんだったとはな」 朝倉「あ、ひどい!それだけキョンくんと両想いで嬉しかったんだからね!」 キョン「そこまではっきり言われるとこっちまで恥ずかしい」 朝倉「うふふ」 キョン「はぁ、もうちょっとちゃんとした場面で言うつもりだったんだけどな」 朝倉「それは……ごめんね?」 キョン「いいさ。言っちまったもんはしょうがない」 461 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/06/12(金) 19:59:10.99 ID:Xbg6fCuhP キョン「さて、それじゃあ早退の準備だな」 朝倉「え?そんな……せっかくキョンくんと一緒にいられるのに」 キョン「さっきも言っただろう。誰かに見られるのは俺がイヤなんだ」 朝倉「だけど……」 キョン「これ以上わがままを言うようなら、俺が無理やりにでも帰らせるぞ」 朝倉「……じゃあ、わがまま言っちゃおうかな」 キョン「おい!聞いてなかったか?嫌なら俺が──」 朝倉「キョンくんが、私をマンションまで帰らせてくれるんでしょ?」 キョン「! ……ったく、とんだ委員長だな」 463 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/06/12(金) 20:07:01.00 ID:Xbg6fCuhP キョン「おまえと一緒に教室を飛び出して、戻ったかと思えば揃ってすぐに早退か……」 朝倉「うふふ♪」 キョン「明日は質問責めだな……今から頭が痛いぜ」 朝倉「いいじゃない、それくらい」 ぎゅっ キョン「お、おい、腕は……」 朝倉「ダメ?」 キョン「……いいけどな」 465 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/06/12(金) 20:11:18.17 ID:Xbg6fCuhP 朝倉「ねえ、キョンくん」 キョン「なんだよ」 朝倉「体育のとき、ちゃんと見えなかったって言ってたよね?」 キョン「あ、ああ……ホントだぞ、ホントに──」 朝倉「そんなに念を押さなくてもわかってるってば。でも、それなら……」 朝倉「……今日、マンションでちゃんと見てみる?」 ボソッ キョン「ば、馬鹿いうなよ!そ、そそ、そんなこと……!」 朝倉「あはは!慌てちゃって、可愛い!」 キョン「か、からかうなよ!」 467 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/06/12(金) 20:18:33.58 ID:Xbg6fCuhP キョン「おまえの冗談は性質が悪すぎるぞ」 朝倉「ごめんね。……でも、まるっきり冗談ってわけでもないから……」 キョン「……返答に困るようなことを言うな」 朝倉「……迷惑?」 キョン「迷惑というかな、だから……と、とにかくマンションまで帰ろう」 朝倉「それって、早くマンションでってこと?」 キョン「だから、からかうなって!そういう意味じゃない!まったく……」 朝倉「うふふ♪」 朝倉(最初はノーパンなんてどうなることかと思ったけど……) 朝倉「これなら結果OKってやつかしら」 キョン「ん?何がOKだって?」 朝倉「なぁんでもないの!」 ぎゅっ! 長門「………………完全に失敗した」  END 474 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/06/12(金) 20:23:55.74 ID:Xbg6fCuhP なんだかいつまで経っても来ないみたいだから勝手に続き書かせてもらったよ とはいえ人の話であまり長く続けるのも馬鹿らしいんで短めに終わらせたけど 未完でスッキリしない人向けにせめてもの打ち切りエンドってことでどうかご容赦を