ハルヒ「2000問題?」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 21:57:55.22 ID:ja8Ik2m3O みくる「あの…キョンくん、これ」スッ キョン「チョコレートですか朝比奈さん?」 みくる「はい。今日はバレンタインですから…義理チョコですけどね/////」 キョン「いやぁ〜朝比奈さんから貰えるとは…嬉しいですよ」 キョン(なんたって、この朝比奈さんは我が妹に似ているからな。 数年後の妹からチョコを貰ったような気になる) 長門「………」イライラ ガチャ ハルヒ「キョン!今日が何の日だかわかってる―――みくるちゃん!?」 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 22:10:02.45 ID:ja8Ik2m3O ハルヒ「…みくるちゃんにチョコ貰ったんだ…良かったわね……」 キョン「ああ。まさか朝比奈さんから貰えるとは思ってなかったからな」 みくる(ひょえぇぇぇぇぇぇ…やってしまいました…) ハルヒ「デレデレしてみっともないったらありゃしないわよ!じゃあね!」バタンッ キョン「…なんだあいつ」 みくる「キョ、キョンくん!涼宮さんを追いかけてください!!」 キョン「嫌ですよ。あいつとはあんまり関わりたくないですから」 みくる(しょ、しょんなあ〜) 長門「…エラー」プツン 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 22:15:51.40 ID:ja8Ik2m3O みくる「え?あたし?」 みくる「あたしは少しだけ未来の世界から来たあたしなの」 みくる「―――つまり、あたしは部室に行かないで教室で大人しくしていればいいのね」 みくる「ごめんなさい」 みくる「あたしがあたしに謝るなんておかしいわね」クスクス みくる「…本当ね」クスクス 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 22:21:38.85 ID:ja8Ik2m3O みくる(これで部室に行ったキョンくんに涼宮さんがチョコを渡せるはず…頑張って涼宮さん!) キョン「…長門だけか」 長門「そう」パタン キョン「おかしいな…朝比奈さんに部室に来てほしいって言われたんだが」 長門「…これ」スッ キョン「チョコレート?……俺に…か?」 長門「そう」コクリ ガチャ ハルヒ「キョン!今日が何の日だかわかって―――!!?」 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 22:29:34.88 ID:ja8Ik2m3O みくる(まさか長門さんがキョンくんにチョコを渡すなんて…) みくる(こうなったらキョンくんが部室に行く前に涼宮さんがチョコを渡せるようにするしかないですね) ――――――――――――――――――――――――― ハルヒ「な、なんであたしがキョンにチョコをあげなきゃいけないのよ/////」 みくる「昨日キョンくんが『ハルヒからチョコ貰えたらどれだけ幸せだろうか』って言ってましたよ」 ハルヒ「そ、そうなの?」 みくる「キョンくんが涼宮さんのことを好きなことはみんな知ってますよ」 ハルヒ「しょ、しょうがないわね…あたしは別にキョンのことなんかなんとも思ってないんだけどね…」ドキドキ みくる「団員さんにご褒美を与えてあげるのも団長さんの仕事ですからね♪」 ハルヒ「そ、そうなのよ!まったく団長ともなるといろいろ大変なんだから/////」 みくる「流石は涼宮さんですね♪」 ハルヒ「じゃ、じゃあ…しょーーーーがないからキョンにチョコ渡してくるわ//////」 みくる「はい♪」 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 22:36:55.12 ID:ja8Ik2m3O ハルヒ(で、でも…いざ渡すとなるとドキドキするわね) ハルヒ(そ、そうよ…こんなのはいきおいで渡しちゃえばいいのよ) ハルヒ(こっちに来る!この角を曲がったところでいきなり渡してやるわ!…今だ!!) ハルヒ「こここ、これ…あんたに貰ってほしいの//////」 ハルヒ(恥ずかしくて顔もあげらんないじゃないの!バカキョン!!) 谷口「チョコレートか!?嬉しいよ涼宮!!」ヒョイ ハルヒ「…え!?…谷口!!?」 谷口「ビリビリ――パクッ…うん…美味いじゃないか」モグモグ ハルヒ「なんであんたがあたしのチョコを食べるのよーーー!!!」 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 22:42:18.05 ID:ja8Ik2m3O 「なんだなんだ?」 「涼宮が泣いてるぞ」 「谷口が涼宮のチョコを無理矢理奪って食ったらしいぞ」 「うわぁ〜谷口…」 谷口「ちょ、ちょっと待て!?違う!違うんだ!涼宮が俺に…」 国木田「谷口…チョコが欲しいからっていくらなんでもそれは…」 谷口「違うって!涼宮!お前から言ってくれよ!」 ハルヒ「死ね!」タタタタ 国木田「…あ〜ぁ」 谷口「…………」 みくる(涼宮さん…いくらなんでもドジッ娘とかいうレベルじゃありませんよ…それは) 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 22:58:16.39 ID:ja8Ik2m3O みくる「――と言うわけなんで協力してもらえませんか長門さん」 長門「わかった」コクリ みくる「良かった〜。最初からこうしておけば良かった」 長門「わたしは席を外すから彼と涼宮ハルヒが部室で会うようにすればいい」 みくる「わかりました。ありがとうございます長門さん」ペコリ 長門「いい」ニヤリ 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 23:04:57.54 ID:ja8Ik2m3O ガチャ ハルヒ「…あれ?まだ来てないのね…もう!早く来なさいよバカキョン/////」 ――――――――――――――――――――――――― キョン「どうしたんだ長門?わざわざ屋上になんか呼び出して」 長門「…これ」スッ キョン「…チョコレート…俺にか?」 長門「////」コクリ キョン「悪いな長門。いらねーわ」 長門「!!?」 キョン(こんな根暗女が作ったチョコなんか何が入ってるかわかったもんじゃないからな) キョン「野良犬にでもくれてやれば喜ぶんじゃねーか?じゃあな」 長門「………エラーエラー」 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 23:11:28.86 ID:ja8Ik2m3O キョン「まったく…昼休みが無駄になっちまったな」ガタッ キョン「…ん?机になにか入ってるな」ガサガサ キョン「…長門が持ってたチョコだよな…きめぇ………おい!谷口!」 谷口「なんだよキョン?」 キョン「これ…お前に渡してくれって頼まれたからさ」スッ 谷口「マジかよ!?誰だよ?誰に頼まれたんだよ!?」 キョン「恥ずかしいから内緒にしてくれって言われてるんだ」 谷口「なんだよ〜恥ずかしがることなんかねーのに」 国木田「へぇー谷口にチョコねえ…」 谷口「み、見るなよ!?…屋上に行ってひとりで食べるからお前らついてくんなよ!」タタタタ 国木田「くすくす…よっぽど嬉しかったんだね」 キョン「そうだな」 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 23:35:30.53 ID:ja8Ik2m3O 谷口「いったい誰からなんだよ〜気になるな」 長門「…それ!?」 谷口「え?長門…まさかこれ…お前の?」 長門「………」コクリ 谷口「マジかよ!?まさか長門が俺のことを…」 長門「…くわしくきかせて」 谷口「くわしくきかせてほしいのは俺のほうだよ。まさかお前が俺のことを好きだなんてな」 長門「………エラーエラーエラーエラー」 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 23:51:59.52 ID:ja8Ik2m3O みくる(まさか長門さんに裏切られるなんて…こうなったら…) ―――――――――――――――――――――――――― キョン妹「みくるちゃんだー♪」 みくる「こんにちは♪妹ちゃん♪」 キョン妹「みくるちゃんー♪みくるちゃんー♪ねえねえ、うちに遊びにおいでよー♪」 みくる「ごめんね。今日はちょっと忙しいから無理なの」 キョン妹「じゃあ、今度遊びにきてね♪絶対絶対約束だよー♪」 みくる「うん♪約束ね♪」 みくる「それでね…妹ちゃんにお願いがあるの」 キョン妹「みくるちゃんのお願いならなんでもきくよー♪」 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 00:00:49.26 ID:22mU9u1HO キョン妹「はい♪キョンくん♪」スッ キョン「うわぁ〜チョコレートか♪俺にか!?お兄ちゃん嬉しくてどうにかなっちゃいそうだよ〜」 キョン妹「変なキョンくんー♪」クスクス キョン「本当だぞ?お兄ちゃんはお前が望むなら冬を夏にだってかえちまうんだから」 キョン妹「クスクス…じゃあね〜あたしからのお願いきいてくれる?」 キョン「当たり前じゃないか!お前のお願いならなんだって聞くし叶えてあげちゃうぞ!」 キョン妹「クスクス…じゃあね…今日は女の子には優しくしてね♪絶対約束だよ♪」 キョン「わかったわかった。絶対約束する」 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 00:06:05.07 ID:22mU9u1HO ―屋上― キョン「……チョコありがとうな長門」 長門「/////」コクリ ―部室― キョン「……ありがとうなハルヒ」 ハルヒ「だ、団長としあげただけなんだからね/////…早く食べちゃってよね!」 ―放課後― みくる「キョンくんこれ…」スッ キョン「チョコレートですか!?俺に!?嬉しいですよ朝比奈さん」 みくる「義理チョコですけどね。でも喜んでくれて良かった////」 キョン「いやぁ〜朝比奈さんから貰えるのは世界で二番目に嬉しいですよ〜」 みくる(クスクス…一番は涼宮さんかしら?ひょっとして長門さん?) 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 00:13:22.76 ID:22mU9u1HO ハルヒ「今日は女の子三人だけでカラオケに行くわよ〜」 長門「カラオケ」 みくる(涼宮さんも長門さんもご機嫌だし良かった…) ハルヒ「…あれって」 長門「………」 みくる「キョンくんに…佐々木さん?」 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 00:20:06.25 ID:22mU9u1HO キョン「まさかお前からチョコを貰えるとはな」 佐々木「くつくつ…親友としての義理チョコだけどね」 キョン「それでもお前から貰えるのは世界で三番目くらいに嬉しいことさ」 佐々木「くつくつ…それは喜んでいいのか微妙なところだね」 佐々木「それに…チョコは間に合っているように見えるしね」クスッ キョン「ああ…この二つはゴミみたいなもんさ」ポイッ 佐々木「おいおい…いいのかい?くれた人に失礼じゃないか」 キョン「いや…その二つは貰えなかったときの為に自分で用意したやつだからな」 佐々木「キョンでもそんなことをするんだね」クスクス キョン「バレンタインは男もいろいろ大変なのさ」 佐々木「そのようだね」クスクス 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 00:29:20.28 ID:22mU9u1HO みくる「二人とも行っちゃいましたね」 みくる「それにしてもキョンくんったらあんなことをしてるなんて」クスクス ハルヒ「………」 長門「………」 みくる「…涼宮さん?長門さん?」 ハルヒ「…これ…あたしがキョンにあげたチョコ…」 みくる「…え?」 長門「……これは…わたしが彼に…」 みくる「………」 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 00:36:53.84 ID:22mU9u1HO キョン「ただいま」 キョン妹「おかえりキョンくんー♪あー!チョコレート!誰に貰ったのー?」 キョン「ああ…朝比奈さんと中学の同級生の佐々木にな」 キョン妹「キョンくんもてもてさんだねー♪」 キョン「両方義理チョコだけどな。お兄ちゃんはお前から貰えたから幸せいっぱいなのだ♪」 キョン妹「キョンくん変な顔ー♪キャハハハ♪」 キョン(ああ…なんて幸せな1日なんだ♪) 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 00:43:30.34 ID:22mU9u1HO キョン「…ん?…ここは……閉鎖空間!?」 ハルヒ「…キョン」 長門「………」 キョン「…なんだお前たちか。今すぐ俺を元の世界に戻せ」 長門「…あなたはわたしたちからのチョコをくずかごに捨てた」 キョン「ゴミをくずかごに捨ててなにが悪い?さっさと元の世界に戻せ」 ハルヒ「…そうよね。『ゴミ』はくずかごに捨てるべきよね」 キョン「はあ?意味のわからんことを言うな。だから俺はお前たちが大嫌いなんだ」 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 00:50:26.09 ID:22mU9u1HO キョン「だいたい、お前たちなんかに付き合ってやってるだけでどれだけ俺が良い奴かわかるだろ!」 ハルヒ「…そうね。もう無理して付き合ってくれる必要はないわよ」 長門「…もう、お互い必要とはしていない」 キョン「…苛々させてくれるな…いいからとっとと俺を元の世界に戻せ!!」 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 01:04:54.32 ID:22mU9u1HO ハルヒ「…なんであんたなんかを好きになったのかしらね。自分が情けないわ」 長門「…エラー」 キョン「知るか!お前らの相手をしてくれるような優しい男は俺しかいないからじゃねーのか」 ハルヒ「優しい…ねぇ…」 長門「…不快」 キョン「不快なのは俺のほうだ!」 ハルヒ「あんたさ…ここから無事に帰れると思ってんの?」 長門「…ゴミは…くずかごへ」 キョン「まさか…ウソだろ!?なんで俺が!?冗談はやめろよ!?」 ハルヒ「…冗談?」クスクス 長門「冗談はあなたの存在だけで充分」 キョン「そんな…誰か!誰か助けてくれ!!!」 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 02:09:30.66 ID:22mU9u1HO キョン「酷いな…本当にあれは俺なのか」 古泉「あなたであってあなたではありませんよ」クスッ みくる「だから…こんな世界はなかったことになるんですよ」 キョン「はぁ…俺もそうだがハルヒや長門ももはや面影すらないな…ハハ」 みくる「世界を改変したときの長門さんもまったくの別人でしたしね」 長門「人は誰しも変わる可能性を秘めている」 キョン「おいおい長門…怖いこと言うなよ」 古泉「僕はみなさんを信用してますよ」クスッ みくる「あたしもです」クスッ 41 名前:電波王を崇拝する者 ◆yGTlIgbjgU [] 投稿日:2009/05/19(火) 02:13:42.15 ID:22mU9u1HO キョン「…ハルヒのちょっとした思いつきのせいで元に戻さないといけない世界は後いくつあるんだ」 長門「2009年05月18日現在で1942以上の歴史の改変を確認している」 古泉「それらはこれからも増えていくのでしょうね」 みくる「その中から改変し直さないといけない世界は―――」 キョン「…やれやれ」 おわりよ ハルヒ「これでまとめの2000を狙うわよ!取れたら電波王ちゃんに捧げるわ!」